JPH0518604A - 給湯機における入水温検知方法及び給湯制御方法 - Google Patents

給湯機における入水温検知方法及び給湯制御方法

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JPH0518604A
JPH0518604A JP3168469A JP16846991A JPH0518604A JP H0518604 A JPH0518604 A JP H0518604A JP 3168469 A JP3168469 A JP 3168469A JP 16846991 A JP16846991 A JP 16846991A JP H0518604 A JPH0518604 A JP H0518604A
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hot water
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water
water temperature
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Masayoshi Takayama
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  • Control Of Combustion (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】給湯機の入水温を検知する独立した温度センサ
を設けなくても該入水温が判断できるようにし、これに
より、給湯機のフィードホワード制御を可能にする。 【構成】出湯温度,その流量,ガスバーナの燃焼量か
ら、その時点における入水温度を逆算するか、又は、出
湯停止操作後に於ける熱交換機の冷却速度から外気温を
推測してこれをその時点に於ける入水温と擬制し、これ
ら入水温を次回の給湯操作時に於ける入水温として採用
し、該入水温を利用して給湯動作初期のフィードホワー
ド制御を可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願の発明は、給湯機の入水温検
知方法及び給湯制御方法に関するもので、特別な温度セ
ンサーを設けなくても給湯機への流入水の水温(以下、
入水温という)の検知を可能にし、これにより、器具を
構成する部品数を少なくしたり、入水温を検知する水温
センサが故障してもフィードホワード制御による給湯制
御を可能ならしめるものである。
【0002】
【従来技術及び課題】出湯操作初期に於ける出湯温度の
速やかな立ち上がりを実現すると共に、出湯温度と設定
温度のズレを少なくした給湯機として、所謂フィードホ
ワード制御とフィードバック制御を組合わせた制御方式
を採用した給湯機がある。図4に示すように、出湯蛇口
(15)に繋がる通水路(10)には、その上流側から水流スイ
ッチ(11),水温センサ(12),流量カウンタ(13),熱交換
器(1) 、及び出湯温センサ(14)とこの順序で順次配設さ
れている。又、上記出湯蛇口(15)の近傍の壁面等には、
出湯温度を設定する湯温設定器(2)が配設されており、
該湯温設定器(2)の出力はマイクロコンピュータ(以
下、マイコンという)を内蔵した制御装置(3)に印加さ
れていると共に、上記水流スイッチ(11)等の出力も制御
装置(3)に印加されている。
【0003】このものでは、出湯蛇口(15)を開放して水
流スイッチ(11)がON信号を出すと、マイコンを組込ん
だ制御装置(3)が出湯温度の制御動作を開始する。先
ず、水温センサ(12)が検知する入水温Tと湯温設定器
(2)の設定温度Sと更に流量カウンタ(13)が検知する流
量Qを判断して、上記設定温度の温水を沸かす為に必要
なガスバーナ(4)の燃焼量qを演算する。そして、該演
算結果通りにガスバーナ(4) の燃焼量qを制御する(ガ
ス比例弁(40)の開度を制御する)フィードホワード制御
を実行し、これにより、出湯開始初期の出湯温度の速や
かな立上がりを確保する。
【0004】又、湯温設定器(2)の設定温度と若干ズレ
のあることが多い上記フィードホワード制御で得られた
温水の温度を補正して湯温設定器(2)の設定温度に一層
正確に近付ける為に、フィードバック制御動作を実行す
る。即ち、出湯温センサ(14)が検知する実際の出湯温度
(上記フィードホワード制御で得られた温水の温度)を
継続的に比較し、これらが一致しない場合には、これら
両温度が一致するようにガスバーナ(4) の燃焼量を補正
するのである。これにより、設定温度に一致した正確な
温度の温水が得られるようにしている。又、出湯停止操
作がされると、熱交換器(1) 部分の冷却を行なって該部
分での後沸き現象を抑えるために一定時間だけポストフ
ァン(17)を駆動させる。
【0005】そして、フィードホワード制御とフィード
バック制御を実行する上記従来のものでは、初期出湯温
度の速やかな立上がりと正確な出湯温度の確保ができる
利点がある。しかしながら、上記従来のものではフィー
ドホワード制御の機能を持たせるために、熱交換器(1)
への供給水(水道水)の入水温Tを検知する水温センサ
(12)を組込む必要があり、該水温センサ(12)を必要とす
る分だけ必要部品数が多くなると共に、部品数が多い分
だけ故障率が高くなると言う問題があった。
【0006】又、上記従来のものでは、前記熱交換器
(1) への入水温Tを検知する水温センサ(12)が必要なこ
とから、これが故障した場合には出湯動作初期に於ける
湯温のフィードホワード制御が不能になって円滑な出湯
動作が進行しない不都合がある。 [請求項1の発明について]請求項1の発明は上記の点
に鑑みて成されたもので、給湯機への入水温を検知する
独立した水温センサを設けなくても該入水温を判断し得
るようにすることをその課題とする。
【0007】
【技術的手段】上記課題を解決する為の本発明の技術的
手段は、『出湯動作毎に、熱交換器(1) から流出する温
水の出湯温度t,該温水の流量Q,熱交換器(1) を加熱
するガスバーナ(4) の燃焼量qを判断すると共に、これ
らと予め定めた定数Fから、「入水温T=出湯温度t−
定数F×(燃焼量q/流量Q)」と実質的に等価な演算
をして熱交換器(1) への入水温Tを推定するようにし
た』ことである。
【0008】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。出湯操
作をすると、当該出湯操作に先行する前回の出湯操作時
の出湯温度t,その流量Q,ガスバーナ(4)の燃焼量q
及び熱交換器(1) の熱交換効率η等より定めた定数Fか
ら演算した入水温T(熱交換器(1) への供給水の水温)
を利用し、該入水温Tを今回の出湯操作時における熱交
換器(1) への入水温Tと擬制する。即ち、入水温T=出
湯温度t−定数F×(燃焼量q/流量Q)の演算を行う
ことによって、前回の出湯操作時の入水温Tを求め、該
入水温Tを今回の出湯操作時の入水温Tと擬制するので
ある。このように、上記技術的手段によれば、給湯機か
らの出湯温度tが分れば入水温を直接検知する水温セン
サがなくても又これが故障していても、該入水温を判断
することができるのである。
【0009】
【効果】請求項1の発明は次の特有の効果を有する。給
湯機への入水温Tを検知する独立した温度センサが無く
ても該入水温Tが推測できるから、該入水温を検知する
温度センサーを設けなくても又は該温度センサが故障し
ている場合でも、上記推測した入水温Tを利用してフィ
ードホワード制御による給湯動作を可能にすることがで
きる。 [請求項2の発明について]請求項2の発明は上記請求
項1の発明と産業上の利用分野及び構成に欠くことが出
来ない事項の主要部が同一である発明に関するもので、
『出湯操作初期には熱交換器(1) に流れ込む供給水の入
水温Tとその流量Qと更に湯温設定器(2)の設定温度S
を判断してガスバーナ(4) の燃焼量qを演算・制御する
フィードホワード制御を実行し、該フィードホワード制
御を実行した後に熱交換器(1) から流出する温水の出湯
温度tを判断してこれが設定温度に近付くようにガスバ
ーナ(4) の燃焼量を制御するフィードバック制御を実行
するようにした給湯制御方法』において、熱交換器(1)
への入水温を検知する独立した水温センサを不要ならし
めて必要部品数を少なくすることをその課題とする。
【0010】
【技術的手段】上記課題を解決するための請求項2の発
明の技術的手段は、『出湯動作毎に出湯温度t,熱交換
器(1) への供給水の流量Q,ガスバーナ(4) の燃焼量q
を判断すると共に、これらと予め定められた定数Fか
ら、「入水温T=出湯温度t−定数F×(燃焼量q/流
量Q)」と実質的に等しい演算をして熱交換器(1) への
入水温Tを推定し、該推定した入水温Tを利用して次回
の出湯操作初期のフィードホワード制御を可能ならしめ
た』ことである。
【0011】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。出湯蛇
口(15)を開放して出湯操作をすると、請求項1の発明と
同様に今回の出湯操作時におけ給湯機への入水温を判断
し、該入水温Tにより、今回の出湯操作初期におけるフ
ィードホワード制御を可能にする。又、その後、従来の
ものと同様にフィードバック制御して出湯温度と設定温
度のズレを少なくする。
【0012】
【効果】請求項2の発明は次の特有の効果を有する。熱
交換器(1) への入水温Tを検知する独立した温度センサ
を設けなくても該入水温Tが推測できてフィードホワー
ド制御が可能になるから、上記温度センサを設ける必要
がない分だけ必要部品数を少なくすることができる。
【0013】
【実施例】次に、上記した請求項1,請求項2の発明の
実施例を説明する。図1に示すように、請求項1,請求
項2の発明の実施に使用する給湯機は、該給湯機への入
水温Tを計測する水温センサを具備しない点を除いて既
述従来のものと同様に構成されている。
【0014】即ち、通水路(10)には、その上流から水流
スイッチ(11),流量カウンタ(13),熱交換器(1) ,出湯
温センサ(14)及び出湯蛇口(15)とこの順序で挿入されて
いると共に、ガスバーナ(4) で加熱される熱交換器(1)
の排気通路にはポストファン(17)が配設されている。
又、上記水流スイッチ(11)や流量カウンタ(13)等はマイ
コンを組込んだ制御装置(3)に配線接続されていると共
に、該制御装置(3)には湯温設定器(2)が配線接続され
ている。
【0015】上記制御装置(3)のマイコン内には、器具
制御用のプログラムが書込まれており、該制御プログラ
ムの内容を図2に従って説明する。 .先ず電源投入すると入水温Tを15℃に初期設定す
る(図面符合(71)のステップ参照)。 .水流スイッチ(11)の出力を見て出湯蛇口(15)が開放
操作されるのを監視し(図面符合(72)のステップ参
照)、出湯蛇口(15)が開放操作されると入水温Tの値と
流量Q等を利用してフィードホワード制御しながらガス
バーナ(4) の燃焼量をコントロールする。
【0016】即ち、水流スイッチ(11)がON信号を出す
と、流量カウンタ(13)が検知する流量Qと湯温設定器
(2)の設定温度Sをマイコン内に読込むと共に、ガスバ
ーナ(4) の必要燃焼量q=(設定温度S−入水温T)×
流量Q/熱交換効率ηの演算を実行し、これにより、求
められた上記燃焼量qだけガスバーナ(4) が燃焼するよ
うにガス比例弁(40)の開度を制御する。尚、上記入水温
Tは、電源投入後の最初の出湯操作時においては「」
で初期設定した15℃の値が採用され、2回目以降の出
湯操作では、後述する「」で演算する入水温Tが採用
される。そして、上記演算結果を利用したフィードホワ
ード制御により、出湯動作初期における出湯温度の速や
かな立上がりを確保する(図面符合(73)のステップ参
照)。 .次に、上記フィードホワード制御で得られた温水の
温度を湯温設定器(2)の設定温度Sに一層近付けるた
め、熱交換器(1) で加熱生成された温水の実際の温度を
判断しながら給湯するフィードバック制御を実行する
(図面符合(74)のステップ参照)。 .次に、次回の出湯操作初期のフィードホワード制御
時に必要となる熱交換器(1) への入水温Tを推測してお
く。
【0017】出湯温センサ(14)が検知する実際の出湯温
度tと、流量カウンタ(13)が検知する流量Qと、熱交換
器(1) の熱交換効率η(既述技術的手段の項に記載の定
数Fに対応する)と、更にガスバーナ(4)の燃焼量q
(ガス比例弁(40)の開弁度から判断される)から、入水
温T=出湯温度t−(燃焼量q×熱交換効率η/流量
Q)を演算する(図面符合(75)のステップ参照)。即
ち、入水温Tは、熱交換器(1) で昇温せしめられた上昇
温度(燃焼量q×熱交換効率η/流量Q)だけ出湯温度
tより低いことから、上記入水温Tの演算式が採用され
るのである。尚、定数Fは上記の如く熱交換効率ηと等
しい場合に限らず、熱交換効率ηに外気温及び設定温度
等に影響する他の定数を乗じたものでも良い。 .その後、水流スイッチ(11)の出力を調べて出湯蛇口
(15)が閉じられないか否かを監視し(図面符合(76)のス
テップ参照)、出湯蛇口(15)が閉じられるまで図面符合
(74)〜(76)のステップを実行し、出湯蛇口(15)が閉じら
れて出湯停止状態になると、再び水流スイッチ(11)の出
力を判断する図面符合(72)のステップに制御動作が移さ
れる。
【0018】そして、再び出湯蛇口(15)が開かれて水流
スイッチ(11)がON信号を出すと、上記出湯動作中に演
算して決定した入水温T(一回前の出湯操作時の水温
T)の値を利用し、出湯動作初期のフィードホワード制
御動作(図面符合(73)のステップ)を実行する。これに
より、熱交換器(1) に流れ込む供給水の入水温Tを検知
する特別な温度センサを設けなくても出湯動作初期のフ
ィードホワード動作を実行させることができ、出湯温度
の速やかな立上がりを確保することができることとな
る。
【0019】尚、上記実施例では電源投入時に入水温T
を15℃に初期設定する図面符合(71)のステップを実行
するようにしたが、最初の出湯操作時にのみ図面符合(7
4)のフィードバック制御から給湯動作が開始するように
してもよい。又、上記実施例では、熱交換器(1) の上流
側に水温センサを具備しない型式の給湯機について説明
したが、熱交換器(1) の上下両流路部に水温センサと出
湯温センサ(14)を具備する型式の給湯機において、水温
センサが故障した場合に上記発明を適用することもでき
る。この場合、出湯温センサ(14)の検知する出湯温度か
ら入水温を推測できるから、水温センサの故障信号が発
生したときには上記推測した入水温を利用して出湯操作
初期のフィードホワード制御が可能になる。 [請求項3の発明について]請求項3の発明は請求項1
の発明と同様に、給湯機への入水温を検知する独立した
水温センサを設けなくても該入水温を判断し得るように
することをその課題とする。
【0020】
【技術的手段】上記課題を解決する為の請求項3の技術
的手段は、『出湯停止操作後にポストファン(17)を駆動
させて熱交換器(1) を冷却させると共に、該熱交換器
(1) を一定時間だけ冷却したときにその下流側近傍に配
設した出湯温センサ(14)が検知する低下温度Δtを判断
し、上記低下温度Δtを利用して該低下温度Δtが大き
い程低くなる外気温Zを推測し、該外気温Zを次回の出
湯操作時における熱交換器(1) への入水温Tと擬制し
た』ことである。
【0021】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。出湯操
作をすると、請求項1,2の発明と同様に、先行する前
回の出湯動作時に推測した入水温T(熱交換器(1) への
供給水の水温)を今回の出湯操作時に於ける入水温度T
と擬制するようになっている。
【0022】即ち、各出湯操作を停止させると、ポスト
ファン(17)を駆動させて熱交換器(1) を冷却させると共
に、該熱交換器(1) を一定時間だけ冷却したときにその
下流側近傍に配設した出湯温センサ(14)が検知する低下
温度Δtを判断する。そして、該低下温度Δtが大きい
ほど外気温Zが低く、外気温Z=−K×低下温度Δt+
A(但し、K,Aは定数)の関係にあることから、かか
る知見の下で演算・決定した外気温Zを、次回の出湯操
作時における熱交換器(1) への入水温Tと擬制する。
【0023】
【効果】請求項3の発明は次の特有の効果を有する。熱
交換器(1) への入水温Tを検知する独立した温度センサ
が無くても該入水温Tが推測できるから、該入水温を検
知する温度センサーを設けなくても又は該温度センサが
故障している場合でも、上記推測した入水温Tを利用し
てフードホワード制御による給湯動作を可能にすること
ができる。 [請求項4の発明について]請求項4の発明は上記請求
項3の発明と産業上の利用分野及び構成に欠くことが出
来ない事項の主要部が同一である発明に関するもので、
『出湯操作初期には熱交換器(1) への供給水の水温と該
供給水の流量と更に湯温設定器(2)の設定温度を判断し
てガスバーナ(4) の燃焼量を演算・制御するフィードホ
ワード制御を実行し、該フィードホワード制御を実行し
た後に熱交換器(1) から流出する温水の出湯温度を検知
する出湯温センサ(14)の検知温度を判断してこれが設定
温度に近付くようにガスバーナ(4) の燃焼量を制御する
フィードバック制御を実行するようにした給湯制御方
法』において、熱交換器(1) への入水温を検知する独立
した水温センサを不要ならしめて必要部品数を少なくす
ることをその課題とする。
【0024】
【技術的手段】上記課題を解決するための請求項4の発
明の技術的手段は、『出湯停止操作後にポストファン(1
7)を駆動させて熱交換器(1) を冷却させると共に、該熱
交換器(1) を一定時間だけ冷却したときにその下流側近
傍に配設した出湯温センサ(14)が検知する低下温度Δt
を判断し、上記低下温度Δtを利用して該低下温度Δt
が大きい程低くなる外気温Zを推測し、該外気温Zを次
回の出湯操作時における熱交換器(1) への入水温Tと擬
制し、該入水温Tと流量Qに基づいてフィードホワード
制御を可能ならしめた』ことである。
【0025】
【作用】上記技術的手段は次のように作用する。出湯操
作をすると、請求項3の発明と同様にして次回の出湯操
作時に於ける熱交換器(1) への入水温Tを求める。そし
て、該入水温Tを利用して、これと流量カウンタ(13)が
計測する次回の流量流量Q等に基づいて次回の出湯操作
初期のフィードホワード制御を行う。
【0026】
【効果】請求項4の発明は次の特有の効果を有する。熱
交換器(1) への入水温Tを判断する温度センサを設けな
くても該入水温Tが推測できるから、上記温度センサが
不要になる分だけ必要部品数を少なくすることができ
る。
【0027】
【実施例】次に上記した請求項3,4の発明の実施例を
図面に従って説明する。請求項3,4の発明を実施した
給湯機は、既述した図1のものと同様な機械的構造を有
し、制御装置(3)のマイコン内には図3のフローチャー
トに示す内容の制御プログラムが書き込まれている。次
に、器具動作を同図3に従って説明する。 .先ず電源投入すると、入水温Tの値を15℃に初期
設定する(図面符合(81)のステップ参照)。 .水流スイッチ(11)の出力を見て出湯蛇口(15)が開放
操作されるのを監視し(図面符合(82)のステップ参
照)、出湯蛇口(15)が開放操作されると入水温Tの値と
流量カウンタ(13)が測定する流量Q等を利用してフィー
ドホワード制御をしながらガスバーナ(4) の燃焼量をコ
ントロールする(図面符合(83)のステップ参照)。尚、
上記入水温Tは、電源投入後の最初の出湯操作時におい
ては「」で初期設定した15℃の値が採用され、2回
目以降の出湯操作では後述する「〜」で演算する入
水温Tが採用される。 .次に、上記フィードホワード制御で得られた温水の
温度を湯温設定器(2)の設定温度tに一層近付けるた
め、熱交換器(1) で加熱生成された温水の実際の温度を
判断しながら給湯するフィードバック制御を実行する
(図面符合(84)のステップ参照)。 .水流スイッチ(11)の出力を判断して出湯蛇口(15)が
閉じられるのを監視し(図面符合(85)のステップ参
照)、出湯蛇口(15)が閉じられて出湯停止操作されたこ
とが確認されると、次回の出湯操作初期のフィードホワ
ード制御時に必要となる熱交換器(1) への入水温Tを推
測する。即ち、出湯停止時における出湯温センサ(14)の
検知温度を出湯停止温度t1としてマイコン内に記憶し、
次にポストファン(17)を駆動させて熱交換器(1) の冷却
を開始する(図面符合(86)のステップ参照)。 .ポストファン(17)が駆動継続して30秒の時間が経
過するとポストファン(17)を停止させると共に、その時
点における出湯温センサ(14)の検知温度を冷却温度t2と
してマイコン内に記憶させる(図面符合(87)(88)のステ
ップ参照)。 .次に、上記出湯停止温度t1−冷却温度t2を低下温度
Δtとし、該低下温度Δtが大きい程外気温が低いこと
から、「外気温Z=−K×低下温度Δt+A(但し、
K,Aは定数)」を演算してその時点に於ける外気温を
推測する。そして、該外気温Zを次回の出湯操作時にお
ける入水温Tと擬制し(図面符合(89)のステップ参
照)、器具制御は再び(82)のステップに戻される。
【0028】このように、上記のものによれば、熱交換
器(1) に供給される供給水の入水温Tを検知する独立し
た温度センサを設けなくても、フィードホワード制御が
出きる。尚、上記実施例では電源投入時に入水温Tを1
5℃に初期設定する図面符合(71)のステップを実行する
ようにしたが、最初の出湯操作時にのみ図面符合(84)の
フィードバック制御から給湯動作が開始するようにして
もよい。
【0029】又、上記実施例では、熱交換器(1) の上流
側に水温センサを具備しない型式の給湯機について説明
したが、熱交換器(1) の上下両流路部に水温センサと出
湯温センサ(14)を具備する型式の給湯機において、水温
センサが故障した場合に上記発明を適用することもでき
る。この場合、出湯温センサ(14)の検知する出湯温度か
ら入水温を推測できるから、水温センサの故障信号が発
生したときには上記推測した入水温を利用して出湯操作
初期のフィードホワード制御が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施に使用する給湯機の概略構成図
【図2】請求項1の発明の実施に適用される制御プログ
ラムを示すフローチャート
【図3】請求項2の発明の実施に適用される制御プログ
ラムを示すフローチャート
【図4】従来例の説明図
【符合の説明】
(1) ・・・熱交換器 (2)・・・湯温設定器 (4) ・・・ガスバーナ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出湯動作毎に、熱交換器(1) から流出す
    る温水の出湯温度t,該温水の流量Q,熱交換器(1) を
    加熱するガスバーナ(4) の燃焼量qを判断すると共に、
    これらと予め定めた定数Fから、「入水温T=出湯温度
    t−定数F×(燃焼量q/流量Q)」と実質的に等価な
    演算をして熱交換器(1) への入水温Tを推定するように
    した給湯機における入水温検知方法。
  2. 【請求項2】 出湯操作初期には熱交換器(1) に流れ込
    む供給水の入水温Tとその流量Qと更に湯温設定器(2)
    の設定温度Sを判断してガスバーナ(4) の燃焼量qを演
    算・制御するフィードホワード制御を実行し、該フィー
    ドホワード制御を実行した後に熱交換器(1) から流出す
    る温水の出湯温度tを判断してこれが設定温度に近付く
    ようにガスバーナ(4) の燃焼量を制御するフィードバッ
    ク制御を実行するようにした給湯制御方法において、出
    湯動作毎に出湯温度t,熱交換器(1) への供給水の流量
    Q,ガスバーナ(4) の燃焼量qを判断すると共に、これ
    らと予め定められた定数Fから、「入水温T=出湯温度
    t−定数F×(燃焼量q/流量Q)」と実質的に等しい
    演算をして熱交換器(1) への入水温Tを推定し、該推定
    した入水温Tを利用して次回の出湯操作初期のフィード
    ホワード制御を可能ならしめた給湯制御方法。
  3. 【請求項3】 出湯停止操作後にポストファン(17)を駆
    動させて熱交換器(1) を冷却させると共に、該熱交換器
    (1) を一定時間だけ冷却したときにその下流側近傍に配
    設した出湯温センサ(14)が検知する低下温度Δtを判断
    し、上記低下温度Δtを利用して該低下温度Δtが大き
    い程低くなる外気温Zを推測し、該外気温Zを次回の出
    湯操作時における熱交換器(1) への入水温Tと擬制した
    給湯機における入水温検知方法。
  4. 【請求項4】 出湯操作初期には熱交換器(1) への供給
    水の水温と該供給水の流量と更に湯温設定器(2)の設定
    温度を判断してガスバーナ(4) の燃焼量を演算・制御す
    るフィードホワード制御を実行し、該フィードホワード
    制御を実行した後に熱交換器(1) から流出する温水の出
    湯温度を検知する出湯温センサ(14)の検知温度を判断し
    てこれが設定温度に近付くようにガスバーナ(4) の燃焼
    量を制御するフィードバック制御を実行するようにした
    給湯制御方法において、出湯停止操作後にポストファン
    (17)を駆動させて熱交換器(1) を冷却させると共に、該
    熱交換器(1) を一定時間だけ冷却したときにその下流側
    近傍に配設した出湯温センサ(14)が検知する低下温度Δ
    tを判断し、上記低下温度Δtを利用して該低下温度Δ
    tが大きい程低くなる外気温Zを推測し、該外気温Zを
    次回の出湯操作時における熱交換器(1) への入水温Tと
    擬制し、該入水温Tと流量Qに基づいてフィードホワー
    ド制御を可能ならしめた給湯制御方法。
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