JPH0517659A - スピーカーボツクス用材料 - Google Patents

スピーカーボツクス用材料

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JPH0517659A
JPH0517659A JP19830291A JP19830291A JPH0517659A JP H0517659 A JPH0517659 A JP H0517659A JP 19830291 A JP19830291 A JP 19830291A JP 19830291 A JP19830291 A JP 19830291A JP H0517659 A JPH0517659 A JP H0517659A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
speaker box
block copolymer
composition
propylene
Prior art date
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Pending
Application number
JP19830291A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Iizuka
豊 飯塚
Isamu Osada
勇 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
Application filed by Tosoh Corp filed Critical Tosoh Corp
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Publication of JPH0517659A publication Critical patent/JPH0517659A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】プロピレンーエチレンブロック共重合体20〜
50重量%と低密度ポリエチレン5〜10重量%及び平
均粒径5.0μm以下の充填材40〜75重量%の組成
物からなるスピーカーボックス用材料。 【効果】衝撃強さ及び剛性(曲げ弾性率)に優れかつ低
周波域での共振防止を可能とし、音響特性の低下が改善
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プロピレン−エチレ
ンブロック共重合体と低密度ポリエチレンを含む樹脂組
成物よりなるスピーカーボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】スピーカーボックスを構成する材料に
は、スピーカーを収納する容器としての観点から機械的
強度が、音響装置としての観点から、優れた音響特性が
同時に要求される。この様な条件を満たすために、スピ
ーカーボックスの材料は、主としてスピーカーの用途に
応じて種々のものが使われている。様々な分野で使われ
ているスピーカーボックスの材料としてはパーチクルボ
ード、合板等の木質系材料、ABS、PS、PMMA、
PC、等の樹脂系を基材とするものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来から主に用いられ
ている木質系材料は音響特性的には良好とされているも
のの、希望の形状に作ることが出来ないだけでなく、良
好な木材の入手が困難となっており、また乾燥、組立作
業など極めて高度の技術を要するものであり品質面でも
ばらつきが大きい。
【0004】一方樹脂系の材料は成形加工が容易で品質
も安定し、しかも希望の形状のスピーカーボックスを容
易に作る事が出来る。
【0005】しかしながら、現在使用されている樹脂は
一般に高価で一般的なスピーカーボックスの材料として
は実用性に乏しい。
【0006】安価なスピーカーボックス用材料として現
在使用されている樹脂としてプロピレンーエチレンブロ
ック共重合体がある。ところでプロピレンーエチレンブ
ロック共重合体は耐衝撃性は良好なものの剛性が不足す
る。他方ポリプロピレン単重合体ではプロピレンーエチ
レンブロック共重合体と比較して剛性は改善されるもの
の、未だ十分でないばかりか耐衝撃性が劣り外装材とい
う点から実用に乏しい。プロピレンーエチレンブロック
共重合体に充填材を添加することにより剛性の改良を行
っているが、剛性は改良されるものの音響特性(損失係
数)は悪くなる。また発泡化により制振性能を向上させ
ようという試みもあるが、軽量化されるが故に、スピー
カーの振動がスピーカーボックスに伝わる為、特に据置
型のスピーカーボックスではボックス自体が振動し、そ
の結果音質性が悪くなる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は以上のような欠
点がきわめて少なく、かつ成形加工が容易で、耐衝撃
性、剛性、音響特性等の性能に優れたスピーカーボック
スを提供する事を目的とする。
【0008】即ち、本発明はプロピレン−エチレンブロ
ック共重合体20〜50重量%と低密度ポリエチレン5
〜10重量%及び平均粒径5.0μm以下の充填材40
〜75重量%の組成物からなるスピ−カ−ボックス用材
料である。以下本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明で使用するプロピレン−エチレンブ
ロック共重合体は、エチレン含量が5〜30重量%の共
重合体であることが好ましい。エチレン含量が5重量%
未満の場合には、十分な耐衝撃性を保つことができず、
また30重量%を越えると剛性が劣ることがある。又プ
ロピレンーエチレンブロック共重合体のメルトフロ−レ
−ト(以下、MFRと略す)は、230℃、2.16K
gf荷重で10〜50g/10minのものが好まし
い。10g/10min未満では成形性が悪くなり、5
0g/10minを越えると耐衝撃性が十分でない。本
発明の材料組成中におけるプロピレン−エチレンブロッ
ク共重体の配合量は20〜50重量%であるが、好まし
くは25〜40重量%である。
【0010】低密度ポリエチレンとしては、密度0.8
9〜0.93g/cmのものが好ましい。又MFRは
190℃、2.16Kgf荷重で0.3〜30g/10
minのものが好ましい。本発明の材料組成中における
配合量は5〜10重量%であるが、5重量%未満の場合
は、結果として得られた成形体の耐衝撃性が劣り、10
重量%を越える場合は、結果として得られた成形体の剛
性が低下する。
【0011】本発明で使用する充填材としては、平均粒
径が5.0μm以下、更に好ましくは3.0μm以下の
充填材である。平均粒径が5.0μmを越える場合は、
耐衝撃性及び音響特性が低下する。このような充填材と
しては、無機質充填材及び金属充填材をあげることがで
きる。無機質充填材としては、例えば硫酸バリウム、炭
酸カルシウム、タルク、マイカなどの1種以上が使用で
きる。又金属充填材としては、例えば酸化鉛、四三酸化
鉄などの1種以上が使用できる。尚これらの充填材の比
重は、2.0以上好ましくは、4.0以上が良い。又音
響の点から考えるとスピ−カ−自体に磁石が装着されて
いるため、金属充填材に比べて無機質充填材が好適であ
る。無機質充填材の中でも、特に硫酸バリウム(重晶
石)を使用するとスピーカーボックス自体の重量を重く
しかつスピーカーボックス自体の低周波域での共振を防
止することが可能であるので好ましい。
【0012】本発明に用いる組成物中の充填材の配合量
は、40〜75重量%であるが、成形体の共振防止効果
を考慮にいれ、好ましくは50〜70重量%である。4
0重量%未満の場合は結果として得られた成形体の剛性
が不足する。70重量%を越える場合は、結果として得
られた成形体の剛性及び共振防止については問題ない
が、成形加工時の組成物の流動性が悪くなるので成形が
困難となる。
【0013】本発明においては、上述の組成物に対して
界面活性剤を更に加えることもできる。界面活性剤とし
ては、グリセリン脂肪酸エステル等のノニオン系界面活
性剤があげられる。このような界面活性剤を配合するこ
とにより、フィラーの分散性を向上させ、フィラー高充
填を可能とする。なお、界面活性剤は、組成物の剛性及
び熱変形温度の低下が生じない範囲で用いられる。
【0014】本発明のスピーカーボックス用材料には、
前記に示した成分に更に所望に応じて用いられる各種添
加剤、例えば酸化防止剤、帯電防止剤、中和剤、滑剤、
紫外線吸収剤、重金属劣化防止剤などを常法に従って溶
融混練し、複合化して用いることができる。
【0015】スピーカーボックスを成形する方法として
は、プロピレンーエチレンブロック共重合体、低密度ポ
リエチレン、無機質充填材、界面活性剤、各種添加剤を
単軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサーや、その
他常法の溶融混練方法を用いて混練し、次いで例えば、
射出成形機で成形して、スピーカーボックスを製造する
方法が挙げられる。この際、混練温度としては、180
℃〜300℃好ましくは、185℃〜250℃が適当で
ある。
【0016】
【実施例】次に、下記の実施例によって本発明を詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例になんら限定され
るものではない。
【0017】なお、諸物性の測定は、以下の方法により
行った。 ◎曲げ弾性率、アイゾット衝撃試験 JIS K6758 ポリプロピレン試験法に準じ測定
した。 ◎音響特性(損失係数) 測定機:RSAII(動的粘弾測定装置) 1オンス射出成形により、0.8mm厚の平板を作製
し、打ち抜きにより試験片を作製し測定した。なお、損
失係数(tanδ)が大きい方が音響特性に優れる。又
本発明の組成物を調製する際、二軸押出機(東芝50m
m二軸押出機)を用い230℃で均一に混練した。
【0018】実施例1 エチレン含有量10重量%のプロピレン−エチレンブロ
ック共重合体、MFR:25.0(230℃、2.16
Kgf)45重量%、低密度ポリエチレン、MFR:2
0.0(190℃、2.16Kgf)5重量%及び平均
粒径3.0μmの硫酸バリウム50重量%を二軸押出機
(東芝50mm二軸押出機)を用いて、230℃で混練
した。この組成物の物性値を表2に示す。
【0019】実施例2 表1に示すような組成で、実施例1で用いたのと同様な
プロピレン−エチレンブロック共重合体、低密度ポリエ
チレン及び平均粒径3.0μmの硫酸バリウムを実施例
1と同様な方法で混練した。この組成物の物性値を表2
に示す。
【0020】実施例3 表1に示すような組成で、実施例1で用いたのと同様な
プロピレン−エチレンブロック共重合体、低密度ポリエ
チレン及び平均粒径3.0μmの硫酸バリウム及び界面
活性剤を添加したものを実施例1と同様な方法で混練し
た。この組成物の物性値を表2に示す。
【0021】比較例1〜2 表1に示すような組成で、プロピレンーエチレンブロッ
ク共重合体、低密度ポリエチレン及び平均粒径70μm
の硫酸バリウムを実施例1と同様な方法で混練した。こ
の組成物の物性値を表2に示す。
【0022】比較例3 表1に示すような組成で、プロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体、低密度ポリエチレン及び平均粒径70μm
の硫酸バリウムを実施例1と同様な方法で混練した。こ
の組成物の物性値を表2に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】本発明のスピーカーボックスは、衝撃強
さ及び剛性(曲げ弾性率)に優れかつ低周波域での共振
防止を可能とし、音響特性の低下が改善されたものであ
る。従って、本発明のスピーカーボックスは、機械的強
度が要求されるような環境で使用することが出来き、成
形加工によって所望の形状に成形することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】プロピレンーエチレンブロック共重合体2
    0〜50重量%と低密度ポリエチレン5〜10重量%及
    び平均粒径5.0μm以下の充填材40〜75重量%の
    組成物からなるスピーカーボックス用材料。
JP19830291A 1991-07-15 1991-07-15 スピーカーボツクス用材料 Pending JPH0517659A (ja)

Priority Applications (1)

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JP19830291A JPH0517659A (ja) 1991-07-15 1991-07-15 スピーカーボツクス用材料

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JP19830291A JPH0517659A (ja) 1991-07-15 1991-07-15 スピーカーボツクス用材料

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JPH0517659A true JPH0517659A (ja) 1993-01-26

Family

ID=16388875

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JP19830291A Pending JPH0517659A (ja) 1991-07-15 1991-07-15 スピーカーボツクス用材料

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JP (1) JPH0517659A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002541697A (ja) * 1999-04-02 2002-12-03 レイセオン・カンパニー 音響変換器のための受動的圧力補償システムおよび方法
KR100429466B1 (ko) * 1996-05-13 2004-07-30 삼성아토피나주식회사 음향기용고중량폴리프로필렌수지조성물

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KR100429466B1 (ko) * 1996-05-13 2004-07-30 삼성아토피나주식회사 음향기용고중량폴리프로필렌수지조성물
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