JPH05176904A - 銀−塩化銀電極およびその製造方法 - Google Patents

銀−塩化銀電極およびその製造方法

Info

Publication number
JPH05176904A
JPH05176904A JP3346237A JP34623791A JPH05176904A JP H05176904 A JPH05176904 A JP H05176904A JP 3346237 A JP3346237 A JP 3346237A JP 34623791 A JP34623791 A JP 34623791A JP H05176904 A JPH05176904 A JP H05176904A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silver
silver chloride
mixed powder
chloride electrode
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3346237A
Other languages
English (en)
Inventor
Michihiko Nishijima
道彦 西島
Kengo Inage
賢吾 稲毛
Yasuhiro Sagara
康博 相良
Makoto Oya
誠 大矢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuriki Honten Co Ltd
Original Assignee
Tokuriki Honten Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokuriki Honten Co Ltd filed Critical Tokuriki Honten Co Ltd
Priority to JP3346237A priority Critical patent/JPH05176904A/ja
Publication of JPH05176904A publication Critical patent/JPH05176904A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
  • Ceramic Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業工程を改善し、銀の使用量を減らすこと
のできる銀−塩化銀電極の製造方法を提供する。 【構成】 銀と塩化銀の混合粉をペースト化した後、こ
のペースト化した銀と塩化銀の混合粉を銀板8の片面に
塗布し焼成することで、銀板8と一体となるポーラスな
銀−塩化銀混合粉焼結体9を形成して、銀−塩化銀電極
を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、診療で用いられる心電
図,筋電図,脳波計等で微弱な生体電気信号を検出する
ための銀−塩化銀電極およびその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図3は生体電極用の従来の銀−塩化銀電
極を示す側面図で、1は銀−塩化銀混合粉焼結体、2は
リード線、3は銀ペーストであり、従来の銀−塩化銀電
極の製造方法は、所定の比率に混合された銀と塩化銀の
混合粉を所定の形に成形,焼成して銀−塩化銀混合粉焼
結体1を形成し、その裏面に、直接リード線2の線端を
銀ペースト3にて固定して銀−塩化銀電極を形成するも
のである。
【0003】図4はその他の従来の銀−塩化銀電極を示
す側面図で、4は銀−塩化銀混合粉焼結体、5は銀ペー
スト、6はリード線、7はハンダであり、このその他の
従来の銀−塩化銀電極の製造方法は、所定の比率に混合
された銀と塩化銀の混合粉を所定の形に成形,焼成して
銀−塩化銀混合粉焼結体1を形成し、その裏面に、銀ペ
ースト5にて半田付け用のランドを形成後、このランド
にリード線6の線端をハンダ7にて半田付けして固定し
て銀−塩化銀電極を形成するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の銀−塩化銀電極であると、銀−塩化銀の混合粉
を成形,焼成するための成形型、焼成するための治具等
が必要で、塩化銀による型の腐食等に対する作業も加わ
って、多くの作業が必要であるという問題がある。
【0005】また、作業工程上、銀−塩化銀電極を薄く
製造することができず、銀−塩化銀電極は必要以上の厚
みとなってしまい、高価な銀を無駄に使っているという
問題がある。さらに、上記した従来の銀−塩化銀電極
で、直接リード線端を銀ペーストにて銀−塩化銀の混合
粉の焼結体に固定する銀−塩化銀電極では、銀−塩化銀
の混合粉の焼結体はポーラス(海綿のように多孔質)で
あり、測定時に使用する電解液が銀−塩化銀の混合焼結
体に浸透してペーストまで達するとペーストとの界面強
度が弱まってしまうので、リード線の取り付け強度が低
いという問題がある。
【0006】また、銀−塩化銀の混合粉の焼結体に銀ペ
ーストにてランドを形成し、このランドにリード線端を
半田付けする銀−塩化銀電極では、ポーラスな銀−塩化
銀の混合粉の焼結体に電解液が浸透してハンダと接する
と局部電池が形成され、局部電池が形成されると、微弱
な生体電気信号を検出するための電極としては使えなく
なるという問題がある。
【0007】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、上記した作業工程の改善を図るとと
もに銀の使用量を減らし、さらに、銀−塩化銀の混合粉
の焼結体に浸透する電解液がリード線を取り付けるハン
ダに接しないようにして局部電池が形成されないように
するとともに、リード線の取り付け強度の増加が図れる
銀−塩化銀電極およびその製造方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の作
業工程の改善、省銀、さらには局部電池の形成の防止、
リード線の取り付け強度の増加を目的に種々試作研究し
た結果、銀と塩化銀の混合粉をペースト化し、これを銀
板の片面に塗布した後焼成することで、作業工程の改善
を図れるとともに、薄い銀−塩化銀電極が製造可能とな
って銀の使用量が減らすことのできる銀−塩化銀電極を
得られることがわかった。
【0009】また、上述したように、銀−塩化銀の混合
粉の焼結体の片面に銀板が張り合わせることで、銀−塩
化銀の混合粉の焼結体に浸透する電解液をこの銀板で阻
止できて局部電池が形成されることがなくなり、リード
線の取り付け強度も増加することがわかった。ここで、
銀と塩化銀の混合粉と平滑な面をもった銀板とを、従来
考えられる製造方法により十分な強度で張り合わせるに
は、約500℃以上の温度が必要で、この温度では融点
が約455℃の塩化銀が溶融してしまうため、表面安定
性のためにポーラスな組織が破壊されてしまい、あまり
好ましい銀−塩化銀電極は得られない。
【0010】そこで、銀−塩化銀の混合粉をペースト化
して、銀板の片面にこのペースト化した銀−塩化銀の混
合粉を塗布後、焼成することとすれば、焼成するときの
温度を塩化銀の溶融温度以下の温度として、銀板と銀−
塩化銀の混合粉とを十分な強度で張り合わせ、かつ理想
に近いポーラスな組織を持たせることができた。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明の一実施例を示す銀−塩化銀電極の側
面図である。図において、8は銀板、9は銀板8の片面
に張り合わされて銀板8と一体になっているポーラスな
銀−塩化銀混合粉焼結体である。
【0012】以下、本実施例の銀−塩化銀電極の製造方
法を説明する。平均粒度100メッシュの銀粉と塩化銀
粉を4:6の比率でペースト化して、厚さ0.1mm,
巾60mmの銀板の片面に塗布した後、350℃,30
分で焼成することで、銀板8と一体となるポーラスな銀
−塩化銀混合粉焼結体9を形成し、厚さ0.4mmの銀
板/銀−塩化銀の複合体構造をもった銀−塩化銀電極材
料を製作した。
【0013】図2は、上記本実施例と比較のための銀−
塩化銀電極で、上記と同じ銀板8上でペースト化してい
ない銀−塩化銀の混合粉を塗布後、成形型で加圧成形
し、これを取り出して焼成することで、銀板8と一体と
なる銀−塩化銀混合粉焼結体10を形成し、上記本実施
例と同様の複合体構造をもった銀−塩化銀電極材料を作
った。ここで、上記作業工程で製作された比較のための
銀−塩化銀電極材料は、厚さ0.7mm程度以下では製
造できず、これと比較して上記の本実施例における製造
方法では、厚みを40%以上の削減して銀−塩化銀電極
を製作することができる。
【0014】また、上記製作した本実施例の銀−塩化銀
電極材料と比較例の銀−塩化銀電極材料とを同じφ10
mmのプレス打ち抜きを行って、プレス打ち抜き加工の
剪断状態をもって銀板との接合強度を比較した。
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、銀板の
片面に、ペースト状の銀−塩化銀の混合粉を塗布後、焼
成して銀−塩化銀電極を製造するものである。このよう
に、銀と塩化銀との混合粉をペースト化して焼成するこ
とにより、ポーラスな銀−塩化銀の混合粉の焼結体がで
き、かつ銀板と銀−塩化銀の混合粉の焼結体との接合界
面の機械的強度を高めることができる。接合界面の機械
的強度が高められることで、生体電極用として供された
場合には電気的な安定性を持つことができ、安定した電
極特性を示す電極を製造できる。
【0017】したがって、繰り返しの使用に耐え、長寿
命を持った電極を提供できる。また、このように製造さ
れた銀−塩化銀電極は、薄く形成できるので銀の使用量
を減らすことができ、銀板の片面に銀−塩化銀の混合粉
が焼成されているので、銀−塩化銀の混合粉焼結体に浸
透する電解液をこの銀板で阻止することができ、リード
線の剥離やリード線との接合箇所に局部電池が形成され
ることが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す銀−塩化銀電極を示す
側面図である。
【図2】本実施例と比較のための銀−塩化銀電極を示す
側面図である。
【図3】従来の銀−塩化銀電極を示す側面図である。
【図4】その他の従来の銀−塩化銀電極を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
8 銀板 9 銀−塩化銀混合粉焼結体
フロントページの続き (72)発明者 大矢 誠 東京都千代田区鍛冶町二丁目9番12号 株 式会社徳力本店内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銀板と、この銀板の片面に一体に張り合
    わされた銀−塩化銀の混合粉の焼結体とから構成されて
    いることを特徴とする銀−塩化銀電極。
  2. 【請求項2】 銀板の片面に、ペースト状の銀−塩化銀
    の混合粉を塗布後、焼成することを特徴とする銀−塩化
    銀電極の製造方法。
JP3346237A 1991-12-27 1991-12-27 銀−塩化銀電極およびその製造方法 Pending JPH05176904A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3346237A JPH05176904A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 銀−塩化銀電極およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3346237A JPH05176904A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 銀−塩化銀電極およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05176904A true JPH05176904A (ja) 1993-07-20

Family

ID=18382045

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3346237A Pending JPH05176904A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 銀−塩化銀電極およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05176904A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018003698A1 (ja) * 2016-06-30 2018-01-04 タツタ電線株式会社 電極材料
US10629325B2 (en) 2016-06-30 2020-04-21 Tatsuta Electric Wire & Cable Co., Ltd. Silver chloride paste
US11490846B2 (en) 2016-06-30 2022-11-08 Tatsuta Electric Wire & Cable Co., Ltd. Bioelectrode and method for producing bioelectrode

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018003698A1 (ja) * 2016-06-30 2018-01-04 タツタ電線株式会社 電極材料
US10629325B2 (en) 2016-06-30 2020-04-21 Tatsuta Electric Wire & Cable Co., Ltd. Silver chloride paste
US10873081B2 (en) 2016-06-30 2020-12-22 Tatsuta Electric Wire & Cable Co., Ltd. Electrode material
US11490846B2 (en) 2016-06-30 2022-11-08 Tatsuta Electric Wire & Cable Co., Ltd. Bioelectrode and method for producing bioelectrode

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1045410A2 (en) Electrode for electrolytic capacitor and process of producing the same
JP3535014B2 (ja) 電解コンデンサ用電極
EP1296393A3 (en) Electrode, battery using the same and method for manufacturing the electrode
JPH05176904A (ja) 銀−塩化銀電極およびその製造方法
JP3148316B2 (ja) 銀−塩化銀電極およびその製造方法
CN1230795A (zh) 碱性蓄电池的电极及其生产方法
JP2004014667A (ja) 固体電解コンデンサ
JPS63283012A (ja) 薄形固体電解コンデンサの製造方法
JP2783000B2 (ja) タンタル固体電解コンデンサ
JPS5910746Y2 (ja) チツプ型固体電解コンデンサ
WO2022071386A1 (ja) アルミニウム電解コンデンサ用電極材及びその製造方法
JPH02256221A (ja) チップ状固体電解コンデンサの製造方法
JPH0316244Y2 (ja)
SU859479A1 (ru) Способ изготовлени пористого водородного электрода
JP2960099B2 (ja) タンタルコンデンサ用リード線
JPH0625952Y2 (ja) チップ型電子部品
JPH0220822Y2 (ja)
JPS622517A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JPS622452B2 (ja)
JPH0590097A (ja) コンデンサ用リードフレーム及びそれを用いた固体電解コンデンサ
JP2734825B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP2946657B2 (ja) チップ型固体電解コンデンサ
JPH06111825A (ja) 格子体の製造方法
JPS63166145A (ja) 鉛蓄電池の製造法
JPH07245244A (ja) チップ状固体電解コンデンサ