JPH05186406A - ニトロフエニルアルキルエーテルの調製方法 - Google Patents

ニトロフエニルアルキルエーテルの調製方法

Info

Publication number
JPH05186406A
JPH05186406A JP4171480A JP17148092A JPH05186406A JP H05186406 A JPH05186406 A JP H05186406A JP 4171480 A JP4171480 A JP 4171480A JP 17148092 A JP17148092 A JP 17148092A JP H05186406 A JPH05186406 A JP H05186406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
compound
nitrophenol
formula
hydrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4171480A
Other languages
English (en)
Inventor
Bernhard Beitzke
ベルンハルト・バイツケ
Robert Weitz
ロベルト・バイツ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bayer AG filed Critical Bayer AG
Publication of JPH05186406A publication Critical patent/JPH05186406A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C201/00Preparation of esters of nitric or nitrous acid or of compounds containing nitro or nitroso groups bound to a carbon skeleton
    • C07C201/06Preparation of nitro compounds
    • C07C201/12Preparation of nitro compounds by reactions not involving the formation of nitro groups

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ニトロフェノールを水と一緒に準備し、次い
でハロゲン化アルキルおよびハロゲン化水素結合性化合
物を同時に添加してニトロフェノールをハロゲン化アル
キルと反応媒質としての水の中で反応させることによっ
て、ニトロフェニルアルキルエーテルを調製する。 【効果】 アルキル化剤およびハロゲン化水素結合性化
合物の同時計量添加は、ニトロフェノレートの定常状態
が非常に低く保持されるので、安全性を増加する。唯一
の反応媒質として水を使用することは、従来使用されて
きている燃焼性有機溶媒と比較して、ある数の安全性の
利点を有する。反応媒質として水を使用することによ
り、また、1つの反応バッチの仕上げの間に生成した洗
浄水を後のバッチの反応に戻すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、水を反応媒質として使用し、そ
してまた、ニトロフェノールを水と一緒に準備し、次い
でハロゲン化アルキルおよびハロゲン化水素結合性化合
物を同時に添加することを特徴とする、ハロゲン化水素
結合性化合物の存在下にニトロフェノールおよびハロゲ
ン化アルキルからニトロフェニルアルキルエーテルを調
製する方法に関する。
【0002】ニトロフェニルアルキルエーテルは、例え
ば、色素の調製における、重要な有機中間体である。
【0003】バイルステイン(Beistein)、第
4版、Vol.VI、p.412(1923)は、銀塩
の形態の乾燥2−ニトロ−p−クレゾールおよびエーテ
ルで希釈したヨウ化メチルから2−ニトロ−4−メチル
−フェニルメチルエーテルを調製すること開示してい
る。
【0004】ハウベン−ベイル(Houben−Wey
l)、第4版、Vol.VI/3(1965)、p.5
4ff.は、水性媒質中でフェノレートをハロゲン化ア
ルキルでアルキル化することを開示している。しかしな
がら、フェノレートがニトロ基を有するとすぐに、この
反応は有機溶媒、例えば、シクロペンタノンまたはキシ
レン中で実施する(loc.cit.p.56)。フィ
ールズ−デイビッド(Fierz−David)、色化
学における基本的操作(Grundlegende O
peration der Farbenchemi
e)、第8版、(1952)、p.143は、また、反
応媒質としてメタノールまたはエタノールを述べてい
る。
【0005】さらに、他のアルキル剤、すなわち、硫酸
ジメチルを炭酸カリウムと組み合わせて、溶媒としてキ
シレン中で使用することは知られている[バイルステイ
ン(Beistein)、第4版、Vol.VI E
I、p.206]。
【0006】種々の欠点は先行技術の方法に関連する。
こうして、フェノレートの形態のニトロフェノールのす
べてを導入することは、危険であり、そして、そのう
え、撹拌についての問題およびニトロフェノレートの劣
った溶解度のために劣った転化速度に導く。反応成分の
すべてを一緒にかつ完全に導入する場合、反応の発熱が
もはや十分に除去できないという自発的反応の危険が存
在する。反応媒質としてアルコールを使用するとき、ハ
ロゲン化アルキル反応成分と望ましくないエーテルが形
成するという危険がさらに存在する。
【0007】式
【0008】
【化4】
【0009】式中、R1は直鎖状もしくは分枝鎖状のC
−Cアルキルであり、o,pはニトロ基に対するR
1Oのオルト−またはパラ−位置を示し、そしてR2は水
素、直鎖状もしくは分枝鎖状のC1−C8アルキル、C3
−C8シクロアルキル、C7−C10アラルキル、C6−C
12アリール、直鎖状もしくは分枝鎖状のC1−C8アルコ
キシ、直鎖状もしくは分枝鎖状のC1−C8アルキルチ
オ、C6−C12アリールオキシ、C6−C12アリールチ
オ、−SO2−R3、−SO2−OR3、−SO2−N
3 2、−SOR3、フッ素、塩素または臭素であり、こ
こでR3はC−Cアルキルである、のニトロフェニ
ルアルキルエーテルを、塩基のニトロフェノールとハロ
ゲン化アルキルとをハロゲン化水素結合性化合物の存在
下に反応させることによって、調製する方法において、
【0010】
【化5】
【0011】式中、o,pはニトロ基に対するヒドロキ
シル基のオルト−またはパラ−位置を示し、そしてR2
は上に記載の意味を有する、のニトロフェノールを、前
記ニトロフェノールの量に関して、100〜200モル
%、120〜160モル%の式
【0012】
【化6】R1−X 式中、R1は上に記載の意味を有し、そしてXは塩素ま
たは臭素である、のハロゲン化アルキルと、前記ハロゲ
ン化アルキルの量に関して、80〜130当量%、好ま
しくは100〜110当量%のアルカリ金属およびアル
カリ土類金属の水酸化物、炭酸塩および水素炭酸塩から
成る群より選択されるハロゲン化水素結合性化合物の存
在下に反応させ、ここでニトロフェノールを反応媒質と
して使用する水の中に導入し、水の量はすべての生ずる
無機塩類を溶解するために少なくとも十分でなくてはな
らなず、そしてハロゲン化アルキルおよびハロゲン化水
素結合性化合物を同時に添加し、そしてこの反応を20
〜200℃の温度範囲および1〜50バールの圧力範囲
において、反応すべきニトロフェノールに関して0〜1
0モル%のアルカリ金属および/またはアルカリ土類金
属の臭化物またはヨウ化物の存在下または不存在下に実
施することを特徴とする方法が発見された。
【0013】直鎖状もしくは分枝鎖状のC1−C8アルキ
ルは、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチルまたは異性体のヘキシルまたは
オクチルである。好ましいアルキルは1〜4個の炭素原
子を有し、そしてとくに好ましくはメチルまたはエチル
であり、非常にとくに好ましくはメチルである。
【0014】C3−C8シクロアルキルは、例えば、シク
ロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘ
キシル、シクロヘプチルまたはシクロオクチル、好まし
くはシクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキ
シルである。
【0015】C7−C10アラルキルは、例えば、ベンジ
ル、フェニルエチルまたはフェニルプロピル、好ましく
はベンジルである。
【0016】C6−C12アリールは、例えば、フェニ
ル、ナフチルまたはビフェニル、好ましくはフェニルで
ある。
【0017】R2についてのさらに意味、すなわち、ア
ルコキシ、アルキルチオ、アリールオキシまたはアリー
ルチオの中のアルキルおよび/またはアリール部分は、
前述のものに類似する。
【0018】本発明による方法において使用する記載し
た型のニトロフェノール類およびそれらの調製方法は、
当業者に知られている。
【0019】好ましい方法において、式
【0020】
【化7】
【0021】式中、o,pはニトロ基に対するヒドロキ
シル基のオルト−またはパラ−位置を示し、そしてR12
は水素、直鎖状もしくは分枝鎖状のC−Cアルキ
ル、ベンジル、フェニル、直鎖状もしくは分枝鎖状のC
−Cアルコキシまたはフェノキシである、のニトロ
フェノールを使用する。
【0022】とくに好ましい方法において、式
【0023】
【化8】
【0024】式中、o,pは上に記載の意味を有し、そ
してR22は水素または直鎖状もしくは分枝鎖状のC
アルキルである、のニトロフェノールを使用する。
【0025】非常にとくに好ましい方法において、式
【0026】
【化9】
【0027】式中、o,pは上に記載の意味を有し、そ
してR32は水素またはメチルである、のニトロフェノー
ルを使用する。
【0028】本発明に従い使用すべき上の式において、
文字「o,p」はニトロ基するためにヒドロキシル基の
オルト−またはパラ−位置を示し、こうして本発明に従
いR2、R12、R22またはR32により置換されたオルト
−ニトロフェノールまたはパラ−ニトロフェノールを使
用する。
【0029】しかしながら、好ましい方法において、オ
ルト−ニトロフェノールを使用する。
【0030】したがって、好ましい方法において、本発
明によれば、式
【0031】
【化10】
【0032】式中、R2は上に記載の意味の範囲を有す
る、のオルト−ニトロフェノールを使用する。
【0033】とくに好ましい方法において、
【0034】
【化11】
【0035】式中、R12は上に記載の意味の範囲を有す
る、のオルト−ニトロフェノールを使用する。
【0036】非常にとくに好ましい方法において、式
【0037】
【化12】
【0038】式中、R22は上に記載の意味の範囲を有す
る、のオルト−ニトロフェノールを使用する。
【0039】式
【0040】
【化13】
【0041】式中、R32は水素またはメチルである、の
オルト−ニトロフェノールを使用する本発明の方法は、
とくに大きい重要性を有する。
【0042】本発明による反応は、式(III)のハロ
ゲン化アルキルを使用して実施する。このようなハロゲ
ン化アルキルの例は、次の通りである:塩化メチル、臭
化メチル、塩化エチル、臭化エチル、塩化プロピル、臭
化プロピル、塩化イソプロピル、臭化イソプロピル、塩
化1−ブチル、臭化1−ブチル、塩化2−ブチル、臭化
2−ブチル、塩化イソブチルおよび臭化イソブチル。
【0043】好ましい方法において、この反応は、式
【0044】
【化14】R11−X 式中、R11はメチルまたはエチルであり、そしてXは塩
素または臭素である、のハロゲン化アルキルを使用して
実施する。
【0045】さらに好ましい方法において、塩化メチル
または臭化メチルをハロゲン化アルキルとして使用す
る;塩化メチルの使用は非常にとくに好ましい。
【0046】使用することができるハロゲン化水素結合
性化合物は、当業者に知られているアルカリ金属および
/またはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩および水
素炭酸塩である。好ましい方法において、ハロゲン化水
素結合性化合物は、ナトリウムおよび/またはカリウム
の水酸化物および/または炭酸塩である。とくに好まし
い方法において、5:1〜1:5モル比の水酸化ナトリ
ウムおよび水酸化カリウムの混合物を使用する。すぐれ
た計量能力のために特定の処理の重要性をもつ変法は水
酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムのこのような混合
物を10〜60%強度の水溶液の形態で使用する。
【0047】本発明による方法の反応媒質は水である。
したがって、有機溶媒、例えば、引用した先行技術にお
いて使用した溶媒は完全に回避される。水の量はすべて
の無機塩類が溶解するように選択する。水のこの量は、
ニトロフェノールの1モル当たり150〜1000g、
好ましくは150〜500gである。
【0048】本発明による方法は、アルカリ金属および
/またはアルカリ土類金属の臭化物またはヨウ化物の不
存在下または存在下に実施することができる。このよう
な塩が存在する場合、好ましくはアルカリ金属の臭化物
またはヨウ化物を選択する。このような塩類は触媒量で
要求されるのみであり、反応すべきニトロフェノールに
関して、0〜10モル%、好ましくは0〜5モル%、と
くに好ましくは0.1〜2モル%の範囲で存在する。ゼ
ロの下限は、多くの場合において、このような触媒の添
加を完全に回避できることを示す。
【0049】このような回避は、例えば、ハロゲン化水
素結合性化合物として水酸化カリウムを使用するとき可
能である;他のカチオンの化合物の場合において、前述
の臭化物およびヨウ化物は反応を加速するために有利に
使用される。
【0050】そのうえ、この型の多相反応において、転
相触媒、例えば、第4アンモニウム塩類またはクラウン
エーテル類は完全に回避することができることは、驚く
べきことである。
【0051】本発明による方法は、1〜50バール、好
ましくは2〜30バール、とくに好ましくは2〜15バ
ールの圧力範囲において、および20〜200℃、好ま
しくは50〜150℃、とくに好ましくは80〜130
℃の温度範囲において実施する。
【0052】本発明による方法のそれ以上の特徴は、反
応媒質として使用する水の中にニトロフェノールを導入
し、そしてハロゲン化アルキルおよびハロゲン化水素結
合性化合物を同時に添加することである。前述の合計量
の水は、ニトロフェノールと同時に導入される水および
ハロゲン化水素結合性化合物の溶解に要求される水から
なる。しかしながら、ハロゲン化水素結合性化合物を固
体としてハロゲン化アルキルと同時に計量して入れるこ
とは原理的には可能であり、ある場合において水の合計
量はニトロフェノールと同時に導入される。
【0053】同時に添加すべきハロゲン化アルキルおよ
びハロゲン化水素結合性化合物の量は、反応すべきニト
ロフェノールの、一般に、それぞれ、少なくとも100
モル%または100当量%である。より少量のハロゲン
化アルキルおよびハロゲン化水素結合性化合物を使用す
る場合、本発明による反応は原理的には可能であるが、
当然高い収率を得ることができない。他方においてでき
るだけ高い収率を達成するためには、それに同時に計量
して入れるべきハロゲン化アルキルおよびハロゲン化炭
化水素は好ましくは過剰量で使用する。したがって、使
用量はハロゲン化アルキルについて反応すべきニトロフ
ェノールに関して100〜200モル%、好ましくは1
20〜160モル%の範囲であり、そしてハロゲン化水
素結合性化合物について使用するハロゲン化アルキルに
関して80〜130当量%、好ましくは100〜110
当量%である。
【0054】好ましい場合について、過剰量のハロゲン
化アルキルを使用するとき、おおよそ化学量論的量のハ
ロゲン化アルキル(約100モル%)の添加後、これを
越えた過剰量を遅い速度で添加することはさらに有利で
ある。過剰量のハロゲン化アルキルの添加の間に、ハロ
ゲン化水素結合性化合物の添加を過剰量のハロゲン化ア
ルキルの添加の完結後に完結するかぎり、ハロゲン化水
素結合性化合物の同時添加から外れることができる。
【0055】本発明による方法は適当な撹拌した容器、
例えば、撹拌機を装備したオートクレーブの中で実施す
る。本発明による方法の反応の完結後、この混合物を仕
上げて、有機相および水性相を分離し、引き続いて水性
相を適当な溶媒、例えば、キシレン、トルエンなどで抽
出し、前に分離した有機相を抽出液と一緒にし、そして
これらの一緒にした有機相を、水で洗浄した後、慣用方
法、例えば、蒸留または結晶化により仕上げて、所望の
ニトロフェニルアルキルエーテルを得る。
【0056】本発明による方法は、先行技術の方法から
のある数の利点により区別される。こうして、アルキル
化剤およびハロゲン化水素結合性化合物の同時計量添加
は、ニトロフェノレートの定常状態が非常に低く保持さ
れるので、安全性を増加する。ニトロフェノレートは強
い発熱性の分解を行う傾向があることが知られている。
本発明による方法は追加の固相としてのニトロフェノレ
ートの導入を回避し、こうしてアルキル化をより容易に
し、そして反応器壁上の皮形成を回避する。唯一の反応
媒質として水を使用することは、従来使用されてきてい
る燃焼性有機溶媒と比較して、ある数の安全性の利点を
有する。反応媒質として水を使用することは追加の利点
を有し、1つの反応バッチの仕上げの間に生成した洗浄
水を後のバッチの反応に戻すことができる。さらに、溶
媒としてアルコールを使用するとき生ずるエーテルの形
成は防止され、こうして不用な空気の精製を促進する。
本発明による転相触媒の回避は、そうでなければ、避け
得られない流出液の汚染を回避する。さらに、別の工程
においてニトロフェノールを反応させてフェノレートへ
予備的に転化することは必要ではない。
【0057】
【実施例】
実施例1 o−ニトロ−p−クレゾールを塩化メチルと7リットル
のオートクレーブ中で反応させた。このオートクレーブ
は撹拌機および計量装置を装備しており、そして温度お
よび圧力の測定装置を有した。
【0058】1610g(10.52モル)のo−ニト
ロ−p−クレゾールを2630gの水の中に導入した。
この混合物を引き続いて110℃に加熱し、1.5バー
ルの自発生圧力が生成した。
【0059】4時間で、991gの50%強度のアルカ
リ金属水酸化物の溶液(モル比NaOH:KOH=7:
3)および532gのクロロメタンを同時に撹拌しなが
ら計量添加し、その間に圧力は8バールに上昇した。引
き続いて、566gのアルカリ金属水酸化物溶液を4時
間で計量添加し、そして、同時に開始するが、319g
のクロロメタンを計量添加するが、この添加は2時間後
に終わり、その間に圧力は10バールに上昇した。さら
に30分間反応させたのち、この混合物を室温に冷却
し、圧力をオートクレーブから解放し、そして反応混合
物を取り出した。さらに660gの水をこの間にすすぎ
のために使用した。
【0060】仕上げのために、オートクレーブの内容物
をすすぎの水と一緒に105℃の溜温度に加熱して、す
べての揮発性成分を除去した。55℃に冷却した後、こ
の混合物を放置して有機相および水性相を分離した。有
機相を水で洗浄し、この水を次の反応バッチにおいて使
用することができる。水性相をキシレンで抽出した。洗
浄しあ有機相およびキシレンの抽出液を再び水で洗浄
し、次いで回転蒸発器で蒸留して残留する水を除去し
た。キシレンを蒸留により完全に除去した後、1712
gの2−ニトロ−4−メチル−メトキシベンゼンが9
8.4%の純度で得られた;これは1683.8gの1
00%の純粋な生成物に相当し、こうして理論収量の9
5.8%に相当する。
【0061】実施例2 実施例1の手順を反復するが、最初の4時間において、
758gの50%強度のNaOHを計量添加し、そし
て、第2相において、708gの50%強度のKOHを
計量添加した。
【0062】仕上げ後、2−ニトロ−4−メチル−メト
キシベンゼンが理論収量の94.8%の収率得られた。
【0063】実施例3 実施例1の手順を反復するが、最初の4時間において、
842gの50%強度のNaOHを計量添加し、そし
て、第2相において、421gの50%強度のKOHお
よび266gのクロロメタンを計量添加した。
【0064】仕上げ後、2−ニトロ−4−メチル−メト
キシベンゼンが理論収量の92.3%の収率得られた。
【0065】実施例4 実施例1の手順を反復するが、わずかに2200mlの
水を導入した。
【0066】収率:理論収量の91.8%。
【0067】実施例5 実施例1の手順を反復するが、30gのヨウ化ナトリウ
ムを水と一緒に導入した。最初の4時間において、84
2gの50%強度のNaOHを計量添加し、そして、第
2相において、505gの50%強度のKOHを計量添
加し、そして2時間で、同時に開始して、319gのク
ロロメタンを計量添加した。
【0068】仕上げ後、収率:理論収量の96.3%。
【0069】実施例6 実施例1の手順を反復するが、1610g(10.52
モル)の4−ニトロ−3−メチル−フェノールを使用し
た。
【0070】仕上げ後、1652gの4−ニトロ−3−
メチル−アニソールが99%の純度で単離された;これ
は理論収量の93%の収率に相当する。凍結点46℃。
【0071】実施例7 実施例1の手順を反復するが、1465g(10.52
モル)のo−ニトロフェノールを2630gの水の中に
50℃において導入した。
【0072】4時間で、991gの50%強度のアルカ
リ金属水酸化物の溶液(モル比NaOH:KOH=7:
3)および676gの塩化エチルを同時に撹拌しながら
計量添加し、オートクレーブを内部で発生した圧力に保
持した。
【0073】引き続いて、472gのアルカリ金属水酸
化物溶液を4時間で計量添加し、そして、同時に開始す
るが、340gの塩化メチルを2時間で計量添加した。
【0074】仕上げ後、o−ニトロフェネトールが99
%の純度で得られた;これは理論収量の95%の収率に
相当する。沸点144℃/10ミリバール。
【0075】本発明の主な特徴および態様は、次の通り
である。
【0076】1、式
【0077】
【化15】
【0078】式中、R1は直鎖状もしくは分枝鎖状のC
−Cアルキルであり、o,pはニトロ基に対するR
1Oのオルト−またはパラ−位置を示し、そしてR2は水
素、直鎖状もしくは分枝鎖状のC1−C8アルキル、C3
−C8シクロアルキル、C7−C10アラルキル、C6−C
12アリール、直鎖状もしくは分枝鎖状のC1−C8アルコ
キシ、直鎖状もしくは分枝鎖状のC1−C8アルキルチ
オ、C6−C12アリールオキシ、C6−C12アリールチ
オ、−SO2−R3、−SO2−OR3、−SO2−N
3 2、−SOR3、フッ素、塩素または臭素であり、こ
こでR3はC−Cアルキルである、のニトロフェニ
ルアルキルエーテルを、塩基のニトロフェノールとハロ
ゲン化水素結合性化合物の存在下に反応させることによ
って、調製する方法において、式
【0079】
【化16】
【0080】式中、o,pはニトロ基に対するヒドロキ
シル基のオルト−またはパラ−位置を示し、そしてR2
は上に記載の意味を有する、のニトロフェノールを、前
記ニトロフェノールの量に関して、100〜200モル
%、120〜160モル%の式
【0081】
【化17】R1−X 式中、R1は上に記載の意味を有し、そしてXは塩素ま
たは臭素である、のハロゲン化アルキルと、前記ハロゲ
ン化アルキルの量に関して、80〜130当量%、好ま
しくは100〜110当量%のアルカリ金属およびアル
カリ土類金属の水酸化物、炭酸塩および水素炭酸塩から
成る群より選択されるハロゲン化水素結合性化合物の存
在下に反応させ、ここでニトロフェノールを反応媒質と
して使用する水の中に導入し、水の量はすべての生ずる
無機塩類を溶解するために少なくとも十分でなくてはな
らなず、そしてハロゲン化アルキルおよびハロゲン化水
素結合性化合物を同時に添加し、そしてこの反応を20
〜200℃の温度範囲および1〜50バールの圧力範囲
において、反応すべきニトロフェノールに関して0〜1
0モル%のアルカリ金属および/またはアルカリ土類金
属の臭化物またはヨウ化物の存在下または不存在下に実
施することを特徴とする方法。
【0082】2、式
【0083】
【化18】
【0084】式中、o,pはニトロ基に対するヒドロキ
シル基のオルト−またはパラ−位置を示し、そしてR12
は水素、直鎖状もしくは分枝鎖状のC−Cアルキ
ル、ベンジル、フェニル、直鎖状もしくは分枝鎖状のC
−Cアルコキシまたはフェノキシである、のニトロ
フェノール、好ましくは式
【0085】
【化19】
【0086】式中、o,pは上に記載の意味を有し、そ
してR22は水素または直鎖状もしくは分枝鎖状のC
アルキルである、のニトロフェノール、とくに好ま
しくは式
【0087】
【化20】
【0088】式中、o,pは上に記載の意味を有し、そ
してR32は水素またはメチルである、のニトロフェノー
ルを使用することを特徴とする、上記第1項記載の方
法。
【0089】3、式
【0090】
【化21】
【0091】式中、R2は水素、直鎖状もしくは分枝鎖
状のC1−C8アルキル、C3−C8シクロアルキル、C7
−C10アラルキル、C6−C12アリール、直鎖状もしく
は分枝鎖状のC1−C8アルコキシ、直鎖状もしくは分枝
鎖状のC1−C8アルキルチオ、C6−C12アリールオキ
シ、C6−C12アリールチオ、−SO2−R3、−SO2
OR3、−SO2−NR3 2、−SOR3、フッ素、塩素ま
たは臭素であり、ここでR3はC−Cアルキルであ
る、のオルト−ニトロフェノール、好ましくは式
【0092】
【化22】
【0093】式中、R12は水素、直鎖状もしくは分枝鎖
状のC−Cアルキル、ベンジル、フェニル、直鎖状
もしくは分枝鎖状のC−Cアルコキシまたはフェノ
キシである、のオルト−ニトロフェノール、とくに好ま
しくは式
【0094】
【化23】
【0095】式中、R22は水素または直鎖状もしくは分
枝鎖状のC−Cアルキルである、のオルト−ニトロ
フェノール、非常にとくに好ましくは式
【0096】
【化24】
【0097】式中、R32は水素またはメチルである、の
ニトロフェノールを使用することを特徴とする、上記第
1項記載の方法。
【0098】4、式
【0099】
【化25】R11−X 式中、R11はメチルまたはエチルであり、そしてXは塩
素または臭素である、のハロゲン化アルキル、好ましい
塩化メチルまたは臭化メチル、とくに好ましくは塩化メ
チルを使用することを特徴とする、上記第1項記載の方
法。
【0100】5、使用するハロゲン化水素結合性化合物
は、ナトリウムおよび/またはカリウムの水酸化物およ
び/または炭酸塩、好ましくは5:1〜1.5モル比
の、とくに好ましくは10〜60%強度の水溶液の形態
の、NaOHおよびKOHの混合物であることを特徴と
する、上記第1項記載の方法。
【0101】6、反応混合物中の水の量は、反応すべき
ニトロフェノールの1モル当たり150〜1000g、
好ましくは150〜500gであることを特徴とする、
上記第1項記載の方法。
【0102】7、反応すべきニトロフェノールに関し
て、0〜5モル%、好ましくは0.1〜2モル%のアル
カリ金属の臭化物またはヨウ化物の存在下または不存在
下に実施することを特徴とする、上記第1項記載の方
法。
【0103】8、2〜30バール、好ましくは2〜15
バールの圧力範囲において実施することを特徴とする、
上記第1項記載の方法。
【0104】9、50〜150℃、好ましくは80〜1
30℃の温度範囲において実施することを特徴とする、
上記第1項記載の方法。
【0105】10、ニトロフェノールに関して過剰量の
ハロゲン化アルキルを使用するとき、化学量論的量より
過剰量のハロゲン化アルキルを遅い速度で添加し、そし
てハロゲン化水素結合性化合物の添加はハロゲン化アル
キルの添加の完結後に完結することを特徴とする、上記
第1項記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 323/19 7419−4H

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 式中、 R1は直鎖状もしくは分枝鎖状のC−Cアルキルで
    あり、 o,pはニトロ基に対するR1Oのオルト−またはパラ
    −位置を示し、そしてR2は水素、直鎖状もしくは分枝
    鎖状のC1−C8アルキル、C3−C8シクロアルキル、C
    7−C10アラルキル、C6−C12アリール、直鎖状もしく
    は分枝鎖状のC1−C8アルコキシ、直鎖状もしくは分枝
    鎖状のC1−C8アルキルチオ、C6−C12アリールオキ
    シ、C6−C12アリールチオ、−SO2−R3、−SO2
    OR3、−SO2−NR3 2、−SOR3、フッ素、塩素ま
    たは臭素であり、ここでR3はC−Cアルキルであ
    る、のニトロフェニルアルキルエーテルを、塩基のニト
    ロフェノールとハロゲン化アルキルとをハロゲン化水素
    結合性化合物の存在下に反応させることによって、調製
    する方法において、式 【化2】 式中、 o,pはニトロ基に対するヒドロキシル基のオルト−ま
    たはパラ−位置を示し、そしてR2は上に記載の意味を
    有する、のニトロフェノールを、前記ニトロフェノール
    の量に関して、100〜200モル%、120〜160
    モル%の式 【化3】R1−X 式中、 R1は上に記載の意味を有し、そしてXは塩素または臭
    素である、のハロゲン化アルキルと、前記ハロゲン化ア
    ルキルの量に関して、80〜130当量%、好ましくは
    100〜110当量%のアルカリ金属およびアルカリ土
    類金属の水酸化物、炭酸塩および水素炭酸塩から成る群
    より選択されるハロゲン化水素結合性化合物の存在下に
    反応させ、ここでニトロフェノールを反応媒質として使
    用する水の中に導入し、水の量はすべての生ずる無機塩
    類を溶解するために少なくとも十分でなくてはならな
    ず、そしてハロゲン化アルキルおよびハロゲン化水素結
    合性化合物を同時に添加し、そしてこの反応を20〜2
    00℃の温度範囲および1〜50バールの圧力範囲にお
    いて、反応すべきニトロフェノールに関して0〜10モ
    ル%のアルカリ金属および/またはアルカリ土類金属の
    臭化物またはヨウ化物の存在下または不存在下に実施す
    ることを特徴とする方法。
JP4171480A 1991-06-14 1992-06-08 ニトロフエニルアルキルエーテルの調製方法 Pending JPH05186406A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4119664A DE4119664A1 (de) 1991-06-14 1991-06-14 Verfahren zur herstellung von nitrophenyl-alkylethern
DE4119664.3 1991-06-14

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05186406A true JPH05186406A (ja) 1993-07-27

Family

ID=6433961

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4171480A Pending JPH05186406A (ja) 1991-06-14 1992-06-08 ニトロフエニルアルキルエーテルの調製方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5399773A (ja)
EP (1) EP0518151B1 (ja)
JP (1) JPH05186406A (ja)
DE (2) DE4119664A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IL106118A (en) * 1993-06-24 1997-08-14 Agan Chemical Manufacturers Process for preparing n-alkyl-3,4-dialkyl- 2,6-dinitro- anilines and intermediates thereof
DE19918291C1 (de) * 1999-04-22 2000-06-29 Bayer Ag Verfahren zur Herstellung von 1-substituierten 2,4-Dinitrobenzolen

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2312801A (en) * 1940-06-28 1943-03-02 Rohm & Haas Insecticide
FR1532235A (fr) * 1965-09-22 1968-07-12 Nouveaux modes de fabrication dans la série des esters alcoxy-2 amino-4 benzoïques
US4377712A (en) * 1979-04-09 1983-03-22 Occidental Chemical Corporation Preparation of meta-substituted diaryl ethers

Also Published As

Publication number Publication date
DE4119664A1 (de) 1992-12-17
EP0518151A1 (de) 1992-12-16
US5399773A (en) 1995-03-21
DE59203532D1 (de) 1995-10-12
EP0518151B1 (de) 1995-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090216015A1 (en) Base Stable Ionic Liquids
EP2241546B1 (en) Process for production of benzaldehyde compound
JP5850857B2 (ja) ベンゾフェノン誘導体を産生するための新規な方法
JPH0686397B2 (ja) クロロジフェニルエーテルの製造方法
EP2128119A1 (en) Method of preparing 1-acetyl-1-chlorocyclopropane
JP2002532455A (ja) 4−アミノジフェニルアミンの調製方法
JPS6339578B2 (ja)
JPH05186406A (ja) ニトロフエニルアルキルエーテルの調製方法
HU189465B (en) Process for preparing arylalkyl-ethers
JP2804605B2 (ja) 1,3―ジ―アリールメトキシ―4,6―ジニトロ―ベンゼン類、それらの製造方法、および4,6―ジアミノレソルシノールの製造方法
KR880001051B1 (ko) 2, 3-디하이드로-2, 2-디메틸벤조푸란-7-올의 제조방법
JP2565982B2 (ja) 2,4ージニトロフエニルエーテルの製造方法
JPH0115497B2 (ja)
JPS6029697B2 (ja) アミノフエノ−ルエ−テルの製法
EP0150169B1 (en) A process for preparing substituted benzotrichloride compounds
EP0185554B1 (en) Preparation of alkoxy halides
WO1992011229A1 (en) Process for the preparation of bromonitro-alcohols, dibromonitro-alcohols and blends thereof
JPH01168646A (ja) o−ニトロフエネトールの製造方法
JP3011786B2 (ja) フェノールエーテル化合物の製造方法
JP2662462B2 (ja) ビアリールの製造方法
EP0186451B1 (en) Preparation of alkoxy halides
JPH05345739A (ja) 3,4’−ジクロロジフェニルエーテルの製造方法
JP3831975B2 (ja) ピロガロールの製造方法
JPH02221239A (ja) アニソール又はその誘導体の製造方法
KR820000901B1 (ko) 피로카테콜의 선택적 모노에테르화에 의한 o-메탈릴옥시페놀의 제법