JPH05185278A - クリームはんだ - Google Patents

クリームはんだ

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Publication number
JPH05185278A
JPH05185278A JP31865191A JP31865191A JPH05185278A JP H05185278 A JPH05185278 A JP H05185278A JP 31865191 A JP31865191 A JP 31865191A JP 31865191 A JP31865191 A JP 31865191A JP H05185278 A JPH05185278 A JP H05185278A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solder
powder
weight
chip
cream solder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31865191A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Nishibori
義弘 西堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Senju Metal Industry Co Ltd
Original Assignee
Senju Metal Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Senju Metal Industry Co Ltd filed Critical Senju Metal Industry Co Ltd
Priority to JP31865191A priority Critical patent/JPH05185278A/ja
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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1005のような微小なチップ部品をはんだ
付けしてもチップ立ちが起こらない。 【構成】 Ag1.5〜7重量%、残部Snからなる粉
末はんだと、Pb80〜100重量%、残部Snからな
る粉末はんだを混合して溶融後にAg1〜4重量%、S
n50〜65%、残部Pbとなるようにしたクリームは
んだ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微小なチップ部品をプ
リント基板にはんだ付けするのに適したクリームはんだ
に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、電子機器に用いられる電子部品、
特にチップ抵抗やチップコンデンサー等は、長さが1m
m、幅が0.5mmというように非常に微小なものにな
ってきている。このように微小なチップ部品(以下、単
にチップ部品という)をSn−Pb共晶のクリームはん
だではんだ付けするとチップ部品の一方の電極がプリン
ト基板のはんだ付け部から離れて立ち上がる所謂「チッ
プ立ち」を起こすことがあった。
【0003】チップ立ちの原因は、クリームはんだが溶
融した時に、はんだの強い表面張力が作用するためであ
る。つまりチップ部品の両端にあるクリームはんだが溶
融する時に、この両端のクリームはんだが同時に溶融す
れば両方の表面張力のバランスがとれてチップ立ちは起
こらないが、どちらか一方が先に溶融してしまうと先に
溶融した方の表面張力で引っ張られることにりチップ立
ちが起こってしまうものである。この両端のクリームは
んだの溶融する時間差は、1/10秒という極僅かな時
間差でもバランスがとれずチップ立ちが起きてしてしま
う。
【0004】従来よりQFPやSOICのように比較的
大きな電子部品は、プリント基板の電子部品搭載部に予
め接着剤を塗布しておき、該接着剤でチップ部品を仮固
定してからクリームはんだを溶融するようにする方法が
とられていたが、幅の狭いチップ部品では接着剤がチッ
プ部品の電極にまで付着して電極とプリント基板の導電
性を害してしまうばかりでなく、幅の狭いチップ部品に
微量の接着剤を、しかも正確な位置に塗布することはで
きないため、チップ部品のはんだ付けには接着剤が使用
できなかった。
【0005】そのため、従来よりチップ立ちをクリーム
はんだで解決することが試みられてきた。それは溶融温
度の異なる2種の粉末はんだを混ぜ合わせたクリームは
んだを用いることである。(参照:特開昭63−154
288号)
【0006】溶融温度の異なる2種の粉末はんだを混合
したクリームはんだ(以下、混合クリームはんだとい
う)は、100Sn(液相線温度232℃)と95Pb
−Sn(液相線温度315℃)をそれぞれ59:41に
混合したもので、これらが完全に溶融すると63Sn−
Pbの共晶はんだ組成となるようになっている。
【0007】この混合クリームはんだは、液相線温度の
高い95Pb−Snはんだの液相線温度(315℃)以
上に加熱しなくとも共晶温度(183℃)よりも少し高
い温度に加熱すると少し時間はかかるが完全に溶融して
はんだ付けができるものである。これは低い加熱温度で
も2種の粉末はんだが接触していると、粉末はんだ間に
分子の拡散現象が起きて部分的に溶けるためである。こ
のようにして部分的に溶けたはんだは自由度が高くなる
ため、他の粉末はんだとさらに拡散現象を起こしやすく
なり、それが波及的に広がって全ての粉末はんだが溶融
するようになる。
【0008】この溶融過程では、溶融したはんだがSn
−Pbの2成分であることからPb中にSnを固溶した
α相とSn中にPbを固溶したβ相が混在した半溶融状
態となっており、この半溶融状態のはんだは完全に溶融
した液体の金属よりも表面張力は弱い。そのため混合ク
リームはんだを用いたチップ部品のはんだ付けでは、ク
リームはんだの溶融時、チップ部品両端のはんだの表面
張力が弱くなっていることから多少両端間の表面張力に
差があってもチップ部品を立ち上がらせにくくなるもの
である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
Sn−Pb系の二成分の粉末はんだを用いたクリームは
んだでもチップ立ちを完全に防止することができなかっ
た。その理由は、粉末はんだの溶融過程における半溶融
状態を持続する時間が短く、また完全に溶融した時に共
晶組成になってしまうため、強い表面張力が生じてチッ
プ立ちを起こさせてしまうからである。
【0010】本発明は、従来のSn−Pb系の異種の粉
末はんだを用いたクリームはんだの欠点に鑑みなされた
もので、チップ立ちをほとんど無くすことのできるクリ
ームはんだを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、2種の粉末
はんだを混合したクリームはんだにおいて、半溶融状態
の時間が長くなり、しかも完全に溶融した時に表面張力
がSn−Pb系のはんだよりも弱くなる組成について鋭
意研究を重ねて本発明を完成させた。
【0012】本発明は、液状またはペースト状のフラッ
クスと粉末はんだを混和してなるクリームはんだにおい
て、粉末はんだは、Ag1.5〜7重量%、残部Snか
らなる粉末はんだと、Pb80〜100重量%、残部S
nからなる粉末はんだを、溶融後の組成がAg1〜4重
量%、Sn50〜65重量%、残部Pbとなるように混
合してあることを特徴とするクリームはんだである。
【0013】本発明において、Sn−Ag系粉末はんだ
とPb主成分のPb−Sn系粉末はんだ、またはPb粉
末を用いるのは、完全溶融後の組成がPb−Sn系共晶
はんだよりも表面張力の弱いPb−Sn−Ag系はんだ
となるようにするためである。ここで完全溶融後のPb
−Sn−Ag系はんだでSnを50〜65重量%とした
のは、Snが50重量%よりも少ないと液相線温度が高
くなり、混合粉を完全に溶融させるためのリフロー温度
も高くせざるを得なくなって、電子部品やプリント基板
を熱損傷させてしまうからである。またSnが65重量
%を越えるとはんだ付け性が悪くなるばかりでなく、液
相線温度も高くなってしまう。
【0014】溶融後のPb−Sn−Ag系はんだでAg
を1〜4重量%としたのは、Agが1重量%より少なく
ないと完全溶融時に表面張力を弱める効果がないからで
あり、Agが4重量%を越えると液相線温度が急激に高
くなってしまうからである。
【0015】本発明に用いるSn−Ag系粉末はんだに
おいて、Agが1.5重量%よりも少ないものでは完全
溶融後の組成でAgを1重量%以上にすることができな
くなる。しかるに、7重量%を越えたものにすると、液
相線温度がかなり高くなってしまうため、リフロー時の
拡散溶融に時間がかかり過ぎて生産性が悪くなる。
【0016】本発明に用いるPb−Sn系粉末はんだに
おいて、Pb量を80〜100重量%としたのは、Pb
が80重量よりも少ないと、前述Sn主成分の粉末はん
だと混合したときにSn量を50〜65重量%にするこ
とができなくなる。Pb100重量%粉末はんだ、即ち
Pb粉末だけでもSn主成分の粉末はんだと混合すれば
Pb−Sn−Ag系にすることができる。
【0017】
【実施例】
○実施例1 Sn−3.5Ag粉末はんだ 60重量% Sn−90Pb 粉末はんだ 40重量% 溶融後の組成 Pb−62Sn−2Ag チップ立ち数・・・・3/1,000個
【0018】○実施例2 Sn−2.5Ag粉末はんだ 64.5重量% Pb 粉末はんだ 35.5重量% 溶融後の組成 Pb−63Sn−1.5Ag チップ立ち数・・・・1/1,000個
【0019】○実施例3 Sn−5Ag 粉末はんだ 60重量% Pb−7.5Sn粉末はんだ 40重量% 溶融後の組成 Pb−60Sn−3Ag チップ立ち数・・・・0/1,000個
【0020】○比較例1(特開昭63−154288
号) Sn 粉末はんだ 59重量% Pb−10Sn 粉末はんだ 41重量% 溶融後の組成 Pb−63Sn チップ立ち数・・・・8/1,000個
【0021】○比較例2 Pb−63Sn粉末はんだ 100重量% チップ立ち数・・・・35/1,000個
【0022】(注)チップ立ち数:プリント基板の部品
搭載部にスクリーンでクリームはんだを印刷塗布し、こ
の塗布部に1005のチップコンデンサー(長さが1m
m、幅が0.5mm )を1,000個搭載してからリ
フロー炉ではんだ付けを行って、チップ立ちが起きた個
数を測定する。
【0023】
【発明の効果】本発明のクリームはんだは、Sn−Ag
系とPb−Sn系の2種の粉末はんだを用いているた
め、リフロー時に両者が完全に溶融するまでに長く時間
が係、しかも完全溶融後の組成がAgを含んでいること
から従来のSn−Pb系の混合粉を用いたクリームはん
だよりも表面張力が弱く、微小なチップ部品をチップ立
ちさせない。従って、本発明のクリームはんだはチップ
立ちのない信頼性あるはんだ付けが行えるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状またはペースト状のフラックスと粉
    末はんだを混和してなるクリームはんだにおいて、粉末
    はんだは、Ag1.5〜7重量%、残部Snからなる粉
    末はんだと、Pb80〜100重量%、残部Snからな
    る粉末はんだを、溶融後の組成がAg1〜4重量%、S
    n50〜65重量%、残部Pbとなるように混合してあ
    ることを特徴とするクリームはんだ。
JP31865191A 1991-11-07 1991-11-07 クリームはんだ Pending JPH05185278A (ja)

Priority Applications (1)

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JP31865191A JPH05185278A (ja) 1991-11-07 1991-11-07 クリームはんだ

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JP31865191A JPH05185278A (ja) 1991-11-07 1991-11-07 クリームはんだ

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JPH05185278A true JPH05185278A (ja) 1993-07-27

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ID=18101517

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07276076A (ja) * 1994-04-08 1995-10-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd クリームはんだ
JPH0899189A (ja) * 1994-08-02 1996-04-16 Showa Denko Kk クリームはんだ

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02117794A (ja) * 1988-10-26 1990-05-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd クリーム半田

Patent Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02117794A (ja) * 1988-10-26 1990-05-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd クリーム半田

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JPH07276076A (ja) * 1994-04-08 1995-10-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd クリームはんだ
JPH0899189A (ja) * 1994-08-02 1996-04-16 Showa Denko Kk クリームはんだ

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