JPH05178056A - 空気圧式車高調整装置 - Google Patents

空気圧式車高調整装置

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JPH05178056A
JPH05178056A JP35966291A JP35966291A JPH05178056A JP H05178056 A JPH05178056 A JP H05178056A JP 35966291 A JP35966291 A JP 35966291A JP 35966291 A JP35966291 A JP 35966291A JP H05178056 A JPH05178056 A JP H05178056A
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JP
Japan
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vehicle height
control valve
air chamber
exhaust valve
valve
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JP35966291A
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English (en)
Inventor
Masami Ito
正美 伊藤
Osamu Akebe
治 明部
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気室より制御弁及び排気弁を経て空気が洩
れることに起因する車高の低下を抑制する。 【構成】 空気圧式サスペンション装置10の各空気室
16に対応して導管20の途中に設けられた制御弁CV
と、空気圧縮機22と制御弁との間の導管18を選択的
に大気に開放する排気弁28と、車高センサ34により
検出された車高に応じて制御弁及び排気弁を開閉制御す
ることにより車高を目標車高に増減調整する制御装置3
6とを有する。制御装置は車高の低減調整の終了時には
まず排気弁を閉弁しそれより所定時間が経過した時点に
於て制御弁を閉弁する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車輌の車高
調整装置に係り、更に詳細には空気圧式の車高調整装置
に係る。
【0002】
【従来の技術】空気圧式の車高調整装置の一つとして、
例えば本願出願人と同一の出願人の出願にかかる実開昭
60−117209号公報に記載されている如く、各車
輪に対応して設けられ容積可変の空気室を有し空気室内
の圧力に応じて対応する部位の車高を増減する空気圧式
サスペンション装置と、空気圧縮機と、各空気室と空気
圧縮機とを連通接続する導管と、各空気室に対応して導
管の途中に設けられ導管の連通を選択的に制御する制御
弁と、導管のうち空気圧縮機と制御弁との間の部分を選
択的に大気に開放する排気弁と、車高センサと、車高セ
ンサにより検出された車高に応じて制御弁及び空気圧縮
機又は排気弁を制御することにより車高を目標車高に増
減調整する制御装置とを有する車高調整装置が従来より
知られている。
【0003】かかる車高調整装置によれば、車高が目標
車高よりも低いときには空気圧縮機が作動され制御弁が
開弁されることによって空気圧式サスペンション装置の
空気室に対し圧縮空気が供給されることより車高が目標
車高に増大され、逆に車高が目標車高よりも高いときに
は排気弁及び制御弁が開弁されることによって空気室内
の圧縮空気が排出されることより車高が目標車高に低減
され、これにより車高が目標車高に自動的に調整され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の如き従来
の空気圧式車高調整装置に於ては、車高の低減調整の終
了時には制御弁及び排気弁が実質的に同時に閉弁される
ようになっているため、導管内の圧力Ph は空気室内の
圧力Pc よりも低くなり、これらの間の差圧は比較的大
きくなる。制御弁に於ける空気の漏れ流速をC(m3
sec)とすると、空気室より制御弁を経て導管へ流出
する空気の流量Q(Pa・m3 /sec)は Q=C
(Pc −Ph )であり比較的高い値になるので、車輌の
停車中には空気室より制御弁及び排気弁を経て空気が洩
れ易く、空気室内の圧力Pc が漸次低下することにより
車高が比較的早期に低下してしまうという問題がある。
【0005】本発明は、従来の空気圧式車高調整装置に
於ける上述の如き問題に鑑み、空気室より制御弁及び排
気弁を経て空気が洩れることに起因する車高の低下が抑
制されるよう改良された空気圧式車高調整装置を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、各車輪に対応して設けられ容積可変の空気
室を有し前記空気室内の圧力に応じて対応する部位の車
高を増減する空気圧式サスペンション装置と、圧縮空気
供給装置と、各空気室と前記圧縮空気供給装置とを連通
接続する通路手段と、各空気室に対応して前記通路手段
の途中に設けられ前記通路手段の連通を選択的に制御す
る制御弁と、前記通路手段のうち前記圧縮空気供給装置
と前記制御弁との間の部分を選択的に大気に開放する排
気弁と、車高検出手段と、前記車高検出手段により検出
された車高に応じて前記制御弁及び前記排気弁を開閉制
御することにより車高を目標車高に増減調整する制御装
置とを有し、前記制御装置は車高の低減調整の終了時に
はまず前記排気弁を閉弁しそれより所定時間が経過した
時点に於て前記制御弁を閉弁するよう構成されているこ
とを特徴とする空気圧式車高調整装置、若しくは各車輪
に対応して設けられ容積可変の空気室を有し前記空気室
内の圧力に応じて対応する部位の車高を増減する空気圧
式サスペンション装置と、圧縮空気供給装置と、各空気
室と前記圧縮空気供給装置とを連通接続する通路手段
と、各空気室に対応して前記通路手段の途中に設けられ
前記通路手段の連通を選択的に制御する制御弁と、前記
通路手段のうち前記圧縮空気供給装置と前記制御弁との
間の部分を選択的に大気に開放する排気弁と、車高検出
手段と、前記車高検出手段により検出された車高に応じ
て前記制御弁及び前記排気弁を開閉制御することにより
車高を目標車高に増減調整する制御装置とを有し、前記
制御装置は車高の増大調整の終了時にはまず前記制御弁
を閉弁しそれより所定時間が経過した時点に於て前記圧
縮空気供給装置の作動を停止するよう構成されているこ
とを特徴とする空気圧式車高調整装置によって達成され
る。
【0007】
【作用】上述の前者の構成によれば、制御装置は車高の
低減調整の終了時にはまず排気弁を閉弁しそれより所定
時間が経過した時点に於て制御弁を閉弁するよう構成さ
れており、車高が目標車高に到達した後にも空気室より
制御弁と排気弁との間の導管内へ圧縮空気が所定時間供
給されるので、従来の車高調整装置の場合に比して空気
室内の圧力Pc と導管内の圧力Ph との間の差圧が小さ
くなり、空気室より制御弁を経て導管へ流出する空気の
流量Qも小さくなり、これにより車輌の停車中に空気室
より制御弁及び排気弁を経て空気が漏出することに起因
する車高の低下が効果的に抑制される。
【0008】また上述の後者の構成によれば、制御装置
は車高の増大調整の終了時にはまず制御弁を閉弁しそれ
より所定時間が経過した時点に於て圧縮空気供給装置の
作動を停止するよう構成されており、車高が目標車高に
到達した後にも圧縮空気供給装置より制御弁と排気弁と
の間の導管内へ圧縮空気が所定時間供給されるので、導
管内の圧力Ph は空気室内の圧力Pc よりも高くなり、
圧縮空気が空気室より制御弁を経て導管へ流出すること
が阻止され、これにより車輌の停車中に空気室より制御
弁及び排気弁を経て空気が漏出することに起因する車高
の低下が車高の低減調整の終了時の場合よりも一層効果
的に抑制される。
【0009】
【実施例】以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施
例について詳細に説明する。
【0010】図1は本発明による空気圧式車高調整装置
の一つの実施例を示す概略構成図、図1に示された制御
装置を示すブロック線図である。
【0011】図1に於て、10fr、10fl、10rr、1
0rlはそれぞれ右前輪、左前輪、右後輪、左後輪に対応
して設けられた空気圧式サスペンション装置の要部を示
している。空気圧式サスペンション装置10fr、10f
l、10rr、10rlはそれぞれショックアブソーバ12f
r、12fl、12rr、12rlと、対応するショックアブ
ソーバと一体に設けられた空気室装置14fr、14fl、
14rr、14rlとを含み、各空気室装置はその空気室1
6fr、16fl、16rr、16rl内の圧力が増減されるこ
とにより対応する部位の車高を増減するよう構成された
周知の一般的な構成のものである。
【0012】空気室16fr、16fl、16rr、16rlは
導管18及び各輪用の枝管20fr、20fl、20rr、2
0rlにより空気圧縮機22に接続されている。空気圧縮
機22はモータ24により駆動されることにより大気中
の空気を圧縮し、その圧縮空気を導管18及び各枝管を
経て各空気室へ供給するようになっている。導管18の
途中には各空気室より空気圧縮機へ向けて圧縮空気が逆
流することを防止する逆止弁26が設けられており、ま
た導管18には途中に排気弁28を有する排出導管30
が接続されている。枝管20fr、20fl、20rr、20
rlにはそれぞれ制御弁CV1 、CV2 、CV3 、CV4
が設けられている。図示の実施例に於ては、排気弁28
及び制御弁CV1 〜4 は常閉型の電磁開閉弁である。
【0013】右前輪及び左前輪のサスペンション装置に
は対応する部位の車高Hfr、Hflを検出する車高センサ
34fr及び34flが設けられ、右後輪及び左後輪のサス
ペンション装置には対応する部位の車高Hrr、Hrlを検
出する車高センサ34rr及び34rlが設けられており、
これらの車高センサにより検出された車高を示す信号は
制御装置36へ供給されるようになっている。制御装置
36は車高センサ34fr〜34rlにより検出された車高
Hfr〜Hrlに基き排気弁28、制御弁CV1 〜CV4 、
モータ24を後述の如く制御するようになっている。
【0014】制御装置36は図2に示されている如くマ
イクロコンピュータ38を含んでいる。マイクロコンピ
ュータ38は図2に示されている如き一般的な構成のも
のであってよく、中央処理ユニット(CPU)40と、
リードオンリメモリ(ROM)42と、ランダムアクセ
スメモリ(RAM)44と、入力ポート装置46と、出
力ポート装置48とを有し、これらは双方向性のコモン
バス50により互いに接続されている。
【0015】図示の実施例に於ては、入力ポート装置4
6には車高センサ34fr〜34rlにより検出された車高
Hfr〜Hrlを示す信号が入力されるようになっている。
入力ポート装置46はそれに入力された信号を適宜に処
理し、ROM42に記憶されているプログラムに基くC
PU40の指示に従い、CPU及びRAM44へ処理さ
れた信号を出力するようになっている。ROM42は図
3に示された制御プログラムを記憶している。CPU4
0は図3に示された制御プログラムに基き後述の如く種
々の演算及び信号の処理を行うようになっている。出力
ポート装置48はCPU40の指示に従い駆動回路52
〜60を経て排気弁28及び制御弁CV1 〜CV4 へ制
御信号を出力することによりこれらの開閉弁を選択的に
開閉し、また駆動回路62を経てモータ24へ制御信号
を出力することによりモータ24、従って空気圧縮機2
2を選択的に作動させるようになっている。
【0016】次に図3に示されたフローチャートを参照
して図示の実施例の作動について説明する。尚制御装置
36による制御は図には示されていないイグニッション
スイッチの閉成により開始し、イグニッションスイッチ
の開成により終了する。また図3に於て、Np は入出力
のポートナンバーであり、1、2、3、4はそれぞれ右
前輪、左前輪、右後輪、左後輪に対応している。
【0017】まず最初のステップ10に於ては入出力の
ポートナンバーNp が1に設定され、次のステップ20
に於てはステップ10又は後述のステップ120に於て
設定されたポートナンバーに応じて車高センサ34fr〜
34rlにより検出された車高Hfr〜Hrlを示す信号が読
込まれ、しかる後ステップ30へ進む。
【0018】ステップ30に於ては、設定されたポート
ナンバーに対応する部位の車高Hfr〜Hrlが目標車高
(厳密には目標車高域内)であるか否かの判別が行わ
れ、車高が目標車高ではない旨の判別が行われたときに
はステップ130へ進み、車高が目標車高である旨の判
別が行われたときにはステップ40へ進む。
【0019】ステップ40に於ては、空気圧縮機22が
作動されているか否かの判別、即ち車高の増大調整が行
われているか否かの判別が行われ、空気圧縮機が作動さ
れてはいない旨の判別が行われたときにはステップ90
へ進み、空気圧縮機が作動されている旨の判別が行われ
たときにはステップ50へ進む。
【0020】ステップ50に於ては、排気弁28が閉弁
状態にあるか否かの判別、即ち車高の低減調整が行われ
ているか否かの判別が行われ、排気弁が閉弁状態にある
旨の判別が行われたときにはステップ120へ進み、排
気弁が閉弁状態にはない旨の判別が行われたときにはス
テップ60に於て排気弁が閉弁され、ステップ70に於
て0.5秒間の如き所定の時間Twd待機した後ステップ
80に於てポートナンバーに対応する制御弁CV1 〜C
V4 が閉弁され、しかる後ステップ120へ進む。
【0021】ステップ90に於てはポートナンバーに対
応する制御弁CV1 〜CV4 が閉弁され、ステップ10
0に於て0.5秒間の如き所定の時間Twu待機した後ス
テップ110に於て空気圧縮機22の作動が停止され、
しかる後ステップ120へ進む。
【0022】ステップ80又はステップ110の次に行
われるステップ120に於てはポートナンバーNp が1
カウントアップされ、しかる後ステップ20へ戻る。尚
現サイクルのポートナンバーが4のときには次のサイク
ルのポートナンバーは1に設定される。
【0023】ステップ130に於ては、設定されたポー
トナンバーに対応する部位の車高Hfr〜Hrlが目標車高
よりも高いか否かの判別が行われ、車高が目標車高より
も高い旨の判別が行われたときにはステップ140へ進
み、車高が目標車高よりも低い旨の判別が行われたとき
にはステップ150へ進む。
【0024】ステップ140に於ては排気弁28が開弁
され、ステップ150に於ては空気圧縮機22の作動が
開始され、これらの次に行われるステップ160に於て
はポートナンバーに対応する制御弁CV1 〜CV4 が開
弁され、しかる後ステップ20へ戻る。
【0025】図示の実施例に於て、例えば車高Hfrがそ
の目標車高よりも高いときには、ステップ30に於てノ
ーの判別が行われ、ステップ130に於てイエスの判別
が行われ、ステップ140及び160に於てそれぞれ排
気弁28及び制御弁CV1 が開弁され、これにより右前
輪のサスペンション装置の空気室16fr内の空気が枝管
20fr、排出導管30を経て大気中へ排出され、車高H
frが低減される。図4に示されている如く、車高Hfrが
目標車高(厳密には目標車高域の上限値)になると、ス
テップ30及び40に於てそれぞれイエスの判別が行わ
れ、ステップ60に於て排気弁28が閉弁され、その時
点より待機時間Twdが経過した段階でステップ80に於
て制御弁CV1 が閉弁される。
【0026】この場合排気弁が閉弁されても制御弁CV
1 が閉弁される以前に於ては空気室16frより制御弁を
経て枝管20fr等へ圧縮空気が供給されることにより排
気弁が閉弁された後にも車高Hfrは漸次低下するが、導
管内の圧力Ph は空気室内の圧力Pc に漸次近付くので
車高の低下速度も漸次低下し、車高の変化は制御弁CV
1 が閉弁された時点に於て停止し、車高は目標車高域に
収まる。
【0027】また上述の如く、圧力Ph は圧力Pc に近
付くので、制御弁CV1 が閉弁されることにより車高の
低減調整が完了した時点に於ける車高調整装置内の圧力
分布は図5に於て実線にて示されている如くなり、圧力
Pc と圧力Ph との間の差圧△Pは従来の車高調整装置
に於ける差圧△P′よりも遥かに小さくなる。
【0028】特に待機時間Twdが適宜に設定された場合
には、車高Hfrが目標車高域の上限値になったことに応
答して排気弁28が閉弁された時点より、時間Twdが経
過する前に導管内の圧力Ph が空気室内の圧力Pc と等
しくなり、これらの間の差圧△Pは実質的に0となるの
で、車高の低下が効果的に抑制される。
【0029】従って制御弁CV1 を経て漏洩する空気の
流量Qは従来の車高調整装置の場合には図6に於て破線
にて示されている如く変化するのに対し、図示の実施例
に於ては図6に於て実線にて示されている如く変化し、
これに対応して車輌の停車中に於ける車高の低下量は従
来の車高調整装置の場合には図7に於て破線にて示され
ている如く変化するのに対し、図示の実施例に於ては図
7に於て実線にて示されている如く変化し、これにより
図7に於て△Hにて示されている如く車高の低下量が低
減される。
【0030】逆に車高Hfrがその目標車高よりも低いと
きには、ステップ30及び130に於てそれぞれノーの
判別が行われ、ステップ150に於てモータ24が回転
駆動されることにより空気圧縮機22の作動が開始さ
れ、ステップ160に於て制御弁CV1 が開弁され、こ
れにより空気圧縮機より導管18及び枝管20frを経て
空気室16frへ圧縮空気が供給され、車高Hfrが増大さ
れる。図8に示されている如く、車高Hfrが目標車高
(厳密には目標車高域の下限値以上)になると、ステッ
プ30に於てイエスの判別が行われ、ステップ40に於
てノーの判別が行われ、ステップ90に於て制御弁CV
1 が閉弁されて車高の増大が停止され、その時点より待
機時間Twuが経過した段階でステップ110に於てモー
タ24の回転が停止されることにより空気圧縮機22の
作動が停止される。
【0031】この場合制御弁CV1 が閉弁されても空気
圧縮機が停止される以前には該空気圧縮機より枝管20
fr等へ圧縮空気が供給されるので、車高の増大調整が完
了した時点に於ける車高調整装置内の圧力分布は図9に
於て実線にて示されている如くなり、導管内の圧力Ph
は空気室内の圧力Pc よりも高くなり、これらの間の差
圧△Pは車高の低減調整の場合を正とすると負の値にな
る。
【0032】従来の車高調整装置の場合には圧力Ph 及
びPc は実質的に互いに等しく、導管内の空気が排気弁
を経て大気中へ漏洩することにより圧力Ph が低下する
につれて空気室より制御弁を経て枝管へ流出する空気の
流量が漸次増大し、これにより車高が低下し易いのに対
し、図示の実施例によれば圧力Ph がPc 以下になるま
でに時間を要するので、車高が低下することが効果的に
抑制される。
【0033】かくして図示の実施例によれば、車高の低
減調整完了後及び車高の増大調整完了後何れに於ても車
輌の停車中に於ける車高の低下を効果的に抑制すること
ができる。
【0034】以上に於ては本発明を特定の実施例につい
て詳細に説明したが、本発明はかかる実施例に限定され
るものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例
が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0035】例えば上述の実施例に於ては車高の増大調
整毎に空気圧縮機22が作動されるようになっている
が、導管18にアキュムレータを接続し、その下流側に
開閉弁を設け、アキュムレータ内に常に所定の圧力範囲
内の圧縮空気を貯容し、車高の増大調整時には開閉弁を
開弁することによりアキュムレータより圧縮空気が供給
されるよう構成されてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明によれば、上述の前者の構成に於ては制御装置は車高
の低減調整の終了時にはまず排気弁を閉弁しそれより所
定時間が経過した時点に於て制御弁を閉弁するよう構成
されており、車高が目標車高に到達した後にも空気室よ
り制御弁と排気弁との間の導管内へ圧縮空気が所定時間
供給されるので、従来の車高調整装置の場合に比して空
気室内の圧力Pc と導管内の圧力Ph との間の差圧が小
さくなり、空気室より制御弁を経て導管へ流出する空気
の流量Qも小さくなり、これにより車輌の停車中に空気
室より制御弁及び排気弁を経て空気が漏出することに起
因する車高の低下を効果的に抑制することができる。
【0037】また上述の後者の構成に於ては制御装置は
車高の増大調整の終了時にはまず制御弁を閉弁しそれよ
り所定時間が経過した時点に於て圧縮空気供給装置の作
動を停止するよう構成されており、車高が目標車高に到
達した後にも圧縮空気供給装置より制御弁と排気弁との
間の導管内へ圧縮空気が所定時間供給されるので、導管
内の圧力Ph は空気室内の圧力Pc よりも高くなり、圧
縮空気が空気室より制御弁を経て導管へ流出することが
阻止され、これにより車輌の停車中に空気室より制御弁
及び排気弁を経て空気が漏出することに起因する車高の
低下を車高の低減調整の終了時の場合よりも一層効果的
に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空気圧式車高調整装置の一つの実
施例を示す概略構成図である。
【図2】図1に示された制御装置を示すブロック線図で
ある。
【図3】図2に示された制御装置により達成される制御
フローを示すフローチャートである。
【図4】車高の低減調整時に於ける排気弁及び制御弁の
閉弁タイミングを示すタイムチャートである。
【図5】車高の低減調整完了直後に於ける車高調整装置
内の圧力分布を示す説明図である。
【図6】車高の低減調整完了後の車輌の停車中に空気室
より制御弁を経て漏洩する空気の流量Qの変化を示す解
図的グラフである。
【図7】車高の低減調整完了後の車輌の停車中に生じる
車高の低下を示す解図的グラフである。
【図8】車高の増大調整時に於ける制御弁の閉弁及び空
気圧縮機の作動停止のタイミングを示すタイムチャート
である。
【図9】車高の増大調整完了直後に於ける車高調整装置
内の圧力分布を示す説明図である。
【符号の説明】
10fr、10fl、10rr、10rl…空気圧式サスペンシ
ョン装置 16fr、16fl、16rr、16rl…空気室 22…空気圧縮機 28…排気弁 34fr、34fl、34rr、34rl…車高センサ 36…制御装置 CV1 、CV2 、CV3 、CV4 …制御弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各車輪に対応して設けられ容積可変の空気
    室を有し前記空気室内の圧力に応じて対応する部位の車
    高を増減する空気圧式サスペンション装置と、圧縮空気
    供給装置と、各空気室と前記圧縮空気供給装置とを連通
    接続する通路手段と、各空気室に対応して前記通路手段
    の途中に設けられ前記通路手段の連通を選択的に制御す
    る制御弁と、前記通路手段のうち前記圧縮空気供給装置
    と前記制御弁との間の部分を選択的に大気に開放する排
    気弁と、車高検出手段と、前記車高検出手段により検出
    された車高に応じて前記制御弁及び前記排気弁を開閉制
    御することにより車高を目標車高に増減調整する制御装
    置とを有し、前記制御装置は車高の低減調整の終了時に
    はまず前記排気弁を閉弁しそれより所定時間が経過した
    時点に於て前記制御弁を閉弁するよう構成されているこ
    とを特徴とする空気圧式車高調整装置。
  2. 【請求項2】各車輪に対応して設けられ容積可変の空気
    室を有し前記空気室内の圧力に応じて対応する部位の車
    高を増減する空気圧式サスペンション装置と、圧縮空気
    供給装置と、各空気室と前記圧縮空気供給装置とを連通
    接続する通路手段と、各空気室に対応して前記通路手段
    の途中に設けられ前記通路手段の連通を選択的に制御す
    る制御弁と、前記通路手段のうち前記圧縮空気供給装置
    と前記制御弁との間の部分を選択的に大気に開放する排
    気弁と、車高検出手段と、前記車高検出手段により検出
    された車高に応じて前記制御弁及び前記排気弁を開閉制
    御することにより車高を目標車高に増減調整する制御装
    置とを有し、前記制御装置は車高の増大調整の終了時に
    はまず前記制御弁を閉弁しそれより所定時間が経過した
    時点に於て前記圧縮空気供給装置の作動を停止するよう
    構成されていることを特徴とする空気圧式車高調整装
    置。
JP35966291A 1991-12-27 1991-12-27 空気圧式車高調整装置 Pending JPH05178056A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6219601B1 (en) 1998-01-16 2001-04-17 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle height adjust control apparatus and method
EP1342596A3 (de) * 2002-03-08 2006-07-05 Continental Aktiengesellschaft Leckageerkennung in luftgefederten Niveauregeleinrichtung

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