JPH051819Y2 - - Google Patents

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JPH051819Y2
JPH051819Y2 JP1985116374U JP11637485U JPH051819Y2 JP H051819 Y2 JPH051819 Y2 JP H051819Y2 JP 1985116374 U JP1985116374 U JP 1985116374U JP 11637485 U JP11637485 U JP 11637485U JP H051819 Y2 JPH051819 Y2 JP H051819Y2
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はスピードメータ、タコメータ、走行距
離積算計等に用いられる車両用回転検出センサに
関するものである。
〔従来技術及び考案が解決しようとする問題点〕 この種の回転検出センサにおける従来構造を第
5図乃至第7図に基づいて説明する。
第5図は回転検出センサの駆動軸部分を示す。
図において、ハウジング1には一対の軸受2が設
けられており、軸受2によつて駆動軸3の両軸部
が回転自在に支持される。駆動軸3は車両のエン
ジン、トランスミツシヨン(いずれも図示せず)
等の回転軸に伝達部材4を介して連結されるもの
で、筒状部材の一端付近の内周壁に突出する係合
部3aを備え、中央部外周にリング状の係止突起
3bを有し、前記係合部3aに伝達部材4が固着
され、前記係止突起3bにリング状のマグネツト
部材5が嵌着される。
リング状マグネツト部材5は図に示すように合
成樹脂の支持部材5aの外周部に多極着磁を施さ
れたフエライトからなるリング状のマグネツト5
bを取付けたもので、マグネツト5bの外周面と
対面する位置に固定された誘導コイルあるいは感
磁素子(ホール素子、軸抵抗素子)等の検知部材
6がマグネツト5bの回転に伴う磁束変化を検出
し、その回転数、回転速度等を測定するものであ
る。
第6図は駆動軸3の正面図及び係合部3a、係
止突起3b部分の側面断面図であり、係合部3a
はc図の如く断面四角形の非円形状を呈し、係止
突起3bはa,b図に示すように両側部をDカツ
ト加工にて平面部3cとし、外周部中央に溝3d
を形成したものである。
従つて、四角形断面の係合部3a内に伝達部材
4が緊密に嵌着すれば、伝達部材4の回転力は確
実に駆動軸3に伝達され、係止突起3bの外周部
にインサート成形によつて固着したマグネツト部
材5を回転駆動する。その際、マグネツト部材5
と係止突起3bとは、平面部3cによつて回転方
向の結合が十分であり、溝3dによつてスラスト
方向の結合が確実である。
上記駆動軸3の成形方法を説明すると、まず第
7図aに示すよう、軸素材7の中心に一定深さの
穴7aをあけるとともに中央外周部にリング状の
リブ7bを形成する。次いで軸素材7の軸部外周
面に円周方向において等間隔に四方からプレスし
て、第7図bに示すように前記穴7aの内周壁に
突出部7dを形成し、断面略四角形の非円形係合
部とする。
次に第7図cに斜線で示した軸部分外周を一定
の肉厚で削除することにより上記プレスでできる
凹部7cは消滅し、軸部外周が円形状の駆動軸3
が得られるのである。
ところでこの種の回転検出センサにあつては、
性能安定性、小形化軽量化、コストダウン等の問
題からエンジンやトランスミツシヨンの回転軸の
極く近傍において短い伝達部材を介して連結する
ことが望まれているが、上述した従来構造のもの
では、未だ十分なものとはなつていないのが現状
である。
例えば、軽量化を目的としてマグネツト部材5
としてポリアセタールやPBTのような合成樹脂
の支持部材5aとリング状小型フアライトマグネ
ツト5bの組合せ、あるいは樹脂マグネツト単体
が用いられているが、これを取付けるための係止
突起3bはその幅、高さとも比較的大きく、駆動
軸3全体の重量減への寄与は十分ではない。また
回転伝達部材4を係止するための係合部3aは、
係合強度を十分なものにするために軸長手方向に
一定以上の幅が必要であるが、この係合部3aの
幅によつて駆動軸3全体への長さの短縮にも限界
が生じ、小型化、軽量化への障害となつている。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上記の点に鑑み、小型化、軽量化に有
利な駆動軸をもつ車両用回転センサを提供すよう
とするもので、該目的を達成するためになされた
車両用回転検出センサは、駆動軸の中心部に、エ
ンジン、トランスミツシヨン等からの回転を伝達
する伝達部材挿入用の穴を形成すると共に、この
穴の長手方向中間部に、断面多角形状の係合部を
形成し、この係合部の長手方向中間部に対応する
前記駆動軸の外周部に、マグネツト部材の軸方向
の移動を規制する係止突起を形成し、この係止突
起の外周部に、前記係合部の係合面と対応して位
置し、前記マグネツト部材の周方向の移動を規制
する係合溝を形成し、前記係止突起を囲むように
係止突起の幅より大なる幅を有するマグネツト部
材を係止突起にインサート成形により固着してな
ることを特徴とする。
〔実施例〕
第1図は駆動軸3を示すもので、従来の駆動軸
3と同様にこの伝達部材4と係合される断面略四
角形状の係合孔としての係合部3aと、駆動軸3
と共に回転するマグネツト部材5の軸方向の移動
を規制する係止突起3bとを有している。係合部
3aは、前記穴の長手方向中間部に形成され、駆
動軸3の中心部分から軸端付近まで達する広い幅
W1をもち、係止突起3bは、前記係合部3aの
長手方向中間部に対応する駆動軸3の外周側中心
部分のみに比較的狭い幅W2で形成され、この係
止突起3bを囲むようにW2より大きな幅を有す
るマグネツト部材5がインサート成形により固着
されている。
特に係止突起3bは第1図b,cからわかるよ
うにDカツト加工した平面部を有さず、その外周
部に、前記係合部3aの係合面と対応した位置で
スラスト方向に形成された係合溝3eを円周方向
に等間隔に4ケ所設けている。従つて駆動軸3と
マグネツト部材5とは係合溝3eによつて回転方
向に一体化され、係止突起3bの両側を囲むよう
にマグネツト部材5が設けられることによりスラ
スト方向に一体化されているのである。
第2図は上記実施例の駆動軸3の成形工程を示
すもので、まずa図の如く軸素材8の中心に穴8
aをあける。次に、外周面には軸長手方向に延び
る凹条8bがその円周方向に等間隔に4ケ所形成
されるように外方よりプレスし、凹条8bに対応
する穴8aの内周壁に突出部8cを形成し、b図
の如く4個の突出部8cにより断面略四角形の非
円形係合部3aを形成する。次に軸部外周面を斜
面で示すように所定の厚さ分だけ削除すると、c
図に示す如く幅W2の係止突起3bを有する駆動
軸3が得られる。
上記実施例にあつては、伝達部材4が挿入係合
される係合部3aの幅W1がスラスト方向に長く、
この部分での駆動力の伝達は確実である。またマ
グネツト部材5を係止する係止突起3bの幅W2
は小さいから、金属材料である駆動軸3の重量が
減少する。しかもこの係合部3a及び係止突起3
bの係合溝3eは軸外周からのプレス成形により
同時に形成されるから、その後、斯かる係合部3
aの係合面と係止突起3bの係合溝3eとが対応
した位置に形成された軸素材8を単に切削加工す
るだけで、係合部3aの外周側に係止突起3bを
有する駆動軸3が形成されるようになり、加工工
程が簡略化されるとともに、駆動軸3の中央部か
ら軸端部に向かつて軸全体に比して長い係合部3
aが形成されることになるから、十分な係合強度
を得るために必要な駆動軸3の長さを短いものと
することができ、駆動軸3の軽量化に有利であ
る。
リング状マグネツト部材5は、フエライト粉末
80〜95〔wt%〕、耐熱性樹脂であるPPS(ポリフエ
ニレンサルフアイド)樹脂5〜15〔wt%〕、ガラ
ス繊維、ガラス繊維とフエノール粉末の混合材、
又は炭素繊維等の無機物質を主成分とする補強材
1〜10〔wt%〕を混練して形成した素材を磁場中
にて駆動軸3にインサート成形して形成される。
これによつてマグネツト部材5に磁気異方性を与
え、フエライト100%材料にて形成した従来のマ
グネツト部材と同様な磁力を得ることができる。
成形終了後はマグネツト部材5をその円周方向に
所望の極数に着磁すればよい。
このようにして得られたマグネツト部材5は上
述の如く十分の磁力を得ることができるとともに
PPS樹脂バインダによつて耐熱性にも優れ、更に
補強材によつて熱的、機械的衝撃による割れが防
止される。
またマグネツト部材5は、合成樹脂の支持部材
5aとフエライトマグネツト5bとから構成した
従来構造と異なり、一体化した一部材にて構成し
たため、部品間の熱膨張係数の違いによる破損の
おそれもない。
第3図は第1図の実施例におけるマグネツト部
材5の両側面に金属材料又は合成樹脂材料からな
る薄板リングの摺動部材9を添着した状態を示し
ている。
第1図の構造ではマグネツト部材5が係止突部
3bを被覆しているため、その両側壁が軸受に対
向することになるが、マグネツト部材5のこの部
分はフエライトあるいは耐熱性合成樹脂からなる
ため、軸受との接触により破損したり、摩擦抵抗
によりスムーズな回転が阻止されることがある。
そこで本実施例ではa,b図に示すようにマグネ
ツト部材5を駆動軸3にインサート成形する際に
両側面の一部に突部5cを形成し、この突部5c
に摺動部材9の切欠9aを嵌合させたものであ
る。
第4図は第3図の実施例におけるマグネツト部
材5を従来例の如く合成樹脂よりなる支持部材5
aと、リング状フエライトからなるマグネツト5
bとから構成した例である。
このようなマグネツト部材5を用いた場合であ
つても、係合部3a、係止突起3b、マグネツト
部材5の関係は第1図の実施例と同様なものとす
ることができる。また摺動部材9による効果は第
3図実施例のものと同様であることは明らかであ
る。
〔考案の効果〕
本考案は以上の如くであるから、駆動軸の伝達
部材挿入用の穴に形成された断面多角形状の係合
部の係合面と対応した位置に係合溝を有する係止
突起が、前記係合部の長手方向中間部に対応する
駆動軸の外周側に形成されてなる結果、駆動軸の
全長を大きくすることなく係合部の幅を十分に広
くすることができ、これにより、伝達部材との係
合がより確実な小型、軽量の駆動軸を得ることが
できる。
また、係合部の係合面と係止突起の係合溝とが
対応した位置に形成されてなるから、斯かる構成
の軸素材を単に切削加工するだけで、係合部の外
周側に係止突起を有する駆動軸が形成されるよう
になり、斯かる駆動軸の製造工程が簡略化され、
その製造が極めて容易になる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例における駆動軸の正面
図、左側面図、右側面図、第2図a,b,cはこ
の実施例における駆動軸成形工程を説明する図、
第3図a,bは第1図の実施例に摺動部材を装着
した例を示す正面図及び側面図、第4図はマグネ
ツト部材を変更した例を示す正面図、第5図は従
来の回転検出センサの概略構造図、第6図a,
b,cは従来の駆動軸の正面図、左側面図、右側
面図、第7図a,b,cは従来の駆動軸の成形工
程を説明する図である。 3……駆動軸、3a……係合部、3b……係止
突起、4……伝達部材、5……マグネツト部材、
W1……係合部の幅、W2……係止突起の幅。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 車両のエンジン、トランスミツシヨン等の回転
    軸に伝達部材を介して連結される駆動軸にリング
    状のマグネツト部材を取り付け、このマグネツト
    部材の回転による磁束変化を検出して回転数、回
    転速度等を測定する車両用回転検出センサにおい
    て、 前記駆動軸の中心部に、エンジン、トランスミ
    ツシヨン等からの回転を伝達する伝達部材挿入用
    の穴を形成すると共に、この穴の長手方向中間部
    に、断面多角形状の係合部を形成し、この係合部
    の長手方向中間部に対応する前記駆動軸の外周部
    に、前記マグネツト部材の軸方向の移動を規制す
    る係止突起を形成し、この係止突起の外周部に、
    前記係合部の係合面と対応して位置し、前記マグ
    ネツト部材の周方向の移動を規制する係合溝を形
    成し、前記係止突起を囲むように係止突起の幅よ
    り大なる幅を有するマグネツト部材を係止突起に
    インサート成形により固着してなることを特徴と
    する車両用回転検出センサ。
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JPS483179U (ja) * 1971-05-31 1973-01-16

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JPS6225863U (ja) 1987-02-17

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