JPH05191306A - 衛星放送受信機 - Google Patents

衛星放送受信機

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Publication number
JPH05191306A
JPH05191306A JP4004586A JP458692A JPH05191306A JP H05191306 A JPH05191306 A JP H05191306A JP 4004586 A JP4004586 A JP 4004586A JP 458692 A JP458692 A JP 458692A JP H05191306 A JPH05191306 A JP H05191306A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
intermediate frequency
frequency
satellite
mhz
Prior art date
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Pending
Application number
JP4004586A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriaki Oomoto
紀顕 大本
Takashi Aoki
貴 青木
Takashi Hasegawa
敬 長谷川
Fuyuki Okubo
冬樹 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JPH05191306A publication Critical patent/JPH05191306A/ja
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)
  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 BSとCSによる衛星放送を受信する衛星放
送受信機において、そのバンドパスフィルタを工夫し
て、バンドパスフィルタの切替回路を簡略化することを
目的としている。 【構成】 本発明の衛星放送受信機は、衛星からの電波
を受信して周波数変換してなる少なくとも2つの異なる
帯域幅を有する衛星放送信号を含む第一中間周波信号を
入力する選局回路27、28、29、30と、選局して
得られる第二中間周波信号を入力し、選局すべき1つの
チャンネルの信号のみを取り出すバンドパスフィルタ5
0を備え、前記バンドパスフィルタ50の帯域幅を約3
0MHzとすることを特長とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信衛星(CS)や放
送衛星(BS)によるテレビないし音声放送受信機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、通信衛星を用いたサービスが拡大
しつつあり、通信衛星を利用したテレビ放送サービスの
ための周波数割り当てがなされた(参考文献:電通技審
諮問第44号の一部答申 平成2年11月26日)。受
信機の技術的な基準については、現在関係機関において
審議されており、近い将来放送サービスが始まると予想
される。さて、周波数割り当てによれば,CSを用いた
テレビ放送は12.5GHz帯(12.5〜12.75
GHz)を使用し、ダウンコンバータの局部発信周波数
は11.2GHzを使用することに定められた。一方、
BSを用いたテレビ放送では、ダウンコンバータの局部
発信周波数は10.678GHzを使用している。図3
に、CS及びBSの受信機に入力される第一中間周波数
における各チャンネルの周波数配置を示す。図3に示す
ようにBSの第一中間周波数は1035.98MHzか
ら1331.50MHzまでであり、BS−1からBS
−15までの8チャンネルが38.36MHzの間隔で
規則正しく配置されている。またチャンネル当たりの帯
域幅は27MHzである。またCSの第一中間周波数は
1300.00MHzから1550.00MHzまであ
る。CSの場合、日本通信衛星(株)(JC−SAT)
の衛星では、J−1からJ−15の15チャンネルが割
り当てられており、チャンネル間隔は30MHzで帯域
幅は27MHzである。また宇宙通信(株)(SCC)
衛星ではS−1からS−11までの11チャンネルが割
り当てられ、チャンネル間隔は40MHzで帯域幅は3
0MHzである。これらのチャンネルを使用してテレビ
放送のみならずPCM音声放送やMUSE方式のハイビ
ジョン放送などの衛星放送が行われるものと思われる。
【0003】図6から判るように、JC−SATとSC
Cとはそれぞれ32本、19本のトランスポンダを持っ
ており、CSの第一中間周波数は互いに重なり合ってい
る。またBSとCSの第一中間周波数も殆ど重なり合っ
ている。このためBS及びCSの第一中間周波信号を同
時に入力し、それらを切り替え受信するシステムでは、
入力端子から切替回路までの各入力信号間のアイソレー
ションが特に重要である。アイソレーションが悪いと受
信していない側の第一中間周波信号が妨害信号となるか
らである。
【0004】またBSとCSの第一中間周波信号をなら
びかえて互いに重なり合わないように配列し、1本のケ
ーブルで伝送する方式も提案されている。この場合には
27MHzと30MHzの帯域幅の衛星放送信号が混在
することになる。
【0005】通信衛星によるテレビ放送サービスの受信
などの目的で使用される衛星テレビ受信機は、図4
(b)に示すような構成が考えられる。図4(a)は従
来の衛星テレビ放送受信機の受信システム図である。図
4(a)において、1はCSであるJC−SATの衛星
からの放送を受信するためのパラボラアンテナで、2は
BSの放送を受信するためのパラボラアンテナで、3は
CSであるSCCの衛星からの放送を受信するためのパ
ラボラアンテナで、4、5、6はダウンコンバータで、
7、8、9は同軸ケーブルで、10は衛星テレビ放送受
信機である。図4(b)は、衛星テレビ放送受信機10
のブロックダイヤ図である。図4(b)において、20
はJC−SATの第一中間周波信号を入力する入力端子
で、21はBSの第一中間周波信号を入力する入力端子
で、22はSCCの第一中間周波信号を入力する入力端
子で、23、24、25は第一中間周波増幅器で、26
は第一中間周波信号の切替器で、27はイメージフィル
タである。28は周波数変換器、29は局部発振器、3
0はPLL周波数制御回路、31、34は第二中間周波
信号の切替器、32、33はバンドパスフィルタ、35
はFM復調器、37はQPSK復調回路、38は音声信
号処理回路、40、41は音声信号出力端子(R,
L)、36は映像信号処理回路、43は映像信号出力端
子、44は検波出力端子、42はビットストリ−ム出力
端子である。
【0006】以上のように構成された衛星テレビ放送受
信機について、以下その動作について説明する。入力端
子20にはパラボラアンテナ1で受信されたJC−SA
Tの衛星からの12GHz帯の電波をダウンコンバータ
4により1GHz帯に周波数変換し、同軸ケーブル7で
屋内に導かれた第一中間周波信号が印加される。その第
一中間周波信号は第一中間周波増幅回路23で増幅され
る。入力端子21にはパラボラアンテナ2で受信された
BSの衛星からの12GHz帯の電波をダウンコンバー
タ5により1GHz帯に周波数変換し、同軸ケーブル8
で屋内に導かれた第一中間周波信号が印加される。その
第一中間周波信号は第一中間周波増幅回路24で増幅さ
れる。入力端子22にはパラボラアンテナ3で受信され
たSCCの衛星からの12GHz帯の電波をダウンコン
バータ6により1GHz帯に周波数変換し、同軸ケーブ
ル9で屋内に導かれた第一中間周波信号が印加される。
その第一中間周波信号は第一中間周波増幅回路25で増
幅される。第一中間周波増幅回路23、24、25で増
幅された第一中間周波信号は、切替器26により選択さ
れる。
【0007】イメージフィルタ27、周波数変換器2
8、局部発振器29、PLL周波数制御回路30によっ
て選局回路が構成される。選局回路は、多数の第一中間
周波信号から選局して1つのチャンネルを受信する機能
を果すもので、402.78MHzを中心周波数とする
第二中間周波信号を作り出す。このとき第一中間周波増
幅回路23、24、25は、後段のNFが入力端子に影
響しないための低NFの広帯域増幅器である。イメージ
フィルタ27はイメージ妨害が生じないようにするため
のフィルタであり、第一中間周波数と第二中間周波数の
2倍の和であるイメージ周波数の成分を除去するための
ものである。周波数変換器28、局部発振器29、PL
L周波数制御回路30によって周波数シンセサイザ方式
による周波数精度の高い周波数変換回路を構成してい
る。FM復調器35は第二中間周波数に±300kHz
程度の周波数ずれが生じても復調特性が劣化しない。こ
のため周波数シンセサイザ−の周波数ステップで200
kHz程度が適当である。
【0008】バンドパスフィルタ32、33はチャンネ
ルフィルタでFM変調されたテレビ信号の1波のみを通
過させるバンドパスフィルタで、SAWフィルタなどが
一般的に用いられる。バンドパスフィルタ32はBSな
いしJC−SATを受信するときに使用するもので、そ
の帯域幅は27MHz程度が適当である。バンドパスフ
ィルタ33はSCCを受信するときに使用するもので、
その帯域幅は30MHzが適当である。これらのバンド
パスフィルタの帯域幅は、受信信号の帯域幅よりも広く
なければ、いわゆるトランケ−ションノイズが生じてし
まう。そして帯域内通過特性が極力平坦で、かつ帯域外
特性が極力急峻であることが望ましい。なぜなら、第二
中間周波信号のうち隣接チャンネル信号は、アンテナの
交差偏波識別特性により減衰するが、隣々接チャンネル
信号は希望信号と同レベルでバンドパスフィルタに入力
されるからである。これを十分減衰させておかないとF
M復調器において妨害が生じることになる。第二中間周
波信号の切替器31、34は選局されたFM信号の帯域
幅によってバンドパスフィルタ32、33を切り替える
ためのものである。
【0009】FM復調器35は選局されたFM信号を復
調し、検波出力信号を得る。映像信号処理回路36は復
調された検波出力信号に対してデエンファシスなどの処
理を行う回路であり、映像信号出力端子43に1Vp−
pの映像信号を出力する。QPSK復調器37は、5.
7MHzのサブキャリアにQPSK変調された音声信号
を復調し、互いに直交するI,Qのベースバンド信号を
取り出す役割を果すものである。I,Qのベースバンド
信号は差動変換により、PCM符号化されたデジタル音
声信号になる。
【0010】QPSK復調器37から出力されたデジタ
ル音声信号は音声信号処理回路38に導かれる。音声信
号処理回路38は、分離された1チャンネル分のデジタ
ル信号を入力して、PCM復号処理であるインタリーブ
やレンジビットや制御信号の処理を行なう。またD/A
コンバータによって、デジタル信号をアナログ信号に変
換し、LPFを介して、音声ベースバンド信号(R,
L)を出力端子40、41に出力するものである。検波
出力端子44はFM復調された信号をそのまま出力する
ものである。ビットストリ−ム出力端子42はPCM符
号化されたデジタル音声信号を出力する端子である。こ
れらの端子は有料放送やデ−タ放送などに対応するため
のものである。
【0011】さて、既に述べたようにバンドパスフィル
タ32はBSないしJC−SATを受信するときに使用
し、バンドパスフィルタ33はSCCを受信するときに
使用する。バンドパスフィルタ32、33の役割は選局
された中間周波信号を忠実に通過させると共に、帯域外
の妨害信号や雑音を取り除くことである。図5(a)は
バンドパスフィルタ32、図5(b)はバンドパスフィ
ルタ33の周波数特性の一例を示す。BS及びJC−S
ATの帯域幅は27MHzであり、バンドパスフィルタ
32の帯域幅も約27MHzである。中間周波数の中心
周波数から隣々接チャンネルの信号までの周波数差は、
BSでは36.38MHz,JC−SATでは30MH
zであるので、バンドパスフィルタ32ような帯域外周
波数特性であれば、隣々接チャンネル妨害は生じない。
また、SCCの帯域幅は30MHzであり、バンドパス
フィルタ33の帯域幅も約30MHzである。中間周波
数の中心周波数から隣々接チャンネルの信号までの周波
数差は、SCCでは40MHzであるので、バンドパス
フィルタ33のような帯域外周波数特性であれば、隣々
接チャンネル妨害は生じない。図5(a)、(b)に示
すような特性のバンドパスフィルタを衛星により切り替
え使用すれば、BS及びCSの信号の帯域幅を確保する
と共に、定められたチャンネル間隔に存在する隣々接チ
ャンネル信号によって生じる隣々接チャンネル妨害を抑
圧することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のように衛星放送
受信機において、放送衛星及び通信衛星からの信号を受
信しようとすると、それらからの受信信号の帯域幅やチ
ャンネル間隔が異なるので、バンドパスフィルタの切替
回路31、34が必要であるという課題があった。
【0013】本発明は上記課題に鑑み、衛星放送受信機
のバンドパスフィルタを工夫して、バンドパスフィルタ
の切替回路を簡略化することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の衛星放送受信機は、衛星からの電波を受信し
て周波数変換してなる少なくとも2つの異なる帯域幅を
有する衛星放送信号を含む第一中間周波信号を入力する
選局回路と、選局して得られる第二中間周波信号を入力
し、選局すべき1つのチャンネルの信号のみを取り出す
バンドパスフィルタを備え、そのバンドパスフィルタの
帯域幅を約30MHzとすることを特長とする衛星放送
受信機。
【0015】
【作用】本発明は上記した構成によって、衛星からの電
波を受信して得られる第一中間周波信号を選局回路によ
り選局し、さらにバンドパスフィルタを介して選局すべ
き1つのチャンネルの第二中間周波数信号のみを取り出
すことができる。この信号がテレビ放送やハイビジョン
放送であればFM復調をすることにより、映像信号と音
声信号を復調することができる。またPCM音声放送で
あればMSK復調により音声信号を得ることができる。
【0016】第二中間周波信号はどの衛星からの衛星放
送信号かによって、その帯域幅や希望信号の中心周波数
から隣々接チャンネルの信号までの周波数差が異なる。
即ち、BSでは帯域幅は27MHzで、隣々接チャンネ
ルの信号までの周波数差は38.36MHzである。J
C−SATではそれぞれ27MHz、30MHzであ
る。またSCCではそれぞれ30MHz、40MHzで
ある。よって第二中間周波信号から選局されたチャンネ
ルの信号のみを取り出すバンドパスフィルタの帯域幅
は、約30MHzは必要である。また、隣々接チャンネ
ルの信号に因って生じる隣々接チャンネル妨害の最も厳
しい条件はJC−SATの場合であり、30MHzの隣
々接チャンネルの信号まで周波数差において妨害が生じ
ないようにする必要がある。
【0017】このようにして、衛星テレビ放送受信機の
バンドパスフィルタにおいて必要な帯域幅を確保すると
ともに、隣々接チャンネル信号による妨害に対して強い
受信回路をバンドパスフィルタの切替えなしに実現する
ことができる。
【0018】
【実施例】以下本発明の一実施例について図を参照しな
がら説明する。図1は、本発明の一実施例における衛星
テレビ放送受信機を示すものである。図1において、2
0はJC−SATの第一中間周波信号を入力する入力端
子で、21はBSの第一中間周波信号を入力する入力端
子で、22はSCCの第一中間周波信号を入力する入力
端子で、23、24、25は第一中間周波増幅器で、2
6は第一中間周波信号の切替器で、27はイメージフィ
ルタである。28は周波数変換器、29は局部発振器、
30はPLL周波数制御回路、50はバンドパスフィル
タ、35はFM復調器、37はQPSK復調回路、38
は音声信号処理回路、40、41は音声信号出力端子
(R,L)、36は映像信号処理回路、43は映像信号
出力端子、44は検波出力端子、42はビットストリ−
ム出力端子である。
【0019】以上のように構成された衛星テレビ放送受
信機について、以下その動作について説明する。入力端
子20にはJC−SATの衛星からの第一中間周波信号
が印加される。その第一中間周波信号は第一中間周波増
幅回路23で増幅される。入力端子21にはBSの衛星
からの第一中間周波信号が印加される。その第一中間周
波信号は第一中間周波増幅回路24で増幅される。入力
端子22にはSCCの衛星からの第一中間周波信号が印
加される。その第一中間周波信号は第一中間周波増幅回
路25で増幅される。第一中間周波増幅回路23、2
4、25で増幅された第一中間周波信号は、切替器26
により選択される。
【0020】イメージフィルタ27、周波数変換器2
8、局部発振器29、PLL周波数制御回路30によっ
て選局回路が構成される。選局回路は、多数の第一中間
周波信号から選局して1つのチャンネルを受信する機能
を果すもので、402.78MHzを中心周波数とする
第二中間周波信号を作り出す。このとき第一中間周波増
幅回路23、24、25は、後段のNFが入力端子に影
響しないための低NFの広帯域増幅器である。イメージ
フィルタ27はイメージ妨害が生じないようにするため
のフィルタであり、第一中間周波数と第二中間周波数の
2倍の和であるイメージ周波数の成分を除去するための
ものである。周波数変換器28、局部発振器29、PL
L周波数制御回路30によって周波数シンセサイザ方式
による周波数精度の高い周波数変換回路を構成してい
る。FM復調器35は第二中間周波数に±300kHz
程度の周波数ずれが生じても復調特性が劣化しない。こ
のため周波数シンセサイザ−の周波数ステップで200
kHz程度が適当である。
【0021】バンドパスフィルタ50はチャンネルフィ
ルタでFM変調されたテレビ信号の1波のみを通過させ
るバンドパスフィルタで、SAWフィルタなどが一般的
に用いられる。バンドパスフィルタ50はBS、JC−
SAT及びSCCを受信するときに使用するもので、そ
の帯域幅は約30MHzが適当である。これらのバンド
パスフィルタは、帯域内通過特性が極力平坦であること
が望ましく、かつ帯域外特性が極力急峻であることが望
ましい。
【0022】FM復調器35は選局されたFM信号を復
調し、検波出力信号を得る。映像信号処理回路36は復
調された検波出力信号に対してデエンファシスなどの処
理を行う回路であり、映像信号出力端子43に1Vp−
pの映像信号を出力する。QPSK復調器37は、5.
7MHzのサブキャリアにQPSK変調された音声信号
を復調し、互いに直交するI,Qのベースバンド信号を
取り出す役割を果すものである。I,Qのベースバンド
信号は差動変換により、PCM符号化されたデジタル音
声信号になる。
【0023】QPSK復調器37から出力されたデジタ
ル音声信号は音声信号処理回路38に導かれる。音声信
号処理回路38は、分離された1チャンネル分のデジタ
ル信号を入力して、PCM復号処理であるインタリーブ
やレンジビットや制御信号の処理を行なう。またD/A
コンバータによって、デジタル信号をアナログ信号に変
換し、LPFを介して、音声ベースバンド信号(R,
L)を出力端子40、41に出力するものである。検波
出力端子44はFM復調された信号をそのまま出力する
ものである。ビットストリ−ム出力端子42はPCM符
号化されたデジタル音声信号を出力する端子である。こ
れらの端子は有料放送やデ−タ放送などに対応するため
のものである。
【0024】さて、既に述べたようにバンドパスフィル
タ50はBS、JC−SAT及びSCCを受信するとき
に使用する。バンドパスフィルタ50の役割は選局され
た中間周波信号を忠実に通過させると共に、帯域外の妨
害信号や雑音を取り除くことである。BS及びJC−S
ATの帯域幅は27MHzで、SCCの帯域幅は30M
Hzであるので、バンドパスフィルタ50の帯域幅は約
30MHzが望ましい。また隣々接チャンネルの信号に
因って生じる隣々接チャンネル妨害の最も厳しい条件は
JC−SATの場合であり、30MHzの隣々接チャン
ネルの信号まで周波数差において妨害が生じないように
する必要がある。そのためバンドパスフィルタの帯域外
特性は、中心周波数における減衰量を基準として、中心
周波数から±20MHz離調した周波数に於ける相対減
衰量として約25dB以上が適当である。図2にバンド
パスフィルタ50の周波数特性の一例を示す。図2によ
れば、帯域内の周波数特性のリップルは0.3dB以下
であり、復調された映像信号のDG・DPは3%、3度
以下の性能が得られ良好であった。図2に示すような特
性のバンドパスフィルタを使用すれば、BS及びCSの
帯域幅を確保すると共に、定められたチャンネル間隔に
存在する隣々接チャンネル信号によって生じる隣々接チ
ャンネル妨害を抑圧することができ、実測値としてはD
/U比が約3dBの妨害検知限を得た。
【0025】なお、本実施例では対象とする衛星をB
S,JC−SAT及びSCCとし、これらの全ての衛星
の信号が受信できる衛星テレビ放送受信機について述べ
た。しかしながらBSとSCC及びJC−SATとSC
Cという組合せ等においても、本発明の考えを適用して
バンドパスフィルタの簡略化を図ることができる。また
1本のケーブルでBSとCSの異なる衛星からの衛星放
送信号を伝送している第一中間周波信号を入力して受信
する場合でも、本発明を適用できる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、バンドパ
スフィルタを工夫することにより、バンドパスフィルタ
において必要な帯域幅を確保するとともに、隣々接チャ
ンネル信号による妨害に対して強い受信回路をバンドパ
スフィルタの切替えなしに実現した衛星放送受信機を構
成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における衛星テレビ放送
受信機のブロック図
【図2】本発明の第1の実施例における衛星テレビ放送
受信機のバンドパスフィルタの周波数特性図
【図3】衛星テレビ放送の第一中間周波数における各チ
ャンネルの周波数配置図
【図4】(a)従来例における衛星テレビ放送受信機の
受信システム図 (b)従来例における衛星テレビ放送受信機のブロック
【図5】(a)従来例における衛星テレビ放送受信機の
バンドパスフィルタ32の周波数特性図 (b)従来例における衛星テレビ放送受信機のバンドパ
スフィルタ33の周波数特性図
【符号の説明】
20、21、22 第一中間周波信号の入力端子 23、24、25 第一中間周波増幅器 27 イメージフィルタ 28 周波数変換器 29 局部発振器 30 PLL周波数制御回路 50 バンドパスフィルタ 35 FM復調器 36 映像信号処理回路 37 QPSK復調回路 38 音声信号処理回路 40、41 音声信号出力端子 42 ビットストリーム出力端子 43 映像信号出力端子 44 検波出力端子
フロントページの続き (72)発明者 大久保 冬樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衛星からの電波を受信して周波数変換し
    てなる少なくとも2つの異なる帯域幅を有する衛星放送
    信号を含む第一中間周波信号を入力する選局回路と、選
    局して得られる第二中間周波信号を入力し、選局すべき
    1つのチャンネルの信号のみを取り出すバンドパスフィ
    ルタを備え、そのバンドパスフィルタの帯域幅を約30
    MHzとすることを特長とする衛星放送受信機。
JP4004586A 1992-01-14 1992-01-14 衛星放送受信機 Pending JPH05191306A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4004586A JPH05191306A (ja) 1992-01-14 1992-01-14 衛星放送受信機

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JP4004586A JPH05191306A (ja) 1992-01-14 1992-01-14 衛星放送受信機

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