JPH05189752A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH05189752A
JPH05189752A JP2043692A JP2043692A JPH05189752A JP H05189752 A JPH05189752 A JP H05189752A JP 2043692 A JP2043692 A JP 2043692A JP 2043692 A JP2043692 A JP 2043692A JP H05189752 A JPH05189752 A JP H05189752A
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JP
Japan
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magnetic
fluorinated polyether
magnetic layer
perfluoropolyether
recording medium
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2043692A
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English (en)
Inventor
Masahito Ikegaya
昌仁 池ケ谷
Kenji Sumiya
賢二 角谷
Ichiji Miyata
一司 宮田
Kenji Kono
研二 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非磁性支持体上に設けた磁性層の表面または
内部に、−Cn 2nO−単位(但しnは1〜18までの
整数)を基本骨格とする分子量500〜7000のフッ
素化ポリエ−テルの少なくとも一つの末端に、−CON
(R1)R2 (但しR1 はH又は脂環族炭化水素基或いは
芳香族炭化水素基、R2 は脂環族炭化水素基又は芳香族
炭化水素基)で表される極性基を有するフッ素化ポリエ
−テルを存在させて、磁気記録媒体の走行性および耐久
性を向上させる。 【構成】 非磁性支持体上に設けた磁性層の表面または
内部に、−Cn 2nO−単位(但しnは1〜18までの
整数)を基本骨格とする分子量500〜7000のフッ
素化ポリエ−テルの少なくとも一つの末端に、−CON
(R1)R2 (但しR1 はH又は脂環族炭化水素基或いは
芳香族炭化水素基、R2 は脂環族炭化水素基又は芳香族
炭化水素基)で表される極性基を有するフッ素化ポリエ
−テルを存在させた磁気記録媒体

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は磁気記録媒体に関し、
さらに詳しくは、走行性および耐久性に優れた磁気記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁性粉末、結合剤成分、有機溶
剤およびその他の必要成分からなる磁性塗料をポリエス
テルフィルムなどの基体上に塗布、乾燥するか、あるい
は強磁性材を真空蒸着等によって基体上に被着してつく
られる磁気記録媒体は、磁気ヘッド等と接触しながら走
行するため、磁性層などの摩擦係数が小さくて走行性に
優れ、磁性層の摩耗が少なくて耐久性に優れていること
が要求される。このため、従来から磁性層上に脂肪酸、
脂肪酸エステルなどの脂肪族化合物またはパ−フルオロ
アルキルポリエ−テルなどのフッ素系化合物からなる保
護層を設けて摩擦係数を低減し、走行性および耐久性を
改善することが行われている。(特公昭56−3060
9号、特開昭61−11926号、特開昭60−109
028号、特公昭60−10368号、特開平2−49
218号)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来から使
用されているこれらの脂肪族化合物では強磁性層表面と
の相互作用が充分ではないため、磁性層表面から離脱し
やすく、磁気ヘッドとの強い摺接に耐えることができな
い。また、フッ素系化合物は磁気記録媒体の作製に用い
られる有機溶剤や結合剤成分との親和性に欠けるため、
磁性層中への均一分散化が難しく、磁性層表面への保持
性が弱いといった問題があり、未だ充分な走行性および
耐久性が得られていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明はかかる現状に
鑑み、種々検討を行った結果なされたもので、磁性層の
表面または内部に、潤滑剤成分として、 −Cn 2nO−単位(但し、nは1〜18までの整数で
ある。)を基本骨格とする分子量が500〜7000の
フッ素化ポリエ−テルの少なくとも一つの末端に、一般
式 −CON(R1 )R2 (但し、R1 は水素原子または脂環族炭化水素基もしく
は芳香族炭化水素基であり、R2 は脂環族炭化水素基ま
たは芳香族炭化水素基である。)で表される極性基を有
するフッ素化ポリエ−テルを存在させることによって、
走行性および耐久性を充分に向上させたものである。
【0005】この発明において、前記の極性基を有する
フッ素化ポリエ−テルは、有機溶剤に対する溶解性が良
好で、有機溶剤や結合剤成分との親和性がよく、磁性層
中への均一分散化も容易である。また、磁性層表面との
相互作用があり、磁性層表面への保持性もよいため、磁
性層表面から離脱しにくく、磁気ヘッドとの強い摺接に
耐えて、その優れた潤滑効果を充分に発揮する。従っ
て、この種の極性基を有するフッ素化ポリエ−テルを磁
性層中や磁性層表面に存在させると、その優れた潤滑効
果が充分に発揮され、走行性および耐久性が充分に向上
される。
【0006】このような極性基を有するフッ素化ポリエ
−テルは、たとえば、通常入手できる−Cn 2nO−単
位(nは1〜18までの整数)を基体骨格とし、末端が
−COX(但し、XはOHまたはハロゲンもしくはOR
であって、Rはアルキル基である。)であるフッ素化ポ
リエ−テルに、一般式 −CON(R1 )R2 で表され
る極性基を有する化合物、たとえば、アミンを反応させ
て分子末端をアミドとするなどして合成され、こうする
ことによって一般に使用される有機溶剤に対する溶解性
が向上する。
【0007】ここで、R1 は水素原子または脂環族炭化
水素基もしくは芳香族炭化水素基であり、またR2 は脂
環族炭化水素基または芳香族炭化水素基であって、その
炭素数の多いものが好ましく、炭素数が少ないとフッ素
化ポリエ−テルの有機溶剤に対する溶解性が劣り、多す
ぎると融点が高くなり、低温における特性が悪くなるこ
とがある。
【0008】このような極性基を有するフッ素化ポリエ
−テルを磁性層に存在させるには、この種の極性基を有
するフッ素化ポリエ−テルを、磁性粉末、有機溶剤およ
びその他の必要成分とともに混合分散して磁性塗料を調
製した後、この磁性塗料をポリエステルフィルムなどの
基体上に、吹き付けもしくはロ−ル塗りなどの任意の手
段で塗布し、乾燥して磁性層を形成するか、あるいはこ
の種のフッ素化ポリエ−テルを、メチルエチルケトン、
n−ヘキサン、イソプロピルアルコ−ルなどの有機溶剤
に溶解し、この溶解によって得られた溶液中に磁性層を
浸漬するか、もしくはこの溶液を磁性層上に塗布または
噴霧して磁性層上に被着するなどの方法で行われる。
【0009】ここで、この種の極性基を有するフッ素化
ポリエ−テルは、単独で潤滑剤として用いてもよいが、
混合して使用してもよく、さらに従来公知の潤滑剤と混
合して用いてもよい。また、使用量は、磁性層中に含有
させる場合、磁性粉末に対して 0.5重量%より少なくて
は所期の効果が得られず、10.0重量%より多いと磁性層
の塗膜強度の低下や磁気ヘッド汚れが生じやすくなるた
め 0.5〜10.0重量%の範囲内にするのが好ましく、 1.0
〜5.0 重量%の範囲内で使用するのがより好ましい。ま
た、磁性層上に被着する場合は、被着量が0.05mg/m
2 より少なくては所期の効果が得られず、 5.0mg/m
2 より多いと出力低下やドロップアウトの原因になるた
め、0.05〜5.0 mg/m2 の範囲内で被着させるのが好
ましい。
【0010】磁性層の形成は、磁性粉末を、結合剤樹
脂、有機溶剤およびその他の必要成分とともに混合分散
して磁性塗料を調製し、この磁性塗料をポリエステルフ
ィルムなどの基体上に塗布、乾燥するか、あるいは強磁
性材を真空蒸着等によって基体上に被着してつくられ
る。
【0011】ここで、使用される磁性粉末としては、γ
−Fe2 3 粉末、Fe3 4 粉末、γ−Fe2 3
Fe3 4 との中間酸化状態の酸化鉄粉末、Co含有γ
−Fe2 3 粉末、Co含有Fe3 4 粉末、CrO2
粉末の他、Fe粉末、Co粉末、Fe−Ni−Cr合金
粉末などの金属粉末およびバリウムフェライト粉末な
ど、従来公知の各種磁性粉末が広く使用される。
【0012】また、結合剤樹脂としては、塩化ビニル−
酢酸ビニル系共重合体、繊維素系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルブチラ−ル系樹
脂、ポリアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノ−ル
系樹脂、ポリイソシアネ−ト化合物など、通常、磁気記
録媒体の結合剤樹脂として使用されるものが、いずれも
好適に使用される。
【0013】さらに、有機溶剤としては、メチルイソブ
チルケトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、
トルエン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメチルホルムアミドなど、一般に磁気記録媒体に
使用されるものが単独もしくは二種以上混合して使用さ
れる。
【0014】なお、磁性塗料中には、通常使用されてい
る各種添加剤、たとえば、研磨剤、帯電防止剤、分散剤
などを任意に添加使用してもよい。
【0015】磁性層が強磁性材を基体上に被着してつく
られる場合は、Co、Ni、Co−Ni、Co−Cr、
Co−P、Co−Ni−Pなどの強磁性材を、真空蒸
着、イオンプレ−ティング、スパッタリング、メッキ等
の手段によって基体上に被着するなどの方法で形成され
る。
【0016】磁気記録媒体としては、ポリエステルフィ
ルムなどの合成樹脂フィルムを基体とする磁気テ−プ、
円盤やドラムを基体とする磁気ディスクや磁気ドラムな
ど、磁気ヘッドと摺接する構造の種々の形態を包含す
る。
【0017】
【実施例】次に、この発明の実施例について説明する。 実施例1 厚さ10μmのポリエチレンテレフタレ−トフィルムを
真空蒸着装置に充填し、酸素ガス圧5×10-5ト−ルの
残留ガス圧の下で、Co−Ni合金を加熱蒸発させ、連
続的に斜め入射蒸着して、ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルム上に、Co−Ni−O(Co:Ni=80:2
0)からなる厚さ 0.2μmの強磁性金属薄膜層を形成し
た。
【0018】一方、一般式 HOOC(CF2 O) m (C2 4 O)n CF2 COOH (但し、mおよびnは平均分子量が約2200となるよ
うな整数である。)で示されるフッ素化ポリエ−テルを
メチルエチルケトンに分散し、この分散液に上式で示さ
れるフッ素化ポリエ−テルのCOOH基に対し2倍当量
のシクロドデシルアミンを含んだメチルエチルケトン溶
液と、触媒としてのパラトルエンスルホン酸少量とを加
え、80℃で反応させフッ素化ポリエ−テルの末端をア
ミド化した化合物、パ−フルオロポリエ−テルシクロド
デシルアミドを得た。
【0019】このようにして得られたパ−フルオロポリ
エ−テルシクロドデシルアミドをメチルエチルケトンに
溶解して、パ−フルオロポリエ−テルシクロドデシルア
ミドの 0.2重量%メチルエチルケトン溶液を得、この溶
液中に前記のポリエチレンテレフタレ−トフィルム上に
形成された強磁性金属薄膜層を浸漬し、乾燥して、パ−
フルオロポリエ−テルシクロドデシルアミドからなる保
護層を形成した。しかる後、8mm幅にスリットしてビ
デオテ−プを作製した。
【0020】実施例2 実施例1にて得られたパ−フルオロポリエ−テルシクロ
ドデシルアミドを使用し、 α−Fe磁性粉末 100 重量部 MR−110(日本ゼオン社製;塩化ビニル系樹脂) 15 〃 N−2309(日本ポリウレタン工業社製;ポリウレタン 10 〃 樹脂) カ−ボンブラック 1 〃 α−Al2 3 0.5 〃 パ−フルオロポリエ−テルシクロドデシルアミド 3 〃 コロネ−トL(日本ポリウレタン工業社製;三官能性低分 6 〃 子量イソシアネ−ト化合物) シクロヘキサノン 150 〃 トルエン 150 〃 の組成物をボ−ルミル中で100時間混合分散して磁性
塗料を調製した。この磁性塗料を厚さ11μmのポリエ
チレンテレフタレ−トフィルム上に、乾燥後の厚さが3
μmとなるように塗布、乾燥して磁性層を形成した。し
かる後、8mm幅にスリットしてビデオテ−プを作製し
た。
【0021】実施例3 実施例1における極性基を有するフッ素化ポリエ−テル
の合成において、シクロドデシルアミンに代えてジシク
ロヘキシルアミンを同量使用した以外は、実施例1と同
様にしてパ−フルオロポリエ−テルジシクロヘキシルア
ミドを得た。次いで、このようにして得られたパ−フル
オロポリエ−テルジシクロヘキシルアミドをメチルエチ
ルケトンに溶解して、パ−フルオロポリエ−テルジシク
ロヘキシルアミドの 0.2重量%メチルエチルケトン溶液
を得、この溶液中に実施例1と同様にしてポリエチレン
テレフタレ−トフィルム上に形成された強磁性金属薄膜
層を浸漬し、乾燥して、パ−フルオロポリエ−テルジシ
クロヘキシルアミドからなる保護層を形成した以外は実
施例1と同様にしてビデオテ−プを作製した。
【0022】実施例4 実施例2における磁性塗料の組成において、パ−フルオ
ロポリエ−テルシクロドデシルアミドに代えて、パ−フ
ルオロポリエ−テルジシクロヘキシルアミドを同量使用
した以外は、実施例2と同様にしてビデオテ−プを作製
した。
【0023】実施例5 実施例1における極性基を有するフッ素化ポリエ−テル
の合成において、シクロドデシルアミンに代えて4−フ
ェニルブチルアミンを同量使用した以外は、実施例1と
同様にしてパ−フルオロポリエ−テルフェニルブチルア
ミドを得た。次いで、このようにして得られたパ−フル
オロポリエ−テルフェニルブチルアミドをメチルエチル
ケトンに溶解して、パ−フルオロポリエ−テルフェニル
ブチルアミドの 0.2重量%メチルエチルケトン溶液を
得、この溶液中に実施例1と同様にしてポリエチレンテ
レフタレ−トフィルム上に形成された強磁性金属薄膜層
を浸漬し、乾燥して、パ−フルオロポリエ−テルフェニ
ルブチルアミドからなる保護層を形成した以外は、実施
例1と同様にしてビデオテ−プを作製した。
【0024】実施例6 実施例2における磁性塗料の組成において、パ−フルオ
ロポリエ−テルシクロドデシルアミドに代えて、パ−フ
ルオロポリエ−テルフェニルブチルアミドを同量使用し
た以外は、実施例2と同様にしてビデオテ−プを作製し
た。
【0025】実施例7 実施例1における極性基を有するフッ素化ポリエ−テル
の合成において、シクロドデシルアミンに代えて2−フ
ェニルシクロプロピルアミンを同量使用した以外は、実
施例1と同様にしてパ−フルオロポリエ−テルフェニル
シクロプロピルアミドを得た。次いで、このようにして
得られたパ−フルオロポリエ−テルフェニルシクロプロ
ピルアミドをメチルエチルケトンに溶解して、パ−フル
オロポリエ−テルフェニルシクロプロピルアミドの 0.2
重量%メチルエチルケトン溶液を得、この溶液中に実施
例1と同様にしてポリエチレンテレフタレ−トフィルム
上に形成された強磁性金属薄膜層を浸漬し、乾燥して、
パ−フルオロポリエ−テルフェニルシクロプロピルアミ
ドからなる保護層を形成した以外は、実施例1と同様に
してビデオテ−プを作製した。
【0026】実施例8 実施例2における磁性塗料の組成において、パ−フルオ
ロポリエ−テルシクロドデシルアミドに代えて、パ−フ
ルオロポリエ−テルフェニルシクロプロピルアミドを同
量使用した以外は、実施例2と同様にしてビデオテ−プ
を作製した。
【0027】実施例9 実施例1における極性基を有するフッ素化ポリエ−テル
の合成において、シクロドデシルアミンに代えてジフェ
ニルアミンを同量使用した以外は、実施例1と同様にし
てパ−フルオロポリエ−テルジフェニルアミドを得た。
次いで、このようにして得られたパ−フルオロポリエ−
テルジフェニルアミドをメチルエチルケトンに溶解し
て、パ−フルオロポリエ−テルジフェニルアミドの 0.2
重量%メチルエチルケトン溶液を得、この溶液中に実施
例1と同様にしてポリエチレンテレフタレ−トフィルム
上に形成された強磁性金属薄膜層を浸漬し、乾燥して、
パ−フルオロポリエ−テルジフェニルアミドからなる保
護層を形成した以外は、実施例1と同様にしてビデオテ
−プを作製した。
【0028】実施例10 実施例2における磁性塗料の組成において、パ−フルオ
ロポリエ−テルシクロドデシルアミドに代えて、パ−フ
ルオロポリエ−テルジフェニルアミドを同量使用した以
外は、実施例2と同様にしてビデオテ−プを作製した。
【0029】比較例1 実施例1における強磁性金属薄膜層上の保護層の形成に
おいて、パ−フルオロポリエ−テルシクロドデシルアミ
ドの 0.2重量%メチルエチルケトン溶液に代えて、パ−
フルオロアルキルポリエ−テル(モンテカチ−ニ社製;
フォンブリンZDOL)の 0.2重量%フレオン溶液を用
いた以外は、実施例1と同様にしてパ−フルオロアルキ
ルポリエ−テルからなる保護層を強磁性金属薄膜層上に
形成し、ビデオテ−プを作製した。
【0030】比較例2 実施例1における極性基を有するフッ素化ポリエ−テル
の合成において、シクロドデシルアミンに代えてラウリ
ルアミンを同量使用した以外は、実施例1と同様にして
パ−フルオロポリエ−テルラウリルアミドを得た。次い
で、このようにして得られたパ−フルオロポリエ−テル
ラウリルアミドをメチルエチルケトンに溶解して、パ−
フルオロポリエ−テルラウリルアミドの0.2重量%メチ
ルエチルケトン溶液を得、この溶液中に実施例1と同様
にしてポリエチレンテレフタレ−トフィルム上に形成さ
れた強磁性金属薄膜層を浸漬し、乾燥して、パ−フルオ
ロポリエ−テルラウリルアミドからなる保護層を形成し
た以外は、実施例1と同様にしてビデオテ−プを作製し
た。
【0031】比較例3 実施例2における磁性塗料の組成において、パ−フルオ
ロポリエ−テルシクロドデシルアミドに代えて、ステア
リン酸を同量使用した以外は、実施例2と同様にしてビ
デオテ−プを作製した。
【0032】各実施例および比較例で得られたビデオテ
−プについて、下記の要領で摩擦係数を測定し、またジ
ッタ−特性および実走行耐久性を試験した。
【0033】<摩擦係数>表面粗度 0.2s、外径4mm
の円筒ピンに、ビデオテ−プを巻き角150°で巻きつ
け、荷重21gをかけて送り速度 1.4cm/秒で送り、
同じところを繰り返し測定して、100回目の摩擦係数
を求めた。
【0034】<ジッタ−特性>ビデオテ−プをビデオデ
ッキに装填してビデオ信号を記録再生し、その再生信号
の 15.75KHzの水平同期信号の間隔を読み取り、その
ときの1秒間の水平同期信号の間隔のずれを測定して行
った。
【0035】<実走行耐久性>ビデオテ−プをビデオデ
ッキに装填してビデオ信号を記録し、再生状態で繰り返
し走行させて、再生出力が初期に比べて3dB低下する
までの走行回数を測定した。下記表1はその結果であ
る。
【0036】
【0037】次に、上記の実施例および比較例で得られ
た各ビデオテ−プについて、8モ−ドシャトル耐久性を
試験した。試験法は、記録済のビデオテ−プ13mを採
り、これを「早送り→早送りサ−チ→巻き戻しサ−チ→
(再生)ポ−ズ→早送りサ−チ→(録画)ポ−ズ→早送
り→巻き戻し」という一連の動作を1パスとして繰り返
し行い、100回パス、200回パス、300回パス、
400回パス、500回パス毎に再生出力を測定し、初
期出力に対する出力低下値を測定して行った。下記表2
はその結果である。
【0038】
【0039】
【発明の効果】上記表1および表2から明らかなよう
に、この発明で得られたビデオテ−プ(実施例1〜1
0)は、いずれも従来のビデオテ−プ(比較例1〜3)
に比べて、摩擦係数が小さく、ジッタ−特性も小さく
て、実走行耐久性がよい。さらに、8モ−ドシャトル耐
久性も格段によく、このことからこの発明によって得ら
れる磁気記録媒体は走行性および耐久性に優れているこ
とがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 研二 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上に磁性層を設け、この磁
    性層の表面または内部に、潤滑剤成分として、 −Cn 2nO−単位(但し、nは1〜18までの整数で
    ある。)を基本骨格とする分子量が500〜7000の
    フッ素化ポリエ−テルの少なくとも一つの末端に、一般
    式 −CON(R1 )R2 (但し、R1 は水素原子または脂環族炭化水素基もしく
    は芳香族炭化水素基であり、R2 は脂環族炭化水素基ま
    たは芳香族炭化水素基である。)で表される極性基を有
    するフッ素化ポリエ−テルを存在させたことを特徴とす
    る磁気記録媒体
JP2043692A 1992-01-08 1992-01-08 磁気記録媒体 Withdrawn JPH05189752A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023210653A1 (ja) * 2022-04-27 2023-11-02 ダイキン工業株式会社 表面処理剤

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WO2023210653A1 (ja) * 2022-04-27 2023-11-02 ダイキン工業株式会社 表面処理剤

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