JPH05186A - 軌道走行型模擬乗物装置 - Google Patents

軌道走行型模擬乗物装置

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JPH05186A
JPH05186A JP1743991A JP1743991A JPH05186A JP H05186 A JPH05186 A JP H05186A JP 1743991 A JP1743991 A JP 1743991A JP 1743991 A JP1743991 A JP 1743991A JP H05186 A JPH05186 A JP H05186A
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speed
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traveling
capsule
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Kazuo Yamada
數夫 山田
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TOOGO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、広大な敷地を要さず、小さな面積で
ありながらその数倍の距離を走行したかのような錯覚を
与え、しかも遊戯期間中に複雑な運動を擬似体験するこ
とができる軌道走行型模擬乗物装置を提供しようとする
ものである。 【構成】本発明は、内部を外界から遮蔽しこの内部に座
席を設けたカプセル型車両と、途中に乗客が乗降する領
域および外界から遮蔽された遮蔽領域を備えて上記車両
が走行する周回軌道と、上記車両の内部に設けられた映
像および音響演出手段と、これら映像および音響演出手
段に同調して上記座席を動かす座席駆動手段と、上記軌
道の外界遮蔽領域内部に形成されこの遮蔽領域を走行す
る車両を減速させて走行させる低速走行ゾーンを備えた
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊園地等に設置され、
周回軌道を走行して途中でシミュレーション式に模擬体
験を楽しむことができる遊戯乗物装置に関する。
【0002】
【従来の技術】遊園地のジェットコースタは、周回軌道
の途中にアップダウン走路を設けて走行車両に加速、減
速を与えたり、左右のカーブを設けて車両に左右の揺れ
や傾きを与えるなどにより、この車両に乗っている乗客
にスリルとスピード感を味わせるようになっている。
【0003】しかしながら、この種のジェットコースタ
は車両がオープンタイプであるから乗客の視界には周囲
の遊園地風景がそのまま飛び込んでくるようになり、幻
想感覚に乏しい。
【0004】しかも、この種のジェットコースタは、規
模が大きくなればなる程敷設のために広大な敷地面積を
必要とし、かつ構築構造も大掛かりになるので巨額の設
備費用がかかる。
【0005】一方、宇宙空間や空想空間などを人工的に
演出し、このような空間を乗物に乗って楽しむための乗
物装置として周遊装置が知られている。これは軌道をト
ンネル内に導き、このトンネル内の空間を種々の仕掛
け、例えば映像や音響、風などにより空想空間に演出
し、この空間内の軌道に沿って進む車両に乗った乗客は
現実から離れた幻想的な感覚を体験できるようにしたも
のである。
【0006】しかしながら、このような周遊装置の場合
も施設が大掛かりで広大な敷地が必要となり、建設費用
が嵩む不具合があり、トンネル内の空間に映像や音響、
風などの仕掛けで空想空間に演出するのにも費用がかか
る。
【0007】ところで、1990年に開催された花の万
国博覧会の会場では、遊戯パビリオンとして周遊装置が
設けられた。このものは周遊軌道を走行する車両が2人
乗りであり、座席の前のスクリーンに映像を映し出し、
車両の走行による姿勢と映像の変化を適合させて乗客を
楽しませるようにしたものである。
【0008】しかし、この装置の場合、車両の走行姿勢
と映像をマッチさせる必要があるので軌道の形態を車両
の位置および映像の内容に一致させる必要があり、その
構造および調整が面倒である。
【0009】一方、軌道の途中に設けたトンネル内でカ
プセル型の車両を停止させ、この停止中に車両内の前面
に映像を映し出し、この映像に応じて軌道を揺動させる
ことにより車両を揺動させるようにしたシミュレーショ
ン装置が特開平2ー4399号により提案されている。
【0010】しかしながら、このものは軌道を揺動させ
るので揺動駆動装置が大形になる。また、車両を途中で
停止させるため、トンネル内に多くの車両を進ませるこ
とができず、稼働率が低くなる不具合があり、所定時間
内に多くの乗客に楽しんでもらおうとすると、車両が大
形になり、上記揺動駆動装置が巨大化する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
課題は、従来の軌道走行型乗物装置の設備では施設が大
掛かりで広大な敷地が必要であり、建設費用が嵩み、そ
の割合に比して稼働率が低いことである。
【0012】本発明はこのような事情にもとづきなされ
たもので、その目的とするのは、広大な敷地を要さず、
小さな面積でありながらその数倍の距離を走行したかの
ような錯覚を与え、しかもその遊戯期間中にアップダウ
ンや左右の傾斜や振動など複雑な運動を擬似体験するこ
とができる軌道走行型模擬乗物装置を提供しようとする
ものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、途中に乗客が
乗降するプラットホームなどの乗降領域および外界から
遮蔽されたトンネルなどのような遮蔽領域を含む周回軌
道を敷設し、この周回軌道を走行する車両は車両の内部
が外界から遮蔽されるカプセル型車両とし、この車両に
設けた座席は座席駆動手段により、例えば前後、左右お
よび上下に振動あるいは揺動するように動かされる構造
とし、車両内部には映像および音響演出手段を設ける。
つまり、座席は外部から隔離された車両内部に演出され
る映像および音響に連動して動かされるシミュレーショ
ンとし、このシミュレーションを搭載した車両が周回軌
道を走行するようにされている。そして、車両がトンネ
ルなどのような遮蔽領域を走行中にこの車両は速度を大
幅に減じ、しかしながら、映像の変化は車両の走行速度
に関係なく早く設定される。
【0014】
【作用】本発明の軌道走行型模擬乗物装置は、プラット
ホームで乗客が乗込むと車両の内部は直ちに外界から遮
断され、映像や音響の演出のもとで座席がその映像や音
響に連動して動きを開始する。この状態で車両は走行を
開始するが、車両がトンネルに入るまでの間は通常の速
度で進み、これを外部から見ている観客にしてみると車
両は普通の速度で走っているように認識する。車両がト
ンネルに入った後は車両の速度を極めて遅くし、ごくゆ
っくりと走行するように制御する。そして、トンネルか
ら出る直前に車両を加速して前記の普通の速度まで早く
して車両をプラットホームまで戻す。このような車両の
走行中、車両速度に関係なく座席の乗客は映像や音響に
応じて座席が、例えば振動や揺動するのでシミュレ−シ
ョンを楽しむことができる。このシミュレ−ションは、
宇宙遊泳であったり、海中遊覧であったり、ジェットコ
ースタであるなど、種々の擬似体験であり、このような
擬似体験は車両の速度やトンネル内の状況に関係なく楽
しむことができる。つまり乗客は車両が減速走行したこ
とに気付かずに周遊軌道を回り、その間に実際に短い軌
道距離であるにも拘らず、はるかに長い、しかも変化に
富んだ軌道を走行したかのような錯覚を体験することが
できる。
【0015】
【実施例】以下本発明について、図1ないし図5に示す
一実施例にもとづき説明する。
【0016】図において1は、例えば所定の大きさの建
屋2内に設けられた周回軌道であり、この軌道1は左右
一対のパイプ形レール3、3を等間隔に配置して無端経
路を構成している。
【0017】軌道1の途中にはプラットホーム4が設け
られており、このプラットホーム4と反対側に位置して
トンネル5が設けられている。プラットホーム4からト
ンネル5に向かって軌道は昇り勾配1aをなしており、
トンネル5内で軌道は水平となり、若干の下り勾配1b
を経て水平または緩やかな昇り勾配をなしている。な
お、この水平または緩やかな昇り勾配が本発明の低速走
行ゾーン6に相当する。この低速走行ゾーン6の終から
は下り勾配1cが始まり、この下り勾配1cはトンネル
5を出て前記プラットホーム4に至るようになってい
る。なお、このような軌道1のパイプ形レール3、3は
それぞれ支柱7…により支えられている。
【0018】このような軌道1には多数の車両Aが走行
させられるようになっている。これら車両Aは、自身に
走行駆動装置を搭載して自走式にしてもよいが、本実施
例の場合は、軌道1に敷設した車両外部の走行駆動装置
10と11により、車両A…を強制的に走らせるように
してある。
【0019】上記車両の外部に設置した走行駆動装置1
0、11について説明すれば、10は昇り勾配1aに設
置したチェーン式走行駆動装置であり、11はトンネル
5内の低速走行ゾーン6に設置したタイヤ式走行駆動装
置である。
【0020】昇り勾配1aに設置したチェーン式走行駆
動装置10について説明すると、軌道1の昇り勾配1a
における左右のレール3、3間には、図2に示す引上げ
チェーン101が軌道に沿って敷設されており、このチ
ェーン101は通常の駆動スプロケットおよびモータに
より矢印B方向に所定の等速度、例えば時速4〜10Km
程度の速さで走行されるようになっている。そして、車
両Aの下面にはピン102を介してフック103が回動
自在に取付けられており、このフック103は上記チェ
ーン101のコマ104に係脱可能に係合するようにな
っている。
【0021】プラットホーム4から出発した車両Aが軌
道1に沿って昇り勾配1aの下端に達すると、フック1
03がチェーン101のコマ104に係合し、したがっ
て車両Aはチェーン101の矢印X方向への走行に引か
れて同速度で走行される。これにより、車両Aは昇り勾
配1aを引上げられる。そして、昇り勾配1aの頂上に
達すると車両Aは若干の下り勾配1bを重力の作用で自
走して下り、よってフック103はチェーン101から
外れる。下り勾配1bを降りた車両Aは低速走行ゾーン
6に達し、この低速走行ゾーン6に設置したタイヤ式走
行駆動装置11にて走行される。タイヤ式走行駆動装置
11について、図4および図5にもとづき説明する。
【0022】低速走行ゾーン6における左右のレール
3、3間には、架台111が設けられており、この架台
111上には、それぞれ対をなす多数組の摩擦車、例え
ばタイヤ112、112が走行方向に間隔を存して配置
されている。これら一対のタイヤ112、112は図5
に示すように一方向クラッチ113、113を介してギ
アボックス114、114内に収容された図示しないウ
オームホイルに接続されており、各ウオームホイルはウ
オームシャフト115、115に噛み合っている。これ
らウオームシャフト115、115は互いに同方向に回
転されるようになっており、これらウオームシャフト1
15、115が回転すると各ウオームホイルギアの切り
方を逆にして逆回転し、上記一方向クラッチ113、1
13を介して一対のタイヤ112、112が互いに逆向
きに回転されるようになっている。
【0023】図2に示す通り、各タイヤ112、112
を駆動するウオームシャフト115、115は、各組相
互で連動するように連結されており、これらウオームシ
ャフト115、115は駆動モータ116、駆動ベルト
(またはチェーン)117、117により回転駆動され
る。したがって、多数組のタイヤ112、112は同速
度で、しかも各対では互いに反対方向に回転される。
【0024】車両Aの下面中央には下向きに突出する挾
圧板120が設けられており、この挾圧板120は前後
方向に伸びている。この挾圧板120は上記一対のタイ
ヤ112、112により挾まれるようになっている。挾
圧板120が左右のタイヤ112、112により押され
て挾まれると、これらタイヤ112、112が相互に反
対方向に回転しているのでその摩擦を受けて一方に送り
出されるようになっている。このため、車両Aはこれら
タイヤ112、112の回転により矢印C方向に前進さ
せられる。
【0025】なお、挾圧板120の前後方向長さは、隣
接する組のタイヤ112…間のピッチより大きく設定さ
れており、挾圧板120は必ず少なくとも一対のタイヤ
112、112で挾圧されるようになっている。
【0026】上記のようなタイヤ式走行駆動装置11
は、前記トンネル5内の低速走行ゾーン6に設置されて
おり、このゾーン6で車両Aを低速、例えば時速0.5
〜1Km程度の速さで走行させるようになっている。
【0027】そして、このようにして低速走行ゾーン6
を低速で通過した車両は、前記下り勾配1bに達し、こ
の下り勾配1bを重力により自走で、例えば4〜10K
m程度の速さで走行するようになっている。これによ
り、車両Aはトンネル5から出てきてプラットホーム4
に戻る。なお、プラットホーム4またはその近傍には車
両Aの速度を低下させるブレ−キ装置(図示しない)が
設けられている。上記のような軌道1を走行する車両A
は図2および図3に示されており、以下これについて説
明する。
【0028】図において20は車体であり、この車体2
0には左右のそれぞれ前後の位置に車輪21…が取付け
られている。これら車輪21はレール3、3を挾持して
おり、レール3の上および下ならび外側に転接する上部
車輪21a、下部車輪21bおよび側部車輪21cを備
える。したがって、車輪はレール3から脱輪することが
ない。
【0029】車体20はカプセル22で覆われており、
このカプセル22内は外部と遮蔽される構造となってい
る。カプセル22内には複数個の座席23…が設けられ
ている。座席23…は、例えば前後2列で一列2人づ
つ、合計4人乗りとされており、乗客は図示しない扉を
通じてカプセル22に出入りするようになっている。
【0030】そして座席23…の正面に相当するカプセ
ル22内の前面にはスクリーン24が設けられており、
このスクリーン24には、オーバプロジェクタ式映写装
置25などにより映像が映し出されるようになってい
る。この映像は擬似体験するのに適するプログラムを設
定されたものとし、例えば空中遊泳、宇宙飛行、海底探
査、あるいはジェットコースタ等の遊戯であってもよ
い。そして、カプセル22内には適宜なスピーカが設置
され、これにより上記映像に合わせた擬音やその他の音
響的演出をするに有効な音声を発するようになってい
る。各座席23…は上記映像に連動して前後、左右に揺
動および振動をするようになっている。
【0031】すなわち、各列の座席23…は車両の左右
方向に伸びるピッチング中心軸26…に取付けられてい
る。この場合、座席23はそれぞれピン27を介して左
右に回動自在となるように支持されている。各ピッチン
グ中心軸26…は例えば中空角形をなしており、左右の
端部はそれぞれ軸受28…を介して、車体20に立設し
たブラケット29…に回動自在に支持されている。
【0032】各列の座席23…の下端は、図3に示すよ
うに、車両の左右方向に掛け渡されたローリング用連結
リンク30、30により連結されている。ローリング用
連結リンク30はローリング用シリンダ31により左右
に揺動されるようになっている。
【0033】前記前後に位置された各ピッチング中心軸
26、26は、図2に示すように、車両の前後方向に配
置したピッチング用連結リンク32で相互に連結されて
いる。ピッチング用連結リンク32はピッチング用シリ
ンダ33により前後に揺動されるようになっている。
【0034】このため全部の座席23…は、上記ローリ
ング用シリンダ31およびピッチング用シリンダ33の
伸縮作動により同期して前後、左右に揺動や振動をする
ようになっている。そして、これらローリング用シリン
ダ31およびピッチング用シリンダ33は、車体20に
搭載した油圧ポンプ35により駆動される。油圧ポンプ
35とローリング用シリンダ31およびピッチング用シ
リンダ33を結ぶ配管(図示しない)は電磁弁などで開
閉される。この場合、これらローリング用シリンダ31
およびピッチング用シリンダ33は、前記映像に連動し
て作動し、例えば映像が傾きを映した場合は、上記シリ
ンダの作用により、全部の座席23…が傾けられるよう
になっている。つまり、座席23…は映像に応じたロー
リングおよびピッチング運動をしてシミュレーション機
構を構成しているものである。このような構成による実
施例の軌道走行型模擬乗物装置について、作用を説明す
る。プラットホーム4で乗客は車両Aに乗込む。乗客は
座席23に座り、図示しない安全ベルトなどの身体保持
装置で身体の動きを拘束して安全を確保する。
【0035】扉が閉まってカプセル22内を外界から遮
断し、スクリーン24にオーバプロジェクタ映写装置2
5などの映写機により映像を映し出し、同時に音響によ
る演出が始まる。この映像のプログラムに応じて、座席
23…がローリングやピッチング運動を始める。すなわ
ち、乗客は外界から隔離され、カプセル22内に演出さ
れた擬似空間に居るような環境に置かれる。
【0036】このような状況のもとで車両Aはプラット
ホ−ム4を離れるが、座席に座っている乗客は座席がロ
ーリングやピッチングまたは振動しているので、車両が
動き出したことには気が付かない。
【0037】車両Aはプラットホ−ム4を離れて昇り勾
配1aに至り、チェーン式走行駆動装置10により引き
上げられる。つまり、車両Aの下面に設けたフック10
3がチェーン101に係合し、したがって車両Aはチェ
ーン101の走行速度と同等スピード、例えば時速4〜
10Km程度の速さで昇り勾配1aを上昇走行される。こ
の状態を外部の観客がみれば、車両Aは公知のジェット
コースタ等と同様な速度で走行し始めたように感じる。
【0038】車両Aがトンネル5に入って、昇り勾配1
aの頂上を過ぎると、フック103はチェーン101か
ら外れ、車両Aは下り勾配1bを自重で走行し、この車
両Aは低速走行ゾーン6に達する。
【0039】この低速走行ゾーン6では、車両Aがタイ
ヤ式走行駆動装置11により走行される。つまり、車両
Aの下面中央に下向きに突出して設けた挾圧板120
が、タイヤ式走行駆動装置11の各対をなすタイヤ11
2、112により挾まれ、よって車両Aはこれらタイヤ
112、112の回転速度に応じて前進される。この場
合、車両の速度は極めてゆっくりとされ、例えば時速
0.5〜1Km程度の速さで走行さするようになってい
る。
【0040】そして、この低速走行ゾーン6を通過した
車両は下り勾配1bに達し、この下り勾配1bを重力に
より自走で走行し、この時の速度は公知のジェットコー
スタ等と同様な例えば4〜10Km程度の速さで下り走行
する。つまり、車両Aは比較的早い速度でトンネル5か
ら出てきてプラットホーム4に戻る。このようにトンネ
ル5から出てきた車両Aを外部の観客が見ると、いかに
もジェットコースタにより一周してきたかの錯覚を与え
る。
【0041】しかし、実際はトンネル5内で低速走行し
ているだけのことで、一周に要する時間が長い割には走
行距離は少ない。つまり、軌道1の長さは短くてすみ、
このため巨大な敷地面積は不要であり、かつ長大な軌道
を付設するのに比べると施設費用は少なくてすむ。
【0042】一方、カプセル型車両Aに乗っている乗客
は、車両Aがどこの位置にあるか、またどのような速度
で走行しているか、どのような傾き姿勢であるか、等に
一切拘りなく、スクリーン24に映し出された映像に応
じたシミュレーション運動を行う。つまり、例えばこの
シミュレーションがジェットコースタであるとすれば、
車両Aが低速走行走行ゾーン6を極めて低速で通過して
いる場合であっても、画像が超高速に変化していればこ
れに応じた座席23…の運動により超高速走行している
かのような擬似体験をすることができる。この結果、車
両が低速走行であっても、乗客はそれに気が付かず、映
像に設定されたプログラムに応じた長大な軌道を走行し
てきたかの錯覚を味わうことになる。上記の装置によれ
ば、トンネル5内で車両を停止させないから、多数の車
両を順次送り込んで循環させることができ、稼働率が向
上する。また、シミュレーション装置は、各車両Aごと
に独立して設置してあり、したがってレールを振動させ
るなどのような大掛かりな設備が不要である。
【0043】また、実施例では、それぞれ単独のローリ
ング用シリンダ31およびピッチング用シリンダ33の
伸縮作動により多数の客席23…が同期して前後、左右
に揺動や振動をするようになっているから、これらの駆
動装置が簡単になる。なお、本発明は上記実施例の構造
に制約されるものではない。
【0044】すなわち、上記実施例では前後左右で合計
4個の客席23…を同期して運動させる場合、各座席を
リンクなどで連結して、ローリング用シリンダ31およ
びピッチング用シリンダ33で駆動するようにしたが、
図6および図7に示す他の実施例のようにしてもよい。
【0045】図6および図7の場合は、複数の座席23
…をカプセル型車両Aの床40に固定し、この床40を
車体20に対して揺動させるようになっている。つま
り、床40はその略中央を揺動軸受41により前後左右
に傾斜自在にして車体20に取り付けてあり、この揺動
軸受41の左右方向の一側に位置して床40と車体20
をローリング用シリンダ42で連結するとともに、揺動
軸受41の前後方向の一方に位置して床40と車体20
をピッチング用シリンダ43で連結してある。
【0046】このような構造の場合、スクリーン24に
映し出される映像に応じてローリング用シリンダ42お
よびピッチング用シリンダ43を作動させると、床40
およびこれを覆うカプセル22ならびに客席23…が一
体的に前後、左右に揺動や振動をする。このためシミュ
レーション運動を楽しむことができる。その他の構成
は、図1ないし図5の場合と同様であってよいので、図
示および説明を省略する。
【0047】また、上記各実施例の場合、複数の座席2
3…が同期して運動するようにしたが、各座席23にそ
れぞれ駆動装置を取り付けたこれら座席が独立して運動
するようにしてもよい。さらに、軌道1を走行する場
合、車両に走行駆動装置を搭載させて各車両が自走する
ようにしてもよい。
【0048】そして、軌道の全周を先に説明したような
チェーン駆動式、またはタイヤ駆動式にしてもよく、但
しこの場合は低速走行領域の速度を遅くするために、駆
動系を分離するなどの手段が採用される。また、映像装
置は、オーバプロジェクタ装置に限らず、ビデオなどを
用いた表示装置などであってもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、車
両速度に関係なく座席の乗客は映像や音響に応じて座席
が動くのでシミュレ−ションを楽しむことができる。よ
って、乗客は車両が減速走行したことに気付かずに周遊
軌道を回り、その間に実際に短い軌道距離であるにも拘
らず、はるかに長い、しかも変化に富んだ軌道を走行し
たかのような錯覚を体験することができる。このような
ことから、短い軌道で長い時間楽しむことができるの
で、広い敷地を要さず、設備が簡単になり、しかも車両
は停止しないので順次周回させることができ、また減速
走行する領域には多数の車両を小間隔で走行させること
ができ稼働率を高くすることができるなどの効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す軌道走行型模擬乗物装
置の全体の斜視図。
【図2】同実施例の車両の横断面図。
【図3】図2におけるX−X線の断面図。
【図4】同実施例のタイヤ式駆動装置を示し、(a)図
は側面図、(b)図は平面図。
【図5】同タイヤ式駆動装置の断面図。
【図6】本発明の他の実施例を示す車両の横断面図。
【図7】図6におけるY−Y線の断面図。
【符号の説明】
1…軌道、1a…昇り勾配、1c…下り勾配、3…レー
ル、4…プラットホーム、5…トンネル、6…低速走行
ゾーン、10…チェーン駆動装置、101…チェーン、
103…フック、11…タイヤ駆動装置、112…タイ
ヤ、120…挾圧板、A…車両、20…車体、21…車
輪、22…カプセル、23…座席、24…スクリーン、
25…映写装置、26…ピッチング中心軸、30…ロー
リング用連結リンク、31…ローリング用シリンダ、3
2…ピッチング用連結リンク、33…ピッチング用シリ
ンダ、35…油圧シリンダ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 内部が外界から遮蔽されこの内部に座席
    を設けたカプセル型車両と、途中に乗客が乗降する領域
    および外界から遮蔽された遮蔽領域を備えて上記車両が
    走行する周回軌道と、上記車両の内部に設けられた映像
    および音響演出手段と、これら映像および音響演出手段
    に同調して上記座席を動かす座席駆動手段と、上記軌道
    の外界遮蔽領域内部に形成されこの遮蔽領域を走行する
    車両を減速させて低速走行させる低速走行ゾーンを備え
    たことを特徴とする軌道走行遊戯乗物装置。
JP1743991A 1991-02-08 1991-02-08 軌道走行型模擬乗物装置 Pending JPH05186A (ja)

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JP1743991A JPH05186A (ja) 1991-02-08 1991-02-08 軌道走行型模擬乗物装置

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JP1743991A JPH05186A (ja) 1991-02-08 1991-02-08 軌道走行型模擬乗物装置

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