JPH05182664A - 二次電池 - Google Patents
二次電池Info
- Publication number
- JPH05182664A JPH05182664A JP3345718A JP34571891A JPH05182664A JP H05182664 A JPH05182664 A JP H05182664A JP 3345718 A JP3345718 A JP 3345718A JP 34571891 A JP34571891 A JP 34571891A JP H05182664 A JPH05182664 A JP H05182664A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- battery
- negative electrode
- secondary battery
- electrode active
- active material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Secondary Cells (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 充放電容量が高く、初期の充放電容量ロスの
低減された二次電池を得る。 【構成】 少なくともLi含有遷移金属カルコゲナイド
からなる正極活物質、負極活物質、および有機電解質か
らなる二次電池において、負極活物質が難黒鉛化性炭素
を2400℃を越える温度で加熱焼成された炭素質物で
あって、かつ複数の002面の面間隔に相当するX線回
折線図形を示す材料を含有することを特徴とする二次電
池。
低減された二次電池を得る。 【構成】 少なくともLi含有遷移金属カルコゲナイド
からなる正極活物質、負極活物質、および有機電解質か
らなる二次電池において、負極活物質が難黒鉛化性炭素
を2400℃を越える温度で加熱焼成された炭素質物で
あって、かつ複数の002面の面間隔に相当するX線回
折線図形を示す材料を含有することを特徴とする二次電
池。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、充放電容量が高く、充
放電サイクル特性に優れた二次電池、特にリチウム二次
電池に関するものである。
放電サイクル特性に優れた二次電池、特にリチウム二次
電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リチウム二次電池は負極活物質としてリ
チウム金属を用いると、充放電の繰り返しにより充電時
に活性の高い樹枝状のリチウム金属(デンドライト)や
苔状のリチウム金属(モス)が生成し、それが直接また
はそれが脱落して間接的に正極活物質と接触して内部短
絡を起こすことがあり、サイクル特性が低いのみでな
く、発火等取扱上きわめて大きな危険を有している。そ
の対策として、リチウム合金(Al、Al−Mn(US
4,820,599)、Al−Mg(特開昭57−9
8977)、Al−Sn(特開昭63−6,742)、
Al−In、Al−Cd(特開平1−144,57
3))を用いる方法が提案されているが、リチウム金属
を用いているので内部短絡防止に対する本質的な解決に
なっていない。近年、リチウム金属を用いない方法とし
て、リチウムイオンまたはリチウム金属を吸蔵・放出で
きる炭素質化合物を用いる方法が提案されている。炭素
質材料は、非晶質部分と結晶性部分とをともに有する低
黒鉛化炭素と、種々の低黒鉛化炭素を2500℃以上の
高温で加熱処理することでほとんど非晶質部分を有さな
いようにした高黒鉛化炭素とに大別できるが、この両者
は物性・性質等において大きく異なり、全く別の材料と
して扱われている(稲垣道夫著、炭素材料工学、日刊工
業新聞社出版(1985年))。また、これらの炭素質
材料は天然に産するかあるいは種々の有機化合物を加熱
焼成処理して得られることもよく知られたことである。
上記の低黒鉛化炭素を負極に用いた提案が数多くなされ
ている(特開昭58−209,864、同61−21
4,417、同62−88,269、同62−90,8
63、同62−216,170、同63−13,28
2、同63−24,555、同63−121,247、
同63−121,257、同63−155,568、同
63−276,873、同63−314,821、特開
平1−204,361、同1−221,859、同2−
230,660、同1−274,360、同2−28
4,354、同3−122,974、WO90/13,
924など)が、低黒鉛化炭素は高黒鉛化炭素に比べて
充放電容量が著しく小さいことは周知の事実であり(フ
ィジカル レビュー B、42巻、6424頁(199
0))、高い充放電容量を目的とした二次電池に用いる
には問題がある。さらに、低黒鉛化炭素である市販のポ
リアクリロニトリル系炭素繊維やメソフェーズピッチ系
炭素繊維を2500℃以上で高温焼成した材料について
も、充放電容量は極めて小さいことが知られている(特
開昭62−90,863)。
チウム金属を用いると、充放電の繰り返しにより充電時
に活性の高い樹枝状のリチウム金属(デンドライト)や
苔状のリチウム金属(モス)が生成し、それが直接また
はそれが脱落して間接的に正極活物質と接触して内部短
絡を起こすことがあり、サイクル特性が低いのみでな
く、発火等取扱上きわめて大きな危険を有している。そ
の対策として、リチウム合金(Al、Al−Mn(US
4,820,599)、Al−Mg(特開昭57−9
8977)、Al−Sn(特開昭63−6,742)、
Al−In、Al−Cd(特開平1−144,57
3))を用いる方法が提案されているが、リチウム金属
を用いているので内部短絡防止に対する本質的な解決に
なっていない。近年、リチウム金属を用いない方法とし
て、リチウムイオンまたはリチウム金属を吸蔵・放出で
きる炭素質化合物を用いる方法が提案されている。炭素
質材料は、非晶質部分と結晶性部分とをともに有する低
黒鉛化炭素と、種々の低黒鉛化炭素を2500℃以上の
高温で加熱処理することでほとんど非晶質部分を有さな
いようにした高黒鉛化炭素とに大別できるが、この両者
は物性・性質等において大きく異なり、全く別の材料と
して扱われている(稲垣道夫著、炭素材料工学、日刊工
業新聞社出版(1985年))。また、これらの炭素質
材料は天然に産するかあるいは種々の有機化合物を加熱
焼成処理して得られることもよく知られたことである。
上記の低黒鉛化炭素を負極に用いた提案が数多くなされ
ている(特開昭58−209,864、同61−21
4,417、同62−88,269、同62−90,8
63、同62−216,170、同63−13,28
2、同63−24,555、同63−121,247、
同63−121,257、同63−155,568、同
63−276,873、同63−314,821、特開
平1−204,361、同1−221,859、同2−
230,660、同1−274,360、同2−28
4,354、同3−122,974、WO90/13,
924など)が、低黒鉛化炭素は高黒鉛化炭素に比べて
充放電容量が著しく小さいことは周知の事実であり(フ
ィジカル レビュー B、42巻、6424頁(199
0))、高い充放電容量を目的とした二次電池に用いる
には問題がある。さらに、低黒鉛化炭素である市販のポ
リアクリロニトリル系炭素繊維やメソフェーズピッチ系
炭素繊維を2500℃以上で高温焼成した材料について
も、充放電容量は極めて小さいことが知られている(特
開昭62−90,863)。
【0003】一方、高黒鉛化炭素は本来、充放電容量が
高いことが知られているが(フィジカル レビュー
B、42巻、6424頁(1990))、負極活物質と
して用いた場合、充電初期に充放電に必要なLiの量よ
りさらに多くの量の不可逆な容量損失、いわゆるエクス
ホリエーションを示すことが知られており(ジャーナル
オブ エレクトロケミカル ソサイエティ、137巻、
2009頁(1990))、これにより電池あたりの充
放電容量が低いという問題を有している。特公昭62−
23,433、米国特許4,423,125にはこの問
題を解決する手段として、予めリチウムの黒鉛層間化合
物を合成して負極とし、これとリチウムを含有しない正
極とを組み合わせる方法が提案されているが、リチウム
の黒鉛層間化合物は発火等やリチウム層間化合物そのも
のが微量の水分の存在下でも著しく分解しやすい問題か
ら製造が極めて困難である。また、リチウムを含有した
正極を用いて、これと黒鉛負極とを組み合わせた提案も
なされているが(第31回電池討論会予稿集、97頁
(1990年)など)、上記のエクスホリエーションに
よる容量損失を正極の過剰な容量保持により補わねばな
らず、電池容量を向上させる上で大きな問題がある。さ
らに、特開平3−129,664には、リチウムを含有
した正極と微細繊維状黒鉛とを組み合わせた例が示され
ているが、この材料は比重が著しく小さく、電池あたり
の充放電容量が小さいという問題を有している。以上の
ように、充放電容量向上、充放電容量損失低減などリチ
ウム二次電池用負極活物質に要求される不可欠な性能を
ともに満足するための、さらなる改良が望まれている。
高いことが知られているが(フィジカル レビュー
B、42巻、6424頁(1990))、負極活物質と
して用いた場合、充電初期に充放電に必要なLiの量よ
りさらに多くの量の不可逆な容量損失、いわゆるエクス
ホリエーションを示すことが知られており(ジャーナル
オブ エレクトロケミカル ソサイエティ、137巻、
2009頁(1990))、これにより電池あたりの充
放電容量が低いという問題を有している。特公昭62−
23,433、米国特許4,423,125にはこの問
題を解決する手段として、予めリチウムの黒鉛層間化合
物を合成して負極とし、これとリチウムを含有しない正
極とを組み合わせる方法が提案されているが、リチウム
の黒鉛層間化合物は発火等やリチウム層間化合物そのも
のが微量の水分の存在下でも著しく分解しやすい問題か
ら製造が極めて困難である。また、リチウムを含有した
正極を用いて、これと黒鉛負極とを組み合わせた提案も
なされているが(第31回電池討論会予稿集、97頁
(1990年)など)、上記のエクスホリエーションに
よる容量損失を正極の過剰な容量保持により補わねばな
らず、電池容量を向上させる上で大きな問題がある。さ
らに、特開平3−129,664には、リチウムを含有
した正極と微細繊維状黒鉛とを組み合わせた例が示され
ているが、この材料は比重が著しく小さく、電池あたり
の充放電容量が小さいという問題を有している。以上の
ように、充放電容量向上、充放電容量損失低減などリチ
ウム二次電池用負極活物質に要求される不可欠な性能を
ともに満足するための、さらなる改良が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の課題
は、高い充放電容量を有する二次電池を得ることであ
る。本発明の第二の課題は、充放電容量損失が低減され
た二次電池を得ることである。
は、高い充放電容量を有する二次電池を得ることであ
る。本発明の第二の課題は、充放電容量損失が低減され
た二次電池を得ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明者らは鋭意検討の結
果、本発明の課題は、少なくともLi含有遷移金属カル
コゲナイドからなる正極活物質、負極活物質、および有
機電解質からなる二次電池において、負極活物質とし
て、難黒鉛化性炭素を2400℃以上の温度で加熱焼成
された炭素質物であって、かつ複数の002面の面間隔
(以下d002 と略す)に相当するX線回折線図形を示す
材料を用いることにより達成できることを見いだした。
果、本発明の課題は、少なくともLi含有遷移金属カル
コゲナイドからなる正極活物質、負極活物質、および有
機電解質からなる二次電池において、負極活物質とし
て、難黒鉛化性炭素を2400℃以上の温度で加熱焼成
された炭素質物であって、かつ複数の002面の面間隔
(以下d002 と略す)に相当するX線回折線図形を示す
材料を用いることにより達成できることを見いだした。
【0006】難黒鉛化性炭素の高温焼成物は、d002 に
相当するX線回折線図形を複数有する、いわゆる多相黒
鉛化構造を形成しており、これを負極活物質として用い
ることにより、驚くべきことに充電初期のエクスホリエ
ーションによる容量損失を大幅に減少させることがで
き、さらに充放電容量も大幅に向上させうることを見い
だした。上記の多相黒鉛化構造においては、少なくとも
2本のd002 に相当するX線回折ピークを示し、これら
のピークは黒鉛構造と乱層構造を持つものと推察されて
おり、数百nm以上の大きさで混在している。
相当するX線回折線図形を複数有する、いわゆる多相黒
鉛化構造を形成しており、これを負極活物質として用い
ることにより、驚くべきことに充電初期のエクスホリエ
ーションによる容量損失を大幅に減少させることがで
き、さらに充放電容量も大幅に向上させうることを見い
だした。上記の多相黒鉛化構造においては、少なくとも
2本のd002 に相当するX線回折ピークを示し、これら
のピークは黒鉛構造と乱層構造を持つものと推察されて
おり、数百nm以上の大きさで混在している。
【0007】本発明の二次電池に使用される難黒鉛化性
炭素の前駆体としては、アクリロニトリル系ポリマー焼
成物、フラン樹脂焼成物、クレゾール樹脂焼成物、ポリ
塩化ビニル焼成物、砂糖の焼成物、木炭の焼成物などが
あげられるが、好ましくは、単独重合体あるいは共重合
体などのアクリロニトリル系ポリマー焼成物である。焼
成物の形状は繊維状または樹脂状のものなどを用いるこ
とができる。焼成方法は上記前駆体を数段階に分けて焼
成する方法が好ましく、300℃以下の温度で空気中焼
成処理した後、450〜1400℃の温度範囲で炭化さ
せ、さらに2400℃を越える温度で最終焼成する方法
が特に好ましい。最終焼成温度は2400℃を越えるこ
とが好ましいが、さらに好ましくは2600℃〜350
0℃の温度範囲である。炭化および最終焼成はアルゴ
ン、窒素等の不活性ガス雰囲気下、または真空下で行う
のが好ましい。真空下で行う場合は、1mmHg以下の
真空度が好ましく、さらに好ましくは0.1mmHg以
下である。また、本発明に用いられる難黒鉛化性炭素焼
成物の大きさは、平均粒径として2〜150μmの範囲
にあることが好ましく、さらに好ましくは4〜120μ
mの範囲であり、特に好ましくは5〜100μmの範囲
である。本発明の二次電池に使用される難黒鉛化性炭素
焼成物には微細カーボン粒子や微細カーボン繊維を混合
して用いることもでき、導電性向上の点から好ましい。
これらの中で好ましいものは、アセチレンブラック、フ
ァーネスブラック、ケッチェンブラックなどのカーボン
ブラックである。添加量としては、30%以下が好まし
く、さらに好ましくは20%以下であり、特に好ましく
は15%以下である。
炭素の前駆体としては、アクリロニトリル系ポリマー焼
成物、フラン樹脂焼成物、クレゾール樹脂焼成物、ポリ
塩化ビニル焼成物、砂糖の焼成物、木炭の焼成物などが
あげられるが、好ましくは、単独重合体あるいは共重合
体などのアクリロニトリル系ポリマー焼成物である。焼
成物の形状は繊維状または樹脂状のものなどを用いるこ
とができる。焼成方法は上記前駆体を数段階に分けて焼
成する方法が好ましく、300℃以下の温度で空気中焼
成処理した後、450〜1400℃の温度範囲で炭化さ
せ、さらに2400℃を越える温度で最終焼成する方法
が特に好ましい。最終焼成温度は2400℃を越えるこ
とが好ましいが、さらに好ましくは2600℃〜350
0℃の温度範囲である。炭化および最終焼成はアルゴ
ン、窒素等の不活性ガス雰囲気下、または真空下で行う
のが好ましい。真空下で行う場合は、1mmHg以下の
真空度が好ましく、さらに好ましくは0.1mmHg以
下である。また、本発明に用いられる難黒鉛化性炭素焼
成物の大きさは、平均粒径として2〜150μmの範囲
にあることが好ましく、さらに好ましくは4〜120μ
mの範囲であり、特に好ましくは5〜100μmの範囲
である。本発明の二次電池に使用される難黒鉛化性炭素
焼成物には微細カーボン粒子や微細カーボン繊維を混合
して用いることもでき、導電性向上の点から好ましい。
これらの中で好ましいものは、アセチレンブラック、フ
ァーネスブラック、ケッチェンブラックなどのカーボン
ブラックである。添加量としては、30%以下が好まし
く、さらに好ましくは20%以下であり、特に好ましく
は15%以下である。
【0008】本発明の難黒鉛化性炭素焼成物を含有する
負極合剤には、通常用いる結着剤や補強剤などを添加す
ることが出来る。結着剤としては、天然多糖類、合成多
糖類、合成ポリヒドロキシ化合物、合成ポリアクリル酸
化合物や含弗素化合物や合成ゴムがおもに用いられる。
それらの中でも澱粉、カルボキシメチルセルロ−ス、ジ
アセチルセルロ−ス、ヒドロキシプロピルセルロ−ス、
エチレングリコ−ル、ポリアクリル酸、ポリテトラフル
オロエチレンやポリ弗化ビニリデン、エチレン・プロピ
レン・ジエン共重合体やアクリロニトリル・ブタジエン
共重合体などが好ましい。補強剤としては、リチウムと
反応しない繊維状物が用いられる。例えば、ポリプロピ
レン繊維、ポリエチレン繊維、テフロン繊維などの合成
ポリマ−や炭素繊維が好ましい。繊維の大きさとして
は、長さが0.1〜4mm、太さが0.1〜50デニ−
ルが好ましい。特に、1〜3mm、1〜6デニ−ルが好
ましい。負極合剤はコイン型電池やボタン形電池では、
加圧してペレットとして用いたり、集電体の上に塗布し
た後圧延したり、該合剤のプレスシ−トと集電体を重ね
て圧延したりして、シ−ト状電極を作成し、該シ−ト状
電極を巻取って円筒型電池に用いることができる。
負極合剤には、通常用いる結着剤や補強剤などを添加す
ることが出来る。結着剤としては、天然多糖類、合成多
糖類、合成ポリヒドロキシ化合物、合成ポリアクリル酸
化合物や含弗素化合物や合成ゴムがおもに用いられる。
それらの中でも澱粉、カルボキシメチルセルロ−ス、ジ
アセチルセルロ−ス、ヒドロキシプロピルセルロ−ス、
エチレングリコ−ル、ポリアクリル酸、ポリテトラフル
オロエチレンやポリ弗化ビニリデン、エチレン・プロピ
レン・ジエン共重合体やアクリロニトリル・ブタジエン
共重合体などが好ましい。補強剤としては、リチウムと
反応しない繊維状物が用いられる。例えば、ポリプロピ
レン繊維、ポリエチレン繊維、テフロン繊維などの合成
ポリマ−や炭素繊維が好ましい。繊維の大きさとして
は、長さが0.1〜4mm、太さが0.1〜50デニ−
ルが好ましい。特に、1〜3mm、1〜6デニ−ルが好
ましい。負極合剤はコイン型電池やボタン形電池では、
加圧してペレットとして用いたり、集電体の上に塗布し
た後圧延したり、該合剤のプレスシ−トと集電体を重ね
て圧延したりして、シ−ト状電極を作成し、該シ−ト状
電極を巻取って円筒型電池に用いることができる。
【0009】本発明に用いることのできるLi含有遷移
金属カルコゲナイドからなる正極活物質としては、Mn
O2 、Mn2 O4 、Mn2 O3 、CoO2 、Cox Mn
1-x Oy 、Nix Co1-X Oy 、VX Mn1-X Oy 、F
eX Mn1-x Oy 、V2 O5 、V3 O8 、V6 O13、C
ox V1-X Oy 、MoS2 、MoO3 、TiS2 などの
Li化物が好ましい。特に好ましくはLiCoO2 また
はLia Cob Vc O d (a=0〜1.1、b=0.1
2〜0.9、c=1−b、d=2〜2.5)である。遷
移金属カルコゲナイトのLi化物はリチウムを含む化合
物と混合して焼成する方法やイオン交換法が主に用いら
れる。還移金属カルコゲナイドの合成法はよく知られた
方法でよいが、特に空気中やアルゴン、窒素などの不活
性ガス雰囲気下で200〜1500℃で焼成することが
好ましい。
金属カルコゲナイドからなる正極活物質としては、Mn
O2 、Mn2 O4 、Mn2 O3 、CoO2 、Cox Mn
1-x Oy 、Nix Co1-X Oy 、VX Mn1-X Oy 、F
eX Mn1-x Oy 、V2 O5 、V3 O8 、V6 O13、C
ox V1-X Oy 、MoS2 、MoO3 、TiS2 などの
Li化物が好ましい。特に好ましくはLiCoO2 また
はLia Cob Vc O d (a=0〜1.1、b=0.1
2〜0.9、c=1−b、d=2〜2.5)である。遷
移金属カルコゲナイトのLi化物はリチウムを含む化合
物と混合して焼成する方法やイオン交換法が主に用いら
れる。還移金属カルコゲナイドの合成法はよく知られた
方法でよいが、特に空気中やアルゴン、窒素などの不活
性ガス雰囲気下で200〜1500℃で焼成することが
好ましい。
【0010】電解質としては、プロピレンカ−ボネ−
ト、エチレンカ−ボネ−ト、ジエチルカーボネート、γ
−ブチロラクトン、1,2−ジメトキシエタン、テトラ
ヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジメチ
ルスルホキシド、1,3−ジオキソラン、ホルムアミ
ド、ジメチルホルムアミド、ジオキソラン、アセトニト
リル、ニトロメタン、エチルモノグライム、リン酸トリ
エステル(特開昭60−23,973)、トリメトキシ
メタン(特開昭61−4,170)、ジオキソラン誘導
体(特開昭62−15,771、同62−22,37
2、同62−108,474)、スルホラン(特開昭6
2−31,959)、3−メチル−2−オキサゾリジノ
ン(特開昭62−44,961)、プロピレンカ−ボネ
−ト誘導体(特開昭62−290,069、同62−2
90,071)、テトラヒドロフラン誘導体(特開昭6
3−32,872)、エチルエ−テル(特開昭63−6
2,166)、1,3−プロパンサルトン(特開昭63
−102,173)などの非プロトン性有機溶媒の少な
くとも一種以上を混合した溶媒とその溶媒に溶けるリチ
ウム塩、例えば、ClO4 - 、BF4 - 、PF6 - 、C
F3 SO3 - 、CF3 CO 2 - 、AsF6 - 、SbF6
- 、(CF3 SO2 )2 N- 、B10Cl10 2-(特開昭5
7−74,974)、(1,2−ジメトキシエタン)2
ClO4 - (特開昭57−74,977)、低級脂肪族
カルボン酸塩(特開昭60−41,773)、AlCl
4 - 、Cl- 、Br- 、I- (特開昭60−247,2
65)、クロロボラン化合物(特開昭61−165,9
57)、四フェニルホウ酸(特開昭61−214,37
6)などの一種以上から構成されている。なかでも、プ
ロピレンカ−ボネ−トと1,2−ジメトキシエタンの混
合液にLiClO4 あるいはLiBF4 を含む電解液が
代表的である。
ト、エチレンカ−ボネ−ト、ジエチルカーボネート、γ
−ブチロラクトン、1,2−ジメトキシエタン、テトラ
ヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジメチ
ルスルホキシド、1,3−ジオキソラン、ホルムアミ
ド、ジメチルホルムアミド、ジオキソラン、アセトニト
リル、ニトロメタン、エチルモノグライム、リン酸トリ
エステル(特開昭60−23,973)、トリメトキシ
メタン(特開昭61−4,170)、ジオキソラン誘導
体(特開昭62−15,771、同62−22,37
2、同62−108,474)、スルホラン(特開昭6
2−31,959)、3−メチル−2−オキサゾリジノ
ン(特開昭62−44,961)、プロピレンカ−ボネ
−ト誘導体(特開昭62−290,069、同62−2
90,071)、テトラヒドロフラン誘導体(特開昭6
3−32,872)、エチルエ−テル(特開昭63−6
2,166)、1,3−プロパンサルトン(特開昭63
−102,173)などの非プロトン性有機溶媒の少な
くとも一種以上を混合した溶媒とその溶媒に溶けるリチ
ウム塩、例えば、ClO4 - 、BF4 - 、PF6 - 、C
F3 SO3 - 、CF3 CO 2 - 、AsF6 - 、SbF6
- 、(CF3 SO2 )2 N- 、B10Cl10 2-(特開昭5
7−74,974)、(1,2−ジメトキシエタン)2
ClO4 - (特開昭57−74,977)、低級脂肪族
カルボン酸塩(特開昭60−41,773)、AlCl
4 - 、Cl- 、Br- 、I- (特開昭60−247,2
65)、クロロボラン化合物(特開昭61−165,9
57)、四フェニルホウ酸(特開昭61−214,37
6)などの一種以上から構成されている。なかでも、プ
ロピレンカ−ボネ−トと1,2−ジメトキシエタンの混
合液にLiClO4 あるいはLiBF4 を含む電解液が
代表的である。
【0011】また、電解液の他に次の様な固体電解質も
用いることができる。固体電解質としては、無機固体電
解質と有機固体電解質に分けられる。無機固体電解質に
は、Liの窒化物、ハロゲン化物、酸素酸塩などがよく
知られている。なかでも、Li3 N、LiI、Li5 N
I2 、Li3 N−LiI−LiOH、LiSiO4 、L
iSiO4 −LiI−LiOH(特開昭49−81,8
99)、xLi3 PO4 −(1−x)Li4 SiO
4 (特開昭59−60,866)、Li2 SiS3 (特
開昭60−501,731)、硫化リン化合物(特開昭
62−82,665)などが有効である。有機固体電解
質では、ポリエチレンオキサイド誘導体か該誘導体を含
むポリマ−(特開昭63−135,447)、ポリプロ
ピレンオキサイド誘導体か該誘導体を含むポリマ−、イ
オン解離基を含むポリマ−(特開昭62−254,30
2、同62−254,303、同63−193,95
4)、イオン解離基を含むポリマ−と上記非プロトン性
電解液の混合物(米国特許4,792,504、同4,
830,939、特開昭62−22,375、同62−
22,376、同63−22,375、同63−22,
776、特開平1−95,117)、リン酸エステルポ
リマ−(特開昭61−256,573)、非プロトン性
極性溶媒を含有させた高分子マトリックス材料(米国特
許4,822,701、同4,830,939,特開昭
63ー239,779、特願平2ー30,318、同2
−78,531)が有効である。さらに、ポリアクリロ
ニトリルを電解液に添加する方法もある(特開昭62−
278,774)。また、無機と有機固体電解質を併用
する方法(特開昭60−1,768)も知られている。
用いることができる。固体電解質としては、無機固体電
解質と有機固体電解質に分けられる。無機固体電解質に
は、Liの窒化物、ハロゲン化物、酸素酸塩などがよく
知られている。なかでも、Li3 N、LiI、Li5 N
I2 、Li3 N−LiI−LiOH、LiSiO4 、L
iSiO4 −LiI−LiOH(特開昭49−81,8
99)、xLi3 PO4 −(1−x)Li4 SiO
4 (特開昭59−60,866)、Li2 SiS3 (特
開昭60−501,731)、硫化リン化合物(特開昭
62−82,665)などが有効である。有機固体電解
質では、ポリエチレンオキサイド誘導体か該誘導体を含
むポリマ−(特開昭63−135,447)、ポリプロ
ピレンオキサイド誘導体か該誘導体を含むポリマ−、イ
オン解離基を含むポリマ−(特開昭62−254,30
2、同62−254,303、同63−193,95
4)、イオン解離基を含むポリマ−と上記非プロトン性
電解液の混合物(米国特許4,792,504、同4,
830,939、特開昭62−22,375、同62−
22,376、同63−22,375、同63−22,
776、特開平1−95,117)、リン酸エステルポ
リマ−(特開昭61−256,573)、非プロトン性
極性溶媒を含有させた高分子マトリックス材料(米国特
許4,822,701、同4,830,939,特開昭
63ー239,779、特願平2ー30,318、同2
−78,531)が有効である。さらに、ポリアクリロ
ニトリルを電解液に添加する方法もある(特開昭62−
278,774)。また、無機と有機固体電解質を併用
する方法(特開昭60−1,768)も知られている。
【0012】セパレ−タ−は、イオン透過度が大きく、
所定の機械的強度を持つ、絶縁性の薄膜である。耐有機
溶剤性と疎水性からポリプレピレンなどのオレフィン系
の不織布やガラス繊維などが用いられている。さらに、
ポリプロピレンやポリエチレンの表面に、側鎖にポリエ
チレンオキシド基を有するアクリロイルモノマーをプラ
ズマグラフト重合した修飾セパレーターを用いることも
できる。
所定の機械的強度を持つ、絶縁性の薄膜である。耐有機
溶剤性と疎水性からポリプレピレンなどのオレフィン系
の不織布やガラス繊維などが用いられている。さらに、
ポリプロピレンやポリエチレンの表面に、側鎖にポリエ
チレンオキシド基を有するアクリロイルモノマーをプラ
ズマグラフト重合した修飾セパレーターを用いることも
できる。
【0013】また、放電や充放電特性を改良する目的
で、以下に示す化合物を電解質に添加することが知られ
ている。例えば、ピリジン(特開昭49−108,52
5)、トリエチルフォスファイト(特開昭47−4,3
76)、トリエタノ−ルアミン(特開昭52−72,4
25)、環状エ−テル(特開昭57−152,68
4)、エチレンジアミン(特開昭58−87,77
7)、n−グライム(特開昭58−87,778)、ヘ
キサリン酸トリアミド(特開昭58−87,779)、
ニトロベンゼン誘導体(特開昭58−214,28
1)、硫黄(特開昭59−8,280)、キノンイミン
染料(特開昭59−68,184)、N−置換オキサゾ
リジノンとN, N, −置換イミダリジノン(特開昭59
−154,778)、エチレングリコ−ルジアルキルエ
−テル(特開昭59−205,167)、四級アンモニ
ウム塩(特開昭60−30,065)、ポリエチレング
リコ−ル(特開昭60−41,773)、ピロ−ル(特
開昭60−79,677)、2−メトキシエタノ−ル
(特開昭60−89,075)、AlCl3 (特開昭6
1−88,466)、導電性ポリマ−電極活物質のモノ
マ−(特開昭61−161,673)、トリエチレンホ
スホルアミド(特開昭61−208,758)、トリア
ルキルホスフィン(特開昭62−80,976)、モル
ホリン(特開昭62−80,977)、カルボニル基を
持つアリ−ル化合物(特開昭62−86,673)、1
2ークラウンー4のようなクラウンエーテル類(フィジ
カル レビュー(Physical Review)
B、42卷、6424頁(1990年))、ヘキサメチ
ルホスホリックトリアミドと4−アルキルモルホリン
(特開昭62−217,575)、二環性の三級アミン
(特開昭62−217,578)、オイル(特開昭62
−287,580)、四級ホスホニウム塩(特開昭63
−121,268)、三級スルホニウム塩(特開昭63
−121,269)などが挙げられる。
で、以下に示す化合物を電解質に添加することが知られ
ている。例えば、ピリジン(特開昭49−108,52
5)、トリエチルフォスファイト(特開昭47−4,3
76)、トリエタノ−ルアミン(特開昭52−72,4
25)、環状エ−テル(特開昭57−152,68
4)、エチレンジアミン(特開昭58−87,77
7)、n−グライム(特開昭58−87,778)、ヘ
キサリン酸トリアミド(特開昭58−87,779)、
ニトロベンゼン誘導体(特開昭58−214,28
1)、硫黄(特開昭59−8,280)、キノンイミン
染料(特開昭59−68,184)、N−置換オキサゾ
リジノンとN, N, −置換イミダリジノン(特開昭59
−154,778)、エチレングリコ−ルジアルキルエ
−テル(特開昭59−205,167)、四級アンモニ
ウム塩(特開昭60−30,065)、ポリエチレング
リコ−ル(特開昭60−41,773)、ピロ−ル(特
開昭60−79,677)、2−メトキシエタノ−ル
(特開昭60−89,075)、AlCl3 (特開昭6
1−88,466)、導電性ポリマ−電極活物質のモノ
マ−(特開昭61−161,673)、トリエチレンホ
スホルアミド(特開昭61−208,758)、トリア
ルキルホスフィン(特開昭62−80,976)、モル
ホリン(特開昭62−80,977)、カルボニル基を
持つアリ−ル化合物(特開昭62−86,673)、1
2ークラウンー4のようなクラウンエーテル類(フィジ
カル レビュー(Physical Review)
B、42卷、6424頁(1990年))、ヘキサメチ
ルホスホリックトリアミドと4−アルキルモルホリン
(特開昭62−217,575)、二環性の三級アミン
(特開昭62−217,578)、オイル(特開昭62
−287,580)、四級ホスホニウム塩(特開昭63
−121,268)、三級スルホニウム塩(特開昭63
−121,269)などが挙げられる。
【0014】また、電解液を不燃性にするために含ハロ
ゲン溶媒、例えば、四塩化炭素、三弗化塩化エチレンを
電解液に含ませることができる(特開昭48−36,6
32)。また、高温保存に適性をもたせるために電解液
に炭酸ガスを含ませることができる。(特開昭59−1
34,567)
ゲン溶媒、例えば、四塩化炭素、三弗化塩化エチレンを
電解液に含ませることができる(特開昭48−36,6
32)。また、高温保存に適性をもたせるために電解液
に炭酸ガスを含ませることができる。(特開昭59−1
34,567)
【0015】また、正極活物質に電解液あるいは電解質
を含ませることができる。例えば、前記イオン導電性ポ
リマ−やニトロメタン(特開昭48−36,633)、
電解液の添加(特開昭57−124,870)が知られ
ている。また、正極活物質の表面を改質することが出来
る。例えば、金属酸化物の表面をエステル化剤により処
理(特開昭55ー163,779)したり、キレート化
剤で処理(特開昭55ー163,780)、導電性高分
子(特開昭58−163,188、同59−14,27
4)、ポリエチレンオキサイドなど(特開昭60−9
7,561)により処理することができる。また、負極
活物質の表面を改質することもできる。例えば、イオン
導電性ポリマーやポリアセチレン層を設ける(特開昭5
8−111,276)、LiCl(特開昭58−14
2,771)、エチレンカーボネート(特開昭59−3
1,573)などにより処理することができる。
を含ませることができる。例えば、前記イオン導電性ポ
リマ−やニトロメタン(特開昭48−36,633)、
電解液の添加(特開昭57−124,870)が知られ
ている。また、正極活物質の表面を改質することが出来
る。例えば、金属酸化物の表面をエステル化剤により処
理(特開昭55ー163,779)したり、キレート化
剤で処理(特開昭55ー163,780)、導電性高分
子(特開昭58−163,188、同59−14,27
4)、ポリエチレンオキサイドなど(特開昭60−9
7,561)により処理することができる。また、負極
活物質の表面を改質することもできる。例えば、イオン
導電性ポリマーやポリアセチレン層を設ける(特開昭5
8−111,276)、LiCl(特開昭58−14
2,771)、エチレンカーボネート(特開昭59−3
1,573)などにより処理することができる。
【0016】電極活物質の担体として、正極には、通常
のステンレス鋼、ニッケル、アルミニウムの他に、導電
性高分子用には多孔質の発泡金属(特開昭59−18,
578)、チタン(特開昭59−68,169)、エキ
スパンドメタル(特開昭61−264,686)、パン
チドメタル、負極には、通常のステンレス鋼、ニッケ
ル、チタン、アルミニウムの他に、多孔質ニッケル(特
開昭58−18,883)、多孔質アルミニウム(特開
昭58−38,466)、アルミニウム焼結体(特開昭
59−130,074)、アルミニウム繊維群の成形体
(特開昭59−148,277)、ステンレス鋼の表面
を銀メッキ(特開昭60−41,761)、フェノール
樹脂焼成体などの焼成炭素質材料(特開昭60−11
2,254)、Al−Cd合金(特開昭60−211,
779)、多孔質の発泡金属(特開昭61−74,26
8)などが用いられる。
のステンレス鋼、ニッケル、アルミニウムの他に、導電
性高分子用には多孔質の発泡金属(特開昭59−18,
578)、チタン(特開昭59−68,169)、エキ
スパンドメタル(特開昭61−264,686)、パン
チドメタル、負極には、通常のステンレス鋼、ニッケ
ル、チタン、アルミニウムの他に、多孔質ニッケル(特
開昭58−18,883)、多孔質アルミニウム(特開
昭58−38,466)、アルミニウム焼結体(特開昭
59−130,074)、アルミニウム繊維群の成形体
(特開昭59−148,277)、ステンレス鋼の表面
を銀メッキ(特開昭60−41,761)、フェノール
樹脂焼成体などの焼成炭素質材料(特開昭60−11
2,254)、Al−Cd合金(特開昭60−211,
779)、多孔質の発泡金属(特開昭61−74,26
8)などが用いられる。
【0017】集電体としては、構成された電池において
化学変化を起こさない電子伝導体であればよい。例え
ば、通常用いられるステンレス鋼、チタンやニッケルの
他に、銅のニッケルメッキ体(特開昭48−36,62
7)、銅のチタンメッキ体、硫化物の正極活物質にはス
テンレス鋼の上に銅処理したもの(特開昭60−17
5,373)などが用いられる。電池の形状はコイン、
ボタン、シ−ト、シリンダ−などいずれにも適用でき
る。
化学変化を起こさない電子伝導体であればよい。例え
ば、通常用いられるステンレス鋼、チタンやニッケルの
他に、銅のニッケルメッキ体(特開昭48−36,62
7)、銅のチタンメッキ体、硫化物の正極活物質にはス
テンレス鋼の上に銅処理したもの(特開昭60−17
5,373)などが用いられる。電池の形状はコイン、
ボタン、シ−ト、シリンダ−などいずれにも適用でき
る。
【0018】
【実施例】以下に具体例を挙げ、本発明をさらに詳しく
説明するが、発明の主旨を越えない限り、本発明は実施
例に限定されるものではない。 実施例1 ポリアクリロニトリル繊維(旭化成製、商品名カシミロ
ン)を、下記条件で加熱焼成処理して、炭素質物を得
た。 (第1焼成) 空気中、昇温速度12℃/分で室温から
230℃まで昇温、230℃で1時間保持、2時間かけ
て室温まで冷却。ヤマト科学製、マッフル炉、FP−3
1使用。 (第2焼成) アルゴンガス雰囲気下、昇温速度15℃
/分で室温から500℃まで昇温、500℃で1時間保
持、3時間かけて室温まで冷却。ヤマト科学製、マッフ
ル炉、FP−31使用。 (第3焼成) 10-5〜10-6mmHgの真空下、昇温
速度95℃/分で室温から1000℃まで昇温、100
0℃で1時間保持、1時間かけて室温まで冷却。東京真
空製、真空高温炉、TVー1300R使用。 (第4焼成) 昇温速度6℃/分で室温から3000℃
まで昇温、3000℃で1時間保持、36時間かけて室
温まで冷却。 このようにして得られた炭素質物のX線回折スペクトル
を常法に従って測定(線源CuKα線)したところ、d
002 に相当するX線回折ピークが2つ発現し、d002 は
それぞれ3.43Å、3.36Å(ピーク強度比=1/
1.5)であった。この炭素質物を自動乳鉢(日陶科学
製、ANM1000型)を用いて5時間粉砕し、平均粒
径18μm(掘場製作所製、レーザー回折式粒度分布測
定装置、LA−500を用いて測定)の炭素粉末を得
た。この炭素粉末80重量%、アセチレンブラック(電
気化学工業製、商品名デンカブラック)10重量%、ポ
リテトラフルオロエチレン(和光純薬製)5重量%、エ
チレン・プロピレン・ジエン共重合体EPDM(住友化
学工業製、商品名ESPRENE)5重量%をトルエン
に分散し、十分に攪拌・混練・乾燥して合剤とし、これ
を圧縮成形させたペレット(13mmΦ)を作成し、負
極材料とした。正極材料として、Li0.5 Co0.5 V0.
5 O2.5 を85重量%、導電剤としてアセチレンブラッ
ク(電気化学工業製、商品名デンカブラック)10重量
%、結着剤としてポリテトラフルオロエチレン(和光純
薬製)5重量%の混合比で混合した合剤を圧縮成形させ
たペレット(13mmΦ)を用いた。なお、負極規制と
なるよう、負極に対する正極の容量比を15とした。電
解質として1MのLiBF4 (プロピレンカーボネート
と1,2−ジメトキシエタンの等量混合液)を用い、さ
らにセパレーターとして微孔質のポリプロピレン不織布
を用いて、その電解液を不織布に含浸させて用いた。そ
して、図1のようなコイン型リチウム電池を作成した
(電池1)。また、アセチレンブラックを加えなかった
以外は電池1と全く同様の電池を作成した(電池2)。
さらに、正極材料として、Li0.5 Co0.5 V0.5 O2.
5 に代えてLiCoO2 を用いた以外は電池1と全く同
様の電池を作成した(電池3)。これらのリチウム電池
を1mA/cm2 の電流密度で、150mAH/gの充
電、放電は3.2Vでカットの条件で充放電試験を行
い、10サイクル目までの充放電容量損失および25サ
イクル目の放電容量を測定し、電池性能を評価した。
説明するが、発明の主旨を越えない限り、本発明は実施
例に限定されるものではない。 実施例1 ポリアクリロニトリル繊維(旭化成製、商品名カシミロ
ン)を、下記条件で加熱焼成処理して、炭素質物を得
た。 (第1焼成) 空気中、昇温速度12℃/分で室温から
230℃まで昇温、230℃で1時間保持、2時間かけ
て室温まで冷却。ヤマト科学製、マッフル炉、FP−3
1使用。 (第2焼成) アルゴンガス雰囲気下、昇温速度15℃
/分で室温から500℃まで昇温、500℃で1時間保
持、3時間かけて室温まで冷却。ヤマト科学製、マッフ
ル炉、FP−31使用。 (第3焼成) 10-5〜10-6mmHgの真空下、昇温
速度95℃/分で室温から1000℃まで昇温、100
0℃で1時間保持、1時間かけて室温まで冷却。東京真
空製、真空高温炉、TVー1300R使用。 (第4焼成) 昇温速度6℃/分で室温から3000℃
まで昇温、3000℃で1時間保持、36時間かけて室
温まで冷却。 このようにして得られた炭素質物のX線回折スペクトル
を常法に従って測定(線源CuKα線)したところ、d
002 に相当するX線回折ピークが2つ発現し、d002 は
それぞれ3.43Å、3.36Å(ピーク強度比=1/
1.5)であった。この炭素質物を自動乳鉢(日陶科学
製、ANM1000型)を用いて5時間粉砕し、平均粒
径18μm(掘場製作所製、レーザー回折式粒度分布測
定装置、LA−500を用いて測定)の炭素粉末を得
た。この炭素粉末80重量%、アセチレンブラック(電
気化学工業製、商品名デンカブラック)10重量%、ポ
リテトラフルオロエチレン(和光純薬製)5重量%、エ
チレン・プロピレン・ジエン共重合体EPDM(住友化
学工業製、商品名ESPRENE)5重量%をトルエン
に分散し、十分に攪拌・混練・乾燥して合剤とし、これ
を圧縮成形させたペレット(13mmΦ)を作成し、負
極材料とした。正極材料として、Li0.5 Co0.5 V0.
5 O2.5 を85重量%、導電剤としてアセチレンブラッ
ク(電気化学工業製、商品名デンカブラック)10重量
%、結着剤としてポリテトラフルオロエチレン(和光純
薬製)5重量%の混合比で混合した合剤を圧縮成形させ
たペレット(13mmΦ)を用いた。なお、負極規制と
なるよう、負極に対する正極の容量比を15とした。電
解質として1MのLiBF4 (プロピレンカーボネート
と1,2−ジメトキシエタンの等量混合液)を用い、さ
らにセパレーターとして微孔質のポリプロピレン不織布
を用いて、その電解液を不織布に含浸させて用いた。そ
して、図1のようなコイン型リチウム電池を作成した
(電池1)。また、アセチレンブラックを加えなかった
以外は電池1と全く同様の電池を作成した(電池2)。
さらに、正極材料として、Li0.5 Co0.5 V0.5 O2.
5 に代えてLiCoO2 を用いた以外は電池1と全く同
様の電池を作成した(電池3)。これらのリチウム電池
を1mA/cm2 の電流密度で、150mAH/gの充
電、放電は3.2Vでカットの条件で充放電試験を行
い、10サイクル目までの充放電容量損失および25サ
イクル目の放電容量を測定し、電池性能を評価した。
【0019】実施例2 第1焼成前に三酸化ほう素9重量%を加えた以外は実施
例1と全く同様にして炭素質物を合成した。このように
して得られた炭素質物はd002 に相当するX線回折ピー
クを2つ有し、d002 はそれぞれ3.43Å、3.36
Å(ピーク強度比=1/2)であった。得られた炭素質
物を実施例1と同様にして粉砕し、平均粒径21μmの
炭素粉末を得た。この炭素粉末を用いて、実施例1の電
池1と同様の電池を作成した(電池4)。また、三酸化
ほう素を18重量%加えた以外は、実施例2と全く同様
にして炭素粉末を調製し(d002 は3.43Åと3.3
6Å、ピーク強度比=1/3、平均粒径20μm)、こ
れを用いて実施例1の電池1と同様の電池を作成した
(電池5)。これらのリチウム電池について実施例1と
同様にして充放電試験を行った。 実施例3 負極材料として、実施例1において、ポリアクリロニト
リル繊維に代えて、オルトクレゾールノボラック樹脂
(平均分子量1200)を用いて、第2〜第4焼成およ
び粉砕を行い、炭素粉末を得た(d002 は3.43Åと
3.36Å、ピーク強度比=1/1.6、平均粒径16
μm)。これを用いて実施例1の電池3と同様の電池を
作成した(電池6)。このリチウム電池について実施例
1と同様にして充放電試験を行った。 実施例4 負極材料として、実施例1において、ポリアクリロニト
リル繊維に代えて、フルフリルアルコール樹脂(平均分
子量1900)を用いて、第2〜第4焼成および粉砕を
行い、炭素粉末を得た(d002 は3.43Åと3.36
Å、ピーク強度比=1/1.3、平均粒径19μm)。
これを用いて実施例1の電池3と同様の電池を作成した
(電池7)。このリチウム電池について実施例1と同様
にして充放電試験を行った。
例1と全く同様にして炭素質物を合成した。このように
して得られた炭素質物はd002 に相当するX線回折ピー
クを2つ有し、d002 はそれぞれ3.43Å、3.36
Å(ピーク強度比=1/2)であった。得られた炭素質
物を実施例1と同様にして粉砕し、平均粒径21μmの
炭素粉末を得た。この炭素粉末を用いて、実施例1の電
池1と同様の電池を作成した(電池4)。また、三酸化
ほう素を18重量%加えた以外は、実施例2と全く同様
にして炭素粉末を調製し(d002 は3.43Åと3.3
6Å、ピーク強度比=1/3、平均粒径20μm)、こ
れを用いて実施例1の電池1と同様の電池を作成した
(電池5)。これらのリチウム電池について実施例1と
同様にして充放電試験を行った。 実施例3 負極材料として、実施例1において、ポリアクリロニト
リル繊維に代えて、オルトクレゾールノボラック樹脂
(平均分子量1200)を用いて、第2〜第4焼成およ
び粉砕を行い、炭素粉末を得た(d002 は3.43Åと
3.36Å、ピーク強度比=1/1.6、平均粒径16
μm)。これを用いて実施例1の電池3と同様の電池を
作成した(電池6)。このリチウム電池について実施例
1と同様にして充放電試験を行った。 実施例4 負極材料として、実施例1において、ポリアクリロニト
リル繊維に代えて、フルフリルアルコール樹脂(平均分
子量1900)を用いて、第2〜第4焼成および粉砕を
行い、炭素粉末を得た(d002 は3.43Åと3.36
Å、ピーク強度比=1/1.3、平均粒径19μm)。
これを用いて実施例1の電池3と同様の電池を作成した
(電池7)。このリチウム電池について実施例1と同様
にして充放電試験を行った。
【0020】比較例1 負極材料として、実施例1において、第3焼成まで行っ
た炭素質物の粉末(X線回折ピークは1つ、d002 =
3.55Å、平均粒径18μm)を用いた以外は実施例
1の電池1と同様な電池を作成した(電池a)。また、
アセチレンブラックを加えなかった以外は電池aと全く
同様の電池を作成した(電池b)。これらのリチウム電
池について実施例1と同様にして充放電試験を行った。
た炭素質物の粉末(X線回折ピークは1つ、d002 =
3.55Å、平均粒径18μm)を用いた以外は実施例
1の電池1と同様な電池を作成した(電池a)。また、
アセチレンブラックを加えなかった以外は電池aと全く
同様の電池を作成した(電池b)。これらのリチウム電
池について実施例1と同様にして充放電試験を行った。
【0021】比較例2 負極材料として、実施例1において、第4焼成を230
0℃で行った炭素質物の粉末(X線回折ピークは1つ、
d002 =3.46Å、平均粒径20μm)を用いた以外
は実施例1の電池1と同様な電池を作成した(電池
c)。このリチウム電池について実施例1と同様にして
充放電試験を行った。
0℃で行った炭素質物の粉末(X線回折ピークは1つ、
d002 =3.46Å、平均粒径20μm)を用いた以外
は実施例1の電池1と同様な電池を作成した(電池
c)。このリチウム電池について実施例1と同様にして
充放電試験を行った。
【0022】比較例3 負極材料として、実施例1において、ポリアクリロニト
リル繊維に代えて、メソフェーズピッチ系炭素繊維(日
東紡績製、商品名Xylus IC−03H)を用い
て、第2〜第4焼成および粉砕を行い、炭素粉末を得た
(X線回折ピークは1つ、d002 =3.37Å、平均粒
径20μm)。これを用いて実施例1の電池1と同様の
電池を作成した(電池d)。このリチウム電池について
実施例1と同様にして充放電試験を行った。
リル繊維に代えて、メソフェーズピッチ系炭素繊維(日
東紡績製、商品名Xylus IC−03H)を用い
て、第2〜第4焼成および粉砕を行い、炭素粉末を得た
(X線回折ピークは1つ、d002 =3.37Å、平均粒
径20μm)。これを用いて実施例1の電池1と同様の
電池を作成した(電池d)。このリチウム電池について
実施例1と同様にして充放電試験を行った。
【0023】比較例4 負極材料として、実施例1において、ポリアクリロニト
リル繊維に代えて、市販のポリアクリロニトリル系炭素
繊維(東レ製、商品名トレカM−40)を用いて、第4
焼成および粉砕を行い、炭素粉末を得た(X線回折ピー
クは1つ、d002 =3.37Å、平均粒径27μm)。
これを用いて実施例1の電池1と同様の電池を作成した
(電池e)。このリチウム電池について実施例1と同様
にして充放電試験を行った。
リル繊維に代えて、市販のポリアクリロニトリル系炭素
繊維(東レ製、商品名トレカM−40)を用いて、第4
焼成および粉砕を行い、炭素粉末を得た(X線回折ピー
クは1つ、d002 =3.37Å、平均粒径27μm)。
これを用いて実施例1の電池1と同様の電池を作成した
(電池e)。このリチウム電池について実施例1と同様
にして充放電試験を行った。
【0024】比較例5 負極材料として、実施例1において、ポリアクリロニト
リル繊維に代えて、石油コークス(ペトロコークス製、
商品名PC−R)を用いて、第4焼成および粉砕を行
い、炭素粉末を得た(X線回折ピークは1つ、d002 =
3.37Å、平均粒径22μm)。これを用いて実施例
1の電池1と同様の電池を作成した(電池f)。このリ
チウム電池について実施例1と同様にして充放電試験を
行った。
リル繊維に代えて、石油コークス(ペトロコークス製、
商品名PC−R)を用いて、第4焼成および粉砕を行
い、炭素粉末を得た(X線回折ピークは1つ、d002 =
3.37Å、平均粒径22μm)。これを用いて実施例
1の電池1と同様の電池を作成した(電池f)。このリ
チウム電池について実施例1と同様にして充放電試験を
行った。
【0025】作成した電池の充放電試験結果を表1に示
した。d002 に相当するX線回折ピークを2つ有する難
黒鉛化性炭素の高温焼成物を含有する負極からなる電池
(電池1〜7)は、単一ピークの易黒鉛化性炭素高温焼
成物を含有する負極からなる電池(電池f)に比べて、
初期の充放電容量損失が著しく低下している。また、難
黒鉛化性炭素の焼成物を比較しても(電池1〜2,電池
a〜c)、複数のX線回折ピ−クの2400℃以上の焼
成物を含有する負極からなる電池は、単一のX線回折ピ
−クの2400℃以下の焼成物を含有する負極からなる
電池よりも、明らかに放電容量が大きく向上しているの
みでなく、初期の充放電容量損失も低減されている。さ
らに、市販ポリアクリロニトリル系炭素繊維の2400
℃以上の焼成体(単一のd002 に相当するX線回折ピー
ク)を含有する負極からなる電池(電池dおよびe)は
従来知見の如く放電容量が小さいのみでなく初期の充放
電容量損失も大きいが、d002 に相当するX線回折ピー
クを2つ有する材料を用いた本発明の電池(電池1)
は、放電容量・初期の充放電容量損失ともに著しく良化
していることが明白である。
した。d002 に相当するX線回折ピークを2つ有する難
黒鉛化性炭素の高温焼成物を含有する負極からなる電池
(電池1〜7)は、単一ピークの易黒鉛化性炭素高温焼
成物を含有する負極からなる電池(電池f)に比べて、
初期の充放電容量損失が著しく低下している。また、難
黒鉛化性炭素の焼成物を比較しても(電池1〜2,電池
a〜c)、複数のX線回折ピ−クの2400℃以上の焼
成物を含有する負極からなる電池は、単一のX線回折ピ
−クの2400℃以下の焼成物を含有する負極からなる
電池よりも、明らかに放電容量が大きく向上しているの
みでなく、初期の充放電容量損失も低減されている。さ
らに、市販ポリアクリロニトリル系炭素繊維の2400
℃以上の焼成体(単一のd002 に相当するX線回折ピー
ク)を含有する負極からなる電池(電池dおよびe)は
従来知見の如く放電容量が小さいのみでなく初期の充放
電容量損失も大きいが、d002 に相当するX線回折ピー
クを2つ有する材料を用いた本発明の電池(電池1)
は、放電容量・初期の充放電容量損失ともに著しく良化
していることが明白である。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】本発明のように、負極活物質として難黒
鉛化性炭素を2400℃を越える温度で加熱焼成された
炭素質物であって、かつ複数の002面の面間隔に相当
するX線回折線図形を示す材料を用いることにより、充
放電容量、充放電容量損失がともに改良されたリチウム
二次電池を得ることができる。
鉛化性炭素を2400℃を越える温度で加熱焼成された
炭素質物であって、かつ複数の002面の面間隔に相当
するX線回折線図形を示す材料を用いることにより、充
放電容量、充放電容量損失がともに改良されたリチウム
二次電池を得ることができる。
【図1】実施例に使用したコイン型電池の断面図を示し
たものである。
たものである。
【図2】実施例の電池1に使用した、ポリアクリロニト
リル繊維を3000℃で加熱焼成した炭素質物のX線回
折スペクトル(複数ピーク)を示す図である。
リル繊維を3000℃で加熱焼成した炭素質物のX線回
折スペクトル(複数ピーク)を示す図である。
【図3】比較例の電池cに使用した、ポリアクリロニト
リル繊維を2300℃で加熱焼成した炭素質物のX線回
折スペクトル(単一ピーク)を示す図である。
リル繊維を2300℃で加熱焼成した炭素質物のX線回
折スペクトル(単一ピーク)を示す図である。
【図4】比較例の電池eに使用した、市販のポリアクリ
ロニトリル系炭素繊維を3000℃で加熱焼成した炭素
質物のX線回折スペクトル(単一ピーク)を示す図であ
る。
ロニトリル系炭素繊維を3000℃で加熱焼成した炭素
質物のX線回折スペクトル(単一ピーク)を示す図であ
る。
【図5】比較例の電池dに使用した、市販のメソフェー
ズピッチ系炭素繊維を3000℃で加熱焼成した炭素質
物のX線回折スペクトル(単一ピーク)を示す図であ
る。
ズピッチ系炭素繊維を3000℃で加熱焼成した炭素質
物のX線回折スペクトル(単一ピーク)を示す図であ
る。
1 負極封口板 2 負極合剤ペレット 3 セパレーター 4 正極合剤ペレット 5 集電体 6 正極ケース 7 ガスケット
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくともLi含有遷移金属カルコゲナ
イドからなる正極活物質、負極活物質、および有機電解
質からなる二次電池において、負極活物質が難黒鉛化性
炭素を2400℃を越える温度で加熱焼成された炭素質
物であって、かつ複数の002面の面間隔に相当するX
線回折線図形を示す材料であることを特徴とする二次電
池。 - 【請求項2】 少なくともLi含有遷移金属カルコゲナ
イドからなる正極活物質、負極活物質、および有機電解
質からなる二次電池において、負極活物質が難黒鉛化性
炭素を2400℃を越える温度で加熱焼成された炭素質
物であって、かつ複数の002面の面間隔に相当するX
線回折線図形を示す材料と微細カーボン粒子及び/また
は微細カーボン繊維との混合物であることを特徴とする
二次電池。 - 【請求項3】 該難黒鉛化性炭素が、ポリアクリロニト
リル系焼成体であることを特徴とする請求項1に記載の
二次電池。 - 【請求項4】 該Li含有遷移金属カルコゲナイドがL
iCoO2 であることを特徴とする請求項1に記載の二
次電池。 - 【請求項5】 該Li含有遷移金属カルコゲナイドがL
ia Cob Vc Od であることを特徴とする請求項1に
記載の二次電池。(式中、a=0〜1.1、b=0.1
5〜0.9、c=1−b、d=2〜2.5)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3345718A JP3041738B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 炭素質物の製造方法及び二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3345718A JP3041738B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 炭素質物の製造方法及び二次電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05182664A true JPH05182664A (ja) | 1993-07-23 |
JP3041738B2 JP3041738B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=18378496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3345718A Expired - Fee Related JP3041738B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 炭素質物の製造方法及び二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3041738B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0987781A2 (en) * | 1996-05-27 | 2000-03-22 | SANYO ELECTRIC Co., Ltd. | Non-aqueous electrolyte battery |
JP2017142955A (ja) * | 2016-02-09 | 2017-08-17 | 株式会社リコー | 非水電解液蓄電素子 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0594838A (ja) * | 1991-10-02 | 1993-04-16 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 二次電池 |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP3345718A patent/JP3041738B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0594838A (ja) * | 1991-10-02 | 1993-04-16 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 二次電池 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0987781A2 (en) * | 1996-05-27 | 2000-03-22 | SANYO ELECTRIC Co., Ltd. | Non-aqueous electrolyte battery |
EP0987781A3 (en) * | 1996-05-27 | 2008-05-28 | SANYO ELECTRIC Co., Ltd. | Non-aqueous electrolyte battery |
JP2017142955A (ja) * | 2016-02-09 | 2017-08-17 | 株式会社リコー | 非水電解液蓄電素子 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3041738B2 (ja) | 2000-05-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0763865B1 (en) | Lithium secondary battery and carbonaceous material useful therein | |
US10230106B2 (en) | Cathode active material having excellent electrochemical properties and lithium secondary battery comprising the same | |
CN111742431A (zh) | 二次电池用正极活性材料、其制备方法以及包含其的锂二次电池 | |
US20070243469A1 (en) | Anode active material and method of preparing the same | |
KR101283962B1 (ko) | 비수계 리튬이차전지용 음극 활물질 및 그의 제조 방법 | |
US5350648A (en) | Nonaqueous secondary battery | |
KR101397021B1 (ko) | 양극 활물질, 그 제조 방법 및 이를 채용한 양극과 리튬전지 | |
KR20190093177A (ko) | 음극 활물질, 이를 포함하는 음극 및 리튬 이차전지 | |
JP2004063321A (ja) | 複合黒鉛質粒子およびその製造方法ならびにリチウムイオン二次電池用負極およびリチウムイオン二次電池 | |
JP4483253B2 (ja) | リチウム二次電池用正極材料、リチウム二次電池用正極及びリチウム二次電池 | |
KR101124893B1 (ko) | 안전성이 향상된 음극활물질 및 이를 포함하는 이차전지 | |
KR20110136689A (ko) | 리튬 이차 전지용 양극 활물질, 이의 제조 방법 및 이를 포함하는 리튬 이차 전지 | |
JP4235702B2 (ja) | 正極活物質とその製造方法とこれを用いた非水電解質二次電池 | |
JP3658805B2 (ja) | リチウム電池用負極及びそれを用いたリチウム電池 | |
US20130177815A1 (en) | Negative active material, lithium secondary battery comprising the negative active material and manufacturing method thereof | |
JP4798741B2 (ja) | 非水二次電池 | |
KR100873578B1 (ko) | 이차 전지용 고용량 음극활물질 | |
JP3239302B2 (ja) | 有機電解液二次電池 | |
JPH08213014A (ja) | 非水電解液二次電池 | |
CN114585589A (zh) | 人造石墨、制备人造石墨的方法、包含所述人造石墨的负极、以及锂二次电池 | |
JP3475480B2 (ja) | 非水電解液二次電池及びその製造方法 | |
JP3041738B2 (ja) | 炭素質物の製造方法及び二次電池 | |
JP3863514B2 (ja) | リチウム二次電池 | |
CN114555529A (zh) | 正极活性材料以及包含其的正极和锂二次电池 | |
CN113748545A (zh) | 负极活性材料、其制备方法以及包含其的负极和二次电池 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |