JPH05186336A - 腸溶性造粒物 - Google Patents
腸溶性造粒物Info
- Publication number
- JPH05186336A JPH05186336A JP4021863A JP2186392A JPH05186336A JP H05186336 A JPH05186336 A JP H05186336A JP 4021863 A JP4021863 A JP 4021863A JP 2186392 A JP2186392 A JP 2186392A JP H05186336 A JPH05186336 A JP H05186336A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alcohol
- layer
- substances
- water
- fat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/30—Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change
Landscapes
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 乳酸菌、ビフィズス菌等の生理活性物質、水
もしくはアルコールを吸着して変質し易い食物繊維、植
物性蛋白質等の機能性素材を被造粒物とし、この被造粒
物が、(A)油脂及び賦形剤を含有する層、(B)油脂
層、(C)ツェイン等の含水アルコール可溶性蛋白質を
含有する層の3層で順次被覆されている。 【効果】 造粒物が、胃の中では溶解せず、腸管内にて
溶解するので、生理活性物質が、低pHの胃液による影
響を受けず、腸管内でその生理活性を発揮することがで
きる。
もしくはアルコールを吸着して変質し易い食物繊維、植
物性蛋白質等の機能性素材を被造粒物とし、この被造粒
物が、(A)油脂及び賦形剤を含有する層、(B)油脂
層、(C)ツェイン等の含水アルコール可溶性蛋白質を
含有する層の3層で順次被覆されている。 【効果】 造粒物が、胃の中では溶解せず、腸管内にて
溶解するので、生理活性物質が、低pHの胃液による影
響を受けず、腸管内でその生理活性を発揮することがで
きる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、胃液中においては難溶
性を示し、腸液中においては溶解性に優れた造粒物に係
り、更に詳しくは、口から摂取した後、胃では溶解せ
ず、腸管において初めて溶解し、腸管で乳酸菌生菌体等
の生理活性物質を多量に溶出し得る腸溶性造粒物に関す
るものである。
性を示し、腸液中においては溶解性に優れた造粒物に係
り、更に詳しくは、口から摂取した後、胃では溶解せ
ず、腸管において初めて溶解し、腸管で乳酸菌生菌体等
の生理活性物質を多量に溶出し得る腸溶性造粒物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、体内において、腸内細菌叢の有益
菌とされているビフィズス菌、一般乳酸菌等を増加さ
せ、有害菌とされている大腸菌、バクテロイデス菌等の
増殖を抑制し、常在性細菌叢を改善することにより、消
化器系の種々の疾患の予防、治療を行うことが試みられ
ている。上記有益菌を増加させる方法としては、これら
を含有する飲食物や錠剤を摂取する方法が挙げられる。
菌とされているビフィズス菌、一般乳酸菌等を増加さ
せ、有害菌とされている大腸菌、バクテロイデス菌等の
増殖を抑制し、常在性細菌叢を改善することにより、消
化器系の種々の疾患の予防、治療を行うことが試みられ
ている。上記有益菌を増加させる方法としては、これら
を含有する飲食物や錠剤を摂取する方法が挙げられる。
【0003】しかしながら、ビフィズス菌や乳酸菌は、
pH4.5以上、嫌気性、36〜42℃の条件で培養さ
れるものであり、特に、pH4.2以下、溶存酸素の存
在、45℃以上の高温においては急激に死滅する。従っ
て、ビフィズス菌や乳酸菌を単にそのまま口から直接摂
取すると、胃液(pH1.0〜1.5、HCl 0.2
〜0.5重量%(以下、%と記す))によって死滅し、
腸管内での利用効率が著しく損なわれる。
pH4.5以上、嫌気性、36〜42℃の条件で培養さ
れるものであり、特に、pH4.2以下、溶存酸素の存
在、45℃以上の高温においては急激に死滅する。従っ
て、ビフィズス菌や乳酸菌を単にそのまま口から直接摂
取すると、胃液(pH1.0〜1.5、HCl 0.2
〜0.5重量%(以下、%と記す))によって死滅し、
腸管内での利用効率が著しく損なわれる。
【0004】従来、例えば、特開昭60−255731
号公報に記載されているようなビフィズス菌体顆粒の製
法が提案されている。この方法は、糖類、有機酸等の賦
形剤及び硬化油と共にビフィズス菌体を造粒することに
より、造粒時の圧力損傷を緩和し、ビフィズス菌体の生
残率を高める方法である。
号公報に記載されているようなビフィズス菌体顆粒の製
法が提案されている。この方法は、糖類、有機酸等の賦
形剤及び硬化油と共にビフィズス菌体を造粒することに
より、造粒時の圧力損傷を緩和し、ビフィズス菌体の生
残率を高める方法である。
【0005】しかしながら、この方法においては、顆粒
中におけるビフィズス菌体の生残率は高まるものの、こ
の顆粒を人工胃液(pH1.2)で処理すると、ビフィ
ズス菌体は死滅する。したがって、口より上記顆粒を摂
取した場合、胃液によって相当数の菌体が死滅し、腸内
に生菌体のまま達する割合は少なくなる。また、このよ
うに造粒された菌体は、空気との接触面積が大きいの
で、菌体の活性を保持するための特別な保存方法が必要
である。
中におけるビフィズス菌体の生残率は高まるものの、こ
の顆粒を人工胃液(pH1.2)で処理すると、ビフィ
ズス菌体は死滅する。したがって、口より上記顆粒を摂
取した場合、胃液によって相当数の菌体が死滅し、腸内
に生菌体のまま達する割合は少なくなる。また、このよ
うに造粒された菌体は、空気との接触面積が大きいの
で、菌体の活性を保持するための特別な保存方法が必要
である。
【0006】前記欠点を解決する方法として、特開昭6
0−141281号公報に開示されている方法が挙げら
れる。この方法は、アルギン酸ナトリウム、澱粉等の保
護膜形成溶液と生菌体とを混合し、内径1mm以下の細
孔ノズルを用いて凝固液中に滴下し、凝固させ、乾燥し
た後、油脂でコーティングするものである。
0−141281号公報に開示されている方法が挙げら
れる。この方法は、アルギン酸ナトリウム、澱粉等の保
護膜形成溶液と生菌体とを混合し、内径1mm以下の細
孔ノズルを用いて凝固液中に滴下し、凝固させ、乾燥し
た後、油脂でコーティングするものである。
【0007】しかしながら、この方法では、生菌体含有
溶液槽と、それを滴下するための細孔ノズルと、生菌体
含有溶液を凝固させるための凝固槽と、凝固した後洗
浄、回収乾燥させるための装置等特別な装置が必要であ
る。また、ノズル1回当りの滴下量が少ないために、生
産に長時間を要し、量産化しにくいという欠点がある。
溶液槽と、それを滴下するための細孔ノズルと、生菌体
含有溶液を凝固させるための凝固槽と、凝固した後洗
浄、回収乾燥させるための装置等特別な装置が必要であ
る。また、ノズル1回当りの滴下量が少ないために、生
産に長時間を要し、量産化しにくいという欠点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、経口摂取した後、低pHの胃内では溶解せず、腸
管において初めて溶解し、胃液のpHの影響を受けて、
乳酸菌生菌体等の生理活性物質が死滅等することなく、
腸管で多量に溶出し得、また、長期保存しても生理活性
物質の活性が低下することのない保存性安定な腸溶性造
粒物を提供するにある。
事情に鑑みなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、経口摂取した後、低pHの胃内では溶解せず、腸
管において初めて溶解し、胃液のpHの影響を受けて、
乳酸菌生菌体等の生理活性物質が死滅等することなく、
腸管で多量に溶出し得、また、長期保存しても生理活性
物質の活性が低下することのない保存性安定な腸溶性造
粒物を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、被造粒物
が下記(A)〜(C)に示される3層で順次被覆されて
なることを特徴とする腸溶性造粒物によって達成され
る。 (A)油脂及び賦形剤含有層。 (B)油脂含有層。 (C)含水アルコール可溶性蛋白質含有層。
が下記(A)〜(C)に示される3層で順次被覆されて
なることを特徴とする腸溶性造粒物によって達成され
る。 (A)油脂及び賦形剤含有層。 (B)油脂含有層。 (C)含水アルコール可溶性蛋白質含有層。
【0010】すなわち、本発明者らは、経口摂取した
後、胃液で溶解することなく、腸内消化液によって溶解
し、かつ、長期保存中に生理活性物質の活性低下を生じ
ない腸溶性造粒物について検討を行った。その結果、菌
体等の被造粒物を(A)油脂と賦形剤とを含有する層
(長期保存性安定化層)と(C)含水アルコール可溶性
蛋白質含有層(低pH域安定化層)との2層よりなる造
粒物にすると、経口摂取しても胃液で溶解せず、腸管で
溶解して生理活性を発揮し得、また、長期保存中、空気
との接触がほとんどなく、保存性の安定した腸溶性造粒
物となることを見いだした。更に、(A)層と(C)層
との間に、(B)油脂含有層(水、アルコールに安定な
層)を設けると、被造粒物に、製造工程中の水、アルコ
ールが吸着し、被造粒物が変質することを防止できるこ
とを見いだし本発明に到達した。
後、胃液で溶解することなく、腸内消化液によって溶解
し、かつ、長期保存中に生理活性物質の活性低下を生じ
ない腸溶性造粒物について検討を行った。その結果、菌
体等の被造粒物を(A)油脂と賦形剤とを含有する層
(長期保存性安定化層)と(C)含水アルコール可溶性
蛋白質含有層(低pH域安定化層)との2層よりなる造
粒物にすると、経口摂取しても胃液で溶解せず、腸管で
溶解して生理活性を発揮し得、また、長期保存中、空気
との接触がほとんどなく、保存性の安定した腸溶性造粒
物となることを見いだした。更に、(A)層と(C)層
との間に、(B)油脂含有層(水、アルコールに安定な
層)を設けると、被造粒物に、製造工程中の水、アルコ
ールが吸着し、被造粒物が変質することを防止できるこ
とを見いだし本発明に到達した。
【0011】次に、本発明を詳しく説明する。本発明に
用いる被造粒物は、乳酸菌(好ましくは生菌数106 個
/g以上)、ビフィズス菌、酵母等経口摂取した後生体
内(特に腸管内)での利用性が高い微生物や、これらの
エキス、あるいはペプチド等の微生物増殖因子等、胃液
による影響を受けやすい各種生理活性物質等が挙げられ
る。上記微生物は、凍結乾燥、減圧噴霧乾燥された菌体
粉末を用いるとよい。また、他に、水もしくはアルコー
ルを吸着して変質し易い食物繊維、植物性蛋白質、海草
等の機能性素材が挙げられる。これらは、単独でも、2
種以上組み合せてもよい。
用いる被造粒物は、乳酸菌(好ましくは生菌数106 個
/g以上)、ビフィズス菌、酵母等経口摂取した後生体
内(特に腸管内)での利用性が高い微生物や、これらの
エキス、あるいはペプチド等の微生物増殖因子等、胃液
による影響を受けやすい各種生理活性物質等が挙げられ
る。上記微生物は、凍結乾燥、減圧噴霧乾燥された菌体
粉末を用いるとよい。また、他に、水もしくはアルコー
ルを吸着して変質し易い食物繊維、植物性蛋白質、海草
等の機能性素材が挙げられる。これらは、単独でも、2
種以上組み合せてもよい。
【0012】次に、上記被造粒物を被覆する3層のう
ち、造粒物を長期間にわたって安定化させるための
(A)層には、油脂と賦形剤とを用いる。本発明におい
て、被覆とは、被覆層に、被造粒物が混在している場合
も含むものである。
ち、造粒物を長期間にわたって安定化させるための
(A)層には、油脂と賦形剤とを用いる。本発明におい
て、被覆とは、被覆層に、被造粒物が混在している場合
も含むものである。
【0013】まず、油脂としては、ヤシ油、パーム油、
大豆油、菜種油、カカオ脂等の植物性油脂やそれらを硬
化させた硬化油等の固体脂やライスワックス、キャンデ
リラワックス、蜂蜜ろう等の食用ワックス等が挙げられ
る。これら油脂の融点は、被造粒物の生残性を阻害しな
い程度の低温域での均一分散性、展延性の点で30〜4
5℃が好ましい。
大豆油、菜種油、カカオ脂等の植物性油脂やそれらを硬
化させた硬化油等の固体脂やライスワックス、キャンデ
リラワックス、蜂蜜ろう等の食用ワックス等が挙げられ
る。これら油脂の融点は、被造粒物の生残性を阻害しな
い程度の低温域での均一分散性、展延性の点で30〜4
5℃が好ましい。
【0014】また、(A)層に用いる賦形剤としては、
馬鈴薯、とうもろこし、米、麦等を原料とする澱粉や
卵、乳、穀類、豆類等を原料とする蛋白質やぶどう糖、
乳糖、蔗糖、麦芽糖等の糖類等が挙げられ、これらは単
独でも数種組合せて用いてもよい。
馬鈴薯、とうもろこし、米、麦等を原料とする澱粉や
卵、乳、穀類、豆類等を原料とする蛋白質やぶどう糖、
乳糖、蔗糖、麦芽糖等の糖類等が挙げられ、これらは単
独でも数種組合せて用いてもよい。
【0015】本発明の造粒物は、被造粒物を水、アルコ
ールに対して安定化させるために、油脂層((B)層)
を形成させる。使用する油脂は、上記(A)層に使用す
る油脂と同様のものが挙げられる。
ールに対して安定化させるために、油脂層((B)層)
を形成させる。使用する油脂は、上記(A)層に使用す
る油脂と同様のものが挙げられる。
【0016】次に、上記被造粒物を被覆する3層のう
ち、被造粒物を低pHで安定化させるための(C)層に
は含水アルコール可溶性蛋白質を用いる。含水アルコー
ル可溶性蛋白質としては、とうもろこし中に含まれるツ
ェインや、小麦、大豆、米、コラーゲン、ゼラチン等に
由来する植物性または動物性蛋白質が挙げられる。これ
らは単独でも2種以上併用してもよい。また、例えば、
ツェインをアルカリ処理した後、アセトン抽出をして得
られる分子量5,000〜40,000のツェインペプ
チド等の分画物を用いたり、上記未処理ツェインとツェ
インペプチドとを併用してもよい。これらの中でも、ツ
ェインを用いると、より耐胃液性に優れ、好適である。
また、上記含水アルコール可溶性蛋白質に水溶性蛋白質
を10重量%(以下、%と記す)程度混合し、乾燥した
乾燥物を用いてもよい。
ち、被造粒物を低pHで安定化させるための(C)層に
は含水アルコール可溶性蛋白質を用いる。含水アルコー
ル可溶性蛋白質としては、とうもろこし中に含まれるツ
ェインや、小麦、大豆、米、コラーゲン、ゼラチン等に
由来する植物性または動物性蛋白質が挙げられる。これ
らは単独でも2種以上併用してもよい。また、例えば、
ツェインをアルカリ処理した後、アセトン抽出をして得
られる分子量5,000〜40,000のツェインペプ
チド等の分画物を用いたり、上記未処理ツェインとツェ
インペプチドとを併用してもよい。これらの中でも、ツ
ェインを用いると、より耐胃液性に優れ、好適である。
また、上記含水アルコール可溶性蛋白質に水溶性蛋白質
を10重量%(以下、%と記す)程度混合し、乾燥した
乾燥物を用いてもよい。
【0017】また、(C)層には、含水アルコール可溶
性蛋白質の均一溶解分散性を高めるために、必要に応じ
て、可塑剤を用いるとよい。可塑剤としては、グリセリ
ン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等の乳化
剤や、グリセリン、糖アルコール等が挙げられる。この
中でも、特に、グリセリン脂肪酸エステルが含水アルコ
ール可溶性蛋白質の均一溶解分散性、及び被造粒物に被
覆した時の均一被覆性の点で好適である。可塑剤の添加
量は、含水アルコール可溶性蛋白質の量によっても異な
るが、(C)層溶液全体重量中の0.8%程度がよい。
性蛋白質の均一溶解分散性を高めるために、必要に応じ
て、可塑剤を用いるとよい。可塑剤としては、グリセリ
ン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等の乳化
剤や、グリセリン、糖アルコール等が挙げられる。この
中でも、特に、グリセリン脂肪酸エステルが含水アルコ
ール可溶性蛋白質の均一溶解分散性、及び被造粒物に被
覆した時の均一被覆性の点で好適である。可塑剤の添加
量は、含水アルコール可溶性蛋白質の量によっても異な
るが、(C)層溶液全体重量中の0.8%程度がよい。
【0018】次に、上記被造粒物、(A)〜(C)層を
用いて本発明の腸溶性造粒物は、例えば、次のようにし
て製造することができる。すなわち、まず、被造粒物と
賦形剤とを混合し、これに予め液状に溶融させた油脂を
加えて保温しながら混合攪拌する。保温温度は、油脂の
均一分散性、被造粒物の熱変性防止の点で、好ましくは
45℃以下、更に好ましくは30〜45℃にする。
用いて本発明の腸溶性造粒物は、例えば、次のようにし
て製造することができる。すなわち、まず、被造粒物と
賦形剤とを混合し、これに予め液状に溶融させた油脂を
加えて保温しながら混合攪拌する。保温温度は、油脂の
均一分散性、被造粒物の熱変性防止の点で、好ましくは
45℃以下、更に好ましくは30〜45℃にする。
【0019】また、(A)層の油脂の使用量は、造粒物
全体重量中、5〜30%となるようにすることが望まし
い。油脂が5%未満であると、被造粒物表面を十分に油
脂で被覆することが出来ず、長期保存性、耐胃液性が悪
くなる傾向にある。逆に、30%を超えると、造粒時に
滑り現象が生じ、造粒し難い傾向になる。また、賦形剤
の使用量は、適宜設定すれば良いが、油脂の均一分散
性、被造粒物への油脂被覆適性、造粒適性の点から造粒
物全体重量中、5〜45%とすることが望ましい。
全体重量中、5〜30%となるようにすることが望まし
い。油脂が5%未満であると、被造粒物表面を十分に油
脂で被覆することが出来ず、長期保存性、耐胃液性が悪
くなる傾向にある。逆に、30%を超えると、造粒時に
滑り現象が生じ、造粒し難い傾向になる。また、賦形剤
の使用量は、適宜設定すれば良いが、油脂の均一分散
性、被造粒物への油脂被覆適性、造粒適性の点から造粒
物全体重量中、5〜45%とすることが望ましい。
【0020】次に、上記混合物を攪拌しながら、造粒装
置に供給し、造粒する。造粒装置としては、例えば、ス
クリーン付き造粒機、エクストルーダー等が挙げられ、
冷却手段を備えたものが造粒物を早く固形化できるので
好適である。
置に供給し、造粒する。造粒装置としては、例えば、ス
クリーン付き造粒機、エクストルーダー等が挙げられ、
冷却手段を備えたものが造粒物を早く固形化できるので
好適である。
【0021】このようにして得られた(A)層被覆物
を、20℃以下で、数時間静置し、熟成させるとよい。
この熟成を行わないと、保形性に劣るようになる傾向が
ある。また、熟成を20℃を超えた温度で行うと、相互
結着を起こすことがある。
を、20℃以下で、数時間静置し、熟成させるとよい。
この熟成を行わないと、保形性に劣るようになる傾向が
ある。また、熟成を20℃を超えた温度で行うと、相互
結着を起こすことがある。
【0022】次に、上記(A)層被覆物に、油脂を造粒
物全体重量中、好ましくは5〜15%被覆する。油脂が
5%未満であると、被造粒物への水やアルコールの吸着
を起こし易く、逆に、15%を超えると、被造粒物も含
有量の低下並びに形状が過大になる傾向にある。また、
被覆する方法は、レボリングパン、流動乾燥機、遠心流
動造粒乾燥機等により、溶融した30〜40℃の油脂を
噴霧するか、または、粉末状の油脂を(A)層被覆物に
添加し、溶融して油脂層を形成させるようにすればよ
い。
物全体重量中、好ましくは5〜15%被覆する。油脂が
5%未満であると、被造粒物への水やアルコールの吸着
を起こし易く、逆に、15%を超えると、被造粒物も含
有量の低下並びに形状が過大になる傾向にある。また、
被覆する方法は、レボリングパン、流動乾燥機、遠心流
動造粒乾燥機等により、溶融した30〜40℃の油脂を
噴霧するか、または、粉末状の油脂を(A)層被覆物に
添加し、溶融して油脂層を形成させるようにすればよ
い。
【0023】次に、(C)層を噴霧・浸漬等によって被
覆する。すなわち、まず、含水アルコール可溶性蛋白質
を含水アルコール中に分散、溶解する。ここで用いる含
水アルコールは、アルコール濃度85〜95%程度が望
ましい。即ち、この範囲を逸脱すると、含水アルコール
可溶性蛋白質の含水アルコール中への均一分散、溶解性
が悪くなる傾向にある。
覆する。すなわち、まず、含水アルコール可溶性蛋白質
を含水アルコール中に分散、溶解する。ここで用いる含
水アルコールは、アルコール濃度85〜95%程度が望
ましい。即ち、この範囲を逸脱すると、含水アルコール
可溶性蛋白質の含水アルコール中への均一分散、溶解性
が悪くなる傾向にある。
【0024】また、このとき、含水アルコール可溶性蛋
白質と含水アルコールの比率は、含水アルコール可溶性
蛋白質1に対し含水アルコール6〜14にすることが均
一溶解性、分散性の点で望ましい。また、このとき、必
要に応じて可塑剤を加える。
白質と含水アルコールの比率は、含水アルコール可溶性
蛋白質1に対し含水アルコール6〜14にすることが均
一溶解性、分散性の点で望ましい。また、このとき、必
要に応じて可塑剤を加える。
【0025】次に、含水アルコールに分散溶解した溶液
を(B)層被覆物表面に施与し、乾燥する工程を繰返し
て(C)層を形成させる。施与する方法としては、噴
霧、浸漬等が挙げられる。例えば、噴霧する場合には、
上記油脂被覆のときと同様に、レボリングパン等の転動
機や、流動乾燥機、遠心流動造粒乾燥機等を用いれば良
い。
を(B)層被覆物表面に施与し、乾燥する工程を繰返し
て(C)層を形成させる。施与する方法としては、噴
霧、浸漬等が挙げられる。例えば、噴霧する場合には、
上記油脂被覆のときと同様に、レボリングパン等の転動
機や、流動乾燥機、遠心流動造粒乾燥機等を用いれば良
い。
【0026】このようにして得られた腸溶性造粒物の全
体重量中、含水アルコール可溶性蛋白質は、好ましくは
5〜50%、更に好ましくは10〜30%含まれている
ことが望ましい。含水アルコール可溶性蛋白質が5%未
満だと、耐胃液性が悪くなる傾向にあり、逆に、50%
を超えると、口中での食感が悪くなる傾向にある。
体重量中、含水アルコール可溶性蛋白質は、好ましくは
5〜50%、更に好ましくは10〜30%含まれている
ことが望ましい。含水アルコール可溶性蛋白質が5%未
満だと、耐胃液性が悪くなる傾向にあり、逆に、50%
を超えると、口中での食感が悪くなる傾向にある。
【0027】このようにして得られた腸溶性造粒物は、
そのまま経口摂取するようにしてもよく、あるいは粉末
ジュースやチューインガム、キャンディのセンターに利
用するようにしてもよい。また、香料、乳製品等を加え
て打錠した保健食品としてもよい。
そのまま経口摂取するようにしてもよく、あるいは粉末
ジュースやチューインガム、キャンディのセンターに利
用するようにしてもよい。また、香料、乳製品等を加え
て打錠した保健食品としてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明の腸溶性造粒物
は、油脂及び賦形剤を含有する(A)層(長期保存性安
定化層)と、油脂を含有する層(B)層と、含水アルコ
ール可溶性蛋白質を含有する(C)層(低pH域安定化
層)との3層により腸内生理活性物質等の被造粒物が被
覆されているので、胃液中で造粒物が溶解することな
く、生理活性物質が、口から摂取した後に胃液による影
響を受けず、腸管内でその生理活性を発揮することがで
きる。また、長期保存性が安定である。
は、油脂及び賦形剤を含有する(A)層(長期保存性安
定化層)と、油脂を含有する層(B)層と、含水アルコ
ール可溶性蛋白質を含有する(C)層(低pH域安定化
層)との3層により腸内生理活性物質等の被造粒物が被
覆されているので、胃液中で造粒物が溶解することな
く、生理活性物質が、口から摂取した後に胃液による影
響を受けず、腸管内でその生理活性を発揮することがで
きる。また、長期保存性が安定である。
【0029】また、(B)層を設けることにより、水、
アルコールを吸着し、変質し易い被造粒物を用いても、
(C)層形成の製造工程中に使用する水、アルコール
に、被造粒物が影響を受けることなく、安定な被造粒物
を得ることができる。また、従来の造粒装置等を用いて
連続的に製造することができるので量産化することも可
能である。
アルコールを吸着し、変質し易い被造粒物を用いても、
(C)層形成の製造工程中に使用する水、アルコール
に、被造粒物が影響を受けることなく、安定な被造粒物
を得ることができる。また、従来の造粒装置等を用いて
連続的に製造することができるので量産化することも可
能である。
【0030】次に、本発明を実施例を挙げて具体的に説
明する。 〔実施例1〕ラクトバチルス アシドフィラス(Lac
tobacillus acidophilus)の乾
燥乳酸菌体粉末(生菌数1010個/g)27重量部(以
下、部と記す)及びプランタゴオバタ粉末28部と、賦
形剤として脱脂粉乳170部とを混合し、この混合物
に、40℃で溶融したパーム油脂85部を加えて攪拌し
た後、孔径0.8mmのスクリーンを設けた押出顆粒機
にて長さ1.5〜2mmの(A)層被覆物を得た。
明する。 〔実施例1〕ラクトバチルス アシドフィラス(Lac
tobacillus acidophilus)の乾
燥乳酸菌体粉末(生菌数1010個/g)27重量部(以
下、部と記す)及びプランタゴオバタ粉末28部と、賦
形剤として脱脂粉乳170部とを混合し、この混合物
に、40℃で溶融したパーム油脂85部を加えて攪拌し
た後、孔径0.8mmのスクリーンを設けた押出顆粒機
にて長さ1.5〜2mmの(A)層被覆物を得た。
【0031】次に、(A)層被覆物を、送風の温度調整
が可能な回転機に投入し、40℃で溶融したパーム油脂
50部をスプレーにて全表面に施与した後、冷送風にし
て油脂を固化し、(B)層を形成した。
が可能な回転機に投入し、40℃で溶融したパーム油脂
50部をスプレーにて全表面に施与した後、冷送風にし
て油脂を固化し、(B)層を形成した。
【0032】次に、ツェイン75部をエタノール水溶液
488部(エタノール375部,水113部)に少量ず
つ添加しながら分散溶解させ、次いで、グリセリン脂肪
酸エステル4部を添加し、被覆溶液とした。そして、遠
心造粒乾燥機を用い、ローター回転数120rpm,品
温25℃,ブロアー150L/minの条件下で上記
(B)層被覆物に上記被覆溶液を噴霧、乾燥し、最終的
にツェイン17%,油脂31%の腸溶性造粒物を得た。
488部(エタノール375部,水113部)に少量ず
つ添加しながら分散溶解させ、次いで、グリセリン脂肪
酸エステル4部を添加し、被覆溶液とした。そして、遠
心造粒乾燥機を用い、ローター回転数120rpm,品
温25℃,ブロアー150L/minの条件下で上記
(B)層被覆物に上記被覆溶液を噴霧、乾燥し、最終的
にツェイン17%,油脂31%の腸溶性造粒物を得た。
【0033】〔比較例1〕実施例1において、油脂層
((B)層)を形成しない他は実施例1と同様にして造
粒物を得た。
((B)層)を形成しない他は実施例1と同様にして造
粒物を得た。
【0034】〔比較例2〕実施例1において、油脂層を
得るために用いた油脂を前工程の油脂に合わせて135
部の油脂を(A)層に用い、その他は実施例1と同様に
して造粒物を得た。
得るために用いた油脂を前工程の油脂に合わせて135
部の油脂を(A)層に用い、その他は実施例1と同様に
して造粒物を得た。
【0035】〔比較例3〕実施例1において、被覆溶液
を用いない他は実施例1と同様にして造粒物を得た。
を用いない他は実施例1と同様にして造粒物を得た。
【0036】上記実施例1,比較例1〜3で得られた造
粒物1.00gを正秤し、人工胃液(0.12M−HC
l,NaCl2%,ペプシン0.32%,pH1.2)
50gに2時間浸漬し、次に、これを濾過し、得られた
残留物を滅菌水で洗浄後、直ちに人工腸液(0.1M−
KH2 PO4 ,0.1M−Na2 HPO4 ・2H2 O,
1:6,pH6.8)に37℃,1時間浸漬した。この
浸漬後の乳酸菌の残存生菌数を平板培養の常法で調べ
た。また、初期生菌数は、人工腸液のみ(人工胃液の浸
漬せず)の浸漬後の生菌数を調べた。更に、各造粒物を
20℃で4ケ月間保存した後の生菌数を調べた。その結
果を表1に示す。
粒物1.00gを正秤し、人工胃液(0.12M−HC
l,NaCl2%,ペプシン0.32%,pH1.2)
50gに2時間浸漬し、次に、これを濾過し、得られた
残留物を滅菌水で洗浄後、直ちに人工腸液(0.1M−
KH2 PO4 ,0.1M−Na2 HPO4 ・2H2 O,
1:6,pH6.8)に37℃,1時間浸漬した。この
浸漬後の乳酸菌の残存生菌数を平板培養の常法で調べ
た。また、初期生菌数は、人工腸液のみ(人工胃液の浸
漬せず)の浸漬後の生菌数を調べた。更に、各造粒物を
20℃で4ケ月間保存した後の生菌数を調べた。その結
果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】上記の結果から、実施例の腸溶性造粒物は
耐胃液性に優れた造粒物であった。また、保存性も安定
であった。一方、比較例1、2は、(B)層を形成させ
なかったため、プランタゴオバタがエタノール水溶液を
吸着して変質し、混在している乳酸菌にも影響を与え
た。
耐胃液性に優れた造粒物であった。また、保存性も安定
であった。一方、比較例1、2は、(B)層を形成させ
なかったため、プランタゴオバタがエタノール水溶液を
吸着して変質し、混在している乳酸菌にも影響を与え
た。
【0039】〔実施例2〜5〕油脂使用量(造粒物全体
重量中に占める重量%)を表2の割合にする他は実施例
1と同様にして造粒物を得た。得られた造粒物の耐胃液
性を実施例1と同様にして調べた。尚、(A)層の油脂
の増減に伴い、脱脂粉乳量を調整した。以上の結果を表
2に示す。
重量中に占める重量%)を表2の割合にする他は実施例
1と同様にして造粒物を得た。得られた造粒物の耐胃液
性を実施例1と同様にして調べた。尚、(A)層の油脂
の増減に伴い、脱脂粉乳量を調整した。以上の結果を表
2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】表2の結果から、油脂30%添加に於て
も、造粒時に滑性現象が起こらず、造粒適性が良好で、
生菌数は高かった。また、(B)層の油脂5〜15%の
被覆効果により、耐胃液性の造粒物であった。
も、造粒時に滑性現象が起こらず、造粒適性が良好で、
生菌数は高かった。また、(B)層の油脂5〜15%の
被覆効果により、耐胃液性の造粒物であった。
【0042】〔実施例6〜8〕実施例1のツェインを表
3の様に含水アルコール可溶に分画した各々の含水アル
コール可溶性蛋白質に代える他は実施例1と同様にして
造粒物を調製し、生菌数を測定した。その結果を表3に
示す。
3の様に含水アルコール可溶に分画した各々の含水アル
コール可溶性蛋白質に代える他は実施例1と同様にして
造粒物を調製し、生菌数を測定した。その結果を表3に
示す。
【0043】
【表3】
【0044】上記の結果から、含水アルコール可溶性の
蛋白質を用いた本発明の腸溶性造粒物は胃液耐性に優れ
た造粒物であった。
蛋白質を用いた本発明の腸溶性造粒物は胃液耐性に優れ
た造粒物であった。
【0045】〔実施例9〜13〕実施例1のツェインの
含有量を表4の様に代える他は、実施例1と同様にして
造粒物を調製し、生菌数を測定した。以上の結果を表4
にあわせて示す。
含有量を表4の様に代える他は、実施例1と同様にして
造粒物を調製し、生菌数を測定した。以上の結果を表4
にあわせて示す。
【0046】
【表4】
【0047】表4の結果から、ツェイン含有量が10%
以上であると、特に、被造粒物が胃液耐性を発揮し良好
であった。
以上であると、特に、被造粒物が胃液耐性を発揮し良好
であった。
【0048】〔実施例14〕実施例1の乾燥乳酸菌体末
を生菌数109 個/g含有するラクトバチルス カゼイ
(Lactobacillus casei)とストレ
プトコッカス サーモフィラス(Streptococ
cus thermophillus)とを併用した乾
燥乳酸菌体末に、プランタゴオバタ粉末をポリデキスト
ロースに置換する他は実施例1と同様に行った。その結
果、残存生菌数は107 個/gで良好であった。
を生菌数109 個/g含有するラクトバチルス カゼイ
(Lactobacillus casei)とストレ
プトコッカス サーモフィラス(Streptococ
cus thermophillus)とを併用した乾
燥乳酸菌体末に、プランタゴオバタ粉末をポリデキスト
ロースに置換する他は実施例1と同様に行った。その結
果、残存生菌数は107 個/gで良好であった。
【0049】〔実施例15〕実施例1の乾燥乳酸菌体末
を生菌数109 個/g含有するビフィドバクテリウム
ロングム(Bifidobacterium long
um)の乾燥ビフィズス菌体末に、プランタゴオバタ粉
末を大豆蛋白質と海草粉末に等量で置換する他は実施例
1と同様に行った。常法に従い、この生菌数の確認とし
て嫌気ジャーを用いて嫌気条件下で培養を行った。その
結果、残存生菌数は107 個/gで良好な結果が得られ
た。
を生菌数109 個/g含有するビフィドバクテリウム
ロングム(Bifidobacterium long
um)の乾燥ビフィズス菌体末に、プランタゴオバタ粉
末を大豆蛋白質と海草粉末に等量で置換する他は実施例
1と同様に行った。常法に従い、この生菌数の確認とし
て嫌気ジャーを用いて嫌気条件下で培養を行った。その
結果、残存生菌数は107 個/gで良好な結果が得られ
た。
【0050】〔実施例16〕実施例15の賦形剤をビフ
ィズス菌の増殖因子とされるオリゴ糖を使用し、次の通
りにする他は実施例15と同様に行った。すなわち、脱
脂粉乳150部,ぶどう糖18部,オリゴ糖30部の賦
形剤から成る混合物とした。得られた腸溶性造粒物の残
存生菌数は107 個/gと略同等で良好であった。
ィズス菌の増殖因子とされるオリゴ糖を使用し、次の通
りにする他は実施例15と同様に行った。すなわち、脱
脂粉乳150部,ぶどう糖18部,オリゴ糖30部の賦
形剤から成る混合物とした。得られた腸溶性造粒物の残
存生菌数は107 個/gと略同等で良好であった。
【0051】〔実施例17〕実施例1の被覆溶液をツェ
インとゼラチンを併用し、次の様にする他は実施例1と
同様に行った。ゼラチン8部を水113部に溶解し、エ
タノール275部を加えた溶媒溶液にツェイン75部を
少量ずつ添加しながら分散溶解し、次いで糖アルコール
4部を添加したものを被覆溶液とした。得られた腸溶性
造粒物の残存生菌数は108 個/gと同等で良好であっ
た。
インとゼラチンを併用し、次の様にする他は実施例1と
同様に行った。ゼラチン8部を水113部に溶解し、エ
タノール275部を加えた溶媒溶液にツェイン75部を
少量ずつ添加しながら分散溶解し、次いで糖アルコール
4部を添加したものを被覆溶液とした。得られた腸溶性
造粒物の残存生菌数は108 個/gと同等で良好であっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 35/74 A 7431−4C C12N 1/04 7236−4B 1/20 C 7236−4B
Claims (1)
- 【請求項1】 被造粒物が下記(A)〜(C)に示され
る3層で順次被覆されてなることを特徴とする腸溶性造
粒物。 (A)油脂及び賦形剤含有層。 (B)油脂含有層。 (C)含水アルコール可溶性蛋白質含有層。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02186392A JP3202053B2 (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | 腸溶性造粒物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02186392A JP3202053B2 (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | 腸溶性造粒物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05186336A true JPH05186336A (ja) | 1993-07-27 |
JP3202053B2 JP3202053B2 (ja) | 2001-08-27 |
Family
ID=12066963
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02186392A Expired - Fee Related JP3202053B2 (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | 腸溶性造粒物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3202053B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001321163A (ja) * | 2000-05-17 | 2001-11-20 | Bioneer Corp | 肥満又は糖尿病治療用微生物及びその微生物を含む医薬組成物 |
WO1995034292A3 (en) * | 1994-06-14 | 2001-12-06 | Recordati Chem Pharm | Stabilized biologically active compounds contained in coated microgranules which can be suspended in alimentary fluids |
KR100429495B1 (ko) * | 2001-02-28 | 2004-05-03 | 정명준 | 단백질 및 다당류를 이용한 이중코팅 유산균 원말의제조방법 |
JP2008525049A (ja) * | 2004-12-29 | 2008-07-17 | クラフト・フーヅ・ホールディングス・インコーポレイテッド | 低カロリー増量剤のための送達システム |
JP2009137962A (ja) * | 1996-03-20 | 2009-06-25 | Univ Of New South Wales | 胃腸管の微生物の定着の増進 |
JP5676251B2 (ja) * | 2008-04-01 | 2015-02-25 | サントリーホールディングス株式会社 | 油脂コーティング粉末の顆粒 |
JP2015177784A (ja) * | 2014-02-27 | 2015-10-08 | 日清食品ホールディングス株式会社 | 固型調理油 |
-
1992
- 1992-01-09 JP JP02186392A patent/JP3202053B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1995034292A3 (en) * | 1994-06-14 | 2001-12-06 | Recordati Chem Pharm | Stabilized biologically active compounds contained in coated microgranules which can be suspended in alimentary fluids |
JP2009137962A (ja) * | 1996-03-20 | 2009-06-25 | Univ Of New South Wales | 胃腸管の微生物の定着の増進 |
JP2001321163A (ja) * | 2000-05-17 | 2001-11-20 | Bioneer Corp | 肥満又は糖尿病治療用微生物及びその微生物を含む医薬組成物 |
KR100429495B1 (ko) * | 2001-02-28 | 2004-05-03 | 정명준 | 단백질 및 다당류를 이용한 이중코팅 유산균 원말의제조방법 |
JP2008525049A (ja) * | 2004-12-29 | 2008-07-17 | クラフト・フーヅ・ホールディングス・インコーポレイテッド | 低カロリー増量剤のための送達システム |
US7981453B2 (en) | 2004-12-29 | 2011-07-19 | Kraft Foods Global Brands Llc | Delivery system for low calorie bulking agents |
AU2005322063B2 (en) * | 2004-12-29 | 2012-04-12 | Intercontinental Great Brands Llc | Delivery system for low calorie bulking agents |
US8216621B2 (en) | 2004-12-29 | 2012-07-10 | Kraft Foods Global Brands Llc | Delivery system for low calorie bulking agents |
JP5676251B2 (ja) * | 2008-04-01 | 2015-02-25 | サントリーホールディングス株式会社 | 油脂コーティング粉末の顆粒 |
JP2015177784A (ja) * | 2014-02-27 | 2015-10-08 | 日清食品ホールディングス株式会社 | 固型調理油 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3202053B2 (ja) | 2001-08-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Martín et al. | Microencapsulation of bacteria: A review of different technologies and their impact on the probiotic effects | |
Frakolaki et al. | A review of the microencapsulation techniques for the incorporation of probiotic bacteria in functional foods | |
US9480276B2 (en) | Dry food product containing live probiotic | |
Seyedain-Ardabili et al. | The production of synbiotic bread by microencapsulation | |
US20220395466A1 (en) | Microcapsule, preparation method and application thereof | |
RU2359662C2 (ru) | Микрокапсулы | |
JP2002504065A (ja) | 栄養流体中に懸濁されうる被覆された顆粒に含まれ安定化された生物学的に活性の化合物 | |
US6159504A (en) | Core substance-containing calcium microparticles and methods for producing the same | |
JP2968089B2 (ja) | 被覆用素材及びそれを用いた腸溶性造粒物 | |
Niño-Vásquez et al. | Co-microencapsulation: a promising multi-approach technique for enhancement of functional properties | |
Harel et al. | Protection and delivery of probiotics for use in foods | |
EP1514553A1 (en) | Lactic acid bacteria powder double-coated using protein and polysaccharide and method preparing the same and a dosage form thereof | |
Nag | Development of a microencapsulation technique for probiotic bacteria Lactobacillus casei 431 using a protein-polysaccharide complex: a thesis presented in partial fulfillment of the requirements of the degree of Masters of Technology in Food Technology at Massey University, Palmerston North, New Zealand | |
JP3202053B2 (ja) | 腸溶性造粒物 | |
JPH05186337A (ja) | 腸溶性複粒造粒物 | |
JP3187502B2 (ja) | 腸溶性造粒物 | |
Mosilhey | Influence of different capsule materials on the physiological properties of microencapsulated Lactobacillus acidophilus | |
JP3482242B2 (ja) | 生理活性物質の封入されている微粒子及びその製法 | |
KR102483912B1 (ko) | 연질캡슐형 건강기능식품의 제조방법 | |
JPWO2005025609A1 (ja) | ラクトフェリン素材組成物 | |
JP4152591B2 (ja) | 糖衣錠 | |
KR20190094424A (ko) | 프로바이오틱 박테리아를 갖는 글리세린- 및 단백질-기반 발포 캔디 제품 | |
JPH06133735A (ja) | 腸溶性乳酸菌造粒物 | |
US20240023568A1 (en) | Fat encapsulated microbial cultures | |
JP2578460B2 (ja) | 多機能性食品及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |