JPH05188382A - 強誘電性液晶表示装置 - Google Patents

強誘電性液晶表示装置

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JPH05188382A
JPH05188382A JP666292A JP666292A JPH05188382A JP H05188382 A JPH05188382 A JP H05188382A JP 666292 A JP666292 A JP 666292A JP 666292 A JP666292 A JP 666292A JP H05188382 A JPH05188382 A JP H05188382A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 基板間にカイラルスメクチックC相を有する
液晶を介在させ液晶パネルとし、かつ、カイラルスメク
チックC相における層構造がシェブロン構造であり、そ
の折れ曲がり方向が、一軸配向処理方向に発生するライ
トニング欠陥とその欠陥の後方に発生するヘアピン欠陥
に囲まれた領域の内側、もしくは、ヘアピン欠陥と後方
に発生するライトニング欠陥に囲まれた領域の外側に発
生する方向であり、かつ折れ曲がり方向を示す領域にお
いて、ヘアピン欠陥とライトニング欠陥が別個にまたは
対をなして発生する液晶であり、ヘアピン欠陥よりライ
トニング欠陥に近くなるように電極端部に突起体を配置
することを特徴とする。 【効果】 バイアス波形の印加されるマルチプレックス
駆動においても高コントラストを実現することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示装置に関する。さ
らに詳しくは、強誘電性液晶を用いた液晶表示装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ネマティック液晶を用いた液晶表示装置
としては、ツィストネマティック型(Twisted Nematic
TN 型)液晶表示装置、スーパーツイステッド型(Supe
rtwisted Birefringence Effect 、SBE 型) 液晶表示装
置がある。しかしながらツイステッドネマティック型液
晶表示装置では、駆動方式のマルチプレックス化が進む
に従って駆動マージンが狭くなり、十分なコントラスト
が得られないという欠点が生じている。また、ツイステ
ッドネマティック型液晶表示装置の改良型であって、大
きなツイスト角を用いるスーパーツイステッド型液晶表
示装置では、大容量表示に用いるとコントラストが低下
したり、応答速度が遅くなるという欠点が生じている。
【0003】そこで、このようなネマティック液晶を用
いる液晶表示装置を改良する装置として、1980年に
クラーク(N.A.Clark) とラガバル(Lagerwall) によっ
て、 キラルスメクチックC液晶、すなわち強誘電性液晶
を用いた液晶表示装置が提案されている( 特開昭56-107
216 号公報、米国特許第4367924 号) 。この液晶表示装
置は、液晶分子の誘電異方性を利用する電界効果を用い
た前記の液晶表示装置とは異なり、強誘電性液晶の自発
分極の極性と電界の極性とを整合させる回転力を用いた
構成の液晶表示装置である。この液晶装置の特徴として
は、双安定性、メモリー性、高速応答性などを挙げる事
が出来る。すなわち、強誘電性液晶をギャップを薄くし
たセルに注入すると、界面の影響を受けて強誘電性液晶
の螺旋構造がほどけ、液晶分子がスメクチック層法線に
たいして傾き角θだけ傾いて安定する領域と、逆方向に
−θだけ傾いて安定する領域とが混在し、双安定性を有
する。このセル内の強誘電性液晶に対して電圧を印加す
ることによって、液晶分子とその自発分極の向きを一様
に揃える事ができ、印加する電圧の極性を切り替えるこ
とによって、液晶分子の配向をある一定の状態から別の
一定の状態へと切り替えるスイッチングが可能となる。
【0004】このスイッチング駆動に伴い、セル内の強
誘電性液晶では、複屈折光が変化するので2つの偏光子
間に上記セルを挟むことによって、透過光を制御するこ
とができる。さらに、電圧の印加を停止しても液晶分子
の配向は、界面の配向規制力によって電圧印加停止前の
状態に維持されるので、メモリ効果も得ることができ
る。また、スイッチング駆動に必要な時間は、液晶の自
発分極と電界が直接作用するために、ツイステッドネマ
ティック型液晶表示装置の1 /1000以下という高速応答
性をもち、それにより高速表示が可能である。 そこ
で、この強誘電性液晶のメモリ効果や高速応答性を利用
することにより、マルチプレックス駆動方式による走査
線の数が多い高解像度の液晶表示装置を構成することが
従来より試みられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように本来、強
誘電性液晶はメモリ性を有するのであるが、メモリ状態
の反転という現象がしばしば生じる。これは、電解を印
加して分子が+θ傾いた状態にした後、電界を除去する
と+θ傾いた状態を保たずに−θ傾いた状態に戻ってし
まうという現象である。この現象は強誘電性液晶の自発
分極によって生じ、逆電場によって引き起こされると説
明されている(吉田、他;第13回液晶討論回予稿集、
2Z15(1987))。より詳細な検討により、この
様なメモリの反転が、電極のエッジ部分から生じ安いこ
とが調べられている(特開平1−179915号公
報)。これは、画面のざらつきやコントラスト低下等、
表示品位に多大な悪影響を及ぼす。
【0006】更に駆動方法として、複数の走査電極と複
数の信号電極を有する一対の基板があって、走査電極に
は順次走査信号が印加され、前記走査信号と同期して信
号電極には情報信号が印加されるような、いわゆるマル
チプレッシング駆動する場合には、非選択電極にもバイ
アス電界が印加される。強誘電性液晶は電界に直接応答
するので前記のようなバイアス電界が印加されると液晶
分子が揺らぎ、著しくコントラストを低下させ、メモリ
の反転もバイアス電界がないときよりも大きくなるとい
う問題点があった。
【0007】本発明は第一に、常にバイアス波形が印加
されるマルチプレッシング駆動においてメモリの反転を
抑え、コントラストの低下の少ない高品位の強誘電性液
晶素子を提供するものであり、第二にはアクティブ素子
を設けてバイアス電界の印加を防ぎ、更にメモリの反転
を抑え、高視野角、高コントラストの強誘電性液晶素子
を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数の電極
を設けた略平行に配置されている上下基板があり、その
基板電極の重なり部分が絵素部となる素子があり、任意
に各絵素にはアクティブ素子を接続し、前記電極のう
ち、少なくとも一方の端部に突起体を有し、前記電極の
上に略平行に一軸配向処理を施した配向膜を設けてな
り、任意に前記電極に選択的に電圧を印加することによ
って液晶の光軸を切り替える駆動手段と、光軸の切り替
えを光学的に識別する手段を有しており、これらの基板
間にカイラルスメクチックC相を有する液晶を介在させ
液晶パネルとし、かつ、カイラルスメクチックC相にお
ける層構造が『く』の字形状に折れ曲がったシェブロン
構造であり、前記折れ曲がり方向が、一軸配向処理方向
に発生するライトニング欠陥とその欠陥の後方に発生す
るヘアピン欠陥に囲まれた領域の内側、もしくは、一軸
性配向処理方向に発生するヘアピン欠陥と後方に発生す
るライトニング欠陥に囲まれた領域の外側に発生する方
向であり、かつ前記折れ曲がり方向を示す領域におい
て、ヘアピン欠陥とライトニング欠陥が別個にまたは対
をなして発生する液晶であり、前記突起体のうち、少な
くとも1つはヘアピン欠陥よりライトニング欠陥に近く
なるように配置することを特徴とする強誘電性液晶装置
を提供する。
【0009】かかる液晶の層のおれまがり方向はシェブ
ロン1配向(以下C1配向と記す)と呼ばれるものであ
り、特にC1配向の中でも基板上で分子がねじれてない
C1ユニフォーム配向(以下C1Uと記す)が、本発明
の強誘電性液晶の配向の特徴である。かかる化合物の具
体例としては、下記の化合物が挙げられる。
【0010】
【化1】
【0011】
【化2】
【0012】かかる化合物の含有量は強誘電性液晶組成
物中、1〜30重量%とされる。含有量が1重量%未満
では、1/3バイアス駆動でコントラストの改善効果が
不充分であり、30重量%を越えると、A−C転移温度
を著しく下げるあるいは、結晶化、高次スメクチック相
の出現を引き起こす等の相系列や相転移温度に対して好
ましくない影響を与える事があるため適さない。
【0013】かかる本発明の強誘電性液晶組成物には、
電子受容体が添加されていてもよく、かかる添加はC1
U配向の温度安定性、ことに低温安定性を向上させる点
一つの好ましい態様である。かかる電子受容体として
は、シアノ基を有し、シアノ基の3重結合と共役し得る
炭素−炭素二重結合を有する共役系シアノ化合物や共役
系ハロゲン化合物がある。共役系シアノ化合物として
は、ジクロロジシアノパラベンゾキノン(DDQ),テ
トラシアノキノジメタン(TCNQ),テトラシアノエ
チレン(TCE)が挙げられる。また、共役系ハロゲン
化合物としては、ジクロロジフルオロキノン、ジクロロ
アントラキノンが挙げられる。これらの電子受容体の配
合量は、1000−5000ppmとするのが適してい
る。
【0014】また、本発明の強誘電性液晶組成物には、
配向性向上の点で未端にフルオロアルキル基を有する他
の液晶性化合物や液晶相溶性化合物が配合されていても
よく、その例は、例えば特開平3−47891号公報等
に示される。一方、本発明においては、配向膜として、
配向処理によるプレチルト角が8〜30°の高プレチル
ト角の有機配向膜が用いられる。ここでプレチルト角が
これらの範囲外では意図する均一なC1U配向が得られ
ず適さない。
【0015】かかる配向膜としては、例えばPSI−X
−2001(チッソ石油化学社製)やPSI−871p
pd(チッソ石油化学社製)の名称で入手できるもの
が、使用可能である。かかる本発明の強誘電性液晶表示
装置の具体例を図2に示す。ガラス基板1a上に透明電
極2a,線状突起体13a,絶縁膜3a,配向膜4aの
順に各層が形成されたものが、基板9である。ここで、
透明電極2aは複数本の透明電極が互いに平行となるよ
うにストライプ状に配列して形成され、配向膜4aには
ラビングによる一軸配向処理がほどこされた構造になっ
ている。
【0016】一方、もう片側のガラス基板1b上にも同
様の条件で透明電極2b,線状突起体13b,絶縁膜3
b,配向膜4bの順に各層が形成されたものが、基板1
0である。透明電極2b,配向膜4bは基板9と同様、
透明電極2bは複数本の透明電極が互いに平行となるよ
うにストライプ状に配列して形成され、配向膜4bには
ラビングによる一軸配向処理がほどこされた構造になっ
ている。
【0017】ついで、この基板9と基板10は、互いに
配向膜4a,4bが対向しあい、かつ、互いの透明電極
2a,2bが直交し、かつ、基板9と10でラビング方
向がほぼ一致するようにし、1.5〜3μm程度、好ま
しくは1.2〜1.8μmの間隔を隔ててシール部材6
で貼り合わせる。これらの基板9,10間には強誘電性
液晶組成物7を介在させて液晶セル11が作成される。
【0018】更に、このセルの上下に偏光軸をほぼ直交
させた偏光板12a,12bを配置させ、偏光板の一方
の偏光軸をセルの液晶のどちらか一方の光軸にほぼ一致
させて液晶表示装置とする。このような強誘電性液晶素
子においてはカイラルスメクチックC層における層構造
は、一般的には『く』の字におれまがったシェブロン構
造をしていることが知られている。ところで、この層の
折れ曲がる方向は図3に示すように、二通りの方向(1
7,18)に発生し、これに伴って二つの異なった配向
状態が生じる。そのとき層と層折れ曲がりの方向が異な
った場所には、ジグザグ欠陥と呼ばれる配向欠陥が生じ
てくる。図3に示すように、ジグザグ欠陥には層の折れ
曲がる方向で<<>>と>><<の2種類の欠陥が発生
し、その形状から前者15がライトニング欠陥、後者1
6をヘアピン欠陥と名付けられており、この形状を観察
することで層の折れ曲がり方向が規定できる[Jpn.
J.Appl.Phys.,28,p.50(198
8)]。
【0019】このような2つの配向はラビング方向との
関係からC1配向、C2配向と呼ばれている(神辺,電
気情報通信学会専門講習会講演論文集「オプトエレクト
ロニクス」−液晶表示と関連材料−,1990年1月,
p18-26)。図4はこれら2つの配向を説明するた
めの図である。図4に記されている円錐状の図形は、ス
イッチングの際に、液晶分子が動きうる軌道で、層法線
25に対して液晶のティルト角26だけ傾いた軌道であ
る。この関係に関しては、特公平1−158415の中
でも論じており、ラビング軸と層の折れ曲がり方向が逆
である23の場合をC1配向(シェブロン1)、同じで
ある図4−24の場合をC2配向(シェブロン2)と定
義している。以下本特許でも同様の名称を使う。
【0020】C1配向とC2配向は、基板界面の液晶分
子のプレティルトが無い場合には、ほぼ等価な配向状態
を示すが、ラビング処理などの一軸配向処理をした場
合、図5に示すような方向に液晶分子のプレチルト22
が生ずる。このプレチルトを大きくすると、C1とC2
で液晶分子の配向状態の差が顕著になっていく。プレテ
ィルト角度は2度程度以上あれば差は顕著であることを
本発明の研究者らは確認している。またC1配向の方が
より高温側に出現する傾向のあることも報告されている
(神辺,電子情報通信学会専門講習会講演論文集「オプ
トエレクトロニクス」−液晶表示と関連材料−,199
0年1月,p18-26)。
【0021】図6はスイッチングを示すための模式図を
示す。図6a,b、図6c,dは、基板界面での分子が
動きにくい場合のC1,C2配向のメモリ状態の分子
(Cダイレクター)の様子を模式的に記したものであ
る。この図において、電界を印加した時のスイッチング
は、ab、cd間で生じる。この時、メモリー状態の切
り替えは、シェブロン構造のつなぎめ部分14だけで起
こっていることになる。界面における分子の上下基板で
の配置を考えると、C1配向ではnダイレクタ20は大
きくねじれた状態になっており、C2配向では小さなね
じ状態になっている。それゆえ、C1配向の方がツイス
テッド配向を取り易いことが予想される。実際、特開平
1−158415によれば、セルの上下に偏光板を直交
させて配置し、セルをその中で回転させたとき、C1配
向では消光する場所がなく、C2配向では消光する場所
があり、C1配向に比べC2配向の方が、良いコントラ
スト特性をしめすことが報告されている。
【0022】このような結果は配向膜のプレチルト角度
が小さいときに得られるもので、同様の結果を本発明の
研究者たちも確認したが、本発明の研究者たちは、配向
膜のプレチルト角度がもっと大きいときには違った減少
が生じることを見いだした。すなわちプレチルト角度が
8°〜30°という大きな値を示す配向膜を用いると、
高温側のC1配向においては、明確な消光位置を示す領
域と消光する領域が観察される。ユニフォーム配向とツ
イステッド配向とを消光位の有無によって区別すること
が一般に認められているので(福田、竹添、「強誘電性
液晶の構造と物性」、コロナ社、1990年、p−32
7)、今ここで、C1配向で消光位を示すものをC1U
(C1ユニフォーム)配向、C1配向で消光位を示さな
いものをC1T(C1ツイステッド)配向と呼ぶことに
する。C2配向については一種類の配向しか得られなか
ったのでC2配向とのみ標記することにする。
【0023】この減少をもう少し考察すると次のように
言うこともできる。すなわち、図6a〜dを用いて説明
した現象は、基板界面で分子が動きにくい場合について
述べたわけであるが、ところが、界面付近の分子を動き
易くし、界面反転が発生した場合を考えると、状況が異
なってくる。図6e,f、図6g,hは界面反転が発生
した場合のC1,C2配向のメモリー状態の分子の様子
を記したものである。この図において、電界を印可した
時のスイッチングはef,gh間で起こっている。この
場合C1配向においては、2つのメモリー状態共に上下
基板の分子のねじれ状態はなくなり、しかも、2つのメ
モリー状態間の光軸角度(メモリ角度)が広くなる。こ
のため、直交ニコル中で消光が可能なだけでなく、セル
を消光いちに設置し、電圧印加を行ってもうひとつのメ
モリー状態に光軸を切り替えた時の光軸角の動きが大き
いために、大きな光変化が得られることになる。
【0024】ところがC2配向においては、界面近傍の
分子の反転が起こったとしても、図から分かるように、
第一のメモリー状態と第二メモリー状態との間では、光
軸の変化が、大きく取れない。従って、界面付近の分子
を動き易くし、界面反転が生じた場合には、C1配向の
方が、よりコントラストがとれることが推定できるわけ
である。
【0025】一般にハイプレチルトの配向膜を用いる
と、基板界面で分子が動き易くなると解釈しており、こ
れが上記の現象と結び付くものと考えている。さて、プ
レチルト角度の大きな配向膜を用いた場合C1U,C1
T、およびC2の3つの状態が観察されるわけである
が、得られるコントラストには次のような傾向があるこ
とを本発明の研究者らは見いだした。
【0026】C1U>C2>C1T この傾向はバイアス電界が印可された場合には更に顕著
な差となる。C1Uがバイアス電界が印加されたときに
良好なコントラストが得られる理由は完全には明確にな
っていないが、バイアス電圧が印加されているときの分
子の揺らぎがC2配向よりも小さく、黒状態での光の透
過が小さいことを確かめている。
【0027】まずC1かC2かの見分け方について述べ
る。セル内のスペーサーや傷から発生するジグザグ欠陥
の形状から層の折れ曲がり方向が推定できる。欠陥には
ライトニングとヘヤピンとの2種類の形状があり、二つ
の欠陥は通常つながって閉じており、その欠陥でかこま
れた領域とその外側では層の折れ曲がり方向が異なるこ
とが知られているので( 図3参照) 、ラビング方向と層
の折れ曲がり方向を推定することができる。またラビン
グ方向は分子のプレチルトの方向で図5の関係になるこ
とが一般に認められているので、ラビング方向と層の折
れ曲がり方向からC1配向、C2配向を規定できる。
【0028】次にツイスト配向(T)であるか、ユニフ
ォーム配向(U)であるかを見分けるための判別法につ
いて述べる。本特許では2つの状態のうち、消光位が現
れるものをユニフォーム、現れないものをツイステッド
とすることにした。ユニフォームとツイステッドの差は
つぎのようになる。 1. セルに低周波の三角波を印加しながら顕微鏡観察を
すると、反転ドメインが観察される。その際、シェブロ
ンのつなぎめ(折れ曲がり部)で発生する内部回位の移
動によるドメイン反転は( 舟型のドメインと呼ばれてい
る) 、ツイスト配向であるとユニフォーム配向であると
に拘わらず発生する。従ってその反転以外にもう一つ以
上ドメイン反転が観測された場合、その反転は界面での
反転であり、スイッチング時にユニフォーム状態を経由
していると判断できる。 2. セルに十分な電界を( ±10V程度) 印加して求め
た光軸の移動角度に対して、メモリー時の二つの安定状
態( 電圧無印加状態) 間の光軸角度が、前者の40%以
上ある場合。通常ツイスト配向では、30%台程度の値
しか得られない。しかし、上記の液晶素子に於いても一
部にメモリ反転現象が観察される。
【0029】上述のように我々はプレチルト角8〜30
°という従来より大きいプレチルト角を持つ配向膜と適
切な液晶材料とを組み合わせることによって、C1U配
向を実現し、小さいプレチルト角をもつ配向膜では得ら
れなかった高コントラスト表示を可能にした。しかし、
C1U配向においても従来のようなメモリの反転現象が
見られた。
【0030】メモリの反転は強誘電性液晶の自発分極に
よって生じる逆電場が引き起こす現象といわれており
(吉田、他;第13回液晶討論会予稿集、2Z15(1
987))、特にこの現象は電極のエッジ部分から起こ
りやすいことが調べられている(特開平1−17991
5)。特開平1−179915によると、C2配向にお
いて配向の方向に対して一方のエッジからメモリ反転現
象が起こり、このエッジ部分に金属等の線状突起体を形
成することによってメモリ反転を防止することができる
と報告されている。
【0031】しかし、我々は更に詳細な検討を行ったと
ころ、図7a(1)〜b(2)に示すように、C2配向
を利用している特開平1−179915では、一対のラ
イトニング欠陥とヘアピン欠陥を有する液晶の配向にお
いて、線状突起体をヘアピン欠陥側のエッジに設けてい
るが、我々の利用しているC1配向では上記の位置に線
状突起体を配置してもメモリの反転を止めることができ
なかった。逆に、一対のライトニング欠陥とヘアピン欠
陥を有する液晶の配向において、線状突起体をライトニ
ング欠陥側のエッジに設けることによってメモリ反転を
抑えることができた。
【0032】
【実施例】
実施例1 表2に構造式で示している化合物を表1に示す割合で混
合し、すべての化合物を、一度、各成分が等方性液体状
態になるまで加熱し、十分に攪拌した後、室温まで放冷
することによりBLC1を作製した。この液晶組成物は
スメクチックC相を有した。BLC1にCH1を2%添
加してFLC1を作製した。この強誘電性液晶組成物F
LC1の転移温度を表3に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【化3】
【0035】
【表2】
【0036】実施例2 本発明に適用した配向膜について磁場容量法を用いてプ
レチルト角を求めた。その測定結果を表4に示す。な
お、測定用のセルは以下のようにして作製した。 1.ガラス基板上におよそ1000Åの厚さのITO膜
を蒸着もしくはスパッタにより形成した。 2.1の基板上に膜厚およそ500Åの絶縁膜を形成し
た。この絶縁膜は、SiO2 の場合、蒸着により形成
し、東京応化製のOCD(OCD P−59310)の
場合、スピンコートにより形成した。 3.2の基板に表4に示す配向膜をスピンコート等の方
法を用いて膜厚およそ400Åで形成した。 4.3の処理の後、レーヨン系の布を用いたラビング法
により一軸配向処理を行った。 5.4でラビング処理を施した基板を上下基板とし、上
下の基板でラビング処理を施した面が向かい合い、かつ
ラビング方向が反平行となり、かつ上下基板間のギャッ
プが20μmになるようにフィルム状のスペーサーを挟
み、貼り合わせた。 6.5で作製されたセルにメルク社製のネマチック液晶
材料E−8を注入し液晶セルを作製した。
【0037】
【表3】
【0038】実施例3 図2は、本発明の液晶装置部の断面を示したものであ
る。図1は本発明の線状突起体を形成した片側基板の斜
視図である。液晶パネルは以下の手順により作成した。 1.ガラス基板1a,1bのそれぞれの上に1000Å
の厚さの複数本の透明電極(2a,2b)が互いに平行
になるようストライプ状に電極のパターンを配列して形
成する。透明電極の厚さ300〜5000Å、好ましく
は1000〜3000Åの範囲に設定することが可能で
ある。 2.1の電極の長手方向の片方のエッジ部分電極と非電
極部分にまたがるようにモリブデン13a,13bを8
00Åの厚さに形成する。モリブデンの厚さは300〜
5000Å、好ましくは500〜2000Å(この実施
例では500Å)の範囲で設定することが可能である。 3.2の基板上に、電極保護膜3a,3bを1000Å
の膜厚で形成する。電極保護膜の厚さは300〜500
0Å、好ましくは500〜2000Åの範囲に設定する
ことができる。電極保護膜にはSiO2 もしくは、東京
応化製のOCD(OCD P−59310)を使用し
た。電極保護膜は、SiO2 の場合、スパッタにより形
成し、OCDの場合は、スピンナーにより基板に塗布
後、焼成する事より形成した。 4.3の基板上に配向膜を400Åの膜厚で形成する。
配向膜材料としてはチッソ石油化学社製のPSI−X−
A−2001,PSI−X012(ポリイミド)及びP
VAをスピンコーターにて塗布し、焼成する事により形
成した。配向膜の厚さは200〜1000Åの範囲で設
定することができる。 5.4で作成された基板にレーヨン系の布を用いてラビ
ング法による一軸配向処理を施す。このときのラビング
の方向は、片方の基板はモリブデンで形成した線状突起
体を通過してから電極を通過するような方向に行い、か
つ、基板9,10を電極パターンが直交するように貼り
合わせたときにラビング方向が同じになるように行な
う。 6.1〜5の工程を経た上下の基板の間に直径1.5μ
mのシリカビーズを分散させエポキシ樹脂製のシール部
材で貼り合わせる。シリカビーズの直径は1〜3μm、
好ましくは、1.2〜1.8μmの範囲に設定すること
ができる。 7.1〜6の工程を経て作成したパネルに前述の本発明
による強誘電性液晶組成物を真空注入法により注入し
た。注入後はアクリル系UV硬化型の樹脂により注入口
を封止した。
【0039】実施例4 配向膜としてPSI−X−A−2001を用いた実施例
3のセル構成のセルにFLC1を注入した。図7−a
(2)に1絵素に於ける配向の様子を示す。配向状態は
スペーサ周辺の極一部の領域を除いてほぼ全面C1U配
向を示した。スペーサ周辺には一対のヘアピン欠陥とラ
イトニング欠陥が生じ、モリブデンで形成した線状突起
体はライトニング欠陥に近くなるように配置されてい
る。このセルに図12及び図13に示すような電界を印
加してスイッチングさせたところ、エッジからのメモリ
反転はなく、しかもコントラスト比が図12の波形の時
50:1、図13の波形の時30:1の表示が得られ
た。
【0040】比較例1 配向膜としてPVAを用いた実施例3のセル構成のセル
に市販の液晶CS1014(チッソ社製)を注入した。
図7−b(2)に1絵素に於ける配向の様子を示す。配
向状態はスペーサ周辺の極一部の領域を除いてほぼ全面
C2配向を示した。スペーサ周辺には一対のヘアピン欠
陥とライトニング欠陥が生じ、モリブデンで形成した線
状突起体はヘアピン欠陥に近くなるように配置されてい
る。このセルに図12及び図13に示すような電界を印
加してスイッチングさせたところ、エッジからのメモリ
反転は生じなかった。しかし、図12の波形を印加した
時のコントラスト比30:1であってのに対して図13
の波形を印加したときのコントラスト比は5:1と著し
く低下した。
【0041】比較例2 実施例3において、配向膜としてPSI−X−A−20
01を用い、ラビングの方向を、片方の基板はモリブデ
ンで形成した線状突起体を通過してから電極を通過する
ような方向に設定する代わりに、電極を通過してからモ
リブデンで形成した線状突起体を通過するように設定
し、他の条件は実施例3と同様にして作成したセルにF
LC1を注入した。図7−a(1)に1絵素に於ける配
向の様子を示す。配向状態はスペーサ周辺の極一部の領
域を除いてほぼ全面C1U配向を示した。スペーサ周辺
には一対のヘアピン欠陥とライトニング欠陥が生じ、モ
リブデンで形成した線状突起体はヘアピン欠陥に近くな
るように配置されている。このセルに図12及び図13
に示すような電界を印加してスイッチングさせたとこ
ろ、ライトニング欠陥側のエッジからメモリ反転が生
じ、図13の波形を印加した時のメモリ反転の面積は図
12の波形を印加したときより更に大きかった。
【0042】比較例3 実施例3において、配向膜としてPSI−X012を用
い、ラビングの方向を、片方の基板はモリブデンで形成
した線状突起体を通過してから電極を通過するような方
向に設定する代わりに、電極を通過してからモリブデン
で形成した線状突起体を通過するように設定し、他の条
件は実施例3と同様にして作成したセルに市販の液晶C
S1014(チッソ社製)を注入した。図7−b(1)
に1絵素に於ける配向の様子を示す。配向状態はスペー
サ周辺の極一部の領域を除いてほぼ全面C2配向を示し
た。スペーサ周辺には一対のヘアピン欠陥とライトニン
グ欠陥が生じ、モリブデンで形成した線状突起体はライ
トニング欠陥に近くなるように配置されている。このセ
ルに図12及び図13に示すような電界を印加してスイ
ッチングさせたところ、ヘアピン欠陥側のエッジからメ
モリ反転が生じ、図13の波形を印加した時のメモリ反
転の面積は図12の波形を印加したときより大きかっ
た。
【0043】実施例5 図10はTFTを用いた強誘電性液晶セルの断面図、図
8はTFT基板の斜視図、図9はTFT基板の平面ずで
あり、以上に示す各図はいずれも本発明の一実施例を示
すものである。 1.ガラスまたはプラスチック基板31上にスパッタに
よってTa膜を形成し所定の形状にパターニングしてゲ
ート配線32、ゲート電極35を形成した。 2.1の基板の上にプラズマCVDによって絶縁膜33
(SiNx)、半導体膜40(a−Si)、n+層41
(りんをドープしたa−Si)を形成し、該半導体膜4
0(a−Si)、n+層41(りんをドープしたa−S
i)をパターニングした。 3.2の基板にITO膜をスパッタによって形成しこれ
をパターニングして画素電極37を形成した。 4.3の基板にTi膜をスパッタによって形成しこれを
パターニングしてソース電極36とドレイン電極38を
形成した。 5.4の基板に絶縁膜42(SiO2 )を500Åの厚
さに形成した。 6.5の基板に遮光層34を形成した。 7.別の基板にスパッタによってITO膜による対向電
極45を形成した。 8.7の基板に絶縁膜層42(SiO2 )を500Åの
厚さに形成した。絶縁層の厚さは300〜5000Å、
好ましくは500〜2000Åの範囲に設定することが
できる。 9.6及び8の基板に配向膜43(PSI−X−A−2
001(チッソ石油化学社製))をスピンコーターにて
400Åの厚みに形成する(46,47)。配向膜の厚
さは100〜5000Å、好ましくは500〜2000
Åの範囲に設定することができる。 10.9で作成された基板46,47にレーヨン系の布
を用いてラビング法による一軸配向処理を施す。このと
きのラビングの方向はTFT側の基板はドレイン電極を
通過してから絵素電極を通過するような方向に行い、か
つ、基板46,47を貼り合わせたときにラビング方向
が同じになるように行なう。 11.1〜10の工程を経た上下の基板の間に直径1.
5μmのシリカビーズを分散させエポキシ樹脂性のシー
ル部材で貼り合わせる。シリカビーズの直径は1〜3μ
m、好ましくは、1.2〜1.8μmの範囲に設定する
ことができる。 12.上記の行程を経て作成したパネルに本発明の強誘
電性液晶組成物を真空注入法により注入した。注入後は
アクリル系UV硬化型の樹脂により注入口を封止した。
【0044】実施例6 実施例5のセル構成のセルにFLC1を注入した。配向
状態はスペーサ周辺の極一部の領域を除いてほぼ全面C
1U配向を示した。スペーサ周辺には一対のヘアピン欠
陥とライトニング欠陥が生じ、ドレイン電極で形成した
線状突起体はライトニング欠陥に近くなるように配置さ
れている。このセルに電圧を印加してスイッチングさせ
たところ、エッジからのメモリ反転はなく、コントラス
ト比50:1の表示が得られた。
【0045】実施例7 図11はTFTを用いた強誘電性液晶セル第2の実施例
の断面図である。実施例5においてドレイン電極28の
形状を図10の形状から図11の形状に変更し、対向基
板側のITOを形成した上に、遮光層35を非絵素部分
と絵素のエッジ部分を覆うように形成した。
【0046】実施例8 実施例5のセル構成のセルにFLC1を注入した。配向
状態はスペーサ周辺の極一部の領域を除いてほぼ全面C
1U配向を示した。スペーサ周辺には一対のヘアピン欠
陥とライトニング欠陥が生じた。スペーサ周辺には一対
のヘアピン欠陥とライトニング欠陥が生じた。このセル
に電圧を印加してスイッチングさせたところ、エッジか
らのメモリ反転はなく、コントラスト比が50:1の表
示が得られた。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、適切な液晶材料とハイ
プレチルト配向膜を組み合わせることによってC1U配
向を可能にし、バイアス波形の印加されるマルチプレッ
クス駆動に於いても高コントラスト実現することができ
る。C1U配向に於いて生じるメモリ反転現象について
は、少なくとも一方の絵素のエッジ部分に線状突起体を
形成し、前記線状突起体をC1配向内に生じる一対のヘ
アピン欠陥とライトニング欠陥において、ライトニング
欠陥に近くなるように配置することによって防止するこ
とができる。このメモリ反転の防止によってコントラス
トの低下、表示画面のざらつきのない表示を実現するこ
とができる。前記C1U配向技術にアクティブ素子を付
加すると、液晶にバイアス電界が印加されなくなり、液
晶分子の揺らぎによるコントラストの低下が防止でき
る。アクティブ素子の立場からすると、強誘電性液晶と
組み合わせることによって、ネマチック液晶と組み合わ
せたときよりも、広視野角で駆動電圧のひくい液晶素子
を作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マルチプレックス駆動するための片側基板の電
極構造を示す斜視図である。
【図2】マルチプレックス駆動する液晶素子の断面図で
ある。
【図3】カイラルスメクチックC相のシェブロン構造及
びジグザク欠陥について説明するための図である。
【図4】カイラルスメクチックC相における分子の配合
状態について説明するための図である。
【図5】ラビング配向処理と液晶分子のプレチルトとの
関係を説明するための図である。
【図6】強誘電性液晶のスイッチングについて説明する
ための図である。
【図7】一絵素に於けるメモリの反転する様子を観察し
た図である。
【図8】本発明の第一のTFT基板の斜視図である。
【図9】本発明の第一のTFT基板の平面図である。
【図10】本発明の第一のTFT基板の断面図である。
【図11】本発明の第二のTFT基板の断面図である。
【図12】図2に示した液晶素子に印加する第一の電圧
波形を示す図である。
【図13】図2に示した液晶素子に印加する第二の電圧
波形を示す図である。
【符号の説明】
1,1a,1b ガラス基板 2,2a,2b 透明電極 3a,3b 絶縁膜 4a,4b 配向膜 6 シール部材 7 強誘電性液晶組成 9,10 基板 11 液晶セル 12a,12b 偏光板 13,13a,13b 線状突起体 15 ライトニング欠陥 16 ヘアピン欠陥 17,18 カイラルスメクチックC層における折れ曲
がる方向 19 ラビング方向 20 Cダイレクター 21 Nダイレクター 22 プレチルト角 23 C1配向(シェブロン1) 24 C2配向(シェブロン2) 25 層法線 26 ティルト角 27 ローラー 31 基板 32 ゲート配線 33 絶縁膜 34 遮光層 35 ゲート電極 36 ソース電極 37 画素電極 38 ドレイン電極 39 40 半導体膜 41 n+層 42 絶縁膜層 43 配向膜 44 45 対向電極 46,47 基板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電極を設けた互いに対向して配置
    されている上下基板があり、その基板電極の重なり部分
    が絵素部となる素子があり、前記電極のうち、少なくと
    も一方の端部に突起体を有し、前記電極の上に略平行に
    一軸配向処理を施した配向膜を設けてなり、これらの基
    板間にカイラルスメクチックC相を有する液晶を介在さ
    せ液晶パネルとし、かつ、カイラルスメクチックC相に
    おける層構造が『く』の字形状に折れ曲がったシェブロ
    ン構造であり、前記折れ曲がり方向が、一軸配向処理方
    向に発生するライトニング欠陥とその欠陥の後方に発生
    するヘアピン欠陥に囲まれた領域の内側、もしくは、一
    軸性配向処理方向に発生するヘアピン欠陥と後方に発生
    するライトニング欠陥に囲まれた領域の外側に発生する
    方向であり、かつ前記折れ曲がり方向を示す領域におい
    て、ヘアピン欠陥とライトニング欠陥が別個にまたは対
    をなして発生する液晶であり、前記突起体のうち、少な
    くとも1つはヘアピン欠陥よりライトニング欠陥に近く
    なるように配置することを特徴とする強誘電性液晶表示
    装置。
  2. 【請求項2】 複数の電極を設けた略平行に配置されて
    いる上下基板があり、その基板電極の重なり部分が絵素
    部となる素子があり、各絵素にはアクティブ素子を接続
    し、前記電極のうち、少なくとも一方の端部に突起体を
    有し、前記電極の上に略平行に一軸配向処理を施した配
    向膜を設けてなり、前記電極に選択的に電圧を印加する
    ことによって液晶の光軸を切り替える駆動手段と、光軸
    の切り替えを光学的に識別する手段を有しており、これ
    らの基板間にカイラルスメクチックC相を有する液晶を
    介在させ液晶パネルとし、かつ、カイラルスメクチック
    C相における層構造が『く』の字形状に折れ曲がったシ
    ェブロン構造であり、前記折れ曲がり方向が、一軸配向
    処理方向に発生するライトニング欠陥とその欠陥の後方
    に発生するヘアピン欠陥に囲まれた領域の内側、もしく
    は、一軸性配向処理方向に発生するヘアピン欠陥と後方
    に発生するライトニング欠陥に囲まれた領域の外側に発
    生する方向であり、かつ前記折れ曲がり方向を示す領域
    において、ヘアピン欠陥とライトニング欠陥が別個にま
    たは対をなして発生する液晶であり、前記突起体のう
    ち、少なくとも1つはヘアピン欠陥よりライトニング欠
    陥に近くなるように配置することを特徴とする強誘電性
    液晶装置。
  3. 【請求項3】 突起体が線状物である請求項1〜2項に
    記載されている装置。
  4. 【請求項4】 電極形状がストライプ型である請求項1
    〜3項いずれかに記載の装置。
  5. 【請求項5】 突起体が低抵抗体で形成されている請求
    項1〜4項いずれかに記載の装置。
  6. 【請求項6】 突起体が金属またはその合金で形成され
    ている請求項1〜5項いずれかに記載の装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61143788A (ja) * 1984-12-17 1986-07-01 キヤノン株式会社 アクテイブマトリクス方式における液晶表示パネル
JPH01179915A (ja) * 1988-01-11 1989-07-18 Canon Inc 液晶素子
JPH03252624A (ja) * 1990-03-02 1991-11-11 Canon Inc 液晶素子

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