JPH05178240A - 自動車の後部車体構造 - Google Patents
自動車の後部車体構造Info
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- JPH05178240A JPH05178240A JP121592A JP121592A JPH05178240A JP H05178240 A JPH05178240 A JP H05178240A JP 121592 A JP121592 A JP 121592A JP 121592 A JP121592 A JP 121592A JP H05178240 A JPH05178240 A JP H05178240A
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- tray
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- Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
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- Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 リヤエンドパネルとリヤバンパとの間の隙間
を有効に利用することにより、車室のスペースの効率化
を図る。 【構成】 スペアタイヤ収納部２に収納されるスペアタ
イヤ３は、リヤエンドパネル４に形成された開口部５に
後端部３ａを挿通し且つ該後端部３ａは後方側からカバ
ー部材７に覆われており、上記カバー部材７に近接して
リヤバンパ６が設けられている。スペアタイヤ収納部２
内にはスペアタイヤ３を載置支持するトレー８と共にス
ペアタイヤ３の後端部３ａが押圧された際にスペアタイ
ヤ３を持上げるスペアタイヤ持上げ手段が設けられてい
る。このため軽衝突時にリヤバンパ６がスペアタイヤ３
の後端部３ａを押圧してもスペアタイヤ３は持上げられ
るので車体に変形を及ぼすことはない。
を有効に利用することにより、車室のスペースの効率化
を図る。 【構成】 スペアタイヤ収納部２に収納されるスペアタ
イヤ３は、リヤエンドパネル４に形成された開口部５に
後端部３ａを挿通し且つ該後端部３ａは後方側からカバ
ー部材７に覆われており、上記カバー部材７に近接して
リヤバンパ６が設けられている。スペアタイヤ収納部２
内にはスペアタイヤ３を載置支持するトレー８と共にス
ペアタイヤ３の後端部３ａが押圧された際にスペアタイ
ヤ３を持上げるスペアタイヤ持上げ手段が設けられてい
る。このため軽衝突時にリヤバンパ６がスペアタイヤ３
の後端部３ａを押圧してもスペアタイヤ３は持上げられ
るので車体に変形を及ぼすことはない。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、車室のスペースの効率
化を図った自動車の後部車体構造に関する。
化を図った自動車の後部車体構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】ＦＦ車及びＦＲ車は、通常車体の後部に
トランクルームが設けられており、該トランクルームの
リヤフロアパネルの一部にはスペアタイヤ収納部が形成
されている。従来のスペアタイヤ収納部は、図７に示さ
れるように、トランクルームのリヤフロアパネルａの後
部において、スペアタイヤｂが整合して嵌り込むことが
できる相当部分をリヤフロアパネルａより低くしてスペ
アタイヤ収納部ｃを形成したものが知られている。上記
スペアタイヤ収納部ｃの後壁部はリヤエンドパネルｄの
一部となっている例もあり、さらにリヤエンドパネルｄ
の後方にリヤバンパｅが設けられている。
トランクルームが設けられており、該トランクルームの
リヤフロアパネルの一部にはスペアタイヤ収納部が形成
されている。従来のスペアタイヤ収納部は、図７に示さ
れるように、トランクルームのリヤフロアパネルａの後
部において、スペアタイヤｂが整合して嵌り込むことが
できる相当部分をリヤフロアパネルａより低くしてスペ
アタイヤ収納部ｃを形成したものが知られている。上記
スペアタイヤ収納部ｃの後壁部はリヤエンドパネルｄの
一部となっている例もあり、さらにリヤエンドパネルｄ
の後方にリヤバンパｅが設けられている。
【０００３】上述した従来例にみられるような後部車体
構造を有する自動車は、後突の際には先づリヤバンパに
衝撃力が付加されるが、できるだけ車体に変形を生ぜし
めないために上記衝撃力はリヤバンパの変位のみで吸収
されることが望ましく、車体のリヤエンドパネルとリヤ
バンパとの間には、リヤバンパが変位する変位ストロー
クとなる隙間が設けられている。
構造を有する自動車は、後突の際には先づリヤバンパに
衝撃力が付加されるが、できるだけ車体に変形を生ぜし
めないために上記衝撃力はリヤバンパの変位のみで吸収
されることが望ましく、車体のリヤエンドパネルとリヤ
バンパとの間には、リヤバンパが変位する変位ストロー
クとなる隙間が設けられている。
【０００４】上記したリヤエンドパネルとリヤバンパと
の間の隙間は、通常時速５マイル衝突と称されている軽
衝突時にリヤバンパが車体に変形を生ぜしめないような
変位ストロークを基準にして、通常は約４０ｍｍのリヤ
バンパの変位ストロークが得られる程度の隙間となされ
ている。
の間の隙間は、通常時速５マイル衝突と称されている軽
衝突時にリヤバンパが車体に変形を生ぜしめないような
変位ストロークを基準にして、通常は約４０ｍｍのリヤ
バンパの変位ストロークが得られる程度の隙間となされ
ている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車両の
後方から軽衝突による衝撃力が加えられた際に不可欠な
リヤエンドパネルとリヤバンパとの間の上記隙間も、車
両が定常状態で運行されているときには車両の全長内に
有効に使用されていないスペースが存在することになっ
ているという問題点があった。
後方から軽衝突による衝撃力が加えられた際に不可欠な
リヤエンドパネルとリヤバンパとの間の上記隙間も、車
両が定常状態で運行されているときには車両の全長内に
有効に使用されていないスペースが存在することになっ
ているという問題点があった。
【０００６】したがって、車両の安全性と車室スペース
の利用性とを両立させつつ、常時は空費されている車両
の全長内の上述したような隙間は可能な限り有効に活用
することが望ましい。
の利用性とを両立させつつ、常時は空費されている車両
の全長内の上述したような隙間は可能な限り有効に活用
することが望ましい。
【０００７】上記に鑑みて、本発明は、車両のリヤエン
ドパネルとリヤバンパとの間に設けられる隙間を効率的
に活用することを目的とする。
ドパネルとリヤバンパとの間に設けられる隙間を効率的
に活用することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上述したような目的を達
成するため、請求項１の発明は、リヤエンドパネルとリ
ヤバンパとの間の隙間はスペアタイヤ収納部の一部とし
て有効に利用されるにも拘らず、軽衝突の際にはリヤバ
ンパの変位による車体の変形は生じないようにしようと
するものである。
成するため、請求項１の発明は、リヤエンドパネルとリ
ヤバンパとの間の隙間はスペアタイヤ収納部の一部とし
て有効に利用されるにも拘らず、軽衝突の際にはリヤバ
ンパの変位による車体の変形は生じないようにしようと
するものである。
【０００９】具体的に、請求項１の発明の講じた解決手
段は、リアエンドパネルに形成されリヤフロアパネルの
スペアタイヤ収納部に収納されたスペアタイヤの後端部
が挿通される開口部と、上記リヤエンドパネルに取付け
られ上記開口部に挿通されたスペアタイヤの後端部を後
方側から覆い且つ上記開口部を閉塞する可撓性のカバー
部材と、該カバー部材の後方側で該カバー部材に近接し
て設けられたリヤバンパと、上記スペアタイヤ収納部に
設けられ該スペアタイヤ収納部に収納されたスペアタイ
ヤを載置支持するトレーと、上記スペアタイヤの後端部
が上記カバー部材を介して上記リヤバンパから前方へ押
圧された際に上記スペアタイヤを上方に持上げるスペア
タイヤ持上げ手段とを備えている構成とするものであ
る。
段は、リアエンドパネルに形成されリヤフロアパネルの
スペアタイヤ収納部に収納されたスペアタイヤの後端部
が挿通される開口部と、上記リヤエンドパネルに取付け
られ上記開口部に挿通されたスペアタイヤの後端部を後
方側から覆い且つ上記開口部を閉塞する可撓性のカバー
部材と、該カバー部材の後方側で該カバー部材に近接し
て設けられたリヤバンパと、上記スペアタイヤ収納部に
設けられ該スペアタイヤ収納部に収納されたスペアタイ
ヤを載置支持するトレーと、上記スペアタイヤの後端部
が上記カバー部材を介して上記リヤバンパから前方へ押
圧された際に上記スペアタイヤを上方に持上げるスペア
タイヤ持上げ手段とを備えている構成とするものであ
る。
【００１０】また、請求項２の発明は、軽衝突時にリヤ
バンパにより上記スペアタイヤの後端部が前方へ押圧さ
れ該スペアタイヤが持上げられる際に、上記押圧に即応
してスペアタイヤ持上げ手段が作用し、上記スペアタイ
ヤをスペアタイヤ収納部から確実に持上げられるように
するものであって、具体的には、請求項１の構成に上記
スペアタイヤ持上げ手段は、ヒンジ部で屈曲可能なリン
ク部材からなり、上記スペアタイヤ収納部で上記トレー
に載置支持されたスペアタイヤの後端部が上記カバー部
材を介して上記リヤバンパから押圧された際に上記ヒン
ジ部で屈曲して該ヒンジ部が上記スペアタイヤを上方へ
持上げるように形成されているという構成を付加するも
のである。
バンパにより上記スペアタイヤの後端部が前方へ押圧さ
れ該スペアタイヤが持上げられる際に、上記押圧に即応
してスペアタイヤ持上げ手段が作用し、上記スペアタイ
ヤをスペアタイヤ収納部から確実に持上げられるように
するものであって、具体的には、請求項１の構成に上記
スペアタイヤ持上げ手段は、ヒンジ部で屈曲可能なリン
ク部材からなり、上記スペアタイヤ収納部で上記トレー
に載置支持されたスペアタイヤの後端部が上記カバー部
材を介して上記リヤバンパから押圧された際に上記ヒン
ジ部で屈曲して該ヒンジ部が上記スペアタイヤを上方へ
持上げるように形成されているという構成を付加するも
のである。
【００１１】
【作用】請求項１の発明の構成により、リヤエンドパネ
ルに形成された開口部に挿通されたスペアタイヤの後端
部を覆う可撓性のカバー部材と、該カバー部材の後方側
で該カバー部材に近接して設けられたリヤバンパと、ス
ペアタイヤ収納部に設けられスペアタイヤを載置支持す
るトレーと、スペアタイヤの後端部が前方への押圧力を
受けた際に該スペアタイヤを上方へ持ち上げるスペアタ
イヤ持上げ手段とを備えているため、スペアタイヤ収納
部に収納されたスペアタイヤの後端部がリヤバンパによ
り可撓性のカバー部材を介して前方へ押圧された際に
は、該スペアタイヤはスペアタイヤ持上げ手段によりス
ペアタイヤ収納部から持上げられるので、該スペアタイ
ヤの上記押圧による移動は車体に変形を生じさせるよう
な方向から回避される。
ルに形成された開口部に挿通されたスペアタイヤの後端
部を覆う可撓性のカバー部材と、該カバー部材の後方側
で該カバー部材に近接して設けられたリヤバンパと、ス
ペアタイヤ収納部に設けられスペアタイヤを載置支持す
るトレーと、スペアタイヤの後端部が前方への押圧力を
受けた際に該スペアタイヤを上方へ持ち上げるスペアタ
イヤ持上げ手段とを備えているため、スペアタイヤ収納
部に収納されたスペアタイヤの後端部がリヤバンパによ
り可撓性のカバー部材を介して前方へ押圧された際に
は、該スペアタイヤはスペアタイヤ持上げ手段によりス
ペアタイヤ収納部から持上げられるので、該スペアタイ
ヤの上記押圧による移動は車体に変形を生じさせるよう
な方向から回避される。
【００１２】請求項２の発明の構成により、上記スペア
タイヤ持上げ手段が、スペアタイヤの後端部が前方へ押
圧された際に屈曲してそのヒンジ部がスペアタイヤを上
部へ持上げるため、軽衝突時にリヤバンパによりカバー
部材を介してスペアタイヤの後端部が押圧された際に、
リンク部材のヒンジ部が屈曲し、屈曲したヒンジ部は上
方に移動することによって該リンク部材の上方に位置す
るスペアタイヤをスペアタイヤ収納部から持上げる。
タイヤ持上げ手段が、スペアタイヤの後端部が前方へ押
圧された際に屈曲してそのヒンジ部がスペアタイヤを上
部へ持上げるため、軽衝突時にリヤバンパによりカバー
部材を介してスペアタイヤの後端部が押圧された際に、
リンク部材のヒンジ部が屈曲し、屈曲したヒンジ部は上
方に移動することによって該リンク部材の上方に位置す
るスペアタイヤをスペアタイヤ収納部から持上げる。
【００１３】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
る。
【００１４】本発明においては、図１及び図２に示され
るように、例えばトランクルーム内のリヤフロアパネル
１の車両前後方向の後部にスペアタイヤ収納部２が設け
られ、スペアタイヤ収納部２に収納されたスペアタイヤ
３は、リヤフロアパネル１の後端部に接して設けられた
リヤエンドパネル４に形成された開口部５にスペアタイ
ヤ３の後端部３ａを挿通するようにしてスペアタイヤ収
納部２に収納されている。リヤエンドパネル４に形成さ
れた開口部５を挿通するスペアタイヤ３の後端部３ａ
は、リヤエンドパネル４に取付けられた可撓性のカバー
部材７により後方側から覆われており、該カバー部材７
の後方側においてカバー部材７に近接してリヤバンパ６
が設けられている。
るように、例えばトランクルーム内のリヤフロアパネル
１の車両前後方向の後部にスペアタイヤ収納部２が設け
られ、スペアタイヤ収納部２に収納されたスペアタイヤ
３は、リヤフロアパネル１の後端部に接して設けられた
リヤエンドパネル４に形成された開口部５にスペアタイ
ヤ３の後端部３ａを挿通するようにしてスペアタイヤ収
納部２に収納されている。リヤエンドパネル４に形成さ
れた開口部５を挿通するスペアタイヤ３の後端部３ａ
は、リヤエンドパネル４に取付けられた可撓性のカバー
部材７により後方側から覆われており、該カバー部材７
の後方側においてカバー部材７に近接してリヤバンパ６
が設けられている。
【００１５】また、スペアタイヤ収納部２内には、スペ
アタイヤ３を載置支持するトレー８と、スペアタイヤ３
がカバー部材７を介してリヤバンパ６により押圧された
際にスペアタイヤ３をスペアタイヤ収納部２から持上げ
るスペアタイヤ持上げ手段としてのリンク部材９とが設
けられている。
アタイヤ３を載置支持するトレー８と、スペアタイヤ３
がカバー部材７を介してリヤバンパ６により押圧された
際にスペアタイヤ３をスペアタイヤ収納部２から持上げ
るスペアタイヤ持上げ手段としてのリンク部材９とが設
けられている。
【００１６】図２に要部が示されるように、リヤエンド
パネル４に形成された開口部５はリヤエンドパネル４に
スペアタイヤ３ａが挿通できる形状及び大きさの孔をあ
けて開口部５となされており、リヤエンドパネル４に取
付けられたカバー部材７は、開口部５の全周にフランジ
４ａをたて、フランジ４ａにＵ字形断面を有する防護材
を被せた後、防護材の上から可撓性を有するカバー部材
７が取付けられたものとなっている。尚、カバー部材７
をリヤエンドパネル４へ取付けた開口部５の全周には後
方側からシール７ａが施され、カバー部材７がリヤエン
ドパネル４から脱落することを防止すると共に開口部５
から水及び塵等が車室内へ侵入するのを防止している。
パネル４に形成された開口部５はリヤエンドパネル４に
スペアタイヤ３ａが挿通できる形状及び大きさの孔をあ
けて開口部５となされており、リヤエンドパネル４に取
付けられたカバー部材７は、開口部５の全周にフランジ
４ａをたて、フランジ４ａにＵ字形断面を有する防護材
を被せた後、防護材の上から可撓性を有するカバー部材
７が取付けられたものとなっている。尚、カバー部材７
をリヤエンドパネル４へ取付けた開口部５の全周には後
方側からシール７ａが施され、カバー部材７がリヤエン
ドパネル４から脱落することを防止すると共に開口部５
から水及び塵等が車室内へ侵入するのを防止している。
【００１７】スペアタイヤ収納部２内においてスペアタ
イヤ３を載置支持するトレー８は、図２及び図３に示さ
れるように、スペアタイヤ収納部２に対して摺動自在に
設けられており、この実施例におけるスペアタイヤ持上
げ手段としてのリンク部材９は、スペアタイヤ収納部２
の底面に車両前後方向に延びて形成された一対の凹部１
０内にそれぞれ収容されて設けられ且つトレー８とそれ
ぞれ連結している。尚、一対の凹部１０はスペアタイヤ
３の環状の側壁面部の差渡し径にほぼ等しい間隔をおい
て形成されている。
イヤ３を載置支持するトレー８は、図２及び図３に示さ
れるように、スペアタイヤ収納部２に対して摺動自在に
設けられており、この実施例におけるスペアタイヤ持上
げ手段としてのリンク部材９は、スペアタイヤ収納部２
の底面に車両前後方向に延びて形成された一対の凹部１
０内にそれぞれ収容されて設けられ且つトレー８とそれ
ぞれ連結している。尚、一対の凹部１０はスペアタイヤ
３の環状の側壁面部の差渡し径にほぼ等しい間隔をおい
て形成されている。
【００１８】トレー８の移動は、該トレー８の下面に設
けられたブラケット１１が凹部１０内に延びており、ブ
ラケット１１に付設されたローラ１１ａが凹部１０の立
壁に形成され車両前後方向に延びるガイドレール１２に
係合することによって行われており、トレー８はスペア
タイヤ収納部２内において車両前後方向に摺動自在とな
っている。
けられたブラケット１１が凹部１０内に延びており、ブ
ラケット１１に付設されたローラ１１ａが凹部１０の立
壁に形成され車両前後方向に延びるガイドレール１２に
係合することによって行われており、トレー８はスペア
タイヤ収納部２内において車両前後方向に摺動自在とな
っている。
【００１９】さらに、リンク部材９の一端側のリンクの
端末部はブラケット１１に付設されたローラ１１ａのロ
ーラ軸に回動自在に取付けられており、リンク部材９を
屈曲可能とするヒンジ部１３を介して他端側のリンクの
定点となる端末部は凹部１０の前方側において回動自在
に該凹部１０に取付けられている。
端末部はブラケット１１に付設されたローラ１１ａのロ
ーラ軸に回動自在に取付けられており、リンク部材９を
屈曲可能とするヒンジ部１３を介して他端側のリンクの
定点となる端末部は凹部１０の前方側において回動自在
に該凹部１０に取付けられている。
【００２０】したがって、この実施例のものは、図３に
示されるようにスペアタイヤ収納部２に対して、スペア
タイヤ収納部２の凹部１０内にリンク部材９が収容され
且つトレー８のブラケット１１に設けられたローラ１１
ａが凹部１０内のガイドレール１２に係合するように組
立てられており、さらに、スペアタイヤ収納部２の底面
にはスペアタイヤ固定ロッド１４の下端のフランジ部１
４ａと係合し且つ該フランジ１４ａを前方側へ向っての
み解放可能とするスペアタイヤ係止部１５が設けられて
いる。
示されるようにスペアタイヤ収納部２に対して、スペア
タイヤ収納部２の凹部１０内にリンク部材９が収容され
且つトレー８のブラケット１１に設けられたローラ１１
ａが凹部１０内のガイドレール１２に係合するように組
立てられており、さらに、スペアタイヤ収納部２の底面
にはスペアタイヤ固定ロッド１４の下端のフランジ部１
４ａと係合し且つ該フランジ１４ａを前方側へ向っての
み解放可能とするスペアタイヤ係止部１５が設けられて
いる。
【００２１】その結果、スペアタイヤ３は、図４に示さ
れるように、スペアタイヤ収納部２内においてトレー８
に載置支持されて後端部３ａをリヤエンドパネル４に形
成された開口部５に挿通した状態にて、スペアタイヤ固
定ロッド１４及びスペアタイヤ係止部１５を介してスペ
アタイヤ収納部２に定着して収納され、上述したような
リヤエンドパネル４とリヤバンパ６との間の隙間には上
記スペアタイヤ３の後端部３ａが位置することにより、
それに相当する部域がリヤフロアパネル１において有効
スペースとして利用可能となる。
れるように、スペアタイヤ収納部２内においてトレー８
に載置支持されて後端部３ａをリヤエンドパネル４に形
成された開口部５に挿通した状態にて、スペアタイヤ固
定ロッド１４及びスペアタイヤ係止部１５を介してスペ
アタイヤ収納部２に定着して収納され、上述したような
リヤエンドパネル４とリヤバンパ６との間の隙間には上
記スペアタイヤ３の後端部３ａが位置することにより、
それに相当する部域がリヤフロアパネル１において有効
スペースとして利用可能となる。
【００２２】スペアタイヤ３が上記のような形態にてス
ペアタイヤ収納部２に収納される本発明の自動車の後部
車体構造において、軽衝突が生じ衝撃力Ｐがリヤバンパ
６に加えられた際には図５に示されるように、リヤバン
パ６は前方に変位しカバー部材７を介してスペアタイヤ
３の後端部３ａを前方へ押圧する。
ペアタイヤ収納部２に収納される本発明の自動車の後部
車体構造において、軽衝突が生じ衝撃力Ｐがリヤバンパ
６に加えられた際には図５に示されるように、リヤバン
パ６は前方に変位しカバー部材７を介してスペアタイヤ
３の後端部３ａを前方へ押圧する。
【００２３】このスペアタイヤ３の後端部３ａに付加さ
れた押圧によりスペアタイヤ３は前方へ移動し、この前
方への移動の間にスペアタイヤ固定ロッド１４の下端の
フランジ部１４ａはスペアタイヤ係止部１５から前方へ
向って解放される。同時にスペアタイヤ３の後端部３ａ
に付加された押圧はスペアタイヤ３を載置支持するトレ
ー８にも伝達されることになるので該トレー８も上記ス
ペアタイヤ３と共に前方に移動し、リンク部材９の一端
側のリンクの端末部に前方へ向う押圧を与え、リンク部
材９はヒンジ部１３において屈曲し、ヒンジ部１３はス
ペアタイヤ３の環状の側壁面に当接しつつ上向きに移動
することによりスペアタイヤ３を上方に持上げることが
可能となる。
れた押圧によりスペアタイヤ３は前方へ移動し、この前
方への移動の間にスペアタイヤ固定ロッド１４の下端の
フランジ部１４ａはスペアタイヤ係止部１５から前方へ
向って解放される。同時にスペアタイヤ３の後端部３ａ
に付加された押圧はスペアタイヤ３を載置支持するトレ
ー８にも伝達されることになるので該トレー８も上記ス
ペアタイヤ３と共に前方に移動し、リンク部材９の一端
側のリンクの端末部に前方へ向う押圧を与え、リンク部
材９はヒンジ部１３において屈曲し、ヒンジ部１３はス
ペアタイヤ３の環状の側壁面に当接しつつ上向きに移動
することによりスペアタイヤ３を上方に持上げることが
可能となる。
【００２４】本実施例におけるリンク部材９は上方に向
って屈曲するヒンジ部１３が複数であってもよく、さら
に、ヒンジ部１３において上方に向って屈曲しやすいよ
うに該ヒンジ部１３が凹部１０内においてトレー８側取
付け部と凹部１０側取付け部とを結ぶ線よりも予め上方
にオフセットした点に位置することが好ましい。
って屈曲するヒンジ部１３が複数であってもよく、さら
に、ヒンジ部１３において上方に向って屈曲しやすいよ
うに該ヒンジ部１３が凹部１０内においてトレー８側取
付け部と凹部１０側取付け部とを結ぶ線よりも予め上方
にオフセットした点に位置することが好ましい。
【００２５】また、スペアタイヤ３を上方に持上げるリ
ンク部材９において、トレー８に回動自在に取付けられ
るリンクの方を凹部１０に回動自在に取付けられるリン
クよりも長くする等の手段により、ヒンジ部１３がスペ
アタイヤ３の重心を通る車両幅方向の線よりも前方にて
スペアタイヤ３に当接するものとすれば、上述したよう
にスペアタイヤ３の後端部３ａがカバー部材７を介して
リヤバンパ６により押圧された際に持上げられるスペア
タイヤ３は前端部から持上げられることになり、車体に
変形を及ぼすような方向のスペアタイヤ３の移動を回避
するのに一層効果的である。
ンク部材９において、トレー８に回動自在に取付けられ
るリンクの方を凹部１０に回動自在に取付けられるリン
クよりも長くする等の手段により、ヒンジ部１３がスペ
アタイヤ３の重心を通る車両幅方向の線よりも前方にて
スペアタイヤ３に当接するものとすれば、上述したよう
にスペアタイヤ３の後端部３ａがカバー部材７を介して
リヤバンパ６により押圧された際に持上げられるスペア
タイヤ３は前端部から持上げられることになり、車体に
変形を及ぼすような方向のスペアタイヤ３の移動を回避
するのに一層効果的である。
【００２６】また、本発明の他の実施例として、図６に
示されるように、スペアタイヤ収納部２に設けられるト
レー８の両側部分を車両前方側に延長し、トレー８の各
延長部の前部各々をヒンジ部１３ａとしてリンク部材９
ａが形成されるような持上げ手段となすこともできる。
示されるように、スペアタイヤ収納部２に設けられるト
レー８の両側部分を車両前方側に延長し、トレー８の各
延長部の前部各々をヒンジ部１３ａとしてリンク部材９
ａが形成されるような持上げ手段となすこともできる。
【００２７】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明に
係る自動車の後部車体構造によると、リヤエンドパネル
に形成されスペアタイヤの後端部が挿通する開口部と、
該開口部に挿通されたスペアタイヤの後端部を覆う可撓
性のカバー部材と、該カバー部材の後方側で該カバー部
材に近接して設けられたリヤバンパと、スペアタイヤを
載置支持するトレーと、スペアタイヤの後端部が前方へ
の押圧力を受けた際に該スペアタイヤを上方へ持ち上げ
るスペアタイヤ持上げ手段とを備えているため、車両が
定常状態のときには、リヤエンドパネルとリヤバンパと
の間の隙間にスペアタイヤの後端部が位置することによ
り室内スペースの効率化が図れる。そして、軽衝突時に
スペアタイヤ収納部に収納されたスペアタイヤの後端部
がカバー部材を介してリヤバンパにより前方へ押圧され
た際にはスペアタイヤはスペアタイヤ持上げ手段により
持上げられ、スペアタイヤの移動は車体に変形を生じさ
せるような方向から回避されるので、軽衝突時の車体の
変形は防止される。
係る自動車の後部車体構造によると、リヤエンドパネル
に形成されスペアタイヤの後端部が挿通する開口部と、
該開口部に挿通されたスペアタイヤの後端部を覆う可撓
性のカバー部材と、該カバー部材の後方側で該カバー部
材に近接して設けられたリヤバンパと、スペアタイヤを
載置支持するトレーと、スペアタイヤの後端部が前方へ
の押圧力を受けた際に該スペアタイヤを上方へ持ち上げ
るスペアタイヤ持上げ手段とを備えているため、車両が
定常状態のときには、リヤエンドパネルとリヤバンパと
の間の隙間にスペアタイヤの後端部が位置することによ
り室内スペースの効率化が図れる。そして、軽衝突時に
スペアタイヤ収納部に収納されたスペアタイヤの後端部
がカバー部材を介してリヤバンパにより前方へ押圧され
た際にはスペアタイヤはスペアタイヤ持上げ手段により
持上げられ、スペアタイヤの移動は車体に変形を生じさ
せるような方向から回避されるので、軽衝突時の車体の
変形は防止される。
【００２８】また、請求項２の発明によると、スペアタ
イヤ持上げ手段が、スペアタイヤの後端部が前方へ押圧
された際に屈曲してそのヒンジ部がスペアタイヤを上部
へ持上げるため、軽衝突時にスペアタイヤの後端部が押
圧された際にリンク部材の屈曲可能なヒンジ部がスペア
タイヤを持上げるので、簡便な手段により軽衝突に際し
ての車体の変形は確実に防止される。
イヤ持上げ手段が、スペアタイヤの後端部が前方へ押圧
された際に屈曲してそのヒンジ部がスペアタイヤを上部
へ持上げるため、軽衝突時にスペアタイヤの後端部が押
圧された際にリンク部材の屈曲可能なヒンジ部がスペア
タイヤを持上げるので、簡便な手段により軽衝突に際し
ての車体の変形は確実に防止される。
【図１】本発明の一実施例に係る自動車の後部車体の斜
視図である。
視図である。
【図２】上記自動車の後部車体の要部の断面図である。
【図３】上記自動車の後部車体の分解斜視図である。
【図４】上記自動車の後部車体の概略断面図である。
【図５】上記自動車の後部車体における軽衝突時の作用
を説明する概略断面図である。
を説明する概略断面図である。
【図６】本発明の他の実施例に係る自動車の後部車体の
概略断面図である。
概略断面図である。
【図７】従来例に係る自動車の後部車体の概略断面図で
ある。
ある。
１ リヤフロアパネル ２ スペアタイヤ収納部 ３ スペアタイヤ ３ａ 後端部 ４ リヤエンドパネル ５ 開口部 ６ リヤバンパ ７ カバー部材 ８ トレー ９ リンク部材 １０ 凹部 １１ ブラケット １２ ガイドレール １３ ヒンジ部 １４ スペアタイヤ固定ロッド １５ スペアタイヤ係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ６２Ｄ 43/00 8211−3Ｄ // Ｂ６０Ｒ 11/06 8510−3Ｄ
Claims (2)
- 【請求項１】 リアエンドパネルに形成されリヤフロア
パネルのスペアタイヤ収納部に収納されたスペアタイヤ
の後端部が挿通される開口部と、上記リヤエンドパネル
に取付けられ上記開口部に挿通されたスペアタイヤの後
端部を後方側から覆い且つ上記開口部を閉塞する可撓性
のカバー部材と、該カバー部材の後方側で該カバー部材
に近接して設けられたリヤバンパと、上記スペアタイヤ
収納部に設けられ該スペアタイヤ収納部に収納されたス
ペアタイヤを載置支持するトレーと、上記スペアタイヤ
の後端部が上記カバー部材を介して上記リヤバンパから
前方へ押圧された際に上記スペアタイヤを上方に持上げ
るスペアタイヤ持上げ手段とを備えていることを特徴と
する自動車の後部車体構造。 - 【請求項２】 上記スペアタイヤ持上げ手段は、ヒンジ
部で屈曲可能なリンク部材からなり、上記スペアタイヤ
収納部で上記トレーに載置支持されたスペアタイヤの後
端部が上記カバー部材を介して上記リヤバンパから押圧
された際に上記ヒンジ部で屈曲して該ヒンジ部が上記ス
ペアタイヤを上方へ持上げるように形成されていること
を特徴とする請求項１に記載の自動車の後部車体構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP121592A JPH05178240A (ja) | 1992-01-08 | 1992-01-08 | 自動車の後部車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP121592A JPH05178240A (ja) | 1992-01-08 | 1992-01-08 | 自動車の後部車体構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05178240A true JPH05178240A (ja) | 1993-07-20 |
Family
ID=11495251
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP121592A Withdrawn JPH05178240A (ja) | 1992-01-08 | 1992-01-08 | 自動車の後部車体構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05178240A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6231097B1 (en) * | 2000-04-24 | 2001-05-15 | General Motors Corporation | Rotatable spare wheel carrier |
| KR100783571B1 (ko) * | 2005-11-25 | 2007-12-10 | 현대자동차주식회사 | 차량용 스페어 타이어 이탈 장치 |
| FR2925461A1 (fr) * | 2007-12-19 | 2009-06-26 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Dispositif de support d'une roue de secours a l'arriere d'une structure d'un vehicule automobile et vehicule automobile comportant un tel dispositif de support |
-
1992
- 1992-01-08 JP JP121592A patent/JPH05178240A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6231097B1 (en) * | 2000-04-24 | 2001-05-15 | General Motors Corporation | Rotatable spare wheel carrier |
| KR100783571B1 (ko) * | 2005-11-25 | 2007-12-10 | 현대자동차주식회사 | 차량용 스페어 타이어 이탈 장치 |
| FR2925461A1 (fr) * | 2007-12-19 | 2009-06-26 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Dispositif de support d'une roue de secours a l'arriere d'une structure d'un vehicule automobile et vehicule automobile comportant un tel dispositif de support |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990408 |