JPH05189752A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
- Publication number
- JPH05189752A JPH05189752A JP2043692A JP2043692A JPH05189752A JP H05189752 A JPH05189752 A JP H05189752A JP 2043692 A JP2043692 A JP 2043692A JP 2043692 A JP2043692 A JP 2043692A JP H05189752 A JPH05189752 A JP H05189752A
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- Japan
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- magnetic
- fluorinated polyether
- magnetic layer
- perfluoropolyether
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 非磁性支持体上に設けた磁性層の表面または
内部に、−Cn F2nO−単位(但しnは1〜18までの
整数)を基本骨格とする分子量500〜7000のフッ
素化ポリエ−テルの少なくとも一つの末端に、−CON
(R1)R2 (但しR1 はH又は脂環族炭化水素基或いは
芳香族炭化水素基、R2 は脂環族炭化水素基又は芳香族
炭化水素基)で表される極性基を有するフッ素化ポリエ
−テルを存在させて、磁気記録媒体の走行性および耐久
性を向上させる。 【構成】 非磁性支持体上に設けた磁性層の表面または
内部に、−Cn F2nO−単位(但しnは1〜18までの
整数)を基本骨格とする分子量500〜7000のフッ
素化ポリエ−テルの少なくとも一つの末端に、−CON
(R1)R2 (但しR1 はH又は脂環族炭化水素基或いは
芳香族炭化水素基、R2 は脂環族炭化水素基又は芳香族
炭化水素基)で表される極性基を有するフッ素化ポリエ
−テルを存在させた磁気記録媒体
内部に、−Cn F2nO−単位(但しnは1〜18までの
整数)を基本骨格とする分子量500〜7000のフッ
素化ポリエ−テルの少なくとも一つの末端に、−CON
(R1)R2 (但しR1 はH又は脂環族炭化水素基或いは
芳香族炭化水素基、R2 は脂環族炭化水素基又は芳香族
炭化水素基)で表される極性基を有するフッ素化ポリエ
−テルを存在させて、磁気記録媒体の走行性および耐久
性を向上させる。 【構成】 非磁性支持体上に設けた磁性層の表面または
内部に、−Cn F2nO−単位(但しnは1〜18までの
整数)を基本骨格とする分子量500〜7000のフッ
素化ポリエ−テルの少なくとも一つの末端に、−CON
(R1)R2 (但しR1 はH又は脂環族炭化水素基或いは
芳香族炭化水素基、R2 は脂環族炭化水素基又は芳香族
炭化水素基)で表される極性基を有するフッ素化ポリエ
−テルを存在させた磁気記録媒体
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は磁気記録媒体に関し、
さらに詳しくは、走行性および耐久性に優れた磁気記録
媒体に関する。
さらに詳しくは、走行性および耐久性に優れた磁気記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁性粉末、結合剤成分、有機溶
剤およびその他の必要成分からなる磁性塗料をポリエス
テルフィルムなどの基体上に塗布、乾燥するか、あるい
は強磁性材を真空蒸着等によって基体上に被着してつく
られる磁気記録媒体は、磁気ヘッド等と接触しながら走
行するため、磁性層などの摩擦係数が小さくて走行性に
優れ、磁性層の摩耗が少なくて耐久性に優れていること
が要求される。このため、従来から磁性層上に脂肪酸、
脂肪酸エステルなどの脂肪族化合物またはパ−フルオロ
アルキルポリエ−テルなどのフッ素系化合物からなる保
護層を設けて摩擦係数を低減し、走行性および耐久性を
改善することが行われている。(特公昭56−3060
9号、特開昭61−11926号、特開昭60−109
028号、特公昭60−10368号、特開平2−49
218号)
剤およびその他の必要成分からなる磁性塗料をポリエス
テルフィルムなどの基体上に塗布、乾燥するか、あるい
は強磁性材を真空蒸着等によって基体上に被着してつく
られる磁気記録媒体は、磁気ヘッド等と接触しながら走
行するため、磁性層などの摩擦係数が小さくて走行性に
優れ、磁性層の摩耗が少なくて耐久性に優れていること
が要求される。このため、従来から磁性層上に脂肪酸、
脂肪酸エステルなどの脂肪族化合物またはパ−フルオロ
アルキルポリエ−テルなどのフッ素系化合物からなる保
護層を設けて摩擦係数を低減し、走行性および耐久性を
改善することが行われている。(特公昭56−3060
9号、特開昭61−11926号、特開昭60−109
028号、特公昭60−10368号、特開平2−49
218号)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来から使
用されているこれらの脂肪族化合物では強磁性層表面と
の相互作用が充分ではないため、磁性層表面から離脱し
やすく、磁気ヘッドとの強い摺接に耐えることができな
い。また、フッ素系化合物は磁気記録媒体の作製に用い
られる有機溶剤や結合剤成分との親和性に欠けるため、
磁性層中への均一分散化が難しく、磁性層表面への保持
性が弱いといった問題があり、未だ充分な走行性および
耐久性が得られていない。
用されているこれらの脂肪族化合物では強磁性層表面と
の相互作用が充分ではないため、磁性層表面から離脱し
やすく、磁気ヘッドとの強い摺接に耐えることができな
い。また、フッ素系化合物は磁気記録媒体の作製に用い
られる有機溶剤や結合剤成分との親和性に欠けるため、
磁性層中への均一分散化が難しく、磁性層表面への保持
性が弱いといった問題があり、未だ充分な走行性および
耐久性が得られていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明はかかる現状に
鑑み、種々検討を行った結果なされたもので、磁性層の
表面または内部に、潤滑剤成分として、 −Cn F2nO−単位(但し、nは1〜18までの整数で
ある。)を基本骨格とする分子量が500〜7000の
フッ素化ポリエ−テルの少なくとも一つの末端に、一般
式 −CON(R1 )R2 (但し、R1 は水素原子または脂環族炭化水素基もしく
は芳香族炭化水素基であり、R2 は脂環族炭化水素基ま
たは芳香族炭化水素基である。)で表される極性基を有
するフッ素化ポリエ−テルを存在させることによって、
走行性および耐久性を充分に向上させたものである。
鑑み、種々検討を行った結果なされたもので、磁性層の
表面または内部に、潤滑剤成分として、 −Cn F2nO−単位(但し、nは1〜18までの整数で
ある。)を基本骨格とする分子量が500〜7000の
フッ素化ポリエ−テルの少なくとも一つの末端に、一般
式 −CON(R1 )R2 (但し、R1 は水素原子または脂環族炭化水素基もしく
は芳香族炭化水素基であり、R2 は脂環族炭化水素基ま
たは芳香族炭化水素基である。)で表される極性基を有
するフッ素化ポリエ−テルを存在させることによって、
走行性および耐久性を充分に向上させたものである。
【0005】この発明において、前記の極性基を有する
フッ素化ポリエ−テルは、有機溶剤に対する溶解性が良
好で、有機溶剤や結合剤成分との親和性がよく、磁性層
中への均一分散化も容易である。また、磁性層表面との
相互作用があり、磁性層表面への保持性もよいため、磁
性層表面から離脱しにくく、磁気ヘッドとの強い摺接に
耐えて、その優れた潤滑効果を充分に発揮する。従っ
て、この種の極性基を有するフッ素化ポリエ−テルを磁
性層中や磁性層表面に存在させると、その優れた潤滑効
果が充分に発揮され、走行性および耐久性が充分に向上
される。
フッ素化ポリエ−テルは、有機溶剤に対する溶解性が良
好で、有機溶剤や結合剤成分との親和性がよく、磁性層
中への均一分散化も容易である。また、磁性層表面との
相互作用があり、磁性層表面への保持性もよいため、磁
性層表面から離脱しにくく、磁気ヘッドとの強い摺接に
耐えて、その優れた潤滑効果を充分に発揮する。従っ
て、この種の極性基を有するフッ素化ポリエ−テルを磁
性層中や磁性層表面に存在させると、その優れた潤滑効
果が充分に発揮され、走行性および耐久性が充分に向上
される。
【0006】このような極性基を有するフッ素化ポリエ
−テルは、たとえば、通常入手できる−Cn F2nO−単
位(nは1〜18までの整数)を基体骨格とし、末端が
−COX(但し、XはOHまたはハロゲンもしくはOR
であって、Rはアルキル基である。)であるフッ素化ポ
リエ−テルに、一般式 −CON(R1 )R2 で表され
る極性基を有する化合物、たとえば、アミンを反応させ
て分子末端をアミドとするなどして合成され、こうする
ことによって一般に使用される有機溶剤に対する溶解性
が向上する。
−テルは、たとえば、通常入手できる−Cn F2nO−単
位(nは1〜18までの整数)を基体骨格とし、末端が
−COX(但し、XはOHまたはハロゲンもしくはOR
であって、Rはアルキル基である。)であるフッ素化ポ
リエ−テルに、一般式 −CON(R1 )R2 で表され
る極性基を有する化合物、たとえば、アミンを反応させ
て分子末端をアミドとするなどして合成され、こうする
ことによって一般に使用される有機溶剤に対する溶解性
が向上する。
【0007】ここで、R1 は水素原子または脂環族炭化
水素基もしくは芳香族炭化水素基であり、またR2 は脂
環族炭化水素基または芳香族炭化水素基であって、その
炭素数の多いものが好ましく、炭素数が少ないとフッ素
化ポリエ−テルの有機溶剤に対する溶解性が劣り、多す
ぎると融点が高くなり、低温における特性が悪くなるこ
とがある。
水素基もしくは芳香族炭化水素基であり、またR2 は脂
環族炭化水素基または芳香族炭化水素基であって、その
炭素数の多いものが好ましく、炭素数が少ないとフッ素
化ポリエ−テルの有機溶剤に対する溶解性が劣り、多す
ぎると融点が高くなり、低温における特性が悪くなるこ
とがある。
【0008】このような極性基を有するフッ素化ポリエ
−テルを磁性層に存在させるには、この種の極性基を有
するフッ素化ポリエ−テルを、磁性粉末、有機溶剤およ
びその他の必要成分とともに混合分散して磁性塗料を調
製した後、この磁性塗料をポリエステルフィルムなどの
基体上に、吹き付けもしくはロ−ル塗りなどの任意の手
段で塗布し、乾燥して磁性層を形成するか、あるいはこ
の種のフッ素化ポリエ−テルを、メチルエチルケトン、
n−ヘキサン、イソプロピルアルコ−ルなどの有機溶剤
に溶解し、この溶解によって得られた溶液中に磁性層を
浸漬するか、もしくはこの溶液を磁性層上に塗布または
噴霧して磁性層上に被着するなどの方法で行われる。
−テルを磁性層に存在させるには、この種の極性基を有
するフッ素化ポリエ−テルを、磁性粉末、有機溶剤およ
びその他の必要成分とともに混合分散して磁性塗料を調
製した後、この磁性塗料をポリエステルフィルムなどの
基体上に、吹き付けもしくはロ−ル塗りなどの任意の手
段で塗布し、乾燥して磁性層を形成するか、あるいはこ
の種のフッ素化ポリエ−テルを、メチルエチルケトン、
n−ヘキサン、イソプロピルアルコ−ルなどの有機溶剤
に溶解し、この溶解によって得られた溶液中に磁性層を
浸漬するか、もしくはこの溶液を磁性層上に塗布または
噴霧して磁性層上に被着するなどの方法で行われる。
【0009】ここで、この種の極性基を有するフッ素化
ポリエ−テルは、単独で潤滑剤として用いてもよいが、
混合して使用してもよく、さらに従来公知の潤滑剤と混
合して用いてもよい。また、使用量は、磁性層中に含有
させる場合、磁性粉末に対して 0.5重量%より少なくて
は所期の効果が得られず、10.0重量%より多いと磁性層
の塗膜強度の低下や磁気ヘッド汚れが生じやすくなるた
め 0.5〜10.0重量%の範囲内にするのが好ましく、 1.0
〜5.0 重量%の範囲内で使用するのがより好ましい。ま
た、磁性層上に被着する場合は、被着量が0.05mg/m
2 より少なくては所期の効果が得られず、 5.0mg/m
2 より多いと出力低下やドロップアウトの原因になるた
め、0.05〜5.0 mg/m2 の範囲内で被着させるのが好
ましい。
ポリエ−テルは、単独で潤滑剤として用いてもよいが、
混合して使用してもよく、さらに従来公知の潤滑剤と混
合して用いてもよい。また、使用量は、磁性層中に含有
させる場合、磁性粉末に対して 0.5重量%より少なくて
は所期の効果が得られず、10.0重量%より多いと磁性層
の塗膜強度の低下や磁気ヘッド汚れが生じやすくなるた
め 0.5〜10.0重量%の範囲内にするのが好ましく、 1.0
〜5.0 重量%の範囲内で使用するのがより好ましい。ま
た、磁性層上に被着する場合は、被着量が0.05mg/m
2 より少なくては所期の効果が得られず、 5.0mg/m
2 より多いと出力低下やドロップアウトの原因になるた
め、0.05〜5.0 mg/m2 の範囲内で被着させるのが好
ましい。
【0010】磁性層の形成は、磁性粉末を、結合剤樹
脂、有機溶剤およびその他の必要成分とともに混合分散
して磁性塗料を調製し、この磁性塗料をポリエステルフ
ィルムなどの基体上に塗布、乾燥するか、あるいは強磁
性材を真空蒸着等によって基体上に被着してつくられ
る。
脂、有機溶剤およびその他の必要成分とともに混合分散
して磁性塗料を調製し、この磁性塗料をポリエステルフ
ィルムなどの基体上に塗布、乾燥するか、あるいは強磁
性材を真空蒸着等によって基体上に被着してつくられ
る。
【0011】ここで、使用される磁性粉末としては、γ
−Fe2 O3 粉末、Fe3 O4 粉末、γ−Fe2 O3 と
Fe3 O4 との中間酸化状態の酸化鉄粉末、Co含有γ
−Fe2 O3 粉末、Co含有Fe3 O4 粉末、CrO2
粉末の他、Fe粉末、Co粉末、Fe−Ni−Cr合金
粉末などの金属粉末およびバリウムフェライト粉末な
ど、従来公知の各種磁性粉末が広く使用される。
−Fe2 O3 粉末、Fe3 O4 粉末、γ−Fe2 O3 と
Fe3 O4 との中間酸化状態の酸化鉄粉末、Co含有γ
−Fe2 O3 粉末、Co含有Fe3 O4 粉末、CrO2
粉末の他、Fe粉末、Co粉末、Fe−Ni−Cr合金
粉末などの金属粉末およびバリウムフェライト粉末な
ど、従来公知の各種磁性粉末が広く使用される。
【0012】また、結合剤樹脂としては、塩化ビニル−
酢酸ビニル系共重合体、繊維素系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルブチラ−ル系樹
脂、ポリアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノ−ル
系樹脂、ポリイソシアネ−ト化合物など、通常、磁気記
録媒体の結合剤樹脂として使用されるものが、いずれも
好適に使用される。
酢酸ビニル系共重合体、繊維素系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルブチラ−ル系樹
脂、ポリアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノ−ル
系樹脂、ポリイソシアネ−ト化合物など、通常、磁気記
録媒体の結合剤樹脂として使用されるものが、いずれも
好適に使用される。
【0013】さらに、有機溶剤としては、メチルイソブ
チルケトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、
トルエン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメチルホルムアミドなど、一般に磁気記録媒体に
使用されるものが単独もしくは二種以上混合して使用さ
れる。
チルケトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、
トルエン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメチルホルムアミドなど、一般に磁気記録媒体に
使用されるものが単独もしくは二種以上混合して使用さ
れる。
【0014】なお、磁性塗料中には、通常使用されてい
る各種添加剤、たとえば、研磨剤、帯電防止剤、分散剤
などを任意に添加使用してもよい。
る各種添加剤、たとえば、研磨剤、帯電防止剤、分散剤
などを任意に添加使用してもよい。
【0015】磁性層が強磁性材を基体上に被着してつく
られる場合は、Co、Ni、Co−Ni、Co−Cr、
Co−P、Co−Ni−Pなどの強磁性材を、真空蒸
着、イオンプレ−ティング、スパッタリング、メッキ等
の手段によって基体上に被着するなどの方法で形成され
る。
られる場合は、Co、Ni、Co−Ni、Co−Cr、
Co−P、Co−Ni−Pなどの強磁性材を、真空蒸
着、イオンプレ−ティング、スパッタリング、メッキ等
の手段によって基体上に被着するなどの方法で形成され
る。
【0016】磁気記録媒体としては、ポリエステルフィ
ルムなどの合成樹脂フィルムを基体とする磁気テ−プ、
円盤やドラムを基体とする磁気ディスクや磁気ドラムな
ど、磁気ヘッドと摺接する構造の種々の形態を包含す
る。
ルムなどの合成樹脂フィルムを基体とする磁気テ−プ、
円盤やドラムを基体とする磁気ディスクや磁気ドラムな
ど、磁気ヘッドと摺接する構造の種々の形態を包含す
る。
【0017】
【実施例】次に、この発明の実施例について説明する。 実施例1 厚さ10μmのポリエチレンテレフタレ−トフィルムを
真空蒸着装置に充填し、酸素ガス圧5×10-5ト−ルの
残留ガス圧の下で、Co−Ni合金を加熱蒸発させ、連
続的に斜め入射蒸着して、ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルム上に、Co−Ni−O(Co:Ni=80:2
0)からなる厚さ 0.2μmの強磁性金属薄膜層を形成し
た。
真空蒸着装置に充填し、酸素ガス圧5×10-5ト−ルの
残留ガス圧の下で、Co−Ni合金を加熱蒸発させ、連
続的に斜め入射蒸着して、ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルム上に、Co−Ni−O(Co:Ni=80:2
0)からなる厚さ 0.2μmの強磁性金属薄膜層を形成し
た。
【0018】一方、一般式 HOOC(CF2 O) m (C2 F4 O)n CF2 COOH (但し、mおよびnは平均分子量が約2200となるよ
うな整数である。)で示されるフッ素化ポリエ−テルを
メチルエチルケトンに分散し、この分散液に上式で示さ
れるフッ素化ポリエ−テルのCOOH基に対し2倍当量
のシクロドデシルアミンを含んだメチルエチルケトン溶
液と、触媒としてのパラトルエンスルホン酸少量とを加
え、80℃で反応させフッ素化ポリエ−テルの末端をア
ミド化した化合物、パ−フルオロポリエ−テルシクロド
デシルアミドを得た。
うな整数である。)で示されるフッ素化ポリエ−テルを
メチルエチルケトンに分散し、この分散液に上式で示さ
れるフッ素化ポリエ−テルのCOOH基に対し2倍当量
のシクロドデシルアミンを含んだメチルエチルケトン溶
液と、触媒としてのパラトルエンスルホン酸少量とを加
え、80℃で反応させフッ素化ポリエ−テルの末端をア
ミド化した化合物、パ−フルオロポリエ−テルシクロド
デシルアミドを得た。
【0019】このようにして得られたパ−フルオロポリ
エ−テルシクロドデシルアミドをメチルエチルケトンに
溶解して、パ−フルオロポリエ−テルシクロドデシルア
ミドの 0.2重量%メチルエチルケトン溶液を得、この溶
液中に前記のポリエチレンテレフタレ−トフィルム上に
形成された強磁性金属薄膜層を浸漬し、乾燥して、パ−
フルオロポリエ−テルシクロドデシルアミドからなる保
護層を形成した。しかる後、8mm幅にスリットしてビ
デオテ−プを作製した。
エ−テルシクロドデシルアミドをメチルエチルケトンに
溶解して、パ−フルオロポリエ−テルシクロドデシルア
ミドの 0.2重量%メチルエチルケトン溶液を得、この溶
液中に前記のポリエチレンテレフタレ−トフィルム上に
形成された強磁性金属薄膜層を浸漬し、乾燥して、パ−
フルオロポリエ−テルシクロドデシルアミドからなる保
護層を形成した。しかる後、8mm幅にスリットしてビ
デオテ−プを作製した。
【0020】実施例2 実施例1にて得られたパ−フルオロポリエ−テルシクロ
ドデシルアミドを使用し、 α−Fe磁性粉末 100 重量部 MR−110(日本ゼオン社製;塩化ビニル系樹脂) 15 〃 N−2309(日本ポリウレタン工業社製;ポリウレタン 10 〃 樹脂) カ−ボンブラック 1 〃 α−Al2 O3 0.5 〃 パ−フルオロポリエ−テルシクロドデシルアミド 3 〃 コロネ−トL(日本ポリウレタン工業社製;三官能性低分 6 〃 子量イソシアネ−ト化合物) シクロヘキサノン 150 〃 トルエン 150 〃 の組成物をボ−ルミル中で100時間混合分散して磁性
塗料を調製した。この磁性塗料を厚さ11μmのポリエ
チレンテレフタレ−トフィルム上に、乾燥後の厚さが3
μmとなるように塗布、乾燥して磁性層を形成した。し
かる後、8mm幅にスリットしてビデオテ−プを作製し
た。
ドデシルアミドを使用し、 α−Fe磁性粉末 100 重量部 MR−110(日本ゼオン社製;塩化ビニル系樹脂) 15 〃 N−2309(日本ポリウレタン工業社製;ポリウレタン 10 〃 樹脂) カ−ボンブラック 1 〃 α−Al2 O3 0.5 〃 パ−フルオロポリエ−テルシクロドデシルアミド 3 〃 コロネ−トL(日本ポリウレタン工業社製;三官能性低分 6 〃 子量イソシアネ−ト化合物) シクロヘキサノン 150 〃 トルエン 150 〃 の組成物をボ−ルミル中で100時間混合分散して磁性
塗料を調製した。この磁性塗料を厚さ11μmのポリエ
チレンテレフタレ−トフィルム上に、乾燥後の厚さが3
μmとなるように塗布、乾燥して磁性層を形成した。し
かる後、8mm幅にスリットしてビデオテ−プを作製し
た。
【0021】実施例3 実施例1における極性基を有するフッ素化ポリエ−テル
の合成において、シクロドデシルアミンに代えてジシク
ロヘキシルアミンを同量使用した以外は、実施例1と同
様にしてパ−フルオロポリエ−テルジシクロヘキシルア
ミドを得た。次いで、このようにして得られたパ−フル
オロポリエ−テルジシクロヘキシルアミドをメチルエチ
ルケトンに溶解して、パ−フルオロポリエ−テルジシク
ロヘキシルアミドの 0.2重量%メチルエチルケトン溶液
を得、この溶液中に実施例1と同様にしてポリエチレン
テレフタレ−トフィルム上に形成された強磁性金属薄膜
層を浸漬し、乾燥して、パ−フルオロポリエ−テルジシ
クロヘキシルアミドからなる保護層を形成した以外は実
施例1と同様にしてビデオテ−プを作製した。
の合成において、シクロドデシルアミンに代えてジシク
ロヘキシルアミンを同量使用した以外は、実施例1と同
様にしてパ−フルオロポリエ−テルジシクロヘキシルア
ミドを得た。次いで、このようにして得られたパ−フル
オロポリエ−テルジシクロヘキシルアミドをメチルエチ
ルケトンに溶解して、パ−フルオロポリエ−テルジシク
ロヘキシルアミドの 0.2重量%メチルエチルケトン溶液
を得、この溶液中に実施例1と同様にしてポリエチレン
テレフタレ−トフィルム上に形成された強磁性金属薄膜
層を浸漬し、乾燥して、パ−フルオロポリエ−テルジシ
クロヘキシルアミドからなる保護層を形成した以外は実
施例1と同様にしてビデオテ−プを作製した。
【0022】実施例4 実施例2における磁性塗料の組成において、パ−フルオ
ロポリエ−テルシクロドデシルアミドに代えて、パ−フ
ルオロポリエ−テルジシクロヘキシルアミドを同量使用
した以外は、実施例2と同様にしてビデオテ−プを作製
した。
ロポリエ−テルシクロドデシルアミドに代えて、パ−フ
ルオロポリエ−テルジシクロヘキシルアミドを同量使用
した以外は、実施例2と同様にしてビデオテ−プを作製
した。
【0023】実施例5 実施例1における極性基を有するフッ素化ポリエ−テル
の合成において、シクロドデシルアミンに代えて4−フ
ェニルブチルアミンを同量使用した以外は、実施例1と
同様にしてパ−フルオロポリエ−テルフェニルブチルア
ミドを得た。次いで、このようにして得られたパ−フル
オロポリエ−テルフェニルブチルアミドをメチルエチル
ケトンに溶解して、パ−フルオロポリエ−テルフェニル
ブチルアミドの 0.2重量%メチルエチルケトン溶液を
得、この溶液中に実施例1と同様にしてポリエチレンテ
レフタレ−トフィルム上に形成された強磁性金属薄膜層
を浸漬し、乾燥して、パ−フルオロポリエ−テルフェニ
ルブチルアミドからなる保護層を形成した以外は、実施
例1と同様にしてビデオテ−プを作製した。
の合成において、シクロドデシルアミンに代えて4−フ
ェニルブチルアミンを同量使用した以外は、実施例1と
同様にしてパ−フルオロポリエ−テルフェニルブチルア
ミドを得た。次いで、このようにして得られたパ−フル
オロポリエ−テルフェニルブチルアミドをメチルエチル
ケトンに溶解して、パ−フルオロポリエ−テルフェニル
ブチルアミドの 0.2重量%メチルエチルケトン溶液を
得、この溶液中に実施例1と同様にしてポリエチレンテ
レフタレ−トフィルム上に形成された強磁性金属薄膜層
を浸漬し、乾燥して、パ−フルオロポリエ−テルフェニ
ルブチルアミドからなる保護層を形成した以外は、実施
例1と同様にしてビデオテ−プを作製した。
【0024】実施例6 実施例2における磁性塗料の組成において、パ−フルオ
ロポリエ−テルシクロドデシルアミドに代えて、パ−フ
ルオロポリエ−テルフェニルブチルアミドを同量使用し
た以外は、実施例2と同様にしてビデオテ−プを作製し
た。
ロポリエ−テルシクロドデシルアミドに代えて、パ−フ
ルオロポリエ−テルフェニルブチルアミドを同量使用し
た以外は、実施例2と同様にしてビデオテ−プを作製し
た。
【0025】実施例7 実施例1における極性基を有するフッ素化ポリエ−テル
の合成において、シクロドデシルアミンに代えて2−フ
ェニルシクロプロピルアミンを同量使用した以外は、実
施例1と同様にしてパ−フルオロポリエ−テルフェニル
シクロプロピルアミドを得た。次いで、このようにして
得られたパ−フルオロポリエ−テルフェニルシクロプロ
ピルアミドをメチルエチルケトンに溶解して、パ−フル
オロポリエ−テルフェニルシクロプロピルアミドの 0.2
重量%メチルエチルケトン溶液を得、この溶液中に実施
例1と同様にしてポリエチレンテレフタレ−トフィルム
上に形成された強磁性金属薄膜層を浸漬し、乾燥して、
パ−フルオロポリエ−テルフェニルシクロプロピルアミ
ドからなる保護層を形成した以外は、実施例1と同様に
してビデオテ−プを作製した。
の合成において、シクロドデシルアミンに代えて2−フ
ェニルシクロプロピルアミンを同量使用した以外は、実
施例1と同様にしてパ−フルオロポリエ−テルフェニル
シクロプロピルアミドを得た。次いで、このようにして
得られたパ−フルオロポリエ−テルフェニルシクロプロ
ピルアミドをメチルエチルケトンに溶解して、パ−フル
オロポリエ−テルフェニルシクロプロピルアミドの 0.2
重量%メチルエチルケトン溶液を得、この溶液中に実施
例1と同様にしてポリエチレンテレフタレ−トフィルム
上に形成された強磁性金属薄膜層を浸漬し、乾燥して、
パ−フルオロポリエ−テルフェニルシクロプロピルアミ
ドからなる保護層を形成した以外は、実施例1と同様に
してビデオテ−プを作製した。
【0026】実施例8 実施例2における磁性塗料の組成において、パ−フルオ
ロポリエ−テルシクロドデシルアミドに代えて、パ−フ
ルオロポリエ−テルフェニルシクロプロピルアミドを同
量使用した以外は、実施例2と同様にしてビデオテ−プ
を作製した。
ロポリエ−テルシクロドデシルアミドに代えて、パ−フ
ルオロポリエ−テルフェニルシクロプロピルアミドを同
量使用した以外は、実施例2と同様にしてビデオテ−プ
を作製した。
【0027】実施例9 実施例1における極性基を有するフッ素化ポリエ−テル
の合成において、シクロドデシルアミンに代えてジフェ
ニルアミンを同量使用した以外は、実施例1と同様にし
てパ−フルオロポリエ−テルジフェニルアミドを得た。
次いで、このようにして得られたパ−フルオロポリエ−
テルジフェニルアミドをメチルエチルケトンに溶解し
て、パ−フルオロポリエ−テルジフェニルアミドの 0.2
重量%メチルエチルケトン溶液を得、この溶液中に実施
例1と同様にしてポリエチレンテレフタレ−トフィルム
上に形成された強磁性金属薄膜層を浸漬し、乾燥して、
パ−フルオロポリエ−テルジフェニルアミドからなる保
護層を形成した以外は、実施例1と同様にしてビデオテ
−プを作製した。
の合成において、シクロドデシルアミンに代えてジフェ
ニルアミンを同量使用した以外は、実施例1と同様にし
てパ−フルオロポリエ−テルジフェニルアミドを得た。
次いで、このようにして得られたパ−フルオロポリエ−
テルジフェニルアミドをメチルエチルケトンに溶解し
て、パ−フルオロポリエ−テルジフェニルアミドの 0.2
重量%メチルエチルケトン溶液を得、この溶液中に実施
例1と同様にしてポリエチレンテレフタレ−トフィルム
上に形成された強磁性金属薄膜層を浸漬し、乾燥して、
パ−フルオロポリエ−テルジフェニルアミドからなる保
護層を形成した以外は、実施例1と同様にしてビデオテ
−プを作製した。
【0028】実施例10 実施例2における磁性塗料の組成において、パ−フルオ
ロポリエ−テルシクロドデシルアミドに代えて、パ−フ
ルオロポリエ−テルジフェニルアミドを同量使用した以
外は、実施例2と同様にしてビデオテ−プを作製した。
ロポリエ−テルシクロドデシルアミドに代えて、パ−フ
ルオロポリエ−テルジフェニルアミドを同量使用した以
外は、実施例2と同様にしてビデオテ−プを作製した。
【0029】比較例1 実施例1における強磁性金属薄膜層上の保護層の形成に
おいて、パ−フルオロポリエ−テルシクロドデシルアミ
ドの 0.2重量%メチルエチルケトン溶液に代えて、パ−
フルオロアルキルポリエ−テル(モンテカチ−ニ社製;
フォンブリンZDOL)の 0.2重量%フレオン溶液を用
いた以外は、実施例1と同様にしてパ−フルオロアルキ
ルポリエ−テルからなる保護層を強磁性金属薄膜層上に
形成し、ビデオテ−プを作製した。
おいて、パ−フルオロポリエ−テルシクロドデシルアミ
ドの 0.2重量%メチルエチルケトン溶液に代えて、パ−
フルオロアルキルポリエ−テル(モンテカチ−ニ社製;
フォンブリンZDOL)の 0.2重量%フレオン溶液を用
いた以外は、実施例1と同様にしてパ−フルオロアルキ
ルポリエ−テルからなる保護層を強磁性金属薄膜層上に
形成し、ビデオテ−プを作製した。
【0030】比較例2 実施例1における極性基を有するフッ素化ポリエ−テル
の合成において、シクロドデシルアミンに代えてラウリ
ルアミンを同量使用した以外は、実施例1と同様にして
パ−フルオロポリエ−テルラウリルアミドを得た。次い
で、このようにして得られたパ−フルオロポリエ−テル
ラウリルアミドをメチルエチルケトンに溶解して、パ−
フルオロポリエ−テルラウリルアミドの0.2重量%メチ
ルエチルケトン溶液を得、この溶液中に実施例1と同様
にしてポリエチレンテレフタレ−トフィルム上に形成さ
れた強磁性金属薄膜層を浸漬し、乾燥して、パ−フルオ
ロポリエ−テルラウリルアミドからなる保護層を形成し
た以外は、実施例1と同様にしてビデオテ−プを作製し
た。
の合成において、シクロドデシルアミンに代えてラウリ
ルアミンを同量使用した以外は、実施例1と同様にして
パ−フルオロポリエ−テルラウリルアミドを得た。次い
で、このようにして得られたパ−フルオロポリエ−テル
ラウリルアミドをメチルエチルケトンに溶解して、パ−
フルオロポリエ−テルラウリルアミドの0.2重量%メチ
ルエチルケトン溶液を得、この溶液中に実施例1と同様
にしてポリエチレンテレフタレ−トフィルム上に形成さ
れた強磁性金属薄膜層を浸漬し、乾燥して、パ−フルオ
ロポリエ−テルラウリルアミドからなる保護層を形成し
た以外は、実施例1と同様にしてビデオテ−プを作製し
た。
【0031】比較例3 実施例2における磁性塗料の組成において、パ−フルオ
ロポリエ−テルシクロドデシルアミドに代えて、ステア
リン酸を同量使用した以外は、実施例2と同様にしてビ
デオテ−プを作製した。
ロポリエ−テルシクロドデシルアミドに代えて、ステア
リン酸を同量使用した以外は、実施例2と同様にしてビ
デオテ−プを作製した。
【0032】各実施例および比較例で得られたビデオテ
−プについて、下記の要領で摩擦係数を測定し、またジ
ッタ−特性および実走行耐久性を試験した。
−プについて、下記の要領で摩擦係数を測定し、またジ
ッタ−特性および実走行耐久性を試験した。
【0033】<摩擦係数>表面粗度 0.2s、外径4mm
の円筒ピンに、ビデオテ−プを巻き角150°で巻きつ
け、荷重21gをかけて送り速度 1.4cm/秒で送り、
同じところを繰り返し測定して、100回目の摩擦係数
を求めた。
の円筒ピンに、ビデオテ−プを巻き角150°で巻きつ
け、荷重21gをかけて送り速度 1.4cm/秒で送り、
同じところを繰り返し測定して、100回目の摩擦係数
を求めた。
【0034】<ジッタ−特性>ビデオテ−プをビデオデ
ッキに装填してビデオ信号を記録再生し、その再生信号
の 15.75KHzの水平同期信号の間隔を読み取り、その
ときの1秒間の水平同期信号の間隔のずれを測定して行
った。
ッキに装填してビデオ信号を記録再生し、その再生信号
の 15.75KHzの水平同期信号の間隔を読み取り、その
ときの1秒間の水平同期信号の間隔のずれを測定して行
った。
【0035】<実走行耐久性>ビデオテ−プをビデオデ
ッキに装填してビデオ信号を記録し、再生状態で繰り返
し走行させて、再生出力が初期に比べて3dB低下する
までの走行回数を測定した。下記表1はその結果であ
る。
ッキに装填してビデオ信号を記録し、再生状態で繰り返
し走行させて、再生出力が初期に比べて3dB低下する
までの走行回数を測定した。下記表1はその結果であ
る。
【0036】
【0037】次に、上記の実施例および比較例で得られ
た各ビデオテ−プについて、8モ−ドシャトル耐久性を
試験した。試験法は、記録済のビデオテ−プ13mを採
り、これを「早送り→早送りサ−チ→巻き戻しサ−チ→
(再生)ポ−ズ→早送りサ−チ→(録画)ポ−ズ→早送
り→巻き戻し」という一連の動作を1パスとして繰り返
し行い、100回パス、200回パス、300回パス、
400回パス、500回パス毎に再生出力を測定し、初
期出力に対する出力低下値を測定して行った。下記表2
はその結果である。
た各ビデオテ−プについて、8モ−ドシャトル耐久性を
試験した。試験法は、記録済のビデオテ−プ13mを採
り、これを「早送り→早送りサ−チ→巻き戻しサ−チ→
(再生)ポ−ズ→早送りサ−チ→(録画)ポ−ズ→早送
り→巻き戻し」という一連の動作を1パスとして繰り返
し行い、100回パス、200回パス、300回パス、
400回パス、500回パス毎に再生出力を測定し、初
期出力に対する出力低下値を測定して行った。下記表2
はその結果である。
【0038】
【0039】
【発明の効果】上記表1および表2から明らかなよう
に、この発明で得られたビデオテ−プ(実施例1〜1
0)は、いずれも従来のビデオテ−プ(比較例1〜3)
に比べて、摩擦係数が小さく、ジッタ−特性も小さく
て、実走行耐久性がよい。さらに、8モ−ドシャトル耐
久性も格段によく、このことからこの発明によって得ら
れる磁気記録媒体は走行性および耐久性に優れているこ
とがわかる。
に、この発明で得られたビデオテ−プ(実施例1〜1
0)は、いずれも従来のビデオテ−プ(比較例1〜3)
に比べて、摩擦係数が小さく、ジッタ−特性も小さく
て、実走行耐久性がよい。さらに、8モ−ドシャトル耐
久性も格段によく、このことからこの発明によって得ら
れる磁気記録媒体は走行性および耐久性に優れているこ
とがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 研二 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 非磁性支持体上に磁性層を設け、この磁
性層の表面または内部に、潤滑剤成分として、 −Cn F2nO−単位(但し、nは1〜18までの整数で
ある。)を基本骨格とする分子量が500〜7000の
フッ素化ポリエ−テルの少なくとも一つの末端に、一般
式 −CON(R1 )R2 (但し、R1 は水素原子または脂環族炭化水素基もしく
は芳香族炭化水素基であり、R2 は脂環族炭化水素基ま
たは芳香族炭化水素基である。)で表される極性基を有
するフッ素化ポリエ−テルを存在させたことを特徴とす
る磁気記録媒体
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2043692A JPH05189752A (ja) | 1992-01-08 | 1992-01-08 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2043692A JPH05189752A (ja) | 1992-01-08 | 1992-01-08 | 磁気記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05189752A true JPH05189752A (ja) | 1993-07-30 |
Family
ID=12026994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2043692A Withdrawn JPH05189752A (ja) | 1992-01-08 | 1992-01-08 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05189752A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023210653A1 (ja) * | 2022-04-27 | 2023-11-02 | ダイキン工業株式会社 | 表面処理剤 |
-
1992
- 1992-01-08 JP JP2043692A patent/JPH05189752A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023210653A1 (ja) * | 2022-04-27 | 2023-11-02 | ダイキン工業株式会社 | 表面処理剤 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990408 |