JPH05189930A - 磁気記録再生装置のテープクリーニング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 信頼性が高く副作用や悪影響の無いテープク
リーニング装置を提供する。 【構成】 テープ走行径路内にテープクリーニング部材
５を配置し、磁気テープ１をカセット内から引き出しテ
ープ走行パスを形成するローディング動作中／テープを
カセット内に収納するアンローディング動作中に自動的
にテープクリーニング部材５のテープと接触する部分を
クリーニングする第２のクリーニング部材７をテープ引
き出し部材６に設けた構成とする。 【効果】 磁気テープの表面に付着した埃等の異物を掻
き落とし、しかも、掻き落とした異物を自動的に拭き取
り、テープクリーニング部材を定期的に手でクリーニン
グしなければならないという煩わしさを解消した、磁気
テープに悪影響を与えることを防止し、安価・高性能か
つ信頼性の高いテープクリーニング装置を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録再生装置のテ
ープクリーニング装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、磁気記録再生装置は高画質・高音
質・高信頼性が要求されてきている。このため、たとえ
ばビデオヘッドの目詰まり等によって、望まれる高画質
・高音質、さらには映像・音声そのものが得られなくな
ることを防止するため、磁気記録再生装置のテープ走行
径路の中に、磁気テープそのものをクリーニングするた
めのテープクリーニング装置を搭載する磁気記録再生装
置が開発されてきた。そして前記テープクリーニング装
置としては信頼性が高く副作用や悪影響の無いことが要
求されている。

【０００３】従来の、テープクリーニング装置は、図２
に示すようにテープ走行径路内に、クリーニング部材を
テープに当接するように配置しているだけであった。す
なわちテープクリーニング部材５は、シリンダ４に巻き
つけられる磁気テープ１のテープガイド２，３間の部分
に当接するようになっている。具体的にはテープクリー
ニング部材５は、超精密に仕上げられたシャープエッジ
部を有し、そのシャープエッジ部が、磁気テープ１の表
面に当接し、磁気テープ１の表面に付着した、埃等の異
物を掻き落とすようになっている。図中の６はテープ引
き出し部材である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記に示すような、従
来のテープクリーニング装置では、図２において、磁気
テープ１が図中Ａ方向に進行する場合、磁気テープ１の
表面に付着した埃等の異物は、テープクリーニング部材
５によって掻き落とされａ部にたまる。

【０００５】ａ部に堆積した異物が成長した場合、磁気
テープ１に傷をつけたり、記録してある信号を消去する
など悪影響を及ぼす。これを防止するためには、定期的
にテープクリーニング部材５を手でクリーニングするこ
とによって、ａ部に付着した異物を除去する必要があっ
た。

【０００６】本発明は前記従来の問題を解決するもの
で、磁気テープの表面に付着した埃等の異物を掻き落と
し、しかも、掻き落とした異物が磁気テープに悪影響を
与えることを防止する、安価で信頼性の高いテープクリ
ーニング装置を提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、テープ走行径路内にテープクリーニング部
材を磁気テープに接触する位置に配置させ、テープ引き
出し部材の一部に第２のクリーニング部材を設けてテー
プクリーニング部材のクリーニングをするように構成し
たものである。

【０００８】

【作用】上記の構成において、磁気テープの表面に付着
した埃等の異物をテープクリーニング部材が掻き落と
し、前記テープクリーニング部材に付着した異物を第２
のクリーニング部材で自動的に拭き取る動作をする。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図１を用い
て説明する。

【００１０】なお、従来例と同一構成部材には同符号を
用いる。図中の１は磁気テープであり、テープガイド
２，３を経由してシリンダ４に巻きつけられるようにな
っている。テープクリーニング部材５はテープガイド
２，３間の磁気テープ１に接触するように配置されてい
る。

【００１１】前記１つのテープガイド２はテープ引き出
し部材６に設けられており、テープ引き出し部材６は支
軸８を中心に回動し、図示破線の状態に移動したいわゆ
るテープ収納の位置がとれるようになっている。そして
テープ引き出し部材６には前記テープクリーニング部材
５に当接自在な第２のクリーニング部材７を設けてい
る。

【００１２】上記構成において、テープクリーニング部
材５は、テープ走行中は、磁気テープ１に当接し、磁気
テープ１の表面に付着した異物を掻き落とす。第２のク
リーニング部材７は、テープ引き出し部材６がテープ収
納状態（図中の破線で示される状態）から、テープパス
を形成した状態に移動する間にテープクリーニング部材
５のテープと接触する部分に当接し、テープクリーニン
グ部材５が掻き落とした異物を拭き取る。またテープ引
き出し部材６がテープパスを形成した状態から、テープ
収納状態に移動する場合も同様に、テープクリーニング
部材５をクリーニングする。したがってテープクリーニ
ング部材５を定期的に、手でクリーニングしなければな
らないという煩わしさを解消できる。

【００１３】

【発明の効果】以上の実施例の説明より明らかなよう
に、本発明によると回動するテープ引き出し部材に第２
のクリーニング部材７を設けたため、磁気テープの表面
に付着した埃等の異物を掻き落とし、しかも、掻き落と
した異物を自動的に拭き取り、定期的にテープクリーニ
ング部材を手でクリーニングしなければならないという
煩わしさを解消できる。また磁気テープに悪影響を与え
ることを防止できる、安価・高性能かつ信頼性の高いテ
ープクリーニング装置を実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のテープクリーニング装置の
平面図

【図２】従来のテープクリーニング装置の平面図

【符号の説明】

１ 磁気テープ ２ テープガイド ３ テープガイド ４ シリンダ ５ テープクリーニング部材 ６ テープ引き出し部材 ７ 第２のクリーニング部材

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 走行する磁気テープに接触するテープク
   リーニング部材と、前記テープクリーニング部材の磁気
   テープと接触する部分をクリーニングする第２のクリー
   ニング部材と、前記第２のクリーニング部材を駆動させ
   る手段を有する磁気記録再生装置のテープクリーニング
   装置。
2. 【請求項２】 第２のクリーニング部材はテープ引き出
   し部材に設けられ、前記テープ引き出し部材の動きに連
   動して、テープクリーニング部材の磁気テープと接触す
   る部分に当接させるようにした請求項１記載の磁気記録
   再生装置のテープクリーニング装置。