JPH0518506U - フリツカ試験用光信号発生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】人間の疲労度を測定するためのフリッカ試験器
の小型化、軽量化、操作の簡略化を図る。 【構成】発振器２は複数のフリッカ値の整数倍の関係に
ある一つの高周波信号、例えば２ＭＨｚのを発生する。
フリッカ値設定部１は点滅回数／秒のフリッカ値、例え
ば７，８，９，…６０（Ｈｚ）をスイッチを押すことに
よりその接点より信号を出力する。分周部３は発振器２
の出力信号２ＭＨｚを分周し、フリッカ値設定部１で設
定した値のフリッカ値を出力する。分周部３の出力信号
はデューティー調整部５で１／２分周され５０％デュー
ティーとなって発光ダーオード（ＬＥＤ）４を駆動す
る。即ちフリッカ値設定部１で設定したフリッカ値でＬ
ＥＤ４は点滅する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は人間の疲労度を測定するフリッカ試験器用の光発生装置に関する。フ リッカ試験器は点滅する光源を被験者に見せて、被験者が識別できる限界の点滅 回数（回数／秒）を測定し、この測定値により疲労度を判断するものである。こ の限界の点滅回数をフリッカ値という。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のフリッカ試験用光信号発生装置は、図２に示す機械的な構造の ものである。図２は従来例の構成を示す構成図である。光源１からの光を切り込 みを入れた回転盤２で遮り、回転盤２を駆動装置３で駆動し回転させることによ り、被験者には光源１が点滅して見えるようになっている。この回転盤２の回転 速度と回転盤上に開けられた切込みの数との乗算により毎秒の光の点滅回数が決 まる。被験者がこの遮断光を見ている状態で、回転盤２の回転数を上げていき被 験者が光の断続を識別できずに連続光に見える限界の回転数を測定する。この回 転数から点滅回数を算出しフリッカ値を求める。

【０００３】 フリッカ試験では、例えばある作業の前後にこのフリッカ値の測定を行ない、 その変動量により疲労の判定を行なう。その際脈拍のように個人値はバラツキが あるので、測定値の変動によって疲労度は判定される。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このように従来例では機械式であるので、大きさが大きく、又重量も重く、更 に取扱いも被験者一人では扱えないといった問題がある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案のフリッカ試験用光信号発生装置は、複数のフリッカ値の整数倍の関係 にある一つの高周波信号を発生する発振器と、前記高周波信号を分周し外部より 入力される設定信号により前記複数のフリッカ値の中からその一つのフリッカ値 の低周波信号を選択し出力する分周部と、スイッチなどの操作で前記設定信号を 出力するフリッカ値設定部と、分周部の出力する前記低周波信号で駆動する発光 ダイオードとを備えている。

【０００６】

【実施例】

次に本考案の一実施例について図を参照して説明する。図１は本実施例の構成 を示すブロックである。発振器２は複数のフリッカ値の整数倍の関係にある一つ の高周波信号を発生する発振器で、本実施例では２ＭＨｚの信号をを発振するも のとする。フリッカ値設定部１は点滅回数／秒のフリッカ値を、例えば７，８， ９，…６０（Ｈｚ）として各値毎にスイッチなどを設け、そのスイッチを押すこ とによりその接点より出力信号を出力する。

【０００７】 分周部３は発振器２の出力信号２ＭＨｚを分周して各フリッカ値の低周波信号 を出力するが、外部にはフリッカ値設定部１で設定した値のフリッカ値を選択し 出力する。但し、本実施例では出力信号のデューティーを５０％にするためにデ ューティー調整部５を設けているので、分周部３の出力信号はフリッカ値の２倍 の周波数となっている。例えばフリッカ値１０Ｈｚであれば分周比を１／１００ ００として２０Ｈｚの出力信号を得ている。尚、この分周比は整数となるので出 力信号の周波数は、公称のフリッカ値に近似した値となる場合もある。分周部３ の出力信号はデューティー調整部５で１／２分周され５０％デューティーとなっ て発光ダーオード（ＬＥＤ）４を駆動する。即ちフリッカ値設定部１で設定した フリッカ値でＬＥＤ４は点滅する。

【０００８】 次に分周部３の動作について説明する。カウンタ周期設定部３１は２ＭＨｚを フリッカ値設定部１からの出力値で割る割り算を実行し、その結果の整数部を出 力する。この出力値はカウンタ周期設定部３２でカウンタ部３３の現在のカウン ト値と桁毎に排他的論理和をとられて比較され、両者一致したところでカウンタ 部３３は、カウンタ周期設定部３２の出力でリセットされる。以後同じ動作を繰 返す。又、カウンタ周期設定部３２の出力信号は、ＬＥＤ４点滅の駆動信号とし てデューティー調整部５へ出力される。

【０００９】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、電子回路を使用し任意のフリッカ値をスイッチ などを押すことによりその値で点滅する光源を得られる。このために大きさも小 さく、重量も軽く、更に取扱いが簡単なフリッカ試験器を実現できる効果がある 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の構成を示すブロックである。

【図２】従来例の構成を示す構成図である。

【符号の説明】

１ フリッカ値設定部 ２ 発振器 ３ 分周部 ４ ＬＥＤ ５ デューティー調整部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のフリッカ値の整数倍の関係にある
   一つの高周波信号を発生する発振器と、前記高周波信号
   を分周し外部より入力される設定信号により前記複数の
   フリッカ値の中からその一つのフリッカ値の低周波信号
   を選択し出力する分周部と、スイッチなどの操作で前記
   設定信号を出力するフリッカ値設定部と、分周部の出力
   する前記低周波信号で駆動する発光ダイオードとを備え
   ること特徴とするフリッカ試験用光信号発生装置。