JPH0518846A - タイヤバランス測定装置 - Google Patents
タイヤバランス測定装置Info
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- JPH0518846A JPH0518846A JP3171263A JP17126391A JPH0518846A JP H0518846 A JPH0518846 A JP H0518846A JP 3171263 A JP3171263 A JP 3171263A JP 17126391 A JP17126391 A JP 17126391A JP H0518846 A JPH0518846 A JP H0518846A
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- tire
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Abstract
(57)【要約】
【目的】従来、作業者の経験や勘に頼っていた判別部分
を定量化して、自動化と正確な測定とを可能とするタイ
ヤバランス測定装置を提供する。 【構成】車両に装着された左右タイヤの回転数を検出し
てその回転1次周波数を演算し(S7)、加速度として検出
されたスピンドルの振動の信号を高速フーリエ変換分析
してパワースペクトルを演算し(S9,S11)、該パワースペ
クトル値の変動の前記回転1次周波数における山部の平
均値を演算し(S20,S22) 、該平均値の変化量が所定値以
下になったときに前記パワースペクトル変動の山部の値
を用いてタイヤ回転バランス重量とバランス位置を演算
する(S24〜S36)構成とした。 【効果】パワースペクトル値の回転1次周波数域におけ
る変化量が定量化されるので、バランス重量及びその位
置の測定にばらつきがなくなり、より正確な測定が可能
となる。
を定量化して、自動化と正確な測定とを可能とするタイ
ヤバランス測定装置を提供する。 【構成】車両に装着された左右タイヤの回転数を検出し
てその回転1次周波数を演算し(S7)、加速度として検出
されたスピンドルの振動の信号を高速フーリエ変換分析
してパワースペクトルを演算し(S9,S11)、該パワースペ
クトル値の変動の前記回転1次周波数における山部の平
均値を演算し(S20,S22) 、該平均値の変化量が所定値以
下になったときに前記パワースペクトル変動の山部の値
を用いてタイヤ回転バランス重量とバランス位置を演算
する(S24〜S36)構成とした。 【効果】パワースペクトル値の回転1次周波数域におけ
る変化量が定量化されるので、バランス重量及びその位
置の測定にばらつきがなくなり、より正確な測定が可能
となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はタイヤのアンバランス
を測定するタイヤバランス測定装置に関するものであ
り、特にタイヤを車両に装着した状態で該タイヤのアン
バランスを測定し、バランスウエイトの修正量及び位置
を指示するタイヤ・オン・ザ・カー・バランサに関す
る。
を測定するタイヤバランス測定装置に関するものであ
り、特にタイヤを車両に装着した状態で該タイヤのアン
バランスを測定し、バランスウエイトの修正量及び位置
を指示するタイヤ・オン・ザ・カー・バランサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のタイヤ・オン・ザ・カー・バラン
サとしては例えば図14に示すようなものがある。この
タイヤバランス測定装置はタイヤ1が装着されたホイー
ル2をハブ3を介して支持し且つストラット4及びサス
ペンションロアアーム5に取付けられたスピンドル6に
前後加速度センサ7が取付けられ、前記タイヤ1又はホ
イール2に反射テープ8が貼付けられている。そして前
記加速度センサ7からはタイヤ1等のアンバランスによ
って生じる前後振動の加速度を検出してその加速度検出
信号を出力する。また前記反射テープ8からの反射光に
より光ファイバセンサ10がON(又はOFF)となっ
て、タイヤ一回転毎に1パルスのON/OFF信号が出
力される。そして前記加速度検出信号は増幅器11によ
って増幅されて解析装置本体12に入力される。また前
記ON/OFF信号は光ファイバセンサアンプ13によ
り増幅されて前記解析装置本体に入力される。
サとしては例えば図14に示すようなものがある。この
タイヤバランス測定装置はタイヤ1が装着されたホイー
ル2をハブ3を介して支持し且つストラット4及びサス
ペンションロアアーム5に取付けられたスピンドル6に
前後加速度センサ7が取付けられ、前記タイヤ1又はホ
イール2に反射テープ8が貼付けられている。そして前
記加速度センサ7からはタイヤ1等のアンバランスによ
って生じる前後振動の加速度を検出してその加速度検出
信号を出力する。また前記反射テープ8からの反射光に
より光ファイバセンサ10がON(又はOFF)となっ
て、タイヤ一回転毎に1パルスのON/OFF信号が出
力される。そして前記加速度検出信号は増幅器11によ
って増幅されて解析装置本体12に入力される。また前
記ON/OFF信号は光ファイバセンサアンプ13によ
り増幅されて前記解析装置本体に入力される。
【0003】このタイヤバランス測定装置では以下のよ
うにして測定を行う。まず、車両をシャシダイナモ等の
上で走行させ、例えばシミーが起きるとかステアリング
の振動が大きくなる等、タイヤの前後振動の最大となる
車速Vkm/hを見出す。次にアンバランス量を定量化
するため、図15のように重量既知のダミーウエイト1
4(例えば20g)を左右タイヤのホイール端の反射テ
ープ8の位置に夫々取付ける。
うにして測定を行う。まず、車両をシャシダイナモ等の
上で走行させ、例えばシミーが起きるとかステアリング
の振動が大きくなる等、タイヤの前後振動の最大となる
車速Vkm/hを見出す。次にアンバランス量を定量化
するため、図15のように重量既知のダミーウエイト1
4(例えば20g)を左右タイヤのホイール端の反射テ
ープ8の位置に夫々取付ける。
【0004】そして車両を前記車速Vkm/hで一定走
行すると、図16に示すようなタイヤ1の回転数に応じ
たON/OFF信号が前記光ファイバセンサ10からパ
ルス波形として得られ、この信号を解析装置本体12に
取り込んでその周期をカウントするとタイヤ回転1次周
波数f1 が得られる。同時に前記前後加速度センサ7か
らはダミーウエイト14とタイヤ1等のアンバランスと
によって合成された図17のような振動が得られ、この
振動を加速度として検出した加速度検出信号を解析装置
本体12に取り込んで高速フーリエ変換(FFT)解析
し、そのパワースペクトルを表すと図18のような分布
が得られる。このパワースペクトルでは前記回転1次周
波数f1 においてアンバランスによる振動のピークが現
れるので、これをピーク値P1 として検出する。
行すると、図16に示すようなタイヤ1の回転数に応じ
たON/OFF信号が前記光ファイバセンサ10からパ
ルス波形として得られ、この信号を解析装置本体12に
取り込んでその周期をカウントするとタイヤ回転1次周
波数f1 が得られる。同時に前記前後加速度センサ7か
らはダミーウエイト14とタイヤ1等のアンバランスと
によって合成された図17のような振動が得られ、この
振動を加速度として検出した加速度検出信号を解析装置
本体12に取り込んで高速フーリエ変換(FFT)解析
し、そのパワースペクトルを表すと図18のような分布
が得られる。このパワースペクトルでは前記回転1次周
波数f1 においてアンバランスによる振動のピークが現
れるので、これをピーク値P1 として検出する。
【0005】このピーク値P1 を経時的に観察すると、
図19に示すように時間と共に変動し、或る時間が経過
するとピーク値P1 は一定値Pαに収束する。このピー
ク値P1 の変動は左右輪のアンバランス位置の違いによ
って生じるもので、左右輪のアンバランス位置が同じ時
にはピーク値P1 の変動は最小となり、180°異なる
時に最大となる。また或る時間が経過するとピーク値P
1 が一定値Pαに収束するのは、左右輪のアンバランス
相対位置が時間と共に変化するためであり、それは左右
輪の径等のばらつき、空気圧の差等によるものである。
また、ピーク値P1 が一定値Pαに収束するまでに要す
る時間、及びP1 の変動周期は車両、車種、運転条件等
によっても変化する。
図19に示すように時間と共に変動し、或る時間が経過
するとピーク値P1 は一定値Pαに収束する。このピー
ク値P1 の変動は左右輪のアンバランス位置の違いによ
って生じるもので、左右輪のアンバランス位置が同じ時
にはピーク値P1 の変動は最小となり、180°異なる
時に最大となる。また或る時間が経過するとピーク値P
1 が一定値Pαに収束するのは、左右輪のアンバランス
相対位置が時間と共に変化するためであり、それは左右
輪の径等のばらつき、空気圧の差等によるものである。
また、ピーク値P1 が一定値Pαに収束するまでに要す
る時間、及びP1 の変動周期は車両、車種、運転条件等
によっても変化する。
【0006】従って、従来はこのピーク値P1 の変動を
ペンレコーダ15で記録し、作業者がこの波形を見なが
ら前記一定値Pαへの収束を確認して、最初の0°ウエ
イト時の測定終了を判断する。そしていわゆる4点法で
バランス修正する場合は、前記0°ウエイト時の測定終
了後、図15に示す90°、180°、270°の位置
に夫々ダミーウエイト14を付け替えて同様の測定を行
い、各一定値Pα0 ,Pα90,Pα180 ,Pα270 を得
る。
ペンレコーダ15で記録し、作業者がこの波形を見なが
ら前記一定値Pαへの収束を確認して、最初の0°ウエ
イト時の測定終了を判断する。そしていわゆる4点法で
バランス修正する場合は、前記0°ウエイト時の測定終
了後、図15に示す90°、180°、270°の位置
に夫々ダミーウエイト14を付け替えて同様の測定を行
い、各一定値Pα0 ,Pα90,Pα180 ,Pα270 を得
る。
【0007】次に、図13に示すようなグラフにおい
て、前記0°一定値Pα0 をY軸の正方向にプロットし
てそれを0°のベクトルV0 とし、前記90°一定値P
α90をX軸の負方向にプロットしてそれを90°のベク
トルV90とし、前記180°一定値Pα180 をY軸の負
方向にプロットしてそれを180°のベクトルV180 と
し、前記270°一定値Pα270 をX軸の正方向にプロ
ットしてそれを270°のベクトルV270 とする。
て、前記0°一定値Pα0 をY軸の正方向にプロットし
てそれを0°のベクトルV0 とし、前記90°一定値P
α90をX軸の負方向にプロットしてそれを90°のベク
トルV90とし、前記180°一定値Pα180 をY軸の負
方向にプロットしてそれを180°のベクトルV180 と
し、前記270°一定値Pα270 をX軸の正方向にプロ
ットしてそれを270°のベクトルV270 とする。
【0008】次に、前記ベクトルV0 とベクトルV180
の中点yUB及びベクトルV90とベクトルV270 の中点x
UBを求め、これに相当する座標(xUB,yUB)と原点を
結ぶベクトルVUBを得れば、これがタイヤのアンバラン
ス重量であり、その角度(位置)となる。従って、この
アンバランスベクトルVUBと180°逆のベクトルがバ
ランスベクトルVB である。またアンバランス重量UB
は下記1式により計算される。
の中点yUB及びベクトルV90とベクトルV270 の中点x
UBを求め、これに相当する座標(xUB,yUB)と原点を
結ぶベクトルVUBを得れば、これがタイヤのアンバラン
ス重量であり、その角度(位置)となる。従って、この
アンバランスベクトルVUBと180°逆のベクトルがバ
ランスベクトルVB である。またアンバランス重量UB
は下記1式により計算される。
【0009】
UB=WD ・|VUB|/|VAV| ……… (1)
但し、
WD :ダミーウエイト重量
|VUB|=(xUB 2 +yUB 2 )1/2 ……… (2)
また|VAV|=(|V0 |+|V90|+|V180 |+|V270 |)/4
……… (3)
また、バランス角度ΘB は下記4式により得られる。
【0010】
ΘB =ΘU ±180° ……… (4)
但し、
ΘU =tan-1(yUB/xUB) ……… (5)
従って前記角度ΘB の位置に重量UBのバランスウエイ
トを取付ければタイヤのバランスが取れる。
トを取付ければタイヤのバランスが取れる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
のタイヤバランス測定装置にあっては、前記回転1次周
波数でのパワースペクトルのピーク値をペンレコーダで
記録し、作業者はスペクトルピークの変動状態を見なが
らそれが前記一定値に安定したと思われる時点で測定終
了を判断し、それをシャシダイナモ上の車両の運転者に
知らせていた。
のタイヤバランス測定装置にあっては、前記回転1次周
波数でのパワースペクトルのピーク値をペンレコーダで
記録し、作業者はスペクトルピークの変動状態を見なが
らそれが前記一定値に安定したと思われる時点で測定終
了を判断し、それをシャシダイナモ上の車両の運転者に
知らせていた。
【0012】したがって、ピーク値の変動が一定値に安
定したかどうかは作業者の経験や勘によるところが大き
く、作業者ごとに判断基準が異なり、測定結果にばらつ
きが生じやすく、正確なアンバランス重量及び位置の測
定が困難であった。また、ペンレコーダを観察する作業
者と、車両の運転者の二人作業となるため、工数がかか
り、作業効率も悪かった。
定したかどうかは作業者の経験や勘によるところが大き
く、作業者ごとに判断基準が異なり、測定結果にばらつ
きが生じやすく、正確なアンバランス重量及び位置の測
定が困難であった。また、ペンレコーダを観察する作業
者と、車両の運転者の二人作業となるため、工数がかか
り、作業効率も悪かった。
【0013】この発明はかかる問題点に着目してなされ
たものであり、従来、人間が判断していた部分を自動的
に行って正確なアンバランス重量及び位置の測定を可能
とすると共に、工数を削減して作業効率を向上し得るタ
イヤバランス測定装置を提供することにある。
たものであり、従来、人間が判断していた部分を自動的
に行って正確なアンバランス重量及び位置の測定を可能
とすると共に、工数を削減して作業効率を向上し得るタ
イヤバランス測定装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記諸問題を解決する本
発明のうち、請求項1に係るタイヤバランス測定装置
は、図1に示す如く、車両に装着された左右タイヤの少
なくとも一方の回転数を検出する回転検出手段と、前記
左右タイヤの回転支持部に取付けられて該支持部の振動
を加速度として検出する加速度検出手段と、前記回転検
出手段の信号からタイヤの回転1次周波数を演算する演
算手段と、前記加速度検出手段の信号を周波数分析する
分析手段と、前記周波数分析された値の回転1次周波数
域における変化量が予め設定された所定値又はその近傍
であることを判別する判別手段と、前記判別手段により
前記周波数分析値の変化量が所定値又はその近傍である
と判別されたときに前記周波数分析値を用いてタイヤ回
転バランス重量とバランス位置を演算する処理手段とを
備えたことを特徴とするものである。
発明のうち、請求項1に係るタイヤバランス測定装置
は、図1に示す如く、車両に装着された左右タイヤの少
なくとも一方の回転数を検出する回転検出手段と、前記
左右タイヤの回転支持部に取付けられて該支持部の振動
を加速度として検出する加速度検出手段と、前記回転検
出手段の信号からタイヤの回転1次周波数を演算する演
算手段と、前記加速度検出手段の信号を周波数分析する
分析手段と、前記周波数分析された値の回転1次周波数
域における変化量が予め設定された所定値又はその近傍
であることを判別する判別手段と、前記判別手段により
前記周波数分析値の変化量が所定値又はその近傍である
と判別されたときに前記周波数分析値を用いてタイヤ回
転バランス重量とバランス位置を演算する処理手段とを
備えたことを特徴とするものである。
【0015】本発明のうち請求項2に係るタイヤバラン
ス測定装置は、前記分析手段は、前記左右タイヤ加速度
検出手段の信号を周波数分析してタイヤ加速度パワース
ペクトルを演算する手段と、前記回転1次周波数におけ
る前記タイヤ加速度パワースペクトルの変動の山部の値
を検出する手段と、前記パワースペクトル変動の山部の
値の平均値を演算する手段とを備え、前記判別手段は、
前記左右タイヤ加速度パワースペクトルの山部平均値の
うち少なくとも一方の変化量が所定値以下になったこと
を判別する手段を備え、前記処理手段は、前記判別手段
により左右タイヤ加速度パワースペクトルの山部平均値
の変化量が所定値以下になったときに、前記左右タイヤ
加速度パワースペクトル変動の山部の値若しくは前記山
部平均値を用いて前記タイヤ回転バランス重量とバラン
ス位置を演算する手段を備えたことを特徴とするもので
ある。
ス測定装置は、前記分析手段は、前記左右タイヤ加速度
検出手段の信号を周波数分析してタイヤ加速度パワース
ペクトルを演算する手段と、前記回転1次周波数におけ
る前記タイヤ加速度パワースペクトルの変動の山部の値
を検出する手段と、前記パワースペクトル変動の山部の
値の平均値を演算する手段とを備え、前記判別手段は、
前記左右タイヤ加速度パワースペクトルの山部平均値の
うち少なくとも一方の変化量が所定値以下になったこと
を判別する手段を備え、前記処理手段は、前記判別手段
により左右タイヤ加速度パワースペクトルの山部平均値
の変化量が所定値以下になったときに、前記左右タイヤ
加速度パワースペクトル変動の山部の値若しくは前記山
部平均値を用いて前記タイヤ回転バランス重量とバラン
ス位置を演算する手段を備えたことを特徴とするもので
ある。
【0016】本発明のうち請求項3に係るタイヤバラン
ス測定装置は、前記分析手段は、前記左右タイヤ加速度
検出手段の信号を周波数分析してタイヤ加速度パワース
ペクトルを演算する手段と、前記回転1次周波数におけ
る前記タイヤ加速度パワースペクトルの変動の山部の値
を検出する手段と、前記パワースペクトル変動の山部の
値と前回検出された山部の値との差を演算する手段とを
備え、前記判別手段は、前記左右タイヤ加速度パワース
ペクトルの山部の値の差のうち少なくとも一方の差が所
定値以下になったことを判別する手段を備え、前記処理
手段は、前記判別手段により左右タイヤ加速度パワース
ペクトルの山部の値の差が所定値以下になったときに、
前記左右タイヤ加速度パワースペクトル変動の山部の値
若しくは前記山部平均値を用いて前記タイヤ回転バラン
ス重量とバランス位置を演算する手段を備えたことを特
徴とするものである。
ス測定装置は、前記分析手段は、前記左右タイヤ加速度
検出手段の信号を周波数分析してタイヤ加速度パワース
ペクトルを演算する手段と、前記回転1次周波数におけ
る前記タイヤ加速度パワースペクトルの変動の山部の値
を検出する手段と、前記パワースペクトル変動の山部の
値と前回検出された山部の値との差を演算する手段とを
備え、前記判別手段は、前記左右タイヤ加速度パワース
ペクトルの山部の値の差のうち少なくとも一方の差が所
定値以下になったことを判別する手段を備え、前記処理
手段は、前記判別手段により左右タイヤ加速度パワース
ペクトルの山部の値の差が所定値以下になったときに、
前記左右タイヤ加速度パワースペクトル変動の山部の値
若しくは前記山部平均値を用いて前記タイヤ回転バラン
ス重量とバランス位置を演算する手段を備えたことを特
徴とするものである。
【0017】本発明のうち請求項4に係るタイヤバラン
ス測定装置は、前記分析手段は、前記左右タイヤ加速度
検出手段の信号を周波数分析してタイヤ加速度パワース
ペクトルを演算する手段と、前記回転1次周波数におけ
る前記タイヤ加速度パワースペクトルの変動の山部の値
と谷部の値とを検出する手段と、前記パワースペクトル
変動の山部の値と谷部の値とを逐次平均して該変動の中
心値を演算する手段と、前記パワースペクトル変動の中
心値と前回算出された中心値との差を演算する手段とを
備え、前記判別手段は、前記左右タイヤ加速度パワース
ペクトルの中心値の差のうち少なくとも一方の差が所定
値以下になったことを判別する手段を備え、前記処理手
段は、前記判別手段により左右タイヤ加速度パワースペ
クトルの中心値の差が所定値以下になったときに、前記
左右タイヤ加速度パワースペクトル変動の山部の値若し
くは前記山部平均値を用いて前記タイヤ回転バランス重
量とバランス位置を演算する手段を備えたことを特徴と
するものである。
ス測定装置は、前記分析手段は、前記左右タイヤ加速度
検出手段の信号を周波数分析してタイヤ加速度パワース
ペクトルを演算する手段と、前記回転1次周波数におけ
る前記タイヤ加速度パワースペクトルの変動の山部の値
と谷部の値とを検出する手段と、前記パワースペクトル
変動の山部の値と谷部の値とを逐次平均して該変動の中
心値を演算する手段と、前記パワースペクトル変動の中
心値と前回算出された中心値との差を演算する手段とを
備え、前記判別手段は、前記左右タイヤ加速度パワース
ペクトルの中心値の差のうち少なくとも一方の差が所定
値以下になったことを判別する手段を備え、前記処理手
段は、前記判別手段により左右タイヤ加速度パワースペ
クトルの中心値の差が所定値以下になったときに、前記
左右タイヤ加速度パワースペクトル変動の山部の値若し
くは前記山部平均値を用いて前記タイヤ回転バランス重
量とバランス位置を演算する手段を備えたことを特徴と
するものである。
【0018】本発明のうち請求項5に係るタイヤバラン
ス測定装置は、前記判別手段は、前記判別が終了すると
前記加速度信号の検出の終了を指示する手段を備えたこ
とを特徴とするものである。
ス測定装置は、前記判別手段は、前記判別が終了すると
前記加速度信号の検出の終了を指示する手段を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0019】
【作用】本発明のうち請求項1に係るタイヤバランス測
定装置によれば、前記回転検出手段により車両に装着さ
れている左右タイヤの回転数が検出され、前記加速度検
出手段により左右タイヤの回転支持部の振動が加速度と
して検出され、前記演算手段によりタイヤの回転1次周
波数が演算され、分析手段により加速度検出手段の信号
が周波数分析され、判別手段によりその値の回転1次周
波数域における変化量が予め設定された所定値又はその
近傍であることが判別されると、処理手段により前記周
波数分析値を用いてタイヤ回転バランス重量とバランス
位置とが演算されるので、周波数分析された加速度検出
手段の信号の回転1次周波数域における変化量が定量化
される。
定装置によれば、前記回転検出手段により車両に装着さ
れている左右タイヤの回転数が検出され、前記加速度検
出手段により左右タイヤの回転支持部の振動が加速度と
して検出され、前記演算手段によりタイヤの回転1次周
波数が演算され、分析手段により加速度検出手段の信号
が周波数分析され、判別手段によりその値の回転1次周
波数域における変化量が予め設定された所定値又はその
近傍であることが判別されると、処理手段により前記周
波数分析値を用いてタイヤ回転バランス重量とバランス
位置とが演算されるので、周波数分析された加速度検出
手段の信号の回転1次周波数域における変化量が定量化
される。
【0020】本発明のうち請求項2に係るタイヤバラン
ス測定装置によれば、前記分析手段により、前記回転1
次周波数におけるタイヤ加速度パワースペクトルの変動
の山部の値の平均値が演算され、前記判別手段により、
前記タイヤ加速度パワースペクトルの山部平均値の変化
量が所定値以下になったことが判別されると、前記処理
手段により、タイヤ回転バランス重量とそのバランス位
置とが、前記タイヤ加速度パワースペクトル変動の山部
の値若しくは前記山部平均値に基づいて演算される。
ス測定装置によれば、前記分析手段により、前記回転1
次周波数におけるタイヤ加速度パワースペクトルの変動
の山部の値の平均値が演算され、前記判別手段により、
前記タイヤ加速度パワースペクトルの山部平均値の変化
量が所定値以下になったことが判別されると、前記処理
手段により、タイヤ回転バランス重量とそのバランス位
置とが、前記タイヤ加速度パワースペクトル変動の山部
の値若しくは前記山部平均値に基づいて演算される。
【0021】本発明のうち請求項3に係るタイヤバラン
ス測定装置によれば、前記分析手段により、前記回転1
次周波数における前記タイヤ加速度パワースペクトルの
変動の山部の値の前回値との差が演算され、前記判別手
段により、前記左右タイヤ加速度パワースペクトルの山
部の値の差が所定値以下になったことが判別されると、
前記処理手段により、前記タイヤ回転バランス重量とバ
ランス位置とが、前記左右タイヤ加速度パワースペクト
ル変動の山部の値若しくは前記山部平均値に基づいて演
算される。
ス測定装置によれば、前記分析手段により、前記回転1
次周波数における前記タイヤ加速度パワースペクトルの
変動の山部の値の前回値との差が演算され、前記判別手
段により、前記左右タイヤ加速度パワースペクトルの山
部の値の差が所定値以下になったことが判別されると、
前記処理手段により、前記タイヤ回転バランス重量とバ
ランス位置とが、前記左右タイヤ加速度パワースペクト
ル変動の山部の値若しくは前記山部平均値に基づいて演
算される。
【0022】本発明のうち請求項4に係るタイヤバラン
ス測定装置によれば、前記分析手段により、前記回転1
次周波数における前記タイヤ加速度パワースペクトルの
変動の山部の値と谷部の値とから該変動の中心値の前回
値との差が演算され、前記判別手段により、前記左右タ
イヤ加速度パワースペクトルの中心値の差が所定値以下
になったことが判別されると、前記処理手段により、タ
イヤ回転バランス重量とバランス位置とが、前記左右タ
イヤ加速度パワースペクトル変動の山部の値若しくは前
記山部平均値に基づいて演算される。
ス測定装置によれば、前記分析手段により、前記回転1
次周波数における前記タイヤ加速度パワースペクトルの
変動の山部の値と谷部の値とから該変動の中心値の前回
値との差が演算され、前記判別手段により、前記左右タ
イヤ加速度パワースペクトルの中心値の差が所定値以下
になったことが判別されると、前記処理手段により、タ
イヤ回転バランス重量とバランス位置とが、前記左右タ
イヤ加速度パワースペクトル変動の山部の値若しくは前
記山部平均値に基づいて演算される。
【0023】本発明のうち請求項5に係るタイヤバラン
ス測定装置によれば、前記判別手段が前記判別を終了す
ると前記加速度信号の検出を終了する指示が出される。
ス測定装置によれば、前記判別手段が前記判別を終了す
ると前記加速度信号の検出を終了する指示が出される。
【0024】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図面に基づいて
詳述する。車両については図2に示すように従来と同様
に、タイヤ1の取付けられたホイール2が、スピンドル
6に取付けられたハブ3にボルト・ナットにより締結さ
れている。また、前記スピンドル6はストラット4及び
サスペンションロアアーム5に連結支持されている。そ
して、前記スピンドル6には前後加速度センサ7が接着
等により取付けられており、この加速度センサ7はタイ
ヤ1等のアンバランスによって生じる前後振動を検出し
て、その検出値に相当する加速度検出信号を出力する。
また、前記タイヤ1又はホイール2には反射テープ8が
貼り付けられ、この反射テープ8からの反射光が反射テ
ープ8に対向して配設された光ファイバセンサ10に入
射され、この光ファイバセンサ10から車輪一回転につ
き1パルスのON/OFF電気信号が出力される。
詳述する。車両については図2に示すように従来と同様
に、タイヤ1の取付けられたホイール2が、スピンドル
6に取付けられたハブ3にボルト・ナットにより締結さ
れている。また、前記スピンドル6はストラット4及び
サスペンションロアアーム5に連結支持されている。そ
して、前記スピンドル6には前後加速度センサ7が接着
等により取付けられており、この加速度センサ7はタイ
ヤ1等のアンバランスによって生じる前後振動を検出し
て、その検出値に相当する加速度検出信号を出力する。
また、前記タイヤ1又はホイール2には反射テープ8が
貼り付けられ、この反射テープ8からの反射光が反射テ
ープ8に対向して配設された光ファイバセンサ10に入
射され、この光ファイバセンサ10から車輪一回転につ
き1パルスのON/OFF電気信号が出力される。
【0025】前記加速度検出信号は増幅器11によって
増幅され、解析装置本体12に入力される。また、前記
光ファイバセンサ10のON/OFF信号は光ファイバ
センサアンプ13により増幅されて前記解析装置本体1
2に入力される。そして解析装置本体12にはリモート
スイッチ9が接続されている。前記解析装置本体12内
には、図4に示すように主要な演算、記録、読込みを行
うマイクロコンピュータ14、同マイクロコンピュータ
14に入力される信号をA/D変換するA/Dコンバー
タ15、前記加速度センサ7からの加速度検出信号のう
ちの高周波成分をカットするアンチエリアシングフィル
タ16、前記マイクロコンピュータ14とリモートスイ
ッチ9との間で波形整形等を行うインターフェース回路
17、演算情報や演算結果等を表示する液晶表示器1
8、プリンタ19等が備えられている。また、解析装置
本体12には図3に示すように前記光ファイバセンサア
ンプ13からの信号入力端子13a、増幅器11からの
信号入力端子11aや、電源スイッチ25が設けられて
いる。
増幅され、解析装置本体12に入力される。また、前記
光ファイバセンサ10のON/OFF信号は光ファイバ
センサアンプ13により増幅されて前記解析装置本体1
2に入力される。そして解析装置本体12にはリモート
スイッチ9が接続されている。前記解析装置本体12内
には、図4に示すように主要な演算、記録、読込みを行
うマイクロコンピュータ14、同マイクロコンピュータ
14に入力される信号をA/D変換するA/Dコンバー
タ15、前記加速度センサ7からの加速度検出信号のう
ちの高周波成分をカットするアンチエリアシングフィル
タ16、前記マイクロコンピュータ14とリモートスイ
ッチ9との間で波形整形等を行うインターフェース回路
17、演算情報や演算結果等を表示する液晶表示器1
8、プリンタ19等が備えられている。また、解析装置
本体12には図3に示すように前記光ファイバセンサア
ンプ13からの信号入力端子13a、増幅器11からの
信号入力端子11aや、電源スイッチ25が設けられて
いる。
【0026】また前記リモートスイッチ9には、ダミー
ウエイト14の重量を選択するとそれに比例した電圧を
前記A/Dコンバータ15に入力するロータリスイッチ
20、サンプリング開始を指示するスタートスイッチ2
1、サンプリングや演算をキャンセルするキャンセルス
イッチ22、解析プログラムを初期状態にするリセット
スイッチ23、測定の終了時に点灯するランプ24等が
備えられている。
ウエイト14の重量を選択するとそれに比例した電圧を
前記A/Dコンバータ15に入力するロータリスイッチ
20、サンプリング開始を指示するスタートスイッチ2
1、サンプリングや演算をキャンセルするキャンセルス
イッチ22、解析プログラムを初期状態にするリセット
スイッチ23、測定の終了時に点灯するランプ24等が
備えられている。
【0027】次にこの実施例における前記解析装置本体
12の作用を説明する。この実施例では図7に示すよう
に前後加速度検出値を高速フーリエ変換解析して得られ
たパワースペクトル変動の山部平均値の変化量が所定値
以下になったとき、タイヤ回転バランス重量及びその位
置を演算するようにしてある。そして前記電源スイッチ
25をONにすると本装置が動作状態になり、マイクロ
コンピュータ14のメモリに書き込まれたプログラムに
従って測定及び演算が行われる。メモリには図5のフロ
ーチャートに示すメインルーチンが予め書き込まれてい
る。
12の作用を説明する。この実施例では図7に示すよう
に前後加速度検出値を高速フーリエ変換解析して得られ
たパワースペクトル変動の山部平均値の変化量が所定値
以下になったとき、タイヤ回転バランス重量及びその位
置を演算するようにしてある。そして前記電源スイッチ
25をONにすると本装置が動作状態になり、マイクロ
コンピュータ14のメモリに書き込まれたプログラムに
従って測定及び演算が行われる。メモリには図5のフロ
ーチャートに示すメインルーチンが予め書き込まれてい
る。
【0028】まず、ステップS1でスタートスイッチ2
1のON/OFFを確認し、同スイッチ21がONであ
れば所定周期(例えば15.6ms)でデータサンプリ
ングが開始され、次にステップS2に移行して光ファイ
バセンサ10からの回転検出信号をマイクロコンピュー
タ14のI/Oポートで読み込み、ついでステップS3
に移行して前記回転検出信号の電圧のLowレベルとH
ighレベルの変化点(エッジ)を検出し、例えばLo
wからHighへの立ち上がりから次の立ち上がりまで
の回転周期TN を計算し、次のステップS4でこれらの
回転周期の平均値TAVを計算する。
1のON/OFFを確認し、同スイッチ21がONであ
れば所定周期(例えば15.6ms)でデータサンプリ
ングが開始され、次にステップS2に移行して光ファイ
バセンサ10からの回転検出信号をマイクロコンピュー
タ14のI/Oポートで読み込み、ついでステップS3
に移行して前記回転検出信号の電圧のLowレベルとH
ighレベルの変化点(エッジ)を検出し、例えばLo
wからHighへの立ち上がりから次の立ち上がりまで
の回転周期TN を計算し、次のステップS4でこれらの
回転周期の平均値TAVを計算する。
【0029】次にステップS5に移行して左右スピンド
ル6に装着した前後加速度センサ7からの加速度検出信
号を読み込み、この加速度検出信号をA/D変換してマ
イクロコンピュータ14の所定のメモリ領域にストアす
る。次にステップS6に移行して前記加速度検出信号の
データ数が高速フーリエ変換(FFT)解析に必要な所
定数、例えばNS =256個ストアされたか否かを判断
し、データ数NS が所定数256個に達していない場合
は前記ステップS2に移行して前記所定周期のデータサ
ンプリングが繰り返され、データ数NS が所定数256
個に達している場合はステップS7に移行する。
ル6に装着した前後加速度センサ7からの加速度検出信
号を読み込み、この加速度検出信号をA/D変換してマ
イクロコンピュータ14の所定のメモリ領域にストアす
る。次にステップS6に移行して前記加速度検出信号の
データ数が高速フーリエ変換(FFT)解析に必要な所
定数、例えばNS =256個ストアされたか否かを判断
し、データ数NS が所定数256個に達していない場合
は前記ステップS2に移行して前記所定周期のデータサ
ンプリングが繰り返され、データ数NS が所定数256
個に達している場合はステップS7に移行する。
【0030】次のステップS7では、前記回転周期の平
均値TAVから回転1次周波数f1 を下記6式により計算
する。 f1 =1/TAV ……… (6) ついでステップS8に移行して前記メモリ領域にストア
された加速度検出信号のうち左タイヤの加速度検出信号
をFFT解析し、ついでステップS9に移行してこのF
FT解析により得られた左前後加速度パワースペクトル
分布から前記回転1次周波数f1 における左パワースペ
クトル値PLNを求める。同様にしてステップS10に移
行して右タイヤの加速度検出信号をFFT解析し、つい
でステップS11に移行して右タイヤの回転1次周波数
f1 における右パワースペクトル値PRNを求める。
均値TAVから回転1次周波数f1 を下記6式により計算
する。 f1 =1/TAV ……… (6) ついでステップS8に移行して前記メモリ領域にストア
された加速度検出信号のうち左タイヤの加速度検出信号
をFFT解析し、ついでステップS9に移行してこのF
FT解析により得られた左前後加速度パワースペクトル
分布から前記回転1次周波数f1 における左パワースペ
クトル値PLNを求める。同様にしてステップS10に移
行して右タイヤの加速度検出信号をFFT解析し、つい
でステップS11に移行して右タイヤの回転1次周波数
f1 における右パワースペクトル値PRNを求める。
【0031】次にステップS12に移行して前記ステッ
プS9で得られた左パワースペクトル値PLNと前回計算
時の左パワースペクトル値PLOとの差ΔPL を計算す
る。このとき、マイクロコンピュータ14のメモリから
前回計算時に記録された左パワースペクトル値の差ΔP
LOを読み出しておく。次にステップS13に移行して左
パワースペクトル値の差ΔPL の符号を判定し、ΔPL
>0であれば左パワースペクトル値PLNは増加中である
と判断してステップS16に移行する。一方、ΔPL ≦
0であれば左パワースペクトル値PLNは減少中であると
判断し、ステップS14に移行して前回の左パワースペ
クトル値の差ΔPLOの符号を判定し、ΔP LO>0であれ
ば左パワースペクトル値PLNが増加から減少に変化した
パワースペクトル変動の山部であると判断し、次のステ
ップS15で今回の左パワースペクトル値PLNを今回の
山部PLMA とし、前回の山部PLMAを山部PLMAOとして
更新記録し、前記ステップS16に移行する。また、前
記ステップS14においてΔPLO≦0であれば前回に引
き続いて左パワースペクトル値PLNは減少中であると判
断して前記ステップS16に移行する。
プS9で得られた左パワースペクトル値PLNと前回計算
時の左パワースペクトル値PLOとの差ΔPL を計算す
る。このとき、マイクロコンピュータ14のメモリから
前回計算時に記録された左パワースペクトル値の差ΔP
LOを読み出しておく。次にステップS13に移行して左
パワースペクトル値の差ΔPL の符号を判定し、ΔPL
>0であれば左パワースペクトル値PLNは増加中である
と判断してステップS16に移行する。一方、ΔPL ≦
0であれば左パワースペクトル値PLNは減少中であると
判断し、ステップS14に移行して前回の左パワースペ
クトル値の差ΔPLOの符号を判定し、ΔP LO>0であれ
ば左パワースペクトル値PLNが増加から減少に変化した
パワースペクトル変動の山部であると判断し、次のステ
ップS15で今回の左パワースペクトル値PLNを今回の
山部PLMA とし、前回の山部PLMAを山部PLMAOとして
更新記録し、前記ステップS16に移行する。また、前
記ステップS14においてΔPLO≦0であれば前回に引
き続いて左パワースペクトル値PLNは減少中であると判
断して前記ステップS16に移行する。
【0032】このステップS16では前記ステップS1
1で得られた右パワースペクトル値PRNと前回計算時の
右パワースペクトル値PROとの差ΔPR を計算する。こ
のとき、マイクロコンピュータ14のメモリから前回計
算時に記録された右パワースペクトル値の差ΔPROを読
み出しておく。次にステップS17に移行して右パワー
スペクトル値の差ΔPR の符号を判定し、ΔPR >0で
あれば右パワースペクトル値PRNは増加中であると判断
してステップS20に移行する。一方、ΔPR ≦0であ
れば右パワースペクトル値PRNは減少中であると判断
し、ステップS18に移行して前回の右パワースペクト
ル値の差ΔPROの符号を判定し、ΔPRO>0であれば右
パワースペクトル値PRNが増加から減少に変化したパワ
ースペクトル変動の山部であると判断し、次のステップ
S19で今回の右パワースペクトル値PRNを今回の山部
PRMA とし、前回の山部PRMA を山部PRMAOとして記録
し、前記ステップS20に移行する。また、前記ステッ
プS18においてΔPRO≦0であれば前回計算時に引き
続いて右パワースペクトル値PRNは減少中であると判断
して前記ステップS20に移行する。
1で得られた右パワースペクトル値PRNと前回計算時の
右パワースペクトル値PROとの差ΔPR を計算する。こ
のとき、マイクロコンピュータ14のメモリから前回計
算時に記録された右パワースペクトル値の差ΔPROを読
み出しておく。次にステップS17に移行して右パワー
スペクトル値の差ΔPR の符号を判定し、ΔPR >0で
あれば右パワースペクトル値PRNは増加中であると判断
してステップS20に移行する。一方、ΔPR ≦0であ
れば右パワースペクトル値PRNは減少中であると判断
し、ステップS18に移行して前回の右パワースペクト
ル値の差ΔPROの符号を判定し、ΔPRO>0であれば右
パワースペクトル値PRNが増加から減少に変化したパワ
ースペクトル変動の山部であると判断し、次のステップ
S19で今回の右パワースペクトル値PRNを今回の山部
PRMA とし、前回の山部PRMA を山部PRMAOとして記録
し、前記ステップS20に移行する。また、前記ステッ
プS18においてΔPRO≦0であれば前回計算時に引き
続いて右パワースペクトル値PRNは減少中であると判断
して前記ステップS20に移行する。
【0033】このステップS20では左パワースペクト
ル変動の前回の山部平均値PLMAVO と今回の山部PLMA
とから左山部平均値PLMAVを計算する。この計算方法に
は種々の方法があるが、この実施例では前回の山部平均
値の半分値PLMAVO /2と今回の山部の半分値PLMA /
2とを加算して左山部平均値PLMAVとし、ついでステッ
プS21に移行して前回の左山部平均値PLMAVO と今回
の左山部平均値PLMAVとの差ΔPLMADを計算する。
ル変動の前回の山部平均値PLMAVO と今回の山部PLMA
とから左山部平均値PLMAVを計算する。この計算方法に
は種々の方法があるが、この実施例では前回の山部平均
値の半分値PLMAVO /2と今回の山部の半分値PLMA /
2とを加算して左山部平均値PLMAVとし、ついでステッ
プS21に移行して前回の左山部平均値PLMAVO と今回
の左山部平均値PLMAVとの差ΔPLMADを計算する。
【0034】次にステップS22に移行して右パワース
ペクトル変動の前回の山部平均値P RMAVO と今回の山部
PRMA とから右山部平均値PRMAVを前記ステップS20
と同様にして計算し、ついでステップS23に移行して
前回の右山部平均値PRMAVO と今回の右山部平均値P
RMAVとの差ΔPRMADを計算する。次にステップS24に
移行して前記左山部平均値の差の絶対値|ΔPLMAD|が
予め設定された所定値α1 より大きいか否かを判定し、
|ΔPLMAD|>α1 であれば前記ステップS2に移行し
て前記のフローチャートを繰り返し、|ΔPLMAD|≦α
1 であればステップS25に移行する。
ペクトル変動の前回の山部平均値P RMAVO と今回の山部
PRMA とから右山部平均値PRMAVを前記ステップS20
と同様にして計算し、ついでステップS23に移行して
前回の右山部平均値PRMAVO と今回の右山部平均値P
RMAVとの差ΔPRMADを計算する。次にステップS24に
移行して前記左山部平均値の差の絶対値|ΔPLMAD|が
予め設定された所定値α1 より大きいか否かを判定し、
|ΔPLMAD|>α1 であれば前記ステップS2に移行し
て前記のフローチャートを繰り返し、|ΔPLMAD|≦α
1 であればステップS25に移行する。
【0035】このステップS25では前記右山部平均値
の差の絶対値|ΔPRMAD|が予め設定された所定値α1
より大きいか否かを判定し、|ΔPRMAD|>α1 であれ
ば前記ステップS2に移行して前記のフローチャートを
繰り返し、|ΔPRMAD|≦α 1 であればステップS26
に移行する。次のステップS26では前記左山部平均値
の差の絶対値|ΔPLMAD|も前記右山部平均値の差の絶
対値|ΔPRMAD|も所定値α1 より小さいので、前記左
右パワースペクトルのピーク値変動の山部が漸近的に安
定したと判断して前記リモートスイッチ9の測定終了ラ
ンプ24を点灯する信号を出力して同ランプ24を点灯
させ、作業者に測定終了を知覚させる。
の差の絶対値|ΔPRMAD|が予め設定された所定値α1
より大きいか否かを判定し、|ΔPRMAD|>α1 であれ
ば前記ステップS2に移行して前記のフローチャートを
繰り返し、|ΔPRMAD|≦α 1 であればステップS26
に移行する。次のステップS26では前記左山部平均値
の差の絶対値|ΔPLMAD|も前記右山部平均値の差の絶
対値|ΔPRMAD|も所定値α1 より小さいので、前記左
右パワースペクトルのピーク値変動の山部が漸近的に安
定したと判断して前記リモートスイッチ9の測定終了ラ
ンプ24を点灯する信号を出力して同ランプ24を点灯
させ、作業者に測定終了を知覚させる。
【0036】次にステップS27に移行してカウンタC
1 に“1”が加算され(初期値は“0”)、ついでステ
ップS28に移行して前記カウンタC1 =1であればス
テップS29に移行し、このステップS29においてダ
ミーウエイトを0°の位置に取付けた状態での測定が終
了したとして前記左右パワースペクトル変動の山部の値
PLMA ,PRMA が0°のピーク値PL0,PR0としてマイ
クロコンピュータ14のメモリに記録され、ステップS
1に戻ってスタートスイッチ21待ち状態となる。
1 に“1”が加算され(初期値は“0”)、ついでステ
ップS28に移行して前記カウンタC1 =1であればス
テップS29に移行し、このステップS29においてダ
ミーウエイトを0°の位置に取付けた状態での測定が終
了したとして前記左右パワースペクトル変動の山部の値
PLMA ,PRMA が0°のピーク値PL0,PR0としてマイ
クロコンピュータ14のメモリに記録され、ステップS
1に戻ってスタートスイッチ21待ち状態となる。
【0037】次にダミーウエートを90°の位置に付け
替え、スタートスイッチ21をONにすると前記ステッ
プS1からステップS26により前記と同様にして測定
終了ランプ24が点灯される。そして前記ステップS2
7に移行して前記カウンタC 1 に“1”が加算されると
該カウンタC1 =2となるので、ステップS28,S3
0を経てステップS31に移行し、ダミーウエイト14
を90°の位置に取付けた状態での測定が終了したとし
て今回のフローチャートにより算出された左右パワース
ペクトル変動の山部の値PLMA ,PRMA が90°のピー
ク値PL90 ,P R90 としてマイクロコンピュータ14の
メモリに記録され、ステップS1に戻ってスタートスイ
ッチ21待ち状態となる。
替え、スタートスイッチ21をONにすると前記ステッ
プS1からステップS26により前記と同様にして測定
終了ランプ24が点灯される。そして前記ステップS2
7に移行して前記カウンタC 1 に“1”が加算されると
該カウンタC1 =2となるので、ステップS28,S3
0を経てステップS31に移行し、ダミーウエイト14
を90°の位置に取付けた状態での測定が終了したとし
て今回のフローチャートにより算出された左右パワース
ペクトル変動の山部の値PLMA ,PRMA が90°のピー
ク値PL90 ,P R90 としてマイクロコンピュータ14の
メモリに記録され、ステップS1に戻ってスタートスイ
ッチ21待ち状態となる。
【0038】次にダミーウエートを180°の位置に付
け替え、スタートスイッチ21をONにすると前記ステ
ップS1からステップS26により前記と同様にして測
定終了ランプ24が点灯される。そして前記ステップS
27に移行して前記カウンタC1 に“1”が加算される
と該カウンタC1 =3となるので、ステップS28,S
30,S32を経てステップS33に移行し、ダミーウ
エイトを180°の位置に取付けた状態での測定が終了
したとして今回のフローチャートにより算出された左右
パワースペクトル変動の山部の値PLMA ,PRMA が18
0°のピーク値PL180,PR180としてマイクロコンピュ
ータ14のメモリに記録され、ステップS1に戻ってス
タートスイッチ21待ち状態となる。
け替え、スタートスイッチ21をONにすると前記ステ
ップS1からステップS26により前記と同様にして測
定終了ランプ24が点灯される。そして前記ステップS
27に移行して前記カウンタC1 に“1”が加算される
と該カウンタC1 =3となるので、ステップS28,S
30,S32を経てステップS33に移行し、ダミーウ
エイトを180°の位置に取付けた状態での測定が終了
したとして今回のフローチャートにより算出された左右
パワースペクトル変動の山部の値PLMA ,PRMA が18
0°のピーク値PL180,PR180としてマイクロコンピュ
ータ14のメモリに記録され、ステップS1に戻ってス
タートスイッチ21待ち状態となる。
【0039】次にダミーウエートを270°の位置に付
け替え、スタートスイッチ21をONにすると前記ステ
ップS1からステップS26により前記と同様にして測
定終了ランプ24が点灯される。そして前記ステップS
27に移行して前記カウンタC1 に“1”が加算される
と該カウンタC1 =4となるので、ステップS28,S
30,S32を経てステップS34に移行し、ダミーウ
エイトを270°の位置に取付けた状態での測定が終了
したとして今回のフローチャートにより算出された左右
パワースペクトル変動の山部の値PLMA ,PRMA が27
0°のピーク値PL270,PR270としてマイクロコンピュ
ータ14のメモリに記録され、図6に示すサブルーチン
がプログラムされたステップS35でタイヤのバランス
重量及び位置の計算を行い、ついでステップS36で前
記カウンタC1 を“0”にリセットし、プログラムは初
期状態となる。一方、作業者は表示された位置に表示さ
れたバランスウエイトを取付け、一連の作業を終了す
る。
け替え、スタートスイッチ21をONにすると前記ステ
ップS1からステップS26により前記と同様にして測
定終了ランプ24が点灯される。そして前記ステップS
27に移行して前記カウンタC1 に“1”が加算される
と該カウンタC1 =4となるので、ステップS28,S
30,S32を経てステップS34に移行し、ダミーウ
エイトを270°の位置に取付けた状態での測定が終了
したとして今回のフローチャートにより算出された左右
パワースペクトル変動の山部の値PLMA ,PRMA が27
0°のピーク値PL270,PR270としてマイクロコンピュ
ータ14のメモリに記録され、図6に示すサブルーチン
がプログラムされたステップS35でタイヤのバランス
重量及び位置の計算を行い、ついでステップS36で前
記カウンタC1 を“0”にリセットし、プログラムは初
期状態となる。一方、作業者は表示された位置に表示さ
れたバランスウエイトを取付け、一連の作業を終了す
る。
【0040】この図5のフローチャートにおいて、ステ
ップS2〜S4,S7が本発明の前記演算手段に相当
し、ステップS5,S6,S8が前記分析手段に相当
し、ステップS9〜S26が前記判別手段に相当し、ス
テップS27〜S36が前記処理手段に相当する。次に
前記図5のステップS35としてプログラムされた図6
のフローチャートに示すサブルーチンについて説明す
る。
ップS2〜S4,S7が本発明の前記演算手段に相当
し、ステップS5,S6,S8が前記分析手段に相当
し、ステップS9〜S26が前記判別手段に相当し、ス
テップS27〜S36が前記処理手段に相当する。次に
前記図5のステップS35としてプログラムされた図6
のフローチャートに示すサブルーチンについて説明す
る。
【0041】まず、ステップS37においてダミーウエ
イト設定スイッチ20のセレクト位置に応じた信号を前
記A/Dコンバータ15で変換して、その値からダミー
ウエイトの重量WD を設定し、次のステップS38に移
行して前記図5のフローチャートのステップS29及び
S33で算出された左パワースペクトルのピーク値P L0
及びPL180の差の半分値から図13に示すY軸方向のア
ンバランス重量PLYを計算し、次のステップS39に移
行して前記図5のフローチャートのステップS31及び
S34で算出された左パワースペクトルのピーク値P
L90 及びPL270の差の半分値から図13に示すX軸方向
のアンバランス重量PLXを計算する。
イト設定スイッチ20のセレクト位置に応じた信号を前
記A/Dコンバータ15で変換して、その値からダミー
ウエイトの重量WD を設定し、次のステップS38に移
行して前記図5のフローチャートのステップS29及び
S33で算出された左パワースペクトルのピーク値P L0
及びPL180の差の半分値から図13に示すY軸方向のア
ンバランス重量PLYを計算し、次のステップS39に移
行して前記図5のフローチャートのステップS31及び
S34で算出された左パワースペクトルのピーク値P
L90 及びPL270の差の半分値から図13に示すX軸方向
のアンバランス重量PLXを計算する。
【0042】次にステップS40に移行して前記Y軸方
向のアンバランス重量PLY及びX軸方向のアンバランス
重量PLXから左アンバランスベクトルの大きさVL を下
記7式により計算する。 VL =(PLY 2 +PLX 2 )1/2 ……… (7) 次にステップS41に移行して前記左パワースペクトル
のピーク値PL0〜PL2 70の平均値PL4を計算する。更に
ステップS42に移行して前記ダミーウエイトの重量W
D ,左アンバランスベクトルの大きさVL ,左パワース
ペクトルのピーク値の平均値PL4から左アンバランス重
量BL を下記8式により計算する。
向のアンバランス重量PLY及びX軸方向のアンバランス
重量PLXから左アンバランスベクトルの大きさVL を下
記7式により計算する。 VL =(PLY 2 +PLX 2 )1/2 ……… (7) 次にステップS41に移行して前記左パワースペクトル
のピーク値PL0〜PL2 70の平均値PL4を計算する。更に
ステップS42に移行して前記ダミーウエイトの重量W
D ,左アンバランスベクトルの大きさVL ,左パワース
ペクトルのピーク値の平均値PL4から左アンバランス重
量BL を下記8式により計算する。
【0043】
BL =WD ・VL /PL4 ……… (8)
次にステップS43に移行して、前記Y軸方向のアンバ
ランス重量PLY及びX軸方向のアンバランス重量PLXの
絶対値から角度ΘLUを下記9式により計算する。 ΘLU=tan-1(|PLY|/|PLX|) ……… (9) 次にステップS44に移行して前記Y軸方向のアンバラ
ンス重量PLY及びX軸方向のアンバランス重量PLXの符
号(±)から前記角度ΘLUが図13に示すグラフ上の1
象限から4象限(反時計回り)のどの象限に存在するか
を判断し、これと当該角度ΘLUとから正規の左アンバラ
ンス角度ΘLU' を求め、この左アンバランス角度ΘLU'
の、180°反対側のバランスウエイトを取付けるべき
左バランス角度ΘLBを下記10式により計算する。
ランス重量PLY及びX軸方向のアンバランス重量PLXの
絶対値から角度ΘLUを下記9式により計算する。 ΘLU=tan-1(|PLY|/|PLX|) ……… (9) 次にステップS44に移行して前記Y軸方向のアンバラ
ンス重量PLY及びX軸方向のアンバランス重量PLXの符
号(±)から前記角度ΘLUが図13に示すグラフ上の1
象限から4象限(反時計回り)のどの象限に存在するか
を判断し、これと当該角度ΘLUとから正規の左アンバラ
ンス角度ΘLU' を求め、この左アンバランス角度ΘLU'
の、180°反対側のバランスウエイトを取付けるべき
左バランス角度ΘLBを下記10式により計算する。
【0044】
ΘLB=ΘLU' ±180° ………(10)
この場合、左アンバランス角度ΘLU' が180°以上な
ら左バランス角度ΘLBは、 ΘLB=ΘLU' −180° …… (10)' で求められ、左アンバランス角度ΘLU' が180°以下
なら左バランス角度ΘLBは、 ΘLB=ΘLU' +180° …… (10)" で求められる。
ら左バランス角度ΘLBは、 ΘLB=ΘLU' −180° …… (10)' で求められ、左アンバランス角度ΘLU' が180°以下
なら左バランス角度ΘLBは、 ΘLB=ΘLU' +180° …… (10)" で求められる。
【0045】次にステップS45に移行して前記と同様
にして右パワースペクトルのピーク値PR0及びPR180の
差の半分値から図13に示すY軸方向のアンバランス重
量P RYを計算し、次のステップS46に移行して右パワ
ースペクトルのピーク値PR9 0 及びPR270の差の半分値
から図13に示すX軸方向のアンバランス重量PRXを計
算する。
にして右パワースペクトルのピーク値PR0及びPR180の
差の半分値から図13に示すY軸方向のアンバランス重
量P RYを計算し、次のステップS46に移行して右パワ
ースペクトルのピーク値PR9 0 及びPR270の差の半分値
から図13に示すX軸方向のアンバランス重量PRXを計
算する。
【0046】次にステップS47に移行して前記Y軸方
向のアンバランス重量PRY及びX軸方向のアンバランス
重量PRXから右アンバランスベクトルの大きさVR を下
記11式により計算する。 VR =(PRY 2 +PRX 2 )1/2 ………(11) 次にステップS48に移行して前記右パワースペクトル
のピーク値PR0〜PR2 70の平均値PR4を計算する。更に
ステップS49に移行して前記ダミーウエイトの重量W
D ,右アンバランスベクトルの大きさVR ,右パワース
ペクトルのピーク値の平均値PR4から右アンバランス重
量BR を下記12式により計算する。
向のアンバランス重量PRY及びX軸方向のアンバランス
重量PRXから右アンバランスベクトルの大きさVR を下
記11式により計算する。 VR =(PRY 2 +PRX 2 )1/2 ………(11) 次にステップS48に移行して前記右パワースペクトル
のピーク値PR0〜PR2 70の平均値PR4を計算する。更に
ステップS49に移行して前記ダミーウエイトの重量W
D ,右アンバランスベクトルの大きさVR ,右パワース
ペクトルのピーク値の平均値PR4から右アンバランス重
量BR を下記12式により計算する。
【0047】
BR =WD ・VR /PR4 ………(12)
次にステップS50に移行して前記Y軸方向のアンバラ
ンス重量PRY及びX軸方向のアンバランス重量PRXの絶
対値から角度ΘRUを下記13式により計算する。 ΘRU=tan-1(|PRY|/|PRX|) ………(13) 次にステップS51に移行して前記Y軸方向のアンバラ
ンス重量PRY及びX軸方向のアンバランス重量PRXの符
号(±)から前記角度ΘRUがどの象限に存在するかを判
断して正規の右アンバランス角度ΘRU' を求め、この右
アンバランス角度ΘRU' の、180°反対側のバランス
ウエイトを取付けるべき右バランス角度ΘRBを下記14
式により計算する。
ンス重量PRY及びX軸方向のアンバランス重量PRXの絶
対値から角度ΘRUを下記13式により計算する。 ΘRU=tan-1(|PRY|/|PRX|) ………(13) 次にステップS51に移行して前記Y軸方向のアンバラ
ンス重量PRY及びX軸方向のアンバランス重量PRXの符
号(±)から前記角度ΘRUがどの象限に存在するかを判
断して正規の右アンバランス角度ΘRU' を求め、この右
アンバランス角度ΘRU' の、180°反対側のバランス
ウエイトを取付けるべき右バランス角度ΘRBを下記14
式により計算する。
【0048】
ΘRB=ΘRU' ±180° ………(14)
この場合、右アンバランス角度ΘRU' が180°以上な
ら右バランス角度ΘRBは、 ΘRB=ΘRU' −180° …… (14)' で求められ、右アンバランス角度ΘRU' が180°以下
なら右バランス角度ΘRBは、 ΘRB=ΘRU' +180° …… (14)" で求められる。
ら右バランス角度ΘRBは、 ΘRB=ΘRU' −180° …… (14)' で求められ、右アンバランス角度ΘRU' が180°以下
なら右バランス角度ΘRBは、 ΘRB=ΘRU' +180° …… (14)" で求められる。
【0049】次にステップS52に移行して前記左バラ
ンス重量BL 、左バランス角度ΘLB、右バランス重量B
R 、右バランス角度ΘRBを前記液晶表示器18、プリン
タ19に表示、プリントしてメインルーチンに戻り、一
連のアンバランス計算を終了する。次に本発明の第2実
施例を図8に基づいて説明する。この実施例では図9に
示すように前記パワースペクトル変動のうち前回の山部
と今回の山部との差を直接計算し、その差が所定値以下
になったとき、左右加速度信号の検出を終了し、タイヤ
回転バランス重量及びその位置を演算するようにしてあ
る。
ンス重量BL 、左バランス角度ΘLB、右バランス重量B
R 、右バランス角度ΘRBを前記液晶表示器18、プリン
タ19に表示、プリントしてメインルーチンに戻り、一
連のアンバランス計算を終了する。次に本発明の第2実
施例を図8に基づいて説明する。この実施例では図9に
示すように前記パワースペクトル変動のうち前回の山部
と今回の山部との差を直接計算し、その差が所定値以下
になったとき、左右加速度信号の検出を終了し、タイヤ
回転バランス重量及びその位置を演算するようにしてあ
る。
【0050】この実施例の主要装置は前記第1実施例と
同様であり、マイクロコンピュータ14に書き込まれて
いるメインルーチンのみが異なる。そのフローチャート
を図8に示すが、同図のステップS1〜S19までは図
5のステップS1〜S19までと同じであり、またステ
ップS27〜S36までは図5のステップS27〜S3
6までと同じであり、ステップS53〜S57までのみ
が異なる。また、ステップS35には前記図6と同様の
サブルーチンが書き込まれている。
同様であり、マイクロコンピュータ14に書き込まれて
いるメインルーチンのみが異なる。そのフローチャート
を図8に示すが、同図のステップS1〜S19までは図
5のステップS1〜S19までと同じであり、またステ
ップS27〜S36までは図5のステップS27〜S3
6までと同じであり、ステップS53〜S57までのみ
が異なる。また、ステップS35には前記図6と同様の
サブルーチンが書き込まれている。
【0051】ステップS53では第1実施例と同様にし
て算出された今回の左パワースペクトル変動の山部P
LMA から前回の山部PLMAOを減算し、両左山部の差ΔP
LMD を計算する。次にステップS54に移行して今回の
右パワースペクトル変動の山部PRMA から前回の山部P
RMAOを減算し、両右山部の差ΔPRMD を計算する。
て算出された今回の左パワースペクトル変動の山部P
LMA から前回の山部PLMAOを減算し、両左山部の差ΔP
LMD を計算する。次にステップS54に移行して今回の
右パワースペクトル変動の山部PRMA から前回の山部P
RMAOを減算し、両右山部の差ΔPRMD を計算する。
【0052】次にステップS55に移行して前記左山部
の差の絶対値|ΔPLMD |が予め設定された所定値α2
より大きいか否かを判定し、|ΔPLMD |>α2 であれ
ばステップS2に移行して前記フローチャートを繰り返
して、|ΔPLMD |≦α2 であればステップS56に移
行する。このステップS56では前記右山部の差の絶対
値|ΔPRMD |が予め設定された所定値α2 より大きい
か否かを判定し、|ΔPRMD |>α2 であれば前記ステ
ップS2に移行して前記のフローチャートを繰り返し、
|ΔPRMD|≦α2 であればステップS57に移行す
る。
の差の絶対値|ΔPLMD |が予め設定された所定値α2
より大きいか否かを判定し、|ΔPLMD |>α2 であれ
ばステップS2に移行して前記フローチャートを繰り返
して、|ΔPLMD |≦α2 であればステップS56に移
行する。このステップS56では前記右山部の差の絶対
値|ΔPRMD |が予め設定された所定値α2 より大きい
か否かを判定し、|ΔPRMD |>α2 であれば前記ステ
ップS2に移行して前記のフローチャートを繰り返し、
|ΔPRMD|≦α2 であればステップS57に移行す
る。
【0053】次のステップS57では前記左山部の差の
絶対値|ΔPLMD|も前記右山部の差の絶対値|ΔP
RMD |も所定値α2 より小さいので、前記左右パワース
ペクトルのピーク値変動の山部が漸近的に安定したと判
断して第1実施例と同様に前記リモートスイッチ9の測
定終了ランプ24を点灯する信号を出力して同ランプを
点灯させ、作業者に測定終了を知覚させる。
絶対値|ΔPLMD|も前記右山部の差の絶対値|ΔP
RMD |も所定値α2 より小さいので、前記左右パワース
ペクトルのピーク値変動の山部が漸近的に安定したと判
断して第1実施例と同様に前記リモートスイッチ9の測
定終了ランプ24を点灯する信号を出力して同ランプを
点灯させ、作業者に測定終了を知覚させる。
【0054】次に本発明の第3実施例を図10に基づい
て説明する。この実施例では図11に示すように前記パ
ワースペクトル変動の山部の値と谷部の値とから該変動
の中心値を求め、その中心値の変化量が所定値以下にな
ったとき、左右加速度信号の検出を終了し、タイヤ回転
バランス重量及びその位置を演算するようにしてある。
て説明する。この実施例では図11に示すように前記パ
ワースペクトル変動の山部の値と谷部の値とから該変動
の中心値を求め、その中心値の変化量が所定値以下にな
ったとき、左右加速度信号の検出を終了し、タイヤ回転
バランス重量及びその位置を演算するようにしてある。
【0055】この実施例の主要装置は前記第1実施例と
同様であり、マイクロコンピュータ14に書き込まれて
いるメインルーチンのみが異なる。そのフローチャート
を図10に示すが、同図のステップS1〜S11までは
図5のステップS1〜S11までと同じであり、またス
テップS27〜S36までは図5のステップS27〜S
36までと同じであり、ステップS58〜S74までの
みが異なる。また、ステップS35には前記図6と同様
のサブルーチンが書き込まれている。
同様であり、マイクロコンピュータ14に書き込まれて
いるメインルーチンのみが異なる。そのフローチャート
を図10に示すが、同図のステップS1〜S11までは
図5のステップS1〜S11までと同じであり、またス
テップS27〜S36までは図5のステップS27〜S
36までと同じであり、ステップS58〜S74までの
みが異なる。また、ステップS35には前記図6と同様
のサブルーチンが書き込まれている。
【0056】この図10に示すステップS58では第1
実施例と同様にして得られた左前後加速度パワースペク
トル値PLNと前回計算時の左パワースペクトル値PLOと
の間の差ΔPL を計算する。このとき、マイクロコンピ
ュータ14のメモリから前回計算時に記録された左パワ
ースペクトル値の差ΔPLOを読み出しておく。次にステ
ップS59に移行して左パワースペクトル値の差ΔPL
の符号を判定し、ΔPL >0であれば左パワースペクト
ル値PLNは増加中であると判断してステップS60に移
行し、前回左パワースペクトル値の差ΔPLOの符号を判
定し、ΔPLO>0であれば左パワースペクトル変動は前
回から引き続き増加中であると判断して、ステップS6
4に移行する。また、前記ステップS60においてΔP
LO≦0であればスペクトル変動中に谷部が存在するとし
て、次のステップS61に移行して今回のスペクトル値
PLNを谷部の値PLMi としてメモリに更新記録し、この
谷部の値PLMi と前回の山部の値PLMA との和の半分値
(PLMi +PLMA )/2を左変動中心値PLMとして計算
し、前記ステップS64に移行する。
実施例と同様にして得られた左前後加速度パワースペク
トル値PLNと前回計算時の左パワースペクトル値PLOと
の間の差ΔPL を計算する。このとき、マイクロコンピ
ュータ14のメモリから前回計算時に記録された左パワ
ースペクトル値の差ΔPLOを読み出しておく。次にステ
ップS59に移行して左パワースペクトル値の差ΔPL
の符号を判定し、ΔPL >0であれば左パワースペクト
ル値PLNは増加中であると判断してステップS60に移
行し、前回左パワースペクトル値の差ΔPLOの符号を判
定し、ΔPLO>0であれば左パワースペクトル変動は前
回から引き続き増加中であると判断して、ステップS6
4に移行する。また、前記ステップS60においてΔP
LO≦0であればスペクトル変動中に谷部が存在するとし
て、次のステップS61に移行して今回のスペクトル値
PLNを谷部の値PLMi としてメモリに更新記録し、この
谷部の値PLMi と前回の山部の値PLMA との和の半分値
(PLMi +PLMA )/2を左変動中心値PLMとして計算
し、前記ステップS64に移行する。
【0057】一方、前記ステップS59においてΔPL
≦0であれば左パワースペクトル値PLNは減少中である
と判断し、ステップS62に移行して前回の左パワース
ペクトル値の差ΔPLOの符号を判定し、ΔPLO≦0であ
れば前回に引き続いて左パワースペクトル値PLNは減少
中であると判断して前記ステップS64に移行する。ま
た、前記ステップS62においてΔPLO>0であればス
ペクトル変動中に山部が存在するとして、次のステップ
S63で今回の左パワースペクトル値PLNを山部の値P
LMA としてメモリに更新記録し、この山部の値PLMA と
前回の谷部の値PLMi との和の半分値(PLMi +
PLMA )/2を左変動中心値PLMとして計算し、前記ス
テップS64に移行する。
≦0であれば左パワースペクトル値PLNは減少中である
と判断し、ステップS62に移行して前回の左パワース
ペクトル値の差ΔPLOの符号を判定し、ΔPLO≦0であ
れば前回に引き続いて左パワースペクトル値PLNは減少
中であると判断して前記ステップS64に移行する。ま
た、前記ステップS62においてΔPLO>0であればス
ペクトル変動中に山部が存在するとして、次のステップ
S63で今回の左パワースペクトル値PLNを山部の値P
LMA としてメモリに更新記録し、この山部の値PLMA と
前回の谷部の値PLMi との和の半分値(PLMi +
PLMA )/2を左変動中心値PLMとして計算し、前記ス
テップS64に移行する。
【0058】前記ステップS64では第1実施例と同様
にして得られた右前後加速度パワースペクトル値PRNと
前回計算時の右パワースペクトル値PROとの間の差ΔP
R を計算する。このとき、マイクロコンピュータ14の
メモリから前回計算時に記録された右パワースペクトル
値の差ΔPROを読み出しておく。次にステップS65に
移行して右パワースペクトル値の差ΔPR の符号を判定
し、ΔPR >0であれば右パワースペクトル値PRNは増
加中であると判断してステップS66に移行し、前回右
パワースペクトル値の差ΔPROの符号を判定し、ΔPRO
>0であれば右パワースペクトル変動は前回から引き続
き増加中であると判断して、ステップS70に移行す
る。また、前記ステップS66においてΔP RO≦0であ
ればスペクトル変動中に谷部が存在するとして、次のス
テップS67に移行して今回のスペクトル値PRNを谷部
の値PRMi としてメモリに更新記録し、この谷部の値P
RMi と前回の山部の値PRMA との和の半分値(PRMi +
PRMA )/2を右変動中心値PRMとして計算し、前記ス
テップS70に移行する。
にして得られた右前後加速度パワースペクトル値PRNと
前回計算時の右パワースペクトル値PROとの間の差ΔP
R を計算する。このとき、マイクロコンピュータ14の
メモリから前回計算時に記録された右パワースペクトル
値の差ΔPROを読み出しておく。次にステップS65に
移行して右パワースペクトル値の差ΔPR の符号を判定
し、ΔPR >0であれば右パワースペクトル値PRNは増
加中であると判断してステップS66に移行し、前回右
パワースペクトル値の差ΔPROの符号を判定し、ΔPRO
>0であれば右パワースペクトル変動は前回から引き続
き増加中であると判断して、ステップS70に移行す
る。また、前記ステップS66においてΔP RO≦0であ
ればスペクトル変動中に谷部が存在するとして、次のス
テップS67に移行して今回のスペクトル値PRNを谷部
の値PRMi としてメモリに更新記録し、この谷部の値P
RMi と前回の山部の値PRMA との和の半分値(PRMi +
PRMA )/2を右変動中心値PRMとして計算し、前記ス
テップS70に移行する。
【0059】一方、前記ステップS65においてΔPR
≦0であれば右パワースペクトル値PRNは減少中である
と判断し、ステップS68に移行して前回の右パワース
ペクトル値の差ΔPROの符号を判定し、ΔPRO≦0であ
れば前回に引き続いて右パワースペクトル値PRNは減少
中であると判断して前記ステップS70に移行する。ま
た、前記ステップS68においてΔPRO>0であればス
ペクトル変動中に山部が存在するとして、次のステップ
S69で今回の右パワースペクトル値PRNを山部の値P
RMA としてメモリに更新記録し、この山部の値PRMA と
前回の谷部の値PRMi との和の半分値(PRMi +
PRMA )/2を右変動中心値PRMとして計算し、前記ス
テップS70に移行する。
≦0であれば右パワースペクトル値PRNは減少中である
と判断し、ステップS68に移行して前回の右パワース
ペクトル値の差ΔPROの符号を判定し、ΔPRO≦0であ
れば前回に引き続いて右パワースペクトル値PRNは減少
中であると判断して前記ステップS70に移行する。ま
た、前記ステップS68においてΔPRO>0であればス
ペクトル変動中に山部が存在するとして、次のステップ
S69で今回の右パワースペクトル値PRNを山部の値P
RMA としてメモリに更新記録し、この山部の値PRMA と
前回の谷部の値PRMi との和の半分値(PRMi +
PRMA )/2を右変動中心値PRMとして計算し、前記ス
テップS70に移行する。
【0060】前記ステップS70では前記の如く算出さ
れた今回の左変動中心値PLMから前回の変動中心値P
LMO を減算し、それらの差ΔPLMを計算する。次にステ
ップS71に移行して今回の右変動中心値PRMから前回
の右変動中心値PRMO を減算し、それらの差ΔPRMを計
算する。次にステップS72に移行して前記左変動中心
値の差の絶対値|ΔPLM|が予め設定された所定値α3
より大きいか否かを判定し、|ΔPLM|>α3 であれば
ステップS2に移行して前記フローチャートを繰り返し
て、|ΔPLM|≦α3 であればステップS73に移行す
る。
れた今回の左変動中心値PLMから前回の変動中心値P
LMO を減算し、それらの差ΔPLMを計算する。次にステ
ップS71に移行して今回の右変動中心値PRMから前回
の右変動中心値PRMO を減算し、それらの差ΔPRMを計
算する。次にステップS72に移行して前記左変動中心
値の差の絶対値|ΔPLM|が予め設定された所定値α3
より大きいか否かを判定し、|ΔPLM|>α3 であれば
ステップS2に移行して前記フローチャートを繰り返し
て、|ΔPLM|≦α3 であればステップS73に移行す
る。
【0061】このステップS73では前記右変動中心値
の差の絶対値|ΔPRM|が予め設定された所定値α3 よ
り大きいか否かを判定し、|ΔPRM|>α3 であれば前
記ステップS2に移行して前記のフローチャートを繰り
返し、|ΔPRM|≦α3 であればステップS74に移行
する。次のステップS74では前記左変動中心値の差の
絶対値|ΔPLM|も前記右変動中心値の差の絶対値|Δ
PRM|も所定値α3 より小さいので、前記左右パワース
ペクトルの中心値変動が漸近的に安定したと判断して第
1実施例と同様に前記リモートスイッチ9の測定終了ラ
ンプ24を点灯する信号を出力して同ランプ24を点灯
させ、作業者に測定終了を知覚させる。
の差の絶対値|ΔPRM|が予め設定された所定値α3 よ
り大きいか否かを判定し、|ΔPRM|>α3 であれば前
記ステップS2に移行して前記のフローチャートを繰り
返し、|ΔPRM|≦α3 であればステップS74に移行
する。次のステップS74では前記左変動中心値の差の
絶対値|ΔPLM|も前記右変動中心値の差の絶対値|Δ
PRM|も所定値α3 より小さいので、前記左右パワース
ペクトルの中心値変動が漸近的に安定したと判断して第
1実施例と同様に前記リモートスイッチ9の測定終了ラ
ンプ24を点灯する信号を出力して同ランプ24を点灯
させ、作業者に測定終了を知覚させる。
【0062】図12に前記所定値α1 〜α3 、即ちパワ
ースペクトル値の変動収束範囲と、タイヤ回転アンバラ
ンス重量との関係を示す。この図から明らかなように、
例えば収束範囲を±0.5dBとするとアンバランス重
量の測定精度は高くなるが、収束判断に要する時間は長
くなる。逆に収束範囲を±2dBとすると測定精度は低
下するが、収束判断に要する時間は短くなる。通常設定
されるアンバランス重量の測定誤差を8g以下とするな
らば、収束範囲は±2dBとすればよいことがわかる。
ースペクトル値の変動収束範囲と、タイヤ回転アンバラ
ンス重量との関係を示す。この図から明らかなように、
例えば収束範囲を±0.5dBとするとアンバランス重
量の測定精度は高くなるが、収束判断に要する時間は長
くなる。逆に収束範囲を±2dBとすると測定精度は低
下するが、収束判断に要する時間は短くなる。通常設定
されるアンバランス重量の測定誤差を8g以下とするな
らば、収束範囲は±2dBとすればよいことがわかる。
【0063】なお、上記各実施例は単独で用いる必要は
なく、各々を組み合わせることによって、より精度のよ
い測定が可能となる。また、各実施例では左右タイヤを
同時に測定しているが、勿論、各タイヤ毎の測定も可能
である。更に上記実施例では周波数分析をFFTによっ
て行っているが、例えばバンドパスフィルタ等によって
も行うことができる。
なく、各々を組み合わせることによって、より精度のよ
い測定が可能となる。また、各実施例では左右タイヤを
同時に測定しているが、勿論、各タイヤ毎の測定も可能
である。更に上記実施例では周波数分析をFFTによっ
て行っているが、例えばバンドパスフィルタ等によって
も行うことができる。
【0064】またさらに、上記実施例では解析装置本体
としてマイクロコンピュータを適用した場合について説
明したが、これに限定されるものではなく、比較回路、
演算回路、理論回路等の電子回路を組み合わせて構成す
ることもできる。
としてマイクロコンピュータを適用した場合について説
明したが、これに限定されるものではなく、比較回路、
演算回路、理論回路等の電子回路を組み合わせて構成す
ることもできる。
【0065】
【発明の効果】本発明のタイヤバランス測定装置によれ
ば、前記回転検出手段により車両に装着されている左右
タイヤの回転数が検出され、前記加速度検出手段により
左右タイヤの回転支持部の振動が加速度として検出さ
れ、前記演算手段によりタイヤの回転1次周波数が演算
され、分析手段により加速度検出手段の信号が高速フー
リエ変換等に従ってパワースペクトル等に周波数分析さ
れ、判別手段によりその値の回転1次周波数域における
変化量が予め設定された所定値又はその近傍であること
が判別されると、処理手段により前記周波数分析値を用
いてタイヤ回転バランス重量とバランス位置とが演算さ
れ表示される構成としたため、従来、作業者の経験や勘
に頼っていた、周波数分析値の回転1次周波数域におけ
る変化量が定量化され、バランス重量及びその位置の測
定にばらつきがなくなり、より正確な測定が可能とな
る。また、周波数分析値の回転1次周波数域における変
化を作業者が観察する必要がないので、工数を低減で
き、作業効率が向上する。
ば、前記回転検出手段により車両に装着されている左右
タイヤの回転数が検出され、前記加速度検出手段により
左右タイヤの回転支持部の振動が加速度として検出さ
れ、前記演算手段によりタイヤの回転1次周波数が演算
され、分析手段により加速度検出手段の信号が高速フー
リエ変換等に従ってパワースペクトル等に周波数分析さ
れ、判別手段によりその値の回転1次周波数域における
変化量が予め設定された所定値又はその近傍であること
が判別されると、処理手段により前記周波数分析値を用
いてタイヤ回転バランス重量とバランス位置とが演算さ
れ表示される構成としたため、従来、作業者の経験や勘
に頼っていた、周波数分析値の回転1次周波数域におけ
る変化量が定量化され、バランス重量及びその位置の測
定にばらつきがなくなり、より正確な測定が可能とな
る。また、周波数分析値の回転1次周波数域における変
化を作業者が観察する必要がないので、工数を低減で
き、作業効率が向上する。
【図1】本発明のタイヤバランス測定装置の基本構成を
示す概略構成図である。
示す概略構成図である。
【図2】本発明のタイヤバランス測定装置の実施例を示
す系統図である。
す系統図である。
【図3】本発明のタイヤバランス測定装置の概略外観図
である。
である。
【図4】本発明のタイヤバランス測定装置のブロック図
である。
である。
【図5】本発明のタイヤバランス測定装置の第1実施例
におけるメインルーチンを示すフローチャート図であ
る。
におけるメインルーチンを示すフローチャート図であ
る。
【図6】本発明のタイヤバランス測定装置の実施例にお
けるサブルーチンを示すフローチャート図である。
けるサブルーチンを示すフローチャート図である。
【図7】本発明のタイヤバランス測定装置の第1実施例
においてパワースペクトル変動を判別する説明図であ
る。
においてパワースペクトル変動を判別する説明図であ
る。
【図8】本発明のタイヤバランス測定装置の第2実施例
におけるメインルーチンを示すフローチャート図であ
る。
におけるメインルーチンを示すフローチャート図であ
る。
【図9】本発明のタイヤバランス測定装置の第2実施例
においてパワースペクトル変動を判別する説明図であ
る。
においてパワースペクトル変動を判別する説明図であ
る。
【図10】本発明のタイヤバランス測定装置の第3実施
例におけるメインルーチンを示すフローチャート図であ
る。
例におけるメインルーチンを示すフローチャート図であ
る。
【図11】本発明のタイヤバランス測定装置の第3実施
例においてパワースペクトル変動を判別する説明図であ
る。
例においてパワースペクトル変動を判別する説明図であ
る。
【図12】パワースペクトル変動の収束値とタイヤ回転
アンバランス量の関係を示す説明図である。
アンバランス量の関係を示す説明図である。
【図13】タイヤ回転バランス重量及びその位置を算出
する説明図である。
する説明図である。
【図14】従来のタイヤバランス測定装置の系統図であ
る。
る。
【図15】タイヤ回転バランス測定手順の説明図であ
る。
る。
【図16】タイヤ回転パルスの説明図である。
【図17】タイヤ回転振動に伴う前後加速度の説明図で
ある。
ある。
【図18】前後加速度を周波数分析して得られるパワー
スペクトル分布の説明図である。
スペクトル分布の説明図である。
【図19】パワースペクトルのピーク値変動の説明図で
ある。
ある。
1はタイヤ、2はホイール、3はハブ、4はストラッ
ト、5はサスペンションロアアーム、6はスピンドル、
7は加速度センサ、8は反射テープ、9はリモートスイ
ッチ、10は光ファイバセンサ、11は増幅器、12は
解析装置本体、13は光ファイバセンサアンプ、14は
マイクロコンピュータ、15はA/Dコンバータ、16
はアンチエリアシングフィルタ、17はインターフェー
ス回路、18は液晶表示器、19はプリンタ、20はダ
ミーウエイトロータリスイッチ、21はサンプリングス
タートスイッチ、22はキャンセルスイッチ、23はリ
セットスイッチ、24は測定終了ランプ、25は電源ス
イッチ
ト、5はサスペンションロアアーム、6はスピンドル、
7は加速度センサ、8は反射テープ、9はリモートスイ
ッチ、10は光ファイバセンサ、11は増幅器、12は
解析装置本体、13は光ファイバセンサアンプ、14は
マイクロコンピュータ、15はA/Dコンバータ、16
はアンチエリアシングフィルタ、17はインターフェー
ス回路、18は液晶表示器、19はプリンタ、20はダ
ミーウエイトロータリスイッチ、21はサンプリングス
タートスイッチ、22はキャンセルスイッチ、23はリ
セットスイッチ、24は測定終了ランプ、25は電源ス
イッチ
Claims (5)
- 【請求項1】 車両に装着された左右タイヤの少なくと
も一方の回転数を検出する回転検出手段と、前記左右タ
イヤの回転支持部に取付けられて該支持部の振動を加速
度として検出する加速度検出手段と、前記回転検出手段
の信号からタイヤの回転1次周波数を演算する演算手段
と、前記加速度検出手段の信号を周波数分析する分析手
段と、前記周波数分析された値の回転1次周波数域にお
ける変化量が予め設定された所定値又はその近傍である
ことを判別する判別手段と、前記判別手段により前記周
波数分析値の変化量が所定値又はその近傍であると判別
されたときに前記周波数分析値を用いてタイヤ回転バラ
ンス重量とバランス位置を演算処理手段とを備えたこと
を特徴とするタイヤバランス測定装置。 - 【請求項2】 前記分析手段は、前記左右タイヤ加速度
検出手段の信号を周波数分析してタイヤ加速度パワース
ペクトルを演算する手段と、前記回転1次周波数におけ
る前記タイヤ加速度パワースペクトルの変動の山部の値
を検出する手段と、前記パワースペクトル変動の山部の
値の平均値を演算する手段とを備え、前記判別手段は、
前記左右タイヤ加速度パワースペクトルの山部平均値の
うち少なくとも一方の変化量が所定値以下になったこと
を判別する手段を備え、前記処理手段は、前記判別手段
により左右タイヤ加速度パワースペクトルの山部平均値
の変化量が所定値以下になったときに、前記左右タイヤ
加速度パワースペクトル変動の山部の値若しくは前記山
部平均値を用いて前記タイヤ回転バランス重量とバラン
ス位置を演算する手段を備えたことを特徴とする請求項
1記載のタイヤバランス測定装置。 - 【請求項3】 前記分析手段は、前記左右タイヤ加速度
検出手段の信号を周波数分析してタイヤ加速度パワース
ペクトルを演算する手段と、前記回転1次周波数におけ
る前記タイヤ加速度パワースペクトルの変動の山部の値
を検出する手段と、前記パワースペクトル変動の山部の
値と前回検出された山部の値との差を演算する手段とを
備え、前記判別手段は、前記左右タイヤ加速度パワース
ペクトルの山部の値の差のうち少なくとも一方の差が所
定値以下になったことを判別する手段を備え、前記処理
手段は、前記判別手段により左右タイヤ加速度パワース
ペクトルの山部の値の差が所定値以下になったときに、
前記左右タイヤ加速度パワースペクトル変動の山部の値
若しくは前記山部平均値を用いて前記タイヤ回転バラン
ス重量とバランス位置を演算する手段を備えたことを特
徴とする請求項1記載のタイヤバランス測定装置。 - 【請求項4】 前記分析手段は、前記左右タイヤ加速度
検出手段の信号を周波数分析してタイヤ加速度パワース
ペクトルを演算する手段と、前記回転1次周波数におけ
る前記タイヤ加速度パワースペクトルの変動の山部の値
と谷部の値とを検出する手段と、前記パワースペクトル
変動の山部の値と谷部の値とを逐次平均して該変動の中
心値を演算する手段と、前記パワースペクトル変動の中
心値と前回算出された中心値との差を演算する手段とを
備え、前記判別手段は、前記左右タイヤ加速度パワース
ペクトルの中心値の差のうち少なくとも一方の差が所定
値以下になったことを判別する手段を備え、前記処理手
段は、前記判別手段により左右タイヤ加速度パワースペ
クトルの中心値の差が所定値以下になったときに、前記
左右タイヤ加速度パワースペクトル変動の山部の値若し
くは前記山部平均値を用いて前記タイヤ回転バランス重
量とバランス位置を演算する手段を備えたことを特徴と
する請求項1記載のタイヤバランス測定装置。 - 【請求項5】 前記判別手段は、前記判別が終了すると
前記加速度信号の検出の終了を指示する手段を備えたこ
とを特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載のタイヤ
バランス測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3171263A JP2806083B2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | タイヤバランス測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3171263A JP2806083B2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | タイヤバランス測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0518846A true JPH0518846A (ja) | 1993-01-26 |
JP2806083B2 JP2806083B2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=15920088
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3171263A Expired - Fee Related JP2806083B2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | タイヤバランス測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2806083B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010281744A (ja) * | 2009-06-05 | 2010-12-16 | Ihi Corp | アンバランス計測方法と装置 |
-
1991
- 1991-07-11 JP JP3171263A patent/JP2806083B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010281744A (ja) * | 2009-06-05 | 2010-12-16 | Ihi Corp | アンバランス計測方法と装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2806083B2 (ja) | 1998-09-30 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |