JP2020505225A - 塩酸の連続中和方法およびその装置 - Google Patents

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Abstract

工業的規模の、塩酸の連続中和方法およびその装置を開示する。【選択図】図1

Description

本発明は、工業的規模での塩酸の連続中和方法、およびそのための装置に関する。
本発明は、ポリマーまたはポリマー前駆体の製造中に反応副生成物として形成される塩酸の中和についてそれ自体知られている工業プロセスに由来する。
中和の化学的原理は、文献に包括的に記載されている。アレニウスの定義(1887)、およびそれを展開させたブレンステッド−ローリー(1923)の定義によれば、中和とは酸と塩基との間の反応である。ここで、酸とは、水溶液中でプロトンを解離および放出し、ヒドロニウムイオンまたはオキソニウムイオン(H)を形成できる物質として定義される。これに対し、塩基とは、水溶液中で解離して水酸化物イオン(OH)を形成し、プロトンを受容することができる物質である(MORTIMER,Charles E.;MULLER,Ulrich:Chemie−Das Basiswissen der Chemie.,8th edition,2001,pages 234 and 282参照)。
記載された文脈では、pHを示すグラフを得るための断続滴定法が、実験操作として知られている。ここでは、極めて少量の塩基を規定量の酸に段階的に添加し、指示薬を用いてpHを測定する(MORTIMER,Charles E.;MULLER,Ulrich:Chemie−Das Basiswissen der Chemie.,8th edition,2001,p.311 f.参照)。
国際公開第2008083997号は、ジフェニルメタンジアミン(MDA)の製造に続いて、塩酸含有反応混合物を連続して中和する方法を開示しており、アンモニアを使用して酸を中和し、続いて、反応混合物を水相と有機相とに分離する。さらなる処理工程で、アルカリ土類金属の酸化物または水酸化物を用いて、水相からアンモニアを分離することが可能である。本発明の方法との重要な違いとして、国際公開第2008083997号の方法では、MDA反応の完了後に、中和剤として弱塩基のアンモニア(pH9.4)を酸性の反応混合物に添加し、中和反応後に、有機相を水相から分離させるため、2つの相は別々に処理され得るか、または用いられるアンモニア量の一部は石灰乳との反応およびそれに続く蒸留によって回収され得るという点が挙げられる。
工業的規模での中和のさらなるプロセス工学的使用は、例えば、酸性の混合廃水を生じやすい、公共工学廃水またはプロセス工学廃水の処理において発生する。浄化した廃水を主排水口に流す前に、pH中性状態(pH7)にすることが求められるが、これは、コンピュータ処理と下水の前処理との間に、強酸および強塩基(通常、硫酸および水酸化ナトリウムまたは代替として石灰乳)を添加することによって達成される。さらに、これらの物質を添加すると、金属水酸化物の形成によって金属イオンを沈殿させる働きをする。この手順は、中和沈殿と呼ばれ、一般に連続処理設備で用いられる。ここで、平均処理量10m/hで、15分間の平均滞留時間を達成することが求められ、低速混合装置を使用して混合する。しかしながら、ここでは沈殿工程による金属水酸化物の分離に主眼が置かれており、したがって下流の沈殿工程が必要である(HARTINGER,Ludwig:Handbuch der Abwasser−und Recyclingtechnik.2nd edition,1991,p.294 ff.参照)。
プロセス設計および調整技術の原理は、文献(LIPTAK,Bela G.:Instrument Engineers Handbook.4th edition,2005,p.2044 ff.参照)に見出すことができる。しかしながら、ここでは特定の目的について何ら見出すことはできない。
国際公開第2008083997号
MORTIMER,Charles E.;MULLER,Ulrich:Chemie−Das Basiswissen der Chemie.,8th edition,2001,pages 234 and 282 MORTIMER,Charles E.;MULLER,Ulrich:Chemie−Das Basiswissen der Chemie.,8th edition,2001,p.311 f. HARTINGER,Ludwig:Handbuch der Abwasser−und Recyclingtechnik.2nd edition,1991,p.294 ff. LIPTAK,Bela G.:Instrument Engineers Handbook.4th edition,2005,p.2044 ff.
周知の技術用途には、強酸である塩酸と強塩基である水酸化ナトリウムとの中和、ならびにそれにより生じる、大量の原料(特に、少なくとも1m/hの塩酸流量)において、特に塩酸投入濃度が可変であり、かつ塩酸投入流量も可変である場合に、そしてさらに、特に、完全自動連続運転モードにおける反応熱の除去において、pHを設定するためのプロセス工学および計装における課題に主眼を置いたものはない。
イソシアナート(MDIまたはTDI)製造の副生成物として得られる塩酸の総量は、さらに電気分解で処理されるか、または移送設備を介して鉄鋼もしくはゴム産業および水処理の分野でさらに使用するために移送され得る。中間貯留容量に限界があるため、上述の塩酸の受け手による受け入れが少ない(塩酸の需要低潮時)場合、形成された酸の量が過剰となる場合があり、この過剰分はそれ以上処理することができない。イソシアナートの製造の削減はここでは経済的に実現可能ではないため、記載の本発明が採用される。本中和設備によって、イソシアナート(MDIまたはTDI)の製造の副生成物として得られる塩酸量の一部を、イソシアナートの製造を削減することなく、それが必要な場合に処理することが可能になる。
本発明の目的は、高濃度塩酸の新規の連続中和方法であって、上述の欠点を克服し、信頼できる、経済的で、連続的な方法を可能にする中和方法を提供することである。
本発明の特定の目的は、pHおよび温度の目標処理パラメータを遵守しつつ、水酸化ナトリウムを使用した連続運転の完全自動中和方法における塩酸の投入濃度および投入量に関する可変の運転要件に工業的規模で対処できる連続中和方法を提供することである。具体的な目的は、水溶液中のヒドロニウムイオン濃度の対数関数として表されるpHを調整することである。加えて、さらなる具体的な技術的目的は、中和前の処理工程における、処理に関連する圧力変動、そしてしたがって関連する、特定の許容枠における質量的な処理量の変動を自動的に均一化することである。
本目的は、少なくとも1m/hの流量を有する塩酸の、少なくとも3つの反応段階でアルカリ金属水酸化物を用いて行われる中和によって達成され、反応段階は、pHの粗設定、精密設定および最終設定を含み、いずれの場合も段階ごとに冷却され、これらの段階ごとの各反応熱を奪う、反応混合物の再循環副流を含む。最終的に所望のpHを確実に得るために、出発原料溶液、および処理の過程中に出発原料から得られる様々な反応混合物の均質化が、確実に行われる必要がある。
特に、反応段階におけるpH最大段階および出発原料の使用可能な最大濃度を考慮に入れながら、必要な中和量の計量添加を可能にする、3つの反応段階の構想が、目標のpHを実現するために採用される。これらの3つの段階によって、目標pH到達までに必要な中和剤の残存量に基づいて、添加量の要件を満たすことが可能になる。相応して、計量添加容量は、反応段階の数が増すにつれて減少する。徐々に減少する計量添加容量は、計量バルブの選択に反映される。
本発明は、少なくとも10重量%のHCL濃度、および少なくとも1m/h、好ましくは少なくとも5m/hの流量を有する塩酸の、3〜9の範囲の目標pHへの、多段階、特に3段階の連続中和方法であって、以下の工程を含む方法を提供する:
A)中和対象の塩酸4および化学量論的に必要なアルカリ金属水酸化物の少なくとも95%、好ましくは少なくとも99%の割合のアルカリ金属水酸化物5を、第1段階1で、第2段階2から再循環して冷却された、中和された塩酸の流量9に導入し、その後、流れ4、5、9が混合され、中和および滞留領域17aで1次反応混合物18aの反応が起こる工程であって、第1段階1から流れる流れ6のpHが、少なくとも1のpHを有し、第2段階2から再循環して冷却された塩酸の流量9が、第1段階1に供給される塩酸流量の少なくとも3倍に相当する、工程、
B)第1段階1からの流量6を、第2中和段階2の中和領域17bに移送し、2次反応混合物18bのpHを、2次回路7’中に導入点7’’および7’’’でアルカリ金属水酸化物5’または塩酸4’を添加することによって、好ましくはpH3の値にさらに設定する工程であって、上記2次回路7’が、第2反応段階2で冷却される主流7から取り除かれる副流から生じ、中和された塩酸の流量7の、副流7’の流量に対する比率が、少なくとも10:1であり、第2段階の主流の冷却8後、第2段階2からの2次反応混合物18bのさらに大きい副流9を、反応A)を行う第1中和段階1に再循環させる、工程、
C)第2段階2の2次反応混合物18bのさらなる副流10を、第3中和段階3の中和領域17cに導入し、第3中和段階3の3次反応混合物18cのpH値を、中和領域17cに接続されたさらなる2次回路11’中に、特に導入点11’’および11’’’でアルカリ金属水酸化物5’または塩酸4’を添加することによって、pH3〜pH9の範囲のpHにさらに設定する工程であって、上記2次回路11’が、第3段階から流出し、冷却12に供される、反応混合物17cの主流11のより小さい副流からなり、第3段階から流出する、主流11のより大きい副流13が、冷却12後、温度およびpH監視を含む最終品質管理に受け渡され、3次反応混合物18cの上記冷却流13が所定の品質基準を満たす場合、上記流れ13が生成物流15として取り除かれ、そうではない場合、3次反応混合物18cが、さらなるpH調整のため、再循環流16として第3段階3に導入される、工程。
この新規の方法の好ましい実施形態では、中和剤(アルカリ金属水酸化物)として水酸化ナトリウムが使用される。100ppm未満のNaOCl含有量を有する水酸化ナトリウム溶液を中和剤として使用することが好ましい。濃水酸化ナトリウム溶液の濃度は、好ましくは少なくとも15重量%、特に好ましくは少なくとも25重量%、さらに特に好ましくは少なくとも30重量%である。
この新規の方法は、第1中和段階1における反応混合物18aの平均滞留時間が20秒間〜3分間となるように行われることが好ましい。
本方法のさらに好ましい実施形態では、第2中和段階2における2次反応混合物18bの平均滞留時間は15〜100分間である。
この新規の方法の別の好ましい実施形態では、第3中和段階3における3次反応混合物18cの平均滞留時間は45〜250分間である。
この新規の中和方法の特に好ましい変形形態は、互いに独立して、第1段階1から吐出されたときの1次反応混合物18aの温度が、45℃〜80℃、好ましくは65℃〜70℃の範囲の値に設定され、第2反応段階2で直接測定される2次反応混合物18bの温度が、40℃〜75℃、好ましくは60℃〜65℃の範囲の値に設定され、第3段階の冷却12から吐出されたときの3次反応混合物18cの温度が、15℃〜55℃、好ましくは25℃〜50℃の範囲の値に設定されることによって特徴づけられる。設備から離脱するときの生成物流15中の3次反応混合物18cの目標温度は、30℃を超えないことが特に好ましい。
本発明の好ましい実施形態では、スタティックミキサーおよび混合ノズルの特有の配置が採用される。第1反応段階では、2つの流入する流れは、比較的短い時間で均質な反応混合物を得るために、スタティックミキサーで合流させられる。
したがって、この新規の中和方法のさらに特に好ましい実施形態は、第1中和段階1における流れ4、5、9の混合がスタティックミキサーで行われ、スタティックミキサーが少なくとも98%、好ましくは99%の混合品質を有することを特徴とする。
本発明の目的において、品質特徴的な混合品質とは、水酸化ナトリウム、塩酸、およびそれらの反応生成物が均質に分布した容量の、全体の容量に対する比率である。この文脈では、均質性の目標は、すべての試料が、全体に対応する組成を反映することを意味する。混合品質は、流量と、それによって生じる、混合管内の乱流によって横方向の混合を発生させる混合要素上の圧力低下との関数として成立し、各混合要素から管径の4倍分離れた下流で測定される。ここでは、混合される流体の接触点から、混合品質を達成するまでの下流方向の距離を、混合距離と呼ぶ。
具体的な実施形態では、スタティックミキサーの後に、下流槽が続き、下流槽の容量によって、第1段階の反応混合物18aが完全に反応するための滞留時間17aがもたらされる。これによって、反応混合物の均質化の効果はさらに強められる。これはまた、反応混合物18aのpH測定を確実に行えるようにするためにも必要である。
さらなる段階B)およびC)(第2および第3反応段階)の両方で、特に、混合ノズルが設けられており、混合ノズルは、まず流入する流れを混合し、次に反応槽内の均質化をもたらすことを目的とする。
この新規の方法の好ましい変形形態は、使用可能な槽容量の約25%の領域にあたるバッファ容量が、流入流量の変動を補正するために、中和領域17bおよび/または中和領域17cに設けられていることを特徴とする。
この新規の中和方法は、2次反応混合物18bと副流4’、5’、7’との混合、および3次反応混合物18cと副流4’、5’、11’との混合が、互いに独立して、中和領域17bもしくは17c内の撹拌具19を使用して、または副流7’を中和領域17bに、もしくは副流11’を中和領域17cに供給する導管の入口領域に設けられた混合ノズル20によって、もたらされるように構成されることが特に好ましい。
すべての段階で、水酸化ナトリウムの計量添加のための計量バルブは、特に、極めて正確な計量添加を行えるように2つ設けられている。したがって、各中和段階には、粗計量装置と、微調整用の小型バルブがある。特に第1段階で規定の値が設定されており、他の段階ではpHの大きな振れのみが計測され、これらの段階で特別な調整の作業がない場合、塩酸の添加のために、このような計量装置を必ずしも2つ設ける必要はない。
さらに、本方法の好ましい実施形態では、水酸化ナトリウムと塩酸との反応のための特定の滞留時間を確保することが有益である。適切な滞留時間が、この目的のために各反応段階で設けられる。第1段階で好ましく使用されるスタティックミキサーは、実質的に滞留時間を生じさせないため、滞留槽はスタティックミキサーの下流に設置される。これによって、反応混合物を完全に反応させることが可能になり、第1段階後のpH測定の有益さが増す。上記の技術的な必要性は、第2および第3段階における適切な滞留時間を必要とするが、第2および第3段階は、第1段階とは対照的に、特に、一体型の反応槽容量によって実現されてきた。このことは、流入する流れの処理量から逸脱した場合に、システムのバッファ容量というさらなる利点を有し、したがって、これらの処理枠から離れた場合に、設備が即時に運転停止することを防止する。好ましい実施形態では、第2および第3反応槽の容量は、pH調整装置の共振振動(共振破壊)が回避されるように選択されている。
この新規の方法を実施するための全体の設備は、特に、連続流動設備として構成されており、反応時間または再装備時間のために流れを中断する必要がない連続運転用に設計されている。したがって、塩酸の連続的な処理を保証することができ、上流の処理における負荷の制限または負荷の変動を危惧する必要がない。
中和反応で発生する熱は、特に、第2および第3反応段階で別々の冷却回路を介して、冷却水冷却装置を用いて段階的に除去される。第2段階では、副流もまた、冷却を目的として第1段階の上流に再循環される。循環ポンプは、一般に、反応混合物を熱交換装置に移送するために使用され、付加的に、(ロータの回転によって)、さらに槽への再循環の結果として、装置内に混合効果をもたらす。これらの手段によって、特に、材料工学の限定が特定の各要件を固守し、生成された中和廃水が特定の各要件内に収まり、したがってさらなる処理に利用できることが保証される。
この新規の方法の好ましい実施形態では、アルカリ金属水酸化物、特に100ppm未満のNaOCl含有量を有する水酸化ナトリウムが使用され、その結果、次に還元剤の使用を必要とする遊離塩素が反応中に形成されない。
必要な場合、使用されるアルカリ金属水酸化物、好ましくは水酸化ナトリウムは、上述の最大NaOCl含有量を得るために、使用前に還元剤、好ましくは重硫酸ナトリウムと混合される。代わりに、本方法の第2中和段階で、アルカリ金属水酸化物、特に水酸化ナトリウムの流れに還元剤を添加することもできる。
本発明を、図面および実施例を用いて以下に記載するが、図面および実施例は本発明の限定を意図するものではない。
塩酸の3段階の中和の概略図を示す。 第1中和段階の詳細の概略図を示す。 第2中和段階の詳細の概略図を示す。 第3中和段階の詳細の概略図を示す。
図面において、参照符号は下記の意味を有する。
1 第1中和段階
2 第2中和段階
3 第3中和段階
4 中和対象の塩酸
4’ 第2および第3段階で目標pHに設定するための塩酸の流れ
5 水酸化ナトリウム
5’ 第2および第3段階で目標pHに設定するための水酸化ナトリウムの流れ
6 第1段階から流出する反応混合物
7 第2中和段階からの主流
7’ 主流7からの部分的に中和された塩酸のより小さい2次回路
7’’ 第2中和段階の2次回路中への水酸化ナトリウムの計量添加
7’’’ 第2中和段階の2次回路中への塩酸の計量添加
8 第1および第2中和段階の冷却
9 第2段階の冷却された反応混合物の再循環
10 第2段階から流出する反応混合物
11 第3段階から流出する反応混合物
11’ 流れ11の中和された塩酸のより小さい2次回路
11’’ 第3中和段階の2次回路中への水酸化ナトリウムの計量添加
11’’’ 第3中和段階の2次回路中への塩酸の計量添加
12 第3中和段階の冷却
13 第3段階の冷却された反応混合物
14 生成物流の放出基準または品質の監視
15 中和から排出された品質枠内の生成物流
16 品質枠外の再循環された反応混合物
17a 第1段階後の滞留および中和領域
17b 第2段階の中和領域
17c 第3段階の中和領域
18a 第1段階の(1次)反応混合物
18b 第2段階の(2次)反応混合物
18c 第3段階の(3次)反応混合物
20 第1段階のスタティックミキサー
21 第2段階の混合ノズル
22 第3段階の混合ノズル
F1 第1中和段階に流入する塩酸の流量測定
F2 第2中和段階に流入する塩酸の流量測定
F3 第3中和段階に流入する塩酸の流量測定
F4 第1中和段階に流入する水酸化ナトリウムの流量測定
F5 第2中和段階に流入する水酸化ナトリウムの流量測定
F6 第3中和段階に流入する水酸化ナトリウムの流量測定
K1 第1中和段階に流入する塩酸の調整装置
K2 第2中和段階に流入する塩酸の調整装置
K3 第3中和段階に流入する塩酸の調整装置
K4 第1中和段階に流入する水酸化ナトリウムの調整バルブ対
K5 第2中和段階に流入する水酸化ナトリウムの調整バルブ対
K6 第3中和段階に流入する水酸化ナトリウムの調整バルブ対
P1 塩酸の入口圧力測定
P2 水酸化ナトリウムの入口圧力測定
PH1 pH調整のための第1中和段階後のpH測定
PH2 pH調整のための第2中和段階後のpH測定
PH3 pH調整のための第3中和段階後のpH測定
PH4 目標pHの監視
T1 冷却水調整のための第1中和段階後の温度測定
T2 冷却水調整のための第3中和段階後の温度測定
T3 目標温度の監視
[実施例]
[実施例1]
冷却回路およびポンプ移送回路の始動、ならびにさらに出発原料供給の開始後、中和設備の稼働準備が整う。使用される32%濃度の水酸化ナトリウムの測定位置P2では、6.3bar/0.63MPaの作動圧力がかかり、中和対象の31%濃度の塩酸の測定位置P1では、5.4bar/0.54MPaの作動圧力がかかる。中和対象の塩酸の流れに関する目標値は、操作員によって工程管理システムに入力される。30.0m/hの流量を有する流入する塩酸の流れ4は、第2段階からの冷却された反応混合物の再循環流9に導入される。比率調整装置F1およびF2を介して、かつ第1段階のpH調整装置PH1を介して、28.5m/hの量の、9および4からの流れが、水酸化ナトリウムを供給する調整バルブ対を介して、第1中和段階K4に計量供給される。各総流量179m/hが、続いて、第1中和段階1の混合装置を表すスタティックミキサー20に流入した。集中的な均質化を経た後、第1および第2段階の冷却8のための冷却水の流れを調整するために温度T1が、スタティックミキサーの下流で測定される。この位置では、65.4℃の温度が達成される。1次反応混合物18aは、続いて、滞留および中和領域17aに流入する。滞留および中和領域17aは、それを介して流れが発生する槽を用いて実現されており、その後に、導入される水酸化ナトリウム5の量を調整するための、信頼できるpHの測定PH1を保証するために、各反応混合物をさらに反応させるために設けられている。第1段階から流出する反応混合物6において、pH1.6が達成される。
次の工程で、依然として酸性の塩ブラインが、雰囲気圧力で運転される中和設備の第2段階2に流入する。第2段階2の滞留時間は、通常運転における完全越流によって達成される、約30mに相当する充填レベル58.3%の、高い位置(図示せず)に配置された大気圧下の反応槽によって確保される。混合ノズル21を設置することによって、反応段階2で生じる乱流が混合に利用される。さらに、混合ノズル21は、周囲の槽容量から、各反応混合物18bの約4倍の流れを吸い込む。2つの小さい混合ノズルは底に対して接線方向に配向しており、1つの大きいジェット混合装置は、中央および斜め上方に作動し、それによって容積内の完全な混合を確実に行う。この混合原理は、第3中和段階3でも類似的に採用されている。この段階から、反応混合物18bの主流7が取り除かれ、冷却8に供される。ここで、第1および第2段階の中和熱の大部分は、冷却水に転移される。本方法では、冷却設備8の冷却水は、14.7℃から24.5℃まで昇温する。このように予備冷却された、吐出されたブラインの大部分は、120m/hの量で再循環流9の形態で中和の第1段階1の上流に搬送される。このブラインのより小さい副流7’は、2次回路中で混合ノズル21を作動させる。pH調整装置PH2の設置後に、120.0l/hのアルカリが計量されて導入位置7’’で流れ7’に流入し、0.7l/hの酸が計量されて導入位置7’’’で流れ7’に流入する。計量装置K5の前の処理段階への連結は、再び流量計F5によって行われる。2次流7’が混合ノズル21を通過して移送される間、反応混合物18bの均質化が中和領域17bで起こり、この中和段階2から冷却8に向かう吐出流7中でpH測定装置PH2を用いて測定されるpHが9.2を達成する。
反応混合物18bは、流れ10の形態で、第2段階2から越流を介して中和の第3段階3に流入し、中和の第3段階3は、容積容量が3倍であるために著しく長い滞留時間を実現する。第2段階の容量と第3段階の容量との上記容量比は、調整回路中の共振振動を回避し、したがって関連する共振破壊を回避するように設計されている。上記第3段階から、反応混合物18cの主流11が同様に取り除かれ、冷却12に供される。上記処理工程で、第3段階の中和熱が冷却水に転移される。本方法では、冷却設備12の冷却水は、14.7℃から29℃まで昇温する。逆に、反応混合物18cは36.5℃から29℃に降温する。466m/hの流量の冷却水が、第1、第2および第3段階の冷却(8および12)には必要である。冷却後、2次回路11’は第3中和段階3の混合ノズル22を作動させる。pH調整装置PH3の設置後に、28.0l/hのアルカリが計量されて導入位置11’’で流れ11’に流入し、34.0l/hの酸が計量されて導入位置11’’’で流れ11’に流入した。2次流11’が混合ノズル22を通過して搬送されるとき、反応混合物18cの均質化が中和領域17cで起こり、流れ13中でpH測定装置PH3を用いて測定されるpHが8.6を達成する。第3段階から出力されるpHの測定を確実に行い、計装が満たすべき有用性要件を保証するため、上記pH測定は、3回に(重複して)設計されている。第3反応段階3の充填レベルに呼応して、反応混合物18cは、放出基準pH(測定PH3およびPH4)ならびに温度(測定T3)を固守しながら、充填レベル調整装置L1を介して、処理工程14に排出される。一定の充填レベル60.8%で、58.7m/hが排出される。生じたブラインが、流れ13中でパラメータの限界値を超過する場合、吐出が中断され、流量13は、流れ16の形態で第3中和段階3に戻るように搬送される。したがって、第1工程で、ブラインは第2および第3反応段階(2および3)で短時間、緩和され得る。この目的のために、2つの段階のそれぞれは、通常運転の約3/4の充填度で運転される。第2工程で、第3段階の回路運転のさらなる調整が成功しなかった場合、酸およびしたがってアルカリの、第1段階に流入する流れは、徐々に減少する(負荷削減の構想を参照)。
計量装置の設計の詳細
第1段階1に流入するアルカリは、段階的なバルブ寸法(kvs値)を有する2つの平行なバルブK4を介して、回路網から計量される。微調整バルブは直接調整され、最大処理量は粗バルブより10倍小さい。バルブ間に共振が起こらないように、粗バルブは、小型バルブの操作量からよりゆっくり調整される。ランプを超えて生成物が遡上する間に、小型バルブが最大まで開栓された場合、粗バルブがわずかに開栓される。その結果、小型バルブを再びいくらか閉栓することができる。大型バルブは、必要とされる目標pHを達成するために十分に頻繁に作動させられる。同様に、微調整バルブを閉栓する必要に迫られた場合、粗バルブを段階的に閉栓する。このようにして、アルカリ流の迅速かつ正確な調整を達成することができる。粗バルブが最初に開栓される移行領域では、バルブが境界領域ではもはや直線的に計量しないため、履歴現象が起こる。したがって、移行領域では小型バルブは総設定範囲を突き抜け、一方、より大きい流量では、20%〜80%の操作量に留まるはずである。
第1段階の例として本明細書に記載の上記基本原理は、第2段階2の水酸化ナトリウム導入位置K5、および第3段階3の水酸化ナトリウム導入位置K6でも実施される。第2段階および第3段階では、主に規定のpH値への調整が試みられる。第3段階の帯域幅が吐出範囲によって決定される一方、第1および第2段階は調整手段の出力の関数として規定され得る。第3段階で計量される水酸化ナトリウムの予想流量は極めて小さいため、計量はバルブ、および並行して容量ポンプによって行われる。
各段階で所望されるpH値のために、計量が満たすべき正確さの要件が高いため、大きな振れが起こり得る。酸性溶液は、調整の補正後、先行の段階から再び流出するが、時として長い滞留時間のために、2つの段階2および3で、酸が追加で導入された。簡単な調整バルブが、以下の流量計によって再び案内される。
調整構想の設計の詳細
本明細書に記載の方法の包括的な構想は調整構想に基づき、調整構想は、多数の処理パラメータ、例えば流入流量、入口圧力およびさらに温度、充填レベルおよび反応段階ごとのpHの測定、ならびにさらに冷却水温度の監視によって特徴づけられ、第1に、高度な工程管理を用いた設備の完全自動運転を可能にし、第2に、流入する媒質の処理パラメータ(濃度、圧力および量)であって、システム全体がそれに合わせて自動的に調整するパラメータの特定の変化を可能にする。通常運転では、設備の始動後は、操作員が直接介入する必要はない。したがって、必要な中和剤の量を測定して計量バルブで設定するpH調整回路が、各段階で採用される。このようにして、各段階で一定のpHに照準が合わされ、反応段階の数が増すごとに目標pHに近づく。
負荷調整のための一体的な構想によって、中和設備の効率利用による運転が可能になり、人員による設備の操作が非常に簡単になる。臨界の処理パラメータをその限界値未満に維持するために、負荷調整によって、自動的に負荷の削減を行う。このようにして、中和設備の容量は、必要な中和容量に最適かつ経済的に適合することができる。中和設備は、生成溶液の処理パラメータの規定の限界値を固守し、設備容量を最大処理量で最適に利用しながら、最大負荷で自動運転される。負荷に応じた処理パラメータの調整を考慮に入れた上記負荷調整では、設備操作員による、中和対象のHCL流(4)に対する一定の目標負荷値の設定と、工程管理システムにおいて処理パラメータがその上限値に近づいた場合に実施される、自動的な負荷の変更とが組み合わされている。本構想は、負荷が処理パラメータに逆の影響をもたらす、すなわち、負荷の増大/減少が処理パラメータの上昇/低下につながる用途に適している。通常運転では、すなわち、考慮される処理パラメータ(T1、PH1、PH2、T2、PH3、T3、PH4およびまたさらなる品質パラメータ(濁度および伝導率))がそれらの限界値を下回る場合、設備操作員によって規定された負荷が実行される。臨界処理パラメータが亜臨界域にあるという事実によって、設備操作員は、設備操作員の介入によって負荷の設定値を増大できることがわかる。各処理パラメータがその上限値に近づいた場合、逸脱しそうな処理パラメータをその閾値内に維持するために、工程管理システムによって、自動的な負荷の変更が行われる。各処理パラメータに設けられた調整回路(例えば、PID、MPC)を用いて、自動的な負荷の変更が行われる。この目的のために、上位の主調整回路はそれぞれ、規定の負荷および処理パラメータのために設けられており、主調整回路は、負荷を操作量として用いて各処理パラメータをその設定値に調整する役割を持つ。上位の主調整回路の操作量はそれぞれ、下位の調整回路(スレーブ)の目標値であり、下位の調整回路は、支配的な圧力条件および所与のバルブ特性においてスレーブ調整装置の必要とする流れが実現されるように、作動装置(例えばバルブK1)を介して工程に介入する。
本方法のさらなる計装上の最適化は、自動的な冷却水の調整によってもたらされる。第1、第2および第3中和段階での工程温度を測定し、設定値を超えた場合は、調整バルブの形態の作動装置によって冷却水流が自動的に増加させられる。ここで、第1中和段階の温度測定(T1)のために、第1および第2段階の冷却設備(8)の冷却水量の調整回路がある。さらに、第3中和段階の温度測定(T2)は、第3段階の冷却設備(12)の調整バルブを直接調整することによって実施される。その結果、システムは負荷の変化または温度の変動に反応し、処理パラメータを超過した場合の自動的な負荷の削減に直接介入することを回避する(前段落を参照)。
個々の段階のpH調整は、文献の推奨にしたがって、「フィードフォワード」制御の形態で実施される(LIPTAK,Bela G.:Instrument Engineers Handbook.4th edition,2005,p.2044 ff.参照)。したがって、局所的な容量および局所的なpHのみが利用されるのではなく、前段階の各流入溶液も考慮に入れられる。第1段階では、導入された複数の流量が一緒に流入する。さらに、主な障害パラメータとして認識されてきた供給圧力も考慮に入れられた。第2段階では、必要量のアルカリは、再循環流の他、第1段階で計量流入された流れ、およびpHに由来する。第3流では、上記計算は、前段階で導入された複数の流量と、第2段階から吐出されたときのpHであって、したがって反応混合物18cの含有量を表すpHとから行われる。
中和設備は、使用される化学物質の安全要件にしたがって構成される。ここで、建設に適合する材料が採用されており、処理パラメータの重度の逸脱に対して、適切な安全コンセプトが設けられている。さらに、設備は、閉鎖型設備であり、設備内で発生する酸性の気体廃棄物は、標的化された形態で既存の排気処理設備に移送される。

Claims (8)

  1. 少なくとも10重量%のHCL濃度、および少なくとも1m/h、好ましくは少なくとも5m/hの流量を有する塩酸の、3〜9の範囲の目標pHへの、多段階、特に3段階の連続中和方法であって、以下の工程を含む方法:
    A)中和対象の塩酸(4)および化学量論的に必要なアルカリ金属水酸化物の95%、好ましくは少なくとも99%の割合のアルカリ金属水酸化物(5)を、第1段階(1)で、第2段階(2)から再循環して冷却された、中和された塩酸の流量(9)に導入し、その後、前記流量(4、5、9)が混合され、中和および滞留領域(17a)で1次反応混合物(18a)の反応が起こる工程であって、前記第1段階(1)から流れる流れ(6)のpHが、少なくとも1のpHを有し、前記第2段階(2)から再循環して冷却された塩酸の流量(7)が、前記第1段階(1)に供給される塩酸流量の少なくとも3倍に相当する、工程、
    B)前記第1段階(1)からの前記流れ(6)を、前記第2中和段階(2)の中和領域(17b)に移送し、2次反応混合物(18b)のpHを、2次回路(7’)中にアルカリ金属水酸化物(5’)または塩酸(4’)を添加することによって、好ましくはpH3の値にさらに設定する工程であって、前記2次回路(7’)が、前記第2反応段階(2)で冷却される前記流量(7)である主流から取り除かれる副流から生じ、中和された塩酸の前記流量(7)の、前記副流(7’)の流量に対する比率が、少なくとも10:1であり、前記第2段階の前記主流の冷却(8)後、前記第2段階(2)からの前記2次反応混合物(18b)のさらに大きい副流(9)を、前記反応A)を行う前記第1中和段階(1)に再循環させる、工程、
    C)前記第2段階(2)の前記2次反応混合物(18b)のさらなる副流(10)を、第3中和段階(3)の中和領域(17c)に導入し、前記第3中和段階(3)の3次反応混合物(18c)のpH値を、前記中和領域(17c)に接続されたさらなる2次回路(11’)中にアルカリ金属水酸化物(5’)または塩酸(4’)を添加することによって、pH3〜pH9の範囲のpHにさらに設定する工程であって、前記2次回路(11’)が、前記第3段階から流出し、冷却(12)に供される、前記反応混合物(18c)の主流(11)のより小さい副流からなり、前記第3段階から流出する、前記主流(11)のより大きい副流(13)が、冷却(12)後、温度およびpH監視を含む最終品質管理に受け渡され、前記3次反応混合物(18c)の前記冷却された副流(13)が品質基準を満たす場合、前記副流(13)が生成物流(15)として取り除かれ、そうではない場合、前記3次反応混合物(18c)が、さらなるpH調整のため、再循環流(16)として前記第3段階(3)に導入される、工程。
  2. 水酸化ナトリウム、特に100ppm未満のNaOCl含有量を有する水酸化ナトリウムが中和剤(アルカリ金属水酸化物)として使用されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1中和段階(1)における前記1次反応混合物(18a)の平均滞留時間が20秒間〜3分間であることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記第2中和段階(2)における前記2次反応混合物(18b)の平均滞留時間が15〜100分間であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記第3中和段階(3)における前記3次反応混合物(18c)の平均滞留時間が45〜250分間であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 互いに独立して、前記第1段階(1)から吐出されたときの前記1次反応混合物(18a)の温度が、45℃〜80℃、好ましくは65℃〜70℃の範囲の値に設定され、前記第2反応段階(2)で直接測定される前記2次反応混合物(18b)の温度が、40℃〜75℃、好ましくは60℃〜65℃の範囲の値に設定され、前記第3段階の前記冷却(12)から吐出されたときの前記3次反応混合物(18c)の温度が、15℃〜55℃、好ましくは25℃〜50℃の範囲の値に設定されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記第1中和段階(1)における前記流量(4、5、9)の混合がスタティックミキサーで行われ、前記スタティックミキサーが少なくとも98%、好ましくは99%の混合品質を有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. +/−20%の範囲の流入流量の変動を補正するためのバッファ容量が、前記中和領域(17b)および前記中和領域(17c)に設けられていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
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