JPH05180659A - ナビゲーション装置 - Google Patents

ナビゲーション装置

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JPH05180659A
JPH05180659A JP34652691A JP34652691A JPH05180659A JP H05180659 A JPH05180659 A JP H05180659A JP 34652691 A JP34652691 A JP 34652691A JP 34652691 A JP34652691 A JP 34652691A JP H05180659 A JPH05180659 A JP H05180659A
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JP34652691A
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Inventor
Kazumi Miyazaki
和美 宮崎
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、指令局が指示する目標位置と自車輛
位置とを地図上に表示可能なナビゲーション装置に関
し、目標位置を容易に確認できることを目的とする。 【構成】地図データ記憶手段25と、自車輛位置検出手段
26と、データ通信手段27と、表示手段28と、地図データ
記憶手段25をアクセスして表示手段28に当該地図を表示
させ、併せて、自車輛位置22とデータ通信手段27が受信
した目標位置23とを前記表示手段(28)に表示した地図に
重ねて表示し、また表示地図の縮尺を選択する縮尺選択
手段を備えた表示制御手段29a と、表示切り換えスイッ
チ30a と、該表示切り換えスイッチ30a による表示切り
換え指令に基づいて、自車輛の位置22と目標位置23とを
同時表示可能な地図の縮尺を選択する命令を表示制御手
段29a へ与える表示モード制御手段32a と、を備えるよ
うに構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ発信局(指令
局)が送信・指示する目標位置と自車輛の位置とを地図
上に表示可能なナビゲーション装置に関する。
【0002】ナビゲーション装置は、移動体の位置を出
力することによって該移動体の航行を支援する装置であ
り、道路上を走行する車輛にあってはその位置が地表面
上に限られる為、2次元平面における位置を求めること
で自車輛の位置を確定することができる。
【0003】位置を求める手段は種々あるが、大別する
と自立航法システムと航行援助システムとがある。
【0004】自立航法システムは推測航法であり、原点
位置を出発点として移動体の移動速度と移動方向とから
当該時刻における位置を求める方法である。また、航行
援助システムは、複数の無線局から発射される電波を利
用して位置情報を得る方法であり、代表的なシステム例
としてはGPS(Global Positioning System) がある。
【0005】ところで、画像表示が可能な車載用のナビ
ゲーション装置においては、表示した道路地図上に自車
輛の位置をリアルタイムでトレースさせ、そのことによ
って該自車輛の現在位置を出力する方法が一般的に用い
られている。
【0006】また、このようなナビゲーション装置にM
CA無線機等を接続し、指令局との間でデータ通信を行
えようにしたシステムがある。すなわち、そのことによ
って指令局から移動局(車輛)へ位置データを送信し、
当該位置を移動局のナビゲーション装置上に表示するシ
ステムである。
【0007】このようなシステムの運用は、貨物運送業
の運送車輛や消防自動車等の緊急車輛に対して目標位置
を指示する際に優れて有効である。すなわち、自車輛の
位置と目標位置とを表示地図上に表示可能であるので、
それらの位置関係を視覚的に認識可能な為である。した
がって、当該車輛の運転者は、目標位置までの走行路を
選択・決定する際の支援も得られる。
【0008】また、表示地図をスクロールする機能が一
般的に備わっているので、道路地図としての参照・利用
も可能である。
【0009】ところが、このような目標位置を表示可能
なナビゲーション装置において、1つの問題がある。す
なわち、自車輛の位置と指令局が送信・指示する目標位
置とが遠く離れていて、それらを同一表示地図上に一緒
に表示できない場合である。このような場合、当該車輛
の運転者は自車輛の位置と目標位置とを確認する為に、
表示切り換えを行って両位置の確認を行う必要がある。
【0010】そのため、自車輛の位置と目標位置との確
認作業を容易に行うことが可能なナビゲーション装置が
求められている。
【0011】
【従来の技術】
(1)データ通信可能なナビゲーション装置の構成例 図5は、ナビゲーション装置の構成を説明するブロック
図である。
【0012】1)構成の大別 データ通信可能なナビゲーション装置の構成部分を大別
すると、概ね次の〜に分けることができる。
【0013】地図データを記憶している地図データ記
憶部1
【0014】自車輛の位置を検出するロケーション検
出部2
【0015】指令局から送信して来る目標位置座標デ
ータを受信するデータ通信部3
【0016】地図および自車輛位置そして目標位置を
描画する為の表示部4
【0017】前記〜の各部1,2,3 の統括制御を行
うと共に、表示部4に目的とする地図および自車輛位置
そして目標位置を表示させるシステム制御マイコン(Mic
rocomputer) 5
【0018】前記のシステム制御マイコン5に指令
を与えてナビゲーション装置を操作する為の操作スイッ
チ6
【0019】前記の地図データ記憶部1およびの
ロケーション検出部2、のシステム制御マイコン5、
間の通信媒体である通信バス7
【0020】2)地図データ記憶部の構成 図5に例示したナビゲーション装置においては、記憶媒
体としてCD−ROM(Compact Disk − Read-Only Mem
ory)8を用い、デコーダ9を介して地図データを読み出
す仕組みである。尚、地図データのアクセス管理はCD
−ROM制御マイコン10が行う。すなわち、システム制
御マイコン5から地図データのアクセスがあると、当該
地図データを読み出して通信バス7上へ送信する。
【0021】3)ロケーション検出部の構成 図5に例示したナビゲーション装置は、推測航法を用い
て自車輛位置を検出するシステムである。
【0022】すなわち、車輪速センサ11で車輛の走行速
度を検出し、地磁気センサ12で車輛の進行方位を検出す
る。そして、それらを時間で積分して原点位置となる出
発位置からの移動方位と移動距離を演算する仕組みであ
る。つまり、該演算は、ロケーション演算マイコン13が
行う。
【0023】そして、その演算結果は周期的(例えば1
sec 周期) に通信バス7上へ送信する。
【0024】ちなみに、システム制御マイコン5は自車
輛位置を表す前記演算結果を受信し、表示部4が表示す
る地図に重ねて自車輛の位置を表示する。
【0025】尚、GPSをロケーション検出部として使
用する場合は、GPS電波を受信する受信機を前記車輪
速センサ11および地磁気センサ12に代えて用いることに
なる。また、GPSを併用する場合は、GPS電波を受
信する受信機を追加して備える構成とする。
【0026】4)データ通信部の構成 データ通信部3は無線機16と無線機制御マイコン17とか
ら成り、無線機制御マイコン17は無線機の送受信制御を
行うと共に、無線機16とシステム制御マイコン5との間
のデータ授受においてインタフェースの役割を果たして
いる。
【0027】5)表示部の構成 表示部4は、LCD(Liquid Crystal Display)表示器15
と該LCD表示器15を駆動するドライバ14とから成る。
また、LCD表示器15に代えてCRT(CathodeRay Tub
e)表示器を用いることもできる。
【0028】6)画像編集用メモリの構成(地図データ
と表示画面との関係) 図6は、システム制御マイコン5(図5)のメモリ空間
上に設けた表示編集用メモリ空間を示している。すなわ
ち、該メモリ空間は地図データ空間の論理モデルであ
る。
【0029】尚この仕様例においては、地図データ空間
すなわち表示編集空間18を論理上9個のブロック18-1,
18-2, ・・・, 18-9から構成し、各ブロック18-1〜18-9
の大きさを表示出力画面19A (19B ) の大きさと等しく
している。
【0030】すなわち、地図データ記憶部1(図5)に
対する地図データのアクセスは、各論理ブロック18-1
18-9の1ブロック単位で行い、それらのブロック18-1
18-9をシステム制御マイコン5のメモリ空間上で繋ぎ合
わせて1つの表示編集空間18を構成している。
【0031】そして、該表示編集空間18の目的とする座
標位置部分すなわち座標(X1,Y1)または(X2,Y2)を
中心として当該地図データを読み出し、表示出力画面19
A または表示出力画面19B を得る仕組みである。
【0032】尚、図6上において座標(X1,Y1)は自車
輛位置を示し、座標(X2,Y2)は目標位置を示す。ま
た、同図においては、自車輛位置(X1,Y1)と目標位置
(X2,Y2)とを同一表示地図上に表示できない場合を例
示している。
【0033】7)操作スイッチの構成と表示画面 図7は、操作スイッチの配置例と表示画面を説明する図
で、(a) はスイッチの配置例をキーボードの正面から見
た図、(b) は表示切り換えスイッチを操作した場合の表
示画面の例を示す図、である。
【0034】図7(a) に例示した操作スイッチ6は、表
示地図をスクロールする為のスイッチ群21-1, 21-2, ・
・・, 21-8と、自車輛位置の表示と目標位置の表示とを
切り換える表示切り換えスイッチ20とを例示している。
尚、スクロールスイッチ21-1〜21-8 は、表示地図を8
方位にスクロール可能とした仕様である。
【0035】図7(b) には、自車輛位置の表示出力画面
19A と目標位置の表示出力画面19B とを例示している。
そして両表示出力画面19A , 19B の切り換え操作は、図
7(a) に示す表示切り換えスイッチ20によって行う。す
なわち、該表示切り換えスイッチ20を操作する度に、表
示出力画面が19A →19B あるいは19B →19A に切り換わ
る。
【0036】尚、自車輛位置の表示出力画面19A は、図
6の座標(X1,Y1)を中心に読み出した表示出力であ
り、該座標(X1,Y1)には自車輛の位置を表す為の車輛
マーカ22を表示している。また、目標位置の表示出力画
面19B は、図6の座標(X2,Y 2)を中心に読み出した表
示出力であり、該座標(X2,Y2)には目標位置を表す為
の目標位置マーカ23を表示している。
【0037】(2)ナビゲーション装置の作動 1)作動概要(図5参照) ナビゲーション装置の作動は、システム制御マイコン5
による統括制御と地図および自車輛位置そして目標位置
の表示制御に代表することができる。
【0038】すなわち、操作スイッチ6で自車輛の位置
が操作・指定されることにより、システム制御マイコン
5は地図データ記憶部1をアクセスして当該地域の地図
データを読み出し、ドライバ14を介してLCD表示器15
に表示させる。また、自車輛の現在位置を表示地図上に
操作・指定することにより、自車輛の位置を表す車輛マ
ーカを当該地図上に出力させる。
【0039】そして、車輛が移動すると、車輪速センサ
11によって移動距離を検出し、地磁気センサ12によって
移動方位を検出する。そこで、これらの値をロケーショ
ン演算マイコン13において経過時間で積分することで、
出発位置からの移動方位と移動距離とを求める。そして
そのロケーション情報は、周期的に通信バス7上に送信
する。
【0040】そこで、システム制御マイコン5は、受信
したロケーション情報を基に表示地図上の車輛マーカの
位置を更新し、自車輛の現在位置を該表示地図上にリア
ルタイム表示する。また、無線機制御マイコン17へ自車
輛位置の座標データを送り、無線機16を通して指令局へ
自車輛位置の座標データを送信・通知する。したがって
指令局は、移動局の現在位置をリアルタイムで把握する
ことができる。
【0041】他方、指令局は移動局へ、例えば荷物集荷
先の目標位置座標データを送信・通知する。すると、該
座標データを受信した無線機16は、それを無線機制御マ
イコン17を通してシステム制御マイコン5へ送る。そし
て、該システム制御マイコン5は、LCD表示器15が表
示する地図の当該目標位置に目標位置マーカを表示さ
せ、車輛運転者に通知する。
【0042】尚、自車輛位置を表す地図上に目標位置マ
ーカを表示できない場合は、目標位置を受信しているこ
とを示すインジケータ等を点灯し、車輛運転者に通知す
る。すなわちその場合、車輛運転者が表示切り換えスイ
ッチを操作することによって、目標位置を表示させて確
認することができる。
【0043】2)システム制御マイコンのメインルーチ
ン 図8は、システム制御マイコンの作動を説明するYAC
II チャートで、(a)はメインルーチン処理を示す図、
(b) は表示切り換えスイッチ処理を示す図、である。
【0044】メインルーチン処理 ナビゲーション装置が起動すると、先ずステップ S101
で地図を表示してステップ S102 へ移行する。
【0045】ステップ S102 では、操作スイッチが操作
されたか否かを判断し、操作されていればステップ S10
3 で当該操作スイッチ4の定義・指定された処理を行っ
てステップ S104 へ移行する。
【0046】ステップ S104 では、ロケーション検出部
から自車輛のロケーション情報を送信して来たか否かを
判断し、自車輛のロケーション情報を受信した場合は、
ステップ S105 で当該ロケーション情報に基づいて表示
地図上の車輛マーカ位置の更新を行う。
【0047】他方、ステップ S106 で指令局が送信した
目標位置座標データを受信したか否かを判断し、受信し
ていればステップ S107 でその目標位置が当該表示地図
の範囲外であるか否かを判断し、範囲外であるならばス
テップ S108 で“メッセージ有り”の表示をLCD表示
器に表示する。すなわち、図7(b) の自車輛位置の表示
出力画面19A 中に破線で囲って示す“メッセージ有り”
の表示24がそれである。
【0048】しかし、ステップ S107 で当該目標位置が
当該表示地図の範囲内であると判断された場合は、ステ
ップ S109 で当該表示地図上に目標位置マーカを表示す
る。
【0049】表示切り換えスイッチ処理 表示切り換えスイッチの処理は、先ずステップ S201 で
自車輛位置の表示出力画面であるか否かを判断し、自車
輛位置の表示出力画面であるならばステップ S202 で目
標位置の表示出力画面に切り換え、他方、ステップ S20
1 で目標位置の表示出力画面であると判断された場合
は、ステップ S203 で自車輛位置の表示出力画面に切り
換える。
【0050】したがって、ナビゲーション装置に自車輛
位置の表示出力を行わせていた場合において、該表示画
面中に“メッセージ有り”の表示が現れれば、該表示画
面以外の位置に目標位置データを受信したことを意味す
る。したがって、その場合に表示切り換えスイッチを操
作することで、当該目標位置を表示させることができ
る。
【0051】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、データ
通信可能なナビゲーション装置を用いて指令局が送信す
る目標位置を表示地図上に表示する方法は、該目標位置
を視覚的に認識することができるので、当該車輛運転者
が目標位置までの走行路を選択・決定する際に優れて有
効である。
【0052】しかし、自車輛の現在位置と目標位置とが
遠く離れている場合においては、それらを同一表示地図
上に一緒に表示できない。そこでこのような場合、当該
車輛の運転者は自車輛位置と目標位置とを確認する為
に、表示切り換えを行って両位置の確認を行う必要があ
る。
【0053】したがって、従来のナビゲーション装置に
おいては、このような煩雑な操作が車輛運転者に課せら
れることになるばかりか、自車輛位置と目標位置との位
置関連認識性が悪いのである。
【0054】本発明の技術的課題は、以上のような問題
を解消し、自車輛位置と目標位置との確認を容易に行う
ことが可能で航行支援性に優れたナビゲーション装置を
実現することによって、一層安全な車輛の実現を支援す
ることにある。
【0055】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の基本構
成を説明する図で、(a) は構成を示すブロック図、(b)
は地図データ空間と該空間上における自車輛位置そして
目標位置とを論理モデルで示した図、である。
【0056】本発明は、目標位置を確認した後のスイッ
チ操作を不要としたところに、また、目標位置と自車輛
位置とを同時に表示可能としたところに特徴がある。
【0057】(1)目標位置確認スイッチ操作を容易に
したナビゲーション装置 すなわち、次の〜の構成要件を備えたナビゲーショ
ン装置である。
【0058】地図データを記憶した地図データ記憶手
段25
【0059】自車輛の位置を検出する自車輛位置検出
手段26
【0060】データ発信局が送信・指示する目標位置
座標データを受信するデータ通信手段27
【0061】少なくとも地図と自車輛位置22と前記目
標位置23とを描画する表示手段28
【0062】前記の地図データ記憶手段25をアクセ
スして必要とする地図データを読み出すと共に前記の
表示手段28に当該地図を表示させ、併せて、前記の自
車輛位置検出手段26から得られる自車輛位置22と、前記
のデータ通信手段27が受信した目標位置23とを前記表
示手段28に表示した地図に重ねて表示する表示制御手段
29
【0063】自車輛位置22の表示から前記目標位置23
の表示への表示切り換え指令を与える表示切り換えスイ
ッチ30
【0064】経過時間測定の基準となるタイマ31
【0065】前記の表示切り換えスイッチ30による
表示切り換え指令に基づいて、自車輛位置22の表示から
目標位置23の表示への表示切り換え命令を前記の表示
制御手段29へ与えると共に、該表示切り換えスイッチ30
による表示切り換え指令を受信してからの経過時間を前
記のタイマ31で測定し、予め決めた所定の時間が経過
した後は、自車輛位置22の表示への切り換え命令を前記
表示制御手段29へ与える表示モード制御手段32
【0066】(2)自車輛位置と目標位置とを同時表示
可能なナビゲーション装置 すなわち、次の〜の構成要件を備えたナビゲーショ
ン装置である。
【0067】地図データを記憶した地図データ記憶手
段25
【0068】自車輛の位置を検出する自車輛位置検出
手段26
【0069】データ発信局が送信・指示する目標位置
座標データを受信するデータ通信手段27
【0070】少なくとも地図と自車輛位置22と前記目
標位置23とを描画する表示手段28
【0071】前記の地図データ記憶手段25をアクセ
スして必要とする地図データを読み出すと共に前記の
表示手段28に当該地図を表示させ、併せて、前記の自
車輛位置検出手段26から得られる自車輛位置22と、前記
のデータ通信手段27が受信した目標位置23とを前記表
示手段28に表示した地図に重ねて表示し、また、表示地
図の縮尺を選択する縮尺選択手段を備えた表示制御手段
29a
【0072】表示地図の縮尺を変える指令を与える為
の表示切り換えスイッチ30a
【0073】前記の表示切り換えスイッチ30a によ
る表示切り換え指令に基づいて、自車輛位置22と目標位
置23とを同時表示可能な地図の縮尺を選択する命令を前
記の表示制御手段29a へ与える表示モード制御手段32
a
【0074】
【作用】
(1)目標位置確認スイッチ操作を容易にしたナビゲー
ション装置 このナビゲーション装置は、自車輛位置22の座標(X1,
1)を中心とした表示出力19a を出力している際に、表
示切り換えスイッチ30を操作すると、目標位置23の座標
(X2,Y2)を中心とした表示出力19b を出力する。
【0075】すなわち、自車輛位置22を表示地図上に出
力中であっても、表示切り換えスイッチ30を操作する
と、目標位置23をその周辺の地図と一緒に表示する。
【0076】そしてその後、予め決めた所定の時間が経
過すると、自車輛位置22をその周辺地図と一緒に表示す
る。すなわち、座標(X1,Y1)を中心とした表示出力19
a に自動的に復帰・切り換わる。
【0077】したがって、目標位置23から自車輛位置22
への表示切り換え操作は不要である。
【0078】(2)自車輛位置と目標位置とを同時表示
可能なナビゲーション装置 このナビゲーション装置は、自車輛位置22の座標(X1,
1)を中心とした表示出力19a を出力している際に、表
示切り換えスイッチ30a を操作すると、目標位置23の座
標(X2,Y2)も同時表示できる地図の縮尺を選択し、該
縮尺の地図をアクセスして表示する。
【0079】そして、自車輛位置22の座標(X1,Y1)と
目標位置23の座標(X2,Y2)とを同時表示できる座標
(X3,Y3)を中心とした表示出力19c を出力する。
【0080】したがって、自車輛位置22と目標位置23と
の位置関係を視覚的に認識可能となる。
【0081】
【実施例】次に、本発明によるナビゲーション装置を、
実際上どの様に具体化できるかを実施例で説明する。
【0082】(1)構成 本実施例においては、図5、図6、図7(a) に例示した
ナビゲーション装置の構成を用い、本発明を適用するこ
ととする。
【0083】その為、それに伴って、システム制御マイ
コン5の制御プログラムを変更する。変更を要するプロ
グラムはメインルーチンの一部とスイッチ処理である。
【0084】尚、本実施例においては、システム制御マ
イコン5にタイマを内蔵するマイクロコンピュータシス
テムを採用し、図1(a) に示す表示モード制御手段32(3
2a)を該マイクロコンピュータシステムのソフトウェア
上で実現する。したがって、図1(a) において破線で囲
んだ表示制御手段29とタイマ31、表示モード制御手段32
(32a) は、図5のシステム制御マイコン5上で実現す
る。
【0085】(2)作動 1)メインルーチン 図2は、実施例の作動を説明する図で、システム制御マ
イコンのメインルーチンを示すYAC II チャートであ
る。
【0086】本実施例のメインルーチン処理が図8(a)
に示す従来のプログラムと相違する点は、ステップ S30
4 〜ステップ S308 が追加されている点である。また、
新たにフラグを1つ設け、該フラグは目標位置の表示を
行っている際にセットする約束である。
【0087】すなわち、ステップ S304 で目標位置表示
フラグがセットされているか否かを判断し、目標位置が
表示されていればステップ S305 で10sec をタイマでカ
ウントする。
【0088】そして、ステップ S306 でカウント値が10
sec 経過しているか否かを判断し、10sec 経過していれ
ばステップ S307 で自車輛位置の表示画面に切り換え、
続いてステップ S308 で目標位置表示フラグをクリアす
る。
【0089】つまり、目標位置が表示されていても、10
sec 経過すると自車輛位置の表示に切り換わる。
【0090】2)表示切り換えスイッチ処理−1 図3(a) は、表示切り換えスイッチ処理−1を説明する
YCA II チャートである。尚、同図のステップ S401
〜ステップ S405 は、図2に示すメインルーチン処理中
のステップ S303 の一部である。
【0091】すなわち、この処理は表示切り換えスイッ
チ20(図7(a))が操作されると実行し、ステップ S401
で目標位置が表示地図の範囲外に在るのか否かを判断す
る。そして、範囲内であれば当該地図上に目標位置マー
カを表示する。
【0092】しかし、表示地図の範囲外に目標位置があ
るのであればステップ S402 で自車輛位置表示画面であ
るか否かを判断する。
【0093】そして、自車輛位置の表示画面であれば、
ステップ S403 で目標位置の表示画面に切り換えて目標
位置マーカを表示し、続いてステップ S404 で目標位置
表示フラグをセットする。また、ステップ S405 でタイ
マを起動する。尚、このタイマは、図2に示すメインル
ーチン処理中のステップ S305 のタイマである。
【0094】したがって、表示切り換えスイッチ20(図
7(a))を操作することによって、目標位置の表示画面が
アクセスされ、10sec 後に自車輛位置の表示画面に復帰
する。
【0095】(3)その他の実施例 1)表示切り換えスイッチ処理−2 図3(b) は、表示切り換えスイッチ処理−2を説明する
YCA II チャートである。
【0096】尚、この表示切り換えスイッチ処理−2を
実施するに当たっては、システム制御マイコン5(図
5)のメインルーチン処理には変更を必要としない。す
なわち、図8(a) のメインルーチン処理をそのまま用い
る。したがって、表示切り換えスイッチ処理−2は、先
の(2)の1)2)に説明した実施例とは別の実施例で
ある。
【0097】但し、図3(b) の表示切り換えスイッチ処
理−2に示すステップ S501 〜ステップ S505 は、図8
(a) に示すメインルーチン処理中のステップ S103 の一
部である。
【0098】すなわち、この処理は表示切り換えスイッ
チ20(図7(a) 参照) が操作されると実行し、ステップ
S501 で目標位置が表示地図の範囲外に在るのか否かを
判断する。そして、範囲内であれば当該地図上に目標位
置マーカを表示する。
【0099】しかし、表示地図の範囲外に目標位置があ
るのであればステップ S502 で自車輛位置表示画面であ
るか否かを判断する。そして、自車輛位置の表示画面で
あれば、ステップ S503 で自車輛位置と目標位置との距
離を求め、両位置を同時表示できる地図の縮尺を選択
し、縮小描画する。また、ステップ S504 で自車輛位置
を表す車輛マーカと目標位置とを表す目標位置マーカと
を表示する。
【0100】他方、ステップ S502 で自車輛位置の表示
画面でないのであれば、ステップ S505 で自車輛位置の
表示画面に復帰する。
【0101】2)地図階層と表示地図の選択 図4は、地図データの階層別記憶形態と表示地図の選択
手順を説明する図で、(a) は地図データの階層別テーブ
ル図、(b) は地図データ空間の論理モデル図、である。
【0102】先の1)のステップ S503 において、自車
輛位置と目標位置とを同時表示する地図縮尺選択の手順
例を以下に説明する。
【0103】一般的に地図データは、縮尺に応じて階層
別に記憶している。すなわち、図4(a) に例示すように
全国図、地方図、地域図、詳細図、住宅図のように階層
化して記憶している。
【0104】したがって、住宅図で自車輛位置と目標位
置とを同時表示できないのであれば、それよりも上層の
詳細図や地域図、・・・で同時表示できる。すなわち、
自車輛位置と目標位置との距離を求め、該距離を収容で
きる最も下位の地図階層を選択すればよい。
【0105】図4(a) は地図階層と収容可能な相互距離
との関係をテーブル化して整理した図で、相互距離Dが
1 以上の場合は全国図を選択し、L1 よりも小さくL
2 よりも大きければ地方図を選択する。以下同様に、L
3 <D<L2 であれば地域図、L4 <D<L3 D あれ
ば詳細図、D<L4 であれば住宅図、を選択する。但
し、L4 <L3 <L2 <L1 である。
【0106】他方、自車輛位置と目標位置との相互距離
は、図4(b) において自車輛位置をP1 としてその座標
を(X1,Y1)とし、目標位置をP2 としてその座標を
(X2,Y2)とすると、その相互間距離Dは次式(1) で与
えられる。
【0107】 D={(X2 −X1)2 +(Y2 −Y1)2 1/2 ----------(1)
【0108】したがって、式(1) で求めたDに該当する
地図階層を選択し、該地図データをアクセスして表示さ
せた後に自車輛位置と目標位置とを表示すればよい。
【0109】尚、地図データを読み出す際の中心座標P
3 は、自車輛位置と目標位置との中間位置である{X1
+(X2 −X1)/2 ,Y1 +(Y2 −Y1)/2}とす
ればよい。
【0110】ちなみに、以上のような階層選択・表示を
常時行うようにすれば、自車輛位置と目標位置とが接近
するにしたがって選択される地図が変わり、最終的に住
宅図上に自車輛位置と目標位置とを同時表示することが
できる。
【0111】
【発明の効果】以上のように本発明のナビゲーション装
置は、操作が簡単で視覚認識性に優れている。したがっ
て、自車輛位置と目標位置との確認を容易に行うことが
可能となる。
【0112】その結果、航行支援性に優れたナビゲーシ
ョン装置が実現し、一層安全な車輛の実現を支援するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を説明する図で、(a) は構成
を示すブロック図、(b) は地図データ空間と該空間上に
おける自車輛位置そして目標位置とを論理モデルで示し
た図、である。
【図2】実施例の作動を説明する図で、システム制御マ
イコンのメインルーチンを示すYAC II チャートであ
る。
【図3】表示切り換えスイッチ処理を説明するYAC I
I チャートで、(a) は表示切り換えスイッチ処理−1を
説明する図、(b) は表示切り換えスイッチ処理−2を説
明する図、である。
【図4】地図データの階層別記憶形態と表示地図の選択
手順を説明する図で、(a) は地図データの階層別テーブ
ル図、(b) は地図データ空間の論理モデル図、である。
【図5】ナビゲーション装置の構成を説明するブロック
図である。
【図6】システム制御マイコンのメモリ空間上に設けた
表示編集用メモリ空間を示す図である。
【図7】操作スイッチの配置例と表示画面を説明する図
で、(a) はスイッチの配置例をキーボードの正面から見
た図、(b) は表示切り換えスイッチを操作した場合の表
示画面の例を示す図、である。
【図8】システム制御マイコンの作動を説明するYAC
II チャートで、(a) はメインルーチン処理を示す図、
(b) は表示切り換えスイッチ処理を示す図、である。
【符号の説明】
1 地図データ記憶部 2 ロケーション検出部 3 データ通信部 4 表示部 5 システム制御マイコン(Microcompute
r) 6 操作スイッチ 7 通信バス 8 CD−ROM(Compact Disk − Read-
Only Memory) 9 デコーダ 10 CD−ROM制御マイコン 11 車輪速センサ 12 地磁気センサ 13 ロケーション演算マイコン 14 ドライバ 15 LCD(Liquid Crystal Display)表示
器 16 無線機 17 無線機制御マイコン 18 (18-1〜18-9) 表示編集空間(メモリ上の地図データ
空間) 18a 地図データ空間 19A 自車輛位置の表示出力画面 19B 目標位置の表示出力画面 19a 自車輛位置の表示出力 19b 目標位置の表示出力 19c 自車輛位置と目標位置の同時表示出力 20 表示切り換えスイッチ 21-1〜21-8 スクロールスイッチ 22 車輛マーカ 23 目標位置マーカ 24 メッセージ表示 (“メッセージ有
り”) 25 地図データ記憶手段 26 自車輛位置検出手段 27 データ通信手段 28 表示手段 29 表示制御手段 30,30a 表示切り換えスイッチ 31 タイマ 32,32a 表示モード制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地図データを記憶した地図データ記憶手
    段(25)と、 自車輛の位置を検出する自車輛位置検出手段(26)と、 データ発信局が送信・指示する目標位置座標データを受
    信するデータ通信手段(27)と、 少なくとも地図と自車輛の位置(22)と前記目標位置(23)
    とを描画する表示手段(28)と、 前記地図データ記憶手段(25)をアクセスして必要とする
    地図データを読み出すと共に前記表示手段(28)に当該地
    図を表示させ、併せて、前記自車輛位置検出手段(26)か
    ら得られる自車輛位置(22)と、前記データ通信手段(27)
    が受信した目標位置(23)とを前記表示手段(28)に表示し
    た地図に重ねて表示する表示制御手段(29)と、 自車輛位置(22)の表示から前記目標位置(23)の表示への
    表示切り換え指令を与える表示切り換えスイッチ(30)
    と、 経過時間測定の基準となるタイマ(31)と、 前記表示切り換えスイッチ(30)による表示切り換え指令
    に基づいて、自車輛位置(22)の表示から目標位置(23)の
    表示への表示切り換え命令を前記表示制御手段(29)へ与
    えると共に、該表示切り換えスイッチ(30)による表示切
    り換え指令を受信してからの経過時間を前記タイマ(31)
    で測定し、予め決めた所定の時間が経過した後は、自車
    輛位置(22)の表示への切り換え命令を前記表示制御手段
    (29)へ与える表示モード制御手段(32)と、 を備えて成ることを特徴とするナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】 地図データを記憶した地図データ記憶手
    段(25)と、 自車輛の位置を検出する自車輛位置検出手段(26)と、 データ発信局が送信・指示する目標位置座標データを受
    信するデータ通信手段(27)と、 少なくとも地図と自車輛の位置(22)と前記目標位置(23)
    とを描画する表示手段(28)と、 前記地図データ記憶手段(25)をアクセスして必要とする
    地図データを読み出すと共に前記表示手段(28)に当該地
    図を表示させ、併せて、前記自車輛位置検出手段(26)か
    ら得られる自車輛位置(22)と、前記データ通信手段(27)
    が受信した目標位置(23)とを前記表示手段(28)に表示し
    た地図に重ねて表示し、また、表示地図の縮尺を選択す
    る縮尺選択手段を備えた表示制御手段(29a) と、 表示地図の縮尺を変える指令を与える為の表示切り換え
    スイッチ(30a) と、 前記表示切り換えスイッチ(30a) による表示切り換え指
    令に基づいて、自車輛の位置(22)と目標位置(23)とを同
    時表示可能な地図の縮尺を選択する命令を前記表示制御
    手段(29a) へ与える表示モード制御手段(32a) と、 を備えて成ることを特徴とするナビゲーション装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07318357A (ja) * 1994-05-23 1995-12-08 Sumitomo Electric Ind Ltd ナビゲーション装置における地図表示方法
JPH0821737A (ja) * 1994-07-08 1996-01-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd ナビゲーション装置
JPH10103994A (ja) * 1996-10-15 1998-04-24 Aisin Aw Co Ltd ナビゲーション装置及びナビゲーション処理のためのコンピュータプログラムを記憶した媒体

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