JPH05178869A - ビスホスホン酸誘導体およびその医薬 - Google Patents

ビスホスホン酸誘導体およびその医薬

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JPH05178869A
JPH05178869A JP33486591A JP33486591A JPH05178869A JP H05178869 A JPH05178869 A JP H05178869A JP 33486591 A JP33486591 A JP 33486591A JP 33486591 A JP33486591 A JP 33486591A JP H05178869 A JPH05178869 A JP H05178869A
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acid
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JP33486591A
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Takashi Soda
隆 左右田
Shigehisa Taketomi
滋久 武冨
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 骨吸収抑制作用、抗炎症作用、抗リウマチ作
用等を有する新規ビスホスホン酸誘導体またはその塩、
その製造方法、およびそれを含有する骨吸収抑制剤の提
供。 【構成】 一般式(I) 【化1】 [式中、Aは置換されていてもよい環状基を、R1は水
素原子または低級アルカノイル基を、R2、R3、R4
よびR5は同一または異なって水素原子または低級アル
キル基を、nは2から10の整数を示す]で表されるビ
スホスホン酸誘導体またはその塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は骨吸収抑制作用のほか、
抗炎症作用、抗リウマチ作用等を有する医薬として有用
な(含酸素アルキル)アミノメチレンビスホスホン酸、
その低級アルキルエステルまたはその薬理学的に許容し
うる塩、およびそれを有効成分として含有してなる医薬
に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、骨吸収抑制作用を有するアミノメチレンビスホスホ
ン酸誘導体として、特開平1−258695号、特開平
1−308290号、特開平2−184号、特開平2−
185号、EP−A−0337706号に開示されてお
り、除草、殺菌作用を有するアルコキシアルキルアミノ
メチレンビスホスホン酸誘導体として、特開昭54−3
7829号に開示されている。しかしながら、本発明の
ように環状基と結合したエーテル基を有するアルキルア
ミノメチレンビスホスホン酸誘導体は従来全く合成され
ていなかった。本発明の主たる目的は、優れた骨吸収抑
制作用を有する新規化合物およびそれを有効成分とする
骨吸収抑制剤を提供することにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、骨吸収抑
制剤として、より有用なビスホスホン酸誘導体の開発を
目的として鋭意研究を行った結果、下記一般式(I)で
表されるビスホスホン酸誘導体が骨に直接作用してすぐ
れた骨吸収抑制作用を示すことを見いだし、本発明を完
成した。
【0004】すなわち、本発明は、(1)一般式(I)
【化6】 [式中、Aは置換されていてもよい環状基を、R1は水
素原子または低級アルカノイル基を、R2、R3、R4
よびR5は同一または異なって水素原子または低級アル
キル基を、nは2から10の整数を示す]で表されるビ
スホスホン酸誘導体またはその塩、(2)一般式(II)
【化7】 [式中、Aは置換されていてもよい環状基を、nは2か
ら10の整数を示す]で表されるアミン誘導体を一般式
(III)
【化8】 [式中、R6は低級アルキル基を示す]で表されるオル
トギ酸エステル誘導体および一般式(IV)
【化9】 [式中、R7、R8、R9およびR10は同一または異なっ
て低級アルキル基を示す]で表される亜リン酸エステル
誘導体と反応させ、さらに所望によりアシル化反応およ
び/または加水分解反応に付すことを特徴とする一般式
(I)の製造方法、および(3)一般式(I)の化合物
またはその塩を含有してなる骨吸収抑制剤に関する。前
記一般式(I)中、Aで示される置換されていてもよい
環状基としては、芳香族、非芳香族の同素および複素環
が挙げられ、芳香族環基としては、フェニル、ナフチ
ル、アントリル等、炭素数6〜14の芳香族炭化水素残
基が挙げられる。置換されていてもよい芳香族複素環基
としては、好ましくは、窒素原子、酸素原子および/ま
たは硫黄原子を1〜4個有する5〜6員環芳香族複素環
基(例、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、フリ
ル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリ
ル、イソオキサゾリル、チアジアゾリル、ピラジニル、
トリアゾリル等)および縮合芳香族複素環基(例、ベン
ゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリ
ル、キノリニル、キノキサリニル、s−トリアゾロ[1,
2−a]ピリジル、イミダゾ[1,2−b]ピラジニル、
イミダゾ[1,2−a]ピリジル等)が挙げられる。置換
されていてもよい複素環基としては、好ましくは窒素原
子、酸素原子および/または硫黄原子を1〜4個有する
5〜6員環複素環基(例、2−チアゾリン−2−イル、
オキサゾリン−2−イル、2−イミダゾリン−2−イル
等)が挙げられる。置換されていてもよい非芳香族環基
としては、炭素数3〜7のシクロアルキル、例えば、シ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロ
ヘキシル、シクロヘプチルなどが挙げられる。
【0005】これらの環状基の置換基としては、例え
ば、ハロゲン原子、ニトロ基、置換されていてもよいア
ルキル基、置換されていてもよい水酸基、置換されてい
てもよいチオール基が挙げられる。これらの置換基は、
同一または異なって1ないし4個、好ましくは1ないし
2個、A環上に置換していてもよい。ここにおいて、ハ
ロゲン原子としてはフッ素、塩素、臭素およびヨウ素等
が用いられる。置換されていてもよいアルキル基におけ
るアルキルとしては、好ましくは炭素数1〜7の直鎖状
もしくは分枝状アルキル基、例えば、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオ
ペンチル、ヘキシルまたはヘプチル等、および炭素数3
〜7の環状アルキル基、例えば、シクロプロピル、シク
ロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘ
プチルなどが用いられ、これらは、例えばハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、水酸基、炭素
数1〜6のアルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ、プ
ロポキシ、ブトキシ、ヘキシルオキシ等)などで1〜3
個置換されていてもよい。
【0006】置換されたアルキル基の具体例としては、
例えば、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロ
エチル、トリクロロメチル、ヒドロキシメチル、2−ヒ
ドロキシエチル、2−メトキシエチルなどが挙げられ
る。置換された水酸基としては、水酸基に適宜の置換
基、特に水酸基の保護基として用いられるものを有し
た、例えば、アルコキシ、アルケニルオキシ、アラルキ
ルオキシ、アシルオキシなどに加えてアリールオキシが
あげられる。該アルコキシとしては、炭素数1〜6の直
鎖もしくは分枝状のアルコキシ(例、メトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブト
キシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペントキシ、
イソペントキシ、ネオペントキシ、ヘキシルオキシ等)
及び炭素数4〜6の環状のアルコキシ基(例、シクロブ
トキシ、シクロペントキシ、シクロヘキシルオキシ等)
が用いられ、アルケニルオキシとしては、好ましくは炭
素数2〜6のアルケニルオキシ基、例えば、アリル(al
lyl)オキシ、クロチルオキシ、2−ペンテニルオキ
シ、3−ヘキセニルオキシ、2−シクロペンテニルメト
キシなどが用いられる。アラルキルオキシ基としては、
好ましくは炭素数6〜19のアラルキルオキシ基、さら
に好ましくは、炭素数6〜14のアリール−炭素数1〜
4のアルキルオキシ基(例、ベンジルオキシ、フェネチ
ルオキシ等)が用いられ、アシルオキシ基としては、好
ましくは、アルカノイルオキシ基、例えば炭素数2〜7
のアルカノイルオキシ基(例、アセチルオキシ、プロピ
オニルオキシ、n−ブチリルオキシ、iso−ブチリルオキ
シ、ヘキサノイルオキシ等)が用いられ、アリールオキ
シ基としては、好ましくは炭素数6〜14のアリールオ
キシ基(例、フェノキシ、ビフェニルオキシ等)が用い
られ、これらはさらに、例えば、前記したハロゲン原
子、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基などで1〜3
個置換されていてもよい。置換された水酸基の具体例と
しては、例えば、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメ
トキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、2−メトキ
シエトキシ、4−クロロベンジルオキシ、2−(3,4
−ジメトキシフェニル)エトキシなどが挙げられる。
【0007】置換されたチオール基としては、チオール
基に適宜の置換基、特にチオール基の保護基として用い
られるものを有した、例えば、アルキルチオ、アラルキ
ルチオ、アシルチオなどがあげられる。アルキルチオ基
としては、好ましくは、炭素数1〜6の直鎖もしくは分
枝状のアルキルチオ基(例、メチルチオ、エチルチオ、
プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブ
チルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、ペン
チルチオ、イソペンチルチオ、ネオペンチルチオ、ヘキ
シルチオ等)、および炭素数4〜7の環状のアルキルチ
オ基(例、シクロブチルチオ、シクロペンチルチオ、シ
クロヘキシルチオ、シクロヘプチルチオ等)が用いら
れ、アラルキルチオとしては、好ましくは炭素数7〜1
9のアラルキルチオ基、さらに好ましくは炭素数6〜1
4のアリール−炭素数1〜4のアルキルチオ基、例えば
ベンジルチオまたはフェネチルチオなどが用いられ、ア
シルチオ基としては、好ましくはアルカノイルチオ基、
例えば、炭素数2〜7のアルカノイルチオ(例、アセチ
ルチオ、プロピオニルチオ、n−ブチリルチオ、iso−ブ
チリルチオ、ヘキシルチオ等)が用いられ、これらはさ
らに、例えば、前記したハロゲン原子、水酸基、炭素数
1〜6のアルコキシ基などで1〜3個置換されていても
よい。置換されたチオール基の具体例としては、例え
ば、トリフルオロメチルチオ、ジフルオロメチルチオ、
2,2,2−トリフルオロエチルチオ、2−メトキシエチ
ルチオ、4−クロロベンジルチオ、3,4−ジクロロベ
ンジルチオ、4−フルオロベンジルチオ、2−(3,4
−ジメトキシフェニル)エチルチオなどが挙げられる。
【0008】置換された芳香環基の具体例としては、4
−クロロフェニル、2−フルオロフェニル、4−ニトロ
フェニル、3−メチルフェニル、3−トリフルオロメチ
ルフェニル、5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナフチ
ル、4−メトキシフェニル、3,4−メチレンジオキシ
フェニル、4−(4−クロロベンジルオキシ)フェニ
ル、4−アセトキシフェニル、3−メチルチオフェニ
ル、2−アセタミドフェニル、6−メトキシ−2−ナフ
チルなどが挙げられる。置換された複素芳香環基の具体
例としては、2−クロロピリジル、5−ニトロ−2−ピ
リジル、3−ヒドロキシ−2−ピリジル、6−メトキシ
−2−ピリジル、2−メチル−4−ピリジル、4−メチ
ル−2−ピリミジニル、4−ヒドロキシ−6−メチル−
2−ピリミジニル、5−トリフルオロメチル−2−ベン
ゾチアゾリルなどが挙げられる。
【0009】置換された複素環基の具体例としては、5
−フェニル−2−チアゾリン−2−イル、5−メチル−
2−オキサゾリン−2−イル、などが挙げられる。R1
および後記するR1'で示される低級アルカノイル基とし
ては、好ましくは、例えば、アセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、ピバロ
イル基、ヘキサノイル基等、炭素数1〜6のアルキル−
カルボニル基または、炭素数1〜6の炭化水素基(例、
メチル、エチル、プロピル、ヘキシル、フェニル等)を
有するスルホン酸アシル基等が用いられる。R2、R3
4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10で示される低
級アルキル基としては、炭素数1〜4の直鎖状または分
枝状のもの、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、イソプロピル、イソブチル、tert−ブチル等が挙げ
られる。
【0010】一般式(I)の化合物のうち、Aは好まし
くは無置換もしくはハロゲン原子、アルキル基、アルコ
キシ基で置換されていてもよいベンゼン環、ピリジン環
またはピリミジン環である。化合物(I)の好適な塩と
しては常用の無毒性塩類であり、例えば、ナトリウム
塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、例えば、カルシウ
ム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩またはア
ンモニウム塩のような無機塩基類;例えば、メチルアミ
ン塩、エチルアミン塩、プロピルアミン塩、イソプロピ
ルアミン塩、ブチルアミン塩、第3級ブチルアミン塩、
ジメチルアミン塩、ジエチルアミン塩、トリメチルアミ
ン塩、トリエチルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、
ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチ
レンジアミン塩等の有機塩基塩、例えば、ギ酸塩、酢酸
塩、トリフルオロ酢酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、メ
タンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンス
ルホン酸塩等の有機酸付加塩、例えば、塩酸塩、臭化水
素酸塩、硫酸塩等の無機酸付加塩、グルタミン酸塩等の
アミノ酸との塩等が挙げられる。
【0011】化合物(I)またはその塩は自体公知の方
法によって製造できる。例えば、下記の方法にしたがっ
て製造できる。下記の化合物の塩は化合物(I)と同様
なものが用いられる。A法
【化10】 [式中の記号は前記と同意義を有する。]B法
【化11】 [式中、R1'は低級アルカノイル基を、他の記号は前記
と同意義を有する。]C−1法
【化12】 [式中、各記号は前記と同意義を有する。]C−2法 ビスホスホン酸ジエステルの製造C−3法 ビスホスホン酸モノ−またはトリエステルの製造
【0012】以下、各製造法について詳述する。A法 本法は、アミン誘導体(II)をオルトギ酸エステル誘導
体(III)および亜リン酸エステル誘導体(IV)の反応
対応量を反応させビスホスホン酸エステル誘導体(I−
1)を製造する。反応溶媒は特に必要としない。反応は
通常80℃〜200℃、好ましくは100℃〜170℃
で10分〜15時間行う。
【0013】B法 本法では、A法で製造した化合物(I−1)をアシル化
することにより化合物(I−2)を製造する。本アシル
化反応は、化合物(I−1)を1〜2当量のアシル化剤
(酸無水物、酸ハライド等)を溶媒中あるいは溶媒なし
で反応させることにより行われる。溶媒としてはベンゼ
ン、キシレン、トルエン、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、酢酸エチル、エーテル、テトラヒドロフラン等が使
用され、0℃〜100℃で30分〜10時間で行われ
る。
【0014】C−1法 本法ではAおよびB法で製造されたビスホスホン酸エス
テル(I−1)および(I−2)を加水分解反応に付す
ことにより対応するビスホスホン酸(I−3)を製造す
る。本反応は塩酸、臭化水素酸等の無機酸類または、ハ
ロゲン化トリアルキルケイ素類を用いて、反応により悪
影響を及ぼさない溶媒中で行われる。塩酸または臭化水
素酸等の無機酸類を用いる場合溶媒としてはメタノー
ル、エタノール、2−メトキシエタノール、エチレング
リコール、プロパノール、ブタノール等のアルコール
類、酢酸、水、あるいはこれらの混合溶媒が用いられ
る。酸の使用量は通常大過剰であり、反応温度は、0℃
〜150℃、好ましくは30℃〜100℃、反応時間は
1〜50時間である。クロロトリメチルケイ素、ブロモ
トリメチルケイ素、ヨウ化トリメチルケイ素等のハロゲ
ン化アルキルケイ素類を用いる場合、溶媒としては四塩
化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジク
ロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン等のハ
ロゲン化炭素類、アセトニトリルあるいはこれらの混合
溶媒等が用いられる。ハロゲン化アルキルケイ素類のう
ち使用量は化合物(I−1)、(I−2)に対して1〜1
0当量好ましくは4〜8当量である。反応温度は−30
℃〜100℃、好ましくは−10℃〜50℃、反応時間
反応30分〜100時間である。このようにして得られ
るビスホスホン酸を塩に導くには、水酸化カリウム、水
酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、アンモニアや
有機アミン等の塩基を用いて常法により処理する。
【0015】C−2法 本法ではA法で製造されたビスホスホン酸テトラエステ
ル(I−1)を塩基による加水分解反応に付すことにより
ビスホスホン酸ジエステルを製造する。塩基(水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等)の使用量は、化合物(I
−1)に対して2〜2.2モル等量であり、含水溶媒中で
常法に従って行われる。
【0016】C−3法 本法ではA法、B法で製造されたビスホスホン酸テトラ
エステル(I−1)および (I−2)をハロゲン化アルキ
ルケイ素による部分加水分解反応に付すことによりビス
ホスホン酸モノ−またはトリエステルを製造する。ハロ
ゲン化アルキルケイ素(クロロトリメチルケイ素、ブロ
モトリメチルケイ素、ヨウ化トリメチルケイ素等)の使
用量は、化合物 (I−1) および (I−2) に対してト
リエステル製造の場合は1〜1.2モル等量、モノエス
テル製造の場合は3〜3.3モル等量であり、C−1法
に従って行われる。このようにして得られるビスホスホ
ン酸誘導体(I)は公知の分離精製手段、例えば濃縮、
減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグ
ラフィ−などにより単離精製することができる。
【0017】本発明の原料化合物(II)は例えば次のよ
うな方法で製造することができる。 D法
【化13】 [式中、Aおよびnは前記と同意義を有し、Xは脱離基
をあらわす。]本法では(V)を塩基の存在下(VI)と反
応させて(VII)を製造する。Xで示される脱離基として
は、例えば、ハロゲン、好ましくは、塩素、臭素または
ヨウ素やエステル化することにより活性化されたヒドロ
キシル基、例えば、有機スルホン酸の残基(例、p−ト
ルエンスルホニルオキシ基)、炭素数1〜4のアルキル
スルホニルオキシ基(例、メタンスルホニルオキシ基)
や有機リン酸の残基であるジフェニルフォスフォリルオ
キシ基、ジベンジルフォスフォリルオキシ基、ジメチル
フォスフォリルオキシ基などがあげられる。(V)と(V
I)の反応は適宜の溶媒中で行われる。該溶媒としては、
例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭
化水素、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシ
エタンなどのエーテル類、メタノール、エタノール、プ
ロパノールなどのアルコール類、酢酸エチル、アセトニ
トリル、ピリジン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシド、クロロホルム、ジクロロメタン、
1,2−ジクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエ
タン、アセトン、2−ブタノンおよびこれらの混合溶媒
があげられる。(V)と(VI)の反応は水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ金属塩、ピリジン、
トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン等のアミ
ン類などの適宜の塩基の存在下に行われ、これら塩基の
使用量は化合物(V)に対し1〜5モル程度が好ましい。
本反応は通常−20℃〜150℃、好ましくは約0℃〜
130℃で、1〜10時間かけて行われる。
【0018】E法 第1段階の反応
【化14】 [式中、Aおよびnは前記と同意義を有する。]本法で
は、まず(V)を塩基の存在下、ほぼ等モル量の(VIII)
と反応させて(IX)を製造する。(V)と(VIII)の反応は
D法と同様に行われる。第2段階の反応
【化15】 本法ではE法第1段階の反応で得た(IX)を、ほぼ等モ
ル量のフタルイミドカリウムと反応させ、(VII)を製造
する。(IX)とフタルイミドカリウムの反応は適宜の溶
媒中で行われる。該溶媒としては例えば、ベンゼン、ト
ルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ジオキサン、
テトラヒドロフラン、ジメトキシエタンなどのエーテル
類、メタノール、エタノール、プロパノールなどのアル
コール類、酢酸エチル、アセトニトリル、ピリジン、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロ
エタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン、アセト
ン、2−ブタノンおよびこれらの混合溶媒があげられ
る。本反応は通常−20℃〜150℃、好ましくは約3
0℃〜130℃で、1〜10時間かけて行われる。
【0019】F法
【化16】 本法ではD法、E法で製造した化合物(VII)とヒドラ
ジン水和物を反応させ一般式(II)で表される化合物を
製造する。(VII)とヒドラジン水和物の反応は適宜の溶
媒中で行われる。該溶媒としては例えば、ベンゼン、ト
ルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ジオキサン、
テトラヒドロフラン、ジメトキシエタンなどのエーテル
類、メタノール、エタノール、プロパノールなどのアル
コール類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、クロロホルム、ジククロメタン、1,2−
ジクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタンお
よびこれらの混合溶媒があげられる。ヒドラジン水和物
の使用量は化合物(VII)に対して1〜10モル当量、好
ましくは1.2〜5モル当量である。本反応は通常−2
0℃〜150℃、好ましくは約0℃〜100℃で、1〜
10時間かけて行われる。このようにして得られるアミ
ン誘導体(II)は公知の分離精製手段例えば濃縮、減圧
濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフ
ィーなどにより単離精製することができる。
【0020】本発明によって提供される化合物(I)お
よびその塩は、骨吸収抑制効果を有し、骨吸収の亢進に
起因する骨量の減少を抑制する。また、本発明の化合物
(I)は毒性、副作用が低い。したがって、本発明の化
合物(I)は、哺乳動物(例、マウス、ラット、ウサ
ギ、犬、ネコ、牛、豚、ヒト等)の骨粗鬆症の予防また
は治療に用いることができる。本発明の化合物を人に投
与する場合、投与方法は経口的、非経口的いずれのルー
トによってもよい。経口投与のための組成物としては、
固体または液体の剤形、具体的には錠剤(糖衣錠、フィ
ルムコーティング錠を含む)、丸剤、顆粒剤、散剤、カ
プセル剤(ソフトカプセル剤を含む)、シロップ剤、乳
剤、懸濁剤などが挙げられる。かかる組成物は自体公知
の方法によって製造され製剤分野において通常用いられ
る担体もしくは賦形剤を含有するものである。例えば、
錠剤用の担体、賦形剤としては乳糖、でんぷん、庶糖、
ステアリン酸マグネシウムなどが挙げられる。
【0021】非経口投与のための組成物としては、例え
ば、注射剤、坐剤などが挙げられ、注射剤は皮下注射
剤、皮内注射剤、筋肉注射剤などの剤形を包含する。か
かる注射剤は自体公知の方法、すなわち化合物(I)を
通常注射剤に用いられる無菌の水性もしくは油性液に懸
濁または乳化することによって調製される。注射用の水
性液としては生理食塩水、等張液などがあげられ、必要
により適当な懸濁化剤、たとえばカルボキシメチルセル
ロースナトリウム、非イオン性界面活性剤などと併用し
てもよい。油性液としてはゴマ油、大豆油などがあげら
れ、溶解補助剤としては安息香酸ベンジル、ベンジルア
ルコールなどを併用してもよい。調製された注射液は通
常適当なアンプルに充填される。本発明の化合物(I)
またはその塩を骨粗鬆症予防治療剤として使用する場
合、成人1日当たりの投与量は、経口投与の場合1〜5
00mg、好ましくは10〜200mgであり、この範囲で
は何ら毒性は見られない。
【0022】
【実施例】つぎに参考例および実施例を挙げて本発明を
さらに詳しく説明する。 参考例1 フェノール(3.0g)、N−(4−ブロモブチル)フタル
イミド(9.0g)、炭酸カリウム(4.4g)およびN,N
−ジメチルホルムアミド(DMF)(50ml)の混合物を
100℃で4時間かきまぜた。反応混合物は水に注い
で、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は水洗、乾燥
(MgSO4)後、減圧下に溶媒を留去し、N−(4−フ
ェノキシブチル)フタルイミド(8.1g、87%)を得
た。アセトンから再結晶し、無色プリズム晶を得た。融
点:102〜103℃。
【0023】参考例2および3 参考例1と同様にして表1の化合物を得た。
【表1】
【0024】参考例4 2−ヒドロキシピリジン(6.0g)、N−(4−ブロモ
ブチル)フタルイミド(17.8g)、炭酸カリウム(8.
7g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(8
0ml)の混合物を100℃で3時間かきまぜた。反応混
合物は水に注いで、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル
層は水洗、乾燥(MgSO4)後、減圧下に溶媒を留去し
た。残留する油状物はシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、クロロホルム−酢酸エチル(4:1v/v)で
溶出する部分よりN−[4−(2−ピリジルオキシ)ブ
チル]フタルイミド(4.4g、23%)を得た。エーテ
ルから再結晶し、無色プリズム晶を得た。融点:77〜
78℃。
【0025】参考例5 N−(4−フェノキシブチル)フタルイミド(7.8g)、
ヒドラジン・1水和物(7ml)およびエタノール(15
0ml)の混合物を還流下に1時間かきまぜた。析出結晶
をろ別し、ろ液を減圧下に濃縮し、4−フェノキシブチ
ルアミン(4.2g、95%)を油状物として得た。 NMR(CDCl3中、δ ppm): 1.53-1.90(4H,m),2.77(2H,t,J=7
Hz),3.98(2H,t,J=7Hz),6.85-6.99(3H,m),7.22-7.34(2H,
m).
【0026】参考例6〜8 参考例5と同様にして表2の化合物を得た。
【表2】
【0027】参考例9〜21 参考例1と同様にして表3の化合物を得た。
【表3】
【0028】参考例22〜34 参考例5と同様にして表4〜7の化合物を得た。
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【0029】実施例1 4−フェノキシブチルアミン(4.15g)、オルトギ酸
エチル(5.6g)およびジエチルホスファイト[HP
(O)(OC25)2](13.9g)の混合物を150℃で
2時間かきまぜた。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留
する油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
した。クロロホルム−酢酸エチル−メタノール(20:
20:1,v/v)で溶出する部分より4−フェノキシブチ
ルアミノメチレンビスホスホン酸テトラエチルエステル
(3.6g、32%)を油状物として得た。 NMR(CDCl3中、δ ppm): 1.35(12H,t,J=7Hz),1.50-2.10(4
H,m),2.92(2H,t,J=7Hz),3.27(1H,t,J=22Hz),3.97(2H,t,
J=7Hz),4.10-4.35(8H,m),6.85-6.99(3H,m),7.22-7.35(2
H,m).
【0030】実施例2〜4 実施例1と同様にして表8の化合物を得た。
【表8】
【0031】実施例5 4−フェノキシブチルアミノメチレンビスホスホン酸テ
トラエチルエステル(1.37g)および濃塩酸(20ml)
の混合物を2時間還流下に加熱した。反応混合物は減圧
下に濃縮、残留物を水で処理し、4−フェノキシブチル
アミノメチレンビスホスホン酸(0.549g、53%)
を得た。融点:206〜208℃。 NMR(d6-DMSO中、δ ppm): 1.60-1.95(4H,m),3.23(2H,t,J
=7Hz),3.42(1H,t,J=18Hz),3.94(2H,t,J=7Hz),6.86-6.97
(3H,m),7.20-7.33(2H,m). 元素分析 C11H19NO7P2として 計算値: C,38.95; H,5.65; N,4.13 分析値: C,39.24; H,5.84; N,3.99
【0032】実施例6 実施例5と同様にして3−フェノキシプロピルアミノメ
チレンビスホスホン酸0.5水和物を得た。融点:226
〜227℃。 NMR(d6-DMSO中、δ ppm): 2.07-2.27(2H,m),3.38(2H,t,J
=7Hz),3.51(1H,t,J=18Hz),4.02(2H,t,J=7Hz),6.88-6.99
(3H,m),7,22-7.33(2H,m). 元素分析 C10H17NO7P2・1/2H2Oとして 計算値: C,35.94; H,5.43; N,4.19 分析値: C,35.80; H,5.68; N,4.02
【0033】実施例7 4−(2−ピリジルオキシ)ブチルアミノメチレンビス
ホスホン酸テトラエチルエステル(0.85g)および濃
塩酸(10ml)の混合物を2時間還流下に加熱した。反
応混合物は減圧下に濃縮した。残留物をメタノールで処
理して得た固体を水−メタノールから再結晶し、4−
(2−ピリジルオキシ)ブチルアミノメチレンビスホス
ホン酸塩酸塩0.5水和物(0.471g、65%)を得
た。融点:155〜157℃。 NMR(D2O中、δ ppm): 1.93-2.12(4H,m),3.52(2H,t,J=7H
z),3.57(1H,t,J=18Hz),4.54(2H,t,J=7Hz),7.44-7.55(2
H,m),8.28(1H,d,J=6Hz),8.45(1H,t,J=9Hz). 元素分析 C10H18N2O7P2・HCl・1/2H2Oとして 計算値: C,31.14; H,5.23; N,7.26 分析値: C,31.05; H,5.70; N,7.16
【0034】実施例8 4−フェノキシブチルアミノメチレンビスホスホン酸
(0.54g)をメタノール(20ml)に懸濁し、ナトリウ
ムメトキシドのメタノール溶液(28%、0.782g)
を加え、室温で3時間かきまぜた。反応混合物を減圧下
に濃縮し、残留物をアセトンで処理して得た固体を水−
メタノールから再結晶し、4−フェノキシブチルアミノ
メチレンビスホスホン酸ジナトリウム塩1.5水和物
(0.56g、85%)を得た。融点:300℃以上。 NMR(D2O中、δ ppm): 1.86-1.99(4H,m),3.05(1H,t,J=16H
z),3.44(2H,t,J=7Hz),4.15(2H,t,J=7Hz),7.01-7.11(3H,
m),7.33-7.45(2H,m). 元素分析 C11H17NO7P2Na2・1.5H2Oとして 計算値: C,32.21; H,4.91; N,3.41 分析値: C,32.02; H,4.90; N,3.26
【0035】実施例9 実施例8と同様にして3−フェノキシプロピルアミノメ
チレンビスホスホン酸ジナトリウム塩1.5水和物を得
た。融点:300℃以上。 NMR(D2O中、δ ppm): 2.26(2H,m),3.13(1H,t,J=16Hz),3.
60(2H,t,J=7Hz),4.24(2H,t,J=7Hz),7.02-7.14(3H,m),7.
34-7.45(2H,m)。 元素分析 C10H15NO7P2Na2・1.5H2Oとして 計算値: C,30.32; H,4.58; N,3.54 分析値: C,30.05; H,4.66; N,3.43
【0036】実施例10 4−(4−クロロフェノキシ)ブチルアミノメチレンビ
スホスホン酸テトラエチルエステル(5.9g)のアセト
ニトリル(90ml)溶液にブロモトリメチルシラン(1
1.2g)を加え室温で15時間かきまぜた。反応混合物
に水(3ml)を加え、減圧下に濃縮した。残留する油状
物をメタノール(50ml)に溶かし、ナトリウムメトキ
シドのメタノール溶液(28%、14.2ml)を加え、エ
ーテル(150ml)で処理して柝出する固体をろ取し
た。水−メタノールから再結晶して4−(4−クロロフ
ェノキシ)ブチルアミノメチレンビスホスホン酸テトラ
ナトリウム塩(2.56g、42%)を得た。融点:300
℃以上。 NMR(D2O中、δ ppm): 1.90(4H,m),3.01(1H,t,J=16Hz),3.
40(2H,s),4.11(2H,s),6.99(2H,d,J=9Hz),7.35(2H,d,J=9
Hz). 元素分析 C11H14NO7P2ClNa4・1/2H2O・CH3OHとして 計算値: C,28.67; H,3.81; N,2.79 分析値: C,28.92; H,4.09; N,3.03
【0037】実施例11〜23 実施例1と同様にして表9〜12の化合物を得た。
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【0038】実施例24 実施例10と同様にして、5−フェノキシペンチルアミ
ノメチレンビスホスホン酸ジナトリウム塩3水和物を得
た。水−メタノ−ルから再結晶した。融点 300℃以
上。 元素分析 C12H19NO7P2Na2・3H2O として 計算値: C,31.94; H,5.58; N,
3.10 分析値: C,32.04; H,5.39; N,
2.96
【0039】実施例25 5−フェノキシペンチルアミノメチレンビスホスホン酸
ジナトリウム塩3水和物(1.0g)を水(5ml)に
溶かし、アンバ−ライト CG−50(H+型,32m
l)のカラムで処理した。水で溶出する酸性部分より得
られる固体を水−メタノ−ルから再結晶し、5−フェノ
キシペンチルアミノメチレンビスホスホン酸モノナトリ
ウム塩0.5水和物(0.58g、68%)を無色プリズ
ム晶として得た。融点 300℃以上。 元素分析 C12H20NO7P2Na・1/2H2O として 計算値: C,37.51; H,5.51; N,3.65 分析値: C,37.62; H,5.53; N,3.55
【0040】実施例26〜30 実施例5と同様にして表13の化合物を得た。
【表13】
【0041】実施例31〜33 実施例8と同様にして表14の化合物を得た。
【表14】
【0042】実施例34 実施例10と同様にして、4−(3,4−メチレンジオ
キシフェノキシ)ブチルアミノメチレンビスホスホン酸
トリナトリウム塩1水和物を得た。水−メタノ−ルから
再結晶した。融点 300℃以上。 元素分析 C12H16NO9P2Na3・H2O として 計算値: C,30.85; H,3.88; N,3.00 分析値: C,31.07; H,4.02; N,2.99
【0043】実施例35〜36 実施例7と同様にして表15の化合物を得た。
【表15】
【0044】実施例37 4−(2−ピリミジニルオキシ)ブチルアミノメチレン
ビスホスホン酸テトラエチルエステル(5.0g)のア
セトニトリル(90ml)溶液にブロモトリメチルシラ
ン(10.1g)を加え、室温で16時間かきまぜた。
反応混合物に水(2ml)を加え室温で1時間かきまぜ
た後、減圧下に濃縮した。残留する固体を水(5ml)
に懸濁し、水酸化ナトリウム水溶液(1規定、11.7
ml)を加えた。反応液にエタノ−ルを加えて析出結晶
をろ取し、水−アセトンから再結晶し、4−(2−ピリ
ミジニルオキシ)ブチルアミノメチレンビスホスホン酸
モノナトリウム塩2水和物(1.4g、31%)を無色
結晶として得た。融点300℃以上。 元素分析 C9H16N3O7P2Na・2H2O として 計算値: C,27.08; H,5.05; N,10.53 分析値: C,27.31; H,5.02; N,10.60
【0045】実施例38 実施例37と同様にして、3−(2−ピリミジニルオキ
シ)プロピルアミノメチレンビスホスホン酸ジナトリウ
ム塩2水和物を得た。水−エタノ−ルから再結晶した。
融点 300℃以上。 元素分析 C8H13N3O7P2Na2・2H2O として 計算値: C,23.60; H,4.21; N,10.32 分析値: C,23.70; H,4.35; N,10.05
【0046】実施例39 実施例37と同様にして、4−(2−ピラジニルオキ
シ)ブチルアミノメチレンビスホスホン酸モノナトリウ
ム塩2.5水和物を得た。水−アセトンから再結晶し
た。融点 300℃以上。 元素分析 C9H16N3O7P2Na・2.5H2O として 計算値: C,26.48; H,5.19; N,1
0.29 分析値: C,26.45; H,4.88; N,1
0.29
【0047】実施例40 実施例37と同様にして、4−(2−キノキサリニルオ
キシ)ブチルアミノメチレンビスホスホン酸モノナトリ
ウム塩3水和物を得た。水−エタノ−ルから再結晶し
た。融点 300℃以上。 元素分析 C13H18N3O7P2Na・3H2O として 計算値: C,33.41; H,5.18; N,8.99 分析値: C,33.23; H,5.28; N,8.90
【0048】実施例41 4−(2−ピリジルオキシ)ブチルアミノメチレンビス
ホスホン酸テトラエチルエステル(5.5g)及び無水
酢酸(12.3g)の混合物を室温で52時間かきまぜ
た。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィ−に付した。酢酸エチル−エタ
ノ−ル(50:1,v/v)で溶出する部分よりN−ア
セチル−4−(2−ピリジルオキシ)ブチルアミノメチ
レンビスホスホン酸テトラエチルエステル(2.9g、
49%)を油状物として得た。 NMR(CDCl3中、δ ppm): 1.33(12H,t,J=7 Hz),1.70-2.05
(4H,m),2.19(3H,s),3.62-3.75(2H,m),4.10-4.30(8H,m),
4.27(2H,t,J=6 Hz),5.92(1H,t,J=25.5 Hz),6.72(1H,dd
d,J=8, 1 and 1 Hz),6.85(1H,ddd,J=7, 5 and 1 Hz),7.
57(1H,ddd,J=8, 7 and 2 Hz), 8.17(1H,ddd,J=5, 2 and
1 Hz).
【0049】実施例42 N−アセチル−4−(2−ピリジルオキシ)ブチルアミ
ノメチレンビスホスホン酸テトラエチルエステル(2.
8g)のアセトニトリル(50ml)溶液にブロモトリ
メチルシラン(5.2g)を加え、室温で15時間かき
まぜた。反応混合物に水(1.2ml)を加え室温で1
時間かきまぜた後、減圧下に濃縮した。残留物をメタノ
−ル(10ml)に溶かし、ナトリウムメトキシドのメ
タノ−ル溶液(28%、2.2g)を加えた。反応液を
減圧下に濃縮、残留結晶をろ取し、メタノ−ル−アセト
ンから再結晶し、N−アセチル−4−(2−ピリジルオ
キシ)ブチルアミノメチレンビスホスホン酸ジナトリウ
ム塩3水和物(2.0g、71%)を無色結晶として得
た。融点 133〜135℃。 元素分析 C12H18N2O8P2Na2・3H2O として 計算値: C,30.01; H,5.04; N,5.83 分析値: C,29.91; H,5.20; N,6.02
【0050】実施例43 4−(2−ピリジルオキシ)ブチルアミノメチレンビス
ホスホン酸塩酸塩(1.1g)を水(25ml)に溶解
し、水酸化ナトリウム水溶液(1N、3ml)を加え
た。メタノ−ルをくわえ析出した固体をろ取し、水−メ
タノ−ルから再結晶し、4−(2−ピリジルオキシ)ブ
チルアミノメチレンビスホスホン酸3水和物(0.6
g、51%)を無色結晶として得た。融点 186〜1
87℃。 元素分析 C10H18N2O7P2・3H2O として 計算値:C,30.47; H,6.14; N,7.11 分析値:C,30.40; H,5.98; N,6.93
【0051】実施例44 4−(2−ピリジルオキシ)ブチルアミノメチレンビス
ホスホン酸塩酸塩(2.0g)を水(50ml)に溶解
し、水酸化ナトリウム水溶液(1N,15.9ml)を
加えた。反応混合物を濃縮し、残留物を水(50ml)
に溶かしメタノ−ルをくわえ析出した固体をろ取し、メ
タノ−ルで洗浄、4−(2−ピリジルオキシ)ブチルア
ミノメチレンビスホスホン酸ジナトリウム塩1水和物
(1.3g,62%)を無色結晶として得た。融点 3
00℃以上。 元素分析 C10H16N2O7P2Na2・H2O として 計算値:C,29.86; H,4.51; N,6.97 分析値:C,29.70; H,4.74; N,6.73
【0052】つぎに化合物(I)の骨吸収抑制作用およ
び骨粗鬆症治療効果の測定法および結果を示す。 [骨粗鬆症予防治療効果]6週令のスプラーク ドウリ
ー(Spraque Dawley)系ラットに検体化合物を2日間
腹腔内投与した。最終投与の翌日(3日目)にラット右
坐骨神経切断を行い、17日目に左右の脛骨を取り出し
た。脛骨は長軸に直角に近位部2分の1部分を切断した
後、110℃で6時間乾燥して乾燥重量を秤量した。各
群6匹の測定値から得られた値の平均値±標準誤差を求
め、表16に示した。
【表16】 表16に示すごとく、本発明の化合物(I)は優れた骨
吸収抑制作用および骨粗鬆症治療効果を示す。
【0053】
【発明の効果】本発明によって提供される化合物(I)
およびその塩は、骨吸収抑制効果を有し、骨吸収の亢進
に起因する骨量の減少を抑制する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、Aは置換されていてもよい環状基を、R1は水
    素原子または低級アルカノイル基を、R2、R3、R4
    よびR5は同一または異なって水素原子または低級アル
    キル基を、nは2から10の整数を示す]で表されるビ
    スホスホン酸誘導体またはその塩。
  2. 【請求項2】 一般式(II) 【化2】 [式中、Aは置換されていてもよい環状基を、nは2か
    ら10の整数を示す]で表されるアミン誘導体を一般式
    (III) 【化3】 [式中、R6は低級アルキル基を示す]で表されるオル
    トギ酸エステル誘導体および一般式(IV) 【化4】 [式中、R7、R8、R9およびR10は同一または異なっ
    て低級アルキル基を示す]で表される亜リン酸エステル
    誘導体と反応させ、さらに所望によりアシル化反応およ
    び/または加水分解反応に付すことを特徴とする一般式
    (I) 【化5】 [式中、Aは置換されていてもよい環状基を、R1は水
    素原子または低級アルカノイル基を、R2、R3、R4
    よびR5は同一または異なって水素原子または低級アル
    キル基を、nは2から10の整数を示す]で表されるビ
    スホスホン酸誘導体またはその塩の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1の化合物またはその塩を含有し
    てなる骨吸収抑制剤。
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