JPH10146590A - 酸又はアルカリの中和装置 - Google Patents

酸又はアルカリの中和装置

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JPH10146590A
JPH10146590A JP30845196A JP30845196A JPH10146590A JP H10146590 A JPH10146590 A JP H10146590A JP 30845196 A JP30845196 A JP 30845196A JP 30845196 A JP30845196 A JP 30845196A JP H10146590 A JPH10146590 A JP H10146590A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中和物の厳密なpH管理ができ、中和熱を効
率的に除去しながら酸又はアルカリを連続的に中和でき
る酸又はアルカリの中和装置を提供する。 【解決手段】 ミキシングポンプ4に供給されるスルホ
ン酸の流量を流量計5で計測する。この計測値に応じ
て、流量調節計2がバルブ1をフィードフォワード制御
して、当量より僅かに少ないアルカリをミキシングポン
プ4に供給する。ミキシングポンプ4はスルホン酸とア
ルカリを循環ラインLの循環液と一緒に混合して中和さ
せる。中和物は熱交換器6で除熱され、その一部が循環
ラインLでミキシングポンプ4に戻される。流量調節計
8はミキシングポンプ4に戻される中和物の圧力が一定
となるように抜き出しポンプ9を制御する。pH調節計
7は循環ラインLの中和物のpHを計測し、計測値が設
定pHとなるようにバルブ3をフィードバック制御し
て、必要量のアルカリをミキシングポンプ4に供給す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は酸又はアルカリの中
和装置に関し、さらに詳しくは、例えば、スルホン化反
応によって生成された界面活性剤の原料であるスルホン
酸の濃厚溶液をアルカリで中和するのに好適な酸又はア
ルカリの中和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】酸やアルカリを中和する一般的な手法と
しては、比較的大きな中和槽を用いて、バッチ方式で攪
拌を行いながらpH等を計測して中和終点を管理し、中
和槽に設置されている冷却用ジャケットや循環ラインで
除熱を行いながら中和させる方法が採られていた。しか
しながら、こうした手法によると装置が大がかりになっ
てしまうことと、連続的に中和を行うことができないと
いう問題があった。
【0003】そこで近時、これら欠点を改善するために
以下のような種々の試みがなされている。まず、第1の
手法として特開平2−218656号公報は、中和槽を
用いて所定のモル比に調整された酸とアルカリを添加し
て循環ラインで除熱する中和方法を開示している。ま
た、第2の手法として、特開昭58−174287号公
報は排水の中和混合を連続的に行うもので、中和される
酸(又はアルカリ)のpHを計測して、計測されたpH
に見合った量のアルカリ(又は酸)をフィードフォワー
ド制御で混合すると共に、中和後のpHの計測値に基づ
くフィードバック制御によってアルカリ(又は酸)を添
加して中和を行う手法を開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した第
1の手法は、所定のアルカリ量が混合された中和物の温
度制御を行うには有効ではあるものの、中和物の厳密な
pH管理が要求されるような中和には適していない。
【0005】また、上記第2の手法は、被中和物である
酸(又はアルカリ)のpHから中和に必要なアルカリ
(又は酸)量が比較的精度良く求められる排水等に限っ
て適用できる手法である。つまり、本発明が対象とする
ようなスルホン酸の濃厚溶液のようにpHが非常に小さ
な値を示す被中和物の場合、pH計の測定誤差を勘案す
ると、pHから中和に必要なアルカリ(又は酸)量を精
度良く求めることは困難と言える。これに加えて、この
手法では中和熱を効率よく除去することが困難であっ
て、スルホン酸の中和などに適用することはできない。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、中和物の厳密なpH管理が可能であ
って、しかも、中和熱を効率的に除去しながら酸又はア
ルカリを連続的に中和できる酸又はアルカリの中和装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明は、酸とアルカリを混合させて中和物を連
続的に生成する混合手段と、前記中和物を前記混合手段
に循環させて前記酸及び前記アルカリとともに混合させ
る循環手段と、被中和物である酸又はアルカリを前記混
合手段に供給する被中和物供給手段と、前記供給手段が
供給する前記酸又は前記アルカリの流量に基づいて、当
量に近いアルカリ又は酸を前記混合手段に供給するフィ
ードフォワード供給手段と、前記中和物のpHを計測し
て、該pHの計測値を所定のpH値とするだけのアルカ
リ又は酸の流量を算出し、算出された流量のアルカリ又
は酸を前記混合手段に供給するフィードバック供給手段
とを具備することを特徴としている。
【0008】また、本発明は、混合手段が生成した中和
物を一旦蓄積する中間タンクを設けて、循環手段が中和
物をこの中間タンクから混合手段に循環させるように構
成しても良い。こうすると、酸とアルカリの混合を完全
に行うことができるとともに、pHのばらつきを減少さ
せることができ、さらには脱泡や初流分の調整などが容
易になるという効果がある。
【0009】また、本発明は、混合手段が生成した中和
物を除熱する冷却手段を設けて、この冷却手段によって
冷却された中和物を循環手段によって混合手段へ循環さ
せる構成としても良い。こうすると、中和反応が起きる
のと同時に生成された中和物が冷却されるため、中和物
が高温となっている時間を短くすることができ、中和物
の変質やゲル化を防止できるという効果がある。
【0010】また、本発明は、混合手段が酸,アルカ
リ,中和物を混合するにあたって、アルカリと中和物を
混合した後に酸を混合するか、若しくは、酸と中和物を
混合した後にアルカリを混合させるように構成しても良
い。こうすると、酸或いはアルカリを循環された中和物
で希釈でき、局所的な発熱を防止できるという効果があ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。なお、以下の各実施形態で
は、スルホン化反応によって生成された界面活性剤の原
料であるスルホン酸の濃厚溶液をアルカリによって中和
するスルホン酸の中和装置について説明している。しか
しながら本発明はこれに限定されるものではなく、スル
ホン酸以外の酸であっても良くさらにはアルカリ溶液で
あっても良い。
【0012】〔第1実施形態〕図1は同実施形態による
スルホン酸の中和装置の構成を示すブロック図である。
同図において、配管H1にはスルホン酸を中和するため
のアルカリが導入され、その下流側にはバルブ1が接続
される。ここで、本実施形態ではアルカリとして水酸化
ナトリウム(NaOH)を用いている。
【0013】バルブ1は、次に述べる流量調整計2より
送られた制御情報C1に従って、配管H1から導入され
たアルカリの流量を調整する。このバルブ1にはその下
流側に配管H2が接続されており、配管H2には流量調
節計2が設けられている。流量調節計2は、後述する流
量計5の計測結果に基づいて制御情報C1を生成し、こ
の制御情報C1によってバルブ1の開度を制御して、配
管H2に流れ込むアルカリが当量より僅かに少なくなる
ように調整を行う。
【0014】一方、配管H3には配管H1に導入される
のと同種のアルカリが導入され、その下流側にはバルブ
3が接続される。バルブ3は、後述するpH調節計7か
らフィードバックされる制御情報C2に従って、バルブ
3の下流側に接続された配管H4に流れ込むアルカリの
流量を調整する。配管H4に流入するアルカリは、これ
を配管H2に流れるアルカリと合わせたときに当量とな
るように調整される。そして、これら配管H3と配管H
4は合流して配管H5となり、この配管H5がミキシン
グポンプ4に接続される。
【0015】ミキシングポンプ4は、スルホン酸,アル
カリ,後述する循環ラインLを流れる中和物(以下、循
環液と呼ぶ)を連続的に混合するためのポンプであっ
て、例えば渦巻きポンプが用いられる。なお、ミキシン
グポンプ4において、アルカリの添加位置はミキシング
ポンプ4のサクション位置としている。
【0016】ここで、ミキシングポンプ4へスルホン
酸,アルカリ,循環液を導入するにあたっては、アルカ
リと循環液を混合した後にこれらの混合液にスルホン酸
が混合されるように導入用の配管を構成するか、或い
は、スルホン酸と循環液を混合した後にこれらの混合液
にアルカリが混合されるように導入用の配管を構成す
る。こうすると、スルホン酸ないしはアルカリを循環液
で薄めることができ、局所的な発熱を防止できる。
【0017】他方、スルホン酸は配管H6からミキシン
グポンプ4に導入される。ここで、スルホン酸のフィー
ド量と循環液の循環量との比率は、1:5〜1:60に
設定されている。これにより、中和熱によるスラリーの
温度上昇を抑えるとともにアルカリを希釈し、中和反応
をマイルドにして製品の変質を予防する。流量計5は配
管H6に設けられており、この配管H6に導入されたス
ルホン酸の流量を計測する。
【0018】熱交換器6は配管H7によってミキシング
ポンプ4と接続されており、配管H7を介してミキシン
グポンプ4からの中和物が流入する。そこで、熱交換器
6は流入してきた中和物の除熱を行って配管H8へ放出
する。この配管H8は配管H9と配管H10に分岐さ
れ、配管H10はさらに配管H11と配管H12に分岐
される。
【0019】pH調節計7は配管H9に接続されてお
り、循環ラインLを流れる中和物のpHを計測する。そ
して、pH調節計7は計測されたpHに基づいて制御情
報C2を生成してバルブ3にフィードバックする。上述
したように、制御情報C2は、循環液のpHが予め決め
られた設定pHとなるように配管H4に流入するアルカ
リ量を制御するための情報である。なお、pH調節計7
を後述する配管H12に設け、この配管H12で中和物
のpHを計測しても良い。
【0020】圧力調節計8は配管H11に設けられてお
り、この圧力調節計8は配管H11を流れる循環液の圧
力を計測して制御情報C3を生成し、制御情報C3によ
って次に述べる抜き出しポンプ9を制御する。ここで、
制御情報C3は、ミキシングポンプ4に戻される循環液
の圧力が一定値となるようにするための情報である。配
管H11は、pH調節計7の下流側に接続された配管H
13と合流して配管H14となり、この配管H14がミ
キシングポンプ4に接続される。
【0021】抜き出しポンプ9は、圧力調節計8が生成
した制御情報C3に従って、ミキシングポンプ4に戻さ
れる循環液の圧力が一定値となるように配管H12から
除熱された循環液を抜き出し、その下流側に接続された
配管H15から次工程へ送り出す。このように、循環ラ
インLとは、ミキシングポンプ4から出た中和物の一部
をミキシングポンプ4に戻すもので、中和物はミキシン
グポンプ4→配管H7→熱交換器6→配管H8→配管H
10→配管H11→配管H14→ミキシングポンプ4の
ように循環ラインLを循環する。
【0022】以上のように、本実施形態では循環ライン
Lに対するアルカリの導入を2系列に分割した構成とし
ている。まず第1の系列は、スルホン酸の流量を計測
し、計測された流量に対して予め設定されただけのアル
カリを導入するフィードフォワード制御を行うものであ
る。
【0023】ここで、フィードフォワード制御はスルホ
ン酸の原料に依存する酸価によって決定される。通常、
スルホン化工程が安定的に運転されていれば、酸価は原
料の種類によっておおよそ一定値となる。したがって、
スルホン酸の種類と流量が分かれば、フィードフォワー
ド制御で添加すべきアルカリの理論量が算出できる。そ
こで、中和されるスルホン酸の種類毎に、フィードフォ
ワード制御で導入される際のスルホン酸に対するアルカ
リの比率が予め登録されている。
【0024】これに対し、第2の系列は、第1の系列の
フィードフォワード制御によって大部分のアルカリを添
加したのちの循環液のpHが設定pHとなるように、循
環液のpH計測値と設定pHの差分に対応するだけのア
ルカリを添加するフィードバック制御を行うものであ
る。ちなみに、フィードフォワード制御とフィードバッ
ク制御で与えられるアルカリの比率は、90:10〜9
9:1となるように設定される。
【0025】また、本実施形態では、高温の中和物がミ
キシングポンプ4に戻る前にその温度が制御される構成
である。すなわち、中和反応が起こると同時に中和物が
冷却されてその温度が下がるようになっており、高温と
なっている時間を抑えることができるため、界面活性剤
の変質やゲル化を防止することができる。
【0026】次に、上記構成によるスルホン酸の中和装
置の動作について説明する。まず、スルホン酸が配管H
6からミキシングポンプ4に導入されると、これと並行
して流量計5が配管H6を流れるスルホン酸の流量の計
測を行う。すると流量調節計2は、配管H1から導入さ
れるアルカリの流量が、計測されたスルホン酸の流量に
対して所定の比率となるように制御情報C1を生成して
バルブ1の開度を制御する。これにより、当量に少し足
りないだけのアルカリが配管H2と配管H5を介してミ
キシングポンプ4に流入する。
【0027】そこで、ミキシングポンプ4は流入してき
たスルホン酸,アルカリ,循環液を混合し、これにより
中和反応が起こって、中和反応の際に生じた中和熱によ
って高温となった中和物が配管H7に出される。熱交換
器6はこの中和物を除熱し、冷却された中和物を配管H
8に放出する。この中和物は配管H9と配管H10に分
流され、配管H10に分流された循環液はさらに配管H
11と配管H12に分流される。
【0028】一方、圧力調節計8は配管H11を流れる
循環液の圧力を計測して、ミキシングポンプ4に流れ込
む循環液の圧力が一定値となるような制御情報C3を生
成して抜き出しポンプ9を制御する。これにより、抜き
出しポンプ9が配管H12から必要なだけの循環液を配
管H15から次工程へ排出し、ミキシングポンプ4に戻
される循環液の圧力が一定に保たれる。
【0029】他方、pH調節計7は配管H9から循環液
のpHを計測して、配管H4から導入されるアルカリに
よって、循環液のpHが設定pHとなるように制御情報
C2を生成してバルブ3の開度を調整する。このフィー
ドバック制御によって配管H3から配管H4に必要量の
アルカリが流入し、配管H2からのアルカリと合流され
てミキシングポンプ4に流入する。これにより、スルホ
ン酸とアルカリがそれぞれ当量で混合されて、それによ
り得られた中和物が循環ラインLを循環する。
【0030】〔第2実施形態〕本実施形態は、第1実施
形態の構成にさらに中間タンクを設けるように構成した
もので、ミキシングポンプからの中和物を一旦、中間タ
ンクに入れたのち、この中間タンクから中和物をミキシ
ングポンプに戻している。図2は、本実施形態によるス
ルホン酸の中和装置の構成を示すブロック図である。同
図において、図1と同じ構成要素には同一の符号を付し
てあり、ここではその説明を省略する。
【0031】さて、図2において、中和槽10は中和物
を一時的に蓄積してさらに攪拌混合するための中間タン
クであって、中和槽10で攪拌された中和物は配管H1
6に放出される。この配管H16は配管H17と配管H
18に分岐され、配管H17の下流側には循環ポンプ1
1が接続される一方、配管H18の下流側には抜き出し
ポンプ12が接続される。
【0032】循環ポンプ11は、その下流側に接続され
た配管H19を介して、中和槽10から出される中和物
を熱交換器6に送り出す。熱交換器6に接続された配管
H8は、本実施形態では配管H9と配管H20に分岐さ
れ、この配管H20を介して循環液がミキシングポンプ
4に戻される。
【0033】抜き出しポンプ12は、中和物を配管H1
8から抜き出して配管H21に排出するポンプである。
この配管H21は配管H22と配管H23に分岐され、
配管H22を介して中和物が中和槽10に戻される。一
方、配管H23の下流側にはバルブ13が接続されてい
る。バルブ13を調節することで、配管H23の中和物
を配管H24から次工程へ送り出すとともに、ポンプ1
2から中和槽10への中和物の循環比を調整して中和槽
10のレベルが一定となるようにする。
【0034】このように、中和槽10には配管H22か
ら中和物が戻されるとともに、上流側に接続された配管
H25を介してミキシングポンプ4からの循環液が流入
するとともに、上流側に接続された配管H26を介して
pH調節計7から中和物が流入する。中和槽10はこれ
らを攪拌混合して配管H16に排出する。そして、本実
施形態にあっては、中和物がミキシングポンプ4→配管
H25→中和槽10→配管H16→配管H17→循環ポ
ンプ11→配管H19→熱交換器6→配管8→配管20
→ミキシングポンプ4のように流れて、循環ラインLa
を構成する。
【0035】次に、上記構成によるスルホン酸の中和装
置の動作について説明する。まず、第1実施形態と同様
にして、スルホン酸と当量に少し足りないだけのアルカ
リとがそれぞれミキシングポンプ4に導入されて混合さ
れる。ミキシングポンプ4から出た中和物は中和槽10
に流れ込み、pH調節計7から配管H26を介して流れ
てきた中和物と、配管H22を介して抜き出しポンプ1
2から戻される中和物と一緒にされて、中和槽10で攪
拌混合される。
【0036】中和槽10でさらに混合された循環液は、
配管H16を通って配管H17及び配管H18に分流さ
れる。配管H17側に分流された循環液は、循環ポンプ
11で配管H19に汲み上げられて熱交換器6で除熱さ
れ、配管H8及び配管H20を通ってミキシングポンプ
4に戻される。
【0037】一方、抜き出しポンプ12は、配管H16
から分流されて配管H18側に流れ込んだ中和物を配管
H21に汲みだす。その際、バルブ13の調整によって
中和槽10のレベルが一定となるだけの中和物が配管H
22を介して中和槽10に戻され、残りの中和物が配管
H23とバルブ13を通って、配管H24から次工程へ
送られる。
【0038】他方、第1実施形態と同様に、pH調節計
7は循環ラインLaを流れる循環液のpHを計測して、
循環液のpHが設定pHとなるようにバルブ3の開度を
調整するフィードバックをかける。これにより、配管H
4からミキシングポンプ4に必要量のアルカリが導入さ
れ、ミキシングポンプ4においてスルホン酸と当量のア
ルカリが循環液とともに混合され、それによって得られ
た中和物が循環ラインLaを循環する。
【0039】以上説明したように、本実施形態のように
中間タンクを利用すると、装置の構成が若干は複雑には
なるものの、混合を完全に行うことができる上に、pH
のばらつきを減少させることができ、脱泡や初流分の調
整などが容易になるなど様々な利点が得られる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
酸とアルカリを混合手段によって混合するにあたって、
被中和物である酸又はアルカリを混合手段に供給すると
ともに、この酸又はアルカリの流量に基づいて当量に近
いアルカリ又は酸を混合手段に供給するフィードフォワ
ード制御を行うとともに、中和物のpHを所定pHとす
るだけのアルカリ又は酸を混合手段に供給するフィード
バック制御を行うようにしたので、被中和物である酸又
はアルカリが濃厚溶液であっても、生成される中和物の
pHを厳密に調整できるとともに、酸又はアルカリを連
続的に中和できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態によるスルホン酸の中
和装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第2実施形態によるスルホン酸の中
和装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,3,13 バルブ 2 流量調節計 4 ミキシングポンプ 5 流量計 6 熱交換器 7 pH調節計 8 圧力調節計 9,12 抜き出しポンプ 10 中和槽 11 循環ポンプ H1〜H26 配管 L,La 循環ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/66 530 C02F 1/66 530Q (72)発明者 粉家 一晃 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 野中 浩一 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸とアルカリを混合させて中和物を連続
    的に生成する混合手段と、 前記中和物を前記混合手段に循環させて前記酸及び前記
    アルカリとともに混合させる循環手段と、 被中和物である酸又はアルカリを前記混合手段に供給す
    る被中和物供給手段と、 前記供給手段が供給する前記酸又は前記アルカリの流量
    に基づいて、当量に近いアルカリ又は酸を前記混合手段
    に供給するフィードフォワード供給手段と、 前記中和物のpHを計測して、該pHの計測値を所定の
    pH値とするだけのアルカリ又は酸の流量を算出し、算
    出された流量のアルカリ又は酸を前記混合手段に供給す
    るフィードバック供給手段とを具備することを特徴とす
    る酸又はアルカリの中和装置。
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