JPH05188433A - ファインダー及びそれを備えたカメラ - Google Patents

ファインダー及びそれを備えたカメラ

Info

Publication number
JPH05188433A
JPH05188433A JP614692A JP614692A JPH05188433A JP H05188433 A JPH05188433 A JP H05188433A JP 614692 A JP614692 A JP 614692A JP 614692 A JP614692 A JP 614692A JP H05188433 A JPH05188433 A JP H05188433A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
finder
magnification
moving
field
optical system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP614692A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Funabashi
章 船橋
Masaru Yano
賢 谷野
Makoto Ando
誠 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP614692A priority Critical patent/JPH05188433A/ja
Publication of JPH05188433A publication Critical patent/JPH05188433A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Viewfinders (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ファインダーのコンパクト化を図る。 【構成】光路を折り曲げる第1ミラー10の背面にカム
用モータ126を設ける。モータ126によって回動す
るカム板36を設ける。カム板36は、カムピン38が
設けられているズームリレーレンズ系14,フラッシュ
傘25に取り付けられているフラッシュリンクレバー3
5,視野制限板91,92を移動させる第1,第2パノ
ラマレバー32,40を移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファインダー及びそれを
備えたカメラに関するものである。更に詳しくは、リレ
ータイプのズームファインダー及びそれを備えた一眼レ
フカメラ(以下「SLRカメラ」ともいう)等のカメラに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、カメラに適用可能なトリミングシ
ステムが提案されている。このシステムは、例えば、図
10(a)に示すフィルム141の像形成領域B内の所定
の範囲、即ち一部の領域Aを特定する情報をフィルム1
41の乳剤面の所定部分142に写し込んでおくことに
より、プリントの際に領域Aを引き延ばして図10(b)
に示す印画紙143の領域A’にプリントすることがで
きるようにしたシステムである。
【0003】具体的にいえば、トリミング撮影モードで
の撮影のとき、トリミング情報がフィルム141の所定
部分142に記録され、プリントの際には読み取り装置
によって、この情報が読み取られ、その情報に応じてプ
リント装置で拡大ズーミングが行われるのである。尚、
通常撮影モードでの撮影によれば、図10(a)中のフィ
ルム141の像形成領域Bの範囲が図10(b)中の印画
紙143の領域A’にプリントされる。
【0004】前記トリミング情報による拡大ズーミング
を「電子ズーム(EZ)」又は「擬似ズーム」といい、フ
ィルム141の対角線長に対する電子ズームによって特
定される領域の対角線長の比をトリミング倍率という。
【0005】また、前記トリミングは、撮影領域の上
下,左右のアスペクト比が一定であるが、図10(a)に
示すフィルム141の上下部を除く領域Cを撮影領域と
し、プリントの際に領域Cを引き延ばして印画紙にプリ
ントし、通常撮影時より横長のプリントを得るパノラマ
撮影が可能なシステムがあり、前記トリミング情報とあ
わせて同様にフィルム141の所定部分142にパノラ
マ情報の書き込みを行う方式も提案されている。
【0006】撮影時にファインダーで観察された視野範
囲と同一の範囲がプリントされるように、上記トリミン
グシステムやパノラマ撮影に対応するシステムには、フ
ァインダーに視野範囲を切り替えるための手段が必要と
される。例えば、トリミング撮影モードで撮影を行う場
合、ファインダー光学系のレンズ移動によるズーミング
等によって、擬似ズームにより実際にプリントされる範
囲をファインダー像として見ることができるようになっ
ているのである。また、縦横のアスペクト比が標準より
横長であるパノラマ撮影モードで撮影を行う場合、ファ
インダーで観察される視野範囲をファインダー視野枠の
形状を機械的に変化させること等によって、実際にプリ
ントされる範囲をファインダー像として見ることができ
るようになっているのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ファインダー
光学系のレンズ移動を行うための駆動装置や視野範囲を
切り替えるための視野規制手段を付加しようとすると、
ファインダー及びそれを備えたカメラは大型化してしま
うといった問題がある。
【0008】また、擬似ズームを行う場合、フラッシュ
もズームすれば光量も少なくて済み、ガイドナンバーが
有利となる。しかし、フラッシュズームを行うための装
置を付加しようとすると、更にファインダー及びそれを
備えたカメラは大型化してしまうといった問題がある。
【0009】本発明は、これらの点に鑑みなされたもの
であって、コンパクトなズームファインダー及びそれを
備えたカメラを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のファインダーは、カメラ本体からファイン
ダーに向けて折り曲げられた光路を接眼レンズに導く複
数の反射部材と、該反射部材により折り曲げられた光路
中で移動することによりファインダー像の変倍を行うリ
レーズーム光学系とを備えたファインダーであって、前
記複数の反射部材のうち前記カメラ本体から折り曲げら
れた光路を最初に折り曲げる第1の反射部材の背面側に
前記リレーズーム光学系を移動させる駆動手段を設けた
ことを特徴としている。
【0011】また、本発明のファインダーは、カメラ本
体からファインダーに向けて折り曲げられた光路を接眼
レンズに導く複数の反射部材と、該反射部材により折り
曲げられた光路中で移動することによりファインダー像
の変倍を行うリレーズーム光学系とを備えたファインダ
ーであって、前記複数の反射部材のうち前記カメラ本体
から折り曲げられた光路を最初に折り曲げる第1の反射
部材の背面側に前記リレーズーム光学系の移動に関連す
る情報を伝達する配線を設けたことを特徴としている。
【0012】前記配線としては、フレキシブル基板やリ
ード線が適用可能であり、フレキシブル基板にはIC等
の素子を設けてもよい。
【0013】本発明のカメラは、通常撮影モードと,該
通常撮影モードにおいてプリントされる範囲に対して所
定のトリミング倍率で範囲を指定しプリントするトリミ
ング撮影が可能なトリミング撮影モードとを有するカメ
ラであって、被写体のファインダー像を形成し、かつ、
移動することによって該ファインダー像の変倍を行うフ
ァインダー光学系と,移動することによって前記ファイ
ンダー像の視野を規制する視野規制手段と,前記被写体
を照射する発光手段と,前記各撮影モードに応じて前記
発光手段の照射角度を変化させ、かつ、前記ファインダ
ー光学系及び視野規制手段を移動させる駆動手段と,前
記各撮影モードに応じてプリントされる範囲が視野範囲
として示されるように前記駆動手段を動作させる制御手
段と,を有することを特徴としている。
【0014】前記発光手段がキセノン管,該キセノン管
からの光を反射する反射傘及び該反射傘で反射された光
を被写体に向けて導くパネルから成り、前記駆動手段が
該キセノン管,反射傘及びパネルのうちの1つ又は2つ
を移動させるアクチュエータであることを特徴とする構
成としてもよい。
【0015】前記通常撮影モードにおける光学的な変倍
又は光学系の交換に際し、前記アクチュエータが前記通
常撮影モードとトリミング撮影モードとの切り替え時に
は移動させない前記キセノン管,反射傘及びパネルのう
ちの1つ又は2つを移動させることを特徴とする構成と
することができる。
【0016】前記アクチュエータは、前記通常撮影モー
ドから前記トリミング撮影モードへの切り替えに際し
て、前記キセノン管及び反射傘を移動させ、前記通常撮
影モードにおける光学的な変倍又は光学系の交換に際し
て、前記パネルを移動させることを特徴とする構成とす
ることができる。
【0017】本発明のカメラは、例えば一眼レフカメラ
に適用しうるものである。
【0018】また、本発明のファインダーは、通常撮影
モードにおける通常視野と,該通常視野の上下部分を除
いた範囲をプリントするパノラマ撮影が可能なパノラマ
撮影モードにおけるパノラマ視野との切り替えが可能な
ファインダーであって、被写体のファインダー像を形成
し、かつ、移動することによって該ファインダー像の変
倍を行うファインダー光学系と,移動することによって
前記ファインダー像の視野を規制する視野規制手段と,
前記各撮影モードに応じて前記ファインダー光学系をフ
ァインダー像の変倍のために移動させ、かつ、前記視野
規制手段をファインダー像の視野を規制するために移動
させる駆動手段と,前記各撮影モードに応じてプリント
される範囲が視野範囲として示されるように前記駆動手
段を動作させる制御手段と,を有することを特徴として
いる。
【0019】
【作用】カメラ本体からファインダーに向けて折り曲げ
られた光路を接眼レンズに導く複数の反射部材と、該反
射部材により折り曲げられた光路中で移動することによ
りファインダー像の変倍を行うリレーズーム光学系とを
備えたファインダーにおいては、前記複数の反射部材の
うち前記カメラ本体から折り曲げられた光路を最初に折
り曲げる第1の反射部材の背面側には大きな空間が形成
されるので、反射部材の背面側に前記リレーズーム光学
系を移動させる駆動手段やリレーズーム光学系の移動に
関連する情報を伝達する配線(例えば、フレキシブル基
板)を設ける構成とすることで、その分スペースが節約
され、ファインダーがコンパクトになる。
【0020】本発明のカメラの構成によれば、前記駆動
手段が、通常撮影モード,トリミング撮影モードに応じ
て前記発光手段の照射角度を変化させることと,前記フ
ァインダー光学系及び視野規制手段を移動させることと
に兼用されるため、その分カメラはコンパクトになる。
【0021】例えば、前記駆動手段として、前記通常撮
影モードから前記トリミング撮影モードへの切り替えに
際して、前記発光手段を構成するキセノン管及び反射傘
を移動させ、前記通常撮影モードにおける光学的な変倍
又は光学系の交換に際して、前記発光手段を構成するパ
ネルを移動させるアクチュエータを用いると、撮影レン
ズの変倍又は撮影レンズの交換に際しての制御もコンパ
クトな構成で行うことができる。
【0022】また、本発明のファインダーの構成による
と、前記駆動手段が、撮影モードに応じて前記ファイン
ダー光学系を移動させることと、前記視野規制手段を移
動させることとに兼用されるため、その分カメラはコン
パクトになる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本発明が適用されたファインダーを含む
SLRカメラの概略構成を示している。同図中、1は撮
影レンズであり、通常カメラ本体4に対して着脱自在と
なっている。2は前記撮影レンズ1を通ってきた光を上
方のファインダー3に向けて導くメインミラーであり、
カメラ本体4内に設けられている。5はフィルムを示し
ている。6は撮影レンズ1からの光の一部をAF(自動
焦点検出)モジュール7に向けるAFサブミラーであ
る。
【0024】ファインダー3を構成するファインダー光
学系は、光の上流側から順に、撮影レンズ1により1次
像が形成される1次像面の位置に配された焦点板8と,
第1コンデンサレンズ9と,このコンデンサレンズ9か
らの光を前方に向ける第1ミラー10と,第1ミラー1
0からの光を上方に向ける第2ミラー11と,前記焦点
板8の1次像の縮小虚像を前記焦点板8よりも光の下流
側へ形成するためのリレー系補助レンズ12と,リレー
系補助レンズ12からの光を撮影レンズ1の光軸と平行
とし、かつ、後方に向ける第3ミラー13と,2次像を
形成するための対物レンズ系として機能し擬似ズームに
用いられるズームリレーレンズ系14と,このズームリ
レーレンズ系14からの光を下方へ向ける第4ミラー1
5と,第2コンデンサレンズ16と,2次像が形成され
る2次像面の位置に配された視野枠17と,視野枠17
を通った光を撮影レンズの光軸と平行で、かつ、後方に
向くようにする第5ミラー18と,固定の接眼レンズ1
9とから成っている。
【0025】本実施例ではメインミラー2と第1〜第5
ミラー10,11,13,15,18の合計6個(偶数)
のミラーを用いているので、撮影すべき像に対して最終
的なファインダー像は正立正像である。
【0026】ズームリレーレンズ系14は、2成分3枚
構成のレンズ系で構成されており、擬似ズームによるト
リミング倍率に対応して相対関係を変えながら移動する
ことにより、1次像面から2次像面までの共役長を一定
に保ったまま1次像面に対する2次像面での像倍率を変
化させることができるようになっている。
【0027】また、リレー光学系(リレー系補助レンズ
12+ズームリレーレンズ系14)は、縮小光学系とな
っており、これによって1次像面より2次像面を小さく
することができ、かつ、光路を狭くすることができる。
また、従来のファインダー光学系と同等の倍率にするの
に接眼レンズ19の焦点距離が短くなるので全体的にコ
ンパクトに仕上げることができる。
【0028】本実施例では、第4ミラー15による光路
の折り曲げを真下方向ではなく少し前方向に片寄らせて
いるので、第4ミラー15及び第5ミラー18への光路
の入射角は45°より小さくなっている。
【0029】第3ミラー13と第4ミラー15との間
に、ズームリレーレンズ系14を移動させるための間隔
を開ける必要があり、そのため、第4ミラー15を後方
に寄せているのであるが、ここで第4ミラー15によっ
て真下方向に光路を折り曲げ、更に第5ミラー18で後
方に折り曲げると、第1ミラー10と第5ミラー15と
の間に大きな空間が開き、無駄なスペースを作ってしま
う。また、接眼レンズ19が後方に大きく飛び出してし
まう。
【0030】そこで、図1に示すように、第4ミラー1
5及び第5ミラー18への光路の入射角θ1及びθ2を4
5°より小さくし、第5ミラー18を第1ミラー10に
近づけた構成にすることによって、無駄なスペースをな
くしコンパクトな構成としているのである。即ち、第4
ミラー15への光軸の入射角を45°未満とすることに
より、光を第1ミラー10側に進行させて第1ミラー1
0の後方の直後の空間に第5ミラー18を位置させるこ
とができ、しかも第5ミラー18への光軸の入射角を4
5°未満とすることにより、後方への光の進行を図ると
ともに、第5ミラー18を第1ミラー10に沿った形で
第1ミラー10に近接させることができるのである。そ
れと同時に、接眼レンズ19も前方の第1ミラー10に
近づけることができるので、接眼レンズ19が後方に大
きく突出することなく、ファインダー単体のみでコンパ
クトな構成にすることが可能となる。
【0031】また、第1ミラー10の背面側の空間に
は、カム用モータ126が配されている。第1ミラー1
0の裏面には、フレキシブル基板210が設けられてお
り、フレキシブル基板210にはCPU120等のIC
チップ220が設けられている。また、第1ミラー10
の背面側の空間には、リード線230が通されている。
フレキシブル基板210やリード線230で、ズームリ
レーレンズ系14の移動に関連する情報が伝達される。
具体的には、SLRカメラの一方の肩に設けられている
表示部と他方の肩に設けられているスイッチ類との間で
の信号のやりとりを行いうるようになっている。例え
ば、液晶表示用の回路,フィルムカートリッジのDXコ
ードを読み取る回路,AF素子の出力変換回路等,カム
エンコーダ部分,マニュアルアイピースシャッタスイッ
チSW13,接眼スイッチSW1等のスイッチ類との間
を電気的につないでいるのである。
【0032】トリミングモードで撮影を行う場合、前述
したようにズームリレーレンズ系14でズーミングする
ことにより、実際にプリントされる範囲をファインダー
像として見ることができるようになっている。また、そ
のとき情報記録装置26により光学的,磁気的その他の
方法でフィルム5(不図示のフィルムカートリッジでも
よい)にトリミング情報を書き込み、プリント時にその
情報を読み取ることにより撮影時と同じ条件でプリント
することができる。
【0033】ズームリレーレンズ系14は、物体側から
順に両凸の正レンズから成る第1成分G1と、両凸の正
レンズ及び凸凹の負レンズから成る第2成分G2とで構
成されている。ここで、ズームリレーレンズ系14を駆
動するための機構について、図1に基づいて説明する。
【0034】カム板36は、カム用モータ126の回転
によって回動するようになっている。カム板36にはカ
ム溝37が設けられており、カム板36の回動によりズ
ームリレーレンズ系14は、カムピン(図示せず)でカム
溝37に沿って水平方向に移動する。ズームリレーレン
ズ系14の移動とともに、フラッシュ発光部(キセノン
管)24及びキセノン管24からの光を反射するフラッ
シュ傘25がフラッシュリンクレバー35により共に水
平方向に移動する。カム溝37は、ワイド端からパノラ
マ状態まではレンズが移動しないように形成されてお
り、この間、フラッシュ発光部24等もわずかしか移動
しないようになっている。なお、フラッシュ発光部2
4,反射傘25及びその反射傘25で反射された光を被
写体に向けて導くフラッシュパネル34から成る発光手
段のうちの1つ又は2つを移動させるアクチュエータ等
の機能を有する駆動手段を構成するようにしてもよい。
【0035】通常撮影モードにおける光学的な変倍又は
光学系の交換に際し、アクチュエータとして機能するフ
ラッシュリンクレバー35等が通常撮影モードとトリミ
ング撮影モードとの切り替え時には移動させないキセノ
ン管24,反射傘25及びパネル34のうちの1つ又は
2つを移動させるのが好ましい。例えば、通常撮影モー
ドからトリミング撮影モードへの切り替えに際して、キ
セノン管24及び反射傘25を移動させ、通常撮影モー
ドにおける光学的な変倍又は光学系の交換に際して、パ
ネル34を移動させるのがよい。
【0036】カム板36が、同図に示すズーム域ワイド
端の位置まで回動して初めて第1パノラマレバー32に
当接し、更なる回動により第1パノラマレバー32を移
動させ始める。第1パノラマレバー32と端部で連結し
ている第2パノラマレバー40は、パノラマ視野枠付勢
バネ39の付勢力に抗して移動することによって、後述
するように視野規制を行うための開口形状を変えるよう
になっている。その開口形状の態様としては、全閉,パ
ノラマ撮影状態及び全開(通常撮影状態)がある。
【0037】測光素子31は直接焦点板8上の像を測光
する。また、接眼レンズ19はプランジャ41によって
移動可能であり、接眼レンズ19の移動により視野枠1
7の位置に形成される2次像を拡大することができる。
ミラー回動モータ127はステップモータであり、これ
により、同図中一点鎖線で示すように、第3ミラー13
を回動させうるようになっている。測光素子31が配さ
れている位置よりも光路の下流側に位置する第3ミラー
13で光路を遮ることによって、フィルム5や焦点板8
上の像の測光に悪影響を与える接眼レンズ19からの逆
入光の進入を防止することができる。
【0038】ところで、一般に光路中にミラーを用いる
と、ミラーの前後にある光学系の光軸を一致させること
が困難になる。ミラーの数が多くなるほど、この傾向は
強くなる。本実施例には使用者がファインダーを覗いた
とき撮影範囲を示すための視野制限機構(「視野規制手
段」ともいう)として、前記理由により2次像面の位置
に視野枠17(図1)及びその視野を更に制限する視野制
限板91,92(図2)が配されている。しかし、光軸の
ズレが生じると視野枠17等の示す撮影範囲が焦点板8
上で光軸に対して垂直方向にずれ、間違った撮影範囲を
示してしまう。
【0039】前記光軸のズレを修正する手段として、視
野枠17等を光軸と垂直方向に移動させ調整する手段
と、焦点板8から視野枠17等までの光路中のいずれか
の反射ミラーの角度を変えて調整する手段とがある。
【0040】視野枠17には後述するようにパノラマモ
ードのための切り換え機構(視野制限板91,92)が組
み込まれており、視野枠17を動かすためには切り換え
機構全体を移動させなければならない。従って、前者の
視野枠17等を移動させる方法は適当ではない。
【0041】一方、後者の反射ミラーの角度を調整する
手段は、いずれのミラーで調整を行うかで効果が異な
る。1次像や2次像に光路が近い位置にある反射ミラー
で調整を行う場合、ミラーの角度の振り量に対して修正
される光軸の移動量が少なく、光軸のズレがなくなるよ
うに調整するには反射ミラーの振り量を大きくしなけれ
ばならない。そのためには、ミラーが動くための隙間等
を大きく開ける必要がある。前記したようにリレー光学
系が縮小光学系であるため、1次像面に近い第1ミラー
10は最も大きく、また倍率の関係でミラー角度の振り
量に対して修正される光軸の移動量は最も少ない。
【0042】従って、特に1次像面側の第1ミラー10
で調整を行う場合には、光軸のズレを修正するためのミ
ラー角度の振り量が大きくなってしまい、ミラーが動く
ためのスペースが大きく必要であるとともに、ファイン
ダー視野の上下、左右で視度が異なる片ボケが起こりや
すい。
【0043】そこで、本実施例ではズームリレーレンズ
系14の直前にある第3ミラー13を調整可能にしてい
る。第3ミラー13は焦点板8と視野枠17の両方から
遠く調整のための振り量が微小量でよく片ボケも起きに
くい。また、第3ミラー13は、他のミラーに比べ大き
さが小さくファインダー3の前上方にあるため調整もし
やすい。
【0044】図2に、視野枠17及びその近傍に設けら
れた視野制限のための機構を示す。パノラマ撮影モード
での撮影時には、ファインダー視野がプリントに一致す
るのが望ましいので、パノラマ撮影モードでは通常撮影
時の視野に対して、上下方向が制限されるようになって
いる。図2(A)の標準状態(通常撮影モード)において、
ファインダー視野は視野枠17によって形成されてい
る。視野枠17の縁104,105,106,107は
接眼レンズ19(図1)によるディストーションによって
曲がって見えるのを防ぐため、所定の曲線形状にするこ
とで観察時に直線に見えるように補正されている。
【0045】視野枠17の上下の視野制限板91,92
の長穴96,97は、それぞれピン94,95に係合し
ており、視野制限板91,92はそれぞれ上下方向での
み動くことができるようになっている。パノラマモード
では、視野制限板91,92は図1(B)に示す位置へ移
動し、ファインダー視野を形成する。視野制限板91,
92の縁108,109は、前記縁104,105と同
じく所定の曲線形状とすることで観察時に直線にみえる
ように補正されているが、図2(B)に示すように縁10
4,105とは異なった位置において補正を行うので、
視野枠17の縁104,105とは違った形の曲線で形
成されている。実際には、縁104,105,106,
107,108,109は、ある半径の円の一部となっ
ており、108,109の曲線の半径は、104,10
5の曲線の半径より大きくなっている。
【0046】視野制限板91若しくは92又はその両方
の上に”PANORAMA”等と書いておくことによ
り、ファインダー内のモードの表示を簡単に行うことを
可能としている。また、視野制限板91,92として半
透明なものを用いることにより、パノラマ撮影の視野範
囲が明確に分かるとともに、その視野範囲の周辺につい
ても確認することができる。
【0047】図2(A)及び図2(B)に示す状態でのファ
インダーの見えは、それぞれ図11(a)及び図11(d)
に示すように、どちらの状態においてもディストーショ
ンが補正され、ファインダー視野は長方形になる。
【0048】図2に示すように、駆動レバー93は軸1
02を中心として回動自在であり、バネ98によって左
回り、即ち視野制限板閉方向に付勢されている。また、
駆動レバー93は、ピン94から第2パノラマレバー4
0へ向かいリンクしている。そして、駆動レバー93上
に設けられたピン94,95は、視野制限板91,92
の長穴96,97に嵌合しており、駆動レバー93の回
動により視野制限板91,92が上下方向に移動する。
即ち、視野制限板91,92が視野枠17によって形成
されている視野範囲の上下方向から視野を等しい範囲で
制限するように移動動作を行い、それによって視野の上
下の大きさを変えて、パノラマ撮影モードでの視野範囲
を示す。この視野の大きさの変動は、上下からの対向す
る一方向で行われるため、かかる変動によっても視野範
囲がディストーション補正に対応しうる形を維持させる
ことができる。
【0049】パノラマ撮影モードのための視野制限を通
常撮影時の視野枠17とは別部材である視野制限板9
1,92で行うことにより、前記のようにパノラマ撮影
時と通常撮影時とで異なった縁形状を持つ視野規制を可
能としている。つまり、各撮影モードにおける視野範囲
を示している視野枠17及び視野制限板91,92の縁
を、視野範囲にある被写体を瞳に導く接眼レンズ19
(図1)が有しているディストーションによってそれぞれ
直線状に観察されるような曲線で構成することにより、
いずれの撮影モードにおいても良好なディストーション
補正を可能としている。
【0050】また、移動する視野制限板91,92の止
まり位置に関しては、パノラマモードである図2(B)の
状態においてのみ精度が必要とされる。そして、図2
(A)の標準撮影時においては視野制限板91,92が固
定された視野枠17に隠れるので、止まり位置精度が必
要とされず、その結果、視野制限機構の製作が容易にな
る。
【0051】図2(C)は、ファインダーの視野を完全に
遮蔽した状態を示している。同図に示す状態とすること
で、セルフタイマー撮影時や長時間露光撮影時等におい
て、ファインダーの接眼レンズ19から入ってくる逆入
光がフィルム5や測光素子31に至るのを防止すること
ができる。
【0052】尚、パノラマモードでの撮影時にもトリミ
ングモードでの撮影時と同様、情報記録装置26(図1)
によりパノラマ情報の書き込みが行われ、プリント時に
この情報を読み取ることによりパノラマプリントが行わ
れる。
【0053】図3は、本実施例に係るカメラの要部構成
を示すブロック図であり、CPU120がカメラ全体の
制御を行っている。同図中、SW1は接眼検知スイッ
チ,SW2は視野閉スイッチ,SW3はパノラマスイッ
チ,SW4〜SW8は倍率スイッチ,SW9はテレスイ
ッチ,SW10はワイドスイッチ,SW11はパノラマ
キー,SW12は縦横スイッチ,SW13はマニュアル
アイピースシャッタスイッチ,SW14はレリーズスイ
ッチである。
【0054】視野閉スイッチSW2,パノラマスイッチ
SW3及び倍率スイッチSW4〜SW8は、前記カム板
36に対するカムエンコーダ(図示せず)の位置に応じて
ON/OFFするスイッチである。
【0055】テレスイッチ(以下「upキー」ともいう)
SW9及びワイドスイッチ(以下「downキー」とも
いう)SW10は、押している間ONし、離すとOFF
するスイッチである。
【0056】テレスイッチSW9をONすると、前記カ
ム用モータ126が作動し、それによってカム板36が
回動し、前記カムエンコーダにより倍率スイッチがSW
4側からSW8側にかけて1段ずつファインダー倍率を
上げるように切り替えられていく。ワイドスイッチSW
10は、テレスイッチSW9とは反対の動作を開始させ
るスイッチである。つまり、ワイドスイッチSW10を
ONすると、前記カム用モータ126が作動し、それに
よってカム板36が回動し、前記カムエンコーダにより
倍率スイッチがSW8側からSW4側にかけて1段ずつ
ファインダー倍率を下げるように切り替えていくのであ
る。
【0057】これらの倍率スイッチSW4〜SW8がO
Nすると、設定されたファインダー倍率に対応する倍率
フラグがCPU120内で立てられる。一方、ファイン
ダー倍率は、対物レンズ系をなすズームリレーレンズ系
14の移動によって変更される。ファインダー倍率とし
ては5段の切り替えが可能であり、その変更は1と1.2,
1.2と1.4,1.4と1.7,1.7と2との間の倍率変更に限られ
る。
【0058】パノラマキーSW11は、パノラマ撮影モ
ードに切り替えるための押し釦式の状態スイッチであ
り、押すとON又はOFFで固定される。パノラマキー
SW11がONされると、前記カム用モータ126が作
動し、それによってカム板36が回動し、前記カムエン
コーダによりパノラマスイッチSW3がONし、それに
よって対応するパノラマフラグが立てられる。
【0059】縦横スイッチSW12は、カメラが縦状態
にあるか横状態にあるかによってON/OFFするスイ
ッチである。縦横スイッチSW12をON/OFFさせ
る機構としては、従来より知られている手段、例えば封
入された水銀や金属玉の重力による移動でスイッチをO
N/OFFさせるものを用いることができる。縦横スイ
ッチSW12に対応する縦横フラグについては、横の場
合0、縦の場合1とする。
【0060】マニュアルアイピースシャッタスイッチS
W13は、前記遮蔽状態(図2(C))とするための押し釦
式の状態スイッチであり、押すとON又はOFFで固定
される。マニュアルアイピースシャッタスイッチSW1
3がONされると、前記カム用モータ126が作動し、
それによってカム板36が回動し、前記カムエンコーダ
により視野閉スイッチSW2がONし、それによって視
野制限板91,92が視野枠17の開口を塞いで逆入光
を遮る。
【0061】接眼スイッチSW1は、撮影者がファイン
ダーを覗いたときのみONし、後述するように制御動作
を開始させるためのスイッチである。また、レリーズス
イッチSW14は、ONされるとレリーズ動作を開始さ
せるスイッチである。
【0062】また、121はレンズ情報出力回路,12
2は測光装置,123は露出装置駆動回路,124はA
F装置駆動回路,125はフラッシュ作動回路,126
はカム用モータ,127はミラー回動モータ,128は
プランジャ駆動回路,26は情報記録装置である。
【0063】プランジャ駆動回路128は、パノラマ撮
影モードに切り替えたときに、接眼レンズ19を移動さ
せることによって視野の変倍を行うための回路である。
また、情報記録装置26は、先に述べたようにパノラ
マ,各倍率のフラグに応じたデータの記録をフィルム
5,フィルムカートリッジ等に対して行うものである。
【0064】次に、図3に示す本実施例の構成におい
て、CPU120が行う制御動作のフローチャートを図
4〜図9に示す。尚、図4〜図7はメインルーチンであ
り、図8はレリーズサブルーチンであり、図9はマニュ
アルアイピースシャッタスイッチSW13のON/OF
Fを行ったときのサブルーチンである。
【0065】まず、電源スイッチをONにすると、メイ
ンルーチンが起動し、ステップ#10からフローが開始
する。尚、レリーズは、後述するようにレリーズ許可中
においてのみ、割り込みで処理される。ステップ#10
では、フラグがリセットされる。
【0066】次に、ステップ#20で接眼検知状態にあ
るか否かを判定する。電源スイッチを入れた直後なの
で、このステップで使用者がファインダーを覗いてフレ
ーミング動作が開始されるのを待つのである。接眼する
と接眼検知スイッチSW1がONするので、SW1がO
Nするのを待ってステップ#30へ進む。
【0067】ステップ#30で、フラッシュ充電が開始
され、ついで、ステップ#40でファインダー倍率が1
倍に設定される。これは、今、使用者がファインダーを
覗いた直後なので、撮影を行いたい被写体を視野内に入
れるためにフレーミングを行うことを想定したものであ
る。低倍率であったほうが、より広い範囲をファインダ
ーで見ることができ、被写体を捜しやすいからである。
従って、接眼検知直後、しばらくは(0.5秒程度)被写体
を撮影者がとらえやすくするため、画角を広くしてい
る。
【0068】次に、ステップ#50で撮影レンズ1が、
装着されているか否かを判定する。撮影レンズ1が未装
着の場合、以後のファインダー変更を禁止すべく、レン
ズ装着を待ってステップ#60に進む。
【0069】ステップ#60では、AFモジュール7で
自動焦点検出(AF)動作を行い、フォーカシングを行っ
た後、ステップ#70へ進む。
【0070】ステップ#70で、ファインダー倍率を1.
2に設定する。一旦、ピントが合えば、テレ側及びワイ
ド側のいずれへも移行しうるファインダー倍率(ここで
は、1.2)に移行するためである。次に、ステップ#80
でレリーズを許可し、ステップ#110へ進む(図5)。
【0071】ステップ#110では、パノラマキーSW
11のON/OFFを判定する。パノラマキーSW11
がON状態にあれば、ステップ#120に進みパノラマ
フラグが1か0かを判定する。0であれば、ステップ#
130でレリーズを禁止し、ステップ#140に進む。
【0072】ステップ#140では、ファインダー倍率
が1.4以下か否かを判定する。ファインダー倍率が1.4以
下であれば、ステップ#150で現状よりテレ側に1段
ファインダー倍率を変更し、ステップ#160へ進む。
尚、ステップ#150における処理では、現状が既にテ
レ端(ファインダー倍率2)の状態にあれば、それ以上テ
レ側への移行はできないのでファインダー倍率をそのま
ま保持する。後記ステップ#330及びステップ#53
0での処理についても同様とする。ファインダー倍率が
1.4以下でなければ、直接ステップ#160へ進み、フ
ァインダー倍率を1に設定する。尚、現状のファインダ
ー倍率は、前記倍率フラグで判断される。パノラマ撮影
時においては、パノラマ用のファインダー倍率(ここで
は、1)に設定する前に、一瞬(例えば、0.5秒)だけテレ
状態にする(例えば、図11(b)から図11(c)へとフ
ァインダーの見えが変化する)ことによって、パノラマ
撮影時のワイド状態での視野との間の差異を強調するこ
とができるからである。一方、もともとの倍率が高いと
きはこの効果は小さいので、直接1倍に設定するのであ
る。
【0073】次に、ステップ#170で視野制限板9
1,92の移動による視野変更を行い、ステップ#18
0でレリーズ許可し、ステップ#190で接眼ズームを
行う。接眼ズームは、前述したようにプランジャ駆動回
路128でプランジャ41を動作させることにより、接
眼レンズ19を移動させて行う。ファインダーの見え
は、上記ステップ#170の視野変更により図11(b)
から図11(d)の状態へと移行し、上記ステップ#19
0の接眼ズームにより図11(d)から図11(f)の状態
へと移行することになる。
【0074】ついで、ステップ#200でパノラマフラ
グを1に設定して、ステップ#110に戻る。ステップ
#110でパノラマキーSW11がOFFである場合、
ステップ#210でパノラマフラグが1か0かを判定す
る。パノラマフラグが1ならば、ステップ#220に進
み、0ならば、ステップ#310(図6)に進む。また、
ステップ#120でパノラマフラグが1の場合も同様
に、ステップ#310(図6)に進む。ステップ#220
で視野変更を解除し、ステップ#230で元のファイン
ダー倍率に戻し、ステップ#240でパノラマフラグを
おろし(0にする)、ステップ#110に戻る。
【0075】ステップ#310では、前記upキーのO
N/OFFを判定する。ONの場合ステップ#320へ
進み、OFFの場合ステップ#410(図7)へ進む。
【0076】ステップ#320では、パノラマフラグが
1か0かを判定する。パノラマフラグが0ならば、ステ
ップ#330で現状よりテレ側に1段ファインダー倍率
を変更し、ステップ#110へ戻る。尚、ステップ#3
30の処理は、upキーを押すという撮影者の任意操作
によるものである。パノラマフラグが1ならば、ステッ
プ#340で視野変更を解除する。つまり、パノラマ状
態にあれば視野制限板91,92によるパノラマ状態を
解除し、ステップ#350で元のファインダー倍率に戻
し、ステップ#360でパノラマフラグをおろし(0に
する)、ステップ#110に戻る。
【0077】ステップ#410では、前記downキー
のON/OFFを判定する。ONの場合ステップ#42
0へ進み、OFFの場合ステップ#470へ進む。
【0078】ステップ#420では、パノラマフラグが
1か0かを判定する。パノラマフラグが0ならば、ステ
ップ#430で現状よりワイド側に1段ファインダー倍
率を変更し、ステップ#110へ戻る。尚、ステップ#
430の処理は、downキーを押すという撮影者の任
意操作によるものである。パノラマフラグが1ならば、
ステップ#440で視野変更を解除する。つまり、パノ
ラマ状態にあれば、視野制限板91,92によるパノラ
マ状態を解除し、ステップ#450で元のファインダー
倍率に戻し、ステップ#460でパノラマフラグをおろ
し(0にする)、ステップ#110に戻る。
【0079】ステップ#470では、今、カメラが縦に
なっているか横になっているかを縦横フラグにより判定
する。横ならばステップ#480へ進み、縦ならばステ
ップ#510へ進む。
【0080】ステップ#480では、前回、縦であった
か横であったかを縦横フラグにより判定する。横ならば
ステップ#110へ戻り、縦ならばステップ#490で
縦横フラグを立てた後、ステップ#500で現状よりワ
イド側に1段ファインダー倍率を変更し、ステップ#1
10へ戻る。
【0081】ステップ#510では、前回、縦であった
か横であったかを縦横フラグにより判定する。縦ならば
ステップ#110へ戻り、横ならばステップ#520で
縦横フラグをおろした後、ステップ#530で現状より
テレ側に1段ファインダー倍率を変更し、ステップ#1
10へ戻る。ステップ#520及びステップ#530で
は、前回、横であったものを縦にしたので、倍率をあげ
ているのである。
【0082】次に、図8(a)に示すレリーズサブルーチ
ンについて説明する。レリーズスイッチSW14をON
することによってレリーズ動作が行われると、まず、ス
テップ#610でAF動作及びフォーカシングを行う。
次に、ステップ#620で、露光制御用の情報を得るた
めにAE計算を行う。ステップ#630で、ミラー回動
モータ127を動作させて第3ミラー13を回動させ
る。ステップ#640でAE計算の結果に基づいて露出
を行い、ステップ#650で第3ミラー13を元の配置
に復帰させる。露出の前後で測光素子31が配されてい
る位置よりも光路の下流側に位置する第3ミラー13を
回動させるのは、ファインダー光学系から撮影光学系へ
の逆入光を防止するためである。次に、ステップ#66
0で、フィルム巻き上げ,チャージ等の動作を行った
後、リターンする。
【0083】尚、ステップ#630〜ステップ#650
を、図8(b)のステップ#710〜ステップ#730で
置き換えて、(前記視野制限板91,92の移動による)
視野規制手段の開閉により逆入光を防止してもよい。つ
まり、ステップ#710で視野枠17の開口を閉じ、ス
テップ#720で露出を行った後、ステップ#730で
視野枠17の開口を復帰させるのである。パノラマ撮影
モード,通常撮影モードのいずれに復帰するかは、パノ
ラマフラグを参照して決定する。
【0084】次に、図9に示すマニュアルアイピースシ
ャッタスイッチSW13をONしたときの割り込みのサ
ブルーチンについて説明する。図9(a)は、逆入光防止
のため視野枠17の開口を閉じる操作をマニュアルで行
うためのフローであり、図9(b)は、視野枠17の開口
を復帰させる操作をマニュアルで行うためのフローであ
る。メインフロー中、マニュアルアイピースシャッタス
イッチSW13を設けた上で、これをON/OFFする
ことで割り込みを行う。スイッチSW13がONする
と、ステップ#810で視野枠17の開口が視野制限板
91,92で閉じられる。スイッチSW13がOFFす
ると、ステップ#820で視野枠17が元の状態に復帰
する。このとき、パノラマフラグをみて、パノラマ状態
まで戻るか、通常撮影状態まで戻るかを決定して復帰す
る。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明のファインダ
ーは、カメラ本体からファインダーに向けて折り曲げら
れた光路を接眼レンズに導く複数の反射部材と、該反射
部材により折り曲げられた光路中で移動することにより
ファインダー像の変倍を行うリレーズーム光学系とを備
えたファインダーであって、前記複数の反射部材のうち
前記カメラ本体から折り曲げられた光路を最初に折り曲
げる第1の反射部材の背面側に前記リレーズーム光学系
を移動させる駆動手段を設けた構成となっているので、
空きスペースが有効に利用され、また、駆動手段と駆動
されるリレーズーム光学系とが近接するため余分な動力
伝達機構が不要となり、効率・スペース共に有利にな
る。よって、コンパクトなズームファインダーを実現す
ることができる。
【0086】また、本発明のファインダーは、カメラ本
体からファインダーに向けて折り曲げられた光路を接眼
レンズに導く複数の反射部材と、該反射部材により折り
曲げられた光路中で移動することによりファインダー像
の変倍を行うリレーズーム光学系とを備えたファインダ
ーであって、前記複数の反射部材のうち前記カメラ本体
から折り曲げられた光路を最初に折り曲げる第1の反射
部材の背面側に前記リレーズーム光学系の移動に関連す
る情報を伝達する配線を設けた構成となっているので、
空きスペースを有効に利用することができる。従来のS
LRカメラではペンタ上部を通していたが、リレーズー
ムタイプでは、ファインダーがペンタ部より大きくなる
ので、その上部を通すと、カメラが大きくなってしまう
が、本発明では中間のスペースを通すことによってカメ
ラを大きくすることなくフレキシブル基板等の配線を通
すことができるのである。よって、コンパクトなズーム
ファインダーを実現することができる。
【0087】本発明のカメラは、通常撮影モードと,該
通常撮影モードにおいてプリントされる範囲に対して所
定のトリミング倍率で範囲を指定しプリントするトリミ
ング撮影が可能なトリミング撮影モードとを有するカメ
ラであって、被写体のファインダー像を形成し、かつ、
移動することによって該ファインダー像の変倍を行うフ
ァインダー光学系と,移動することによって前記ファイ
ンダー像の視野を規制する視野規制手段と,前記被写体
を照射する発光手段と,前記各撮影モードに応じて前記
発光手段の照射角度を変化させ、かつ、前記ファインダ
ー光学系及び視野規制手段を移動させる駆動手段と,前
記各撮影モードに応じてプリントされる範囲が視野範囲
として示されるように前記駆動手段を動作させる制御手
段と,を有する構成となっているので、簡単かつコンパ
クトなカメラを実現することができる。
【0088】しかも、前記発光手段がキセノン管,該キ
セノン管からの光を反射する反射傘及び該反射傘で反射
された光を被写体に向けて導くパネルから成り、前記駆
動手段が該キセノン管,反射傘及びパネルのうちの1つ
又は2つを移動させる構成とすることによって、更に専
用のアクチュエータ等を有することなくトリミング撮影
モードに対応したフラッシュズームを行うことができ
る。
【0089】前記通常撮影モードにおける撮影レンズの
変倍又は撮影レンズの交換に際し、前記アクチュエータ
が前記通常撮影モードとトリミング撮影モードとの切り
替え時には移動させない前記キセノン管,反射傘及びパ
ネルのうちの1つ又は2つを移動させる構成、例えば、
前記アクチュエータは、前記通常撮影モードから前記ト
リミング撮影モードへの切り替えに際して、前記キセノ
ン管及び反射傘を移動させ、前記通常撮影モードにおけ
る光学的な変倍又は光学系の交換に際して、前記パネル
を移動させる構成とすることによって、光学的な変倍又
は光学系の交換と擬似ズームとの組み合わせに応じて、
特別なアクチュエータ,制御装置等を用いて駆動制御す
ることなく、最適なフラッシュズームを実現することが
できる。
【0090】従来のSLRカメラでは、ズームのための
モータはカメラボディ内にはなく、フラッシュのズーム
専用にアクチュエータが必要であった。しかし、本発明
のカメラを一眼レフカメラに適用すると、擬似ズームの
ためのモータが内蔵されているため、同じ動力でフラッ
シュのズームが可能になる。また、SLRカメラでは、
ファインダーとフラッシュが近くにあるので、効率・構
成・スペース的に有利である。
【0091】また、本発明のファインダーは、通常撮影
モードにおける通常視野と,該通常視野の上下部分を除
いた範囲をプリントするパノラマ撮影が可能なパノラマ
撮影モードにおけるパノラマ視野との切り替えが可能な
ファインダーであって、被写体のファインダー像を形成
し、かつ、移動することによって該ファインダー像の変
倍を行うファインダー光学系と,移動することによって
前記ファインダー像の視野を規制する視野規制手段と,
前記各撮影モードに応じて前記ファインダー光学系をフ
ァインダー像の変倍のために移動させ、かつ、前記視野
規制手段をファインダー像の視野を規制するために移動
させる駆動手段と,前記各撮影モードに応じてプリント
される範囲が視野範囲として示されるように前記駆動手
段を動作させる制御手段と,を有する構成となっている
ので、1つのモータでファインダーの変倍とパノラマ撮
影用の視野枠変更を行うことができる。よって、コンパ
クトなズームファインダーを実現することができるので
ある。また、視野規制手段をファインダー内部のファイ
ンダー光学系の近くに配することによって、余分な動力
伝達系を設ける必要がなくなり、効率・スペース共に有
利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例が一眼レフカメラに適用された
状態を断面的に示す図。
【図2】本発明の実施例における視野制限の機構を説明
するための図。
【図3】本発明の実施例の概略構成を示すブロック図。
【図4】本発明の実施例の制御動作のメインルーチンの
一部を示すフローチャート。
【図5】本発明の実施例の制御動作のメインルーチンの
一部を示すフローチャート。
【図6】本発明の実施例の制御動作のメインルーチンの
一部を示すフローチャート。
【図7】本発明の実施例の制御動作のメインルーチンの
一部を示すフローチャート。
【図8】本発明の実施例においてレリーズ動作時の割り
込みのサブルーチンを示すフローチャート。
【図9】本発明の実施例においてマニュアルアイピース
スイッチのON/OFF時の割り込みのサブルーチンを
示すフローチャート。
【図10】トリミングシステムを説明するための図。
【図11】本発明の実施例及び従来例における撮影モー
ドの切り替えにおいてファインダーで観察される視野を
示す図。
【符号の説明】
1 …撮影レンズ 2 …メインミラー 3 …ファインダー 4 …カメラ本体 5 …フィルム 6 …AFサブミラー 7 …AFモジュール 8 …焦点板 9 …第1コンデンサレンズ 10 …第1ミラー 11 …第2ミラー 12 …リレー系補助レンズ 13 …第3ミラー 14 …ズームリレーレンズ系 15 …第4ミラー 16 …第2コンデンサレンズ 17 …視野枠 18 …第5ミラー 19 …接眼レンズ 24 …フラッシュ発光部(キセノン管) 25 …フラッシュ傘 26 …情報記録装置 31 …測光素子 32 …第1パノラマレバー 34 …フラッシュパネル 35 …フラッシュリンクレバー 36 …カム板 37 …カム溝 38 …カムピン 39 …パノラマ視野枠付勢バネ 40 …第2パノラマレバー 41 …プランジャ 91,92 …視野制限板 93 …駆動レバー 94,95 …ピン 96,97 …長穴 98 …バネ 104〜109 …縁 111 …接片 SW1 …接眼検知スイッチ SW2 …視野閉スイッチ SW3 …パノラマスイッチ SW4〜SW8 …倍率スイッチ SW9 …テレスイッチ SW10 …ワイドスイッチ SW11 …パノラマスイッチ SW12 …縦横スイッチ SW13 …マニュアルアイピースシャッタスイッチ SW14 …レリーズスイッチ 120 …CPU 121 …レンズ情報出力回路 122 …測光装置 123 …露出装置駆動回路 124 …AF装置駆動回路 125 …フラッシュ作動回路 126 …カム用モータ 127 …ミラー回動モータ 128 …プランジャ駆動回路 141 …フィルム 142 …乳剤面の所定部分 143 …印画紙 150 …メモリー 155 …ドライバー 210 …フレキシブル基板 220 …ICチップ 230 …リード線

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラ本体からファインダーに向けて折り
    曲げられた光路を接眼レンズに導く複数の反射部材と、
    該反射部材により折り曲げられた光路中で移動すること
    によりファインダー像の変倍を行うリレーズーム光学系
    とを備えたファインダーであって、前記複数の反射部材
    のうち前記カメラ本体から折り曲げられた光路を最初に
    折り曲げる第1の反射部材の背面側に前記リレーズーム
    光学系を移動させる駆動手段を設けたことを特徴とする
    ファインダー。
  2. 【請求項2】カメラ本体からファインダーに向けて折り
    曲げられた光路を接眼レンズに導く複数の反射部材と、
    該反射部材により折り曲げられた光路中で移動すること
    によりファインダー像の変倍を行うリレーズーム光学系
    とを備えたファインダーであって、前記複数の反射部材
    のうち前記カメラ本体から折り曲げられた光路を最初に
    折り曲げる第1の反射部材の背面側に前記リレーズーム
    光学系の移動に関連する情報を伝達する配線を設けたこ
    とを特徴とするファインダー。
  3. 【請求項3】前記配線がフレキシブル基板であることを
    特徴とする請求項2に記載のファインダー。
  4. 【請求項4】前記配線がリード線であることを特徴とす
    る請求項2に記載のファインダー。
  5. 【請求項5】通常撮影モードと,該通常撮影モードにお
    いてプリントされる範囲に対して所定のトリミング倍率
    で範囲を指定しプリントするトリミング撮影が可能なト
    リミング撮影モードとを有するカメラであって、 被写体のファインダー像を形成し、かつ、移動すること
    によって該ファインダー像の変倍を行うファインダー光
    学系と,移動することによって前記ファインダー像の視
    野を規制する視野規制手段と,前記被写体を照射する発
    光手段と,前記各撮影モードに応じて前記発光手段の照
    射角度を変化させ、かつ、前記ファインダー光学系及び
    視野規制手段を移動させる駆動手段と,前記各撮影モー
    ドに応じてプリントされる範囲が視野範囲として示され
    るように前記駆動手段を動作させる制御手段と,を有す
    ることを特徴とするカメラ。
  6. 【請求項6】前記発光手段がキセノン管,該キセノン管
    からの光を反射する反射傘及び該反射傘で反射された光
    を被写体に向けて導くパネルから成り、 前記駆動手段が該キセノン管,反射傘及びパネルのうち
    の1つ又は2つを移動させることを特徴とする請求項5
    に記載のカメラ。
  7. 【請求項7】前記通常撮影モードにおける撮影レンズの
    変倍又は撮影レンズの交換に際し、前記アクチュエータ
    が前記通常撮影モードとトリミング撮影モードとの切り
    替え時には移動させない前記キセノン管,反射傘及びパ
    ネルのうちの1つ又は2つを移動させることを特徴とす
    る請求項6に記載のカメラ。
  8. 【請求項8】前記アクチュエータは、前記通常撮影モー
    ドから前記トリミング撮影モードへの切り替えに際し
    て、前記キセノン管及び反射傘を移動させ、前記通常撮
    影モードにおける光学的な変倍又は光学系の交換に際し
    て、前記パネルを移動させることを特徴とする請求項7
    に記載のカメラ。
  9. 【請求項9】一眼レフカメラであることを特徴とする請
    求項5乃至請求項8のいずれかに記載のカメラ。
  10. 【請求項10】通常撮影モードにおける通常視野と,該
    通常視野の上下部分を除いた範囲をプリントするパノラ
    マ撮影が可能なパノラマ撮影モードにおけるパノラマ視
    野との切り替えが可能なファインダーであって、 被写体のファインダー像を形成し、かつ、移動すること
    によって該ファインダー像の変倍を行うファインダー光
    学系と,移動することによって前記ファインダー像の視
    野を規制する視野規制手段と,前記各撮影モードに応じ
    て前記ファインダー光学系をファインダー像の変倍のた
    めに移動させ、かつ、前記視野規制手段をファインダー
    像の視野を規制するために移動させる駆動手段と,前記
    各撮影モードに応じてプリントされる範囲が視野範囲と
    して示されるように前記駆動手段を動作させる制御手段
    と,を有することを特徴とするファインダー。
JP614692A 1992-01-17 1992-01-17 ファインダー及びそれを備えたカメラ Pending JPH05188433A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP614692A JPH05188433A (ja) 1992-01-17 1992-01-17 ファインダー及びそれを備えたカメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP614692A JPH05188433A (ja) 1992-01-17 1992-01-17 ファインダー及びそれを備えたカメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05188433A true JPH05188433A (ja) 1993-07-30

Family

ID=11630386

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP614692A Pending JPH05188433A (ja) 1992-01-17 1992-01-17 ファインダー及びそれを備えたカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05188433A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3360752B2 (ja) ステレオ写真撮影装置
GB1569579A (en) Cameras
JP3255678B2 (ja) カメラ
JP3027098B2 (ja) 実像式ファインダのパララックス調整機構
JP2001133846A (ja) 一眼レフレックスカメラ
JP2001066673A (ja) カメラ
JPH05188433A (ja) ファインダー及びそれを備えたカメラ
JPH05188434A (ja) ファインダー
JP2808750B2 (ja) カメラ及びカメラ用シャッタユニット
JP3221027B2 (ja) ファインダー及びカメラ
JP3125392B2 (ja) 視野範囲の切り替え可能なファインダー及びそれを備えたカメラ
JPH05188432A (ja) ファインダー及びそれを備えたカメラ
JPH05134162A (ja) ズームフアインダー
JP3486409B2 (ja) ステレオ写真撮影装置
JPH05341364A (ja) フラッシュ付きカメラ
JP3533207B2 (ja) ステレオ写真撮影装置
JP2001083599A (ja) 銀塩撮影及び電子撮像兼用カメラ
JP2556554B2 (ja) コンパクトな一眼レフレックスカメラ
JP2001051321A (ja) 視野範囲の切り替え可能なファインダー及びそれを備えたカメラ
JP3533206B2 (ja) ステレオ写真撮影装置
JP2556553B2 (ja) コンパクトな一眼レフレックスカメラ
JPH05341356A (ja) リレー式ttlファインダー
JP3533208B2 (ja) ステレオ写真撮影装置
JPH03153225A (ja) カメラ
JPH05107603A (ja) 一眼レフカメラ用ズームフアインダー