JP2002181598A - 超音波渦流量計 - Google Patents

超音波渦流量計

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JP2002181598A
JP2002181598A JP2000383468A JP2000383468A JP2002181598A JP 2002181598 A JP2002181598 A JP 2002181598A JP 2000383468 A JP2000383468 A JP 2000383468A JP 2000383468 A JP2000383468 A JP 2000383468A JP 2002181598 A JP2002181598 A JP 2002181598A
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JP
Japan
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signal
phase
vortex
ultrasonic
transmitting
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JP2000383468A
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English (en)
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Hirohide Tsutsui
弘英 筒井
Takashi Kawano
高志 川野
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】超音波渦流量計を構成する信号処理回路にヒル
ベルト変換器及びカルマンフィルタを採用することによ
り、送受信の位相差に対してプログラムにより対応する
ことができる信号処理回路を提供する。 【解決手段】 測定流体を流す管路に設けられた渦発生
体の下流位置であって、管路の対向する位置に設けた送
受信器の間で超音波を送受して、当該渦発生体に発生す
る渦周波数を測定する超音波渦流量計であって、渦周波
数の測定は、FIRフイルタで構成されたヒルベルト変
換器により信号処理すること、及び、ヒルベルト変換器
により求めた位相が360°以上になった場合には、過
去のデータと理想データとから未来のデータを予測する
カルマンフィルタにより信号処理するようにしたことで
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波渦流量計に
関し、詳しくは位相変調された受信信号の位相差が36
0°以上になった場合でも、過去に信号処理した値から
未来の信号を予測するようにして、数個の復調器を使用
しなくともプログラムの変更のみで信号処理できるよう
にした超音波渦流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術における、超音波渦流量計は、
図2に示すように、測定流体を流す管路1に設けられた
渦発生体2の下流側に配置した送信器3と受信器4と、
超音波信号のバースト信号を送信器3に送る駆動回路5
と、測定流体を通過した流体透過超音波の周波数帯域の
信号をろ過して増幅する増幅フィルタ6と、増幅フィル
タ6で増幅された受信信号の増幅を閾値と比較して受信
信号波形を矩形波に整形するコンパレータ7と、矩形波
に整形された信号を復調する復調回路8と、復調された
信号から渦周波数成分を取り出して流速値に関する情報
を取り出す渦波形処理回路9とから構成されている。
【0003】このような構成からなる超音波渦流量計に
おいて、図3に示すように、駆動回路5はバースト信号
を送信器3に印加する(Aの信号)。すると、受信器4
はバースト状の流体透過渦超音波信号や管路伝播超音
波、多重反射波等が受信される。このうち増幅フィルタ
6により流体透過渦超音波信号を抽出して増幅し(Bの
信)、増幅した信号を閾値(トリガレベル)と比較して
矩形波信号を生成する(Cの信号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術における超音波渦流量計における、受信した
流体透過渦超音波信号を位相変調して復調する回路は専
用ICにより行い、位相差が360°以上になると4個
の位相比較器から選択して位相復調するように回路を構
成する必要があり、回路が複雑になるという問題があ
る。
【0005】従って、位相が360℃以上になっても回
路構成を複雑にすることなく対処することができる信号
処理の回路構成に解決しなければならい課題を有する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る超音波渦流量計は次に示す構成にする
ことである。
【0007】(1)測定流体を流す管路に設けられた渦
発生体の下流位置であって、管路の対向する位置に設け
た送受信器の間で超音波を送受し、当該渦発生体に発生
する渦周波数を測定する手段を備えた超音波渦流量計で
あって、前記渦周波数を測定する手段は、FIRフイル
タで構成されたヒルベルト変換器を備えたことを特徴と
する超音波渦流量計。 (2)前記ヒルベルト変換器により求めた位相差が36
0°以上になった場合には、過去のデータと理想データ
とから未来のデータを予測するカルマンフィルタにより
信号処理することを特徴とする(1)記載の超音波渦流
量計。
【0008】(3)測定流体を流す管路に設けられた渦
発生体の下流位置であって、管路の対向位置に設けた送
受信器と、該送信器に所定の発振周波数で発振している
バースト信号を送る超音波信号送出手段と、前記送信器
に送信したバースト信号から得られたベースバンド帯の
信号を直交する二つの信号に分離すると共にそれぞれに
ついて前置歪補償を行う第1、第2FIRフィルタを設
けた送信ヒルベルト変換手段と、該送信ヒルベルト変換
手段により補償された信号から位相信号を演算により求
める送信ピタゴラス演算手段と、前記受信器で受信した
バースト信号から得られたベースバンド帯の信号を直交
する二つの信号に分離すると共にそれぞれについて前置
歪補償を行う第1、第2FIRフィルタを設けた受信ヒ
ルベルト変換手段と、該受信ヒルベルト変換手段により
補償された信号から位相信号を演算により求める受信ピ
タゴラス演算手段と、前記送信ピタゴラス演算手段と前
記受信ピタゴラス演算手段とにより得られた両者の位相
信号の差から位相差信号を求める位相復調手段と、該位
相復調手段により得られた位相差信号から渦流量値を生
成する流量演算手段とからなる超音波渦流量計。 (4)前記位相復調手段と流量演算手段との間には、前
記送信ピタゴラス演算手段と前記受信ピタゴラス演算手
段とにより得られた両者の位相信号の差が360°以上
になったときに、過去のデータと理想データとから未来
のデータを予測するカルマンフィルタを設けたことを特
徴とする(3)記載の超音波渦流量計。
【0009】このように、位相復調された受信信号を復
調するには、デジタルフィルタであるFIRフィルタを
使用し、位相が360°以上になった場合でも、過去に
信号処理した値から未来の信号を予測し、数個の復調器
を使用しなくともプログラムだけで正常に信号処理でき
るようになる。
【0010】又、位相復調するためにはヒルベルト変換
器を使用して位相差を求め、この位相差が360°以上
になった場合は、カルマンフィルタにより過去のデータ
と理想データとから未来のデータを予測し信号処理する
ようにしたことによって、回路構成を複雑にしなくてす
む。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る超音波渦流量
計の実施形態を、図面を参照して説明する。尚、従来技
術と同じものには同一符号を付与して説明する。
【0012】本願発明に係る超音波渦流量計は、図1に
示すように、測定流体を流す管路1に設けられた渦発生
体2の下流側に対向配置した送信器3及び受信器4と、
超音波信号のバースト信号を送信器3に送る駆動回路5
と、超音波の送信周期を守るタイミング回路10と、基
準クロック信号を生成する基準クロック部11と、駆動
回路5により送信される超音波送信信号をデジタル信号
に変換するA/D変換部12と、A/D変換部12によ
りデジタル値に変換された信号を直交する二つの信号に
分離すると共にそれぞれについて前置歪補償を行うデジ
タルフィルタである第1、第2FIRフィルタ13、1
4を設けた送信ヒルベルト変換手段である送信ヒルベル
ト変換器15と、この送信ヒルベルト変換器15により
補償された信号から位相情報信号と振幅情報信号を抽出
する送信ピタゴラス演算手段である送信ピタゴラス演算
部16と、受信器4で受信したバースト信号から得られ
たベースバンド帯の信号を直交する二つの信号に分離す
ると共にそれぞれについて前置歪補償を行うデジタルフ
ィルタである第1、第2FIRフィルタ18、19を設
けた受信ヒルベルト変換手段である受信ヒルベルト変換
器20と、この受信ヒルベルト変換器20により補償さ
れた信号から位相情報信号と振幅情報信号を抽出する受
信ピタゴラス演算手段である受信ピタゴラス演算部21
と、送信ピタゴラス演算部16と受信ピタゴラス演算部
21との両者で得られた位相信号から位相差を求める位
相復調手段である位相復調部22と、この位相復調部2
2により得られた位相差信号の位相が360°以上にな
ったときに、過去のデータと理想データとから未来のデ
ータを予測するカルマンフィルタ23と、位相復調部2
2により得られた位相差信号又はカルマンフイルタ23
により得られた渦波形信号から渦流量値を生成する流量
演算手段である流量演算器24とから構成されている。
【0013】送受信ヒルベルト変換器15、20を構成
する第1及び第2のFIRフィルタ13、14、18,
19は、デジタルフィルタであって、その信号処理はプ
ログラムにより行う構成になっている。
【0014】このような構成からなる超音波渦流量計に
おいて、先ず、受信器4で受信された超音波信号は位相
変調され、A/D変換器17によりデジタル化される。
このデジタル化された信号は第1及び第2FIRフィル
タ18、19により2つの信号(位相情報信号と振幅情
報信号)に分離されると共に歪補償される。この2つの
信号は受信ピタゴラス演算部21に入力して受信側の位
相信号を算出する。
【0015】一方、駆動回路5、タイミング回路10、
基準クロック部11により構成され、送信器3に超音波
信号を供給する送信側においても同様に、送信する超音
波信号をA/D変換器12によりデジタル化される。こ
のデジタル化された信号は第1及び第2FIRフィルタ
13、14により直交した2つの信号(位相情報信号と
振幅情報信号)に分離されると共に歪補償される。この
2つに分離した信号は、送信ピタゴラス演算部16に入
力され、2つの信号から送信側の位相信号を演算により
求める。
【0016】これらの送信ピタゴラス演算部16及び受
信ピタゴラス演算部21により演算された位相信号は、
位相復調部22に入力され位相差信号を生成する。この
位相差信号は、カルマンフイルタ23に入力され、管路
1の口径や流量範囲、流体条件等により定めた理想出力
信号と比較しながら、渦波形信号を出力する。この渦波
形信号は流量演算器24により演算され渦流量値を出力
する。このようにカルマンフィルタ23は、理想出力信
号と位相差信号と比較して渦波形信号を生成するように
したことにより、位相差信号が360°以上になって
も、デジタルフィルタである第1及び第2FIRフィル
タ13、14、18,19及びカルマンフイルタ23を
含めた信号処理をプログラムにより行うことができるた
め、別途位相差を算出する回路等を付加することなく信
号処理することができるのである。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本願の超音波渦流
量計は、ぞの位相差を検出して信号処理するためには、
デジタルフィルタであるFIRフィルタを採用したヒル
ベルト変換器を使用すると共に、位相差が360°以上
の場合には、カルマンフィルタにより対処するようにし
たことにより、その信号処理するにあたりプログラムに
よって対応できるため、位相差が例えば360°以上に
なっても、回路構成を増加させる等しなくてすむという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヒルベルト変換器及びカルマンフ
ィルタを備えた回路のブロック図である。
【図2】従来技術における超音波渦流量計の略示的なブ
ロック図である。
【図3】同図2における超音波渦流量計における信号処
理形態を示した波形図である。
【符号の説明】
1 管路 2 渦発生体 3 送信器 4 受信器 5 駆動回路 10 タイミング回路 11 基準クロック部 12 A/D変換器 13 第1FIRフィルタ 14 第2FIRフィルタ 15 送信ヒルベルト変換器 16 送信ピタゴラス演算部 17 A/D変換器 18 第1FIRフィルタ 19 第2FIRフィルタ 20 受信ヒルベルト変換器 21 受信ピタゴラス演算部 22 位相復調部 23 カルマンフィルタ 24 流量演算部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定流体を流す管路に設けられた渦発生体
    の下流位置であって、管路の対向する位置に設けた送受
    信器の間で超音波を送受し、当該渦発生体に発生する渦
    周波数を測定する手段を備えた超音波渦流量計であっ
    て、前記渦周波数を測定する手段は、FIRフイルタで
    構成されたヒルベルト変換器を備えたことを特徴とする
    超音波渦流量計。
  2. 【請求項2】前記ヒルベルト変換器により求めた位相差
    が360°以上になった場合には、過去のデータと理想
    データとから未来のデータを予測するカルマンフィルタ
    により信号処理することを特徴とする請求項1記載の超
    音波渦流量計。
  3. 【請求項3】測定流体を流す管路に設けられた渦発生体
    の下流位置であって、管路の対向位置に設けた送受信器
    と、該送信器に所定の発振周波数で発振しているバース
    ト信号を送る超音波信号送出手段と、前記送信器に送信
    したバースト信号から得られたベースバンド帯の信号を
    直交する二つの信号に分離すると共にそれぞれについて
    前置歪補償を行う第1、第2FIRフィルタを設けた送
    信ヒルベルト変換手段と、該送信ヒルベルト変換手段に
    より補償された信号から位相信号を演算により求める送
    信ピタゴラス演算手段と、前記受信器で受信したバース
    ト信号から得られたベースバンド帯の信号を直交する二
    つの信号に分離すると共にそれぞれについて前置歪補償
    を行う第1、第2FIRフィルタを設けた受信ヒルベル
    ト変換手段と、該受信ヒルベルト変換手段により補償さ
    れた信号から位相信号を演算により求める受信ピタゴラ
    ス演算手段と、前記送信ピタゴラス演算手段と前記受信
    ピタゴラス演算手段とにより得られた両者の位相信号の
    差から位相差信号を求める位相復調手段と、該位相復調
    手段により得られた位相差信号から渦流量値を生成する
    流量演算手段とからなる超音波渦流量計。
  4. 【請求項4】前記位相復調手段と流量演算手段との間に
    は、前記送信ピタゴラス演算手段と前記受信ピタゴラス
    演算手段とにより得られた両者の位相信号の差が360
    °以上になったときに、過去のデータと理想データとか
    ら未来のデータを予測するカルマンフィルタを設けたこ
    とを特徴とする請求項3記載の超音波渦流量計。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020101425A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 クボタ空調株式会社 流速計測装置、流速計測プログラムおよび流速計測方法
JP2021144049A (ja) * 2018-11-30 2021-09-24 ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム

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JP7030368B2 (ja) 2018-11-30 2022-03-07 ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム
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JP7142560B2 (ja) 2018-12-21 2022-09-27 クボタ空調株式会社 流速計測装置、流速計測プログラムおよび流速計測方法

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