JPH05181556A - サンプルバンドギャップ電圧基準回路 - Google Patents

サンプルバンドギャップ電圧基準回路

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JPH05181556A
JPH05181556A JP4091096A JP9109692A JPH05181556A JP H05181556 A JPH05181556 A JP H05181556A JP 4091096 A JP4091096 A JP 4091096A JP 9109692 A JP9109692 A JP 9109692A JP H05181556 A JPH05181556 A JP H05181556A
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JP
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terminal
amplifier
capacitor
input
switch
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JP4091096A
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Inventor
Sergio Pernici
セルジオ ペルニシ
Germano Nicollini
ゲルマノ ニッコリーニ
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STMicroelectronics SRL
Original Assignee
SGS Thomson Microelectronics SRL
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C27/00Electric analogue stores, e.g. for storing instantaneous values
    • G11C27/02Sample-and-hold arrangements
    • G11C27/024Sample-and-hold arrangements using a capacitive memory element
    • G11C27/026Sample-and-hold arrangements using a capacitive memory element associated with an amplifier

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  • Amplifiers (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】追加的な負荷による電圧基準信号の縮退後に、
電圧基準信号の比較的速やかな再生をなすサンプルバン
ドギャップ電圧基準回路を開示する。 【構成】この電圧基準回路は、選択的スイッチングによ
って、回路リース入力からの演算増幅器への干渉を防い
でいる。この回路の選択的スイッチングは、同じ規模の
従来の装置よりも、最高で10倍速く演算増幅器が出力
電圧を再生することを可能にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CMOS技術における
集積回路の部分をなすものとして実現可能なサンプルバ
ンドギャップ電圧基準回路に関する。
【0002】
【従来の技術】バンドギャップ電圧基準回路は、アナロ
グ回路の設計者にはよく知られたものである。この基準
回路は、回路が動作する環境温度とはできる限り無関係
に一定の電圧を供給するものである。この種類の回路
は、集積回路によって製造される多くのシステムにおい
て用いられるものである。例えば、アナログ/ディジタ
ル変換器において、定電圧基準が必要となる。このよう
な変換器は、電圧基準信号の値を変換すべきサンプルの
値と比較する。
【0003】電圧基準回路の出力電圧は、多様な供用回
路に一時的に接続される。これらの供用回路の回路は、
電圧基準回路が駆動されることができなければならない
負荷を構成するものである。これらの負荷回路の1つま
たはそれ以上が、電圧基準出力の利用を必要とする場
合、電圧基準信号は、ある時間、負荷のそう入による電
圧低下を生じ得るものである。
【0004】これらの状況における電圧の低下は、ある
時間期間についてだけ生じるものである。しかし、電圧
基準回路は、この低下に急速に対応し、且つ出力電圧を
正しい基準電圧値に戻す機能を持つものでなければなら
ない。この低下期間において電圧基準出力に負荷回路に
付加されると、エラーを生じる場合がある。したがっ
て、電圧基準回路を過大な遅延なしに各供用回路が利用
可能とするように、正しい電圧値への急速な復元が必要
である。また、低下期間における負荷回路の付加による
エラーのおそれを最小のものとするために、急速復元期
間が必要である。時間継続型の(即ち100%の時間に
ついて用いることのできる利用することのできる種類
の)帯域ギャップ電圧基準を供給する多くの回路構成が
知られている。このような回路の1つが、John W
iley & Sonsによって刊行された、Gray
and Mayer,「Analysis and
Design of Analog Integrat
ed Circuits」において開示されている。こ
れらの回路は、それらの動作基本が、上述の刊行物にお
いて説明されるところのバイポーラ接合トランジスタ
(BJT)の本来的な性質に基づいたものであることか
ら、一般にバイポーラ接合技術を用いて製造される。
【0005】単一のCMOS集積回路において複雑なシ
ステムが実施されることがよくある。現在の技術は、集
積回路を、アナログおよびディジタルの回路の両方をコ
ンパクトな様式で同一の集積回路上に配置して構成する
ことを可能にしている。この技術分野で知られているよ
うに、このような集積回路には、低周波数で動作可能な
バイポーラ寄生トランジスタを含むことができる。この
ような寄生トランジスタは、製造工程に更なる段階を付
加することなしに集積回路にそう入することができる。
したがって、現在、2つのバイポーラ接合トランジスタ
だけを有するバンドギャップ電圧基準回路をつくり、そ
の集積回路の残りの部分をMOSFET技術で製造する
ことが可能である(上述のGray and Maye
rを参照)。
【0006】バンドギャップ電圧基準回路の動作原理は
環境温度の変化による電圧変化の率の補償増加および減
少に基づくものである。即ち、1個のバイポーラトラン
ジスタのベースとエミッタとの間の電圧は、約2mV/
℃の率で環境温度と共に減少する。反対に、異なる電流
強度で動作する2つのバイポーラトランジスタ間のベー
ス・エミッタ電圧の比例差分は、KT/qの式で定めら
れる。KT/qの式においてKはボルツマン定数、qは
電子の電荷、Tはケルビン度で表わした温度である。
【0007】KT/qの式を用いて、異なる電流レベル
で動作する2つのバイポーラトランジスタのベース・エ
ミッタ電圧の比例差分が、約0.2mV/℃の率で温度
と共に上昇することがわかる。しかたがって、1個のト
ランジスタのベース・エミッタ電圧は2mV/℃の率で
減少するのに対し、異なる電流で動作する2つのトラン
ジスタのベースとエミッタとの電圧差は、0.2mV/
℃の率で増加する。
【0008】電圧差分の1つに適切な係数を乗算し、そ
れをもう1つの電圧差分に加えることによって、温度と
ほぼ無関係な電圧を得ることができる。即ち、温度変化
による第1のバイポーラトランジスタの電圧差分Vbe
減少が、同じ温度変化による異なる電流強度で動作する
2つのバイポーラトランジスタの電圧差分δVbeの増大
によって補償され、また、その逆もなりたつ。したがっ
て、この回路の温度に対する独立性は、第1のトランジ
スタの電圧差における変化に対応する率と、異なる電流
値で動作する2つのトランジスタの電圧差の変化に対応
する率に基づいている。
【0009】バンドギャップ電圧基準回路の1つとして
Vittus,「Design of High Pe
rformance Analog Circuits
on Digital CMOS Chips」JS
SC,June 1985において開示されるサンプル
時間基準がある。この種の従来の回路を図1に示してお
り、図において、値の等しくない2つの定電流源、I1
およびI2 が、ダイオード接続のバイポーラトランジス
タT1 およびT2 のそれぞれのエミッタを駆動してい
る。T1 およびT2 にかかる各電圧は、スイッチトキャ
パシタ集分器に印加される。
【0010】このスイッチトキャパシタ集分器は、演算
増幅器OPを、キャパシタC1 ,C2 およびC3 と組み
合わせたもので構成される。キャパシタC1 ,C2 およ
びC3 は、スイッチS123 およびS4 を利用して
選択的に切り換えられる。これらのスイッチは、適切な
周波数で同期して切り換えられ演算増幅器OPの出力に
おけるVbeとδVbeとの重みつき合計である電圧基準信
号Vref を得るようにしている。この構成における電圧
基準Vref は、以下の式によって表わされる。
【0011】
【数1】
【0012】この式は、a1 およびa2 が、それぞれC
1 /C3 およびC2 /C3 に等しいものとしている。上
記の式にこの重みを代入して以下の式が得られる。
【0013】
【数2】
【0014】重みa1 およびa2 (即ち、C1 ,C2
よびC3 )を選択して、電圧基準信号Vref を環境温度
とは無関係のものにすることができる。したがって、キ
ャパシタC1 ,C2 およびC3 の値を選択して電圧基準
信号Vref を温度変化と無関係のものにするには、環境
温度の変化による1つのトランジスタの電圧降下の増大
が、環境温度の同じ変化によるもう1つのトランジスタ
の電圧降下の対応する減少によって相殺されるように
し、またその逆も同様である。
【0015】各スイッチがこれらのキャパシタを制御す
るが、これらのスイッチは、演算増幅器のオフセットを
相殺するものでもある。初期リセットステップは、スイ
ッチS3 (閉じるかまたはONにする)を介して演算増
幅器の入力と出力とを短絡させることによって達成され
る。スイッチS1 およびS2 は、第1の電圧で動作する
第1のトランジスタの第1の共通節点から入力電圧が得
られるように配置されている。
【0016】第2のステップにおいては、スイッチS3
が開き、演算増幅器の出力がキャパシタC3 を介して演
算増幅器OPにフィードバックされる。また、スイッチ
およびS も第2の電流値で動作する第2のトラ
ンジスタの第2の共通節点から入力電圧が得られるよう
な位置へ動かされる。この第2のステップ中に基準電圧
が生成され、次のリセットステップまで利用可能とな
る。一般に、実用上の理由から、この基準電圧利用可能
ステップが、リセットステップよりもずっと長い。
【0017】上述した基準回路は、連続して数個のユー
ザ回路によって負荷を受けた場合に、出力電圧値を正し
い基準電圧値へ復元するのが遅いという問題点がある。
キャパシタC1 およびC2 の干渉が、基準回路が負荷を
受けた後に正しい電圧値に回復するのが遅い主たる原因
である。
【0018】温度変化に対して正確に補償を行うために
は、キャパシタC1 +C2 の静電容量とキャパシタC3
の静電容量との間の比がかなり大きくなければならな
い。C1 +C2 とC3 との間のこの比は、通常は10よ
りも大きいことが必要である。リセットステップの後に
おいて、演算増幅器の出力から反転入力へのフィードバ
ックは、総てがキャパシタC3 を通る。このフィードバ
ック電圧は、主にこの高い容量比のために、キャパシタ
1 およびC2 によって減衰される。
【0019】フィードバック信号のこの容量減衰は、演
算増幅器を、せばめられた帯域内で動作させる。この減
衰が演算増幅器の電位帯域幅の最大限の活用を妨げてい
る。C1 +C2 とC3 との間の比率が高くなるにしたが
って、帯域幅がせまくなる。演算増幅器の整定時間は、
その通過域またはその演算増幅器によって活用される帯
域幅によって定まる。せまくなった通過域が電圧基準信
号Vref の再生成期間の遅さとなって表われる。したが
って、キャパシタC1 およびC2 によって引き起こされ
た減衰が基準回路通過域をせまくし、これがその回路再
生成期間を遅くする。
【0020】再生成期間を短くするためには、必要より
高速の演算増幅器を用いることができる。しかし、より
高速の演算増幅器は、その集積回路のずっと大きな領域
を占有し、比較的小さな演算増幅器よりも大きな電力を
吸収する。集積回路の領域および電力消費は、殆どの場
合に最小限のものとすべきである。したがって、多くの
場合、領域的制約および電力消費上の制限から、これら
の高速演算増幅器を有効に利用することはできない。ま
た、多くの場合、過度の遅延時間のために、比較的遅い
演算増幅器を電圧基準回路において用いることはできな
い。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、回路
が負荷を受けた後に正しい出力電圧値に急速に回復す
る、CMOS技術の集積回路の一部として実現可能なサ
ンプルバンドギャップ電圧基準回路を提供することにあ
る。
【0022】本発明の別の目的は、シリコンチップ占有
領域を小さくし且つ電力消費を減少させた基準電圧回路
を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、2つの補償電
圧源と、スイッチトキャパシタ積算器と、分離スイッチ
とを有するサンプルバンドギャップ電圧基準回路によっ
て、上述の目的並びに以下の説明から明らかとなる他の
目的および効果を達成するものである。この回路は、定
電圧源に接続する同じ種類の端子を有する第1のバイポ
ーラダイオードと第2のバイポーラダイオードとを有し
ている。また、これらのダイオードはそれぞれの電流源
によって駆動される同じ種類の反対の端子も有してい
る。これらの電流源は、一定であり且つ電流値の等しく
ないものである。
【0024】また、この回路は、スイッチトキャパシタ
積分器も有している。この積分器は、3つのキャパシタ
と、演算増幅器と、各種のスイッチとを備えている。第
1のキャパシタは、第1の共通節点と、第1ダイオード
の対向端子または第2ダイオードの対向端子に交互に接
続するようにされた第1のスイッチとの間に接続され
る。第2のキャパシタは、前記第1共通接点と、第2ダ
イオードの対向端子または固定電圧のいずれかに交互に
接続するようにされた第2のスイッチとの間に接続され
る。この増幅器は、入力と、出力と、増幅器の出力と入
力との間に接続される第3のスイッチとを有している。
第3のキャパシタは、増幅器の入力に接続する端子と、
第4のスイッチに接続する対向端子とを備えており、前
記第4スイッチは、第3キャパシタを、増幅器の出力ま
たは電圧源のいずれかに交互に結合させることができ
る。また、この回路は、前記共通節点と前記第1増幅器
の入力との間に接続され、特定の状況下において第1お
よび第2キャパシタを演算増幅器入力節点から分離する
第5のスイッチを備えている。
【0025】
【実施例】本発明を、以下において、非制限的な添付の
図面に示した好ましい実施例の幾つかと照らし合わせ
て、より詳細に説明する。
【0026】図2において、本発明の好ましい実施例の
1つにしたがったサンプルバンドギャップ電圧基準回路
を示す。この回路は、異なる値の定電流を生成する2つ
の電流源I1 およびI2 を有する。これらの電流源I1
およびI2 は、バイポーラトランジスタT1 およびT2
のそれぞれのエミッタを駆動する。トランジスタT1
よびT2 は、それらのコレクタおよびそれらのベースが
地電位に接続するように接続されている。この回路構成
は、トランジスタT1 およびT2 をダイオード結合で接
続している。
【0027】2つのトランジスタT1 およびT2 のそれ
ぞれのエミッタと接地との間の電圧降下は、各トランジ
スタのベースとエミッタとの間の電圧Vbeに等しい。ス
イッチS2 は、キャパシタC2 を、地電位またはトラン
ジスタT2 のエミッタに交互に接続し、スイッチS1
は、キャパシタC1 を、トランジスタT1 のエミッタま
たはトランジスタT2 のエミッタに交互に接続する。
【0028】これら2つのキャパシタC1 およびC2
両端子は、スイッチS5 に接続されている。スイッチS
5 は、演算増幅器OPの反転入力に接続している。演算
増幅器OPの非反転入力は、地電位に接続している。演
算増幅器OPの出力は、あるときはキャパシタC3 によ
って演算増幅器OPの反転入力に結合し、ほかのときに
はスイッチS3 を介してこの反転入力に結合する。キャ
パシタC3 は、スイッチS4 に結合する1つの端子を有
し、これが、キャパシタC3 を、定充電電圧VCMまたは
演算増幅器OPの出力端子に交互に接続する。
【0029】スイッチ信号源SGは、制御線L1 および
2 によってスイッチS1 〜S5 の切り換えを制御する
信号を生成する。線L1 およびL2 は、図2において破
線で示されている。演算増幅器OPの出力は、必要な出
力基準電圧Vref を供給する。
【0030】図2からわかるように、本発明にしたがっ
た回路は、キャパシタC1 およびC2 と演算増幅器OP
の入力との間のスイッチS5 の導入によって従来の回路
とは異なっている。上述した初期「リセット」ステップ
中において、スイッチS5 は閉じており(ON)、この
回路は図1の回路と同様に動作する。次のステップ、ま
たは「ホールド」ステップ中はスイッチS1 〜S4 はも
う1つの状態に切り換えられる。しかしスイッチ5は、
基準電圧が利用可能になるまでしばらくは閉じた(O
N)ままである。この遷移の遅延を、図3の信号L2
みることができる。基準電圧信号が利用可能になった後
に、スイッチ5は開かれ(OFF)(図3のL2 信号の
ハイからローへの切り換わり)、次のリセットステップ
まで開かれたままとなる。
【0031】演算増幅器OPからの基準電圧信号Vref
は演算増幅器の出力が負荷を受けた場合に、図1の回路
のように変動することはない。スイッチS5 は、それが
非導電状態に切り換えられた後において、演算増幅器を
キャパシタC1 およびC2 から分離する。したがって、
キャパシタC1 およびC2 は、フィードバック信号に影
響を及ぼして減衰させたり、或いは演算増幅器の通過域
をせばめたりすることがない。
【0032】この回路の構造および機能のより詳細な説
明は以下の通りである。スイッチS5 が開いた(OF
F)場合に、演算増幅器OPの入力へのフィードバック
が、キャパシタC3 のみによって構成されることは明ら
かである。キャパシタC3 は、演算増幅器OPの入力と
出力との間に配置されており、スイッチS4 がキャパシ
タC3 の1つの端子を定充電電圧Vcmに接続する場合
に、適切な電圧で充電されている。
【0033】スイッチS4 がキャパシタC3 を演算増幅
器の出力に接続するように切り換えられた後、キャパシ
タC3 の端子は放電されないから基準電圧が得られるス
テップ中は電荷を維持する。キャパシタC3 は、負荷が
かけられて出力電圧信号が低下するまで、その電荷を保
持する。負荷がかけられると、キャパシタC3 は、低下
を補償するために放電する。
【0034】スイッチS5 が閉じた(ON)状態では、
キャパシタC3 からのこの放電は、キャパシタC1 およ
びC2 によって減衰される。しかし、S5 が開いている
(OFF)場合、キャパシタC3 からの放電は、キャパ
シタC1およびC2 の減衰によって変えられることなし
に、演算増幅器の入力にフィードバックされる。したが
って、この回路においてS5 が開いた(OFF)後、演
算増幅器の入力にフィードバックされる信号においてキ
ャパシタC1 およびC2 による減衰は起り得ないことに
なる。
【0035】このため、演算増幅器は、その最大限の帯
域幅で、したがってその構造と両立する最大速度で動作
する。したがって、帯域幅の減少を補償するために演算
増幅器の大きさを増大する必要はない。また、演算増幅
器のこの速度の増大は、電力消費の増加を伴うものでは
ない。
【0036】このように、この演算増幅器は、出力電圧
節にかかる負荷の増大によって引き起こされる出力基準
電圧の劣化に比較的すみやかに応答する。したがって、
電圧基準Vref の値を従来は長期の間変えていた負荷回
路が、出力電圧に著しい影響を与えない。一般に、この
演算増幅器は、図1の回路におけるものよりも10倍の
速さで、出力を正しい値に戻す。
【0037】図3において、波形(a)は、スイッチS
1 ,S2 ,S3 ,S4 に対する制御線L1 上の制御信号
である。制御線L2 上の波形(b)は、スイッチS5
制御信号である。例えば、約125μsの動作サイクル
が、アナログ/ディジタル変換器へのこの基準電圧回路
の応用として一般的である。信号(a)のリセットステ
ップからわかるようにL1 はローまたはゼロの値であ
り、ゲートS1 〜S4 の総てが図2に示したのとは反対
の位置にある。次に、L1 はハイの値に変化し、スイッ
チS1 〜S4 の位置を、図2に示した位置へ切り換え
る。
【0038】図3(b)からわかるように、L2 は、L
1 がローである期間全体を通してハイであり、L2 は、
1 がハイになった後のある期間、ハイのままである。
2がハイの場合、スイッチS5 は、図2に示したのと
は反対の位置、つまり閉じた(ON)状態にある。基準
電圧信号Vref を出力節から得ることができるようにす
るのに充分な一定の期間後に、L2 はローになり、S5
を図2に示した位置のような開いた状態(OFF)に切
り換える。この状態において、キャパシタC1およびC2
は、演算増幅器の入力節から分離しており、これらの
キャパシタは、フィードバック電圧を減衰しないように
なっている。
【0039】また、本発明は、4図に示す形態で実施す
ることもできる。この実施例において、電圧基準回路
は、差動演算増幅器および差動(シングルエンド形では
ない)出力端子を有している。この回路は図2のものと
類似しており殆どの構成要素が同じ機能をしている。こ
の演算増幅器は完全に差動型ものであり、両方の枝路が
フィードバックをもたらしている。フィードバック信号
の1つは、C3 ,S3 ,S4 で構成される枝路を通って
おり、もう1つのフィードバック信号は、C3 ’,S
3 ’,S4 ’で構成される枝路を通っている。また、こ
の回路は、従来の構成要素のC1 ,C2 ,S1 ,S2
5 と合わせて、第2の対のキャパシタC1’,C2
および関連するスイッチS1 ’,S2 ’およびS5 ’を
含んでいる。付随するスイッチS1 ’,S2 ’およびS
5 ’を備えたキャパシタC1 ’,C2’は、トランジス
タT1 ,T2 の各エミッタを、演算増幅器OPの第2の
入力節に接続している。
【0040】この第2の実施例は、図2の実施例と同様
に動作し、同じ効果を有している。しかし、この実施例
は、完全差動構造によるさらなる効果を有している。完
全差動構造は、電源雑音に対する感度の低さ、高い出力
ダイナミックス、およびスイッチング中の電荷注入によ
るより大きな補償能力を有している。
【0041】本発明の好ましい実施例について説明して
きたが、当業者が同等の変更および変化例を案出し得る
と理解すべきである。例えばキャパシタC3 のためのス
イッチS4 なしに本回路を実現し得るものであり、その
場合は、これをスイッチS3に永久的に並列接続するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術にしたがったサンプルバンドギャップ
電圧基準回路を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例にしたがったサンプルバン
ドギャップ電圧基準回路を示す図である。
【図3】図2の回路に付属する各スイッチのいくつかの
スイッチング波形のプロット図である。
【図4】本発明の第2の実施例にしたがったサンプルバ
ンドギャップ電圧基準回路を示す図である。
【符号の説明】
OP…演算増幅器 T1 ,T2 …バイ
ポーラトランジスタ I1 ,I2 …電流源 L1 ,L2 …制御
線 C1 ,C2 ,C3・・・キャパシタ SG・・・ スイッチ
信号源 S1 ,S2 ,S3 ,S4 ,S5 …スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ニッコリーニ ゲルマノ イタリア国 29100 ピアセンツァ ヴィ ア パヴェシ 6

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の節において接続され且つ第1およ
    び第2の電圧端子の間に直列に接続された第1の電流源
    と第1のダイオード要素と、 第2の節において接続され、且つ前記第1および第2の
    電圧端子間に直列に接続された第2の電流源と第2ダイ
    オード要素であって、前記第1および第2電流源の電流
    が異なる前記第2電流源と第2ダイオード要素と、 第1端子が第2および第3端子に選択的に接続可能で、
    その前記第2および第3端子が前記第1および第2節に
    それぞれ接続する第1スイッチと、 第1端子が第2および第3端子に選択的に接続可能で、
    その前記第2および第3端子が前記第2節および前記第
    2電圧端子にそれぞれ接続する第2スイッチと、 前記第1スイッチの前記第1端子に接続する第1端子を
    有する第1のキャパシタと、 前記第2スイッチの前記第1端子に接続する第1端子を
    有する第2のキャパシタであって、前記第1および第2
    キャパシタの各第2端子は共に第3の節に接続するよう
    にされた前記第2キャパシタと、 第1および第2の端子を有し、その第1端子が前記第3
    節に接続する第3のスイッチと、 入力および出力を有し、その入力が前記第3スイッチの
    前記第2端子に接続する増幅器と、 前記増幅器の前記入力および前記出力の間に接続する第
    1および第2の端子を有する第4のスイッチと、 前記増幅器の前記入力に接続する第1の端子と、前記増
    幅器の前記出力に接続する第2の端子とを有する第3の
    キャパシタとを有することを特徴とするサンプルバンド
    ギャップ電圧基準回路。
  2. 【請求項2】 第2および第3端子に選択的に接続可能
    なその第1端子を有する第5のスイッチであって、前記
    第1端子は前記第3キャパシタの前記第2端子に接続
    し、前記第2端子は前記増幅器の前記出力に接続し、前
    記第3端子は電圧基準端子に接続する前記第5スイッチ
    を含み、前記第3キャパシタの前記第2端子は、前記増
    幅器の前記出力或いは前記電圧基準端子に選択的に接続
    することを特徴とする請求項1記載のサンプルバンドギ
    ャップ電圧基準回路。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2、第3、第4および第5
    スイッチのスイッチングを制御するための、選択した周
    波数における周期的スイッチング信号を生成する制御回
    路を含むことを特徴とする請求項2記載のサンプルバン
    ドギャップ電圧基準回路。
  4. 【請求項4】 前記第1、第2、第3および第4スイッ
    チのスイッチングを制御するための、選択した周波数に
    おける周期的スイッチング信号を生成する制御回路を含
    むことを特徴とする請求項1記載のサンプルバンドギャ
    ップ電圧基準回路。
  5. 【請求項5】 前記各ダイオード要素のそれぞれが、共
    通に接続されるベースおよびコレクタ端子を有するバイ
    ポーラトランジスタでなることを特徴とする請求項1記
    載のサンプルバンドギャップ電圧基準回路。
  6. 【請求項6】 前記第2電圧端子は、前記基準回路に対
    する共通接地をなすことを特徴とする請求項1記載のサ
    ンプルバンドギャップ電圧基準回路。
  7. 【請求項7】 第1の節において接続され、且つ第1お
    よび第2の電圧端子の間に直列に接続される第1の電流
    源と第1のダイオート要素と、 第1の節において接続され、且つ前記第1および第2の
    電圧端子間に直列に接続される第2の電流源と第2ダイ
    オード要素であって、前記第1および第2電流源の電流
    が異なる前記第2電流源および第2ダイオード要素と、 第1端子が第2および第3端子に選択的に接続可能で、
    その第2および第3端子が前記第1および第2節にそれ
    ぞれ接続する第1スイッチと、 第1端子が第2および第3端子に選択的に接続可能で、
    その第2および第3端子が前記第2節および前記第2電
    圧端子にそれぞれ接続する第2スイッチと、 前記第1スイッチの前記第1端子に接続する第1端子を
    有する第1のキャパシタと、 前記第2スイッチの前記第1端子に接続する第1端子を
    有する第2のキャパシタであって、前記第1および第2
    キャパシタの各第2端子は共に第3の節に接続するよう
    にされた前記第2キャパシタと、 第1および第2の端子を有し、その第1端子が前記第3
    節に接続する第3のスイッチと、 第1入力および対応する第1出力と、第2入力および対
    応する第2出力を有し、その第1入力が前記第3スイッ
    チの前記第2端子に接続する差動増幅器と、 前記増幅器の前記第1入力と前記第1出力との間に接続
    される第1および第2の端子を有する第4のスイッチ
    と、 第2および第3の端子に選択的に接続可能な第1端子を
    有し、その第2の端子は電圧基準端子に接続し、その第
    3端子は前記増幅器の前記第1出力に接続する第5のス
    イッチと、 前記増幅器の前記第1入力に接続する第1端子と、前記
    第5スイッチの前記第1端子に接続する第2端子とを有
    する第3のキャパシタと、 第1端子が第2および第3端子に選択的に接続可能で、
    その第2および第3端子が前記第1および第2節にそれ
    ぞれ接続する第6スイッチと、 第1端子が第2および第3端子に選択的に接続可能で、
    その第2および第3端子が前記第2節および前記第2電
    圧端子にそれぞれ接続する第7スイッチと、 前記第6スイッチの前記第1端子に接続する第1端子を
    有する第4のキャパシタと、 前記第7スイッチの前記第1端子に接続する第1端子を
    有する第5のキャパシタであって、前記第4および第5
    キャパシタの各第2端子は共に第4の節に接続するよう
    にされた前記第5キャパシタと、 第1および第2の端子を有し、その第1端子は前記第4
    節に接続し、その第2端子は前記増幅器の前記第2入力
    に接続する第8スイッチと、 前記増幅器の前記第2入力および前記第2出力の間に接
    続する第1および第2端子を有する第9のスイッチと、 第1の端子および第2の端子を有し、その前記第1端子
    は前記増幅器の前記第2入力に接続する第6のキャパシ
    タと、 第2および第3の端子に選択的に接続可能な第1の端子
    を有し、その前記第1端子は前記第6キャパシタの前記
    第2端子に接続し、その前記第2端子は電圧基準端子に
    接続し、前記第3端子は前記増幅器の前記第2出力に接
    続する第10のスイッチとを有することを特徴とするサ
    ンプルバンドギャップ電圧基準回路。
  8. 【請求項8】 前記第1、第2、第3、第4、第5、第
    6、第7、第8、第9および第10スイッチのスイッチ
    ングを制御するための選択した周波数における周期的ス
    イッチング信号を生成する制御回路を含むことを特徴と
    する請求項7記載のサンプルバンドギャップ電圧基準回
    路。
  9. 【請求項9】 前記各ダイオード要素のそれぞれが、共
    通に接続されるベースおよびコレクタ端子を有するバイ
    ポーラトランジスタでなることを特徴とする請求項7記
    載のサンプルバンドギャップ電圧基準回路。
  10. 【請求項10】 前記第2電圧端子は、前記基準回路に
    対する共通接地をなすことを特徴とする請求項7記載の
    サンプルバンドギャップ電圧基準回路。
  11. 【請求項11】 第1の時限においては、(a)第1お
    よび第2の電力端子の間に第1のダイオード要素と直列
    に接続される第1の電流源の接合である第1の節に第1
    のキャパシタの第1端子を接続し、且つ増幅器の入力に
    前記第1キャパシタの第2端子を接続し、(b)前記第
    2電力端子に第2のキャパシタの第1の端子を接続し、
    且つその第2端子を前記増幅器の前記入力の接続し、
    (c)前記増幅器の出力をその前記入力に接続し、
    (d)前記増幅器の前記入力に第3のキャパシタの第1
    の端子を接続し、且つその第2端子を電圧基準端子に接
    続し、第2の時限においては、(a)前記第1および第
    2電力端子間に第2のダイオード要素と直列に接続され
    る第2の電流源の接合である第2の節に、前記第1およ
    び第2の電流源が異なる定電流を生成する状態で、前記
    第1キャパシタの前記第1端子を接続し、(b)前記第
    2キャパシタの前記第1端子を前記第2節に接続し、
    (c)前記増幅器の前記出力と前記入力との間の接続を
    開き、(d)前記増幅器の前記出力と前記入力との間に
    前記第3キャパシタを接続し、第3の時限においては、
    (a)前記第1および第2キャパシタの各第2端子の前
    記増幅器の前記入力との接続を断ち、前記第3時限中に
    前記増幅器の前記出力において基準電圧を生成する各段
    階を含むことを特徴とするサンプルバンドギャップ基準
    電圧を生成する方法。
  12. 【請求項12】 前記第3時限は、前記第1および第2
    時限より大幅に長いことを特徴とする請求項11記載の
    サンプルバンドギャップ基準電圧を生成する方法。
  13. 【請求項13】 前記第1、前記第2および前記第3時
    限は、順次に繰り返されることを特徴とする請求項12
    記載のサンプルバンドギャップ基準電圧を生成する方
    法。
  14. 【請求項14】 前記第2電力端子は、共通接地として
    機能することを特徴とする請求項12記載のサンプルバ
    ンドギャップ基準電圧を生成する方法。
  15. 【請求項15】 第1の時限においては;(a)第1お
    よび第2の電力端子の間に第1のダイオード要素と直列
    に接続される第1の電流源の接合である第1の節に第1
    のキャパシタの第1端子を接続し、且つ増幅器の第1入
    力に前記第1キャパシタの第2端子を接続し、(b)前
    記第2電力端子に第2のキャパシタの第1の端子を接続
    し、且つその第2端子を前記増幅器の前記第1入力に接
    続し、(c)前記増幅器の第1出力をその第1入力に接
    続し、(d)前記増幅器の前記第1入力に第3のキャパ
    シタの第1の端子を接続し、且つその第2端子を電圧基
    準端子に接続し、(e)第4のキャパシタの第1の端子
    を前記第2節に、且つその第2端子を前記増幅器の第2
    の端子に接続し、(f)第5のキャパシタの第1の端子
    を前記第2節に、且つその第2端子を前記増幅器の前記
    第2入力に接続し、(g)前記増幅器の第2の出力を前
    記増幅器の前記第1入力に接続し、前記増幅器への前記
    第1および第2入力は差動入力とし、且つ前記増幅器の
    前記第1および第2出力を差動出力とし、(h)第6の
    キャパシタの第1の端子を前記増幅器の前記第2入力
    に、且つその第2端子を前記電圧基準端子に接続し、第
    2の時限においては; (a)前記第1および第2電力端子間に第2のダイオー
    ド要素と直列に接続される第2の電流源の接合である第
    2の節に、前記第1および第2の電流源が異なる定電流
    を生成する状態で、前記第1キャパシタの前記第1端子
    を接続し、(b)前記第2キャパシタの前記第1端子を
    前記第2節に接続し、(c)前記増幅器の前記各出力と
    前記各入力との接続を開き、(d)前記増幅器の出力と
    入力との間に前記第3キャパシタを接続し、(e)前記
    第4キャパシタの前記第1端子を前記第1節に接続し、
    (f)前記第5キャパシタの前記第1端子を前記第2電
    力端子に接続し、(g)前記第6キャパシタの前記第2
    端子を前記電圧基準端子に接続し、第3の時限において
    は、(a)前記第1、第2、第4および第5キャパシタ
    の各第2端子と前記増幅器の入力との接続を断ち、前記
    第3時限中に前記増幅器の前記第1および第2出力間で
    差動基準電圧を生成する各段階を含むことを特徴とする
    サンプルバンドギャップ差動基準電圧を生成する方法。
  16. 【請求項16】 前記第1、前記第2および前記第3時
    限は、順次に繰り返されることを特徴とする請求項15
    記載のサンプルバンドギャップ基準電圧を生成する方
    法。
  17. 【請求項17】 前記第2電力端子は、共通接地として
    機能することを特徴とする請求項15記載のサンプルバ
    ンドギャップ基準電圧を生成する方法。
  18. 【請求項18】 前記第3時限は、前記第1および第2
    時限より大幅に長いことを特徴とする請求項15記載の
    サンプルバンドギャップ基準電圧を生成する方法。
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