JPH0333130A - ポリビニルアルコールおよびその連続溶解法 - Google Patents

ポリビニルアルコールおよびその連続溶解法

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JPH0333130A
JPH0333130A JP16693889A JP16693889A JPH0333130A JP H0333130 A JPH0333130 A JP H0333130A JP 16693889 A JP16693889 A JP 16693889A JP 16693889 A JP16693889 A JP 16693889A JP H0333130 A JPH0333130 A JP H0333130A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、連続溶解に適したポリビニルアルコール(以
下、PVAと略記する)およびその連続溶解法に関する
ものである。
PVAは紙加工、繊維加工、接着剤、乳化剤。
塗料、フィルム等の幅広い分野で使用されているが、そ
のほとんどの場合、PVAは木に溶解して使用されるの
で、効率的に連続溶解できるPVAおよびその連続溶解
法を提供する本発明は産業上極めて有用である。
[従来の技術] 従来、デンプンの水性懸濁液(以下、水スラリーと略記
する)と生蒸気とを、蒸気噴出加熱器等の流体連続混合
装置を用いて混合し、瞬間的な加熱により、デンプン水
溶掖を連続的に得る方法は、例えば、特公昭42−51
70号公報等にて開示され、広〈実施されている。
しかしながら、PVAはデンプンとその用途か同一であ
ったり、また両者は混合使用される場合が多いにもかか
わらず、PVAに関してはほとんど連続溶解は実施され
ておらず、バッチ方式で溶解しているのが実状である。
その理由は種々あるが、デンプンに使用されている上記
の装置と方法による連続溶解にPVAが適していないこ
とが大きな理由の一つである。即ち、デンプンに使用さ
れている上記の装置と方法によりPVAの連続溶解を行
なうと、配管内を閉塞させるトラブルを生じたり、スラ
リーを安定してポンプ輸送出来なかったり、得られるP
VA水溶掖中に未溶解粒子が残り、均一なPVA水溶掖
が得られないからである。
上記した欠点の一つである未溶解粒子が残る欠点を改良
するために、デンプンの連続溶解に使用されているのと
同様な装置と方法によりPVAを加熱処理した後、引続
きその水溶掖を加熱加圧状態に保ったまま一定時間保持
し得る滞留系へ導く方法が特公昭60−555:19号
公報に開示されている。
[発明か解決しようとする課題] PVAの連続溶解特有の問題点を明確にするため、デン
プンの連続溶解の工程と対比して説明する。
従来から行なわれているデンプンの連続溶解の工程は、
先ず、水とデンプン粉末とをスラリータンク内で攪拌装
置による攪拌下に混合し、デンプン水スラリーを調製す
る0次いで、そのデンプン水スラリーをポンプにより、
パイプ及びスラリ一流量iA節バルブを経由して、蒸気
噴出加熱器内へ連続的に圧入する。スラリーの連続圧入
と並行して生蒸気を蒸気噴出加熱器へ連続的に導入する
蒸気噴出加熱器内ではデンプン水スラリーと生蒸気は接
触後、瞬時にスラリーは昇温し、かつデンプンは溶解し
て高温のデンプン水溶掖が連続的に得られる。
このデンプンの連続溶解において、デンプン、即ち被溶
解物質は、その水スラリーがポンプによりスラリータン
クから加熱器まで輸送できる流動性とパイプ、ポンプ、
加熱器等を詰まらせる塊を含まない均−性等の特性を有
し、かつその水スラリーは急速加熱により瞬間的に溶解
するので安定した連続溶解か出来る。即ち、バッチ溶解
と比較して、連続溶解する被溶解物質にはこれ等の特性
が特に強く要求される。
しかるに、被溶解物質としてのPVAはこれ等の特性を
備えていないため、デンプンの連続溶解の工程をそのま
まPVAの溶解に適用しても安定して連続的に均一なP
VA水溶掖は得られない。
その原因としては、具体的には、第1に、デンプンは水
中において、その糊化温度以上に加熱されると瞬間的に
溶解するが、PVAは粒子表面より順次連続的に溶解し
、かつ粒子径約1700μ程度の粗1粒子をも含むので
、急速加熱しても瞬間的には溶解せず、未溶解粒子が液
中に残りやすい。
第2に、PVA粒子は水スラリー中において吸水か大き
い。例えば、デンプン粒子は20°Cの水中に30分間
放置後遠心脱水(6000G X 15分間)した時の
重量増加率は50〜100重量%であるのに対し1重合
度l700、ケン化度99モル%のPVAは同一条件で
1000重量%を越えるごとく、大きな吸水を示す。従
って、スラリー中の水はPVA粒子に吸水されるため、
粒子間に存在してスラリーの流動性を雑持していた水が
減少するのて、PVAの水スラリーの流動性は大幅に低
下し、水スラリーをポンプにより輸送できないという問
題が発生する。
第3に、PVAはその水スラリーを調整するとき、分散
不良によりPVAが塊になり易く、連続溶解する工程に
おいて、この塊を含む不均一な水スラリーを加熱器へ輸
送する際に、途中の配管。
ポンプ、バルブやその加熱器自体等にその塊が詰まり、
スラリーの輸送が出来なくなるため、連続溶解が実施で
きなくなる。又、例えスラリーの7濾過設備を設置して
も、吸水により粘着性の生じたPVAによるが材の目詰
りを回復することは容易でなく、かつ回復しても再び詰
まるので、濾過設備を設けても安定かつ連続的に継続し
て溶解を行なうためには実質的な効果はない。
以上、第2及び第3の原因として記載したpvA水スラ
リーの流動性の低下及びPVAの水中分散不良によるス
ラリー中での塊の発生は、いずれも使用されるPVAの
粒子径が小さいほどその傾向か著しい。即ち、PVAの
微粒化は上記流動性及び分散性を更に悪化させる。
一方、PVAの連続溶解における溶解性を向上させるた
めに、前述した様に蒸気噴出加熱器の後に滞留系を用い
てPVAを完全溶解する方法(特公昭60−555:1
9号公報)か提案されているか、この方法では加#)器
を通過した未溶解PVAを滞留系により完全溶解するこ
とを特徴としているが、加熱器に導入される迄の間にお
いて、PVA水スラリーの流動性低下により、スラリー
を輸送出来なかったり、均一なPVA水スラリーが得ら
れないためにスラリー中で塊となったPVAか配管等に
詰まったりする問題点の解決には全く寄与していないの
て、蒸気噴出加熱器に一定濃度のPVA水スラリーを均
一に供給することかできないために、加熱器のみては安
定かつ連続してPVA水溶掖を製造することか難かしい
本発明は、この様な従来技術に鑑みてなされたものであ
り、微粒子のPVAからなり、水分散性および水スラリ
ーの流動性が良好で、急速加熱により連続溶解すること
ができる連続溶解用PvA、およびそのPVAの水スラ
リーを連続溶解して均一なPVA水溶掖を連続的に得る
方法を提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、連続溶解に適したPVAについて検討し
た結果、水に対し分散不良を起こし、塊を生じ易いため
PVAの水溶解においては従来使用を極力避けてきた粒
子径の小さい微粒状PVAの保水度を調節することによ
り、連続溶解特有の諸問題を解決し、連続溶解に適した
PVAを得ると共にそのPVAの水スラリーを連続溶解
する方法を見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、粒子径か250−以下の微粒子で、そ
の保水度が80〜200重量%の範囲にあることを特徴
とする連続溶解用PVAである。
また、本発明は、粒子径が250 g以下の微粒子で、
その保水度が80〜200重量%の範囲にあるPVAの
水スラリーを蒸気噴出加熱器へ連続的に供給し、他方同
時に生蒸気を連続的に供給し、その蒸気噴出加熱器内で
両者を接触混合して均一なPVA水溶掖を連続的に得る
ことを特徴とするPvAの連続溶解法である。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明に係るPVAの粒子径は250μ以下、好ましく
は180−以下が望ましい。通常、PVAは1700J
L程度の大きな粒子を含んでいる。粒子径が250外を
超える粒子を含むPVAは、そのPVAの水スラリーと
生蒸気とを連続的に接触加熱しても、瞬間的には完全に
溶解せず、連続的に得られるPVA水溶掖中にPVA粒
子が混在するが、本発明の微粒PVAは同様な方法によ
り均一溶解することができる。
本発明のPVAは粒子径が250μ以下の微粒PVAで
あればよく、その粒子径の調製方法は特に制限されるこ
とはない、微粒PVAを容易に得る方法としては、例え
ば、各種の分級および篩分けによる方法が挙げられる。
篩分けによる方法としては、例えば乾燥状態にあるPV
Aを所定の目の開きを持つ篩を使用して篩分けし、篩の
目を通過したいわゆる篩下品が微粒PVAとして用いら
れる0通常250μ以下の微粒PVAは、JIS規格6
0メツシュの篩で篩分けした篩下品として得られる。微
粒子を高率に含有するPVAを得るためには、乾燥PV
Aを粉砕機で粉砕したり、ケン化条件を粒子が細かくな
るように選定したり、又、ケン化を終了しが通油のPV
A有機溶剤スラリーを湿式粉砕処理したりする方法があ
り、これらを2種類以上を組み合わせることも可能であ
る。
本発明においては、PVA粒子を、その粒子径を250
JL以下に細かくすることにより、急速加熱て連続溶解
することができるか、この微粒子にすることだけでは、
微粒PVAの水分散性、水スラリーの流動性か悪く1本
発明の目的を達成するためには、微粒PVAの水分散性
および水スラリーの流動性を改良をしなければならない
シカるに、PVAの水分散性および水スラリーの流動性
は、PVAの粒子径、ケン化度1重合度、共重合内容や
その程度、変性内容やその程度等多くの要因の組み合わ
せによって変わり、単純に限定することかできない。本
発明者等はPVAの水分散性、水スラリーの流動性は共
に主としてPVA粒子の水中における吸水膨部に基づく
ものであることに着目し、バルブの吸水膨潤性を測定す
るために利用されている保水度測定法(紙パルプ技術協
会発行r J、TAPPI紙パルプ試験方法。
No、2[i −78,パルプの保水度試験方法J 、
 1978年)に準する後述の方法によりPVA粒子の
保水度を測定し、この保水度によりPVAの水分散性、
水スラリーの流動性を総合的に特定することができるこ
とを見出した。
即ち1本発明による微粒PVAの保水度は80〜200
重量%、好ましくは90〜190重量%の範囲にあるも
のか望ましい。PVAの保水度が80重量%未満である
ときはPVAの水分散性及び水スラリーの流動性は良好
であるか、粒子径を小さくしても連続溶解時の瞬間的な
生蒸気との接触加熱で得られる水溶掖中に未溶解粒子が
残りやすい。
他方、微粒PVAの保水度か200重量%を超えるとき
は、PVAの水スラリー製造時に微粒PvAの分散不良
か極めて発生しやすく、そのために生じた塊か配管、ポ
ンプ、加熱器等で詰りを起すので、安定かつ連続的にP
VA水溶掖を得ることがてきない。更に、保水度が20
0重量%を超えるときは、比表面積の大きい微粒PVA
は、特に吸水か速く、PVA粒子間に存在して流動性を
維持していた水がPVAに吸収されて減少するのて、P
VAの水スラリーの流動性は急速、かつ、大巾に低下し
、微粒PVAの水スラリーはポンプ輸送できなくなる。
一方、単に、重合、ケン化、乾燥工程を経て得られる粒
子径250ト以下の微粒子PVAの保水度は、通常10
00重量%を超えるので、本発明のPvAを得るために
は保水度を80〜200重量%に調節する必要かある。
保水度に関する要因か多くあることはすてに述べたか、
それ等の要因は得られるPVA水溶掖の使用目的や粒子
の加熱溶解性に基づいて決められているので、PVAの
水分散性やスラリーの流動性を改良するために、それ等
を恒久的に換えたり、影響を与える方法を採ることは好
ましくない。従って、保水度の調節はPVAを水溶掖化
することによりその効果が自動的にすべて消滅し。
その後のPVAの性能に影響を与えない公知の湿熱処理
法、例えば、特公昭42−20778号公報に記載され
ている方法が適しているか、これに限定されるものては
ない。
PVA粒子の湿熱処理の方法としては、例えば、PVA
の製造工程においてPVAの有機溶剤スラリーを濾過後
、有機溶剤をまだ含有する状態のPVA粒子を攪拌しな
がら、それに噴霧などの方法で水を添加混合後、加熱乾
燥することにより、乾燥と同時に湿熱処理する方法が工
業的に有利であるか、ケン化反応系やケン化後のPVA
の有機溶剤スラリーに水を添加後、濾過、加熱乾燥した
り、乾燥PVAに水を添加後、加熱乾燥することによっ
てもPVAの湿熱処理を行うことかできる。
PVAに施された湿熱処理の効果は、そのPVAを粉砕
、篩分けしても、又乾燥状態を維持して貯蔵しても、消
失することはない。
PVAの温熱処理効果の調節は湿熱処理時、PVAに対
する木の添加率、加熱温度、加熱時間等により行なうこ
とが可能であり、特にその効果を強くしたいときは、湿
熱処理を2回以上繰り返し施すことにより達成できる。
湿熱処理のためにPVAに添加する水は、PvAの品質
上、イオン交換水や蒸留水等の精製した木が好ましいが
、通常の水を用いても湿熱処理の効果は変らない。又、
添加する水は水単独でも、メタノールやエタノール等の
低級アルコール、硫酸ナトリウム、酢酸ナトリウム等の
水溶性無機塩類、更には消泡剤や界面活性剤等を含む水
も使用できる。
本発明のPVAは1粒子径250μ以下の微粒子で、か
つ保水度か80〜200重量%の範囲であればよく、ビ
ニルエステルの重合体、2種以上のビニルエステルの共
重合体1.ビニルエステルとビニルエステルに共重合可
能・な単量体の共重合体等をケン化して得られるPVA
、該PVAを変性処理したPVA、あるいはこれ等のP
VAを2種以上含有するPVAを包含する。本発明のP
VAのケン化度、重合度は特に制限されないか、湿熱処
理により保水度を調節する場合には、湿熱処理の効果を
付与しやすい点より、ケン化度は90モル%以上、更に
好ましくは95モル%以上、重合度は200以上、更に
好ましくは400以上である。
次に、本発明のPVAの連続溶解法について説明する。
本発明のPVAを連続溶解するための水スラリーを調整
するのに用いる水は水質、水温共に特に制限はなく、通
常PVAの溶解に使用されている木を使用できる。また
、その氷温は本発明のPVAの分散性、水スラリーの流
動性に支障のない範囲で、高い方か生蒸気の使用量の面
から経済的であり、通常10〜30°Cの範囲か好まし
い。
本発明のPVAを連続溶解するために調整される木スラ
リー中には、必要に応じて、トウモロコシ、小麦、ジャ
ガイモ、サツマイモ、コメ、タピオカ等より得られるデ
ンプン類やこれらのデンプンを原料とする変性デンプン
類、カルボキシメチルセルローズ、メチルセルローズ等
の糊剤、酸。
アルカリ等のデンプン加水分解剤兼pH調節剤、デンプ
ン分解酵素類、クレー、タルク、炭酸カルシウム、酸化
チタン、コロイド状シリカ、塩化ナトリウム等の無機物
質、カーボンブラック、アセチレンブラック等の微粒子
状炭素類、グリオキザー・ル、尿素樹脂、メラミン樹脂
等の耐水化剤、グリコール類やグリセリン等の可塑剤、
離型剤、界面活性剤、滑剤、着色剤、消泡剤、防かび剤
、ゴムラテックス類2合威樹脂エマルジョン等の公知の
物質を、PVAの連続溶解を行なう上てPVAの溶解性
、水スラリーの流動性、水分散性に支障の無い範囲で、
1種又は2種以上共存させ、PVAとの混合水溶掖を得
ることかできる。
特に、PVAの水スラリー中にデンプン類や変性デンプ
ン類を含有する場合には、そのデンプン類の含有量はP
VA/デンプン類=4/l〜1/4の範囲か好ましい。
スラリー中に予め各種物質を共存させておくこと、は溶
解作業上便利であるが、PVAの水スラリー中に共存さ
せることによって、あるいはそのスラリーと生蒸気が連
続的に接触するときの熱や剪断力によって、物理的、化
学的変化を起こし不都合を生ずる物質は、連続溶解した
後のPVA水溶掖に添加すればよい。
本発明によるPVAをM続溶解するために調整される水
スラリー中のPVA含有率は、特に制限されないか、通
常5〜20屯量%か好適てあり、20重量%を超えると
水スラリーの流動性か低く、他方5玉量%未満てはPV
A重量当りの蒸気使用率か高く、不経済である。
第1図は本発明のPVAの連続溶解法の基本的工程を示
す概略図である。本発明のPVAは第1図に示す工程に
従って、連続溶解することが出来る。先ず、水lとPV
A粉末2とをスラリータンク3内で攪拌装置4により攪
拌下に混合し、PVAの水スラリーを調製する。次いて
、そのPVA水スラリーをポンプ6により、パイプ5.
7及びスラリ一流量調節バルツ8を経由して、蒸気噴出
加熱器9のスラリ一人口部aより同蒸気噴出加熱器9内
へ連続的に圧入する。PVAの水スラリーの連続圧入と
並行して生蒸気10を生蒸気流量調節バルブIIを経由
して蒸気噴出加熱器9へ生蒸気入口部すより連続的に導
入する。蒸気噴出加熱器9内でP V Aの水スラリー
と生蒸気lOは接触後、瞬時にスラリーは昇温し、かつ
PVAは溶解して高温のPVA水溶掖を連続的に、水溶
掖排出部Cに接続された水溶掖排出バイブ13を経由し
て得ることができる。12は水溶掖サンプリングバルブ
である。
上記の第1図は連続溶解工程の基本的概要を示すもので
あって、工業的に実施する場合には、第1図に種々の機
能を追加することか出来る。例えば、水スラリーの供給
を中断せぬためスラリータンクを複数基設は交互に使用
したり、スラリータンクに加えてスラリーサービスタン
クを設けてサービスタンク中のスラリーを供給している
間にスラリータンク内で引続いて供給するスラリーを調
整したり、スラリー輸送ポンプを複数基設置してスラリ
ー輸送を容易にしたり、加熱器の下流に水溶掖をか遇す
るが過器を設置したり、水溶掖排出管に水溶掖を同伴さ
れる空気などの非凝縮性ガスや蒸気を水溶掖より分離す
る分離器や水溶掖の受タンク連木箱状による濃度調整混
合槽や、更に均一混合のためのラインミキサーを設置し
たり。
スラリータンクに循環装置を設けたり、ポンプ、加熱器
、濾過器、分離器等の各々に対しバイパス配管を設ける
等の公知の方法により種々の機能を追加することが出来
る。
また、必要に応じて、蒸気噴出加熱器内で加熱溶解した
後のPVA溶液を熟成するために、蒸気噴出加熱器を通
過した後のPVA溶液を一定時間加熱或いは加熱加圧状
態に保ってもよい。
本発明のPVAを連続的に溶解する際に用いられる蒸気
噴出加熱器は、水スラリー及び生蒸気各々の導入口と、
水スラリーと生蒸気の接触により生ずる高温の溶液を排
出する排出口を有し、水スラリーと生蒸気とを連続かつ
瞬間的に接触させる機能を持つものであれば特に制限す
ることなく使用でき、例えば、特公昭42−5170号
公報に「蒸気噴出加熱器」として記載されている様な装
置が適しているが、特にこれに限定されるものではない
次に、本発明のPVA粒子の保水度測定方法を示す。P
VA粒子の保水度はPVA粒子を20°Cの水中に30
分間浸漬後、6000Gで15分間遠心脱水して得られ
る吸水膨潤したPVAの重量をX(ダラム)、これを1
05〜115℃で乾燥した絶乾後の重量なY(ダラム)
とする時、下式で算出される。
 −Y 保水度(重量%)=    x100 [実施例] 以下、本発明を実施例により、さらに詳細に説明する。
実施例1 ポリ酢酸ビニルのメタノール溶液をアルカリケン化後濾
過して、メタノールと酢酸メチルの混合溶剤を含有する
PVAを得た。このPVAを攪拌しながら、乾燥PVA
重量換算8重量%に相当する量の水を、水とメタノール
の等重量混合液として、このPVAに噴霧添加した。
次いで、このPVAを、110℃に加熱された乾燥機中
て、攪拌しながら2時間乾燥兼湿熱処理を行なった。更
に、そのPVAを粉砕、篩分けして得られた微粒PVA
の粒子径は150.以下、保水度140重量%で、重合
度1740、ケン化度99.3モル%であった。
この様にして得られた微粒P V A 7.<、あらか
じめスラリータンク内で攪拌されている20℃の水中に
投入し、濃度15i量%のPVAの水スラリーを得た。
尚、この水スラリーにはPVAに対して、0.05重量
%の消泡剤(サンノプコ社製、SNデフォ−マー$48
3)を含有させた。
次いで、スラリータンク中のこの木スラリーをポンプに
より、1時間当り 300ji!の割合で、蒸気噴出加
熱器へ連続的に圧送供給し、同時にその加熱器へゲージ
圧力3.5 kg/cm”の生蒸気を連続的に供給し、
スラリーと生蒸気を加熱器内で連続的に接触混合し、瞬
間的に120℃に昇温しPVAを加熱連続溶解した。
水溶掖排出パイプより安定かっ連綬的に高温のPVA水
溶掖を得ながら、水溶掖サンプリングパルプを開いて高
温のPVA水溶掖を耐熱性の透明ガラス容器に採り、直
ちにそのままの状態及びその水溶掖を10倍に冷水箱状
した状態の各々の液中に残存する未溶解粒子を目視観察
し、更にこの希釈液を250メツシユ(63μ)の金網
で濾過し、金網上に残る未溶解粒子の有無を調べた。上
記いずれの方法によっても未溶解粒子は認められなかっ
た。
本実施例において、本発明によるPVAは水に均一に分
散し、その水スラリーは輸送に充分な流動性を有してお
り、3時間継続運転の間トラブルによる運転の停止はな
く、安定して連続的に均一なPVA水溶掖を得ることが
できた。
実施例2 実施例1で使用した本発明のPVAとデンプン(日本食
品化工社製、酸化デンプンMS−:1800、粒子径1
5〜20JL)を用イテ、PVA/デンプン=3/7(
重量比)で濃度20重量%のPVA/デンプン混合水ス
ラリーを調整した。この程合水スラリーは均一に分散し
ており、かつ充分輸送可能なスラリー流動性を有してい
た。
次いで、この混合水スラリーを実施例1と同一条件で連
続溶解し、均一溶解したPVA/デンプンの混合水溶掖
を、トラブルによる停止も無く、安定かつ連続的に得た
実施例3〜7.比較例1〜6 粒子径及び保水度を種々変化させたPVAにつき実施例
1と同様に連続溶解した。得られた結果を表−lに示す
実施例8 ポリ酢酸ビニルに代えてラウリルビニルエーテル1.8
重量%を共重合したポリ酢酸ビニルを用いた以外は実施
例1と同様にしてラウリルビニルエーテル共重合微粒P
VAを得た。この微粒PVAの粒子径は150井以下、
保水度は160重量%て、重合度1450、ケン化度9
8.7モル%であった。
このラウリルビニルエーテル共重合微粒PVAを実施例
1と同様にして、濃度10重量%のPVA水スラリーを
得た。このPVA水スラリーは均一に分散しており、か
つ充分輸送可能なスラリー流動性を有していた。次いで
、このPVA水スラリーを実施例1と同一条件で連続溶
解し、均一溶解したラウリルビニルエーテル共重合PV
A水溶掖を閉塞、輸送不能等のトラブルによる停止もな
く、安定かつ連続的に得た。
結果の評価基準 (1)分散性 PVA又はPVAとデンプンを水に分散して得られた水
スラリーの状態及びそのスラリー輸送時の状況を下記の
4水準で示す。
A・・・塊を含まず、均一に分散し、詰りなし。
B・・・極くわずか塊を含むが、分散し詰りなし。
C・・・塊を含み、しばしば詰りか発生する。
D・・・多数の塊を含み、詰りか多発する。
(2)流動性 PVA又はPVAとデンプンを水に分散して得られた水
スラリーの状態及びそのスラリー輸送時の状況を下記の
4水準で示す。
A・・・充分な流動性を有し、安定かつ連続的に輸送及
び溶解が可能である。
B・・・流動性を有し、連続的に輸送及び溶解か可能で
ある。
C・・・流動性低く、輸送がしばしば中断する。
D・・・流動せず、輸送できない。
(3)溶解性 木スラリー状のPVA又はPVAとデンプンを連続溶解
して得た水溶掖の状態を下記3木準で示す。
A・・・未溶解粒子を含まず、均一に溶解している。
B・・・未溶解粒子を含んでいる。
C・・・未溶解粒子を多数含んでいる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)粒子径が250μ以下の微粒子で、その保水度が
    80〜200重量%の範囲にあることを特徴とする連続
    溶解用ポリビニルアルコール。
  2. (2)粒子径が250μ以下の微粒子で、その保水度が
    80〜200重量%の範囲にあるポリビニルアルコール
    の水性懸濁液を蒸気噴出加熱器へ連続的に供給し、他方
    同時に生蒸気を連続的に供給し、その蒸気噴出加熱器内
    で両者を接触混合して均一なポリビニルアルコール水溶
    掖を連続的に得ることを特徴とするポリビニルアルコー
    ルの連続溶解法。
  3. (3)前記ポリビニルアルコールの水性懸濁液にデンプ
    ンが含有されている請求項2記載のポリビニルアルコー
    ルの連続溶解法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016013675A1 (ja) * 2014-07-25 2016-01-28 日本合成化学工業株式会社 ポリビニルアルコール微粒子、それを用いた医薬用結合剤、医薬錠剤、徐放性医薬錠剤及びポリビニルアルコール微粒子の製造方法

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