JPH05341356A - リレー式ttlファインダー - Google Patents

リレー式ttlファインダー

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Publication number
JPH05341356A
JPH05341356A JP14706092A JP14706092A JPH05341356A JP H05341356 A JPH05341356 A JP H05341356A JP 14706092 A JP14706092 A JP 14706092A JP 14706092 A JP14706092 A JP 14706092A JP H05341356 A JPH05341356 A JP H05341356A
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JP
Japan
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image
reflecting
finder
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Application number
JP14706092A
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English (en)
Inventor
Kotaro Hayashi
宏太郎 林
Yoshinobu Kudo
吉信 工藤
Hiroshi Mukai
弘 向井
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05341356A publication Critical patent/JPH05341356A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】リレー式TTLファインダーをコンパクトにす
る。 【構成】撮影レンズによって形成された1次像からの光
束を第1ミラー10で前方に折り曲げ、第2ミラー11
で上方に折り曲げ、第3ミラー13で後方に折り曲げ、
第4ミラー15で下方に折り曲げ、第5ミラー18で後
方に折り曲げる。第4ミラー15と第5ミラー18との
間に2次像を形成するズームリレーレンズ系14を、第
3ミラー13と第4ミラー15との間に設け、第5ミラ
ー18の後方に2次像を拡大視するための接眼レンズ1
9を設け、第4ミラー15及び第5ミラー18への光軸
の入射角を45°未満とする。光軸の調整は、第3ミラ
ー13に対する光軸の角度を微小量変化させて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリレー式TTL(Through
The Lens)ファインダーに関するものであり、更に詳し
くはトリミングシステムやパノラマ撮影等に対応しうる
一眼レフカメラ(SLR)用のリレー式TTLファインダ
ーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、カメラに適用可能なトリミングシ
ステムが提案されている。このシステムは、例えば、図
13(a)に示すフィルム141の像形成領域B内の所定
の範囲、即ち一部の領域Aを特定する情報をフィルム1
41の乳剤面の所定部分142に写し込んでおくことに
より、プリントの際に領域Aを引き延ばして図13(b)
に示す印画紙143の領域A’にプリントすることがで
きるようにしたシステムである。
【0003】具体的にいえば、トリミングモード撮影の
ときトリミング情報がフィルム141の所定部分142
に記録され、プリントの際には読み取り装置によって、
この情報が読み取られ、その情報に応じてプリント装置
で拡大ズーミングが行われるのである。
【0004】このトリミング情報による拡大ズーミング
を「電子ズーム(EZ)」又は「擬似ズーム」といい、フ
ィルムの対角線長に対する電子ズームによって特定され
る領域の対角線長の比をトリミング倍率という。
【0005】また、前記トリミングは、撮影領域の上
下,左右のアスペクト比が一定であるが、図13(a)に
示すフィルムの上下部を除く領域Cを撮影領域とし、プ
リントの際に領域Cを引き延ばして印画紙にプリント
し、通常撮影時より横長のプリントを得るパノラマ撮影
が可能なシステムがあり、前記トリミング情報とあわせ
て同様にフィルムの所定部分142にパノラマ情報の書
き込みを行う方式も提案されている。
【0006】上記トリミングシステムに適用しうるよう
なTTLファインダーとしては、リレーズーム光学系を
介して接眼光学系で観察するものが考えられる。このよ
うなファインダーでは、擬似ズームに対応して視野規制
部材を動かす必要がなく、また高変倍比を得やすいとい
ったメリットがある。しかし、前記リレーズーム光学系
で良好なファインダー像を得るためには、長い共役長が
必要とされる。共役長が長いと、ファインダーが大型化
してしまう。
【0007】そこで、長い共役長をミラー等で折り曲げ
ることによって、全体としてできるだけコンパクトにな
るようにしたファインダーが従来より知られている(特
開昭64−68739号,特開平1−103071号,
特開平1−231013号,実開平2−3530号,特
開平2−120833号,特開平2−120834号
等)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来例
の構成によっても、ファインダーのコンパクト化は充分
とはいえない。例えば、特開平2−120833号にお
いて開示されているファインダーでは、カメラボディの
横方向に斜めに長い光路があり、特開平2−12083
4号において開示されているファインダーでは、更にこ
の光路が移動するようになっている。その結果、前記光
路がカメラボディ内の他の構成部材の配置を制限してし
まうため、結果としてカメラボディが大型化してしまう
といった問題がある。
【0009】一方、リレーズーム光学系の光路長は長い
ので、ファインダーをコンパクトにまとめるためにはミ
ラー等の反射部材が複数必要である。しかし、反射部材
が多く用いられるほど製作工程が煩雑になる。そのた
め、光軸にズレが生じてしまう。光軸にズレが生じる
と、ファインダー視野範囲が撮影範囲からずれてしまう
といった問題が生じる。
【0010】本発明は、このような点に鑑みなされたも
のであって、コンパクトなリレー式TTLファインダー
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1のリレー式TTLファインダーは、撮
影レンズによって形成された1次像からの光束を前方に
折り曲げる第1反射面と,該第1反射面からの光束を上
方に折り曲げる第2反射面と,該第2反射面からの光束
を後方に折り曲げる第3反射面と,該第3反射面からの
光束を下方に折り曲げる第4反射面と,該第4反射面か
らの光束を後方に折り曲げる第5反射面とを備えたファ
インダーであって、前記1次像を再結像させて前記第4
反射面と第5反射面との間に2次像を形成するリレー光
学系を前記第3反射面と第4反射面との間に有し、前記
第5反射面の後方に前記2次像を拡大視するための接眼
光学系を有し、前記第4反射面及び第5反射面への光軸
の入射角が45°未満であることを特徴としている。
【0012】また、本発明の第2のリレー式TTLファ
インダーは、撮影レンズによって形成された1次像を再
結像させて1次像よりも小さい2次像を形成するリレー
光学系と、前記2次像を拡大視するための接眼光学系
と,前記2次像の近傍においてファインダーの視野範囲
を規制する視野規制部材と,前記1次像と2次像との間
で光路を折り曲げる複数の反射部材と,該反射部材のう
ち前記1次像の下流側において1次像の最も近くに位置
する反射部材以外の反射部材を移動させて光束の反射部
材に対する角度を微小量変化させる調整手段とから成る
ことを特徴としている。
【0013】更に、前記調整手段によって移動する反射
部材が、前記2次像の上流側において2次像の最も近く
に位置する反射部材以外の反射部材であるのが好まし
い。
【0014】
【作用】本発明の第1のリレー式TTLファインダーの
構成によれば、前記第1〜第5反射部材で光束を折り曲
げ、第4反射部材及び第5反射部材への光軸の入射角を
45°未満とすることにより、第1反射部材の光路折り
曲げであいた第1反射部材後方の空間に、第1反射部材
に接近するようにして第5反射部材を配置することがで
きる。即ち、第4反射部材への光軸の入射角を45°未
満とすることにより、光を第1反射部材側に進行させて
第1反射部材の後方の直後の空間に第5反射部材を位置
させることができ、しかも第5反射部材への光軸の入射
角を45°未満とすることにより、後方への光の進行を
図るとともに、第5反射部材を第1反射部材に沿った形
で第1反射部材に近接させることができるのである。そ
れと同時に、接眼レンズも前方の第1反射部材に近づけ
ることとができるので、接眼レンズが後方に大きく突出
することなく、ファインダー単体のみでコンパクトな構
成にすることが可能となる。
【0015】本発明の第2のリレー式TTLファインダ
ーの構成によれば、リレー光学系の光軸のズレを、像の
大きい1次像から光路上で遠く離れた反射部材によって
調整すると、反射部材は小さいものでよいため、調整の
ためにミラーを動かすスペースも小さくてすむ。更に、
2次像からも遠い反射部材(例えば第3反射部材)で調整
すれば、必要な振り角はより小さくなる。従って、ファ
インダーをコンパクトにすることができる。また、光軸
調整のために反射部材を振ることで逆に発生する片ボケ
等も殆ど起こらない。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図2は本発明が適用されたファインダーを含む
カメラの概略構成を示している。同図中、1は撮影レン
ズであり、通常カメラボディ4に対して着脱自在となっ
ている。2は前記撮影レンズ1を通ってきた光を上方の
ファインダー光学系3に向けて導くメインミラーであ
り、カメラボディ4内に設けられている。5はフィルム
を示している。6は撮影レンズ1からの光の一部をAF
(自動焦点検出)モジュール7に向けるAFサブミラーで
ある。
【0017】ファインダー光学系3は、光の上流側から
順に、撮影レンズ1により1次像が形成される1次像面
の位置に配された焦点板8と,第1コンデンサレンズ9
と,このコンデンサレンズ9からの光を前方に向ける第
1ミラー10と,第1ミラー10からの光を上方に向け
る第2ミラー11と,前記焦点板8の1次像の縮小虚像
を前記焦点板8よりも光の下流側へ形成するためのリレ
ー系補助レンズ12と,リレー系補助レンズ12からの
光を撮影レンズ1の光軸と平行とし、かつ、後方に向け
る第3ミラー13と,擬似ズームに用いられるズームリ
レーレンズ系14と,このズームリレーレンズ系14か
らの光を下方へ向ける第4ミラー15と,第2コンデン
サレンズ16と,2次像が形成される2次像面の位置に
配された視野枠17と,視野枠17を通った光を撮影レ
ンズの光軸と平行で、かつ、後方に向くようにする第5
ミラー18と,固定の接眼レンズ19とから成ってお
り、更に、視野外にシャッタ速度や絞り値等を表示する
いわゆるインファインダ表示のため表示用文字等を作成
するLCD(液晶表示素子)20,インファインダサブミ
ラー21,インファインダプリズム22がそれぞれ図示
の位置に設けられている。尚、23は瞳位置を示してい
る。
【0018】本実施例ではメインミラー2と第1〜第5
ミラー10,11,13,15,18の合計6個(偶数)
のミラーを用いているので、撮影すべき像に対して最終
的なファインダー像は正立正像である。
【0019】ズームリレーレンズ系14は、2成分3枚
構成のレンズ系で構成されており、擬似ズームによるト
リミング倍率に対応して相対関係を変えながら移動する
ことにより、1次像面から2次像面までの共役長を一定
に保ったまま1次像面に対する2次像面での像倍率を変
化させることができるようになっている。
【0020】フィルム5の全像形成領域のうち、一部の
領域をトリミングしてプリントの際引き延ばすトリミン
グシステムで、図13(a)に示すフィルムの像形成領域
B全体を撮影領域とする状態をWIDE状態、一部の領
域Aを撮影範囲とする状態をTELE状態、領域Aと領
域Bとの中間のある大きさを撮影範囲とする状態をMI
DDLE状態とすると、視野枠17によって光束が規制
されるため、図2におけるWIDE状態ではズームリレ
ーレンズ系14は実線の位置にあり、撮影レンズ1から
実線の範囲で光束が通過する。また、TELE状態では
ズームリレーレンズ系14は破線の位置にあり、光束は
破線の範囲で通過する。よって、WIDE状態ではフィ
ルム5上の実線の範囲が撮影領域であり、TELE状態
ではフィルム5上の破線の範囲が撮影領域であることが
示される。MIDDLE状態では、ズームリレーレンズ
系はWIDE状態とTELE状態との中間の位置にあ
り、図示しない所定の大きさの撮影範囲で示される。
【0021】本実施例では、視野規制のための視野枠1
7が1次像面である焦点板8上でなく、2次像面上にあ
るため、擬似ズームに対応して視野規制部材の大きさを
変化させる必要がない。
【0022】また、リレー光学系(リレー系補助レンズ
12+ズームリレーレンズ系14)は、縮小光学系とな
っており、これによって1次像面より2次像面を小さく
することができ、かつ、光路を狭くすることができる。
また、従来のファインダー光学系と同等の倍率にするの
に接眼レンズ19の焦点距離が短くなるので全体的にコ
ンパクトに仕上げることができる。
【0023】本実施例では、第4ミラー15による光路
の折り曲げを真下方向ではなく少し前方向に片寄らせて
いるので、第4ミラー15及び第5ミラー18への光路
の入射角は45°より小さくなっている。
【0024】第3ミラー13と第4ミラー15との間
に、ズームリレーレンズ系14を移動させるための間隔
を開ける必要があり、そのため、第4ミラー15を後方
に寄せているのであるが、ここで第4ミラー15によっ
て真下方向に光路を折り曲げ、更に第5ミラー18で後
方に折り曲げると、第1ミラー10と第5ミラー15と
の間に大きな空間が開き、無駄なスペースを作ってしま
う。また、接眼レンズ19が後方に大きく飛び出してし
まう。
【0025】そこで、図1に示すように、第4ミラー1
5及び第5ミラー18への光路の入射角θ1及びθ2を4
5°より小さくし、第5ミラー18を第1ミラー10に
近づけた構成にすることによって、無駄なスペースをな
くしコンパクトな構成としているのである。即ち、第4
ミラー15への光軸の入射角を45°未満とすることに
より、光を第1ミラー10側に進行させて第1ミラー1
0の後方の直後の空間に第5ミラー18を位置させるこ
とができ、しかも第5ミラー18への光軸の入射角を4
5°未満とすることにより、後方への光の進行を図ると
ともに、第5ミラー18を第1ミラー10に沿った形で
第1ミラー10に近接させることができるのである。そ
れと同時に、接眼レンズ19も前方の第1ミラー10に
近づけることができるので、接眼レンズ19が後方に大
きく突出することなく、ファインダー単体のみでコンパ
クトな構成にすることが可能となる。
【0026】尚、図14に、第4ミラー15及び第5ミ
ラー18への光軸の入射角θ1及びθ2を45°より大き
くした場合の第1〜第5ミラー10,11,13,1
5,18の配置を示す。同図に示すように、θ1が45
°より大きいと第1ミラー10の後方の直後の空間に第
5ミラー18を位置させることができず、第1ミラー1
0と第5ミラー18との間に無駄なスペースがあいてし
まう。
【0027】また、第3ミラー13の背面にはフラッシ
ュ発光部24が配置されており、フラッシュ用コンデン
サ25が図示のところに設けられている。本実施例のよ
うに擬似ズームに対応して変倍を行うファインダーは、
従来の変倍を行わないファインダー、例えばペンタプリ
ズムを用いたファインダーに比べてどうしても大きくな
ってしまう。更に、ファインダー上部にフラッシュを備
えるようにするとカメラの高さが高くなる可能性があ
る。しかし、本実施例では第3ミラー13の背面、つま
り第3ミラー13の背面にある三角の空間にフラッシュ
発光部24が配置されているので、ファインダーは上方
向へも前方向へも殆ど大きくならない。また、フラッシ
ュ用コンデンサ25が第1ミラー10の背面の空間に配
置されたことによっても、カメラの大型化を防止してい
る。従って、第3ミラー13の背面にフラッシュ発光部
24を配置し、第1ミラー10の背面にフラッシュ用コ
ンデンサ25を配置することで、ファインダーとフラッ
シュ装置全体としては、比較的コンパクトに構成するこ
とが可能となるのである。
【0028】図1は、この光学系を用いたファインダー
の詳細な構成を示している。ファインダーは、対物ブロ
ック31,ズームブロック32,接眼ブロック33の3
ブロックから成っており、対物ブロック31には焦点板
8,第1コンデンサレンズ9,第1ミラー10,第2ミ
ラー11及びリレー系補助レンズ12が保持されてい
る。対物ブロック31は、焦点板8,第1ミラー10,
第2ミラー11,リレー系補助レンズ12及び対物ブロ
ック31の側面によって密閉構造になっており、結像面
である焦点板8上にほこり等が付着するのを防止してい
る。ズームブロック32には、第3ミラー13,ズーム
リレーレンズ系14,第4ミラー15及び第2コンデン
サレンズ16が保持されている。
【0029】トリミングモードで撮影を行う場合、前述
したようにズームリレーレンズ系14でズーミングする
ことにより、実際にプリントされる範囲をファインダー
像として見ることができるようになっている。また、そ
のとき情報記録装置26(図2)により光学的,磁気的そ
の他の方法でフィルムにトリミング情報を書き込み、プ
リント時にその情報を読み取ることにより撮影時と同じ
条件でプリントすることができる。
【0030】ズームリレーレンズ系14は、物体側から
順に両凸の正レンズから成る第1成分G1と、両凸の正
レンズ及び凸凹の負レンズから成る第2成分G2とで構
成されている。これらの成分はそれぞれレンズホルダ3
4,35に固定されている。ここで、ズームリレーレン
ズ系14を駆動するための機構について、図3及び図4
に基づいて説明する。レンズホルダ34,35はガイド
棒41に沿って前後方向にのみ移動できるようになって
おり、またレンズホルダ34,35上に設けられたピン
42,43がそれぞれバネ44に付勢されてカム面4
5,46に当接することによって位置が決まるようにな
っている。カム面45,46を切ったカム板47はギア
48,49,50,51,52,53,54を介してモ
ーター55で駆動する。ギア52,54はウォームギア
になっており、コンパクトに高倍率の減速を達成してい
る。また、ズーム域両端でカム板上の面56,57が、
ズームブロック32上に設けられた突起部58,59に
当接し、ズーム域両端で正確な像倍率を達成できる。レ
ンズホルダ34には接片60が固定されており、この接
片60とズームブロック32上に固定されたエンコーダ
基板61上のパターンとの導通によってズーム位置を検
出できるようになっている。このため後述するように像
倍率をマイコンで制御できる。尚、図3はファインダー
がWIDE状態にあるときを示し、図4はTELE状態
にあるときを示している。
【0031】ところで、一般に光路中にミラーを用いる
と、ミラーの前後にある光学系の光軸を一致させること
が困難になる。ミラーの数が多くなるほど、この傾向は
強くなる。本実施例には使用者がファインダーを覗いた
とき撮影範囲を示すための視野制限機構として、前記理
由により2次像面の位置に視野枠17(図1,図2)が配
されている。しかし、光軸のズレが生じると視野枠17
の示す撮影範囲が焦点板8上で光軸に対して垂直方向に
ずれ、間違った撮影範囲を示してしまう。
【0032】前記光軸のズレを修正する手段として、視
野枠17を光軸と垂直方向に移動させ調整する手段と、
焦点板8から視野枠17までの光路中のいずれかの反射
ミラーの角度を変えて調整する手段とがある。
【0033】視野枠17には後述するようにパノラマモ
ードのための切り換え機構が組み込まれており、視野枠
17を動かすためには切り換え機構全体を移動させなけ
ればならない。従って、前者の視野枠17を移動させる
方法は適当ではない。
【0034】一方、後者の反射ミラーの角度を調整する
手段は、いずれのミラーで調整を行うかで効果が異な
る。1次像や2次像に光路が近い位置にある反射ミラー
で調整を行う場合、ミラーの角度の振り量に対して修正
される光軸の移動量が少なく、光軸のズレがなくなるよ
うに調整するには反射ミラーの振り量を大きくしなけれ
ばならない。そのためには、ミラーが動くための隙間等
を大きく開ける必要がある。前記したようにリレー光学
系が縮小光学系であるため、1次像面に近い第1ミラー
10は最も大きく、また倍率の関係でミラー角度の振り
量に対して修正される光軸の移動量は最も少ない。
【0035】従って、特に1次像面側の第1ミラー10
で調整を行う場合には、光軸のズレを修正するためのミ
ラー角度の振り量が大きくなってしまい、ミラーが動く
ためのスペースが大きく必要であるとともに、ファイン
ダー視野の上下、左右で視度が異なる片ボケが起こりや
すい。
【0036】そこで、本実施例ではズームリレーレンズ
系14の直前にある第3ミラー13を調整可能にしてい
る。第3ミラー13は焦点板8と視野枠17の両方から
遠く調整のための振り量が微小量でよく片ボケも起きに
くい。また、第3ミラー13は、他のミラーに比べ大き
さが小さくファインダー光学系3の前上方にあるため調
整もしやすい。
【0037】この調整について図5に基づいて説明す
る。図5(A)に第3ミラー13のホルダ71を示す。こ
のホルダ71の中央部分の開口72には第3ミラー13
が固定され、ホルダ71の両横と下部にはビス穴73,
74,75が設けられている。そして、このホルダ71
は、図5(B)に縦断面図で示すように、3つのバネを介
したビスにより、ビス穴73〜75の部分でズームブロ
ック32上に固定される。尚、バネ77及び78並びに
ビス80及び81は、それぞれビス穴74及び75に対
応し、ビス穴73は不図示のバネ及びビスと対応してい
る。そして、リレー系補助レンズ12から上方へ導かれ
る光の光軸とズームリレーレンズ系14の光軸とが一致
するように各ビスが調整される。
【0038】図1に示すように、接眼ブロック33には
第5ミラー18及び接眼レンズ19が保持されている。
接眼レンズ19のホルダ36は、ワッシャ37を挟んで
接眼ブロック33に固定されているので、ワッシャ37
の厚さを変えることによって、視度を合わせることがで
きる。尚、図1ではインファインダー表示に関する構成
は省略してある。
【0039】また、対物ブロック31はカメラボディ4
(図2)に、ズームブロック32は対物ブロック31に、
接眼ブロック33はズームブロック32にそれぞれ固定
されており、ズームブロック32と接眼ブロック33と
の間に視野枠17及び視野制限のための機構が存在して
いる。
【0040】図6に、視野枠17の近傍に設けられた視
野制限のための機構を示す。パノラマモードでの撮影時
には、ファインダー視野がプリントに一致するのが望ま
しく、パノラマモードでは通常撮影時の視野に対して、
上下方向が制限されるようになっている。図6(A)の標
準状態において、ファインダー視野は視野枠17によっ
て形成されている。視野枠17の縁104,105,1
06,107は接眼レンズ19(図1)によるディストー
ションによって曲がって見えるのを防ぐため、所定の曲
線形状にすることで観察時に直線に見えるように補正さ
れている。
【0041】視野枠17の上下の視野制限板91,92
の長穴116,117,118,119は、それぞれピ
ン112,113,114,115に係合しており、視
野制限板91,92はそれぞれ上下方向でのみ動くこと
ができるようになっている。パノラマモードでは、視野
制限板91,92は図6(B)に示す位置へ移動し、ファ
インダー視野を形成する。視野制限板91,92の縁1
08,109は、前記縁104,105と同じく所定の
曲線形状とすることで観察時に直線にみえるように補正
されているが、図6(B)に示すように縁104,105
とは異なった位置において補正を行うので、視野枠17
の縁104,105とは違った形の曲線で形成されてい
る。実際には、縁104,105,106,107,1
08,109は、ある半径の円の一部となっており、1
08,109の曲線の半径は、104,105の曲線の
半径より大きくなっている。
【0042】視野制限板91若しくは92又はその両方
の上に”PANORAMA”等と書いておくことによ
り、ファインダー内のモードの表示を簡単に行うことが
できる。図7(A)及び図7(B)に、図6(A)及び図6
(B)に示す状態でのファインダーの見えを示す。どちら
の状態においてもディストーションが補正され、ファイ
ンダー視野は長方形になっている。また、パノラマモー
ド(図7(B))においては、視野外に”PANORAM
A”と表示され、パノラマモードにあることを示してい
る。
【0043】図6に示すように、駆動レバー93上に設
けられたピン94,95は、視野制限板91,92の長
穴96,97に嵌合しており、駆動レバー93の回転に
より視野制限板91,92が上下方向に移動する。駆動
レバー93は軸102を中心として回転自在であり、バ
ネ98によって左回り、即ち視野制限板閉方向に付勢さ
れており、操作レバー99上のピン100にレバー10
1が当接して回転位置が規制される。操作レバー99に
はクリック(不図示)があり、標準,パノラマそれぞれに
対応する位置で止まるようになっている。また、パノラ
マモードでは図6(B)に示すように、視野制限板91,
92の位置は長穴116,117,118,119の端
がピン112,113,114,115に当接すること
によって決まり、操作レバー99上のピン100とレバ
ー101とは離れている。これによってパノラマモード
では操作レバー99の位置が正確でなくとも、視野制限
板91,92の正確な位置決めが可能となる。また、操
作レバー99上には接片110が設けられており、パノ
ラマモードにおいて接片111と接触し、パノラマ信号
を発生する。
【0044】パノラマモードのための視野制限を通常撮
影時の視野枠17とは別部材である視野制限板91,9
2で行うことにより、前記のようにパノラマモードと通
常撮影時とで異なった縁形状を持つ視野規制を可能とし
ている。また、移動する視野制限板91,92の止まり
位置に関しては、パノラマモードである図6(B)の状態
においてのみ精度が必要とされる。そして、図6(A)の
標準撮影時においては視野制限板91,92が固定され
た視野枠17に隠れるので、止まり位置精度が必要とさ
れず、その結果、視野制限機構の製作が容易になる。
【0045】尚、パノラマモードでの撮影時にもトリミ
ングモードでの撮影時と同様、情報記録装置26(図2)
によりパノラマ情報の書き込みが行われ、プリント時に
この情報を読み取ることによりパノラマプリントが行わ
れる。
【0046】図8に本実施例のファインダーを搭載した
カメラの外観を示す。同図において、121は電源スイ
ッチである。122はファインダーズーミングのモード
切り替えスイッチであり、連続的にズーミングする連続
モードと複数の点(本実施例ではテレ,ミドル,ワイド
の3点)で離散的にズーミングするステップモードとを
切り替える。123はパノラマモードスイッチ、124
及び125はファインダーズーミング時に使用するEZ
キー、126はシャッター釦、127はカメラの状態を
表示する表示板である。尚、パノラマモードスイッチ1
23は、図6中の操作レバー99の操作部である。
【0047】図9は、図8のカメラのブロック図を示し
ている。同図中、EZ−TELE,EZ−WIDE信号
は、EZキー124,125によって生じる信号で、M
ODE信号はモード切り替えスイッチ122によって生
じる信号、PANORAMA信号はパノラマモードスイ
ッチ123によって生じる信号である。また、ENCO
DER−TELE,ENCODER−TELE−MID
DLE,ENCODER−MIDDLE,ENCODE
R−WIDE−MIDDLE,ENCODER−WID
Eの各信号はエンコーダ基板61(図3,図4)より生じ
る信号で、ズームリレーレンズ系14(図1,図2)がT
ELE,TELEとMIDDLEとの間,MIDDL
E,WIDEとMIDDLEとの間,WIDEの各状態
にあるとき、状態に応じた信号が発生する。
【0048】図10及び図11に本実施例のステップモ
ードのシーケンス図を示す。図8の電源スイッチ121
をONにすると、ステップ#100からフローが開始す
る。ステップ#101のPANmode及びEZmem
oryは、図9のメモリー150内に記録される情報で
あり、電源スイッチ121をONにしたとき初期化され
る。
【0049】次に、ステップ#102でファインダー変
倍光学系をまずWIDEの状態とする。これは、今、電
源スイッチ121を入れた直後なので、使用者がファイ
ンダーを覗いて撮影を行いたい被写体を視野内に入れる
ために、フレーミングを行うことを想定したものであ
る。WIDE状態であったほうが、より広い範囲をファ
インダーで見ることができ、被写体を捜しやすいからで
ある。
【0050】次のステップ#103より下のルーチン
は、電源スイッチ121がONの状態のとき無限ループ
として繰り返し実行されるルーチンであり、ステップ#
103で電源スイッチ121がOFFを検知したとき無
限ループから抜け終了の動作に入る。電源スイッチ12
1がOFFであったとき、ステップ#104に移り、フ
ァインダー変倍光学系の状態がWIDEでない場合、W
IDE状態にするためにステップ#102を通って、ま
たステップ#103,ステップ#104と進み、ステッ
プ#105で終了する。電源スイッチ121がOFFと
なったとき、WIDE状態とするのは、次に電源スイッ
チ121をONにしたときのスタンバイのためである。
また、電源スイッチ121のONの前にファインダーを
覗いてもフレーミングが行いやすいからである。
【0051】ステップ#106では、撮影レンズ1(図
2)が未装着の場合、WIDE状態にするための判定が
行われる。未装着の場合、ステップ#107からステッ
プ#102を通り、WIDE状態となる。未装着の状態
であった場合、ステップ#108へは行かず、常にファ
インダー変倍光学系がWIDEの状態に保たれる。撮影
レンズ1が未装着の場合、WIDE状態に保つのは、E
Zキー124,125(図8)の操作等によって無駄にレ
ンズが動いて電池が消耗するのを防ぐためと、次の撮影
レンズ1を装着したときにWIDE状態で撮影したい被
写体を捜しやすいようにするためである。
【0052】図8に示すパノラマモードスイッチ123
をパノラマモードに設定したとき、パノラマモードスイ
ッチ123に連動して、パノラマモードのための視野
(図6(B))に変更されるとともに、PANORAMA信
号(図9)が発生する。ステップ#108では、PANO
RAMA信号によりファインダー変倍光学系をWIDE
状態とする。このスイッチ123は視野の変更終了直前
にONするようになっており、視野の変更終了後、引き
続いてファインダー変倍が行われるようになっている。
視野変更の終了と変倍の開始とはオーバーラップしてい
てもよい。例えば、視野変更の開始と変倍の開始とが同
時であってもよい。
【0053】PANORAMA信号がONのとき、ステ
ップ#109でパノラマ撮影になったことを示すフラグ
PANmodeをYesとし、ステップ#102を通っ
てWIDE状態とする。PANORAMA信号がONの
状態であると、ステップ#110へは行かず、常にファ
インダー変倍光学系がWIDEの状態に保たれる。本実
施例において、パノラマ撮影の撮影範囲を示すために
は、パノラマモードスイッチに連動した視野枠をパノラ
マ用のものにするとともに、ファインダー変倍光学系を
WIDE状態にする必要がある。従って、PANORA
MA信号がONのときには、EZキー124,125
(図8)を押すことにより発生するEZ−TELE,EZ
−WIDE信号(図9)を無効にし、常にファインダー変
倍光学系をWIDE状態に保つ。
【0054】パノラマモードスイッチが標準状態であれ
ば、視野枠が図6(A)に示すように標準撮影時のもので
あるとともに、PANORAMA信号がOFFとなり、
ステップ#108からステップ#110に進む。PAN
ORAMA信号がONであったとき、ステップ#109
でPANmodeがYesとされた後、PANORAM
A信号がOFFとなって、ステップ#110に来たと
き、その判定はYesとなる。このときステップ#11
1,ステップ#113において、EZmemoryに記
録されている内容によってMIDDLE又はTELE状
態へとレンズの移動が行われる。EZmemoryは、
PANORAMA信号がONになる直前のファインダー
変倍光学系の状態をメモリーしており、これによりパノ
ラマモードスイッチ123をパノラマ状態にする。更
に、その後標準状態にした時に、パノラマモードスイッ
チ123をパノラマモードにする直前の状態へと復帰す
ることができる。これにより、例えばTELE状態とパ
ノラマ撮影状態とのどちらで撮影するかを選択するよう
な場合、パノラマモードスイッチ123をパノラマモー
ドにし、視野枠をパノラマ用に切り換えると共にPAN
ORAMA信号によりファインダー変倍光学系をTEL
Eの状態からWIDEの状態にすることで、正しいパノ
ラマの撮影範囲を示すことができる。そして、次にパノ
ラマモードスイッチ123を標準状態にしたとき、視野
枠が標準のものに切り換わるとともに、EZキーを押さ
なくてもすぐにファインダー変倍光学系がTELE状態
に戻る。
【0055】ステップ#116〜#118は、オートフ
ォーカス装置がオートフォーカス状態(AF)からマニュ
アルフォーカス状態(MF)へ切り換わったときに、ファ
インダー変倍光学系をTELEの状態に移動させるルー
チンである。マニュアルフォーカス状態に使用者が切り
換えた場合、使用者はファインダーで被写体を見ながら
手動でピント合わせを行うので、ファインダー倍率が高
く、よりピントが正確に合わせやすいTELE状態にす
る。ステップ#119より下のルーチンは、図8中のE
Zキー124,125のいずれかが押された場合発生す
るEZ−TELE,EZ−WIDE信号によってファイ
ンダー変倍光学系を切り換えるルーチンである。EZ−
TELE信号の場合、ファインダー変倍光学系の状態が
MIDDLEならTELEへ、WIDEならMIDDL
Eへ切り換え、TELE状態なら変化しない。EZ−W
IDE信号では、ファインダー変倍光学系の状態がTE
LEならMIDDLEへ、MIDDLEならWIDEへ
切り換え、WIDE状態なら変化しない。ステップ#1
19〜#130でファインダー変倍光学系の状態を変化
させた後、ステップ#103に戻り、また同じルーチン
を繰り返す。
【0056】図10及び図11のMoveWIDE,M
oveMIDDLE,MoveTELEは、ファインダ
ー変倍光学系をそれぞれWIDE,MIDDLE,TE
LEにレンズ移動させるルーチンである。
【0057】例として、図12にMoveMIDDLE
のルーチンを示す。図3,図4に示したレンズ位置を検
出するエンコーダ基板61は、レンズ位置がWIDE
(ENCODER−WIDE信号を発生),MIDDLE
(ENCODER−MIDDLE信号を発生),TELE
(ENCODER−TELE信号を発生)の位置にある
か、又はWIDEとMIDDLEとの間(ENCODE
R−WIDE−MIDDLE信号を発生),TELEと
MIDDLEとの間(ENCODER−TELE−MI
DDLE信号を発生)の位置にあることを検知する。M
oveMIDDLEルーチンは、ステップ#151でE
NCODER−MIDDLE信号が発生していれば、レ
ンズ移動の必要はないので、レンズ移動のためのドライ
バー155及びモーター55(図9)をストップさせ(#
152)、ルーチンを終了する(#153)。
【0058】ステップ#154又はステップ#155
で、ENCODER−TELE信号か又はENCODE
R−TELE−MIDDLE信号によってレンズがTE
LE位置かTELEとWIDEとの間にあると検知した
場合、ステップ#156でレンズをWIDE方向に移動
させ、ステップ#151でENCODER−MIDDL
E信号を検知するまでこれを繰り返す。
【0059】ステップ#157,ステップ#158でE
NCODER−WIDE信号かENCODER−WID
E−TELE信号によってレンズがWIDE位置か、W
IDEとMIDDLEとの間にあると検知した場合、逆
にレンズをTELE方向へ移動させ、ステップ#151
でENCODER−MIDDLEを検知するまでこれを
繰り返す。尚、連続モードの場合は、図10の#110
以降のパノラマ解除時の動作を省き、また図11の#1
19以降を、EZ−TELE,EZ−WIDEの各信号
に対してそれぞれENCODER−TELE,ENCO
DER−WIDE以外の時にモーターをTELE方向,
WIDE方向に回転させるように変更すれば良い。ま
た、別の構成としてはエンコーダを更に細かく細分して
図10,図11と同様の処理を行うようにしても良い。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1のリレ
ー式TTLファインダーによれば、撮影レンズによって
形成された1次像からの光束を前方に折り曲げる第1反
射面と,該第1反射面からの光束を上方に折り曲げる第
2反射面と,該第2反射面からの光束を後方に折り曲げ
る第3反射面と,該第3反射面からの光束を下方に折り
曲げる第4反射面と,該第4反射面からの光束を後方に
折り曲げる第5反射面とを備えたファインダーであっ
て、前記1次像を再結像させて前記第4反射面と第5反
射面との間に2次像を形成するリレー光学系を前記第3
反射面と第4反射面との間に有し、前記第5反射面の後
方に前記2次像を拡大視するための接眼光学系を有し、
前記第4反射面及び第5反射面への光軸の入射角が45
°未満の構成となっているので、第1反射部材に対して
第5反射部材や接眼光学系を近づけることが可能となる
ため、コンパクトなリレー式TTLファインダーを実現
することができる。
【0061】また、本発明の第2のリレー式TTLファ
インダーによれば、撮影レンズによって形成された1次
像を再結像させて1次像よりも小さい2次像を形成する
リレー光学系と、前記2次像を拡大視するための接眼光
学系と,前記2次像の近傍においてファインダーの視野
範囲を規制する視野規制部材と,前記1次像と2次像と
の間で光路を折り曲げる複数の反射部材と,該反射部材
のうち前記1次像の下流側において1次像の最も近くに
位置する反射部材以外の反射部材を移動させて光束の反
射部材に対する角度を微小量変化させる調整手段とから
成っているので、片ボケ等の光学特性の低下を生じさせ
ることなく、小さなスペースで光軸のズレを調整するこ
とができるため、コンパクトなリレー式TTLファイン
ダーを実現することができる。更に、前記調整手段によ
って移動する反射部材が、前記2次像の上流側において
2次像の最も近くに位置する反射部材以外の反射部材で
ある場合、より小さなスペースで調整を行うことが可能
となり、更なるコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構造を断面的に示す図。
【図2】本発明の実施例が一眼レフカメラに適用された
状態を断面的に示す図。
【図3】本発明の実施例に用いられているズームリレー
レンズ系の駆動を説明するための図。
【図4】本発明の実施例に用いられているズームリレー
レンズ系の駆動を説明するための図。
【図5】本発明の実施例に用いられている第3ミラーの
調整を説明するための図。
【図6】本発明の実施例における視野制限の機構を説明
するための図。
【図7】本発明の実施例における視野制限の機構によっ
て変化するファインダーの見えを示す図。
【図8】本発明の実施例が適用された一眼レフカメラの
外観を示す平面図。
【図9】本発明の実施例の概略構成を示すブロック図。
【図10】本発明の実施例のステップモードでのシーケ
ンスを示すフローチャート。
【図11】本発明の実施例のステップモードでのシーケ
ンスを示すフローチャート。
【図12】図10及び図11に示す本発明の実施例のフ
ローチャートにおけるMoveMIDDLEのルーチン
を示すフローチャート。
【図13】トリミングシステムを説明するための図。
【図14】本発明の実施例において第4ミラー15及び
第5ミラー18への光軸の入射角θ1及びθ2を45°よ
り大きくした場合の各反射ミラーの配置を説明するため
の図。
【符号の説明】
1 …撮影レンズ 2 …メインミラー 3 …ファインダー光学系 4 …カメラボディ 5 …フィルム 6 …AFサブミラー 7 …AFモジュール 8 …焦点板 9 …第1コンデンサレンズ 10 …第1ミラー 11 …第2ミラー 12 …リレー系補助レンズ 13 …第3ミラー 14 …ズームリレーレンズ系 15 …第4ミラー 16 …第2コンデンサレンズ 17 …視野枠 18 …第5ミラー 19 …接眼レンズ 20 …LCD 21 …インファインダサブミラー 22 …インファインダプリズム 23 …瞳位置 24 …フラッシュ発光部 25 …フラッシュ用コンデンサ 26 …情報記録装置(情報書き込み装置) 31 …対物ブロック 32 …ズームブロック 33 …接眼ブロック 34,35 …レンズホルダ 36 …ホルダ 37 …ワッシャ 41 …ガイド棒 42,43 …ピン 44 …バネ 45,46 …カム面 47 …カム板 48〜54 …ギア 55 …モーター 56,57 …カム板上の面 58,59 …突起部 60 …接片 61 …エンコーダ基板 71 …ホルダ 72 …開口 73〜75 …ビス穴 77,78 …バネ 80,81 …ビス 91,92 …視野制限板 93 …駆動レバー 94,95 …ピン 96,97 …長穴 98 …バネ 99 …操作レバー 100 …ピン 101 …レバー 102 …軸 104〜109 …縁 111 …接片 112〜115 …ピン 116〜119 …長穴 121 …電源スイッチ 122 …モード切り替えスイッチ 123 …パノラマモードスイッチ 124,125 …EZキー 126 …シャッター釦 127 …表示板 141 …フィルム 142 …乳剤面の所定部分 143 …印画紙 150 …メモリー 155 …ドライバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影レンズによって形成された1次像から
    の光束を前方に折り曲げる第1反射面と,該第1反射面
    からの光束を上方に折り曲げる第2反射面と,該第2反
    射面からの光束を後方に折り曲げる第3反射面と,該第
    3反射面からの光束を下方に折り曲げる第4反射面と,
    該第4反射面からの光束を後方に折り曲げる第5反射面
    とを備えたファインダーであって、 前記1次像を再結像させて前記第4反射面と第5反射面
    との間に2次像を形成するリレー光学系を前記第3反射
    面と第4反射面との間に有し、前記第5反射面の後方に
    前記2次像を拡大視するための接眼光学系を有し、前記
    第4反射面及び第5反射面への光軸の入射角が45°未
    満であることを特徴とするリレー式TTLファインダ
    ー。
  2. 【請求項2】撮影レンズによって形成された1次像を再
    結像させて1次像よりも小さい2次像を形成するリレー
    光学系と、前記2次像を拡大視するための接眼光学系
    と,前記2次像の近傍においてファインダーの視野範囲
    を規制する視野規制部材と,前記1次像と2次像との間
    で光路を折り曲げる複数の反射部材と,該反射部材のう
    ち前記1次像の下流側において1次像の最も近くに位置
    する反射部材以外の反射部材を移動させて光束の反射部
    材に対する角度を微小量変化させる調整手段とから成る
    ことを特徴とするリレー式TTLファインダー。
  3. 【請求項3】前記調整手段によって移動する反射部材
    が、前記2次像の上流側において2次像の最も近くに位
    置する反射部材以外の反射部材であることを特徴とする
    リレー式TTLファインダー。
JP14706092A 1991-10-16 1992-06-08 リレー式ttlファインダー Pending JPH05341356A (ja)

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JP14706092A JPH05341356A (ja) 1992-06-08 1992-06-08 リレー式ttlファインダー
US08/416,495 US5585965A (en) 1991-10-16 1995-04-04 Zoom viewfinder system for single reflex camera

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JP14706092A JPH05341356A (ja) 1992-06-08 1992-06-08 リレー式ttlファインダー

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7630626B2 (en) 2005-07-07 2009-12-08 Fujifilm Corporation Camera system

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