JPH05180376A - 流体輸送構造体 - Google Patents

流体輸送構造体

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JPH05180376A
JPH05180376A JP3358834A JP35883491A JPH05180376A JP H05180376 A JPH05180376 A JP H05180376A JP 3358834 A JP3358834 A JP 3358834A JP 35883491 A JP35883491 A JP 35883491A JP H05180376 A JPH05180376 A JP H05180376A
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JP
Japan
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inner tube
fluid
tube
metal wire
fluid transport
Prior art date
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Pending
Application number
JP3358834A
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English (en)
Inventor
Ikuo Yokota
郁雄 横田
Atsushi Umeki
淳 梅木
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TOGAWA SANGYO KK
Original Assignee
TOGAWA SANGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 断熱性が大きく結露を防止でき、内部から外
部へまたは外部から内部への流体の浸透を完全に遮断で
き、内部を流れる流体による浸食を防止でき、しかも軽
量化を図り得る流体輸送構造体を提供すること。 【構成】 完全非発泡樹脂製の内管11の外周に、スパ
イラル状に金属線13を巻き付け、この金属線13を巻
き付けた内管11の外周に、発泡塩化ビニル製の外管1
4を一体に積層して構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアコンの受け皿で受
け止めた冷却水を排出する又は、液体輸送などの、屈曲
性と結露防止性とが要求される用途に適する流体輸送構
造体に関する。
【0002】
【従来の技術】図2はスプリング入り多重ホースの従来
技術の一例を示すもので、一部破断斜視図である。
【0003】この図2に示す従来技術では、一旦溶融し
た材料をテープ状に押し出すと共に、これをラセン状に
巻き内側に金属線を巻き付けて、テープ状の側縁を接着
するなどして成形したホースに発泡体を巻きつけさらに
チューブ被覆する。この従来技術によるスプリング入り
多重ホースは、スプリング1の作用により屈曲性を有
し、塩化ビニル製のカバー4および発泡ポリエチレン製
のテープ3の作用により相当の保温、保冷機能を有して
いる。
【0004】図3は他の従来技術として、特公昭54−
15302号公報に記載されている技術を示す断面図で
ある。
【0005】この図3に示す従来技術では、ホース壁6
を同一材料により内面6a側の部分と、外側6bを形成
している。前記内面6a側の部分は成形時に冷却して不
発泡層とし、外側6bの部分は発泡層としている。そし
て、内面6a側に螺旋状の補強線条5を組み込んでい
る。この従来技術においては、内面6a側に発泡部分が
殆どなく、補強線条5により補強され、発泡層である外
側6bの作用により相当の断熱性を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図2に
示す従来技術では、内面がフラットではなく、液体の残
留問題があり、又、内管側を流体の種類に対応させて、
耐食性を有する材料で形成することができない問題があ
り、積層数が多く重量が嵩む問題もある。
【0007】また、上記図3に示す従来技術では、内面
6a側を完全未発泡層に仕上げるには高度の技術を要
し、内面6a側に発泡部分が生じると、ホース壁の内側
から外側へまたは外側から内側へ流体が浸透してしまう
おそれがある。この図3に示す従来技術においても、発
泡性を有する樹脂で形成する必要があり、使用する樹脂
に制限を受け、したがって内面6a側を流体の種類に対
応させて、耐食性を有する材料で形成することが困難で
ある。
【0008】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、断熱性が大きく結露を
防止でき、内部から外部へまたは外部から内部への流体
の浸透を完全に遮断でき、液体の残留を軽減でき、内部
に通す流体による浸食を防止でき、しかも軽量化を図り
得る流体輸送構造体を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明流体輸送構造体は、完全非発泡樹脂製の内管
の外周に、スパイラル状に金属線を巻き付け、この金属
線を巻き付けた内管の外周に、発泡塩化ビニル製の外管
を一体に積層したものである。
【0010】また、上記目的を達成するため、本発明流
体輸送構造体は、前記内管を、その内部に流す流体に対
して耐食性を有する材料により形成したものであり、さ
らに前記外管の外周面を、凹凸を有する粗面としたもの
である。
【0011】
【作用】本発明では、内管の外周に金属線をスパイラル
状に巻き付け、その外周に発泡塩化ビニル製の外管を一
体に積層しているので、屈曲性を有していることはもと
より、発泡塩化ビニル製の外管の断熱作用で、内管内を
流れる流体の保温,保冷効果を高めることができるの
で、エアコン本体内に設けられた受け皿に溜まったドレ
ンを排出する用途等に利用して、結露を防止することが
できる。また、図2に示す従来例のように内管の内周面
がフラットでないと液体が残留したり、ゴミが付着する
ことがあるが、本発明では内周面をフラットとしたた
め、そのようなことはない。
【0012】また、本発明では内管を外管と独立に形成
し、かつ完全非発泡樹脂製としているので、流体が内部
から外部へまたは外部から内部へ浸透する不具合を完全
に解消することができるし、内部に流す流体の種類に対
応させて、内管を耐食性を有する材料を選択して形成で
きるので、流体による浸食を防止することができる。
【0013】さらに、本発明では内管と、スパイラル状
に巻かれた金属線と、外管とで屈曲性および断熱性とも
満足し得る構造に形成できるので、軽量化を図ることが
可能となる。
【0014】また、本発明では内管を耐食性を有する材
料で形成しているので、流体として化学薬品等を流す用
途に適応させることができる。
【0015】そして、本発明では外管の外周面を、凹凸
を有する粗面としているので、より一層効果的に結露を
防止することができる。実験の結果、発泡塩化ビニル製
の外管の表面を平滑面としたものに比べて、粗面にした
ものは結露が少ないことを確認している。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1によって説明
する。
【0017】図1は本発明流体輸送構造体の一実施例を
示す一部破断側面図である。この図1に示す流体輸送構
造体では、内管11と、金属線13と、外管14とを一
体化して構成されている。
【0018】前記内管11は、熱可塑性樹脂で形成され
ている。この熱可塑性樹脂として、オレフィン系樹脂,
塩化ビニル系樹脂,エチレン・酢酸ビニル共重合体樹
脂,オレフィン系エラストマー樹脂,ABS樹脂,AS
樹脂,ポリウレタン,ポリアミド,ポリエステル,シリ
コーン樹脂,フッ素樹脂等が使用できる。これらの熱可
塑性樹脂のうちから、内管11を形成する材料には、内
管11の内部を通す流体の種類に対応させて、耐食性を
有する材料が選択して使用され、さらに好ましくは柔軟
性を有するオレフィン系エラストマー樹脂,エチレン・
酢酸ビニル共重合体樹脂,可塑化塩化ビニル樹脂,低密
度ポリエチレンポリウレタン等が使用される。また、内
管11は表面を平滑面としたものでもよく、表面を凹凸
を有する粗面としたものや、スパイラル状の溝を有する
ものでもよく、この実施例ではスパイラル状の溝12を
有しているものを用いている。
【0019】前記金属線13は、内管11の外周に形成
されたスパイラル状の溝12に沿って巻き付けられてい
る。
【0020】前記外管14は、発泡塩化ビニルにより形
成されている。そして、この外管14はスパイラル状に
金属線13を巻き付けた内管11の外周に、一体に形成
されている。この塩化ビニルの発泡体の比重は、0.8
以下が好ましい。また、この外管14の外周面は、図面
からも分かるように、凹凸を有する粗面15に形成され
ている。
【0021】この流体輸送構造体は、例えば次のように
製造される。まず、第1の押出成形機により完全非発泡
樹脂製で、かつ外周面にスパイラル状の溝12を有する
内管11を成形し、その内管11を巻線機に連続的に送
る。
【0022】前記巻線機では、内管11の外周面に金属
線13をスパイラル状の溝12に沿って巻き付け、この
金属線13を巻き付けた内管11を第2の押出成形機に
連続的に送る。
【0023】前記第2の押出成形機では、金属線13が
巻き付けられた内管11の外周面に、発泡塩化ビニルに
より外管14を積層し、一体に形成する。また、同第2
の押出成形機の金型により、外管14の外周面に凹凸を
付け、粗面15に仕上げる。
【0024】以上のように成形した流体輸送構造体で
は、内管11の外周に金属線13をスパイラル状に巻き
付け、その外周に発泡塩化ビニル製の外管14を一体に
積層しているので、屈曲性を有している外、発泡塩化ビ
ニル製の外管14の断熱作用により、内管11内を流れ
る流体の保温,保冷効果を大幅に向上させることができ
る。
【0025】また、内管11を外管14と独立に形成
し、かつ完全非発泡樹脂により形成しているので、流体
が半径方向の内部から外部へまたは外部から内部へ浸透
する不具合を完全に解消することができる。しかも、内
管11を外管14と別個に形成しているので、内管11
をその内部に流す流体の種類に対応させて、耐食性を有
する材料で形成することができ、したがって浸食性を持
たせることができる。
【0026】さらに、内管11と、スパイラル状に巻き
付けた金属線13と、外管14との三部材で形成してい
るので、煩雑な構造のものに比較して、軽量化を図るこ
とができる。
【0027】次に、本発明につき外管14の外周面を平
滑面としたものと、粗面としたものとについて、結露試
験の結果を説明する。
【0028】<試験方法> (1) 試験対象物 内管:完全非発泡塩化ビニル製 外管:発泡塩化ビニル製 内管の内径:11mm 内管の外径:13mm 外管の外径:22mm ホースA:外管の外周面を平滑面としたもの ホースB:外管の外周面を粗面としたもの (2) エアコン本体で発生した冷水を、エアコン本体
の下部に配置された受け皿に受け止め、この受け皿から
屋外のドレンホース(ポリエチレン製コルゲート管)ま
での接続管として使用した。 (3) エアコンにより室温を高温にし、加湿器により
湿度を高めた。 (4) 試験用の各ホースを約50cmに切断し、それぞ
れU字型に曲げ、糸で吊った。 (5) 氷で冷やした水(約3〜4℃)を各ホースに注
いだ。 (6) 15分後に水を入れ替え、30分後に結露水分
を測定した。 (7) 測定方法:濾紙(以下、「ペーパ」という)を
縦60mm,横30mmの四角形に切断し、吸湿前の重量を
電子天秤で計った。そして、1 回目の試験ではペーパを
U字型のホースの最下部に当て、2回目の試験ではペー
パをU字型のホースの側部のほぼ中間に当て、結露した
水分を吸収させ、同じ天秤で重量を計った。
【0029】以上の試験結果を表1に示す。
【0030】本発明にかかるホースA,Bとも従来技術
に比較して、結露による水分が少ないという結果が得ら
れたが、とりわけ外管の外周面を粗面としたホースB
は、結露による水分が著しく少ないことが分かった。つ
まり、外管の外周面を粗面に形成することによって、よ
り一層結露しにくくすることができる。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば内
管の外周に金属線をスパイラル状に巻き付け、その外周
に発泡塩化ビニル製の外管を一体に積層しているので、
屈曲性を有していることはもとより、発泡塩化ビニル製
の外管の断熱作用で、内管内を流れる流体の保温,保冷
効果を大幅に高めることができるという効果があり、こ
れによりエアコン本体内に設けられた受け皿に溜まった
ドレンを排出する用途等に利用して、結露を防止し得る
効果がある。
【0033】また、本発明によれば内管を外管と独立に
形成し、かつ完全非発泡樹脂製としているので、流体が
内部から外部へまたは外部から内部へ浸透する不具合を
完全に解消し得る効果を有する外、内部に流す流体の種
類に対応させて、流体輸送構造体の内管を、耐食性を有
する材料を選択して形成できるので、流体による浸食を
防止し得る効果がある。
【0034】さらに、本発明よれば内管と、スパイラル
状に巻かれた金属線と、外管とで屈曲性および断熱性と
も満足し得る構造に形成できるので、軽量化を図り得る
効果もある。
【0035】また、本発明によれば内管を、耐食性を有
する材料で形成しているので、流体として化学薬品等を
流す用途に適応させ得る効果がある。また、内管の内周
面がフラットであるため、液体の残留がない利点があ
る。
【0036】さらに、本発明によれば外管の外周面を、
凹凸を有する粗面としているので、より一層効果的に結
露を防止し得る効果があ。実験により、発泡塩化ビニル
製の外管の表面を平滑面としたものに比べて、粗面にし
たものは結露が明らかに少ないことを確認している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明流体輸送構造体の一実施例を示す一部破
断側面図である。
【図2】従来技術の一例を示す一部破断斜視図である。
【図3】従来技術の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
11 完全非発泡樹脂製の内管 12 スパイラル状の溝 13 金属線 14 発泡塩化ビニル製の外管 15 外管の外周面に凹凸を付けた粗面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/30 101 F16L 59/153 9138−3J // B32B 15/02 7148−4F

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 完全非発泡樹脂製の内管の外周に、スパ
    イラル状に金属線を巻き付け、この金属線を巻き付けた
    内管の外周に、発泡塩化ビニル製の外管を一体に積層し
    たことを特徴とする流体輸送構造体。
  2. 【請求項2】 前記内管を、その内部に流す流体に対し
    て耐食性を有する材料により形成したことを特徴とする
    請求項1記載の流体輸送構造体。
  3. 【請求項3】 前記外管の外周面を、凹凸を有する粗面
    としたことを特徴とする請求項1記載の流体輸送構造
    体。
  4. 【請求項4】 前記内管の内周面はフラットで、液体の
    残留が防せげることを特徴とする請求項1記載の流体輸
    送構造体。
JP3358834A 1991-12-27 1991-12-27 流体輸送構造体 Pending JPH05180376A (ja)

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JP3358834A JPH05180376A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 流体輸送構造体

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JP3358834A JPH05180376A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 流体輸送構造体

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JPH05180376A true JPH05180376A (ja) 1993-07-20

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JP3358834A Pending JPH05180376A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 流体輸送構造体

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030017684A (ko) * 2001-08-21 2003-03-04 박형진 냉방기용 드레인 호스와 그 제조방법 및 장치
JP2013043094A (ja) * 2011-08-26 2013-03-04 Eaton Corp コード様式の柔軟性ゴルフグリップを製造する方法
CN111590974A (zh) * 2020-05-20 2020-08-28 安徽英标新材料科技有限公司 一种复合型的硬质pvc落水管

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