JPH05179069A - スタッドレスタイヤ用トレッドゴム組成物 - Google Patents
スタッドレスタイヤ用トレッドゴム組成物Info
- Publication number
- JPH05179069A JPH05179069A JP3345593A JP34559391A JPH05179069A JP H05179069 A JPH05179069 A JP H05179069A JP 3345593 A JP3345593 A JP 3345593A JP 34559391 A JP34559391 A JP 34559391A JP H05179069 A JPH05179069 A JP H05179069A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- parts
- tread rubber
- polyester resin
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Tires In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 天然ゴム及びジエン系合成ゴムを主体とした
トレッドゴム成分において、該ゴム成分１００重量部に
対し、平均粒子径２０〜１５０μｍを有するポリエステ
ル樹脂３〜２０重量部が配合されてなる。 【効果】 加工性が良好で、ゴム加工品の引張強度及び
耐摩耗性をたいして損なうことなく、氷上における摩擦
係数が大幅に向上する。よって、本発明のトレッドゴム
組成物は、凍結路面及び雪上での制動性能が問題となる
スタッドレスタイヤ用トレッドゴム組成物として優れて
いる。
トレッドゴム成分において、該ゴム成分１００重量部に
対し、平均粒子径２０〜１５０μｍを有するポリエステ
ル樹脂３〜２０重量部が配合されてなる。 【効果】 加工性が良好で、ゴム加工品の引張強度及び
耐摩耗性をたいして損なうことなく、氷上における摩擦
係数が大幅に向上する。よって、本発明のトレッドゴム
組成物は、凍結路面及び雪上での制動性能が問題となる
スタッドレスタイヤ用トレッドゴム組成物として優れて
いる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は凍結路面及び雪上での制
動性能を向上できるスタッドレスタイヤ用トレッドゴム
組成物に関する。
動性能を向上できるスタッドレスタイヤ用トレッドゴム
組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、凍結路面や雪上での車の走行に際
し、その制動性能を確保するためにスパイクタイヤやタ
イヤチェーンが使用されてきた。またトレッドゴム材質
を改良することによりスタッドなしでも上記制動性能を
向上させようとする試みもある。
し、その制動性能を確保するためにスパイクタイヤやタ
イヤチェーンが使用されてきた。またトレッドゴム材質
を改良することによりスタッドなしでも上記制動性能を
向上させようとする試みもある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スパイ
クタイヤやタイヤチェーンの使用は乾燥路面の損傷が激
しく、それによる粉塵公害が大きな社会問題となってい
る。一方トレッドゴム材質の開発により、ある程度の効
果をあげているものの、限界があり、氷上での制動性能
は十分でなく、改良が望まれている。
クタイヤやタイヤチェーンの使用は乾燥路面の損傷が激
しく、それによる粉塵公害が大きな社会問題となってい
る。一方トレッドゴム材質の開発により、ある程度の効
果をあげているものの、限界があり、氷上での制動性能
は十分でなく、改良が望まれている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者は、種々検討の
結果、トレッドゴム成分に、特定の粒子径を有するポリ
エステル樹脂を特定量配合することにより、氷上で優れ
た制動性能を有するスタッドレスタイヤにできることを
見出し、本発明に到った。すなわち、本発明は、天然ゴ
ム及びジエン系合成ゴムを主体としたトレッドゴム成分
において、該ゴム成分１００重量部に対し、平均粒子径
２０〜１５０μｍを有するポリエステル樹脂３〜２０重
量部が配合されてなることを特徴とするスタッドレスタ
イヤ用トレッドゴム組成物である。
結果、トレッドゴム成分に、特定の粒子径を有するポリ
エステル樹脂を特定量配合することにより、氷上で優れ
た制動性能を有するスタッドレスタイヤにできることを
見出し、本発明に到った。すなわち、本発明は、天然ゴ
ム及びジエン系合成ゴムを主体としたトレッドゴム成分
において、該ゴム成分１００重量部に対し、平均粒子径
２０〜１５０μｍを有するポリエステル樹脂３〜２０重
量部が配合されてなることを特徴とするスタッドレスタ
イヤ用トレッドゴム組成物である。
【０００５】本発明の組成物に用いられるポリエステル
樹脂としては、平均粒子径２０〜１５０μｍを有するポ
リエステル樹脂が用いられる。ここで平均粒子径が２０
μｍ未満であると、凍結路面における制動性能の向上は
なく、平均粒子径が１５０μｍを越えると、トレッドゴ
ム組成物の加工性が悪く、加工製品の引張強度の低下が
大きくなり、好ましくない。
樹脂としては、平均粒子径２０〜１５０μｍを有するポ
リエステル樹脂が用いられる。ここで平均粒子径が２０
μｍ未満であると、凍結路面における制動性能の向上は
なく、平均粒子径が１５０μｍを越えると、トレッドゴ
ム組成物の加工性が悪く、加工製品の引張強度の低下が
大きくなり、好ましくない。
【０００６】また、本発明の組成物におけるポリエステ
ル樹脂の配合量は、天然ゴム及びジエン系合成ゴムを主
体としたトレッドゴム成分１００重量部に対して、３〜
２０重量部である。ここで配合量が３重量部未満である
と、凍結路面における制動性能は向上せず、２０重量部
を越えると、バンバリーミキサーやロールによる混練り
等の際の加工性が著しく低下し、加工製品の耐摩耗性の
低下が大きくなり、いずれも好ましくない。
ル樹脂の配合量は、天然ゴム及びジエン系合成ゴムを主
体としたトレッドゴム成分１００重量部に対して、３〜
２０重量部である。ここで配合量が３重量部未満である
と、凍結路面における制動性能は向上せず、２０重量部
を越えると、バンバリーミキサーやロールによる混練り
等の際の加工性が著しく低下し、加工製品の耐摩耗性の
低下が大きくなり、いずれも好ましくない。
【０００７】本発明において、トレッドを形成するトレ
ッドゴムはできれば低温特性の良好なものを使用すれば
よい。その代表的組成を挙げると次の通りである。天然
ゴム又は／及びポリイソプレンゴム１０〜１００重量部
とポリブタジエンゴム、ポリスチレンブタジエンゴム等
のジエン系合成ゴム９０重量部以下からなるブレンドゴ
ム１００重量部に対し、カーボンブラック４０〜８５重
量部が配合され、また場合によっては、ホワイトカーボ
ン、シラン改質クレー等の親水性無機補強剤を１０〜３
０重量部を添加したものであってもよく、その他、通常
ゴム加工工業で常用するものを常用量で添加したもので
もよい。例えば、ブレンドゴム１００重量部に対し、酸
化亜鉛２〜６重量部、ステアリン酸１〜３重量部、プロ
セスオイル２０〜５０重量部、硫黄１．５〜３．５重量
部、加硫促進剤０．５〜２．５重量部、また老化防止剤
やワックス各１〜３重量部、さらに顔料、染料、接着改
良剤等の常用量を挙げることができる。
ッドゴムはできれば低温特性の良好なものを使用すれば
よい。その代表的組成を挙げると次の通りである。天然
ゴム又は／及びポリイソプレンゴム１０〜１００重量部
とポリブタジエンゴム、ポリスチレンブタジエンゴム等
のジエン系合成ゴム９０重量部以下からなるブレンドゴ
ム１００重量部に対し、カーボンブラック４０〜８５重
量部が配合され、また場合によっては、ホワイトカーボ
ン、シラン改質クレー等の親水性無機補強剤を１０〜３
０重量部を添加したものであってもよく、その他、通常
ゴム加工工業で常用するものを常用量で添加したもので
もよい。例えば、ブレンドゴム１００重量部に対し、酸
化亜鉛２〜６重量部、ステアリン酸１〜３重量部、プロ
セスオイル２０〜５０重量部、硫黄１．５〜３．５重量
部、加硫促進剤０．５〜２．５重量部、また老化防止剤
やワックス各１〜３重量部、さらに顔料、染料、接着改
良剤等の常用量を挙げることができる。
【０００８】このようにして得られたトレッドゴムにポ
リエステム樹脂を配合し、バンバリーミキサーやロール
などを用いて混練することにより、本発明のスタッドレ
スタイヤ用トレッドゴム組成物とすることができる。
リエステム樹脂を配合し、バンバリーミキサーやロール
などを用いて混練することにより、本発明のスタッドレ
スタイヤ用トレッドゴム組成物とすることができる。
【０００９】
【作用】本発明によると、トレッドゴム成分に特定の粒
子径のポリエステル樹脂を特定量配合することにより、
加工性を損なわずに、耐摩耗性の低下を実用上許容な範
囲に止め、氷上における摩擦係数を向上させたトレッド
ゴムを得ることができ、スタッドレスタイヤに適用でき
る。
子径のポリエステル樹脂を特定量配合することにより、
加工性を損なわずに、耐摩耗性の低下を実用上許容な範
囲に止め、氷上における摩擦係数を向上させたトレッド
ゴムを得ることができ、スタッドレスタイヤに適用でき
る。
【００１０】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を説明するが、実
施例中の部は重量部を示すものとする。 実施例１；天然ゴム７０部及びポリブタジエンゴム３０
部からなるブレンドゴム１００部に対して、平均粒子径
６０μｍを有するポリエステル樹脂３重量部及び下記に
示す添加剤を配合してトレッドゴム組成物を調製した。
なお、老化防止剤としては、Ｎ−（１，３ジメチルブチ
ル）−Ｎ' −フェニル−ｐ−フェニレンジアミンを用い
た。
施例中の部は重量部を示すものとする。 実施例１；天然ゴム７０部及びポリブタジエンゴム３０
部からなるブレンドゴム１００部に対して、平均粒子径
６０μｍを有するポリエステル樹脂３重量部及び下記に
示す添加剤を配合してトレッドゴム組成物を調製した。
なお、老化防止剤としては、Ｎ−（１，３ジメチルブチ
ル）−Ｎ' −フェニル−ｐ−フェニレンジアミンを用い
た。
【００１１】 カーボンブラック（Ｎ３３７） ８０部 亜鉛華 ６部 ステアリン酸 ３部 老化防止剤 ３部 パラフィン系ワックス ２部 ナフテン系オイル ４０部 加硫促進剤（ＭＳＡ） １部 硫黄 ２．２部 このゴム組成物をバンバリミキサ及びロールで混練し、
この未加硫ゴムをプレス加硫（条件；１５０℃で３０分
間）して、試料を作成した。この試料について、硬度、
引張強度、摩耗指数、氷上摩擦、及び加工性を評価し
た。結果を表１に示す。
この未加硫ゴムをプレス加硫（条件；１５０℃で３０分
間）して、試料を作成した。この試料について、硬度、
引張強度、摩耗指数、氷上摩擦、及び加工性を評価し
た。結果を表１に示す。
【００１２】なお、硬度及び引張強度については、ＪＩ
Ｓ Ｋ６３０１に基づいて評価した。摩耗係数は、ＡＳ
ＴＭ Ｄ２２２８のピコ摩耗指数で、樹脂を添加しなか
ったゴム組成物を用いた試料（参考例）の摩耗指数を１
００としたときの指数で表しており、数値が大きいほど
耐摩耗性に優れる。氷上摩擦は、ダイナミックフリクシ
ョンテスター（有限会社サニー工研製）を用いて、−１
０℃の氷上で６０ｋｍ／ｈでテストした結果を、参考例
の摩耗指数を１００としたときの指数で表しており、数
値が大きいほど摩擦係数が大きい。加工性は、良いもの
から○〜×の３段階で評価した。
Ｓ Ｋ６３０１に基づいて評価した。摩耗係数は、ＡＳ
ＴＭ Ｄ２２２８のピコ摩耗指数で、樹脂を添加しなか
ったゴム組成物を用いた試料（参考例）の摩耗指数を１
００としたときの指数で表しており、数値が大きいほど
耐摩耗性に優れる。氷上摩擦は、ダイナミックフリクシ
ョンテスター（有限会社サニー工研製）を用いて、−１
０℃の氷上で６０ｋｍ／ｈでテストした結果を、参考例
の摩耗指数を１００としたときの指数で表しており、数
値が大きいほど摩擦係数が大きい。加工性は、良いもの
から○〜×の３段階で評価した。
【００１３】実施例２、３；ポリエステル樹脂の配合量
を変更した以外は実施例１と同様にして、ゴム組成物を
調製し、このゴム組成物を用いて試料を作成した。得ら
れた試料について、実施例１と同様にして測定した結果
を表１に示す。 比較例１〜３；ポリエステル樹脂の平均粒子径及び配合
量を変更した以外は実施例１と同様にして、ゴム組成物
を調製し、このゴム組成物を用いて試料を作成した。得
られた試料について、実施例１と同様にして測定した結
果を表１に示す。
を変更した以外は実施例１と同様にして、ゴム組成物を
調製し、このゴム組成物を用いて試料を作成した。得ら
れた試料について、実施例１と同様にして測定した結果
を表１に示す。 比較例１〜３；ポリエステル樹脂の平均粒子径及び配合
量を変更した以外は実施例１と同様にして、ゴム組成物
を調製し、このゴム組成物を用いて試料を作成した。得
られた試料について、実施例１と同様にして測定した結
果を表１に示す。
【００１４】
【表１】
【００１５】表１から明らかなように、ポリエステル樹
脂を添加したトレッドゴム組成物（実施例１〜３、比較
例１〜３）を用いた試料は、樹脂を添加しないトレッド
ゴム組成物（参考例）と比べて、氷上における摩擦係数
を大幅に向上させることができる。また、ポリエステル
樹脂の平均粒子径及び添加量を特定範囲に限定したトレ
ッドゴム組成物（実施例１〜３）を用いた試料は、特定
範囲外のポリエステル樹脂を添加したトレッドゴム組成
物（比較例１〜３）の試料と比べて、氷上での摩擦性能
が優れている上に、加工性及び引張強度も良好である。
脂を添加したトレッドゴム組成物（実施例１〜３、比較
例１〜３）を用いた試料は、樹脂を添加しないトレッド
ゴム組成物（参考例）と比べて、氷上における摩擦係数
を大幅に向上させることができる。また、ポリエステル
樹脂の平均粒子径及び添加量を特定範囲に限定したトレ
ッドゴム組成物（実施例１〜３）を用いた試料は、特定
範囲外のポリエステル樹脂を添加したトレッドゴム組成
物（比較例１〜３）の試料と比べて、氷上での摩擦性能
が優れている上に、加工性及び引張強度も良好である。
【００１６】
【発明の効果】ゴム成分１００重量部に対し、平均粒子
径２０〜１５０μｍを有するポリエステウ樹脂３〜２０
重量部が配合されてなる本発明のスタッドレスタイヤ用
トレッドゴム組成物は、加工性が良好で、ゴム加工品の
引張強度及び耐摩耗性を大して損なうことなく、氷上に
おける摩擦係数を大幅に向上させることができる。従っ
て、本発明のトレッドゴム組成物は、凍結路面及び雪上
での制動性能が問題となるスタッドレスタイヤ用トレッ
ドゴム組成物として優れている。
径２０〜１５０μｍを有するポリエステウ樹脂３〜２０
重量部が配合されてなる本発明のスタッドレスタイヤ用
トレッドゴム組成物は、加工性が良好で、ゴム加工品の
引張強度及び耐摩耗性を大して損なうことなく、氷上に
おける摩擦係数を大幅に向上させることができる。従っ
て、本発明のトレッドゴム組成物は、凍結路面及び雪上
での制動性能が問題となるスタッドレスタイヤ用トレッ
ドゴム組成物として優れている。
Claims (1)
- 【請求項１】 天然ゴム及びジエン系合成ゴムを主体と
したトレッドゴム成分において、該ゴム成分１００重量
部に対し、平均粒子径２０〜１５０μｍを有するポリエ
ステル樹脂３〜２０重量部が配合されてなることを特徴
とするスタッドレスタイヤ用トレッドゴム組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3345593A JPH05179069A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | スタッドレスタイヤ用トレッドゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3345593A JPH05179069A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | スタッドレスタイヤ用トレッドゴム組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05179069A true JPH05179069A (ja) | 1993-07-20 |
Family
ID=18377646
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3345593A Pending JPH05179069A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | スタッドレスタイヤ用トレッドゴム組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05179069A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0655480A2 (en) * | 1993-11-26 | 1995-05-31 | Sumitomo Rubber Industries Ltd. | Tread rubber composition and tyre using the composition |
| JP2014062168A (ja) * | 2012-09-20 | 2014-04-10 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | スタッドレスタイヤ用ゴム組成物およびスタッドレスタイヤ |
-
1991
- 1991-12-26 JP JP3345593A patent/JPH05179069A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0655480A2 (en) * | 1993-11-26 | 1995-05-31 | Sumitomo Rubber Industries Ltd. | Tread rubber composition and tyre using the composition |
| EP0655480A3 (en) * | 1993-11-26 | 1995-07-26 | Sumitomo Rubber Ind | Rubber composition for tread and tire made from this composition. |
| US6147151A (en) * | 1993-11-26 | 2000-11-14 | Sumitomo Rubber Industries Limited | Tread rubber composition and tire using the composition |
| JP2014062168A (ja) * | 2012-09-20 | 2014-04-10 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | スタッドレスタイヤ用ゴム組成物およびスタッドレスタイヤ |
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