JP2006500976A - 空気清浄機 - Google Patents

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Abstract

本発明は、空気中の汚染物質を低減させるための空気清浄機に関する。この空気清浄機は、空気流906に対して露出し、且つ、ドライバ段903側からイオン化電力により作動される、前記空気流により供給される空気をイオン化するためのイオン化器904と、汚染物質の濃度を測定するためのガスセンサ905とを備える。汚染物質濃度が急激に変化したり、極端な値を取ったりした場合でも、要求通りに空気を浄化する空気清浄機を提供するため、ドライバ段903、イオン化器904及びガスセンサ905が閉ループ制御回路の中のコントローラ902と協働し、ガスセンサ905の出力信号を所定の目標値とほぼ一致させる。

Description

本発明は、空気中の汚染物質を低減させるための空気清浄機であって、空気流に対して露出したイオン化器と、汚染物質の濃度を測定するガスセンサとを備え、前記イオン化器をドライバ段側からイオン化電力により作動させることができ、前記空気流により供給される空気を前記イオン化電力に応じてイオン化することができるような空気清浄機に関する。
室内の空気や呼吸用の空気をいわゆるイオン化器で処理して汚染物質を低減させることは基本的に公知である。通常、汚染物質やにおい物質は複雑で大きな分子を形成しており、これをイオン化器で小さな分子の断片に分解するのである。同時に、イオン化の結果としてラジカル(特に酸素ラジカル)が生成されるが、これが分解で生じた断片を酸化する。イオン化器の原理は、2つの電極とその間にある誘電体との間にガス放電を発生させ、その放電を制御するというものである。このガス放電は、前記誘電体が誘電体バリアとして作用するバリア放電である。こうして、好ましくは電極表面の全体に一様に分布した放電が、限られた時間ずつ個別に得られる。このようなバリア放電の特徴は、熱アーク放電への遷移が誘電体バリアによって阻止されるということである。放電は、点火により生じる高エネルギー電子(1〜10eV)が熱運動化によって周囲のガスにエネルギーを放出する前に中止される。
この種の空気清浄機については、特に家庭用を中心として、これまでに様々な応用形態が提案されてきた。例えば、この種の空気清浄機をトイレの消臭に利用したものがDE 198 10 497 A1(特許文献1)により公知となっている。この用途では、トイレの便器の上部にある洗浄水供給用リムの上、又は、便座に形成された中空流路の中に設けられた空気流路を備える吸引機によって、汚れた空気をイオン化器まで導き、悪臭を低減している。
イオン化器の運転においては、必要とされる適切なイオン化電力でイオン化器を駆動することが一つの問題となる。イオン化電力が小さ過ぎると十分にイオンを発生させることができず、また、イオン化電力が大き過ぎると、イオンやラジカルが過剰に発生し、ユーザに腐食剤や洗浄剤のような刺激臭を感じさせることがある。また、このような動作状態では、イオンの他にオゾンも発生するが、オゾンの過剰発生も同様に望ましくないことである。
上記問題を解決するものとして、WO 98/26482(特許文献2)には、ガスセンサを用いて供給電圧を制御するようにしたイオン化器を備える空気清浄機が記載されている。ガスセンサとしては、特定のガス(硫化水素、水素、アンモニア、エタノール又は一酸化炭素など、一般に酸化可能なガス又は蒸気)の濃度が上昇すると抵抗値が低下する金属酸化物半導体センサが用いられている。従って、その抵抗値の変化から、特定の汚染物質による空気の汚染度を測定することができる。WO 98/26482によれば、汚染物質の濃度が上昇したときには、センサ制御の手法により、イオン化器を作動させるイオン化電力を最大値にまで上げる。言い換えれば、ガスセンサにより測定される汚染物質濃度が低いときには、イオン化器を作動させるイオン化電力もそれに応じて小さくし、ガスセンサにより測定される汚染物質濃度が高いときには、イオン化器を駆動するイオン化電力もそれに応じて大きくするのである。更にWO 98/26482には、上記のようなセンサ制御を補うためにイオン化センサやオゾンセンサを追加使用することも記載されている。上記センサ制御では、導入されてくる空気の汚染物質濃度を測定するため、イオン化器より上流に空気品質センサを配置する必要がある。つまり、イオン化センサやオゾンセンサを追加する目的は、浄化後の空気中になおも残存する不所望なオゾン濃度を検出し、必要に応じてイオン化電力を適正値に調節することである。
WO 98/26482に相当するセンサ制御は、DE 43 34 956 A1(特許文献3)にも記載されている。DE 43 34 956 A1では、室内の空気に含まれる酸化可能な成分を検出する酸化スズガスセンサの使用が提案されている。このガスセンサにより比較的高度の室内汚染が検出されたときには、イオン化器も比較的大きいイオン化電力で駆動される。また、水分センサと流量センサを使用して、比較的大量の空気や比較的水分量の多い空気を測定する場合にもイオン化電力を大きくすることも提案されている。
独国特許第DE 198 10 497 A1号明細書 国際公開第98/26482号パンフレット 独国特許第DE 43 34 956 A1号明細書
WO 98/26482やDE 43 34 956 A1に開示されている制御方法の欠点は、使用されているガスセンサの測定範囲が限られており、更にその応答速度が比較的低いということである。まず、測定範囲が限られているため、該測定範囲の周辺部分ではセンサを用いたイオン化電力の制御ができない。例えば、汚染物質濃度がガスセンサの最低測定値を下回ると、イオン化器の電源が遮断されるか、イオン化電力が所定の最小値になった状態で運転が続いてしまう。また、センサの応答速度が低いため、汚染物質濃度が急速に変化した場合に、イオン化器の起動がそれに即応せず、幾分遅れが生じることになる。例えばトイレの消臭の場合、におい物質の急激な増加が生じたまさにその時に、直ちにイオン化器で汚染物質を消滅させることが望ましいから、上述のような遅延は不都合である。
従って、本発明の目的は、汚染物質濃度が急激に変化したり、極端な値を取ったりした場合でも、要求通りに空気を浄化することができる空気清浄機を提供することである。
上記目的は、請求項1に記載の特徴を有する空気清浄機、及び、請求項18に記載の特徴を有する汚染物質の低減方法により達成される。
本発明の基本的特徴は、ドライバ段、イオン化器及びガスセンサが閉ループ制御回路の中のコントローラと協働し、前記ガスセンサの出力信号を所定の目標値とほぼ一致させる点にある。言い換えると、従来技術で提案されたセンサ制御では、センサの特性曲線が、汚染物質濃度の測定値の関数となっていたが、本発明では根本的に異なる方法を取る。本発明では、制御回路の目標値により決まる特定の動作点においてのみガスセンサを動作させる。従って、ガスセンサは常に、前記目標値にほぼ一致する値を出力信号として出力する一方、コントローラは、ガスセンサの出力が前記目標値に保たれるようにイオン化器のイオン化電力を調整する役割を果たす。
この目的を達成するには、ガスセンサとイオン化器との間で何らかのフィードバックを行うことが当然必要である。ところが、上記先行技術ではこのようなフィードバックの必要性や、そのフィードバックと、空気流及びイオン化器に対するガスセンサの配置との関連性は意識されていなかった。上記先行技術に記載されたガスセンサの配置は、イオン化器より上流にガスセンサがあるような配置ばかりであるため、その制御回路が本発明のように動作することはない。
これに対し、本発明の基礎を成すのは、開ループ制御回路の場合であれば空気流により供給される空気中の汚染物質濃度の急激な変化により生じるガスセンサの出力信号の変化を、そのガスセンサの出力信号が元の値に戻るようにイオン化エネルギーを変化させることによって補償できるように、空気流及びイオン化器に対してガスセンサを配置する、という知見である。従って、イオン化器とガスセンサとの間でフィードバックを行うには、イオン化器の作用と空気に含まれる汚染物質濃度の作用が重なり合ってガスセンサに及ぶように、空気流及びイオン化器に対してガスセンサを配置しなければならない。
本発明では、ガスセンサの出力信号とコントローラとの間の電気的なフィードバックが遮断されていれば、その回路は開ループ制御回路であるものとみなす。
本発明では、空気流によってイオン化器に供給されている空気中の汚染物質濃度が、ある特定の時点に第一の一定値から特定の量だけ跳ね上がって第二の一定値になっている場合に、開ループ制御回路用のテスト関数としての汚染物質濃度の急激な変化があるものとみなす。実際の実験設備の場合、これは、空気の流れに循環流があればその循環を遮断することにより、イオン化器に導入されている空気流に含まれる汚染物質濃度が、前提条件の通りに、汚染物質濃度の急激な変化の前後で一定値に維持され、イオン化器から引き出される空気流による余計な影響を受けることがないようにしなければならない、ということを意味する。
汚染物質濃度の急激な変化の振幅は、汚染物質濃度の典型的な変化量を基準にして測ることが好ましい。空気流中の汚染物質濃度の典型的な変化量は、個々の応用形態毎に、汚染物質濃度の変化量の期待値をその度数の予想値に従ってヒストグラム上にプロットすることで、決定することができる。例えば、最大度数の±10%に含まれる事例を典型的なものとみなすことができる。また、例えば、室内のタバコの煙のにおいを低減することを目的とする空気清浄機の場合、通常の空気汚染に対するタバコの煙に起因する空気汚染の予想値を汚染物質濃度の典型的な変化の基準とする。本発明に従えば、ここでも、上記のような空気流中の汚染物質濃度の変化をイオン化エネルギーの変化により補償することで、ガスセンサの出力信号を元の値(今の例では、通常の空気汚染の元の値に対応する値)に戻すことができるように、空気流及びイオン化器に対してガスセンサを配置しなければならない。従って、予測される汚染物質濃度の変化の影響が大きければ大きいほど、ガスセンサをイオン化器に対してより近くに配置しなければならない。一方、汚染物質濃度があまり変化しないと予測される場合は、ガスセンサをイオン化器に近づけ過ぎないようにしなければならない。さもなければ、ガスセンサの出力信号が容易に制限値に達する可能性があるからである。しかし、いずれにせよ、発生する汚染物質濃度の変化を補償して、本発明に従って出力信号を所定の目標値の範囲に維持する上で十分なフィードバックがイオン化器とガスセンサとの間で行われるようにするために、ガスセンサからイオン化器まで所定の最小距離を保つ必要がある。
本発明には更に、汚染物質濃度を測定するための商用のガスセンサを制御ループの測定素子として利用することができるという知見をももたらすものである。本発明の方法によれば人間に有害なオゾンの過剰生成さえもイオン化器により防止されるということが分かったため、他の方法には必要とされるイオン化センサ又はオゾンセンサがそれほど必要ではないのである。
本発明に係る空気中の汚染物質の低減方法は、本発明に係る空気清浄機を用いて、前記目標値を特定の汚染物質濃度に調節し、汚染物質を含む空気をイオン化器に供給し、汚染物質の量が低下した空気をイオン化器から取り出す。
発明の実施の形態及び効果
本発明の根本的な利点は、基本的に、空気清浄機の効率がガスセンサの測定範囲による制限を受けなくなるということである。本発明では、ガスセンサが前記目標値により決まる動作点において動作するため、汚染物質濃度がガスセンサの測定範囲を超えるほど変化したとしても、空気清浄機はそれに対応することができる。対照的に、従来のセンサ制御では、ガスセンサの出力信号が限界に達するため、イオン化器やドライバ段の駆動が制限されることになる。従って、原理的には、イオン化電力に制限がある点だけが、空気清浄機の各種制限の原因となる。ところが、イオン化電力は、例えばイオン化器及び/又はブロワの接続数を増やして空気流の流速を上げる等、適宜手段により更に増大させることができる。そのため、本発明に係る空気清浄機は、家庭用から、大量の空気を浄化する業務用まで、非常に広範囲に応用できる。
本発明の更なる利点は、コントローラを適切に構成することで、閉ループ制御回路に生じる過渡応答の遷移時間をガスセンサの時定数より短くすることができるということである。これは、例えば、ガスセンサの出力信号の変化が小さくてもドライバ段では大きな制御量が得られるような差動部をコントローラに設けることで達成できる。
ある好ましい実施形態では、ドライバ段が、二次側に振動高電圧を発生させることができる高電圧変換器を備えるようにする。イオン化器に供給されるイオン化電力は、主として振動高電圧のピーク値及び/又は振動高電圧のパルス動作により影響される。好ましくは、ドライバ段がパルス幅変調回路を備え、これを用いて、高電圧変換器を一次側から作動させ、二次側の振動高電圧のピーク値及び/又はパルス比を調節することができるようにする。高電圧変換器と、入力側に直流電圧が供給される共振器とを備える直列回路の場合、パルス幅変調された信号が整流されて共振器の入力に供給される。これを受けた共振器は、高電圧変換器の一次側に振動電圧を供給する。その結果、高電圧変換器の二次側のピーク値はパルス幅比に比例することになる。それに加えて、あるいはその代わりに、二次側で出力される高電圧をパルス状にしてもよい。これは、イオン化器は全波を特定数だけ受けるまでは動作せず、それまでの振動高電圧は遮断される、ということを意味している。このように平均化されて供給されるイオン化電力はパルス幅比にも比例している。パルス幅比は、共振器の入力側に供給されるものと同じパルス幅変調信号から求めるか、あるいはそのために別のパルス幅変調信号を発生させてもよい。
別の好ましい実施形態では、二次側の振動高電圧のピーク値を1kV〜10kVの範囲で、また周波数を10kHz〜50kHzの範囲で調節できるようにする。
ある好ましい実施形態では、前記イオン化器が、内面が第一電極としての多孔性金属シートで覆われ、外面が第二電極としての金網で包まれたガラス管から成り、前記ドライバ段の振動高電圧が前記第一電極と第二電極の間に印加される。イオン化管の周囲を流れるガスを殺菌又は浄化するため、前記高電圧変換器は、ガス放電の際にラジカル(好ましくは酸素ラジカル)が発生するように作動させる。通常、ピーク値が1〜10kVの場合、高電圧変換器を約10〜50kHzの範囲(好ましくは15〜30kHzの範囲)の交流電圧で作動させる。ガスが上記形態のイオン化管の周囲を流れると、ガス放電が発生し、流れているガスがイオン化される。このガス放電は、ガラス管が誘電体バリアとして機能することにより生じるバリア放電である。こうして、好ましくは電極表面の全体に一様に分布した放電が、限られた時間ずつ個別に得られる。このようなバリア放電の特徴は、熱アーク放電への遷移が誘電体バリアによって阻止されるということである。放電は、点火により生じる高エネルギー電子(1〜10eV)が熱運動化によって周囲のガスにエネルギーを放出する前に中止される。イオン化器の構成を上記とは異なるものとすることも当然考えられる。例えば平板型、あるいは管と平板の組み合わせ等がある。
ある好ましい実施形態では、前記ガスセンサが、ガスと反応すると抵抗値が変化する金属酸化物センサを含むようにする。金属酸化物は、ヒータで所定温度に保たれた基板上に塗布される。好ましくは、空気中の汚染物質濃度が変化しても抵抗値が変わらないガスセンサを用いるようにする。この種のガスセンサを用いることで、汚染物質濃度の制御の信頼性が特に高まることが分かっている。金属酸化物には例えば酸化スズが含まれる。
別の好ましい実施形態では、イオン化器の周囲を流れる空気に対するガスセンサの空気入口が、イオン化器の表面から約0.5〜5.0cm(好ましくは約1.0〜2.0cm)の距離にあるようにする。このような距離設定により、通常の場合であれば、ガスセンサのダイナミックレンジが、イオン化器のダイナミックレンジや、通常の汚染物質濃度がとる値の範囲と一致することが分かっている。
別の好ましい実施形態では、前記目標値を空気清浄機上で手動調節できるようにする。これにより、操作者は、空気の汚染物質濃度が通常であれば、空気清浄機を自分にとって最も良いと思われる動作モードに設定することができる。特に、前記所定の目標値がガスセンサの出力信号のダイナミックレンジ全体における中央部分に一致するように、ガスセンサの配置を選択できるようにすることが好ましい。というのも、本発明では、制御回路の働きによって、ガスセンサによる汚染物質濃度の測定値が目標値にほぼ一致するものとなるため、ガスセンサが、閉ループ制御回路の過渡的プロセスにおいてダイナミックレンジが最大になるような範囲で作動することになるからである。
別の好ましい実施形態では、前記空気流が、例えば家庭用の小型機器の場合に、その機器の電気部品に供給される空気の加熱処理に起因する対流によって発生するようにする。
別の好ましい実施形態では、空気流を発生させるための通風機を設ける。空気流は制御回路の動作にも影響を及ぼす可能性があることが分かった。イオン化器の表面からガスセンサまでの距離が同じである場合、ガスセンサをイオン化器より上流に配置すると、ガスセンサがイオン化器より下流にある配置に比べて、イオン化器とガスセンサとの連関は弱い。
そのため、別の好ましい実施形態では、追加のコントローラが、ガスセンサの出力信号が所定の目標値にほぼ一致するように空気流の流量を追加的に制御するようにする。特に、イオン化器、ドライバ段、ガスセンサ及びコントローラを含む制御回路に何らかの限界が生じたら直ちに前記追加のコントローラを接続することが有効であることが分かった。この場合、前記追加のコントローラは、発生した限界状態が適切に解消されるように動作する必要がある。
制御回路の動作は使用するコントローラの形式に大きく依存することは言うまでもない。制御回路を構成する他の要素(すなわち、イオン化器、ドライバ段及びガスセンサ)の伝達特性を適切な同定方法で求めてしまえば、コントローラは、原則として、一般に利用可能な制御工学的方法に従って構成することができる。よく使われる制御回路素子の中では、Pコントローラ、PIコントローラ又はPIDコントローラ等がまず挙げられる。最も構成が簡単なのはPコントローラである。ただし、Pコントローラが制御量を出力するには、原則として、前記所定の目標値とガスセンサによる汚染物質濃度の測定値との間に制御偏差が存在する必要がある。もちろん、Pコントローラの増幅率を十分に高くすれば、制御偏差は無視できる。しかし、Pコントローラの増幅率を高くすることができるのは、そのようにしてもガスセンサの出力信号の信号/雑音差がなお十分に大きい場合のみである。これに対し、Pコントローラを使うにはガスセンサの出力信号の信号/雑音差がもはや十分ではないという場合には、PIコントローラが利用できる。PIコントローラは積分値に対して応答するものであるため、制御偏差がゼロになっても引き続き制御量を出力することができる。それゆえ、PIコントローラを用いれば、原則的には、制御回路が過渡的状態になった場合に制御偏差をゼロにすることができる。制御回路の過渡応答の速度を高めるには、PIコントローラに差分素子を取り付けるのが普通である。こうして得られるのがPIDコントローラである。PIDコントローラは差分値に対して応答するものであるため、汚染物質濃度や目標値が急激に変化した場合に、制御回路素子が限界状態に達する可能性がある。この場合、流量を制御するための追加のコントローラを上述のように接続することが有利である。この構成では、イオン化器のイオン化電力が上限に達すると、その代わりに追加のコントローラが空気流の流量を増大させる。
Pコントローラ、PIコントローラあるいはPIDコントローラのような、よく使われる形式のコントローラに加えて、ルールベース式ファジーコントローラや状態コントローラを使用してもよい。ルールベース式ファジーコントローラや状態コントローラは、特に、汚染物質濃度の測定値以外にもコントローラで処理すべき測定量がある場合に好適である。原則的には、例えば、水分センサ及び/又はイオン化センサ及び/又はオゾンセンサを追加することで、制御回路の応答性が高まるものと考えられる。
別の好ましい実施形態では、前記目標値に対応する汚染物質濃度が供給されると、較正素子がガスセンサを前記目標値に較正するようにする。イオン化器が較正動作を乱すような反応を示すことがないように、ガスセンサの較正中はイオン化器へのイオン化電力の供給を停止することが好ましい。あるいは、室内の空気をぎりぎり快適と言える状態に定常的に維持すべくイオン化器が動作するような所定のイオン化電力を該イオン化器に連続的に供給しながら、較正動作を実行するようにしてもよい。
ガスセンサを較正することで、製造工程により決まるガスセンサの許容誤差を補償することができる。上述した酸化スズガスセンサを用いる場合、許容誤差は主として特性曲線の絶対位置のずれという形で現れるが、センサの信号の相対変化はガス濃度の関数として表現され、どのセンサでもほぼ同じになる。このような場合、較正素子は、較正動作中にガスセンサの出力電圧に適宜電圧を重畳する簡単な加算器を備えるものとすることができる。また、この場合、ユーザにより「清浄な空気」として指定された汚染物質濃度を、較正動作中にガスセンサに与える必要がある。これは、較正素子による較正動作において、制御偏差をほぼゼロにするために必要な追加電圧を求めるためである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明を各種実施例に沿ってより詳細に説明する。図面において、
図1aは、入力が跳躍関数で表されるガスセンサの転送応答のブロック図を示し、
図1bは、跳躍振幅が1のときの出力150の応答関数を示し、
図1cは、跳躍振幅が2.5のときの出力150の応答関数を示し、
図2aは、入力が跳躍関数で表されるセンサ制御装置の伝達特性のブロック図を示し、
図2bは、跳躍振幅が1のときの出力250の応答関数を示し、
図2cは、跳躍振幅が2.5のときの出力250の応答関数を示し、
図3aは、汚染物質濃度が跳躍関数で表される開ループ制御回路の伝達特性のブロック図を示し、
図3bは、跳躍振幅が1のときの出力350の応答関数を示し、
図4aは、イオン化電力が跳躍関数で表される開ループ制御回路の伝達特性のブロック図を示し、
図4bは、跳躍振幅が1のときの出力450の応答関数を示し、
図4cは、跳躍振幅−1のときの出力450の応答関数を示し、
図5aは、閉ループ制御回路の信号の流れを示すブロック図を示し、
図5bは、汚染物質濃度が跳躍関数で表される閉ループ制御回路の伝達特性のブロック図を示し、
図5cは、跳躍振幅が1のときの出力550及び551の応答関数を示し、
図6aは、目標値が跳躍関数で表され、それに続く汚染物質濃度も跳躍関数で表される閉ループ制御回路の伝達特性のブロック図を示し、
図6bは、跳躍振幅が1のときの出力650及び651の各々における応答関数を示し、
図7は、酸化スズガスセンサの感度特性を示し、
図8は、本発明に係る空気清浄機の透視図を示し、
図9は、図8に示した本発明に係る空気清浄機のブロック図を示し、
図10は、図9のコントローラの制御アルゴリズムのフローチャートを示す。
図1aは、入力が跳躍関数で表されるガスセンサの伝達特性のブロック図を示している。ガスセンサ110の伝達特性のモデルとして、2つのPT1素子111及び112と制限素子113を直列接続した。入力は、汚染物質濃度101が急激に上昇する関数で表され、それに応じた応答関数を出力150から描くことができる。以下のパラメータを基にした。
PT1素子111、112: 時定数=10.0秒、転送値=1.0
制限素子113: 上限=2.0、下限=−2.0
すなわち、ガスセンサの出力は−2.0V〜2.0V範囲で調節することができるものとした。
図1bは、跳躍振幅が1のときの出力150の応答関数を示している。予想通り、汚染物質濃度の跳躍関数に対するガスセンサの反応には遅延があり、約60秒かけて指数関数的に跳躍振幅が1に近い値になっている。
図1cは、跳躍振幅が2.5のときの出力150の応答関数を示している。ひとたび値2.0に達してしまうと、制限素子113が作用し始め、約30秒経過すると応答関数が値2.0で頭打ちになり、跳躍振幅である2.5まで近づくことはできない。
図2aは、入力が跳躍関数で表されるセンサ制御装置の伝達特性のブロック図を示している。例えばWO 98/26482やDE 43 34 956 A1に記載の基本構造を有するセンサ制御装置であって、ガスセンサ210及びその後段のドライバ段220を備えている。図1aの場合と同様に、ガスセンサ210は2つのPT1素子211、212及び制限素子213を備えている。これらのパラメータも図1aの場合と同じである。P素子221と、その後段にある制限素子222をドライバ段220のモデルとした。パラメータは以下のように仮定した。
P素子221: 伝達係数=250.0
リミッタ222: 上限値=500V、下限値=−500.0V
これは、ドライバ段220が図2aに従ってガスセンサ210の出力電圧を係数250で高電圧に変換する、ということを意味している。ただし、簡単のため、実際であれば生じるはずのオフセットは考慮していない。通常、分圧器に接続されたガスセンサの出力電圧は、例えば1〜5Vの範囲であり、これがドライバ段により例えば1000〜2000Vの高電圧に変換される。しかし、このようなオフセットは制御回路のモデルにとって重要ではなく、必要となればいつでも簡単に加えることができる。
図2aのセンサ制御装置の伝達特性を調べるため、ここでも、入力側における汚染物質濃度が急激に上昇し、それがドライバ段220の出力250側で記録されるものと仮定した。
図2bは、跳躍振幅が1のときの出力250の応答関数を示している。図2bでは、跳躍振幅を同じように描くことができるようにするために、振幅を係数250で増幅した。予想通り、図2bでは図1bと同じ応答関数が得られているが、図2bの場合、後段に接続されたドライバ段220が作用するため、係数250で引き伸ばされている。
最後に、図2cは、跳躍振幅が2.5のときの出力250の応答関数を示している。ここでも、描画上の都合により、跳躍振幅を係数250で増幅している。跳躍振幅が2.5に増大した結果、制限素子213、222がそれぞれ作用するようになり、約30秒後には図2cに示したように、応答関数が一定値500Vで頭打ちになっている。
図2a、図2b及び図2cに描かれた伝達特性は、イオン化器を備える空気清浄機に使われている公知のセンサ制御装置にほぼ対応している。これに対して、本発明は、汚染物質濃度の作用及びイオン化器でのイオン化の作用が汚染物質センサに重畳され、補償されるような、閉ループ制御回路の構成を提供する。このように閉じた制御回路の信号の流れのブロック図を図5aに示す。以下、この図についてより詳しく説明する。この制御回路の個々の構成要素を分けて見ていくため、まず図3aに、汚染物質濃度が跳躍関数で表される開ループ制御回路の伝達特性のブロック図を示す。
図3aの開ループ制御回路は、コントローラ340、その後段に接続されたドライバ段320、及び、その後ろのイオン化器330から基本的に構成されている。本発明では、イオン化器330の作用及び空気流に含まれる汚染物質濃度の作用がガスセンサ310に重畳入力されるようになっている。図3aのブロック図では、加算点303によりこのような状況が作り出されている。加算点303には、汚染物質濃度の跳躍関数301が作用するとともに、伝送路332を通じてイオン化器330も作用する。ガスセンサ310のパラメータは図1aで示したものと同じである。図3aでは、まず、汚染物質濃度が跳躍関数で表される場合のガスセンサの応答だけを切り離して見る必要がある。従って、制御回路の他の要素のパラメータは当面は重要ではなく、以下の各図面の中で適当な箇所に来たところで説明するものとする。
図3bは、跳躍振幅が1のときの出力350の応答関数を示している。図3aでは開ループ制御回路であることを前提としたため、図3bの応答関数は汚染物質濃度の急激な変化によってのみ生じ、従って図1bの応答関数と同じものとなる。
図4aは、イオン化電力が跳躍関数で表される開ループ制御回路の伝達特性のブロック図を示している。図3aと同様、この開ループ制御回路もコントローラ440、ドライバ段420、イオン化器420及びガスセンサ410を備えている。ここではイオン化器に供給される空気流中の汚染物質濃度が一定に保たれているため、その作用は考慮されず、イオン化器430だけが加算点403に作用している。
図4aのブロック図において、イオン化電力の跳躍関数について調べるため、跳躍関数404が作用する加算点405をコントローラ440とドライバ段420との間に挿入した。ガスセンサ410のブロック411、412及び413のパラメータは、図1aのガスセンサ110のものと同じである。ドライバ段420のブロック421、422のパラメータもまた図2aのドライバ段220のものと同じである。イオン化器430は、以下のパラメータを有する単純なP素子431を用いて構成した。
P素子431: 伝達係数=−0.004
イオン化器の出力は、経路432を通じて、加算点403に直接、遅延なく作用する。このため、この例では、ガスセンサ410をイオン化器430のすぐ近くに配置するものとした。イオン化器430とガスセンサ410との間の距離を大きくする場合は、経路432に例えばむだ時間素子を挿入してもよい。以上により、P素子431の伝達特性は、ドライバ段420が出力する高電圧の変化量からガスセンサ410により測定される汚染物質濃度の変化量への変換に対応するものとなる。
図4bは、跳躍振幅が1のときの出力450の応答関数を示したものである。この図によれば、ドライバ段420の入力電圧が1V上昇すると、ガスセンサの出力電圧がやはり1Vだけ低下する。ここでの時間関数もまた、2つのPT1素子412、413の伝達特性で決まる。応答が逆になっているのは、イオン化電力が増大すると空気流中の汚染物質が減少するからだと説明することができる。これに対応して、図4cでは、跳躍振幅が−1のときの出力450の応答関数を示している。ここでも応答が逆になっていることが見て取れる。これは、イオン化電力が低下すると空気流中の汚染物質濃度が上昇するからである。
図3a、図3b、並びに図4a、図4b及び図4cにそれぞれ示した開ループ制御回路での測定の結果から、空気流及びイオン化器に対するガスセンサの配置が本発明に従ったものであることが非常に容易に立証できることが分かる。図3bは、開ループ制御回路において、空気流中の汚染物質濃度が変化したときのガスセンサの出力信号を示す。汚染物質濃度の変化により、ガスセンサの出力信号が0Vから1Vに上昇している。
本発明によれば、開ループ制御回路の場合に生じる上記変化を、ガスセンサの出力信号を元の値に戻すようにイオン化エネルギーを変化させることによって補償できるように、空気流及びイオン化器に対してガスセンサを配置しなければならない。図4bは、開ループ制御回路において、イオン化器に供給される空気流中の汚染物質濃度が一定である一方でイオン化エネルギーが変化する場合のガスセンサの出力信号を示している。この場合、ドライバ段の入力において1Vの電圧が上昇すると、ガスセンサ450の出力信号が0Vから−1Vに変化する。この事例で模擬的に提示された空気流及びイオン化器に対するガスセンサの配置により、図3bに示したようにガスセンサの出力信号が変化しても、それに応じて図4bに示したようにイオン化エネルギーを変化させることでその変化が補償される、という望ましい効果がまさにその通りに得られる。実際に、図3aおよび図4aに対応する実験を行って、開ループ制御回路における上記のような補償効果を検証することが可能である。
次に、閉ループ制御回路の応答についてより詳しく説明する。そのため、まず図5aは、閉ループ制御回路の主な信号の流れを示すブロック図を示している。この閉ループ制御回路は、既に述べたような制御回路素子、すなわち、ガスセンサ510、コントローラ540、ドライバ段520及びイオン化器530を備えている。一方、ドライバ段520は、電圧源525、パルス幅変調器526、共振器527及び高電圧変換器528を備えている。
電圧源525から供給される直流電圧はパルス幅変調器526によりパルスに変換される。パルス幅比はコントローラ540により決定され、クロックレートはクロック発生器(図示せず)により決定される。このパルスを平滑化すると、パルス幅比に比例した直流電圧が発生し、共振器527に供給される。共振器527は後段の高電圧変換器528に接続されており、まず一方で、直流電圧が供給されたときに自動的に約25kHz〜35kHzの範囲の動作振動数で振動を開始し、他方で、共振器527の入力電圧又はパルス幅変調器526の調整パルス幅にほぼ比例したピーク値を持つ振動高電圧を二次側に供給する。高電圧変換器528により供給される振動高電圧のピーク値は例えば1.0kV〜2.0kVの範囲であり、それがイオン化器530の2つの電極に印加される。
浄化すべき空気500はイオン化器530の周囲を流れている。ガスセンサ510はイオン化管530より下流に配置されている。閉ループ制御回路の場合、空気循環モードを使って空気流の全体又は一部を元の場所に戻すことができる。ガスセンサ510はコントローラ540に出力信号を送る。コントローラ540は、目標値547に基づいて目標値と実測値を比較し、基本制御アルゴリズムに従ってパルス幅変調器526のパルス幅比を調節する。
図5bは、汚染物質濃度が跳躍関数で表される閉ループ制御回路の伝達特性のブロック図を示している。図5bの閉ループ制御回路は、図3aの開ループ制御回路を元にして、ガスセンサの出力信号550を分岐線514を通じてコントローラ540にフィードバックするように構成したものである。ガスセンサ510、ドライバ段520及びイオン化器530のブロックとそれらに関連付けられたパラメータは、図3aのガスセンサ310又は図4aのドライバ段420及びイオン化器430のパラメータと同じであり、これらについては図3a及び図4aに関連する記述を参照することができる。
次に、コントローラ540の構成について詳細に説明する。目標値547はコントローラの内部で減算点546に送られる。こうして求められる制御偏差は、P素子541を経由してその後段のPIDコントローラに到達する。PIDコントローラは、P素子542、DT1素子543及びI素子544を備えており、それらの出力信号は加算点545により積算されて出力551となる。出力551はドライバ段520に入力される制御量となる。コントローラ540のパラメータは以下のように定めた。
目標値547: 目標値=0
P素子541: 伝達係数=−1
P素子542: 伝達係数=−2
DT1素子543: 伝達係数=8、時定数=2秒
Iコントローラ544: 伝達係数=0.21/秒(積分定数5秒に相当)
次に、空気流中の汚染物質濃度の急激な変化に相当する跳躍関数501を参照しながら、上記閉制御ループの応答について見てみる。この事例では、ガスセンサ550の出力及びコントローラ551の出力のそれぞれにおける時間信号を図示している。
図5cは、跳躍振幅が1のときの出力550及び551の応答関数を示している。
ガスセンサ550の出力信号から明らかなように、汚染物質濃度が急激に変化しているにも関わらず、制御回路は出力信号550を目標値547に戻すことができる。出力信号は一旦約0.25まで上昇し、約40秒経過したところで再び元の値になり、その後は振動の超過幅が小さくなり、40秒以内に再び目標値に近づく。これに対して、コントローラ540の出力量551は、汚染物質濃度に生じた変化を加算点503において確実に補償できるような十分な入力値でドライバ段520を作動させるような量になっている。約25秒経過すると、制御量551は最大値に達し、その後は、ドライバ段520に入力される入力電圧である1.0Vに対応する終端値1.0に近づいている。図5cから、イオン化器530とガスセンサ510との間の転送路532では余分な遅延は発生しないものとした場合、上記閉ループ制御回路の過渡応答は実質的にガスセンサ510の時間応答性で決まるものと考えられる。ガスセンサの時定数は、図1aに示したような配置により決定することができる。ガスセンサ全体の伝達特性が単一のPT1素子により近似されるものと仮定すれば、記録された跳躍関数150の時定数は、その跳躍関数150が(1−1/e)という値に達するのにかかった時間とほぼ同じになる。
一方、(例えば、ガスセンサがイオン化器から遠くに配置されている場合に、空気流の流速が原因となって)イオン化器530とガスセンサ510との間の転送路532に遅延が発生するような場合、閉ループ制御回路の過渡応答が不必要に遅くならないようにするため、前記遅延時間を考慮した二次的条件を設定することができる。つまり、二次的条件として、開ループ制御回路において汚染物質濃度が一定である場合に、イオン化エネルギーが変化しても、ガスセンサの出力信号の遅延時間が先に定めたガスセンサの時定数よりも短くなるようにする、という条件を定めることができる。いまの事例では、ガスセンサ510の時定数は、図1bに示した時間関数から約20秒と定めることができる。閉ループ制御回路の過渡応答を時間について最適化するには、ガスセンサが空気流及びイオン化器に対して上述の二次的条件を更に満たし、経路532の遅延時間が20秒より短くなるようにする必要がある。一般には、ガスセンサをイオン化器に十分近づけることで、上記二次的条件を容易に満たすことができる。
図6aは、目標値が跳躍関数で表され、それに続く汚染物質濃度も跳躍関数で表される閉ループ制御回路の伝達特性のブロック図を示している。図6aのブロック図と図5aのブロック図との違いは、図6aでは跳躍関数648が目標値になっており、汚染物質濃度601の急激な変化はむだ時間602が経過するまで発生しない、という点だけである。むだ時間のパラメータ値は100秒とした。その他の点では、図6aは図5aのブロック図と一致しているため、他の構成要素については該当の記述を参照することができる。
このような図6aの閉ループ制御回路は、まず目標値648の変化を受けて作動し、それからむだ時間602が経過したときに、更に汚染物質濃度601の変化を受けて作動する。図6bには、出力650及び651における応答関数がそれぞれ示されている。値2のところに引いた一点鎖線は、P素子621の転送係数を考慮したときのドライバ段620の制限値に相当する値を補足的に示している。
コントローラ640に差動部643を設けたため、目標値648が急激に上昇すると、まず制御量651が大きくなる。60秒経過すると、制御回路は新しい目標値へと急カーブし、ガスセンサの出力650における出力信号の値は−1になる。100秒経過すると、汚染物質濃度の急激な変化が更に発生する。これを受けて、今度はガスセンサの出力信号650の値を−1に維持すべく、再び制御量651が上昇する。ここで示唆的なのは、領域623及び624の解釈である。ドライバ段620に制限素子622があるため、2.0を超えたり−2.0を下回ったりした制御量はイオン化器630に転送されない。従って、上記領域でイオン化電力を高めるために、先に述べたように、例えばブロワや別のイオン化器を追加的に接続する等、追加的な手段を用いることが有効である。
図7は、酸化スズガスセンサの感度特性を示している。この図では、空気を基準とする酸化スズ素子の抵抗値の相対変化が、様々な汚染物質の汚染物質濃度の関数としてプロットされている。線701から分かるように、酸化スズガスセンサは空気や酸素には反応しない。しかし、汚染物質濃度が上昇すると、HS、水素、アンモニア、エタノール及びCOに対して優れた感度を示す。家庭用の場合、COの感度曲線702に合わせて制御を行うと、特に安定的な制御を行うことができることが分かった。
図8は、本発明に係る空気清浄機の透視図を示している。この空気清浄機801は、台802とカバー803を有する卓上機器として構成されている。先に説明したように構成されたイオン化管804が、イオン化器として台に固定されている。台にはガスセンサ805も固定されており、そのガスセンサの配置は、本発明に従って、開ループ制御回路の場合であれば空気流により供給される空気中の汚染物質濃度の急激な変化により生じるガスセンサの出力信号の変化がイオン化エネルギーの変化により補償されるように、決められている。空気流はカバー803に形成された空気スリット806を通ってハウジングに出入りする。空気の流れを促進するため、更に適宜換気装置を台に取り付けてもよいし、空気清浄機の外側に取り付けるのでもよい。台の縁部には、動作に必要なLED表示部807及び動作電位計808と、電力供給用の給電線809がある。
空気清浄機801の機能について図9を参照しながら説明する。図9は、図8に示した本発明に係る空気清浄機のブロック図を示している。まず、ガスセンサを所定の汚染物質濃度に較正する較正動作について説明する。市販のガスセンサには様々な特性曲線を持つものがあり、それに応じて制御回路の応答性が異なってくるため、一般に較正処理は必須である。しかし、酸化スズガスセンサを使用した場合、ガス濃度の変化により生じるガスセンサの出力信号の相対変化はほぼ一定であり、様々なセンサの間に見られるのは、与えられたガス濃度における出力信号の絶対位置のずれだけである、ということが分かった。また、本発明に従って制御を行う場合、いずれにしてもセンサは狭い動作範囲でしか動作しないため、一旦動作点が較正されたら、センサの特性曲線をその動作範囲の周囲で直線状にしてもよい、という事実を利用してもよい。
較正動作を行うには、まず切換スイッチ901を位置1に設定し、イオン化管904がイオン化電力を受けて作動することがないようにする。その代わりに、制御偏差は較正素子912に供給される。次に、「清浄な空気」に相当する一定の汚染物質濃度(その値は用途に依存)、つまり目標値に相当する汚染物質濃度を空気流906に与える。空気清浄機側で動作電位計808を目的とする目標値の位置に設定すると、それにより調節された目標値908が比較点909に送られるようになる。そして、まだ較正が行われていないときには、比較素子から制御偏差910が出力される。本例では更に、較正用の加算素子911及び較正素子912がある。較正素子912は切換スイッチ901から制御偏差910を入力として受け取り、その制御偏差910がゼロになるように出力電圧913を上昇又は低下させる。こうして決定された電圧値913を例えばメモリに保存し、電源異常が発生した後でも利用できるようにしてもよい。このような較正は必要に応じて複数回繰り返してもよく、その場合は、汚染物質濃度906の変化を考慮してもよい。
次に、運転動作について説明する。今度は切換スイッチ901を位置2に設定し、コントローラ902が制御偏差910を入力量として受け取るようにする。ドライバ段903は、コントローラ902の出力に応じたイオン化電力をイオン化管904に供給する。コントローラ902の制御アルゴリズムは積分コントローラと同じであり、その機能は、図10のフローチャートに示した通りである。まず初めは、コントローラが、予め保存しておいた初期値(低いイオン化電力に対応する値)を出力するものとする。汚染物質濃度906が予め調節された目標値と一致している限り、制御偏差910はゼロのまま変わらないため、コントローラは何の動作も行わない。汚染物質濃度が上昇すると、ガスセンサ905が汚染物質濃度の上昇を検出し、その結果として制御偏差910が大きくなる。このようになると、コントローラ902が制御アルゴリズムに従って制御量914を大きくする。その結果、ドライバ段903がイオン化管904をより高いイオン化電力で駆動するようになる。以上のプロセスは、本発明に従って、イオン化電力が増大した結果として、ガスセンサ905の出力信号が元の値に戻るとともに、制御偏差910が再びゼロになるまで継続される。逆に、汚染物質濃度906が再び減少した場合は、それに応じた動作が見られることになる。
ユーザは表示部907で制御量914をチェックすることができる。制御量が大きいときはイオン化電力が大きく、従って空気が汚染物質によりひどく汚染されているということが分かる。一方、制御量が小さければ、汚染物質濃度が較正動作により決定された値であるということになる。図8の空気清浄機では、表示部907がLED表示部807で構成されている。この場合、制御量914の現在の値範囲をLED表示部807の範囲に適合させるとよい。これは、所定の時間ウィンドウにおいて、制御量の最小値と最大値の間の値範囲を特定し、その間で制御量の各値を線形的に、あるいは他の適宜方法でレベル分けしてLED表示部807上に割り当てる、という形で実現することができる。
制御アルゴリズムについて図10を参照しながら詳細に説明する。図10は、図9のコントローラの制御アルゴリズムのフローチャートを示している。まずステップ1001では、目標値と、ガスセンサから供給された測定値が比較される。前記測定値は、先に述べたように較正値で補正された値である場合もある。次に、ステップ1002及び1003で、正又は負の制御偏差が存在しているかどうかをまず調べる。もし存在していれば、ステップ1004又は1005において待機タイマが起動される。このタイマは雑音を抑制するために用いられる。そして、ステップ1006又は1007において、制御偏差がまだ残っているかどうか調べる。もし残っていれば、制御量914を増加又は減少させる。
入力が跳躍関数で表されるガスセンサの伝達特性のブロック図。 跳躍振幅が1のときの出力150の応答関数。 跳躍振幅が2.5のときの出力150の応答関数。 入力が跳躍関数で表されるセンサ制御装置の伝達特性のブロック図。 跳躍振幅が1のときの出力250の応答関数。 跳躍振幅が2.5のときの出力250の応答関数。 汚染物質濃度が跳躍関数で表される開ループ制御回路の伝達特性のブロック図。 跳躍振幅が1のときの出力350の応答関数。 イオン化電力が跳躍関数で表される開ループ制御回路の伝達特性のブロック図。 跳躍振幅が1のときの出力450の応答関数。 跳躍振幅が−1のときの出力450の応答関数。 閉ループ制御回路の信号の流れを示すブロック図。 汚染物質濃度が跳躍関数で表される閉ループ制御回路の伝達特性のブロック図。 跳躍振幅が1のときの出力550及び551の応答関数。 目標値が跳躍関数で表され、それに続く汚染物質濃度も跳躍関数で表される閉ループ制御回路の伝達特性のブロック図。 跳躍振幅が1のときの出力650及び651の各々における応答関数。 酸化スズガスセンサの感度特性。 本発明に係る空気清浄機の透視図。 図8に示した本発明に係る空気清浄機のブロック図。 図9のコントローラの制御アルゴリズムのフローチャート。
符号の説明
101…跳躍関数、汚染物質濃度
110…ガスセンサ
111…PT1素子
112…PT1素子
113…制限素子
150…出力、ガスセンサ
201…跳躍関数、汚染物質濃度
210…ガスセンサ
211…PT1素子
212…PT1素子
213…制限素子
220…ドライバ段
221…P素子
222…制限素子
250…出力、ガスセンサ
301…跳躍関数、汚染物質濃度
303…加算点
310…ガスセンサ
311…制限素子
312…PT1素子
313…PT1素子
320…ドライバ段
321…P素子
322…制限素子
330…イオン化器
331…P素子
332…伝送路
340…コントローラ
350…出力、ガスセンサ
403…加算点
404…跳躍関数、イオン化電力
405…加算点
410…ガスセンサ
411…制限素子
412…PT1素子
413…PT1素子
420…ドライバ段
421…P素子
422…制限素子
430…イオン化器
431…P素子
432…経路、イオン化器−ガスセンサ
440…コントローラ
450…出力、ガスセンサ
500…空気流
501…跳躍関数、汚染物質濃度
503…加算点
510…ガスセンサ
511…制限素子
512…PT1素子
513…PT1素子
514…制御回路のフィードバック分岐線
520…ドライバ段
521…P素子
522…制限素子
525…電圧源
526…パルス幅変調器
527…共振器
528…高電圧変換器
530…イオン化管
531…P素子
532…経路、イオン化器−ガスセンサ
540…コントローラ
541…P素子
542…P素子
543…DT1素子
544…I素子
545…加算点
546…減算点
547…目標値
550…出力、ガスセンサ
551…出力、コントローラ
601…跳躍関数、汚染物質濃度
602…むだ時間
603…加算点
610…ガスセンサ
611…制限素子
612…PT1素子
613…PT1素子
620…ドライバ段
621…P素子
622…制限素子
623…イオン化電力の制限
624…イオン化電力の制限
630…イオン化器
631…P素子
632…経路、イオン化器−ガスセンサ
640…コントローラ
641…P素子
642…P素子
643…DT1素子
644…I素子
645…加算点
646…減算点
648…跳躍関数、目標値
650…出力、汚染物質センサ
651…出力、コントローラ
701…感度曲線、空気又は酸素
702…感度曲線、汚染物質
801…空気清浄機
802…台
803…カバー
804…イオン化管
805…ガスセンサ
806…空気スリット
807…LED表示部
808…動作電位計
809…給電線
901…切換スイッチ
902…コントローラ
903…ドライバ段
904…イオン化管
905…ガスセンサ
906…空気流、汚染物質濃度
907…表示部
908…目標値
909…比較点
910…制御偏差
911…加算素子
912…較正素子
913…電圧値
914…制御量

Claims (20)

  1. 空気中の汚染物質を低減させるための空気清浄機であって、空気流に対して露出したイオン化器と、汚染物質の濃度を測定するガスセンサとを備え、前記イオン化器をドライバ段側からイオン化電力により作動させることができ、前記空気流により供給される空気を前記イオン化電力に応じてイオン化することができるような空気清浄機において、
    ドライバ段、イオン化器及びガスセンサが閉ループ制御回路の中のコントローラと協働し、前記ガスセンサの出力信号を所定の目標値とほぼ一致させ、
    開ループ制御回路の場合であれば空気流により供給される空気中の汚染物質濃度の急激な変化により生じるガスセンサの出力信号の変化を、そのガスセンサの出力信号が元の値に戻るようにイオン化エネルギーを変化させることによって補償できるように、空気流及びイオン化器に対してガスセンサが配置されていること
    を特徴とするもの。
  2. ドライバ段が、二次側に振動高電圧を発生させることができる高電圧変換器を備えることを特徴とする、請求項1記載の空気清浄機。
  3. ドライバ段がパルス幅変調回路を備え、これを用いて、高電圧変換器を一次側から作動させ、二次側の振動高電圧のピーク値及び/又はパルス比を調節することができることを特徴とする、請求項2記載の空気清浄機。
  4. 前記二次側の振動高電圧は、ピーク値が1〜10kVの範囲で調節可能であり、周波数が10〜50kHzの範囲で調節可能であることを特徴とする、請求項3記載の空気清浄機。
  5. 前記イオン化器が、内面が第一電極としての多孔性金属シートで覆われ、外面が第二電極としての金網で包まれたガラス管から成り、前記ドライバ段の振動高電圧が前記第一電極と第二電極の間に印加されることを特徴とする、請求項2〜4のいずれかに記載の空気清浄機。
  6. 前記ガスセンサが、特定のガスの濃度に応じて抵抗値が変化する金属酸化物センサから成ることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の空気清浄機。
  7. 前記金属酸化物は酸化スズから成ることを特徴とする、請求項6記載の空気清浄機。
  8. イオン化器の周囲を流れる空気に対するガスセンサの空気入口が、イオン化器の表面から約0.5〜5.0cm、好ましくは約1.0〜2.0cmの距離にあることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の空気清浄機。
  9. 前記目標値を空気清浄機上で手動調節できることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の空気清浄機。
  10. 空気流を発生させるための通風機が設けられていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の空気清浄機。
  11. 追加のコントローラが、ガスセンサの出力信号が所定の目標値にほぼ一致するように前記通風機の回転速度を追加的に制御することを特徴とする、請求項10記載の空気清浄機。
  12. イオン化器、ドライバ段、ガスセンサ及びコントローラを含む制御回路に何らかの限界が生じたら直ちに前記追加のコントローラを接続することを特徴とする、請求項11記載の空気清浄機。
  13. 前記コントローラはPコントローラ、PIコントローラ又はPIDコントローラから成ることを特徴とする、請求項1〜12のいずれかに記載の空気清浄機。
  14. 汚染物質濃度の測定値以外の測定量をコントローラで処理できることを特徴とする、請求項1〜12のいずれかに記載の空気清浄機。
  15. 流量センサ及び/又は水分センサ及び/又はイオン化センサ及び/又はオゾンセンサが、他の測定値を処理するためのコントローラに接続されていることを特徴とする、請求項14記載の空気清浄機。
  16. 前記コントローラはルールベース式ファジーコントローラから成ることを特徴とする、請求項14又は15記載の空気清浄機。
  17. 前記コントローラは状態コントローラから成ることを特徴とする、請求項14又は15記載の空気清浄機。
  18. 前記目標値に対応する汚染物質濃度が供給されると、較正素子がガスセンサを前記目標値に較正することを特徴とする、請求項1〜17のいずれかに記載の空気清浄機。
  19. ガスセンサの較正中はイオン化器へのイオン化電力の供給が停止されることを特徴とする、請求項18記載の空気清浄機。
  20. 請求項1〜17のいずれかに記載の空気清浄機を用いて空気中の汚染物質を低減させる方法であって、前記目標値を特定の汚染物質濃度に調節し、汚染物質を含む空気をイオン化器に供給し、汚染物質の量が低下した空気をイオン化器から取り出すことを特徴とするもの。

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