JPH05185413A - セラミック基板の製造方法 - Google Patents

セラミック基板の製造方法

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JPH05185413A
JPH05185413A JP4003401A JP340192A JPH05185413A JP H05185413 A JPH05185413 A JP H05185413A JP 4003401 A JP4003401 A JP 4003401A JP 340192 A JP340192 A JP 340192A JP H05185413 A JPH05185413 A JP H05185413A
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JP
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sand
ceramic
green sheet
grain
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JP4003401A
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English (en)
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Toshihiko Aoyama
俊彦 青山
Jiro Tsunekawa
二郎 恒川
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一度に多数のセラミックグリーンシートの焼
成が可能であるとともに、完成後のセラミック基板の表
面に傷が付き難いセラミック基板の製造方法の提供。 【構成】 セラミック基板製造システムAは、グリーン
シート10を打抜きにより製造するグリーンシート製造
装置1と、移送台21、凹部212内で回転する転写ド
ラム22、冷却器23、及び空気供給手段24を備える
目砂転写装置2と、目砂転写装置2に液状の目砂30を
供給する目砂供給装置3と、段積み体40を焼成炉へ移
送する搬送装置4とで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集積回路などを搭載さ
せるためのセラミック基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のセラミックグリーンシートを重な
らない様に並べて焼成する方法が従来より知られてお
り、これにより、平板状を呈するセラミック基板が製造
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の方
法では、一度に多数のセラミックグリーンシートを焼成
できない為、効率が悪く製造コストが高くなるという欠
点があった。このため、発明者らは、目砂を振り撒いた
セラミックグリーンシートを多数製造し、これを多段に
積み重ねて焼成し、焼成後、分離して多数のセラミック
基板を得るという方法を試行した。この方法は、多数の
セラミック基板が一度に得られるものの、目砂の分布の
不均一性により、完成後のセラミック基板の表面に傷が
形成され易いという新たな不具合が確認された。本発明
の目的は、一度に多数のセラミックグリーンシートの焼
成が可能であるとともに、完成後のセラミック基板の表
面に傷が付き難いセラミック基板の製造方法の提供にあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決のため、
本発明は、以下の構成を採用した。 (1)熱で軟化、または紫外線で硬化、または水分の蒸
発により乾燥する液状樹脂中に焼結セラミック粉末を均
等に存在させた液状のペーストを、シート主端面に均一
的に被着させたセラミックグリーンシートを複数個製造
し、これらを、前記ペーストの、硬化後または乾燥後に
積み重ねて段積み体を製造し、該段積み体を焼成した
後、分離して複数個のセラミック基板を得る。 (2)熱で軟化する液状樹脂中に焼結セラミック粉末を
均等に存在させた液状のペーストを転写紙に均一的に被
着した後、冷却して液状のペーストを硬化させ、この転
写紙に熱を加えるとともに、前記セラミックグリーンシ
ートに押圧して剥がす事により、ペースト転写済のセラ
ミックグリーンシートを複数個製造し、これらセラミッ
クグリーンシートを、前記ペーストの硬化後に積み重ね
て段積み体を製造し、該段積み体を焼成した後、分離し
て複数個のセラミック基板を得る。
【0005】
【作用】〔請求項1について〕焼結セラミック粉末を液
状樹脂に入れ、焼結セラミック粉末が液状樹脂中に均等
に存在する様にペーストを製造する。そして、加熱状
態、紫外線を当てない状態、または非乾燥状態で液状の
ペーストをシート主端面に均一的に被着させ、ペースト
被着済のセラミックグリーンシートを複数個製造する。
このセラミックグリーンシートに、冷却や紫外線照射を
行ったり、または水分を蒸発させたりしてペーストを、
硬化または乾燥させる。尚、焼結セラミック粉末が液状
樹脂中に均等に存在しているので、ペーストが硬化また
は乾燥すると、焼結セラミック粉末が均一的にセラミッ
クグリーンシートの主端面に付着する。つぎに、これら
セラミックグリーンシートを、主端面を同一方向にして
積み重ねて段積み体を製造し、この段積み体を焼成す
る。焼成後、力を加えれば、段積み体は複数個のセラミ
ック基板に分離する。 〔請求項2について〕焼結セラミック粉末を液状樹脂に
入れ、焼結セラミック粉末が液状樹脂中に均等に存在す
る様に液状のペーストを製造する。そして、液状のまま
ペーストを転写紙に均一的に被着させる。つぎに、この
転写紙に熱を加えるとともに、セラミックグリーンシー
トに押圧して剥がす事によりセラミックグリーンシート
にペーストを転写し、ペーストを被着したセラミックグ
リーンシートを複数個製造する。冷却してペーストを硬
化させる。尚、焼結セラミック粉末が液状樹脂中に均等
に存在しているので、ペーストが硬化すると、焼結セラ
ミック粉末が均一的にセラミックグリーンシートの主端
面に付着する。つぎに、これらセラミックグリーンシー
トを、主端面を同一方向にして積み重ねて段積み体を製
造し、この段積み体を焼成する。焼成後、力を加えれ
ば、段積み体は複数個のセラミック基板に分離する。
【0006】
【発明の効果】〔請求項1、2に共通する効果〕ペース
トが硬化(又は乾燥)すると、焼結セラミック粉末が均
一的にセラミックグリーンシートの主端面に付着するの
で、焼成後に段積み体を分離した際、セラミック基板の
端面に傷が付き難いとともに、一度に多数のセラミック
グリーンシートを焼成することができる。 〔請求項2の効果〕セラミックグリーンシートにスルー
ホールが予め形成されている場合、直接ペーストをシー
ト主端面に被着させる場合により、スルーホール内への
焼結セラミック粉末の入り込みが少ない。
【0007】
【実施例】つぎに、本発明の第1実施例(請求項1に対
応)を図1〜図3に基づいて説明する。図に示す如く、
セラミック基板製造システムAは、正方形のグリーンシ
ート10を製造するグリーンシート製造装置1と、グリ
ーンシート10の裏面に目砂30を転写する目砂転写装
置2と、目砂転写装置2にペースト状の目砂30を供給
する目砂供給装置3と、段積み体40を焼成炉へ移送す
る搬送装置4とで構成される。
【0008】グリーンシート製造装置1は、帯状のグリ
ーンシートからプレス器(図示せず)のパンチングによ
り、縦横9.14cm、厚さ0.4mm〜1.5mmの
グリーンシート10を打ち抜くとともに、シートカス1
1を分離して打ち抜いたグリーンシート10を目砂転写
装置2に送る。
【0009】目砂転写装置2は、搬送面211が図示左
方に傾斜した移送台21と、移送台21に設けられた凹
部212内で回転する転写ドラム22と、目砂30を硬
化させる為の冷却器23と、空気供給手段24とを備え
る。移送台21は、空気吹出穴213を穿設した搬送面
211を備え、グリーンシート製造装置1から送りこま
れたグリーンシート10を浮遊状態で転写ドラム22方
向に移送し、転写ドラム22を通過した後、転写が完了
したグリーンシート10を搬送装置4方向へ移送する。
駆動機構により所定回転数で回転(矢印方向)する転写
ドラム22は、直径数十cm、幅約8cmの円柱状を呈
し、深さ約100μmのメッシュパターン(凹部幅1.
0mm、間隔0.5mm)が表面に形成されている。ま
た、転写ドラム22内には、電気ヒータ(図示せず)が
配設され、通電により、ドラム表面を所定温度(80℃
〜180℃)に加熱している。目砂30は、熱で軟化す
る有機系熱軟化樹脂中(液状)に、アルミナの焼結セラ
ミック粉末(粒径20μm〜100μm)を均一的に存
在させたものである。冷却器23は、移送台21の終端
側部に配され、転写された目砂30を、有機系熱軟化樹
脂の硬化温度以下に冷却する。空気供給手段24は、空
気吹出穴213に吹出空気を供給する為の連絡通路24
1と、連絡通路241に継合されるパイプ242と、圧
縮空気をパイプ242に送り込むコンプレッサ(図示せ
ず)とで構成される。
【0010】目砂供給装置3は、有機系熱軟化樹脂を液
状にする加熱器(図示せず)、アルミナの焼結セラミッ
ク粉末及び有機系熱軟化樹脂を入れる為の搬入口31、
目砂30を攪拌する攪拌機32、目砂タンク33と凹部
212を連絡する耐熱チューブ34、及び耐熱チューブ
34内に目砂30を供給するポンプ(図示せず)等を備
える。
【0011】搬送装置4は、ベルト41及びプーリ42
等で構成され、目砂30が転写されて硬化したグリーン
シート10が段積み(5段〜10段)されると、プーリ
42が回転し、段積み体40を焼成炉方向へ移送する。
【0012】つぎに、セラミック基板製造システムAを
用いたセラミック基板の製造方法を、セラミック基板製
造システムAの作動と共に説明する。 {1}グリーンシート製造装置1は、帯状のグリーンシ
ートから、上述した大きさのグリーンシート10を打ち
抜き、打ち抜いたグリーンシート10を目砂転写装置2
の搬入板210に供給する。 {2}グリーンシート10は、浮遊状態で搬送面211
を滑り、転写ドラム22に到達する。 {3}グリーンシート10が当接状態で転写ドラム22
を通過する際、メッシュパターン内の目砂30が、幅p
=1.0mm、間隔d=0.5mmでグリーンシート1
0の裏面に転写される(図2、3参照)。尚、間隔d
は、1mm以下が好ましい。 {4}目砂30が転写されたグリーンシート10は、浮
遊状態で搬送面211を滑り、冷却器23を通過し、目
砂30が硬化する。 {5}目砂30が硬化したグリーンシート10を所定枚
数(5枚〜10枚)、段積みして段積み体40を製造す
る。尚、一番下に位置するグリーンシート10には目砂
30を付けない。 {6}搬送装置4により、段積み体40を焼成炉(図示
せず)方向に移送し、仮焼きにより樹脂を抜いた後、焼
成する。 {7}力を加えて、焼成した段積み体40を所定枚数の
セラミック基板(縦横7.62cm、厚さ0.3mm〜
1mm)に分離する。
【0013】つぎに、本実施例の利点を述べる。 (あ)転写ドラム22により、目砂30がグリーンシー
ト10の裏面に転写されるので、焼成後に段積み体40
を分離した際、セラミック基板の表面及び裏面に傷が付
き難いとともに、一度に多数のセラミック基板が得られ
る。 (い)目砂30を転写したグリーンシート10を浮遊状
態で冷却器23方向に移送するので、目砂30の転写パ
ターンが崩れない。
【0014】つぎに、本発明の第2実施例(請求項1に
対応)を図4、図5に基づいて説明する。図に示す如
く、セラミック基板製造システムBは、グリーンシート
10を図示左方向に移送するとともに、グリーンシート
10の表面に目砂30を転写する、コンベア50及び回
転ドラム5と、紫外線ランプ6とを有する。尚、本実施
例でも、グリーンシート10を打ち抜きにより製造する
グリーンシート製造装置(第1実施例と同様のもの)、
目砂吐出ノズル55にペースト状の目砂30を供給する
目砂供給装置(加熱器や攪拌機は不要)、及び段積み体
40を焼成炉へ移送する搬送装置(第1実施例と同様の
もの)が付設され(何れも図示せず)ている。
【0015】コンベア50は、駆動輪501、502
と、駆動輪501、502間に掛け渡されるベルト51
3とで構成される。尚、513aはグリーンシート10
を位置決めする為の係止片である。
【0016】回転ドラム5は、図5にも示す様に、図示
右回転する回転軸51と、回転軸51に連結されるスポ
ーク52と、スクリーン53(外径20cm)と、固定
されたスキージ54及び目砂吐出ノズル55とを備え
る。
【0017】スクリーン53は、縦ワイヤー531と横
ワイヤー532とを交互に織り込んだメッシュ(ニッケ
ル製)と、該メッシュの外周を被覆する樹脂層533と
で構成され、樹脂層533には目砂30印刷用の穴53
4が形成されている。
【0018】スキージ54は、ゴムで形成され、先端が
上記メッシュに当接している。目砂吐出ノズル55は、
スキージ54の後方に配され、回転軸51の回転に対応
した量、液状の目砂30を吐出する。尚、本実施例の目
砂30は、紫外線で硬化する紫外線硬化樹脂中(液状)
に、アルミナの焼結セラミック粉末(粒径20μm〜1
00μm)を均一的に存在させたものである。
【0019】回転ドラム5の後方に配される紫外線ラン
プ6は、図示下方に紫外線を放射する低圧水銀ランプで
あり、該紫外線ランプ6をグリーンシート10が通過す
ると、目砂30が硬化する。
【0020】つぎに、セラミック基板製造システムBを
用いたセラミック基板の製造方法を、セラミック基板製
造システムBの作動と共に説明する。
【0021】1.グリーンシート製造装置は、帯状のグリ
ーンシートからグリーンシート10を打ち抜き、打ち抜
いたグリーンシート10をベルト513の始端に供給す
る。 2.グリーンシート10が当接状態で回転ドラム5を通過
する際、目砂30が、幅1.0mm、間隔0.5mmで
グリーンシート10の上表面に転写(図5参照)され
る。 3.目砂30が転写されたグリーンシート10は、紫外線
ランプ6を通過し、紫外線により目砂30が硬化する。 4.目砂30が硬化したグリーンシート10を所定枚数
(5枚〜10枚)、段積みして段積み体40を製造す
る。尚、一番上に位置するグリーンシート10には目砂
30を付けない。 5.搬送装置により、段積み体40を焼成炉(図示せず)
方向に移送し、仮焼きにより樹脂を抜いた後、焼成す
る。 6.力を加えて、焼成した段積み体40を所定枚数のセラ
ミック基板に分離する。
【0022】つぎに、本実施例の利点を述べる。 (う)紫外線で硬化する紫外線硬化樹脂を用いているの
で、回転ドラム5により、グリーンシート10の上表面
に目砂30を容易に転写できる。また、目砂吐出ノズル
55やスクリーン53の詰まり(目砂30の冷却によ
る)、及びスキージ54の熱劣化も起こらない。 (え)目砂30がグリーンシート10の上表面に転写さ
れるので、焼成後に段積み体40を分離した際、セラミ
ック基板の表面及び裏面に傷が付き難いとともに、一度
に多数のセラミック基板が得られる。 (お)グリーンシート10の上表面に目砂30を転写す
る構成であるので、グリーンシート10を浮遊させる機
構が不要である。また、紫外線で硬化する紫外線硬化樹
脂を用いているので、加熱手段も不要である。
【0023】つぎに、本発明の第3実施例(請求項2に
対応)を図6、図7に基づいて説明する。図に示す如
く、セラミック基板製造システムCは、転写紙25の裏
面に目砂30を転写する目砂転写装置2(第1、2実施
例と略同様のもの)と、目砂転写装置2にペースト状の
目砂30を供給する目砂供給装置3(第1実施例と同様
のもの)と、グリーンシート製造装置1(第1、2実施
例と同様のもの)と、目砂付き転写紙251の目砂30
をグリーンシート10に転写する転写装置7と、段積み
体40を焼成炉へ移送する搬送装置4(第1、2実施例
と同様のもの)とで構成される。
【0024】転写装置7は、搬送面711が図示左方に
傾斜した移送台71と、移送台71に設けられた凹部7
12内で、図示しない駆動機構により回転するドラム7
2と、転写紙25を加熱する転写ドラム73と、目砂3
0を硬化させる為の冷却器23と、空気供給手段24と
を備える。尚、目砂30は、熱で軟化する有機系熱軟化
樹脂中(液状)に、アルミナの焼結セラミック粉末(粒
径20μm〜100μm)を均一的に存在させたもので
ある。移送台71は、空気吹出穴71aを穿設した搬送
面711を備え、グリーンシート製造装置1から送りこ
まれたグリーンシート10を浮遊状態で、ドラム72、
転写ドラム73方向に移送し、ドラム72、転写ドラム
73を通過した後、転写が完了したグリーンシート10
を搬送装置4方向へ移送する。図示しない駆動機構によ
り所定回転数で回転(矢印方向)する転写ドラム73
は、内部に電気ヒータが配され、ドラム表面を所定温度
(80℃〜180℃)に加熱し、目砂30中の有機系熱
軟化樹脂を液状にして、目砂付き転写紙251の目砂3
0をグリーンシート10の上表面に転写する。
【0025】つぎに、セラミック基板製造システムCを
用いたセラミック基板の製造方法を、セラミック基板製
造システムAの作動と共に説明する。 1)目砂転写装置2により、転写紙25の裏面に目砂3
0を転写(幅p=1.0mm、間隔d=0.5mm)す
る。尚、図示左方で、目砂30が硬化した目砂付き転写
紙251が巻き取られる。 2)グリーンシート製造装置1は、帯状のグリーンシー
トからグリーンシート10を打ち抜き、打ち抜いたグリ
ーンシート10を転写装置7の搬入板710に供給す
る。 3)グリーンシート10は、浮遊状態で搬送面711を
滑り、ドラム72、転写ドラム73に到達する。 4)グリーンシート10が当接状態で、ドラム72、転
写ドラム73を通過する際、目砂30がグリーンシート
10の上表面に転写される。 5)目砂30が転写されたグリーンシート10は、浮遊
状態で搬送面711を滑り、冷却器23を通過し、目砂
30が硬化する。 6)目砂30が硬化したグリーンシート10を所定枚数
(5枚〜10枚)、段積みして段積み体40を製造す
る。尚、一番上に位置するグリーンシート10には目砂
30を付けない。 7)搬送装置4により、段積み体40を焼成炉(図示せ
ず)方向に移送し、仮焼きにより樹脂を抜いた後、焼成
する。 8)力を加えて、焼成した段積み体40を所定枚数のセ
ラミック基板に分離する。
【0026】つぎに、本実施例の利点を述べる。 (か)ドラム72及び転写ドラム73により、目砂30
がグリーンシート10の上表面に転写されるので、焼成
後に段積み体40を分離した際、セラミック基板の表面
及び裏面に傷が付き難いとともに、一度に多数のセラミ
ック基板が得られる。 (き)比較実験の結果、グリーンシート10にスルーホ
ールが予め形成されている場合、直接、目砂30を転写
する場合より、スルーホール内に目砂30が入り込む可
能性が少ない事が判明した。
【0027】つぎに、本発明の第4実施例(請求項1に
対応)を図8、図9に基づいて説明する。図に示す如
く、セラミック基板製造システムDは、グリーンシート
10を打ち抜きにより製造するグリーンシート製造装置
(第1、2、3実施例と同様のもの)と、グリーンシー
ト10の上表面に目砂30を塗布する目砂塗布装置8
と、段積み体40を焼成炉へ移送する搬送装置(第1、
2、3実施例と同様のもの)とで構成される。
【0028】目砂塗布装置8は、目砂定量吐出装置81
と、コンベア82と、乾燥器83とを備える。目砂定量
吐出装置81は、アルミナの焼結セラミック粉末(粒径
20μm〜100μm)を水溶性バインダーに均一的に
存在させた、液状の目砂30が満たされるタンク811
と、目砂30を攪拌する攪拌装置(図示せず)と、ノズ
ル812aから液状の目砂30を吐出する、伸縮性に富
む複数本のチューブ812(シリコーン製)と、チュー
ブ812を押圧する鍵盤813、814、815と、プ
レート板816とを備える。
【0029】つぎに、セラミック基板製造システムDを
用いたセラミック基板の製造方法を、セラミック基板製
造システムDの作動と共に説明する。
【0030】(1)グリーンシート製造装置は、帯状のグ
リーンシートからグリーンシート10を打ち抜き、打ち
抜いたグリーンシート10をコンベア82の始端に供給
する。 (2)コンベア82のベルトが図示右方に動くとともに、
目砂定量吐出装置81の鍵盤813、814、815が
図9に示す様にチューブ812を押圧して液状の目砂3
0をグリーンシート10の上表面に吐出するので、グリ
ーンシート10の上表面に、所定間隔、所定幅で目砂3
0のラインが引かれる。 (3)目砂30のラインが引かれたグリーンシート10
は、乾燥器83を通過し、目砂30が乾燥する。 (4)このグリーンシート10を所定枚数(5枚〜10
枚)、段積みして段積み体40を製造する。尚、一番上
に位置するグリーンシート10には目砂30を付けな
い。 (5)搬送装置により、段積み体40を焼成炉(図示せ
ず)方向に移送し、仮焼きにより樹脂を抜いた後、焼成
する。 (6)力を加えて、焼成した段積み体40を、所定枚数の
セラミック基板に分離する。
【0031】つぎに、本実施例の利点を述べる。 (く)目砂塗布装置8により、目砂30がグリーンシー
ト10の上表面に形成されるので、焼成後に段積み体4
0を分離した際、セラミック基板の表面及び裏面に傷が
付き難いとともに、一度に多数のセラミック基板が得ら
れる。 (け)水溶性バインダーを使用しているので、ノズル8
12aやチューブ812を傷め難い。また、目砂30を
乾燥させる乾燥器83の構成が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る、セラミック基板製
造システムの概略を説明する為の斜視図である。
【図2】そのシステムの要部断面図である。
【図3】目砂の塗布状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る、セラミック基板製
造システムの概略を説明する為の斜視図である。
【図5】そのシステムの要部断面図である。
【図6】本発明の第3実施例に係る、セラミック基板製
造システムの概略を説明する為の斜視図である。
【図7】本発明の第3実施例に係る、セラミック基板製
造システムの概略を説明する為の斜視図である。
【図8】本発明の第4実施例に係る、セラミック基板製
造システムの概略を説明する為の斜視図である。
【図9】そのシステムにおいて、鍵盤の動きを説明した
目砂定量吐出装置の断面図である。
【符号の説明】
10 グリーンシート(セラミックグリーンシート) 25 転写紙 30 目砂(液状ペースト) 40 段積み体 A、B、C、D セラミック基板製造システム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱で軟化、または紫外線で硬化、または
    水分の蒸発により乾燥する液状樹脂中に焼結セラミック
    粉末を均等に存在させた液状のペーストを、シート主端
    面に均一的に被着させたセラミックグリーンシートを複
    数個製造し、 これらを、前記ペーストの、硬化後または乾燥後に積み
    重ねて段積み体を製造し、 該段積み体を焼成した後、分離して複数個のセラミック
    基板を得るセラミック基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 熱で軟化する液状樹脂中に焼結セラミッ
    ク粉末を均等に存在させた液状のペーストを転写紙に均
    一的に被着した後、冷却して液状のペーストを硬化さ
    せ、 この転写紙に熱を加えるとともに、前記セラミックグリ
    ーンシートに押圧して剥がす事により、ペースト転写済
    のセラミックグリーンシートを複数個製造し、 これらセラミックグリーンシートを、前記ペーストの硬
    化後に積み重ねて段積み体を製造し、 該段積み体を焼成した後、分離して複数個のセラミック
    基板を得るセラミック基板の製造方法。
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JP2000109370A (ja) * 1998-10-02 2000-04-18 Kikusui Chemical Industries Co Ltd パターン付焼成治具の製造方法
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