JPH05341364A - フラッシュ付きカメラ - Google Patents

フラッシュ付きカメラ

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Publication number
JPH05341364A
JPH05341364A JP17494392A JP17494392A JPH05341364A JP H05341364 A JPH05341364 A JP H05341364A JP 17494392 A JP17494392 A JP 17494392A JP 17494392 A JP17494392 A JP 17494392A JP H05341364 A JPH05341364 A JP H05341364A
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JP
Japan
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flash
state
mirror
optical axis
panoramic
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Withdrawn
Application number
JP17494392A
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English (en)
Inventor
Akira Funabashi
章 船橋
Masaru Yano
賢 谷野
Makoto Ando
誠 安藤
Kotaro Hayashi
宏太郎 林
Yoshinobu Kudo
吉信 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05341364A publication Critical patent/JPH05341364A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 撮影光の光路を折り曲げる複数の反射系を含
んだリレータイプのファインダを有し、かつ、フラッシ
ュを配置しながらも、全体をコンパクトにしたフラッシ
ュ付きカメラを提供する。 【構成】 リレータイプのファインダ3内の複数のミラ
ーのうち、前上方にある第3ミラー13の背面側にはス
ペースがある。このスペースにフラッシュ27を配置す
ることにより、スペースを有効に利用でき、カメラ全体
をコンパクトにすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リレータイプのズーム
機構を備えたファインダを有するカメラにおけるフラッ
シュの配置構成に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラによる通常撮影、トリミング撮影
及びパノラマ撮影時のフィルム上の像、ファインダの視
野、プリント状況について、図19、図20、図21を
用いて説明する。通常撮影時には、図19(a)に示す
ように、フィルム141上の領域A内に被写体像を写し
て撮影する。このとき、ファインダからは図20(a)
のように見え、撮影後は、図21(a)のようにプリン
トされる。トリミング撮影においては、図19(b)に
示すように、フィルム141の像形成領域A内の所定の
範囲、すなわち一部の領域Bを特定するトリミング情報
をフィルム141の乳剤面の所定部分142に写し込ん
でおくことにより、プリントの際に、読み取り装置によ
って、この情報が読み取られ、その情報に応じてプリン
ト装置で拡大ズーミングが行われ、領域Bだけを引き伸
ばして図21(b)に示す印画紙143の領域B´にプ
リントできるようにしている。また、ファインダがリレ
ータイプのズーム機構を備えていることにより、トリミ
ングモード撮影時にファインダ内には、図20(b)に
示すように、プリントされる領域と同じ範囲が見える。
【0003】上記のトリミング情報による拡大ズーミン
グを「電子ズーム」又は「疑似ズーム」といい、フィル
ムの対角線長に対する、電子ズームによって特定される
領域の対角線長の比をトリミング倍率という。また、前
記トリミングは撮影領域の上下、左右のアスペクト比が
一定であるが、パノラマ撮影においては、図19(c)
に示すフィルムの上下部を除く領域Cを撮影領域とし、
プリントの際に領域Cを引き伸ばして、図21(c)に
示すように、印画紙143にプリントし、通常撮影時
(以下、ノーマル状態という)より横長のプリントを得
る。このパノラマ撮影においても、前記トリミング情報
の場合と同様に、フィルム141の所定部分142にパ
ノラマ情報の書き込みを行う方式が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カメラにフ
ラッシュを配置する場合、ペンタタイプのファインダを
有するカメラでは、同ファインダの前上方にフラッシュ
を配置するのが通例である。これは、ファインダにペン
タプリズムを用いた場合には、被写体を実像に結び直し
ておらず、そのため、コンパクトな光学系が構成できる
ためである。しかし、上記のようなトリミングやパノラ
マ撮影を行うカメラにおいては、これらの機能を円滑に
行うためには、ペンタタイプのファインダよりズームリ
レータイプのファインダの方が望ましい。しかしなが
ら、従来、ペンタタイプのファインダのあった位置にリ
レータイプのファインダを置くと、いくら反射系で光路
を折り曲げても、ペンタタイプよりファインダが大きく
なってしまい、同ファインダの前上方にそのままフラッ
シュを配置すると、嵩高くなり、全体をコンパクトに納
めることが困難となっていた。
【0005】本発明は、上述した問題点を解決するもの
で、撮影光の光路を折り曲げる複数の反射系を含んだリ
レータイプのファインダを有し、かつ、フラッシュを配
置しながらも、全体をコンパクトにしたフラッシュ付き
カメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、本体内に撮影光の光路を折り曲げる複数の
反射系を含んだリレータイプのファインダを有し、前記
複数の反射系のうちの最前方にあり、かつ、撮影光の光
軸上方で下方から上方へ向う光軸を後方へ曲げる反射系
の背面側に、フラッシュを配置したものである。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、リレータイプのファイン
ダ内の複数の反射系のうちの最前方にあり、かつ、撮影
光の光軸上方で下方から上方へ向う光軸を後方へ曲げる
反射系の背面側には、ややスペースがあり、このスペー
スにフラッシュを配置することにより、スペースを有効
に利用でき、全体がコンパクトになる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例について図
面を参照して説明する。図1は本発明を適用したカメラ
のファインダ光学系の構成を示しており、同図におい
て、撮影レンズ1は通常カメラボディ4に対し着脱自在
となっている。メインミラー2はカメラボディ4内に設
けられ、撮影レンズ1を通ってきた光を上方のファイン
ダ光学系3に向けて導いている。メインミラー2の後方
には、フィルム5とAFサブミラー6とが設けられてお
り、このAFサブミラー6により、撮影レンズ1からの
光の一部をAF(焦点検出)モジュール7に向けるよう
に構成している。
【0009】ファインダ光学系3は、撮影レンズ1によ
り1次像が形成される1次像面となる焦点板8と、第1
のコンデンサレンズ9と、このコンデンサレンズ9から
の光を前方に向ける第1ミラー10と、第1ミラー10
からの光を上方に向ける第2ミラー11と、前記焦点板
8の1次像の縮小虚像を前記焦点板8よりも光の下流側
へ形成するためのリレー系補助レンズ12と、リレー系
補助レンズ12からの下方から上方へ向う光を撮影レン
ズ1の光軸に平行とし、かつ後方へ曲げる第3ミラー1
3と、疑似ズームに用いられるズームリレーレンズ系1
4と、このズームリレーレンズ系14からの光を下方へ
向ける第4ミラー15と、第2のコンデンサレンズ16
と、第2次像が形成される2次像面の位置に配された視
野枠17と、視野枠17を通った光を撮影レンズの光軸
と平行でかつ後方に向くようにする第5ミラー18と、
固定の接眼レンズ19とからなっている。そして、撮影
時は接眼レンズ19の焦点位置に瞳位置20がくるよう
にすればよい。
【0010】第3ミラー13の背面側には、フラッシュ
27を取付けるためのホットシュー21が配置されてい
て、フラッシュ27を前方から着脱可能にしている。ま
た、フラッシュ用コンデンサ25を、第1ミラー10の
背面側で、光路に囲まれる空間に配置することで、スペ
ースを有効利用でき、カメラ全体の体積を小さくするこ
とができる。本実施例ではメインミラー2と第1〜第5
ミラー10、11、13、15、18の合計6個(偶
数)のミラーを用いているので撮影すべき像に対して最
終的なファインダ像は正立正像である。ズームリレーレ
ンズ系14は、2成分3枚構成のレンズ系で構成されて
おり、疑似ズームによるトリミング倍率に対応して相対
関係を変えながら移動することにより、1次像面から2
次像面までの共役長を一定に保ったまま1次像面に対す
る2次像面での像倍率を変化させることができるように
なっている。
【0011】次に、ズームリレーレンズ系14のワイ
ド、テレ状態を説明する。いま、フィルムの全像形成領
域のうち、一部の領域をトリミングしてプリントの際引
き伸ばすトリミングシステムで、図19(a)に示すフ
ィルム141の像形成領域A全体を撮影領域とする状態
をノーマル状態、一部の領域Bを撮影範囲とする状態を
テレ状態とすると、視野枠17によって光束が規制され
るため、ノーマル状態ではズームリレーレンズ系14は
図1の実線の位置にあり、撮影レンズ1から実線の範囲
で光束が通過する。またテレ状態ではズームリレーレン
ズ系14は破線の位置にあり、光束は図1の破線の範囲
で通過する。これにより、ノーマル状態はフィルム5上
で実線の範囲が撮影域であることを示し、テレ状態は破
線の範囲、つまり実線より狭い範囲であることを示す。
【0012】本実施例では視野規制のための視野枠17
が、1次像面である焦点板8上でなく2次像面上にある
ため疑似ズームに対応して視野規制部材の大きさを変化
させる必要がない。また、リレー光学系(リレー系補助
レンズ12とズームリレーレンズ系14)は縮小光学系
となっており、これによって1次像面より2次像面を小
さくすることができ、かつ光路を狭くできる。また、従
来のファインダ光学系と同等の倍率にするのに、接眼レ
ンズ19の焦点距離が短くなるので全体的にコンパクト
に仕上げることができる。
【0013】図2は図1のフラッシュ27を内蔵フラッ
シュ24にし、第2のコンデンサレンズ16及び視野枠
17を、撮影レンズ1を通る撮影光の光軸と平行ではな
く少し斜めに角度を持たせた場合の例を示す。この場合
も、内蔵フラッシュ24は第3ミラー13の背面側に配
置されている。また、フラッシュ用コンデンサ25は、
第1ミラー10の背面側で、光路に囲まれる空間に配置
されている。
【0014】図3、図4は、図2の第4ミラー15付近
の一部構成を変更した例である。この変更により、ファ
インダから目を離しても被写体像を見ることができるよ
うになる。変更点の概略について説明すると、図2にお
ける第4ミラー15を、図3、図4では軸50を中心に
回転できるようにした上で、新たにスクリーン55aを
第4ミラー15の後方に位置させることによって、第4
ミラー15で反射され視野枠17付近で結像されるはず
の被写体の2次像を、スクリーン55a上に結像させ
て、スクリーン55aの後方から被写体を確認すること
ができる。
【0015】第4ミラー15付近の構成について詳しく
説明すると、第4ミラー15の下方外側には軸51があ
り、リンクプレート54の一端に接続されている。リン
クプレート54の他端には軸52があり、ホルダ55の
スクリーン55aの一端に接続されている。このホルダ
55は軸53を中心に回動自在に設けられている。スク
リーン55aの片面は結像のために散乱面となってい
る。
【0016】通常、図3の状態にあるときは、第4ミラ
ー15は図2と同じ位置にあり、ホルダ55上の指がか
り55bを引き起こすことによってホルダ55が回転
し、スクリーン55aが直立する。また、ホルダ55に
引かれてリンクプレート54が回転し、これに連動して
第4ミラー15が回転して図4の状態になる。図4の状
態では、ファインダから目を離してもスクリーン55a
上の被写体像を後方から見ることができ、特に目を近づ
けたりする必要がない。また、スクリーン55a上の像
は小さいので、スクリーン55aの後方に拡大用の光学
系を固定配置するようにしてもよく、スクリーン55a
の後面そのものを拡大用の光学系としてもよい。
【0017】図5にリレータイプのファインダを搭載し
たカメラの外観を示す。同図において、カメラボディ4
内にはファインダ光学系3があり、上方にはホットシュ
ー21と、シャッタ釦222と、カメラの状態を表示す
る表示板223とが設けられている。また、カメラボデ
ィ4にはメインスイッチ150が設けられていて、この
メインスイッチ150には、OFF、ノーマル、テレ、
パノラマの4つのポジションがある。カメラボディ4の
前面には撮影レンズ1が着脱自在に取り付けられてい
る。
【0018】図6はメインスイッチからの信号処理を行
う制御回路のブロック図である。メインスイッチ150
が上記の何れのポジションにあるかを検出し、この検出
結果をCPU101に伝達してリレータイプのファイン
ダの制御を行う。CPU101により、ドライバ102
を介してフィルム巻き取り等のためのモータ103を駆
動制御する。また、トリミングモード撮影のとき、CP
U101によりトリミング情報書き込み装置104を駆
動制御して、トリミング情報をフィルム141の所定部
分142に記録する。また、CPU101は、リレーレ
ンズ系がOFF、ノーマル、テレ、パノラマのうちの何
れの撮影を行う位置にあるかという情報をメモリ105
に記憶させておく。
【0019】ここで、ノーマル状態及びパノラマ撮影時
の視野枠の状態を示す。図7、図8は視野枠17の視野
制限のための機構を示す。視野枠17は固定された視野
規制板Pと、可動となっている2枚の視野規制板Q,R
と、視野規制板Q,Rを所定の方向に移動させるための
ガイドピン125、126、127、128及びパノラ
マリング129とからなる。視野規制板Pは視野規制の
ための枠を形成するための縁121、122、123、
124を持ち、視野規制板Qは縁130、131さらに
視野規制板Rは縁132、133を持つ。ノーマル状態
では視野規制板P,Q,Rは図7の位置にあり、視野規
制のための枠を形成しているのは固定の視野規制板Pの
121、123と可動の視野規制板Qの130、視野規
制板Rの132である。
【0020】パノラマ状態に変更すると、後述するよう
な機構で、パノラマリング129が図7の時計回りと逆
に回り、視野規制板Q,Rがガイドピン125、12
6、127、128に沿って斜め方向に移動して図8の
状態となる。このとき、視野規制のための枠を形成して
いるのは視野規制板Qの131、視野規制板Rの13
3、そして視野規制板Pの122、124となる。
【0021】一般にファインダ光学系の視野規制のため
の枠はファインダ光学系の歪曲収差により曲って見える
のを防ぐため、長方形でなく各辺は少し曲線形状となっ
ている。図7、図8で視野規制のための枠を形成する4
つの辺はノーマル状態とパノラマ状態で異なる縁を使用
することになるので、ノーマル状態とパノラマ状態でそ
れぞれ辺の曲線形状を最適な形状にでき、ファインダ光
学系の歪曲補正がノーマル、パノラマ各状態で最適とな
る。
【0022】視野枠17の縁形状はノーマル状態、テレ
状態ではすべて図7のままであるが、パノラマ状態で
は、図8で示したように、図7での縁形状の状態から上
下辺は狭く、左右辺は広くなり上下と左右のアスペクト
比が図19(c)に示した領域Cとほぼ等しくなってい
る。このとき、ズームリレーレンズ系14の状態は図1
の実線のノーマル状態よりも前方にありファインダ系全
体の倍率としてワイドより高くなっている。ワイドに対
して高くなった倍率は、図8に示した左右辺の広がりと
比がほぼ等しい。パノラマ状態でのズームリレーレンズ
系の状態はズーム範囲のうちの所定の位置であるので、
疑似ズームのための変倍光学系を利用することができ
る。
【0023】パノラマ撮影は、フィルム上では図19
(c)の領域Cに示すように、全撮影域Aのうち上下を
カットしたものを撮影領域とするが、ファインダでは前
記のようにファインダ倍率をあげることでノーマル状態
でのファインダの見え図の図20(a)よりも横長な図
20(c)のように見え、実際のプリントでの状態図2
1(c)に近い感覚で観察できる。
【0024】図9及び図10はズームリレーレンズ系付
近の平面図及び側面図である。ズームリレーレンズ系1
4は、レバー14aを介して上下移動可能なカム板30
に支持されていて、カム板30の上下の動きに連動して
カメラボディの前後に移動自在となっている。カム板3
0には溝31が設けられていて、溝31には3つの部分
31aと31bと31cとがあり、ノーマル状態の場合
はズームリレーレンズ系14のレバー14aが部分31
aに嵌まり、パノラマ状態の場合はズームリレーレンズ
系14のレバー14aが部分31bに嵌まり、テレ状態
の場合はズームリレーレンズ系14のレバー14aが部
分31cに嵌まるようになっている。
【0025】カム板30はリンク部材32と連動するよ
うに接続されていて、このリンク部材32は支点32a
を中心に回動自在に設けられている。リンク部材32は
プランジャ33の上方の板と連動するように接続されて
いて、この板にはハート型をしたハートカム34が設け
られている。このハートカム34の下方には、ばね35
が設けられていて、ばね35の先端がハートカム34の
溝に嵌め込まれていて、ハートカム34の溝上を移動で
きるようになっている。
【0026】一方、操作レバーであるメインスイッチ1
50は不図示のクリック手段により、図9の下からOF
F、ノーマル、テレ、パノラマの4点で止まるようにな
っている。メインスイッチ150がOFF、ノーマル、
テレ、パノラマの何れの状態にあるかはエンコーダ50
により検出する。なお、図9、図10はノーマル状態を
示す。メインスイッチ150には凸部150aが設けら
れていて、この凸部150aと嵌合するように差動プー
リ151には凹部151aが設けられている。差動プー
リ151は不図示のばねで図9の時計方向に付勢されて
いて、テレ状態とパノラマ状態との切替時のみ回転する
ようになっている。差動プーリ151とパノラマリング
129とに跨がってベルト152が架けられていて、こ
のベルト152により差動プーリ151の回転力はパノ
ラマリング129に伝達される。ノーマル状態からパノ
ラマ撮影に切替えた時、差動プーリ151が回転し、こ
れによりパノラマリング129が回転することにより、
前述したように視野枠17の視野規制板Q,Rが移動す
る。
【0027】また、パノラマリング129とプーリ15
3とに跨がってベルト154が架けられていて、プーリ
153にパノラマリング129の回転力が伝えられる。
プーリ153にはカム当り突起155が設けられてい
て、このカム当り突起155が図9の反時計方向に回転
すると、カム当り突起155は、カム板30から突設し
たカム突起156と当接される。テレ状態(レバー14
aは溝31の部分31cにある)からパノラマ状態に切
替えるとき、メインスイッチ150を図9の反時計方向
に回すと、差動プーリ151が回り、パノラマリング1
29が回転することでパノラマ枠に切替えるとともに、
カム当り突起155も回転し、当り状態になる。その状
態でプランジャ33をON,OFFすると、カム板30
が下から上へ動き、レバー14aは溝31の部分31c
から部分31bにきて、カム当り突起155がカム突起
156に当りパノラマ状態となる。なお、図9では内蔵
フラッシュ24が第3ミラー13の両側方の背面部にあ
る場合を示している。
【0028】図11はハートカム34付近の拡大図であ
る。ハートカム34の板はプランジャ33内で上方に付
勢されている。ばね35の折り曲げ部Jは図11の左方
及び下方に付勢されている。プランジャ33がONされ
ると、ハートカム34が下がる。すると、折り曲げ部J
は点Aから点Bを通って点Cへ移動する。ここで、プラ
ンジャ33がOFFされると、ハートカム34が上が
り、折り曲げ部Jは点Cから点Dを通って点Eへ移動す
る。この状態がテレ状態である。そして、プランジャ3
3がONされると、ハートカム34が下がる。折り曲げ
部Jは点Eから点Fを通って点Gへ移動する。さらに、
プランジャ33がOFFされると、ハートカム34が上
がり、折り曲げ部Jは点Gから点Hを通って点Aへ移動
する。この状態がノーマル状態である。点Iの部分には
右側が低い段差があり折り曲げ部Jは点Aから点Hの方
向へはいかない。
【0029】以上述べたように、テレ状態からパノラマ
状態に切替える場合には、カム当り突起155とカム突
起156とが当り状態になって、そこでプランジャ33
をON,OFFさせる。つまり、プランジャ33のよう
な簡単で安価なアクチュエータを使い、視野枠の位置検
出を行うことなく、パノラマ撮影時に左右の視野の拡大
を行うことができる。パノラマ撮影時、図20(c)に
示すように、ファインダの見え方は、ノーマル状態より
も左右に広がっていて、実際にプリントしたときの状態
に近付けることができる。
【0030】次に、エンコーダ50が検出した信号に対
するズームリレーレンズ系の動作制御についての処理手
順を説明する。図12乃至図15はズームリレーレンズ
系制御のフローチャートである。#1で初期値としてメ
モリEZPANにノーマルを代入しておく。エンコーダ
が検出したスイッチSWがノーマルかテレかパノラマか
否かをチェックして(#2〜#4)、スイッチSWに応
じた処理を行い(#5〜#7)、#2に戻る。スイッチ
SWがOFFになると(#8でYES)、メモリEZP
ANがテレでない場合(#9でNO)、処理を終了す
る。メモリEZPANがテレの場合(#9でYES)、
プランジャのON/OFFを行い(#10)、処理を終
了する。つまり、ノーマル状態にして処理を終了する。
スイッチSWがノーマル、テレ、パノラマ、OFFでな
い場合(#2〜#4,#8でNO)、#2に戻る。
【0031】図13はスイッチSWがノーマルの場合の
処理を示す。まず、ズームリレーレンズ系がテレの位置
にあるか否かを判断する。メモリEZPANがテレでな
い場合(#51でNO)、メモリEZPANにノーマル
を代入して(#53)、図12の#2に戻る。メモリE
ZPANがテレである場合(#51でYES)、プラン
ジャのON/OFFを行いズームリレーレンズ系をノー
マル状態にして(#52)、メモリEZPANにノーマ
ルを代入して(#53)、図12の#2に戻る。
【0032】図14はスイッチSWがテレの場合の処理
を示す。まず、ズームリレーレンズ系がテレの位置にあ
るか否かを判断する。メモリEZPANがテレである場
合(#61でYES)、処理不要であるから図12の#
2に戻る。メモリEZPANがテレでなく、ノーマルで
ある場合(#61でNO,#62でYES)、プランジ
ャのON/OFFを行いズームリレーレンズ系をテレ状
態にして(#63)、メモリEZPANにテレを代入し
て(#64)、図12の#2に戻る。メモリEZPAN
がテレでなく、ノーマルでもない場合(#61,#62
でNO)、所定時間待機した後(#65)、スイッチS
WがノーマルまたはOFFの場合(#66でYES)、
メモリEZPANにノーマルを代入して(#67)、図
12の#2に戻る。スイッチSWがノーマルでもOFF
でもない場合(#66でNO)、プランジャのON/O
FFを行い(#68)、メモリEZPANにテレを代入
して(#69)、図12の#2に戻る。
【0033】図15はスイッチSWがパノラマの場合の
処理を示す。まず、ズームリレーレンズ系がパノラマの
位置にあるか否かを判断する。メモリEZPANがパノ
ラマである場合(#71でYES)、処理不要であるか
ら図12の#2に戻る。メモリEZPANがパノラマで
なく、テレである場合(#71でNO,#72でYE
S)、プランジャのON/OFFを行い(#74)、メ
モリEZPANにパノラマを代入して(#75)、図1
2の#2に戻る。メモリEZPANがパノラマでなく、
テレでもない場合(#71,#72でNO)、プランジ
ャのON/OFFを行い(#73)、#74、#75の
処理を行った後、図12の#2に戻る。
【0034】なお、本発明は上記実施例に限られず、種
々の変形が可能である。図16はファインダ上部両側面
に内蔵フラッシュ24を縦置した場合の正面図である。
中央には外付けフラッシュ取付用のシュー21を配置す
る。このように上部両側面に内蔵フラッシュを置くと、
上部左右の空間を有効に利用でき、全体の寸法を大きく
することなく内蔵フラッシュを設置できるようになる。
図17は内蔵フラッシュ24をファインダ上部、前方に
横置した場合の正面図である。シュー21は内蔵フラッ
シュ24上部に置いてもよいし、図17に示すように、
内蔵フラッシュ24を跨ぐように配置してもよい。
【0035】また、フラッシュ収納位置を、第3ミラー
背面やズームブロックの側方として、そこからポップア
ップさせるような構成でもよい。つまり、図18に示す
ように、フラッシュ27を、実線の位置から、ポップア
ップさせるためのレバー201を上に上げることで、回
転軸202を中心に回転させて、1点鎖線のポップアッ
プ位置までカメラボディから突出させる。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、リレータ
イプのファインダ内において、最前方にあり、かつ、撮
影光の光軸上方で下方から上方へ向う光軸を後方へ曲げ
る反射系の背面側のスペースにフラッシュを配置するこ
とにより、全体がコンパクトになる。それ故、カメラに
フラッシュを配置しても、コンパクトな構成で、かつ、
トリミングシステム及びパノラマ撮影システムを円滑に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるフラッシュ付きカメラ
の構成図である。
【図2】ファインダ光学系の構成図である。
【図3】他の実施例の第4ミラー付近の構成図である。
【図4】他の実施例の第4ミラー付近の構成図である。
【図5】リレーファインダを搭載したカメラの平面図で
ある。
【図6】メインスイッチからの信号処理を行う制御構成
のブロック図である。
【図7】ノーマル状態での視野枠を示す図である。
【図8】パノラマ状態での視野枠を示す図である。
【図9】ノーマル状態でのズームリレーレンズ系付近の
平面図である。
【図10】ノーマル状態でのズームリレーレンズ系付近
の側面図である。
【図11】ハートカム付近の拡大図である。
【図12】ズームリレーレンズ系の動作制御手順を示す
フローチャートである。
【図13】スイッチSWがノーマルの場合の処理手順を
示すフローチャートである。
【図14】スイッチSWがテレの場合の処理手順を示す
フローチャートである。
【図15】スイッチSWがパノラマの場合の処理手順を
示すフローチャートである。
【図16】ファインダ上部両側面に内蔵フラッシュを縦
置したカメラの正面図である。
【図17】ファインダ上部前方に内蔵フラッシュを横置
したカメラの正面図である。
【図18】カメラの側面図である。
【図19】フィルム上に写った被写体の像を示す図であ
る。(a)はノーマル撮影時、(b)はトリミング撮影
時、(c)はパノラマ撮影時である。
【図20】ファインダから見える被写体を示す図であ
る。(a)はノーマル撮影時、(b)はトリミング撮影
時、(c)はパノラマ撮影時である。
【図21】実際にプリントしたときを示す図である。
(a)はノーマル撮影時、(b)はトリミング撮影時、
(c)はパノラマ撮影時である。
【符号の説明】
3 ファインダ光学系 4 カメラボディ 12 リレー系補助レンズ 13 第3ミラー 14 ズームリレーレンズ系 21 ホットシュー 24 内蔵フラッシュ 27 フラッシュ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 誠 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 林 宏太郎 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 工藤 吉信 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタカメラ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体内に撮影光の光路を折り曲げる複数
    の反射系を含んだリレータイプのファインダを有し、前
    記複数の反射系のうちの最前方にあり、かつ、撮影光の
    光軸上方で下方から上方へ向う光軸を後方へ曲げる反射
    系の背面側に、フラッシュを配置したことを特徴とする
    フラッシュ付きカメラ。
JP17494392A 1992-06-08 1992-06-08 フラッシュ付きカメラ Withdrawn JPH05341364A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010093789A (ja) * 2008-09-10 2010-04-22 Panasonic Corp カメラ本体および撮像装置
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