JPH05179289A - 電子部品用洗浄剤組成物 - Google Patents
電子部品用洗浄剤組成物Info
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- JPH05179289A JPH05179289A JP36018691A JP36018691A JPH05179289A JP H05179289 A JPH05179289 A JP H05179289A JP 36018691 A JP36018691 A JP 36018691A JP 36018691 A JP36018691 A JP 36018691A JP H05179289 A JPH05179289 A JP H05179289A
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Abstract
ルフェノールのアルキレンオキシド付加物、(b) 界面活
性剤、(c) C6〜C18 のパラフィン系炭化水素、(d) C
1〜C8アルコールのアルキレンオキシド付加物を含有す
る電子部品用洗浄剤。 【効果】 液晶セル、ロジン系半田フラックス等の電子
部品関連の洗浄効果に優れ、環境および作業上安全な水
系洗浄剤。 【化1】 (R1:水素あるいは炭素数1〜5のアルキル基または
アルケニル基 p:2〜4の数 q:アルキレンオキシドの平均付加モル数を表わし、1
〜20の数。但し、同一のアルキレンオキシドが単独で
付加していてもよく、2種類以上のアルキレンオキシド
が混合して付加していてもよい r:1〜3の数)
Description
な、フロン系溶剤や塩素系溶剤に替わる水系洗浄剤に関
する。
半田フラックス、精密部品、その組立工程に使用される
治工具等の電子部品用金属部品、プリント配線、集積回
路、シャドーマスク等の腐食加工部品等の電子部品にお
いては、高度の洗浄仕上りが追求されており、また、経
済性等の観点から、一定の洗浄剤で多くの部品を高度に
洗浄することが要求される。
極が形成された2枚の基板間に液晶を封入すべく、一部
開口を残して上下基板をその周縁部で接着剤により貼り
合わせて液晶室を形成し、空の液晶セルを作成する。こ
の空セルは、真空にした注入室内で開口部が液晶物質中
に浸され、ついで、注入室を大気に開放することによ
り、液晶物質が基板間(液晶室内)に吸引され、開口部を
シールすることにより、基板間に液晶物質の封入された
液晶セルが形成される。
部の外側には、液晶セル基板が微小ギャップで対向する
空隙部の生じることが避けられない。そのため、上記の
空セルへの液晶の注入時に、毛細管現象により液晶がこ
の空隙部に入り込む。この空隙部には、透明電極に信号
を印加するための電極端子が、各々絶縁を保って高密度
に形成されていることから、この部分の液晶をそのまま
にしておくと、液晶が大気中の汚染物質を溶解して絶縁
不良を起こしやすい。そこで、液晶を洗浄除去する必要
がある。しかし、この空隙部のギャップは10μm以下と
狭いため、入り込んだ液晶を洗浄除去するには高度な洗
浄性能が要求される。
リント基板の半田付けの際にロジン系の半田フラックス
が使用されているが、このようなフラックスは、プリン
ト基板および最終製品の高品質を維持するために、半田
付け作業の終了後に、高清浄度に洗浄することが要求さ
れている。
属部品は、その加工、処理、組立時において油脂、機械
油、グリース等の汚れが付くことがさけられない。これ
ら汚れは、最終製品の性能に大きな影響を与えることか
ら、高度な脱脂洗浄が要求される。金属部品の組立、加
工等に使用される治工具類も同様である。
分野においては、従来、フロン系溶剤、塩素系溶剤が主
として用いられてきた。しかしながら、これらの溶剤は
優れた洗浄性能を有する反面、環境への安全性に大きな
問題を有しており、近年、水系の洗浄剤への要望が高ま
っている。
和炭化水素を70重量%以上含有する洗浄剤組成物が開
示され、さらに0.1〜30重量%の脂肪族アルコール
および/または界面活性剤を添加しうることが記載され
ている。しかし、この洗浄剤組成物は、有機溶剤を主体
とした非水系の洗浄剤であり、安全性や作業環境の点で
問題がある。
は、炭素数8〜20の脂肪族炭化水素および極性基を有
する有機化合物を含むプリント基板用洗浄剤組成物が報
告されており、極性基を有する有機化合物としてアルコ
ール、エーテル、エステル、ケトンなどが示されてい
る。また、0.001〜10重量%の界面活性剤を配合
しうることも記載されている。しかし、この洗浄剤組成
物も、脂肪族炭化水素を主体とする非水系の洗浄剤であ
り、上記と同様の問題を抱えている。
は、炭素数8〜11の脂肪族炭化水素と、一価アルコー
ルと、脂肪族二価アルコールモノ低級アルキルエーテル
および/または脂肪族二価アルコールモノ低級アルキル
エーテルアセテートとからなるブレーキ装置の洗浄剤が
報告されている。
用することについては従来から報告されているが、いず
れもそれ自体を主溶剤成分として利用する非水系の洗浄
剤であり、その特性をアルコールや界面活性剤などで改
善しうることを示しているにすぎない。
半田フラックス等に高度な洗浄性能を有し、しかも、水
系の電子部品用洗浄剤を提供するものである。
剤組成物は、以下の(a)成分を含有し、あるいはさら
に(b)および/または(c)成分を含有することを特
徴とする。
アルケニル基 p:2〜4の数 q:アルキレンオキシドの平均付加モル数を表わし、1
〜20の数。但し、同一のアルキレンオキシドが単独で
付加していてもよく、2種類以上のアルキレンオキシド
が混合して付加していてもよい r:1〜3の数)
水素。
性水酸基が、ベンゼン環に1〜3個置換したフェノール
または短鎖アルキルないしアルケニルフェノールのアル
キレンオキシド付加体であり、代表的には以下の化5〜
7で表わされる化合物である。
アルケニル基 p:2〜4の数 q:アルキレンオキシドの平均付加モル数を表わし、1
〜20の数。但し、同一のアルキレンオキシドが単独で
付加していてもよく、2種類以上のアルキレンオキシド
が混合して付加していてもよい)
アルケニル基 p:2〜4の数 q:アルキレンオキシドの平均付加モル数を表わし、1
〜20の数。但し、同一のアルキレンオキシドが単独で
付加していてもよく、2種類以上のアルキレンオキシド
が混合して付加していてもよい)
アルケニル基 p:2〜4の数 q:アルキレンオキシドの平均付加モル数を表わし、1
〜20の数。但し、同一のアルキレンオキシドが単独で
付加していてもよく、2種類以上のアルキレンオキシド
が混合して付加していてもよい)
チレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシ
ドが単独または混合して付加していることを示し、混合
付加の場合はブロック付加でもランダム付加でもよい。
特に、エチレンオキシドの単独付加物、エチレンオキシ
ドとプロピレンオキシドのブロック付加物が好ましい。
アルキレンオキシドの平均付加モル数qは、1〜20で
あり、好ましくは1〜10である。
0.1〜60重量%配合することが好ましく、より好ま
しくは0.5〜40重量%である。 (b)成分の界面活性剤としては、アニオン界面活性
剤、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界
面活性剤が単独で、あるいは2種以上併用して用いられ
るが、特にアニオン界面活性剤またはノニオン界面活性
剤が好ましい。
のものが例示できる。 1) 平均炭素数8〜16のアルキル基を有する直鎖ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩、
ィンスルホン酸塩、 3) アルキル基またはアルケニル基の炭素数が4〜1
0のジアルキルスルホコハク酸塩
エステルのスルホン酸塩または脂肪酸スルホン化物のジ
塩
酸塩、 6) 平均炭素数10〜20の直鎖または分岐鎖のアル
キル基もしくはアルケニル基を有し、平均0.5〜8モ
ルのエチレンオキサイドを付加したアルキルエーテル硫
酸塩、 7) 平均炭素数10〜22の飽和または不飽和脂肪酸
塩。
オンとしては、通常ナトリウムやカリウムなどのアルカ
リ金属塩がなどが用いられる。また、ノニオン界面活性
剤としては、以下のものが例示される。ここで、pはア
ルキレンオキシドの平均付加モル数を示す。アルキレン
オキシドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキ
シド、ブチレンオキシドまたはこれらの混合付加物が用
いられる。
0)アルキルまたはアルケニル(C10〜C22)エーテル 2) ポリオキシアルキレン(p=3〜40)アルキル
またはアルケニル(C5〜C12)フェニルエーテル
〜40)アルキルまたはアルケニル(C10〜C22)アミ
ン 4) ポリオキシアルキレン(p=0.5〜50)アル
キルまたはアルケニル(C10〜C22)アミド 5) エチレンオキシド/プロピレンオキシドブロック
付加物(プルロニック型界面活性剤)
剤組成物中に0.1〜60重量%配合することが好まし
く、より好ましくは0.5〜40重量%である。
鎖または分岐鎖を有する炭素数6〜18(C=6〜1
8)の鎖状飽和炭化水素であり、好ましくは炭素数8〜
16である。これらパラフィン系炭化水素は、それぞれ
単独で用いても混合物として使用してもよい。
発明の洗浄剤組成物中に0.1〜60重量%配合するこ
とが好適であり、より好ましくは0.5〜40重量%で
ある。また、上記(a)成分と(b)成分とは、本発明
の洗浄剤組成物中に、重量比で(a)/(b)=1/1
00〜100/1の範囲で配合することが好ましく、よ
り好ましくは1/10〜10/1である。
は、重量比で(a)/(c)=100/1〜1/3の範
囲で、より好ましくは10/1〜1/1で、(a),
(c)両成分を、あるいは(a),(b),(c)三成
分を配合することが望ましい。
り、いっそう高度な洗浄性能を具えた水系の洗浄剤が実
現できる。
るいはこれに(b)および/または(c)成分によって
優れた洗浄性能が得られるが、さらに、(d)成分とし
て下記化9の溶剤を配合することにより、いっそう洗浄
性能が改善され、特に同一の洗浄液でより多くの物品を
高度に洗浄しうる、いわゆるスタミナ洗浄性が改善され
る。
〜10の数。但し、同一のアルキレンオキシドが単独で
付加していてもよく、2種類以上のアルキレンオキシド
が混合して付加していてもよい)
しくは3〜6の飽和または不飽和アルコールのアルキレ
ンオキシド付加物である。化9中の(CpH2pO) はエ
チレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシ
ドが単独または混合して付加していることを示し、混合
付加の場合はブロック付加でもランダム付加でもよい。
特に、エチレンオキシドの単独付加物、エチレンオキシ
ドとプロピレンオキシドのブロック付加物が好ましい。
アルキレンオキシドの平均付加モル数qは、1〜10で
あり、好ましくは2〜6である。エチレンオキシドとプ
ロピレンオキシドとのブロック付加物の場合、エチレン
オキシド平均1〜3モル付加、プロピレンオキシド平均
1〜5モル付加したものが好適である。
0.1〜60重量%配合することが好ましく、より好ま
しくは0.5〜40重量%である。
応じて任意成分を配合することができる。これら任意成
分としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン;ク
エン酸塩、燐酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩等のビル
ダー;液安定性を保持するためのエチレングリコール、
プロピレングリコール等のグリコール類、メタノール、
エタノール等の低級アルコール類、トルエンスルホン酸
塩、キシレンスルホン酸塩等のハイドロトロープ剤;さ
らに目的に応じてベンゾトリアゾール等の防錆剤、安息
香酸塩等の防腐剤を配合することが可能である。
またはさらに(b)および/または(c)成分、(d)
成分、あるいは更にこれらと任意成分と水を混合し、水
性液体洗浄剤組成物として調製することができる。
の濃度で洗浄に使用することができ、また、水で希釈し
て(例えば、5〜70重量%の水溶液として)使用する
こともできる。
のフェノールのアルキレンオキシド付加体を用いて洗浄
剤組成物とすることにより、電子部品に対して高度な洗
浄性能を示すことができる。
ラフィン系炭化水素を用いることにより、洗浄性能をい
っそう改善できる。
あり、フロン系溶剤や塩素系溶剤のような環境破壊の問
題がなく、また、脂肪族炭化水素等の有機溶剤を主体と
する非水系洗浄剤のように火炎や作業環境上の問題もな
い。
を要求される分野、特に電子部品用洗浄剤として好適で
あり、例えば、液晶セル用洗浄剤、ロジン系等の半田フ
ラックス用洗浄剤、金属部品、治工具等の脱脂用洗浄剤
などとして用いられる。
t%にバランス)を調製し、その性能を以下の通りに評
価し結果を表1〜4に示した。
る。調製した各々の洗浄剤の原液中で40℃、2分間の
超音波洗浄を行ない、純水で充分すすいだ後、偏光顕微
鏡で洗浄性を判定する。
t%にバランス)を調製し、その性能を以下の通りに評
価し結果を表1〜4に示した。
ックスをとり、210℃、5分の焼結処理を行なう。
40℃、3分間のスプレー洗浄を行なう。このスプレー
洗浄は、ラボ・スプレー洗浄器を用い、洗浄剤5リット
ル、スプレー圧1kg/cm2 の条件でフルコーンタイ
プノズル1個を用いて行なう。ついで、純水で充分すす
いだ後、洗浄前・後の重量差より、フラックス洗浄率を
算出し、以下の評価基準に従い、評価する。○以上が合
格である。
ルホン酸ナトリウム *3)ASS−Na:ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウム *4)AE(p=8):ポリオキシエチレン(p=8)
ドデシルエーテル *5)AE(p=15):ポリオキシエチレン(p=1
5)ドデシルエーテル *6)APE(p=8):ポリオキシエチレン(p=
8)ノニルフェニルエーテル *7)APE(p=15):ポリオキシエチレン(p=
15)ノニルフェニルエーテル
組成物。
水素。
Claims (3)
- 【請求項1】(a) 化1で示される化合物 【化1】 (R1:水素あるいは炭素数1〜5のアルキル基または
アルケニル基 p:2〜4の数 q:アルキレンオキシドの平均付加モル数を表わし、1
〜20の数。但し、同一のアルキレンオキシドが単独で
付加していてもよく、2種類以上のアルキレンオキシド
が混合して付加していてもよい r:1〜3の数) を含有することを特徴とする電子部品用洗浄剤組成物。 - 【請求項2】 さらに、 (b) 界面活性剤を含有する請求項1に記載の電子部
品用洗浄剤組成物。 - 【請求項3】 さらに、 (c) 化2で示されるパラフィン系炭化水素 【化2】 を含有する請求項1または2に記載の電子部品用洗浄剤
組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36018691A JP2973379B2 (ja) | 1991-12-30 | 1991-12-30 | 電子部品洗浄用水性液体洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36018691A JP2973379B2 (ja) | 1991-12-30 | 1991-12-30 | 電子部品洗浄用水性液体洗浄剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05179289A true JPH05179289A (ja) | 1993-07-20 |
JP2973379B2 JP2973379B2 (ja) | 1999-11-08 |
Family
ID=18468285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36018691A Expired - Fee Related JP2973379B2 (ja) | 1991-12-30 | 1991-12-30 | 電子部品洗浄用水性液体洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2973379B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11116995A (ja) * | 1997-10-17 | 1999-04-27 | Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd | 工業用精密部品洗浄剤組成物および洗浄方法 |
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WO2009078123A1 (ja) * | 2007-12-17 | 2009-06-25 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | 電子材料用洗浄剤及び洗浄方法 |
-
1991
- 1991-12-30 JP JP36018691A patent/JP2973379B2/ja not_active Expired - Fee Related
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TWI398515B (zh) * | 2007-12-17 | 2013-06-11 | Sanyo Chemical Ind Ltd | 電子材料用洗淨劑及洗淨方法 |
KR101525275B1 (ko) * | 2007-12-17 | 2015-06-02 | 산요가세이고교 가부시키가이샤 | 전자 재료용 세정제 및 세정 방법 |
Also Published As
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---|---|
JP2973379B2 (ja) | 1999-11-08 |
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