JP2976783B2 - ホイールアライメント測定装置 - Google Patents

ホイールアライメント測定装置

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JP2976783B2 JP5302830A JP30283093A JP2976783B2 JP 2976783 B2 JP2976783 B2 JP 2976783B2 JP 5302830 A JP5302830 A JP 5302830A JP 30283093 A JP30283093 A JP 30283093A JP 2976783 B2 JP2976783 B2 JP 2976783B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のホイールアライ
メント測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のホイールアライメントとは、キャ
スター、キャンバーおよびトーの3つの要素からなるも
のであり、これらは車両の走行性を決定する重要な要素
であるため、その調整は精緻さが要求される。
【0003】これらホイールアライメントの工場におけ
る調整は、ホイールアライメントテスターによって測定
されたホイールアライメントの測定値を基に行われてお
り、従来のホイールアライメント測定装置は、図5に示
すようにキャスター角度とキャンバー角度およびトー角
度を検出するためのホイールアライメントテスター50
と、このホイールアライメントテスター50からの出力
信号を表示するためのホイールアライメント表示メータ
52とがあり、測定されたホイールアライメントが表示
される。
【0004】そしてこの測定と同時に、ホイールアライ
メントの調整が行われるのであるが、このホイールアラ
イメントの調整は、図6に示すような各種車両重量基準
を基に、この車両重量基準での最適値にあうように調整
されている。
【0005】通常の工場の完成検査ラインにおいては、
同車種の車両に関しては図6に示した車両重量基準のN
o.5またはNo.6のような空車基準を適用して調整
を行うので、ホイールアライメント表示メータ52に
は、空車基準におけるホイールアライメントの最適値を
示すマーク53などが表示されており、ホイールアライ
メント調整の作業者はこのマーク53にホイールアライ
メント測定値があうように調整していく。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに、車両重量基準に合せ込むようにホイールアライメ
ントを調整した場合には、同一車種にしても工場オプシ
ョンなどにより車重が変わったり、また体重が車両重量
基準の人を必ず乗員として運転させることはほぼ不可能
であるため、空車基準による重量と測定中の車両重量が
不一致となって、結果としてホイールアライメントを最
適に調整できないという問題点がある。
【0007】この問題点に付いて図7を参照してより具
体的に説明する。図7Aの状態は、車両重量、乗員重量
共に設計基準通りであり、したがって、車両姿勢HFA、
HRAは設計値となっている。この状態では、各車輪のト
ーインは前述の図6に示したNo.6工場空車基準で調
整されるべきで、すなわち、θFLA =θFRA =θFDおよ
びθRLA =θRRA =θRDである。
【0008】図7Bの状態は、乗員重量が重くなってい
るために(乗員は運転席側に一人である)前軸右側の軸
重量が設計基準より重くなっており、車両姿勢HFB<H
FAで、かつHRB<HRAとなっている。このように、設計
基準とは異なる車両重量においても、従来は各車輪のト
ーインは前述の図6に示したNo.6工場空車基準によ
って調整されてしまい、θFLB =θFRB =θFDおよびθ
RLB =θRRB =θRDとされる。
【0009】また、図7Cの状態のように、後軸の軸重
量が設計基準より重くなって、車両姿勢HFC>HFAで、
かつHRC<HRAとなっている場合でも、前記のように各
車輪のトーインはθFLC =θFRC =θFDおよびθRLC =
θRRC =θRDと調整される。これは、上記3例のトー角
度の調整のみならずキャンバーやキャスターも、車量重
量、乗員重量、ガソリン量などがいかに設計基準からは
ずれていても、同一車種であるかぎり、その車種の設計
基準での空車基準に基づいたホイールアライメント調整
が行われてしまい、細かな重量さに応じたホイールアラ
イメント調整が行えないため、場合によっては操縦安定
性の点で望み通り(設計通り)の性能が得られないこと
がある(なお、上記および図7中に置いて、θFDは前輪
設計トー角度、θRDは後輪設計トー角度である)。
【0010】そこで、本発明の目的は、ホイールアライ
メントの調整をホイールアライメント測定中の車両重量
に応じた最適値となるように調整することが可能となる
ホイールアライメント測定装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、車両のホイールアライメントを測定するた
めのホイールアライメント測定手段と、前記ホイールア
ライメント測定手段により、ホイールアライメントを測
定する前記車両の各輪軸重量を測定するための軸重量測
定手段と、該車両の各軸重量測定手段により測定された
車両の各輪軸重量測定値から前記車両のホイールアライ
メントの最適値を予め定められた計算式によって算出す
るホイールアライメント最適値算出手段と、該ホイール
アライメント最適値算出手段により求められた前記車両
の最適値および前記ホイールアライメント測定手段によ
り測定された前記車両のホイールアライメント測定値を
表示するための表示手段とを有することを特徴とするホ
イールアライメント測定装置である。
【0012】
【作用】上述のように構成された本発明のホイールアラ
イメント測定装置は、ホイールアライメント測定中の車
両の各輪軸重量を軸重量測定手段によって測定し、この
各輪軸重量の測定結果から最適なホイールアライメント
値を、予め定められた計算式によりホイールアライメン
ト最適値算出手段によって求め、求めたホイールアライ
メント最適値と、実際にホイールアライメント測定手段
によって測定したホイールアライメント測定値とを表示
手段より表示する。
【0013】
【実施例】以下添付した図面を参照して、本発明の一実
施例であるホイールアライメント測定装置を説明する。
【0014】本発明のホイールアライメント測定装置
は、図1に示すように、被試験車両4に付属するタイヤ
を回転させるための4個のタイヤ回転用ローラ10と、
この被試験車両4と平行に配置されタイヤのキャスター
角度とキャンバー角度およびトー角度を検出するための
ホイールアライメント測定手段である8個の測定センサ
12と、被試験車両4の前後左右のタイヤにかかる各輪
軸重量を測定するための軸重量測定手段である4個の軸
重計14と、軸重計14からの検出信号を増幅する信号
増幅器16と、各測定センサ12および各軸重計14か
らの信号を処理し、ホイールアライメント最適値を算出
するホイールアライメント最適値算出手段としてのコン
ピュータ18と、このコンピュータ18からのデータを
表示するための表示手段であるディスプレイ20とによ
って構成されている。
【0015】そして、コンピュータ18には、軸重計1
4によって測定された各輪軸重量からホイールアライメ
ントの最適値を求めるための予め定められた計算式が記
憶されている。
【0016】この計算式は、トー角度の場合には、一次
関数式であり、測定する車両の車種(設計重量)によっ
て一次関数式としての係数が異なるので、適宜係数を合
せた一次関数式を記憶させる。この一次関数式によって
求められるトーは、図2に示すように縦軸にトー角度,
横軸に軸重量としたグラフによって、軸重量とその軸重
量における最適なトー角度の関係を表すことができる。
この一次関数によれば設計軸重量Wo の時のトーはトー
インの傾向にありトー設計角度Toである。例えば、測
定時の乗員重量が重くかったり、ガソリンが多く入って
いるなどして、車両の軸重量が増加しているような場合
には、測定軸重量がWi1 となるので、さらにトーイン
傾向となるように、トー角度の最適値はTi1 となる。
逆に、乗員の体重が軽く軸重量が減少している場合に
は、測定軸重量がWi2 となり、トーアウト傾向に調整
する必要があるので、トー角度の最適値はTi2 とな
る。
【0017】ディスプレイ20上には、ホイールアライ
メントの測定値と、この最適値を数値表示するのみでは
なく、図2に示したようなグラフィック表示をすること
により、ホイールアライメント調整作業がやりやすくな
る。
【0018】キャスター角度やキャンバー角度に付いて
も上記トー角度と同様であり、一次関数として表され
る。図3は、重量に応じた適当なキャンバー値を表して
いる。図中は、設計キャンバー値がネガティブであ
り、重量が重くなるに従いネガティブ側へ変化するタイ
プのサスペンション、は設計値がポジティブで前記同
様の変化特性をもつサスペンション、は重量によるバ
ウンドでキャンバーが変化しないタイプのサスペンショ
ンの場合をそれぞれ表している。無論これら特性は一例
にすぎず各車両のサスペンションジオメトリーに依るも
ので無数に存在する。
【0019】ここで例えばの場合、前記トーの場合と
同様に、その特性関数を予めコンピュータ18にプログ
ラムなどによって記憶させておけば、被測定車両の軸重
量Wi に対応する最適なキャンバー値Ki が求まること
になる。なお、キャンバーの調整できない構造の車両の
場合には、キャンバーについてはこの装置を止めるか、
あるいは測定のみを行い、後に修正などの処置を施すな
ど、その運営ベースで変化させても良い。
【0020】ディスプレイ20上には、ホイールアライ
メントの測定値と、この最適値を数値表示するのみでは
なく、図2および図3に示したようなグラフィック表示
をすることにより、ホイールアライメント調整作業がや
りやすくなる。
【0021】このホイールアライメント測定装置の動作
は、まず、試験を行う被試験車両4をこのホイールアラ
イメント測定装置に搬入し、タイヤ回転ローラ10によ
り実走行と同様にタイヤを回転させる。そして、ホイー
ルアライメントは、測定センサ12によりタイヤとセン
サ間の距離として測定され、コンピュータ18で処理さ
れてトー角度、キャスター角度およびキャンバー角度な
どホイールアライメント測定値となる。また、被試験車
両4の各軸重量は、軸重計14により各輪軸重量として
測定され、信号増幅器16により増幅された後、コンピ
ュータ18で処理され各輪の軸重量の測定値となる。そ
して各輪の軸重量から算出したホイールアライメント最
適値と共に、ディスプレイ20上に、数値または上述の
ようにグラフィック表示されることになる。
【0022】図4は、このホイールアライメント測定装
置を用いたホイールアライメントの調整の流れを示すフ
ローチャートである。
【0023】まず、ホイールアライメントとしてキャス
ター角度、キャンバー角度およびトー角度を測定センサ
12により測定する(S1)と共に、各輪の軸重量を測
定する(S2)。測定された軸重量からキャスター角
度、キャンバー角度およびトー角度の最適値を算出する
(S3)。キャスター角度、キャンバー角度およびトー
角度の実際の測定値と最適値をディスプレイ20で表示
し(S4)、キャスター角度、キャンバー角度およびト
ー角度の調整が行われ(S5)、調整結果が最適値にな
ったかどうかが判定されて(S6)、最適値に調整が行
われるまで、測定が繰り返され最適値に調整されること
により測定を終了する。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように本発明のホイールアラ
イメント測定装置によれば、ホイールアライメント測定
車両の各輪軸重量を実際に測定し、この測定された軸重
量からその軸重量に応じた最適なホイールアライメント
値を、ホイールアライメント測定値と共に表示すること
としたため、車両の重量が測定時に設計基準と異なって
いても速やかにホイールアライメントを最適に調整する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のホイールアライメント測
定装置の構成を説明するための図面である。
【図2】 トーの最適値を説明するためのグラフであ
る。
【図3】 キャンバーの最適値を説明するためのグラフ
である。
【図4】 本発明の一実施例のホイールアライメント測
定装置を用いたホイールアライメント調整の流れを説明
するためのフローチャートである。
【図5】 従来のホイールアライメント測定装置を説明
するための図面である。
【図6】 従来のホイールアライメント測定車両の重量
基準を説明するための図面である。
【図7】 従来のホイールアライメント測定の具体例を
説明するための図面である。
【符号の説明】 4…被試験車両、 10…タイ
ヤ回転用ローラ、12…測定センサ、
14…軸重計、16…信号増幅器、
18…コンピュータ、20…ディスプレイ、
50…ホイールアライメントテスター、52…ホイール
アライメント表示メータ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のホイールアライメントを測定する
    ためのホイールアライメント測定手段と、 前記ホイールアライメント測定手段により、ホイールア
    ライメントを測定する前記車両の各輪軸重量を測定する
    ための軸重量測定手段と、 該車両の各軸重量測定手段により測定された車両の各輪
    軸重量測定値から前記車両のホイールアライメントの最
    適値を予め定められた計算式によって算出するホイール
    アライメント最適値算出手段と、 該ホイールアライメント最適値算出手段により求められ
    た前記車両の最適値および前記ホイールアライメント測
    定手段により測定された前記車両のホイールアライメン
    ト測定値を表示するための表示手段とを有することを特
    徴とするホイールアライメント測定装置。
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JP4646041B2 (ja) * 2008-03-27 2011-03-09 本田技研工業株式会社 自動車の車輪アライメント測定方法及びその装置
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