JPH05186602A - ポリビニルアルコール水溶液の自動連続製造方法 - Google Patents

ポリビニルアルコール水溶液の自動連続製造方法

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JPH05186602A
JPH05186602A JP1838492A JP1838492A JPH05186602A JP H05186602 A JPH05186602 A JP H05186602A JP 1838492 A JP1838492 A JP 1838492A JP 1838492 A JP1838492 A JP 1838492A JP H05186602 A JPH05186602 A JP H05186602A
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pva
slurry
steam
heat exchanger
pump
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Yoshiro Maeda
喜朗 前田
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Noritake Co Ltd
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Noritake Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】PVAのスラリ調製からスチーム溶解、滞留、
脱泡、冷却までを完全自動化できるとともに、作業の効
率化および設備の省スペース化を図ることの出来るPV
A水溶液の自動連続製造方法を提供することを目的とす
る。 【効果】オートフィーダ2によりPVAパウダをウォー
タポンプ3により水をフロージェットミキサ1に供給し
て、PVAスラリを調整しこのPVAスラリをPVAポ
ンプ4で次工程へ給送するPVA分散工程と、PVA分
散工程のPVAポンプ4から給送されて来たPVAスラ
リをクッカ5またはSM熱交換器においてスチームで直
接または間接に加熱しホールディング管7で溶解する溶
解工程と、溶解工程で溶解されたPVAをフラッシュタ
ンク8において脱泡する脱泡工程と、脱泡工程で脱泡さ
れたPVAを熱交換器で冷却する冷却工程とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリビニルアルコール
(以下PVAという)水溶液の自動連続製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術・課題】従来のPVAの溶解法としては、
特開平3−33130号公報に記載のものがあり、この
従来の方法は、図2に示す工程によって行われるもので
ある。すなわち、水とPVA粉末とをスラリタンク内で
攪拌装置2により攪拌混合し、PVAの水スラリを調製
し、そのPVA水スラリを、ポンプ3により、スラリ流
量調節バルブ4を経由して、蒸気噴出加熱器5に連続的
に圧入する。次いで、PVAの水スラリの連続圧入と並
行して、生蒸気を生蒸気流量調節バルブ6を経由して蒸
気噴出加熱器5へ連続的に導入する。蒸気噴出加熱器5
内でPVAの水スラリと生蒸気が接触して瞬時にスラリ
が昇温することにより、PVAが溶解して高温のPVA
水溶液が得られ、水溶液排出パイプ7から排出される。
【0003】そして、この溶解法によるPVA水溶液の
製造の連続化には、スラリタンクおよび滞留、脱泡、冷
却機能等を何れもバッチ式で構成し、図3に示すよう
に、スラリタンク1を二つ用意して、一方のスラリタン
ク1でPVAの水スラリを調整している間に他方のスラ
リタンク1から水スラリを供給することによって行って
いる。また、脱泡や冷却についても、二つのタンク8,
8を設けて同様に行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の連続製造方法では、完全な全自動の連続化は困難
であり、また、2組のタンク等を設置する必要が有るの
で、大きな設置スペースを必要とするといった不利が有
る。
【0005】また、PVAの原料のうち約30%程度
は、いわゆる膨潤するタイプのものであり、これらを水
と混合すると膨潤を起すため、タンクに貯えておくこと
が困難な場合も有り、この場合には、前記の従来の方法
を用いることが出来なかった。本発明は、上記のような
従来のPVAの連続溶解法における問題を解決するため
に為されたものである。すなわち、本発明は、PVAの
水スラリの調製からスチーム溶解、滞留、脱泡、冷却ま
でを完全自動化出来るとともに、作業の効率化および設
備の省スペース化を図ることの出来るPVA水溶液の自
動連続製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を達成するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために、オートフィーダによりPVAパウダを
ウォータポンプにより水をフロージェットミキサに供給
してPVAスラリを調整し、このPVAスラリをPVA
ポンプで次工程へ給送するPVA分散工程と、PVA分
散工程のPVAポンプから給送されて来たPVAスラリ
をクッカにおいてスチームで直接加熱しホールディング
管で溶解する溶解工程と、溶解工程で溶解されたPVA
をフラッシュタンクにおいて脱泡する脱泡工程と、脱泡
工程で脱泡されたPVAを熱交換器で冷却する冷却工程
とからなることを特徴としている。
【0007】また、他の発明はPVA分散工程において
PVAスラリをSM熱交換器(スタティックミキサを内
蔵した熱交換器)でスチームにより間接加熱することを
特徴としている。
【0008】
【作用】上記製造方法は、PVA分散部では、フロージ
ェットミキサにオートフィーダによってPVAパウダ
が、またウォータポンプによって水が供給され、このフ
ロージェットミキサで攪拌されて一定濃度のPVAスラ
リが調製される。そして、このPVAスラリはPVAポ
ンプによって、溶解部に給送され、溶解部Bでは、クッ
カまたはSM熱交換器にスチームが供給されてPVAス
ラリが直接または間接加熱により溶解温度まで加熱さ
れ、ホールディング管で完全に溶解させる。次に脱泡部
Cでは、フラッシュタンクにおいて溶解されたPVAの
脱泡および予備冷却が行われる。そして、最後に冷却部
において、SM二重管式熱交換器によって所定の温度ま
で冷却されてPVA水溶液の製造工程を終る。
【0009】
【実施例】以下、この発明を、図面に示す実施例に基づ
いて、さらに詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明によるPVA水溶液の自動
連続製造方法を実施するための装置の実施例を示すもの
であって、図中、AはPVA分散部、Bは溶解部、Cは
脱泡部、Dは冷却部である。
【0011】PVA分散部Aでは、フロージェットミキ
サ1にオートフィーダ2によってPVAパウダaが、ま
たウォータポンプ3によって水が供給され、このフロー
ジェットミキサ1で攪拌されて一定濃度のPVAスラリ
cが調製される。そして、このPVAスラリcはPVA
ポンプによって、溶解部Bのクッカ5に給送される。
【0012】溶解部Bでは、クッカ5にスチームdが供
給されてPVAスラリが直接加熱により溶解温度まで加
熱され、スタティックミキサ6を経てホールディング管
7で完全に溶解させる。
【0013】次に脱泡部Cでは、フラッシュタンク8に
おいて溶解されたPVAの脱泡および予備冷却が行われ
る。
【0014】そして、最後に、冷却部Dにおいて、SM
二重管式熱交換器9によって所定の温度まで冷却されて
PVA水溶液の製造工程を終る。
【0015】なお、上記実施例は、溶解部BにおいてP
VAスラリの溶解を直接加熱方式で行う場合を示したも
のであるが、クッカ5の代りにSM熱交換器(スタティ
ックミキサを内蔵した熱交換器)を使用して、間接加熱
方式によりPVAスラリの加熱を行っても良い。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、PVA
分散部でPVAスラリを連続的にかつ一定の濃度で製造
出来、そして脱泡、冷却工程をライン化することにより
PVA水溶液の全自動化が可能となる。そして、従来の
ようなスラリタンクが不要のため、実施装置の設置スペ
ースが小さくて済みコンパクト化が図れ、また製造工程
の全自動化が可能となってメンテナンスも容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す工程図、
【図2】従来例を示す工程図、
【図3】従来例を示す工程図。
【符号の説明】
1…フロージェットミキサ 2…オートフィーダ 3…ウォータポンプ 4…PVAポンプ 5…クッカ 6…スタティックミキサ 7…ホールディング管 8…フラッシュタンク 9…SM二重管式熱交換器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オートフィーダによりPVAパウダを、ウ
    ォータポンプにより水をフロージェットミキサに供給し
    てPVAスラリを調整し、このPVAスラリをPVAポ
    ンプで次工程へ給送するPVA分散工程と、 PVA分散工程のPVAポンプから給送されて来たPV
    Aスラリをクッカにおいてスチームで直接加熱しホール
    ディング管で溶解する溶解工程と、 溶解工程で溶解されたPVAをフラッシュタンクにおい
    て脱泡する脱泡工程と、 脱泡工程で溶解されたPVA
    を熱交換器で冷却する冷却工程とからなることを特徴と
    するポリビニルアルコール水溶液の自動連続製造方法。
  2. 【請求項2】PVA分散工程においてPVAスラリをS
    M熱交換器でスチームにより間接加熱する請求項1記載
    のポリビニルアルコール水溶液の自動連続製造方法。
JP4018384A 1992-01-08 1992-01-08 ポリビニルアルコール水溶液の自動連続製造方法 Expired - Lifetime JP2807367B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111331883A (zh) * 2019-10-29 2020-06-26 上海辛帕工业自动化有限公司 脱泡灌注装置及脱泡灌注方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0333130A (ja) * 1989-06-30 1991-02-13 Denki Kagaku Kogyo Kk ポリビニルアルコールおよびその連続溶解法

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