JPH0518555A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH0518555A
JPH0518555A JP3172801A JP17280191A JPH0518555A JP H0518555 A JPH0518555 A JP H0518555A JP 3172801 A JP3172801 A JP 3172801A JP 17280191 A JP17280191 A JP 17280191A JP H0518555 A JPH0518555 A JP H0518555A
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JP
Japan
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ozone
humidity
ozone generator
air
air conditioner
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Application number
JP3172801A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Iguchi
勝己 井口
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 空気調和制御のために設置されている温度セ
ンサ4及び湿度センサ5の検出信号を利用して、オゾン
発生器6の周囲温度及び湿度を知ることができるので、
オゾン発生器6から発生するオゾン量を所定量とするた
め、オゾン発生器6に印加する電圧を制御する。 【効果】 特に温度センサ4や湿度センサを新たに設け
ることをしなくとも、温度条件や湿度条件に影響を受け
ることなく、常に最適な脱臭・殺菌効果を得ることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーシング内部でオゾ
ンを発生させて空気を脱臭・殺菌し、その上で空気調和
を行って、ケーシングの外部に給気することのできる空
気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、オゾンの殺菌・脱臭機能を利
用して空気清浄を行うとともに、冷房、暖房等を行う空
気調和機が知られている。この空気調和機に用いるオゾ
ン発生器は、セラミック製誘電体層を電極間に挟み、交
流高電圧を印加する構造のもので、誘電体層の表面に沿
って沿面放電を行わせてオゾンを発生するものである。
【0003】このようなオゾン発生器は、空気調和機に
組み込まれて、空気調和機内で適量のオゾンを発生させ
ることにより空気調和機内部の殺菌・脱臭や、室内空気
の清浄化を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記の空気
調和機は、オゾン発生器の周囲温度条件や湿度条件によ
りオゾン発生量が変化するという問題がある。すなわ
ち、単位時間当たりのオゾン発生量をg、周囲温度を
T、湿度をH、印加電圧をVとすると、オゾン発生量g
は周囲温度T、湿度H、印加電圧Vの関数であり、 g=f(V,T,H) (1) で示すことができる。
【0005】図4は、温度とオゾン発生量との関係を実
測したグラフであり、交流電圧は6.5kVでほぼ一
定、湿度は50%RHでほぼ一定としたときに、温度を
5℃から30℃まで変化させたときのオゾン発生量(単
位ml/h 0℃)の変化を示す。ただし、前記の実測に
おいては、オゾン発生パネルとして日本特殊陶業株式会
社製のパネルET-OP37AHDを使用し、風量は36m3/h に
保った。例えば、基準温度を23℃とし、現在の室温が
15℃であったとすると、オゾン発生量は基準量より
4.8ml/hだけ低下する。
【0006】図5は、湿度とオゾン発生量との関係を実
測したグラフであり、交流電圧は6.5kVでほぼ一
定、温度は23℃でほぼ一定としたときに、湿度を50
%RHから80%RHまで変化させたときのオゾン発生
量(単位ml/h)の変化を示す。例えば、基準湿度を5
0%RHとし、現在の湿度が80%RHであるとする
と、オゾン発生量は基準量より4.0ml/hだけ低下す
る。
【0007】なお図6は、オゾン発生器に印加される電
圧とオゾン発生量との関係を示すグラフであり、温度は
23°C、湿度は60%RH、風量は36m3/hの条件
下で測定したものである。このように、温度条件や湿度
条件によりオゾン発生量が変化するので、脱臭・殺菌効
果が所望のレベルよりも減少したり、増加したりする。
減少した場合は、匂いが残ったり十分清浄にならない
し、増加した場合は運転時間がオーバーし電力消費量が
増えたり、製品余命が予想外に減少したりする。
【0008】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、温度や湿度の影響を受けない脱臭・殺菌能
力を有する空気調和装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めの請求項記載の空気調和装置は、空気調和の制御のた
めに用意されている温度センサ及び湿度センサの検出信
号を利用して、オゾン発生器から発生するオゾン量を所
定量とするため、オゾン発生器に印加する電圧を制御す
る電圧制御手段を備えるものである。
【0010】
【作用】前記の構成の空気調和装置であれば、電圧制御
手段は、温度センサ及び湿度センサの検出信号を利用し
て、オゾン発生器の周囲温度及び湿度を知ることができ
るので、オゾン発生器から発生するオゾン量を所定量と
するため、オゾン発生器に印加する電圧を制御すること
ができる。
【0011】すなわち、前記(1) 式の変化分をとると、 Δg=(df/dV)ΔV+(df/dT)ΔT+(df/dH)ΔH となる。ΔTは基準とした温度からの変化分、ΔHは基
準とした湿度からの変化分であり、オゾン発生量の変化
分Δgを0とするために、 (df/dV)ΔV=−(df/dT)ΔT−(df/dH)ΔH (2) となる制御をする。df/dT及びdf/dHは、オゾ
ン発生量の温度勾配と湿度勾配であり、前記のように実
測データから求めることができる。また、df/dVも
予め実測により求めることができるものである。
【0012】前記のように、オゾン発生量を所定量に制
御することにより、温度、湿度条件に左右されない空気
調和条件を実現することができる。
【0013】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図2は空気調和装置の斜視図であり、ケーシン
グ13の上部に室内の空気を取り込む吸気孔2が設けら
れ、下部には清浄な空気を排出する排出口3が設けられ
ている。
【0014】図1は、図2の空気調和装置のA−A線断
面図であり、空気調和装置の室内には温度センサ4、湿
度センサ5、オゾン発生器6、オゾン分解触媒7、空気
調和器8、ロータリーファン9及び高圧電源12が配置
されている。温度センサ4は、空気調和機の制御のため
に設置されたものを流用しており、吸気孔2から取り入
れられた空気の温度を測定することによりオゾン発生器
6の周囲温度を推定するものである。サーミスタなどの
半導体を使ったセンサ、熱電対などの金属を使ったセン
サ等適当なものを使用することができる。
【0015】湿度センサ5も、空気調和機の制御のため
に設置されたものを流用しており、吸気孔2から取り入
れられた空気の湿度を測定することによりオゾン発生器
6の周囲湿度を推定するものである。吸湿性のあるセラ
ミック材料を使ったセラミック湿度センサ、有機高分子
系の材料を使った高分子湿度センサなどを使用すること
ができる。
【0016】オゾン発生器6は、吸気孔2から取り入れ
られた空気からオゾンを生成するもので、セラミック製
誘電体層の表面に沿って沿面放電を行わせるタイプのも
のを使用する。オゾン分解触媒7は、発生したオゾンが
室内に発散されて不快なオゾン臭となるのを防ぐための
もので、例えばセラミック母材にマンガン酸化物を添着
したフィルタを使用する。
【0017】空気調和器8は、空気調和機の本来の機能
を果たすものであり、例えば冷房装置(エアコン)なら
ば凝縮器、暖房装置ならばヒーターパネルを用いる。図
3は、オゾン発生器6に印加する電圧を制御する装置の
ブロック図であり、空気調和装置内に設けられた電圧制
御部11(例えばマイクロコンピュータにより構成され
る)に、前記温度センサ4及び湿度センサ5の出力信号
が供給され、オゾン発生器6の高圧電源12が接続され
ている。
【0018】電圧制御部11の処理の内容を説明する
と、電圧制御部11は温度センサ4及び湿度センサ5の
出力信号から所定の較正式に当てはめてオゾン発生器6
周囲の温度T、湿度Hを算出し、基準温度、基準湿度か
らのずれΔT、ΔHを算出する。一方、電圧制御部11
は、温度勾配df/dT、湿度勾配df/dH、電圧勾
配df/dHの値を内部のメモリ11aに記憶してお
り、前記(2) 式を用いて、変化させるべき電圧変化量Δ
Vを算出する。
【0019】さらに具体的に説明する。例えば23℃、
50%RHを基準温度、基準湿度とし、現在の室温が1
5℃であったとする。15℃と基準温度23℃とのずれ
は−8℃である。これを温度勾配df/dTに乗算する
と、オゾン変化量 (df/dT)ΔT を求めることができる。例えば、前述した測定結果(図
4参照)の特性を想定すると、オゾン発生量の変化は+
4.8ml/hとなる。
【0020】次に、測定された湿度が80%RHである
とすると、基準湿度50%RHとのずれは+30%RH
となる。これを湿度勾配df/dHに乗算するとオゾン
の変化量 (df/dH)ΔH を求めることができる。前述した測定結果(図5参照)
の特性を想定すると、オゾン発生量の変化は−4.0m
l/hとなる。
【0021】以上のことから、温度変化と湿度変化とに
よる合計したオゾン変化量は、 (df/dT)ΔT+(df/dH)ΔH =4.8−4.0=0.8ml/h となる。この値の符号を逆にしたものを電圧勾配df/
dHで除算すると、印加電圧とオゾン発生量との関係を
示す図4のグラフの縦軸に当てはめたのと同じ操作をし
たことになり、変化させるべき電圧量を算出できる。
【0022】以上のようにして、周囲温度や湿度条件に
左右されないで常に定量のオゾンを発生させることがで
きる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明の空気調和装置によ
れば、電圧制御手段は、空気調和制御のために設置され
ている温度センサ及び湿度センサの検出信号を利用し
て、オゾン発生器の周囲温度及び湿度を知ることができ
るので、オゾン発生器から発生するオゾン量を所定量と
するため、オゾン発生器に印加する電圧を制御すること
ができる。
【0024】したがって、特に温度センサや湿度センサ
を新たに設けることをしなくとも、常に最適な脱臭・殺
菌効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気調和装置の内部構造を示す断面図である。
【図2】空気調和装置の斜視図である。
【図3】オゾン発生のための電気回路図である。
【図4】温度とオゾン発生量との関係を示す実測データ
をプロットしたグラフである。
【図5】湿度とオゾン発生量との関係を示す実測データ
をプロットしたグラフである。
【図6】印加電圧とオゾン発生量との関係を示す実測デ
ータをプロットしたグラフである。
【符号の説明】
1 空気調和装置 2 空気導入孔 3 空気排出口 4 温度センサ 5 湿度センサ 6 オゾン発生器 7 オゾン分解触媒 8 空気調和器 11 電圧制御部 12 高圧電源 13 ケーシング

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】ファン(9) により空気導入孔(2) を通して
    内部に空気を導入するためのケーシング(13)の内部に設
    けられたオゾン発生器(6) と、オゾン発生器(6) の近傍
    に配置された温度センサ(4) 及び湿度センサ(5) と、ケ
    ーシング(13)の内部に設けられ、オゾン発生器(6) から
    発生したオゾンによって脱臭・殺菌された空気に対して
    空気調和を行う空気調和器(8) と、空気調和器(8) を通
    った空気に含まれるオゾンを分解させるオゾン分解触媒
    (7) と、当該空気をケーシング(13)の外に給気する空気
    排出口(3) とを有し、前記温度センサ(4) 及び湿度セン
    サ(5) の検出信号に基づいて、空気調和のための制御を
    する空気調和装置(1) において、 前記温度センサ(4) 及び湿度センサ(5) の検出信号を利
    用して、オゾン発生器(6) から発生するオゾン量を所定
    量とするため、オゾン発生器(6) に印加する電圧を制御
    する電圧制御手段(11)を備えることを特徴とする空気調
    和装置(1) 。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0678718U (ja) * 1993-02-26 1994-11-04 株式会社竹中工務店 消臭器付空調室内機
JPH0712845U (ja) * 1993-07-14 1995-03-03 株式会社竹中工務店 空調用消臭器付き吹出し口
KR100457973B1 (ko) * 2002-01-30 2004-11-18 주식회사 오토전자 에어컨디셔너의 증발기 살균소독장치
WO2015098127A1 (ja) * 2013-12-27 2015-07-02 ダイキン工業株式会社 空気清浄ユニット及び空気処理装置
JP2016093368A (ja) * 2014-11-14 2016-05-26 アクア株式会社 衣類処理装置

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