JPH05179970A - リード弁付2サイクルエンジンの吸気通路構造 - Google Patents

リード弁付2サイクルエンジンの吸気通路構造

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JPH05179970A
JPH05179970A JP3359232A JP35923291A JPH05179970A JP H05179970 A JPH05179970 A JP H05179970A JP 3359232 A JP3359232 A JP 3359232A JP 35923291 A JP35923291 A JP 35923291A JP H05179970 A JPH05179970 A JP H05179970A
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reed valve
intake passage
intake
passages
passage
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Tsugunori Konakawa
嗣教 粉川
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リード弁に貫設される吸入通路の上流端開口
がほぼ長方形状である場合に、この上流端開口に連通す
る吸気通路から上記吸入通路への変移部と、同上リード
弁の吸入通路において、吸気抵抗が大きくならないよう
にし、もって、エンジン性能を向上させる。 【構成】 リード弁48の吸入通路62,72の上流端
開口62a,72aがほぼ長方形状をなしている。この
上流端開口62a,72aに連通する吸気通路84を互
いに並設される複数の通路84a,84aで構成する。
これら各通路84a,84aの下流端開口84bを吸入
通路62,72の上流端開口62a,72aに対し、そ
の長手方向に並設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、リード弁付2サイク
ルエンジンの吸気通路構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車等に搭載される2サイクルエ
ンジンには、従来、実開平3‐10236号公報で示さ
れるものがある。これによれば、リード弁に貫設された
吸入通路を通してクランクケースの外部から内部へ向う
方向へのみ吸気の通過が許容されるようになっている。
また、上記上流端開口に吸気を導く吸気通路が設けられ
ている。そして、エンジンの作動時には、上記吸気通路
と上記リード弁の吸入通路とを順次通して、吸気たる混
合気がクランクケース内に吸入され、ここで、一旦予圧
縮される。次に、この予圧縮された混合気が掃気ポート
を通し燃焼室に送り込まれて、燃焼させられ、これによ
り、エンジンが動力を出力するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記リード
弁の吸入通路の上流端開口は、通常、ほぼ長方形状であ
るのに対し、吸気通路は断面が円形となっている。この
ため、この吸気通路から上記吸入通路への変移部では、
断面の形状変化が大きく、よって、この変移部を吸気が
通過するときには、同上変移部の内面に沿って境界層剥
離が生じ、吸気抵抗が大きくなる。また、上記境界層剥
離が生じると、リード弁の吸入通路において吸気が偏流
することになる。このため、上記吸入通路の下流端開口
の一部を多くの吸気が通過することになって、更に吸気
抵抗が大きくなる。そして、上記吸気抵抗が大きくなる
ことにより、充填効率等のエンジン性能の向上が阻害さ
れるという問題がある。
【0004】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、リード弁に貫設される吸入通路の上
流端開口がほぼ長方形状である場合に、この上流端開口
に連通する吸気通路から上記吸入通路への変移部と、同
上リード弁の吸入通路において吸気抵抗が大きくならな
いようにし、もって、エンジン性能を向上させることを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の特徴とするところは、リード弁の吸入通路
の上流端開口がほぼ長方形状をなし、この上流端開口に
連通する吸気通路を複数の通路で構成し、これら各通路
の下流端開口を上記吸入通路の上流端開口に対し、その
長手方向に並設した点にある。なお、上記吸入通路の上
流端開口近傍で、吸気通路を構成する複数の通路を互い
に合流させてもよい。
【0006】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。図1
において、リード弁48の吸入通路62,72の上流端
開口62a,72aがほぼ長方形状をなし、この上流端
開口62a,72aに連通する吸気通路84を互いに並
設される複数の通路84a,84aで構成し、これら各
通路84a,84aの下流端開口84bを吸入通路6
2,72の上流端開口62a,72aに対し、その長手
方向に並設してある。このため、上記吸気通路84から
吸入通路62,72への変移部の断面変化が小さくな
る。よって、混合気(吸気)91が上記吸気通路84か
ら吸入通路62,72へ流入するとき、上記変移部の内
面に沿って境界層剥離の生じることが防止され、吸気抵
抗の増加が抑えられる。
【0007】また、上記したように境界層剥離の生じる
ことが防止されるため、リード弁48の吸入通路62,
72において混合気(吸気)91が偏流することが防止
され、この吸入通路62,72の各部を混合気(吸気)
91が均等に流れることから、この点でも吸気抵抗の増
加が抑制される。
【0008】なお、上記の場合、図8や図9で示すよう
に、上流端開口62a,72a近傍で、吸気通路84を
構成する複数の通路84a,84aを互いに合流させて
もよい。このようにすると、上記各通路84a,84a
の下流端開口84b,84bの全体的な形状が、上記吸
入通路62,72の上流端開口62a,72aの全体的
な形状に更に近づくこととなり、混合気(吸気)91は
吸気通路84から吸入通路62,72側に更に円滑に流
入する。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。 (第1実施例)図1から図9は第1実施例を示してい
る。図2において、符号1は車両たる自動二輪車であ
る。また、図中矢印Frはその前方を示し、下記の左右
とは上記前方に向っての方向をいう。上記自動二輪車1
の車体フレーム2はその前端にヘッドパイプ3を有し、
このヘッドパイプ3から後下方に向って左右一対の主フ
レーム4が延びている。また、これら各主フレーム4の
後端から下方に向ってリヤアームブラケット5が延びて
いる。
【0010】上記ヘッドパイプ3にはフロントフォーク
7が操向自在に支承されている。このフロントフォーク
7の下端に前輪8が支承され、上端にはハンドル9が取
り付けられている。上記リヤアームブラケット5には枢
支軸10によりリヤアーム11が上下揺動自在に枢支さ
れている。このリヤアーム11の揺動端に後輪12が支
承され、上記主フレーム4の後端とリヤアーム11との
間には緩衝器13が架設されている。また、上記主フレ
ーム4の後端から後上方に向って突出するシートフレー
ムが設けられ、このシートフレーム上にシート16が取
り付けられている。
【0011】上記主フレーム4の下方にエンジン18が
設けられ、このエンジン18は同上主フレーム4とリヤ
アームブラケット5とに上記枢支軸10とボルト19と
によって支持されている。このエンジン18は4気筒の
2サイクルエンジンで、そのクランクケース20の前下
面側から前下方に向って左、右下気筒21が突出してい
る。また、同上クランクケース20の前上面側から前上
方に向って左、右上気筒22が突出し、これら下気筒2
1と上気筒22の交角は側面視でほぼ90°をなしてい
る。
【0012】上記クランクケース20の後部には動力伝
達装置24が連設され、この動力伝達装置24の出力鎖
車25と、上記後輪12に取り付けられた入力鎖車26
とに伝動チェーン27が巻き掛けられている。そして、
上記エンジン18の動力が上記伝動チェーン27等を介
して後輪12に伝えられ、自動二輪車1が路面28上を
走行可能となっている。その他、30は燃料タンク、3
1は排気管である。
【0013】図3から図5において、上記クランクケー
ス20内のクランク室33には左右に延びる上下一対の
クランク軸34が支承されている。上記下気筒21は同
上クランクケース20の前下面側から前下方に向って突
出するシリンダ35を有し、このシリンダ35はクラン
クケース20に対し、図4で示すように正面視で左右ボ
ルト35a,35aによりねじ止めされている。同上シ
リンダ35の突出端にはシリンダヘッド36が取り付け
られている。同上シリンダ35には、その軸心37上で
ピストン38が摺動自在に嵌入され、このピストン38
と上記両クランク軸34のうち下側のクランク軸34が
連接棒39により連結されている。
【0014】上記シリンダ35、シリンダヘッド36、
およびピストン38で囲まれた空間が燃焼室41であ
り、この燃焼室41に臨む点火プラグ40が上記シリン
ダヘッド36に取り付けられている。上記クランクケー
ス20には、クランク室33に通じる吸気ポート42が
形成されている。この吸気ポート42は、正面視で上記
左右ボルト35a,35a間におけるクランクケース2
0に形成されている。また、上記シリンダ35には上記
クランク室33を燃焼室41に連通させる掃気ポート4
4が形成されている。一方、同上燃焼室41を外部に連
通させる排気ポート45が形成され、この排気ポート4
5に前記排気管31が連結されている。上記シリンダ3
5とシリンダヘッド36には水ジャケット46が形成さ
れている。
【0015】上記吸気ポート42に連なるように吸気の
上流側に向って、順次、リード弁48とスロットル弁4
9とが設けられ、これらリード弁48とスロットル弁4
9とは下気筒21と上気筒22の間に配設されている。
上記スロットル弁49への走行風の導入は、ヘッドパイ
プ3の前方に突出させた空気導入管により行なわれる。
【0016】図2、図3、および図5において、前記上
気筒22は上記した下気筒21と同構成であり、シリン
ダ54等を有している。また、このシリンダ54に対応
してクランクケース20に形成された吸気ポートには、
上記下気筒21に対応して設けたリード弁48やスロッ
トル弁49と同構成の他のリード弁55やスロットル弁
56が設けられ、これらリード弁55やスロットル弁5
6は上記下気筒21用のリード弁48とスロットル弁4
9に隣接して設けられている。更に、上記上気筒22の
ピストンは前記クランク軸34のうち上側のクランク軸
に連接棒により連結されている。また、両クランク軸3
4はチェーンにより互いに連動連結され、そのうちの一
つのクランク軸34に前記動力伝達装置24の入力軸が
連結されている。
【0017】図1、図3、図4、および図6から図9に
おいて、説明の便宜上、図3で示すように下気筒21の
シリンダ35の軸心37を垂直にみた状態で説明する。
【0018】前記リード弁48は上下に一対となる上、
下リード弁58,59で構成されている。上記下リード
弁59は、側面断面がほぼV字状箱形をなす下リード弁
本体60を有している。この下リード弁本体60はクラ
ンク室33内に向うに従い先細となっており、この下リ
ード弁本体60の基部には外向きフランジ61が一体成
形されている。上記下リード弁本体60の内部に吸入通
路62が貫設されている。この吸入通路62の上流端開
口62aは上記下リード弁本体60の基部端に開口して
いる。また、同上吸入通路62の下流端開口62bは同
上下リード弁本体60の上、下面壁にそれぞれ形成され
る4つの開口で構成され、これら下流端開口62bの各
開口は互いに同形同大をなして、左右に向って並設され
ている。これら下流端開口62bをそれぞれ開閉自在に
閉じる上、下弁体64が設けられ、これらのうち上側の
弁体64の一端が第1ボルト66により下リード弁本体
60の基部の上面壁にねじ止めされている。また、下側
の弁体64の一端はストッパ67と共に第2ボルト68
により、同上下リード弁本体60の基部の下面壁にねじ
止めされている。
【0019】一方、前記上リード弁58は、側面断面が
円弧状箱形をなす上リード弁本体70を有している。こ
の上リード弁本体70はクランク室33内に向うに従い
先細となっており、この上リード弁本体70の基部には
外向きフランジ71が一体成形されている。上記上リー
ド弁本体70の内部には吸入通路72が貫設されてい
る。この吸入通路72の上流端開口72aは上記上リー
ド弁本体70の基部端に開口している。また、同上吸入
通路72の下流端開口72bは同上上リード弁本体70
の上面壁に形成される3つの開口で構成され、下流端開
口72bの各開口は互いに同形同大をなして、左右に向
って並設されている。この下流端開口72bを開閉自在
に閉じる弁体74が設けられ、この弁体74の一端がス
トッパ75と共に第3ボルト76により上リード弁本体
70の基部の上面壁にねじ止めされている。
【0020】上記上リード弁58の外向きフランジ71
には嵌合孔77が形成され、この嵌合孔77に、その後
方から前記下リード弁本体60が嵌入されて、前記両外
向きフランジ61,71が互いに重ね合わされている。
この場合、前記第1ボルト66により上リード弁本体7
0の基部の下面壁が下リード弁本体60の基部の上面壁
に共締めされており、これにより、上、下リード弁5
8,59が強固に一体化されている。また、上記第1ボ
ルト66、およびこの第1ボルト66のねじ付け用工具
を挿通させる作業孔78が上リード弁本体70の基部の
上面壁に形成され、この各作業孔78は、上リード弁本
体70に取り付けられた弁体74によって閉じられる。
【0021】図3から図5において、上記両外向きフラ
ンジ61,71は第1取付ボルト79と第2取付ボルト
80とにより、前記吸気ポート42の開口縁に着脱自在
にねじ止めされている。上記第2取付ボルト80は、上
気筒22用のリード弁55のねじ止めに兼用されてい
る。また、上記下リード弁59の外向きフランジ61に
は、前記スロットル弁49内を上リード弁本体70内に
連通させる連通孔81が形成されている。
【0022】上記スロットル弁49は、上記両外向きフ
ランジ61,72に連なるスロットルボディ83を有
し、このスロットルボディ83内の吸気通路84にはバ
タフライ式のスロットル弁体85が設けられている。上
記スロットルボディ83は前記第1取付ボルト79と第
2取付ボルト80によりクランクケース20側に着脱自
在にねじ止めされている。また、同上スロットルボディ
83は第3取付ボルト86によっても同上クランクケー
ス20側に着脱自在にねじ止めされている。つまり、上
記リード弁48とスロットルボディ83とは第1取付ボ
ルト79、第2取付ボルト80、および第3取付ボルト
86によりクランクケース20側に着脱自在に共締めさ
れている。
【0023】図6と図7において、上記両外向きフラン
ジ61,71の間にはガスケット87が介設されてい
る。このガスケット87を異なる厚さの他のガスケット
87に交換すれば、上リード弁58と下リード弁59の
相対位置が調整できるようになっている。
【0024】図3と図5において、上記スロットルボデ
ィ83の上面壁には、その左右ほぼ中央に燃料噴射弁8
8が取り付けられている。そして、エンジン18の作動
時に、ピストン38が下死点(図3にて図示)から上昇
し始めると、エンジン18外部の空気89がスロットル
ボディ83内の吸気通路84に吸入され、この空気89
に向って上記燃料噴射弁88により燃料90が噴射され
る。
【0025】更に、吸気である上記空気89と燃料90
の混合気91が上記吸気通路84により下リード弁本体
60と上リード弁本体70の各吸入通路62,72に導
かれ、ここから、クランク室33に吸入される。この
際、各弁体64,74は、上記ピストン38の上昇に伴
って生じるクランク室33内の負圧により弾性的に開弁
変形して、自動的に開き、上記クランク室33内に向っ
てのみ混合気91の通過を許容する。また、弁体64,
74が開弁し過ぎることは、これらの弾性変形部分が前
記各ストッパ67,75と吸気ポート42の上、下面に
形成した円弧凸状のストッパ面に当接することや、上リ
ード弁本体70の下面に形成した円弧凸状のストッパ面
92に当接することにより防止される。
【0026】また、上記ピストン38の上昇時には、こ
のピストン38によって既に燃焼室41に送り込まれて
いた混合気91が圧縮される。上記ピストン38が上死
点近傍に位置したとき、燃焼室41内の混合気91が十
分に圧縮されて、点火プラグ40によって、点火燃焼さ
せられる。すると、ピストン38が押し下げられる。こ
の際、上記各弁体64,74はクランク室33内の圧力
で自動的に閉弁して、前記したようにクランク室33に
吸入されていた混合気91の逆流が防止される。そし
て、この混合気91が予圧縮され、この予圧縮された混
合気91が掃気ポート44を通って燃焼室41に送り込
まれる。一方、前記燃焼により生じた燃焼室41内の燃
焼ガス93は排気ポート45を通って排気される。上記
ピストン38が再び上昇すると、上記作用が繰り返さ
れ、エンジン18から動力が出力される。
【0027】図4において、上リード弁本体70の左右
幅寸法lは下リード弁本体60の幅寸法Lよりも小さく
されている。これにより、上記上リード弁本体70の左
右側部が、前記クランクケース20にシリンダ35をね
じ止めした前記ボルト35aと干渉し合うことが防止さ
れている。一方、上記下リード弁本体60は、上リード
弁本体70の下方に位置して上記ボルト35aとは、干
渉し合わないため、このボルト35aにかかわりなく下
リード弁本体60の幅寸法Lは大きくされ、この下リー
ド弁本体60の吸入通路62の断面積が大きくされてい
る。これにより、吸入通路62,72の断面積が全体と
して大きくなり、この吸入通路62,72を通る混合気
91の吸気抵抗が小さくされて、充填効率の向上が図ら
れている。
【0028】また、上記したように吸入通路62,72
の断面積が全体として大きくされた分、これらの各下流
端開口62b,72bを通る混合気91の単位面積当り
の量が減ることとなり、よって、各弁体64,74の開
弁変形量が小さくて済む。このため、クランク室33の
負圧に対するこれら各弁体64,74の開、閉弁動作の
応答性が向上し、この点でも、エンジン18の性能向上
が図られている。更に、上記したように上リード弁58
と下リード弁59とが幅寸法で相違していることに加え
て、上記上リード弁58における吸入通路62の下流端
開口62bが左右に向って一列に形成され、これに対
し、下リード弁59における吸入通路72の下流端開口
72bは左右に向って上下二列配置されている。
【0029】このため、混合気91は上リード弁58の
吸入通路72よりも下リード弁59の吸入通路62をよ
り多く通ることとなり、つまり、混合気91は掃気ポー
ト44から比較的に遠い下リード弁59の吸入通路62
を多く通ってクランク室33に吸入されることとなる。
よって、リード弁48を通ってクランク室33に吸入さ
れた混合気91が掃気ポート44に短絡的に流入するこ
とが防止されることから、混合気91はクランク室33
で十分に混合された後、上記掃気ポート44を通って燃
焼室41に送り込まれることとなる。この結果、燃焼室
41における着火、燃焼が確実に行なわれ、エンジン1
8の性能が向上することとなっている。
【0030】前記空気89や混合気91が下リード弁本
体60内と上リード弁本体70内とに分かれて流入する
部分において、この流れを整流させる整流板94が上記
下リード弁59の外向きフランジ61に一体的に突設さ
れている。この整流板94は、各吸入通路62,72に
流れ込もうとする混合気91が境界層剥離を生じようと
することを防止し、これにより、吸気抵抗が大きくなる
ことが防止されている。また、前記燃料噴射弁88の燃
料噴射をある方向に定めることと、上記整流板94の形
状や突出方向を選択することにより、リード弁48の各
吸入通路62,72へ所望の燃料噴射量を分配させるこ
とができる。
【0031】図1、図3から図5、図8、および図9に
おいて、上記各上流端開口62a,72aはいずれも左
右に細長いほぼ長方形状をなし、これら全体としても左
右に長いほぼ長方形状をなしている。一方、上記スロッ
トルボディ83の吸気通路84は、互いに並設される左
右一対の通路84a,84aで構成され、各通路84a
は断面がそれぞれ円形をなしている。また、これら両通
路84a,84a間には仕切壁95が介在し、95aは
この仕切壁95の下流端縁である。
【0032】特に、図1において、上記したようにリー
ド弁48の上流端開口62a,72aが全体として左右
に長い長方形状であるのに対応して、吸気通路84が左
右一対の通路84a,84aで構成され、かつ、これら
各通路84a,84aの下流端開口84bが上記上流端
開口62a,72aに対し、その左右長手方向に並設さ
れている。このようにして、上記スロットルボディ83
の吸気通路84からリード弁48の各吸入通路62,7
2への変移部の断面変化が小さくなるようにされてい
る。このため、混合気91は上記吸気通路84から吸入
通路62,72へ円滑に流入し、吸気抵抗の増加が抑制
される。
【0033】図3、図8、および図9において、上記上
流端開口62a,72a近傍で、上記複数の通路84
a,84aは互いに合流している。このようにして、上
記各通路84a,84aの下流端開口84b,84bの
全体的な形状が、上記上流端開口62a,72aの全体
的な形状に更に近づけられている。このため、混合気9
1は吸気通路84から吸入通路62,72側に更に円滑
に流入することとなっている。
【0034】図5、図8、および図9において、上記ス
ロットル弁体85は上記各通路84aに、それぞれ設け
られる円形の弁体85a,85aで構成され、これら弁
体85a,85aは個々に開閉可能とされている。そし
て、エンジン18の低速域では、一方の弁体85aのみ
が開閉させられ、高速域では、両弁体85aが同時に開
閉させられるようになっている。この場合、両弁体85
aは一体的に開閉させるようにしてもよい。なお、上記
構成や作用は、上気筒22や、これに対応するリード弁
55やスロットル弁56についても同じである。また、
上記エンジン18は、側面の交角が90°をなすそれぞ
れ単一の下気筒21と上気筒22とで構成してもよく、
この場合、これら下気筒21と上気筒22は単一のクラ
ンク軸34を駆動させる。更に、リード弁48における
下流端開口62b,72bの数は上記実施例に限定され
ず、これ以外の単数もしくは複数にしてもよい。
【0035】図10から図25は第2〜第8実施例を示
している。なお、これら各実施例と上記第1実施例とが
共通する構成や作用については、図面に共通の符号を付
してその説明を省略し、異なる部分について説明する。
また、下記の各実施例においても燃料噴射弁88が設け
られるが、その図示は省略してある。この場合、上記燃
料噴射弁88を単一にして、各通路84a,84aの合
流部に噴射させるようにしてもよい。また、各燃料噴射
弁88を各通路84a,84aに対しそれぞれ設けて、
その上流側、もしくは下流側に噴射させるようにしても
よい。更に、この燃料噴射弁88の取り付け位置はスロ
ットルボディ83の前、後面、側面のいずれであっても
よい。
【0036】(第2実施例)図10から図12は第2実
施例を示している。これによれば、吸気通路84の長手
方向とほぼ同方向に各吸入通路62,72が延び、上リ
ード弁58は前記第1実施例の下リード弁59とほぼ同
形状となっている。また、整流板94は上リード弁58
に形成され、この整流板94の先端は仕切壁95の下流
端縁95aと交差している。
【0037】(第3実施例)図13から図15は、第3
実施例を示している。これによれば、スロットルボディ
83に吸気通路84が一対設けられており、一方の吸気
通路84が上リード弁58の吸入通路72に連結され、
他の吸気通路84が下リード弁59の吸入通路62に連
結されている。また、各通路84aと弁体85aとはい
ずれも長円形をなしている。96は上記両吸気通路8
4,84間に設けられる他の仕切壁である。他は第2実
施例と同様である。
【0038】(第4実施例)図16と図17は、第4実
施例を示している。これによれば、リード弁48は、第
1実施例で示した下リード弁59の形状とされている。
また、スロットル弁体85はスライド式とされている。
また、仕切壁95の下流端縁95aの各端部がリード弁
48の吸入通路62内に嵌め込まれている。
【0039】(第5実施例)図18と図19は第5実施
例を示している。これによれば、各通路84a,84a
の下流端開口84b,84bは合流していない。他は第
1実施例と同様である。
【0040】(第6実施例)図20と図21は、第6実
施例を示している。これによれば、各通路84a,84
aの下流端開口84b,84bは合流していない。他は
第2実施例と同様である。
【0041】(第7実施例)図22と図23は、第7実
施例を示している。これによれば、各通路84a,84
aの下流端開口84b,84bは合流していない。他は
第3実施例と同様である。
【0042】(第8実施例)図24と図25は第8実施
例を示している。これによれば、各通路84a,84a
の下流端開口84b,84bは合流していない。他は第
4実施例と同様である。
【0043】
【発明の効果】この発明によれば、リード弁の吸入通路
の上流端開口がほぼ長方形状をなし、この上流端開口に
連通する吸気通路を互いに並設される複数の通路で構成
し、これら各通路の下流端開口を吸入通路の上流端開口
に対し、その長手方向に並設したため、上記吸気通路か
ら吸入通路への変移部の断面変化が小さくなる。よっ
て、吸気が上記吸気通路から吸入通路へ流入するとき、
上記変移部の内面に沿って境界層剥離の生じることが防
止され、吸気抵抗の増加が抑えられる。また、上記した
ように境界層剥離の生じることが防止されるため、リー
ド弁の吸入通路において吸気が偏流することが防止さ
れ、この吸入通路の各部を吸気が均等に流れることか
ら、この点でも吸気抵抗の増加が抑制される。よって、
吸気抵抗が増加しない分、充填効率等のエンジン性能が
向上する。
【0044】なお、上記の場合、吸入通路の上流端開口
近傍で、吸気通路を構成する複数の通路を互いに合流さ
せてもよい。このようにすると、上記各通路の下流端開
口の全体的な形状が、上記吸入通路の上流端開口の全体
的な形状に更に近づくこととなり、このため、吸気は吸
気通路から吸入通路側に更に円滑に流入して、上記吸気
抵抗を更に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例で、図3の1‐1線矢視図である。
【図2】第1実施例で、自動二輪車の全体側面図であ
る。
【図3】第1実施例で、下気筒の軸心を垂直にみた状態
におけるエンジンの側面断面図である。
【図4】第1実施例で、図3の4‐4線矢視図である。
【図5】第1実施例で、図3の5‐5線矢視図である。
【図6】第1実施例で、リード弁の側面展開図である。
【図7】第1実施例で、リード弁の平面展開図である。
【図8】第1実施例で、図1の8‐8線矢視断面図であ
る。
【図9】第1実施例で、図1の9‐9線矢視断面図であ
る。
【図10】第2実施例で、リード弁の縦断面図である。
【図11】第2実施例で、図10の11‐11線矢視断
面図である。
【図12】第2実施例で、図10の12‐12線矢視断
面図である。
【図13】第3実施例で、リード弁の縦断面図である。
【図14】第3実施例で、図13の14‐14線矢視断
面図である。
【図15】第3実施例で、図13の15‐15線矢視断
面図である。
【図16】第4実施例で、リード弁の縦断面図である。
【図17】第4実施例で、図16の17‐17線矢視断
面図である。
【図18】第5実施例で、リード弁の縦断面図である。
【図19】第5実施例で、図18の19‐19線矢視断
面図である。
【図20】第6実施例で、リード弁の縦断面図である。
【図21】第6実施例で、図20の21‐21線矢視断
面図である。
【図22】第7実施例で、リード弁の縦断面図である。
【図23】第7実施例で、図22の23‐23線矢視断
面図である。
【図24】第8実施例で、リード弁の縦断面図である。
【図25】第8実施例で、図24の25‐25線矢視断
面図である。
【符号の説明】 18 エンジン 20 クランクケース 33 クランク室 42 吸気ポート 48 リード弁 49 スロットル弁 62 吸入通路 62a 上流端開口 62b 下流端開口 64 弁体 72 吸入通路 72a 上流端開口 72b 下流端開口 74 弁体 83 スロットルボディ 84 吸気通路 84a 通路 84b 下流端開口 91 混合気(吸気)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リード弁に貫設された吸入通路を通し
    て、クランクケースの外部から内部へ向う方向へのみ吸
    気の通過を許容するようにし、かつ、上記吸入通路の上
    流端開口に吸気を導く吸気通路を設け、同上吸入通路の
    上流端開口をほぼ長方形状としたリード弁付2サイクル
    エンジンの吸気通路構造において、 上記吸気通路を互いに並設される複数の通路で構成し、
    これら各通路の下流端開口を上記吸入通路の上流端開口
    に対し、その長手方向に並設したリード弁付2サイクル
    エンジンの吸気通路構造。
  2. 【請求項2】 吸入通路の上流端開口近傍で、吸気通路
    を構成する複数の通路を互いに合流させたリード弁付2
    サイクルエンジンの吸気通路構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2490397A (en) * 2011-04-25 2012-10-31 Ecomotors Internat Inc Cylinder having a first plurality of intake ports and a second plurality of intake ports at respective first and second distances from a crankshaft

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GB2490397A (en) * 2011-04-25 2012-10-31 Ecomotors Internat Inc Cylinder having a first plurality of intake ports and a second plurality of intake ports at respective first and second distances from a crankshaft

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