JPH05178772A - フェノール及びメチルエチルケトンの製造方法 - Google Patents

フェノール及びメチルエチルケトンの製造方法

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JPH05178772A
JPH05178772A JP3344977A JP34497791A JPH05178772A JP H05178772 A JPH05178772 A JP H05178772A JP 3344977 A JP3344977 A JP 3344977A JP 34497791 A JP34497791 A JP 34497791A JP H05178772 A JPH05178772 A JP H05178772A
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光久 田村
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 sec−ブチルベンゼンを酸化後、分解して
フェノール及びメチルエチルケトンを得る方法におい
て、酸化反応後に発生する回収反応液を酸化反応域へリ
サイクルするにあたって、該回収反応液を水素還元反応
に付すことにより、反応液中のスチレン類をアルキルベ
ンゼン類に変換した後にリサイクルする。 【効果】 単位時間あたりの目的物の収率を高水準に維
持して、回収反応液を有効に再利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフェノール及びメチルエ
チルケトンの製造方法に関するものである。更に詳しく
は、本発明はsec−ブチルベンゼンを出発原料とする
フェノール及びメチルエチルケトンの製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】sec−ブチルベンゼンを酸化してse
c−ブチルベンゼンハイドロパーオキサイドとし、次に
該sec−ブチルベンゼンハイドロパーオキサイドを酸
性触媒により分解し、フェノール及びメチルエチルケト
ンとする技術は公知である(特開昭48−80524号
公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の技術
においては、フェノールとメチルエチルケトンを含有す
る液以外に、未反応のsec−ブチルベンゼンを含有す
る液が回収され、該sec−ブチルベンゼンは、原料使
用効率の点から酸化反応工程へリサイクルして再利用さ
れる必要がある。ところが、未反応のsec−ブチルベ
ンゼンを酸化工程へリサイクルする場合、分解工程で生
成し、高段数の蒸留塔を用いても分離することが困難な
成分であるスチレン類が含有されてくることを避けるこ
とができない。そして、かかるスチレン類は、sec−
ブチルベンゼンからsec−ブチルベンゼンハイドロパ
ーオキサイドへの単位時間あたりの収量を低下させると
いう問題が発生する(特開昭48−80524号公報)
【0004】かかる現状に鑑み、本発明が解決しようと
する課題は、sec−ブチルベンゼンを酸化してsec
−ブチルベンゼンハイドロパーオキサイドとし、次に該
sec−ブチルベンゼンハイドロパーオキサイドを酸性
触媒により分解し、フェノールとメチルエチルケトンと
するフェノール及びメチルエチルケトンの製造方法であ
って、スチレン類を実質上含有しないsec−ブチルベ
ンゼンを酸化工程へリサイクルさせることによりsec
−ブチルベンゼンからsec−ブチルベンゼンハイドロ
パーオキサイドへの単位時間あたりの収量を低下させる
ことなく、未反応のsec−ブチルベンゼンを酸化反応
の原料として有効に再利用でき、かつ酸化反応にとって
好ましくないスチレン類のうち、α,β−ジメチルスチ
レン及びα−エチルスチレンをsec−ブチルベンゼン
に変換し、酸化反応の原料として有効に利用できるとい
う、優れたフェノール及びメチルエチルケトンの製造方
法を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討を行い、本発明に到達したもの
である。すなわち、本発明は、下記の工程を含むsec
−ブチルベンゼンからフェノール及びメチルエチルケト
ンを製造する方法において、スチレン類を実質上含有し
ないsec−ブチルベンゼンを酸化工程へリサイクルす
ることを特徴とするフェノール及びメチルエチルケトン
の製造方法に係るものである。 酸化工程:sec−ブチルベンゼンを酸化してsec−
ブチルベンゼンハイドロパーオキサイドを主成分とする
酸化反応液を得る工程 濃縮工程:酸化反応液を蒸留により濃縮し、塔底部から
sec−ブチルベンゼンハイドロパーオキサイドを主成
分とする塔底液を得、塔頂部からsec−ブチルベンゼ
ンを主成分とする留出液を得、該留出液を酸化工程へリ
サイクルする工程 分解工程:濃縮工程の塔底液を酸性触媒と接触させるこ
とにより、sec−ブチルベンゼンハイドロパーオキサ
イドをフェノールとメチルエチルケトンに分解する工程 中和工程:分解工程で得られた分解液をアルカリ水溶液
により中和し、油層と水層に分離し、水層の一部を再度
中和工程の入口へリサイクルする工程 精製工程:中和工程で得られた油層を蒸留に付し、フェ
ノールを主とする成分、メチルエチルケトンを主とする
成分及びsec−ブチルベンゼンを主成分とする留分に
分離し、該sec−ブチルベンゼンを主成分とする留分
を酸化工程へリサイクルする工程
【0006】以下詳細に説明する。本発明の酸化工程と
は、sec−ブチルベンゼンを酸化してsec−ブチル
ベンゼンハイドロパーオキサイドを主成分とする酸化反
応液を得る工程であり、たとえば次のとおり行われる。
すなわち、液体のsec−ブチルベンゼンを、90〜1
50℃の温度、1〜10kg/cm2 Gの圧力下、酸素
含有ガスと接触させることによりsec−ブチルベンゼ
ンハイドロパーオキサイドとする。
【0007】本発明の濃縮工程とは、酸化反応液を蒸留
により濃縮し、塔底部からsec−ブチルベンゼンハイ
ドロパーオキサイドを主成分とする塔底液を得、塔頂部
からsec−ブチルベンゼンを主成分とする留出液を得
る工程である。濃縮工程における蒸留の条件は、要する
にsec−ブチルベンゼンハイドロパーオキサイドを主
成分とする塔底液とsec−ブチルベンゼンを主成分と
する留出液が得られるように設定すればよく、たとえば
塔底温度50〜150℃、塔頂圧力1〜200torr
があげられる。
【0008】本発明の分解工程とは、濃縮工程の塔底液
を酸性触媒と接触させることにより、sec−ブチルベ
ンゼンハイドロパーオキサイドをフェノールとメチルエ
チルケトンに分解する工程である。酸性触媒としては、
硫酸、無水硫酸、過塩素酸、リン酸などが用いられる。
酸性触媒の使用量は、通常0.01〜1wt%であり、
温度は通常50〜100℃の範囲である。
【0009】本発明の中和工程とは、分解工程で得られ
た分解液をアルカリ水溶液により中和し、油層と水層に
分離し、水層の一部を再度中和工程の入口へリサイクル
する工程である。中和のために用いられるアルカリとし
ては、ナトリウム、カリウム、リチウムなどの水酸化
物、炭酸塩、重炭酸塩などが使用できる。アルカリの使
用量は、水層のpHを通常5〜11、好ましくは6〜1
0に維持するのに十分な量である。温度は常温〜90
℃、油層/水層の重量比は0.5〜5が好ましい。中和
工程は、中和されるべき液層とアルカリ水溶液とを十分
に接触させ、その後油層と水層とを分離できればよく、
たとえば攪拌器付の槽、ラインミキサー、パイプミキサ
ーなどが用いられる。中和工程においては、排水量を減
少させるために、中和工程で使用後の水層の一部を再度
中和工程でリサイクル使用する。その結果、中和工程の
塩濃度は上昇するが、通常1〜30wt%の塩濃度に維
持することが好ましい。中和工程で得られた油層は次の
水洗工程へ送られ、一方水層は、その一部を中和工程へ
リサイクルし、残りは廃棄される。
【0010】本発明の精製工程とは、中和工程で得られ
た油層を蒸留に付し、フェノールを主とする成分、メチ
ルエチルケトンを主とする成分及びsec−ブチルベン
ゼンを主成分とする留分に分離し、該sec−ブチルベ
ンゼンを主成分とする留分を酸化工程へリサイクルする
工程であり、通常複数の蒸留塔により実現される。本発
明の特徴は、精製工程から酸化工程へリサイクルされる
sec−ブチルベンゼンが、スチレン類を実質上含有し
ないsec−ブチルベンゼンであることにある。リサイ
クルされるsec−ブチルベンゼン中のスチレン類を除
去する好ましい具体的な方法は次のとおりである。
【0011】そのひとつは、下記の水素還元工程及び分
離工程を置くことである。水素還元工程とは、精製工程
で得られたsec−ブチルベンゼンを主成分とする留分
を水素還元反応に付し、該成分に含まれるスチレン類を
アルキルベンゼン類に変換する工程である。水素還元反
応の条件は、たとえば次のとおりである。触媒として
は、たとえば白金、パラジウム、ルテニウム、ロジウム
などの通常の水素化触媒のうちから選ぶことができる。
また、上記の金属触媒を活性炭、シリカ、アルミナ、シ
リカアルミナ、活性白土などの担体に担持させたものを
用いてもよい。温度は通常常温〜140℃、好ましくは
50〜100℃である。該温度が高すぎる場合は反応の
制御が困難となることがあり、一方該温度が低すぎる場
合は反応の進行が遅くなることがあり、好ましくない。
圧力は通常5〜30kg/cm2 G、好ましくは10〜
20kg/cm2 Gである。該圧力が高すぎる場合は反
応の制御が困難となることがあり、一方圧力が低すぎる
場合は反応の進行が遅くなることがあり、好ましくな
い。水素の供給量はスチレン類1モルあたり1モルでよ
いが、水素還元反応を十分に進行させるために過剰に加
えることができる。この場合の水素供給量は、スチレン
類1モルあたり通常1〜10モル、好ましくは4〜7モ
ルである。なお、過剰に加えた水素は、循環して再利用
することができる。該供給量が過少の場合は水素還元反
応の進行が不十分となることがあり、一方該供給量が過
多な場合は循環する水素の量が過大となり、好ましくな
い。水素還元反応における反応形態は特に限定されるも
のではなく、固定床、流動床又は懸濁床のいずれで行っ
てもよい。かくして、スチレン類はアルキルベンゼン類
に変換される。なお、α,β−ジメチルスチレン及びα
−エチルスチレンは、本工程により酸化反応工程の原料
であるsec−ブチルベンゼンに変換され、該sec−
ブチルベンゼンは次工程の蒸留を経て回収再利用され
る。
【0012】分離工程とは、水素還元工程で得られた水
素還元反応液を蒸留に付すことによりsec−ブチルベ
ンゼンを回収し、該sec−ブチルベンゼンを酸化工程
へリサイクルする工程である。蒸留の条件としては、s
ec−ブチルベンゼン主成分とする留出液が得られるよ
うに設定すればよく、たとえば塔底温度50〜150
℃、塔頂圧力1〜200torrがあげられる。
【0013】上記の水素還元工程及び分離工程を用いた
方法は、酸化反応におけるsec−ブチルベンゼンから
sec−ブチルベンゼンハイドロパーオキサイドへの単
位時間あたりの収量を低下させることなく、未反応のs
ec−ブチルベンゼンを酸化反応の原料として有効に再
利用でき、かつ酸化反応にとって好ましくない化合物で
あるα,β−ジメチルスチレン及びα−エチルスチレン
をsec−ブチルベンゼンに変換して酸化反応の原料と
して有効に利用でき、特に工業的実施上、極めて優れた
方法である。
【0014】本発明によると、精製工程からリサイクル
されるsec−ブチルベンゼン中に含有されるスチレン
類濃度(通常10wt%程度)を通常0.1wt%以下
に維持できる。
【0015】
【実施例】
次に、実施例により本発明を説明する。 実施例1 ガラス製容器に、スチレン類を含有しないsec−ブチ
ルベンゼン及びsec−ブチルベンゼンハイドロパーオ
キサイド溶液の合計100gを仕込んだ。なお、sec
−ブチルベンゼンハイドロパーオキサイドの濃度が1.
0wt%となるように調整した。次に、溶液を激しく攪
拌しながら加熱し、液の温度が120℃に達した時点で
500ml/minの流量で空気を吹き込みながら7時
間酸化反応を実施した。反応後の反応液について分析し
た結果、sec−ブチルベンゼンハイドロパーオキサイ
ド濃度11.9wt%を得た。
【0016】比較例1 酸化反応に供する液として、5wt%相当のα−エチル
スチレンを含有するsec−ブチルベンゼン及びsec
−ブチルベンゼンハイドロパーオキサイド溶液を用いた
こと以外は実施例1と同様に行った。その結果、sec
−ブチルベンゼンハイドロパーオキサイド濃度8.5w
t%を得た。すなわち、比較例においては、sec−ブ
チルベンゼンハイドロパーオキサイドの単位時間あたり
の収量が極めて低いことがわかる。
【0017】参考例1 平均粒子径3mmのアルミナに0.1重量%のパラジウ
ムを担持させた水素添加用触媒80mlを、垂直に配し
た内径28mmの反応管に充填し、温度80℃、圧力1
5kg/cm2 Gの条件下、水素添加反応を行った。原
料としては、sec−ブチルベンゼン59.6wt%、
アセトフェノン32.4wt%、α,β−ジメチルスチ
レン4.9wt%、α−エチルスチレン0.4wt%及
びその他の飽和炭化水素2.7wt%からなる混合溶液
を用い、水素対オレフィンのモル比は5.4とした。原
料供給量は160ml/hrとし、水素ガス120ml
/min(NTP換算)を反応管の下部から供給した。
60時間後の反応液の組成は、sec−ブチルベンゼン
64.8wt%、アセトフェノン32.83wt%、α
−メチルベンジルアルコール0.07wt%、α,β−
ジメチルスチレン0.05wt%、α−エチルスチレン
0.01wt%及びその他の飽和炭化水素2.7wt%
であった。すなわち、スチレン類の反応率は98.9%
であった。次に、上記で得た反応液を、ヘリパックを充
填した蒸留塔の中段に150g/hで供給した。蒸留圧
力は100mmHg、塔頂温度を105℃とし、塔頂か
ら100g/hで留出液を回収した。留出液の組成を分
析した結果、sec−ブチルベンゼン97.08wt
%、アセトフェノン2.31wt%、α−メチルベンジ
ルアルコール0.01wt%、α,β−ジメチルスチレ
ン0.04wt%、α−エチルスチレン0.01wt%
及びその他の飽和炭化水素0.50wt%であった。
【0018】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、s
ec−ブチルベンゼンを出発原料とするフェノールの製
造方法であって、sec−ブチルベンゼンからsec−
ブチルベンゼンハイドロパーオキサイドへの単位時間あ
たりの収量を低下させることなく、未反応のsec−ブ
チルベンゼンを酸化反応の原料として有効に再利用でき
るという、優れたフェノール及びメチルエチルケトンの
製造方法を提供することができた。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本発明の中和工程とは、分解工程で得られ
た分解液をアルカリ水溶液により中和し、油層と水層に
分離し、水層の一部を再度中和工程の入口へリサイクル
する工程である。中和のために用いられるアルカリとし
ては、ナトリウム、カリウム、リチウムなどの水酸化
物、炭酸塩、重炭酸塩などが使用できる。アルカリの使
用量は、水層のpHを通常5〜11、好ましくは6〜1
0に維持するのに十分な量である。温度は常温〜90
℃、油層/水層の重量比は0.5〜5が好ましい。中和
工程は、中和されるべき液層とアルカリ水溶液とを十分
に接触させ、その後油層と水層とを分離できればよく、
たとえば攪拌器付の槽、ラインミキサー、パイプミキサ
ーなどが用いられる。中和工程においては、排水量を減
少させるために、中和工程で使用後の水層の一部を再度
中和工程でリサイクル使用する。その結果、中和工程の
塩濃度は上昇するが、通常1〜30wt%の塩濃度に維
持することが好ましい。中和工程で得られた油層は次の
精製工程へ送られ、一方水層は、その一部を中和工程へ
リサイクルし、残りは廃棄される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【実施例】次に、実施例により本発明を説明する。 実施例1 ガラス製容器に、スチレン類を含有しないsec−ブチ
ルベンゼン及びsec−ブチルベンゼンハイドロパーオ
キサイド溶液の合計100gを仕込んだ。なお、sec
−ブチルベンゼンハイドロパーオキサイドの濃度が2.
wt%となるように調整した。次に、溶液を激しく攪
拌しながら加熱し、液の温度が120℃に達した時点で
500ml/minの流量で空気を吹き込みながら7時
間酸化反応を実施した。反応後の反応液について分析し
た結果、sec−ブチルベンゼンハイドロパーオキサイ
ド濃度11.9wt%を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 49/10 6917−4H 407/00 8018−4H 409/08 8018−4H // C07B 61/00 300 (72)発明者 碓氷 昌宏 千葉県市原市姉崎海岸5の1 住友化学工 業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の工程を含むsec−ブチルベンゼン
    からフェノール及びメチルエチルケトンを製造する方法
    において、スチレン類を実質上含有しないsec−ブチ
    ルベンゼンを酸化工程へリサイクルすることを特徴とす
    るフェノール及びメチルエチルケトンの製造方法。 酸化工程:sec−ブチルベンゼンを酸化してsec−
    ブチルベンゼンハイドロパーオキサイドを主成分とする
    酸化反応液を得る工程 濃縮工程:酸化反応液を蒸留により濃縮し、塔底部から
    sec−ブチルベンゼンハイドロパーオキサイドを主成
    分とする塔底液を得、塔頂部からsec−ブチルベンゼ
    ンを主成分とする留出液を得、該留出液を酸化工程へリ
    サイクルする工程 分解工程:濃縮工程の塔底液を酸性触媒と接触させるこ
    とにより、sec−ブチルベンゼンハイドロパーオキサ
    イドをフェノールとメチルエチルケトンに分解する工程 中和工程:分解工程で得られた分解液をアルカリ水溶液
    により中和し、油層と水層に分離し、水層の一部を再度
    中和工程の入口へリサイクルする工程 精製工程:中和工程で得られた油層を蒸留に付し、フェ
    ノールを主とする成分、メチルエチルケトンを主とする
    成分及びsec−ブチルベンゼンを主成分とする留分に
    分離し、該sec−ブチルベンゼンを主成分とする留分
    を酸化工程へリサイクルする工程
  2. 【請求項2】下記の工程を含む請求項1記載の方法。 水素還元工程:精製工程で得られたsec−ブチルベン
    ゼンを主成分とする留分を水素還元反応に付し、該留分
    中に含まれるスチレン類をアルキルベンゼン類に変換す
    る工程 分離工程:水素還元工程で得られた水素還元反応液を蒸
    留に付すことによりsec−ブチルベンゼンを回収し、
    該sec−ブチルベンゼンを酸化工程へリサイクルする
    工程
  3. 【請求項3】水素還元工程が、水素化触媒の存在下、常
    温〜140℃の温度範囲、5〜30kg/cm2 Gの圧
    力範囲で水素還元を行う請求項2記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008509178A (ja) * 2004-08-13 2008-03-27 エクソンモービル・ケミカル・パテンツ・インク フェノール及びメチルエチルケトンの製造方法
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