JPH05185195A - 連続鋳造用モールドパウダー - Google Patents
連続鋳造用モールドパウダーInfo
- Publication number
- JPH05185195A JPH05185195A JP4181378A JP18137892A JPH05185195A JP H05185195 A JPH05185195 A JP H05185195A JP 4181378 A JP4181378 A JP 4181378A JP 18137892 A JP18137892 A JP 18137892A JP H05185195 A JPH05185195 A JP H05185195A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- powder
- steel
- continuous casting
- less
- cao
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
Abstract
2O、 BaO、 MgO、F- およびNa2Oによって構成し、さら
に骨材としてBNおよびCの中の1種以上を含有し連続鋳
造用モールドパウダー。 【効果】 Al、Ti、 REM等の強還元性金属を含有する鋼
の連続鋳造において、本発明にかかる連続鋳造用モール
ドパウダーを用いると、モールドパウダーの潤滑不良に
起因する鋳片表面品質の劣化やブレークアウトを防止で
きる。
Description
ラグ還元性金属元素を含有する鋼を連続鋳造する際に、
連続鋳造中にモールドパウダーの潤滑不良(変質)に起
因する鋳片表面品質の劣化防止やブレークアウトの防止
に効果的な連続鋳造用モールドパウダー(以下パウダー
と略す)に関する。
以上含有する鋼を連続鋳造する場合、溶鋼中のAlは、鋳
型/鋳片との潤滑や湯面被覆のため使用するパウダー中
の低級酸化物であるSiO2、 MnOなどと(1)および
(2)式で示すような還元反応をおこし、 Al2O3を生成
する。また、溶鋼中の Al2O3(脱酸生成物、溶鋼二次酸
化によって生成したもの)が鋳型内で浮上しパウダー中
に取り込まれる。 (溶鋼中)(溶融パウダー中)(溶融パウダー中)(溶鋼中) 4Al + 3(SiO2) → 2( Al2O3) + 3Si ・・・(1) 2Al + 3(MnO) → ( Al2O3) + 3Mn ・・・(2) これによって溶融パウダーの組成が2CaO・ Al2O3・SiO2
(ゲーレナイト)を析出し易い成分に変化し、スラグベ
アーが発生しやすくなり、かつ潤滑性能が劣化してい
た。
してもこのような成分変化を防止し、安定した鋳造を確
保し同時に鋳片表面品質の劣化を防止するために、 BaO
やLi2Oを含有させ、かつ BaO+ CaO+SiO2=60〜80%、
CaO/SiO2=0.30〜0.60に調整したパウダー(特開昭61
−186155号公報)や、 CaO/SiO2= 0.6〜0.8 、融点=
800〜1000℃、粘度(1300℃)<1.5poiseのパウダー
(特開昭61-10052号公報)、さらには、パウダー中のSi
O2を10〜20%、 Al2O3を15%以下とし、さらにSiO2と A
l2O3を特定の関係を満足するように調整したパウダー
(特開平3-77753号公報)が提案されている。
%含有しており、従来の問題点を完全に防止できず、前
記(1)および(2)式によるテルミット反応(発熱反
応)が起こるため、さらにつぎのような問題が生じる危
険がある。 メニスカス部での凝固遅れによるオシレーションマ
ークに沿ったブリード(凝固殻の小規模な破断)の発
生。 溶鋼中に還元されたSiが溶け込み、溶鋼中Siが目標
成分に合わない。逆に溶鋼中Alが Al2O3となり、Alも合
わなくなり、溶鋼成分的中率が低下する。 テルミット反応により炎が吹き出るため操業上危険
であり、鋳造の継続が困難になる。
(1)式の反応を起こさせない方法(特開昭63-56019号
公報)も提案されているが、パウダーとして使用した場
合、僅かな成分変動に伴うパウダーの粘度が極めて不安
定となり、パウダーの均一流入が不良となりやすい。
な課題を解決するためになされたもので、Al、Ti、REM
などのスラグ還元性金属元素を含有する鋼を連続鋳造す
る際に、パウダーの潤滑不良(変質)に起因する鋳片表
面品質の劣化防止やブレークアウトを防止し得るパウダ
ーを提供するためになされたものであり、SiO2を殆ど含
有しない、 CaO、Al2O3 、TiO2、Li2O、BaO 、MgO およ
びNa2Oを主成分とするパウダーを提供するものである。
%、 Al2O3:10〜35%、TiO2:3〜15%、Li2O:3〜20
%、 BaO:5〜40%、F- :15%以下、Na2O:20%以下
を含有し、さらに必要に応じて MgO:10%以下を含有
し、さらに骨材としてBN: 0.5〜 4.0%、C: 0.5〜
4.0%のうちの1種以上を含有し、残部は不可避的な不
純物によって構成されることを特徴とする連続鋳造用モ
ールドパウダーである。
は、SiO2を極力添加しない CaO−Al2O3系の基本組成に
融点降下作用の大きなTiO2、Li2Oを適量添加したパウダ
ーを使用することによって解決できることがわかった。
すなわち、 CaO:10〜35%、 Al2O3:10〜35%、TiO2:
3〜15%、Li2O:3〜20%、 BaO:5〜40%、F- :15
%以下、Na2O:20%以下を含有し、さらに必要に応じて
MgO:10%以下を含有し、さらに骨材としてC、BNなど
を配合したパウダーである。
点化とガラス化の促進であるが、SiO2を多量に含有して
いるため、パウダー中の Al2O3が(1)式の反応によっ
て増加すると高融点の2CaO・ Al2O3・SiO2 (ゲーレナイ
ト) を生成する。これにたいしてSiO2のかわりにTiO2を
3〜15%添加した本発明にかかるパウダーは、TiO2がSi
O2と同様にガラス化の促進効果があり、しかも溶鋼中の
AlによるTiO2の還元速度はSiO2に比べて半減し、かつ C
aO−Al2O3 系の場合、TiO2を3〜15%添加するとTiO2を
添加しないパウダーにくらべて融点が 200〜300 ℃も低
下するという効果がある。しかし、3%未満あるいは15
%を超えるといずれも融点低下の効果は見られない。し
たがってパウダー中のTiO2は3〜15%に限定する。
〜20%添加してもTiO2添加時と同様な融点降下の効果が
ある。また、 Al2O3の活量を上げ、溶鋼中のAlの酸化を
抑制する効果もある。その含有量は、3%未満ではその
効果は小さく、実用的でない。また20%超えでは融点降
下の効果は見られるものの、(3)式によりLi2Oが還元
されやすくなり、かえって Al2O3の生成を促進し、融点
を高める結果となる。したがってLi2Oの含有量は3〜20
%に限定する。
Al2O3の含有量は、それぞれ10〜35%が適量である。す
なわち、融点、粘度を上昇させてパウダーとしての潤滑
機能を損なうことのないように上限値を制限する必要が
ある。また、 CaO、 Al2O3が外来性介在物として混入し
た場合でも大きな物性変化を起こさせないことも必要で
ある。このような観点から、他の成分との関係を考える
と、 CaO、 Al2O3ともに35%が上限値である。
比率が増大して、前述した各成分の上限値をこえること
になる。したがって下限値を10%とした。F- は融点、
粘度調整用として必要なもので、15%を超えるF- はパ
ウダー中の他の成分との反応により弗化物のガス化がお
こり、15%を超えた量のF- は物性調整剤としての作用
に寄与しなくなり、また白煙発生によって作業性を害す
るようになる。したがってF- の含有量は15%以下に限
定する。
量は目標とする鋳造速度、パウダー消費量により増減さ
せ、20%以下が適量である。20%超えでは浸漬ノズルの
溶損の心配がある。BaOを5〜40%含有させる理由は、
粘度低下、結晶析出防止の観点から決めた値である。ま
た、Alによる還元反応が起こらないことも含有させる理
由である。
果がなく、40%超えでは粘度低下の効果が飽和する。し
たがって BaOの含有量は5〜40%に限定する。MgOは必
要に応じて含有できるが、 MgOを10%以下とする理由
は、Li2OやTiO2同様にパウダーの融点降下の効果が10%
以下の範囲で認められるためである。なお、 BaOや MgO
の他に LiF、NaF などの金属弗化物を媒溶剤として、ま
たC、BNなどを骨材として適合混合する。
用する理由は、Cの場合、C量が多すぎると鋳造中
(1)、(2)及び(3)式によって発熱反応が生じた
とき、骨材としてのCが燃焼し炎が発生し鋳造作業の安
全上の問題が生ずるが、 0.5〜4.0 %のCやBNの場合、
燃焼した炎に伴う安全上の問題が生じないからである。
×1000mm断面サイズのスラブの連続鋳造において、表2
に示す組成の本発明にかかるパウダーと、比較のための
CaO-SiO2系パウダー(特開昭 61-186155号公報に示す成
分)を用いて鋳造した。表3に鋳造結果、鋳片表面のパ
ウダー噛み込み欠陥やブリード個数、手入れ歩止り等を
示す。
パウダーの使用によって、Al、Ti、REMなどのスラグ還
元性金属元素を含有する鋼の連続鋳造時の鋳片表面欠陥
は著しく減少し、鋳片表面手入れ歩止り〔{(手入れ前
重量−手入れによる減少重量)/(手入れ前重量)}×
100 %〕も大きく向上した。
強還元性元素と反応し易い酸化物を極力含有させず、か
つパウダーの特性を損なうことのないような成分系にし
たので、本発明によると鋳片表面のブリードやパウダー
噛み込み欠陥、その手入れによる歩止り低下、さらには
鋳造時の炎の発生の問題が大幅に改善された。
Claims (2)
- 【請求項1】 CaO:10〜35wt%、 Al2O3:10〜35wt
%、TiO2:3〜15wt%、Li2O:3〜20wt%、 BaO:5〜
40wt%、F- :15wt%以下、Na2O:20wt%以下を含有
し、さらに骨剤としてBN: 0.5〜 4.0wt%、C: 0.5〜
4.0wt%のうちの1種以上を含有し、残部は不可避的な
不純物によって構成されることを特徴とする連続鋳造用
モールドパウダー。 - 【請求項2】 CaO:10〜35wt%、 Al2O3:10〜35wt
%、TiO2:3〜15wt%、Li2O:3〜20wt%、 BaO:5〜
40wt%、 MgO:10wt%以下、F- :15wt%以下、Na2O:
20wt%以下を含有し、さらに骨剤としてBN: 0.5〜 4.0
wt%、C: 0.5〜 4.0wt%のうちの1種以上を含有し、
残部は不可避的な不純物によって構成されることを特徴
とする連続鋳造用モールドパウダー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/098,139 US5356454A (en) | 1992-07-08 | 1993-07-28 | Mold powder for continuous casting |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25471891 | 1991-09-05 | ||
JP3-254718 | 1991-09-05 | ||
US08/098,139 US5356454A (en) | 1992-07-08 | 1993-07-28 | Mold powder for continuous casting |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05185195A true JPH05185195A (ja) | 1993-07-27 |
JP2609399B2 JP2609399B2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=26541807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4181378A Expired - Fee Related JP2609399B2 (ja) | 1991-09-05 | 1992-07-08 | 連続鋳造用モールドパウダー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2609399B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003033849A (ja) * | 2001-07-19 | 2003-02-04 | Kawasaki Steel Corp | 連続鋳造用モールドパウダー |
CN104107890A (zh) * | 2013-04-19 | 2014-10-22 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种冷轧薄板钢用连铸保护渣及其制造方法 |
CN108213365A (zh) * | 2018-01-11 | 2018-06-29 | 重庆大学 | 一种高铝钢用非反应性保护渣 |
CN109550913A (zh) * | 2017-09-27 | 2019-04-02 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种含铝超低碳钢用低反应性保护渣 |
JP2019115925A (ja) * | 2017-12-27 | 2019-07-18 | 大同特殊鋼株式会社 | Ti含有鋼の連続鋳造方法 |
CN113894272A (zh) * | 2021-10-08 | 2022-01-07 | 成都先进金属材料产业技术研究院股份有限公司 | 耐蚀合金模铸保护渣 |
WO2023077869A1 (zh) * | 2021-11-02 | 2023-05-11 | 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 | 一种高钛钢用连铸保护渣及其制备方法 |
-
1992
- 1992-07-08 JP JP4181378A patent/JP2609399B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003033849A (ja) * | 2001-07-19 | 2003-02-04 | Kawasaki Steel Corp | 連続鋳造用モールドパウダー |
JP4554120B2 (ja) * | 2001-07-19 | 2010-09-29 | Jfeスチール株式会社 | 連続鋳造用モールドパウダー |
CN104107890A (zh) * | 2013-04-19 | 2014-10-22 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种冷轧薄板钢用连铸保护渣及其制造方法 |
CN104107890B (zh) * | 2013-04-19 | 2016-06-01 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种冷轧薄板钢用连铸保护渣及其制造方法 |
CN109550913A (zh) * | 2017-09-27 | 2019-04-02 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种含铝超低碳钢用低反应性保护渣 |
CN109550913B (zh) * | 2017-09-27 | 2020-12-22 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种含铝超低碳钢用低反应性保护渣 |
JP2019115925A (ja) * | 2017-12-27 | 2019-07-18 | 大同特殊鋼株式会社 | Ti含有鋼の連続鋳造方法 |
CN108213365A (zh) * | 2018-01-11 | 2018-06-29 | 重庆大学 | 一种高铝钢用非反应性保护渣 |
CN108213365B (zh) * | 2018-01-11 | 2019-08-02 | 重庆大学 | 一种高铝钢用非反应性保护渣 |
CN113894272A (zh) * | 2021-10-08 | 2022-01-07 | 成都先进金属材料产业技术研究院股份有限公司 | 耐蚀合金模铸保护渣 |
WO2023077869A1 (zh) * | 2021-11-02 | 2023-05-11 | 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 | 一种高钛钢用连铸保护渣及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2609399B2 (ja) | 1997-05-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3899324A (en) | Flux for continuous casting of steel | |
CN104858382B (zh) | 一种中间包覆盖剂及其应用 | |
CN101332497A (zh) | 一种高铝钢用连铸保护渣及其制造方法 | |
JP2006289383A (ja) | 鋼の連続鋳造用モールドフラックス。 | |
US5356454A (en) | Mold powder for continuous casting | |
JP2563681B2 (ja) | 高アルミニウム希土類元素含有鋼鋳造用パウダー | |
JPH05185195A (ja) | 連続鋳造用モールドパウダー | |
JP4460463B2 (ja) | 鋼の連続鋳造用モールドパウダー | |
JP2964452B2 (ja) | 含a1溶鋼連続鋳造用フラックス及び連続鋳造方法 | |
JP4554120B2 (ja) | 連続鋳造用モールドパウダー | |
JP4446359B2 (ja) | 連続鋳造用モールドフラックス | |
JP3656615B2 (ja) | 鋼の連続鋳造用モールドパウダ | |
JP4648133B2 (ja) | 活性金属含有銅合金の溶製法 | |
SE424826B (sv) | Ickesmelt svetspulver for pulverbagsvetsning | |
JP4014001B2 (ja) | 高Al含有鋼連続鋳造用モールドフラックス | |
JP3772111B2 (ja) | 高Al・Y・REM含有鋼連続鋳造用モールドフラックス | |
US4303120A (en) | Continuous casting mold flux powders | |
JP2002239693A (ja) | 連続鋳造用モールドパウダ | |
US4312400A (en) | Continuous casting method and mold flux powders | |
JP6718539B1 (ja) | モールドパウダー | |
JPS6354474B2 (ja) | ||
JPS6344464B2 (ja) | ||
JPH0673464A (ja) | 高清浄ステンレス鋼の製造方法 | |
SU793701A1 (ru) | Состав дл защиты зеркала металла впРОцЕССЕ РАзлиВКи | |
JPS61195934A (ja) | エレクトロスラグ再溶解用フラツクス |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080213 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100213 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100213 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110213 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120213 Year of fee payment: 15 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |