JPH05189312A - キャッシュメモリ制御方式 - Google Patents

キャッシュメモリ制御方式

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JPH05189312A
JPH05189312A JP4004302A JP430292A JPH05189312A JP H05189312 A JPH05189312 A JP H05189312A JP 4004302 A JP4004302 A JP 4004302A JP 430292 A JP430292 A JP 430292A JP H05189312 A JPH05189312 A JP H05189312A
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JP4004302A
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Inventor
Kazuhito Sugino
一仁 杉野
Shigeru Yoshida
茂 吉田
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PFU Ltd
Original Assignee
PFU Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、キャッシュメモリ制御方式に関
し、パリティエラーによるシステムダウンを無くすこと
を目的とする。 【構成】 プロセッサがアドレス信号及びその一部(0
〜mビット部分)についてのパリティコードp′を出力
し、コンペア回路13がこのアドレス信号の一部及びパ
リティコードp′からなる信号とキャッシュ管理テーブ
ル2の出力信号とを比較すると共に、故障制御部14が
この比較の結果を監視するように構成し、両者が一致す
る場合にキャッシュヒット処理を行い、両者が不一致の
場合にキャッシュミスヒット処理を行うと共に、両者が
不一致の場合のうちの所定の場合にロギング情報15を
作成するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャッシュメモリ制御
方式に関し、特に、キャッシュメモリ管理テーブルから
読み出したデータにより一致/不一致等の判定を行うキ
ャッシュメモリ制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】図7及び図8は従来技術の説明図であ
り、特に、図7は従来のキャッシュメモリ制御回路の要
部の構成を示し、図8は従来のキャッシュメモリ制御処
理フローを示す。
【0003】プロセッサがバスサイクルを開始し(ステ
ップ11)、アドレス信号をレジスタ11から送出す
る。このアドレス信号は主記憶のアクセスに用いられる
と共に、0〜mビットはコンペア回路13にも入力さ
れ、また、m+1〜nビットはキャッシュメモリ(図示
せず)及びキャッシュ管理テーブル2にも入力される。
テーブル2は、タグメモリとも呼ばれ、キャッシュメモ
リ上に存在するデータについての情報を格納する。テー
ブル2は、m+1〜nビット部分の信号入力により検索
され(ステップ12)、m+1ビット長の前記情報と、
そのパリティビット(複数)pを出力する。
【0004】コンペア回路13は、レジスタ11からの
0〜mビット部分と、テーブル2からのm+1ビット長
の前記情報とを比較し(ステップ13)、一致/不一致
を判定する。一方、パリティチェック回路16は、m+
1ビット長の前記情報について、そのパリティビットp
を用いてパリティチェックを行い(ステップ14)、エ
ラーの有無を調べる。
【0005】そして、比較結果が一致し、かつパリティ
エラーが無い場合(ステップ15)にはキャッシュヒッ
ト処理をするように制御が行われ、比較結果が不一致
で、かつ、パリティエラーが無い場合(ステップ16)
にはキャッシュミスヒット処理をするように制御が行わ
れる。また、パリティエラーが有る場合には、ハードウ
ェア故障があるものとみなして所定のハードウェア障害
処理を行った後(ステップ17)、システムダウンとす
る(ステップ18)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術によれ
ば、パリティエラーが有る場合には、必ずシステムダウ
ンに到ってしまう。これは、パリティエラーは本来存在
してはならないもので、これが存在するということはハ
ードウェア故障を意味するとして、当該故障部分のメン
テナンス等のためにシステムダウンとするものである。
例えば、システムダウン時、部品交換等が行われる。
【0007】しかし、このような強制的なシステムダウ
ンは、利用者やシステムの運用全般から見て、必ずしも
望ましいこととは言えない。また、パリティエラーが有
っても、キャッシュメモリをシステムから切り離した形
態で主記憶をアクセスするようにすれば、処理を継続す
ることが可能となる。これは、利用者にとっては、多少
処理時間が長くなったとしてもシステムダウンとなるよ
り極めて有益である。
【0008】そこで、本願出願人は、先に、図9に示す
如き技術について提案した(特願平3−260921号)。こ
の技術においては、パリティチェック回路16によるパ
リティチェックを省略する一方、プロセッサのレジスタ
11及び12からの所定の出力(第1の信号)とキャッ
シュ管理テーブル2の出力(第2の信号)とを比較す
る。そして、第2の信号がパリティエラーを発生するよ
うな信号である場合に、コンペア回路13が、通常のキ
ャッシュミスヒットの場合の不一致信号と同様の不一致
信号を出力する。
【0009】この技術によれば、パリティエラーを発生
するような状態でも、パリティエラー検出によるシステ
ムダウンを避けることができる。そして、不一致信号の
利用により、通常のキャッシュミスヒットの場合と同様
に、キャッシュメモリを見かけ上システムから切り離し
て主記憶装置をアクセスする動作(縮退動作)により処
理を継続することができる。
【0010】ところで、図9に示す技術において不一致
信号が出力された場合に、その時点でのハードウェアの
状態をロギング情報として記録できれば、これを解析す
ることによりハードウェア故障の原因等を知ることがで
き有益である。この一方で、図9に示す技術において
は、不一致信号が出力される場合として、パリティエラ
ーを発生するような状態と本来のキャッシュミスヒット
の状態との両者が含まれる。ロギング情報は、この両者
のうち前者について必要であり、後者については必要な
い。
【0011】本発明は、パリティエラーによるシステム
ダウンを無くすと共に必要なロギング情報を出力できる
ようにしたキャッシュメモリ制御方式を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理構
成図であり、本発明によるキャッシュメモリ制御回路の
要部を示す。図1において、キャッシュ管理テーブル2
は、主記憶装置上に存在するデータの一部を格納するキ
ャッシュメモリの管理のために、キャッシュメモリ上に
存在するデータについてのm+1ビット長の情報(当該
データの主記憶装置上のアドレスを示すアドレス信号の
第1部分に対応する)と、この情報についてのパリティ
コードpとを格納する。
【0013】レジスタ11は、プロセッサが出力する主
記憶装置上のアドレスを示すアドレス信号であって,キ
ャッシュ管理テーブル2内の情報との対比に用いられる
第1部分(0〜mビット部分)と、キャッシュ管理テー
ブル2をアクセスするために用いられる第2部分(m+
1〜nビット部分)とを含むアドレス信号を保持する。
レジスタ12は、プロセッサが出力する第1部分につい
てのパリティコードp′を保持する。
【0014】プロセッサはレジスタ11及びレジスタ1
2の内容を出力する。キャッシュ管理テーブル2は、第
2部分の入力によりこれに対応する前記情報(m+1ビ
ット長)とこの情報についてのパリティコードpとを出
力する。
【0015】コンペア回路13は、プロセッサの所定の
出力とキャッシュ管理テーブル2の出力とを比較する。
即ち、第1部分及びプロセッサの出力したパリティコー
ドp′とからなる第1の信号と、キャッシュ管理テーブ
ル2の出力である前記情報とこの情報についてのパリテ
ィコードpからなる第2の信号とを比較する。そして、
第1の信号と第2の信号とが不一致である場合にその旨
を出力する。
【0016】故障制御部14は、前記比較の結果が所定
の結果である場合にロギング情報15を作成して格納す
る。即ち、第1部分とキャッシュ管理テーブル2の出力
である前記情報との第1比較器CMP1における比較の
結果が一致であり、かつ、プロセッサの出力したパリテ
ィコードp′とキャッシュ管理テーブル2の出力である
パリティコードpとの第2比較器CMP2における比較
の結果が不一致である場合に、プロセッサで実行中のプ
ログラムの実行を中断し、ロギング情報15を作成して
格納した後、当該プログラムの実行を再開する。
【0017】
【作用】アドレス信号に対応するデータが主記憶装置上
のみならずキャッシュメモリ上にも存在する場合、第1
部分とキャッシュ管理テーブル2の出力したm+1ビッ
ト長の部分との第1比較器CMP1における比較結果は
一致するはずである。また、これらについてのパリティ
コードp′とpとの第2比較器CMP2における比較結
果も一致するはずである。ところが、第2の信号がパリ
ティエラーを発生するような信号である場合、これらの
比較の少なくとも一方が不一致となり、全体としても不
一致となる。
【0018】そこで、これを利用して、第2の信号がパ
リティエラーを発生するような信号である場合、コンペ
ア回路13が不一致信号を出力するようにする。この不
一致信号は、通常のキャッシュミスヒットの場合の不一
致信号と同様のものである。
【0019】これにより、パリティエラーを発生するよ
うな状態でも、これを避けて、システムダウンに到らな
いようにすることができる。そして、通常のキャッシュ
ミスヒットと同様の不一致信号により、当該アドレスに
あるデータについては、キャッシュメモリを見かけ上シ
ステムから切り離し、主記憶装置をアクセスする動作
(縮退動作)により、処理を継続することができる。
【0020】一方、第1の信号と第2の信号とが不一致
となる場合は、第1及び第2比較器CMP1及びCMP
2の一方又は双方において不一致となる場合であるか
ら、3通りの場合がある。このうち、第1比較器CMP
1では一致であるにも拘わらず、第2比較器CMP2で
は不一致である場合、ハードウェア故障が原因であるこ
とが予想される。
【0021】そこで、この場合、前述の縮退動作を行っ
た後、プログラムの実行を中断しロギング情報15を作
成する。これにより、プログラム実行中のシステムダウ
ンを避けると共に、所定の場合に必要なロギング情報1
5を得ることができ、ハードウェアの状態を把握でき
る。
【0022】
【実施例】図1において、コンペア回路13は第1及び
第2比較器CMP1及びCMP2を備える。第1比較器
CMP1は、アドレス信号の第1部分とキャッシュ管理
テーブル2の出力であるm+1ビット長の情報とを比較
する。第2比較器CMP2は、プロセッサの出力したパ
リティコードp′とキャッシュ管理テーブル2の出力で
あるパリティコードpとを比較する。
【0023】第1及び第2比較器CMP1及びCMP2
における比較結果の組合わせとしては、次の4通りがあ
る。即ち、(1)双方において一致の場合、(2)第1
比較器CMP1において一致で、かつ、第2比較器CM
P2において不一致の場合、(3)第1比較器CMP1
において不一致で、かつ、第2比較器CMP2において
一致の場合、及び、(4)双方において不一致の場合、
である。
【0024】(1)の場合、キャッシュヒットであるか
ら一致信号がコンペア回路13から出力される。また、
ハードウェアは正常である。(2)乃至(4)の場合、
キャッシュミスヒットであるから不一致信号が出力され
る。(2)の場合、アドレス信号の一部分が一致してい
るのにそのパリティコードが不一致であるので、何らか
のハードウェア故障があると考えてよい。(3)及び
(4)の場合、アドレス信号の一部分が不一致であるの
で、本来のキャッシュミスヒットでありハードウェアは
正常と考えてよい。
【0025】そこで、故障制御部14は、第1及び第2
比較器CMP1及びCMP2を監視し、(2)の場合に
のみ所定の処理を行ってロギング情報15を作成し格納
する。
【0026】図2は本発明の適用されるデータ処理装置
を示す。このデータ処理装置においては、プロセッサ
(cpu)1、キャッシュ管理テーブル2、キャッシュ
メモリ5及びキャッシュ制御・バスインターフェイスコ
ンバータ回路(以下、制御回路)6を一組の増設単位1
0として、プロセッサ1の増設が可能とされる。増設単
位10は、制御回路6を介して、システムバス7に接続
される。システムバス7には、メモリコントローラ8を
介して、主記憶装置9が接続される。
【0027】キャッシュメモリ5上には、主記憶装置9
上に存在するデータの一部が格納されている。そのデー
タについて、主記憶装置9上のアドレスが図1のレジス
タ11内の第1部分及び第2部分を含むアドレス信号で
表されるとすると、キャッシュメモリ5に入力されるア
ドレスは第2部分で表され、この第2部分がキャッシュ
管理テーブル2にも入力され,これに対応する情報とし
てm+1ビット長の第1部分が格納されている。格納の
際、第1部分についてのパリティコードpが生成され、
共に格納される。即ち、パリティ付きのデータ構造とさ
れる。
【0028】キャッシュメモリ5は、データの読み出し
書込み動作において使用される。以下、読み出し動作の
詳細について説明する。読み出し対象であるデータ(を
含むデータブロック)がキャッシュメモリ5上に存在す
る(キャッシュヒットの)場合、当該データは、キャッ
シュメモリ5から読み出される。一方、当該データがキ
ャッシュメモリ5上に存在しない(キャッシュミスヒッ
トの)場合、当該データは、主記憶装置9から読み出さ
れる。
【0029】読み出し動作は、制御回路6が行う。ま
た、この前提となるキャッシュヒット/キャッシュミス
ヒットの判別も、制御回路6が行う。即ち、制御回路6
は、キャッシュ管理テーブル2の出力に基づいて前記判
別を行い、キャッシュヒットの場合、キャッシュメモリ
5からデータをデータバス4上に読み出し(キャッシュ
ヒット処理)、キャッシュミスヒットの場合、メモリコ
ントローラ8を介して主記憶装置9からデータを読み出
してデータバス4上に送出する(キャッシュミスヒット
処理)。なお、この時、このデータをキャッシュメモリ
5に書き込む。
【0030】この読み出し動作のために、プロセッサ1
は、図1の第1部分及び第2部分とを含むアドレス信号
をアドレスバス3上に送出する。レジスタ11は、プロ
セッサ1内に存在するバッファレジスタである。プロセ
ッサ1は、また、このアドレスの送出の際に第1部分に
ついてのパリティコードp′を生成し、アドレスバス3
上に送出する。レジスタ12は、プロセッサ1内に存在
するバッファレジスタである。
【0031】キャッシュ管理テーブル2は、所定のタイ
ミングでアドレスバス3上の第2部分を取り込み、これ
に対応するエントリに格納されたm+1ビット長の前記
情報及びそのパリティコードpを出力する。
【0032】コンペア回路13は、制御回路6に設けら
れ、所定のタイミングでアドレスバス3上の第1部分と
パリティコードp′(第1信号)とを取り込む。更に、
コンペア回路13は、キャッシュ管理テーブル2の出力
(第2信号)をも取り込む。そして、第1信号と第2信
号とを比較する。
【0033】この比較の結果は前述の(1)乃至(4)
の場合の如くになる。(1)の場合は、第2信号がパリ
ティエラーを発生する状態でなく、かつ、元々キャッシ
ュヒットである場合であり、制御回路6はキャッシュヒ
ット処理を行う。また、(3)及び(4)の場合は、第
2信号がパリティエラーを発生する状態でなく、かつ、
元々キャッシュミスヒットである場合と言ってよく、制
御回路6はキャッシュミスヒット処理を行う。更に、
(2)の場合は、第2信号がパリティエラーを発生する
状態にある場合であり、キャッシュヒットであるか否か
に拘わらず、比較結果は不一致となる。これにより制御
回路6はキャッシュミスヒット処理を行う。従って、パ
リティエラー発生によるシステムダウンに到ることはな
く、通常のキャッシュミスヒットの場合の如く処理が継
続される。
【0034】故障制御部14は、プロセッサ1に設けら
れ、例えばプロセッサ1のファームウェアにより実現さ
れる。故障制御部14は、コンペア回路13が(2)の
状態であること、即ち、キャッシュメモリ制御回路が故
障状態であることを検出すると、プロセッサ1に対し命
令の実行中断を指示する。そして、中断後に、ロギング
情報15を作成し、例えばDASD上に出力する。この
後、プロセッサ1に対し中断した命令の再開を指示す
る。なお、命令の中断はキャッシュミスヒット処理の終
了後に行われる。
【0035】ロギング情報15は、その時点におけるコ
ンペア回路13の状態、プロセッサ1の内部状態、キャ
ッシュメモリ5及びキャッシュ管理テーブル2の該当ア
ドレスの内容等からなる。
【0036】従って、ロギング情報15を解析すること
により、(2)の状態が発生したこと、及び、その時の
プロセッサ1の内部状態等を知ることができる。これに
より、ハードウェア故障についての適切な対応処置が可
能となる。
【0037】図3は本発明のキャッシュメモリ制御処理
フローを示し、図4はメモリ読み出し動作の場合のタイ
ミングチャートを示す。なお、図4において、左側はキ
ャッシュヒットの場合のタイミングを示し、右側はキャ
ッシュミスヒットの場合のタイミングを示している。
【0038】プロセッサ1がバスサイクルを開始する
(ステップ1)。即ち、所定のタイミングでアドレスス
トローブ信号Address STBをロウレベルとし、アドレ
スバス3上にレジスタ11からアドレス信号を送出す
る。アドレスストローブ信号のロウレベルにより、アド
レス信号の第1部分はコンペア回路13に取り込まれ、
第2部分はキャッシュ管理テーブル2に取り込まれる。
【0039】これと並行して、プロセッサ1は、アドレ
スバス3上にレジスタ12からパリティコードp′を送
出する。このパリティコードp′は、アドレスストロー
ブ信号のロウレベルにより、コンペア回路13に取り込
まれる。
【0040】次に、アドレス信号の第2部分によりキャ
ッシュ管理テーブル2が検索される(ステップ2)。即
ち、第2部分が入力されると、所定のタイミングで、キ
ャッシュ管理テーブル2が、m+1ビット長の情報及び
そのパリティコードpをコンペア回路13へ出力する。
【0041】次に、コンペア回路13がコンペア処理を
行う(ステップ3)。即ち、前述の第1信号と第2信号
との比較を行い、その結果を一致/不一致信号として出
力する。
【0042】以上の処理が、図4に示す期間t1におい
て行われる。期間t1は、主に、キャッシュ管理テーブ
ル2の検索に要する期間であり、図4に示す如く、主記
憶装置9のリードサイクルt3及びt4の前半の処理と
してキャッシュヒットの場合及びキャッシュミスヒット
の場合に共通である。
【0043】次に、図3に示す如く、コンペア処理の結
果に従って、キャッシュヒット処理又はキャッシュミス
ヒット処理が制御回路6により行われる。キャッシュヒ
ット処理において、プロセッサ1は、データストローブ
信号DataSTBをロウレベルとする。一方、制御回路6
は、アドレス信号の第2部分によりキャッシュメモリ5
をアクセスして対応する所定のデータをデータバス4上
に読み出すと共に,サイクルエンド信号Cycle ENDを
ロウレベルとする。プロセッサ1は,このサイクルエン
ド信号のロウレベル期間内の所定のタイミングでデータ
バス4上のデータを取り込み、当該サイクルを終了す
る。従って、キャッシュヒット処理の場合のリードサイ
クルt3は、短時間で終了する。
【0044】キャッシュミスヒット処理において、プロ
セッサ1は、データストローブ信号をロウレベルとす
る。制御回路6は、システムバス7の使用権を得てメモ
リコントローラ8を介して主記憶装置9をアドレス信号
によりアクセスし、当該アドレスのデータを得る。この
制御回路6による主記憶装置9からのリード動作のため
に、期間t2が費やされる。
【0045】この後、制御回路6は、このデータをデー
タバス4上に送出すると共に,サイクルエンド信号をロ
ウレベルとする。プロセッサ1は、このサイクルエンド
信号のロウレベル期間内の所定のタイミングでデータバ
ス4上のデータを取り込み、当該サイクルを終了する。
従って、キャッシュミスヒット処理の場合のリードサイ
クルt4は、t3に比べて長いものとなる。しかし、パ
リティエラー発生状態にあってもシステムダウンを避け
て縮退動作により処理を続行できる。
【0046】次に、図3に示す如く、コンペア処理の結
果に従って、前述の(2)の場合に、主にキャッシュミ
スヒット処理の後に、故障制御処理が故障制御部14に
より行われる。この故障制御処理フローを図5に示す。
【0047】図5において、コンペア回路13を調べる
ことにより、故障状態検出の有無を調べる(ステップ
4)。故障状態が検出されない場合、ステップ4をくり
返す。故障状態が検出された(第1比較器CMP1で一
致、かつ、第2比較器CMP2で不一致である)場合、
プロセッサ1に対し命令の実行中断を指示する(ステッ
プ5)。
【0048】プロセッサ1における命令の実行が中断さ
れたかを調べる(ステップ6)。中断されない場合、ス
テップ6をくり返す。前述のリードサイクルt4の終了
を待って命令の実行が中断された場合、例えばプロセッ
サ1の内部状態を読み出してロギング情報15を作成し
た後DASD上へ出力する(ステップ7)。ロギング情
報15はこの後解析され、例えば、ハードウェア故障等
についての対策のために用いられる。
【0049】ロギング情報15の出力後、プロセッサ1
に対し命令の再開を指示する(ステップ8)。これに応
じてプロセッサ1は先に中断したプログラムの命令の実
行を再開する。これにより、プログラムを途中で打ち切
ることなく処理を実行できる。
【0050】図6は故障制御処理の他の例について説明
するための図である。前述の如く、図2の増設単位10
を一組としてプロセッサ1を増設し、マルチプロセッサ
構成とすることが可能である。このマルチプロセッサ構
成における故障制御処理は、以下のように行われる。
【0051】なお、以下の説明において、マルチプロセ
ッサシステムは、図6の如く、2つのプロセッサ1A及
び1Bで構成され、各々、故障制御部14A及び14B
を備えているとする。プロセッサ1A及び1Bは、その
故障制御部14A及び14Bにより、互いに他方におけ
る故障の監視及び故障制御処理を管理する。なお、故障
はプロセッサ1Aで発生するとする。
【0052】プロセッサ1A側でステップ1乃至ステッ
プ3が行われる。故障制御部14Aはステップ4をくり
返す。故障制御部14Aは、故障状態を検出した場合、
これを故障制御部14Bに通知する。これを受け取った
故障制御部14Bはステップ5を行う。即ち、故障制御
部14Aを介してプロセッサ1Aに命令の実行中断を指
示する。
【0053】プロセッサ1Aはリードサイクルt4の終
了を待って命令の実行を中断する。故障制御部14Aは
この中断を故障制御部14Bに通知する。故障制御部1
4Bは、実行中断の指示後ステップ6をくり返し、中断
の通知を受取った場合、ロギング情報15の作成及び出
力を故障制御部14Aに対して指示する。これを受取っ
た故障制御部14Aはステップ7を行う。即ち、ロギン
グ情報15を作成して出力する。故障制御部14Aは、
この出力が完了した場合、これを故障制御部14Bへ通
知する。
【0054】この通知を受取った故障制御部14Bは、
先に中断した命令の実行の再開を故障制御部14Aを介
してプロセッサ1Aに対して指示する。これを受取った
プロセッサ1Aはステップ8を行う。即ち、先に中断し
た命令の実行を再開する。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キャッシュメモリ制御において、キャッシュ管理テーブ
ルの出力とプロセッサからのアドレス信号の一部及びそ
のパリティコードとを比較してキャッシュヒット/キャ
ッシュミスヒット処理を行うと共にこの比較の結果を故
障制御部によって監視することにより、キャッシュ管理
テーブル内のデータがパリティエラーを発生するような
状態である場合にもキャッシュミスヒット処理を行うこ
とができるので、パリティエラーによるシステムダウン
を防止でき、処理を続行でき、また、比較の結果が所定
の結果である場合にロギング情報を作成して出力するこ
とができるので、ハードウェアの状態を把握でき、故障
を解析して有効な処置を採ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】実施例説明図である。
【図3】キャッシュメモリ制御処理フローである。
【図4】メモリ読み出し動作のタイミングチャートであ
る。
【図5】故障制御処理フローである。
【図6】他の故障制御処理の説明図である。
【図7】従来技術の説明図である。
【図8】従来技術の説明図である。
【図9】本発明の背景技術説明図である。
【符号の説明】
1 プロセッサ 2 キャッシュ管理テーブル(タグメモリ) 3 アドレスバス 4 データバス 5 キャッシュメモリ 6 キャッシュ制御・バスインターフェイスコンバータ
回路 7 システムバス 8 メモリコントローラ 9 主記憶装置 10 増設単位 11 レジスタ 12 レジスタ 13 コンペア回路 14 故障制御部 15 ロギング情報 16 パリティチェック回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセッサ(1)と、主記憶装置(9)
    と、前記主記憶装置(9)上に存在するデータの一部を
    格納するキャッシュメモリ(5)と、前記キャッシュメ
    モリ(5)の管理のために前記キャッシュメモリ(5)
    上に存在するデータについての情報とこの情報について
    のパリティコードとを格納するキャッシュ管理テーブル
    (2)とを備えたデータ処理装置において、 前記プロセッサ(1)の所定の出力と前記キャッシュ管
    理テーブル(2)の出力とを比較するコンペア回路(1
    3)と、 前記比較の結果が所定の結果である場合にロギング情報
    (15)を作成して格納する故障制御部(14)とを設け、 前記プロセッサ(1)が、前記主記憶装置(9)上のア
    ドレスを示すアドレス信号であって、前記キャッシュ管
    理テーブル(2)内の前記情報との対比に用いられる第
    1部分と前記キャッシュ管理テーブル(2)をアクセス
    するために用いられる第2部分とを含むアドレス信号を
    出力し、かつ、前記第1部分についてのパリティコード
    を出力し、 前記キャッシュ管理テーブル(2)が、前記第2部分の
    入力により前記情報とこの情報についてのパリティコー
    ドとを出力し、 前記コンペア回路(13)が、前記第1の部分及び前記プ
    ロセッサ(1)の出力したパリティコードとからなる第
    1の信号と、前記キャッシュ管理テーブル(2)の出力
    である前記情報とこの情報についてのパリティコードか
    らなる第2の信号とを比較し、前記第1の信号と第2の
    信号とが不一致である場合にその旨を出力し、 前記故障制御部(14)が、前記第1部分と前記キャッシ
    ュ管理テーブル(2)の出力である前記情報との比較の
    結果が一致であり、かつ、前記プロセッサ(1)の出力
    したパリティコードと前記キャッシュ管理テーブル
    (2)の出力であるパリティコードとの比較の結果が不
    一致である場合に、前記プロセッサ(1)で実行中のプ
    ログラムの実行を中断し、前記ロギング情報(15)を作
    成して格納した後、当該プログラムの実行を再開するこ
    とを特徴とするキャッシュメモリ制御方式。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08202623A (ja) * 1995-01-27 1996-08-09 Kofu Nippon Denki Kk アドレス変換回路
JP2006527871A (ja) * 2003-06-18 2006-12-07 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング キャッシュメモリのためのエラーを認識する方法と装置,およびキャッシュメモリ

Cited By (3)

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JP4773343B2 (ja) * 2003-06-18 2011-09-14 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング キャッシュメモリのためのエラーを認識する方法と装置,およびキャッシュメモリ

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