JPH05175757A - 高周波電力増幅装置 - Google Patents
高周波電力増幅装置Info
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- JPH05175757A JPH05175757A JP35727891A JP35727891A JPH05175757A JP H05175757 A JPH05175757 A JP H05175757A JP 35727891 A JP35727891 A JP 35727891A JP 35727891 A JP35727891 A JP 35727891A JP H05175757 A JPH05175757 A JP H05175757A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 増幅素子の性能を最大限に引き出して電力の
ロスを生じることなく、出力電力を変化させる。 【構成】 消費電力低減のために、FET11の動作点
を変更しようとするとき、CPU16から電圧変化部1
5に対してFET11に印加するバイアス電圧の変更を
指令し、リエクタンス素子17、18を介してバイアス
電圧を切り換えるとともに、スイッチ31、33をオン
して各オープンスタブ32、34を入力回路12、出力
回路13にそれぞれ並列的に加える。出力整合手段37
のインピーダンスが変更されることにより、FET11
の交流負荷線がバイアス電圧変換に対して最も効率の良
い増幅が行われるように自動的に設定され、電力のロス
なく消費電力が抑えられる。また、入力整合手段36の
インピーダンスが変更されることにより、入力側からみ
たSパラメータがバイアス電圧の変更にかかわらず最適
値となり、伝送効率が良く電力ロスがなくなる。
ロスを生じることなく、出力電力を変化させる。 【構成】 消費電力低減のために、FET11の動作点
を変更しようとするとき、CPU16から電圧変化部1
5に対してFET11に印加するバイアス電圧の変更を
指令し、リエクタンス素子17、18を介してバイアス
電圧を切り換えるとともに、スイッチ31、33をオン
して各オープンスタブ32、34を入力回路12、出力
回路13にそれぞれ並列的に加える。出力整合手段37
のインピーダンスが変更されることにより、FET11
の交流負荷線がバイアス電圧変換に対して最も効率の良
い増幅が行われるように自動的に設定され、電力のロス
なく消費電力が抑えられる。また、入力整合手段36の
インピーダンスが変更されることにより、入力側からみ
たSパラメータがバイアス電圧の変更にかかわらず最適
値となり、伝送効率が良く電力ロスがなくなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線送信装置(例え
ば、無線電話、トランシーバの送信部)等に適用され、
電力増幅率が変更可能な高周波電力増幅装置に関する。
ば、無線電話、トランシーバの送信部)等に適用され、
電力増幅率が変更可能な高周波電力増幅装置に関する。
【0002】
【従来の技術】送信電力を切り換え可能な従来の高周波
増幅回路としては、例えば図14に示すようなものが知
られている。同図に示すものは高周波電力増幅を行う増
幅素子としてGaAsFET(ガリウム砒素:Field Ef
fect Transister:以下、単にFETという)1を用い
たものであり、その入力回路2および出力回路3はFE
T1が効率良く増幅を行うように、それぞれのインピー
ダンスが設定され、整合性が保たれている。
増幅回路としては、例えば図14に示すようなものが知
られている。同図に示すものは高周波電力増幅を行う増
幅素子としてGaAsFET(ガリウム砒素:Field Ef
fect Transister:以下、単にFETという)1を用い
たものであり、その入力回路2および出力回路3はFE
T1が効率良く増幅を行うように、それぞれのインピー
ダンスが設定され、整合性が保たれている。
【0003】そして、CPU4の指示により電圧変換部
5が電源部6からの供給電源を受けてリアクタンス素子
7、8を介してFET1の両端に与えるバイアス電圧の
値を変更することにより、FET1の動作点が変り、出
力電力が変化するようになっている。
5が電源部6からの供給電源を受けてリアクタンス素子
7、8を介してFET1の両端に与えるバイアス電圧の
値を変更することにより、FET1の動作点が変り、出
力電力が変化するようになっている。
【0004】一般に、高周波電力増幅装置の最大電力は
増幅素子の動作点と、交流負荷線とによって決定され
る。図15は高周波電力増幅を行う素子として上記Ga
AsFETを用いた場合の静特性と、交流負荷線とを示
す図である。この図において、縦軸はドレイン・ソース
電流IDS、横軸はドレイン・ソース電圧VDS、曲線は上
からそれぞれゲート・ソース電圧VGSがVGS=0のと
き、V GS=VGS1のとき(すなわちバイアス電圧変換
前)、VGS=VGS2のとき(すなわちバイアス電圧変換
後)を表している。
増幅素子の動作点と、交流負荷線とによって決定され
る。図15は高周波電力増幅を行う素子として上記Ga
AsFETを用いた場合の静特性と、交流負荷線とを示
す図である。この図において、縦軸はドレイン・ソース
電流IDS、横軸はドレイン・ソース電圧VDS、曲線は上
からそれぞれゲート・ソース電圧VGSがVGS=0のと
き、V GS=VGS1のとき(すなわちバイアス電圧変換
前)、VGS=VGS2のとき(すなわちバイアス電圧変換
後)を表している。
【0005】また、直線はA1、A、A2がバイアス電
圧変換前の、B1、B、B2がバイアス電圧変換後の交
流負荷線である。ここで、Aはバイアス電圧変換前の増
幅素子(GaAsFET)の動作点であり、このときゲ
ートに印加される信号に伴いドレイン・ソース電圧VDS
はV1、V2間で、ドレイン・ソース電流IDSは0、I 1
間で変化する。最大電力は次の数式1によって表され
る。 Pmax=(1/8)×I1×(V1−V2)・・・・
圧変換前の、B1、B、B2がバイアス電圧変換後の交
流負荷線である。ここで、Aはバイアス電圧変換前の増
幅素子(GaAsFET)の動作点であり、このときゲ
ートに印加される信号に伴いドレイン・ソース電圧VDS
はV1、V2間で、ドレイン・ソース電流IDSは0、I 1
間で変化する。最大電力は次の数式1によって表され
る。 Pmax=(1/8)×I1×(V1−V2)・・・・
【0006】また、A1〜A=A〜A2である(すなわ
ち、距離が等しくなっている)。なお、交流負荷線の傾
きは出力回路3の実効抵抗値の逆数(1/Re
{Z1}:Z1は出力回路3のインピーダンス)で表され
る。したがって、出力回路3のインピーダンスは最大電
力Pmaxが最大となるように設定される。
ち、距離が等しくなっている)。なお、交流負荷線の傾
きは出力回路3の実効抵抗値の逆数(1/Re
{Z1}:Z1は出力回路3のインピーダンス)で表され
る。したがって、出力回路3のインピーダンスは最大電
力Pmaxが最大となるように設定される。
【0007】一方、Bはバイアス電圧変換後の増幅素子
(GaAsFET)の動作点であり、このときドレイン
・ソース電圧VDSはV3、V4間で、ドレイン・ソース電
流IDSは0、I2間で変化し、最大電力は次の数式2で
表される値になる。 Pmax=(1/8)×I2×(V4−V3)・・・・
(GaAsFET)の動作点であり、このときドレイン
・ソース電圧VDSはV3、V4間で、ドレイン・ソース電
流IDSは0、I2間で変化し、最大電力は次の数式2で
表される値になる。 Pmax=(1/8)×I2×(V4−V3)・・・・
【0008】なお、B1〜B=B〜B2である(すなわ
ち、距離は等しい)。また、出力側回路3のインピーダ
ンスには変化がないため、交流負荷線の傾きはバイアス
変換の前後で変らない。
ち、距離は等しい)。また、出力側回路3のインピーダ
ンスには変化がないため、交流負荷線の傾きはバイアス
変換の前後で変らない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の高周
波電力増幅装置にあっては、消費電力を抑えるため、特
に必要のない場合は、出力電力を低下させる、すなわち
増幅素子の動作点を切り換えているが、この切り換えと
してバイアス電圧を変化させている。
波電力増幅装置にあっては、消費電力を抑えるため、特
に必要のない場合は、出力電力を低下させる、すなわち
増幅素子の動作点を切り換えているが、この切り換えと
してバイアス電圧を変化させている。
【0010】しかしながら、上述したようにバイアス電
圧を変化させた場合に、増幅素子のSパラメータが変化
することから、入力側からみた全体のSパラメータが最
適値から外れるという弊害を引き起こしていた。したが
って、従来装置では、このSパラメータのずれを無視す
る結果となり、出力電力を変化させる際に、電力のロス
を生じてしまうという欠点があった。
圧を変化させた場合に、増幅素子のSパラメータが変化
することから、入力側からみた全体のSパラメータが最
適値から外れるという弊害を引き起こしていた。したが
って、従来装置では、このSパラメータのずれを無視す
る結果となり、出力電力を変化させる際に、電力のロス
を生じてしまうという欠点があった。
【0011】ここで、Sパラメータとは、特にVHF以
上の周波数領域において使用されるもので、散乱伝送パ
ラメータと称されている。そして、SパラメータはZパ
ラメータやYパラメータと異なり、電圧や電流を用いる
のではなく、入射波と反射波によって表される。なお、
高周波回路では特性を表すのにSパラメータが使用され
ることが多く、SパラメータはインピーダンスZ、アド
ミタンスY等に変換することができる。Sパラメータが
最適値から外れると、伝送効率が悪化し、電力ロスを将
来する。
上の周波数領域において使用されるもので、散乱伝送パ
ラメータと称されている。そして、SパラメータはZパ
ラメータやYパラメータと異なり、電圧や電流を用いる
のではなく、入射波と反射波によって表される。なお、
高周波回路では特性を表すのにSパラメータが使用され
ることが多く、SパラメータはインピーダンスZ、アド
ミタンスY等に変換することができる。Sパラメータが
最適値から外れると、伝送効率が悪化し、電力ロスを将
来する。
【0012】また、上記欠点に加えて従来の装置では、
増幅素子の交流負荷線がバイアス電圧変換前の状態にお
いて、最も効率の良い増幅が行われるように設定されて
いるため、より効率の良い増幅を行うためには(あるい
はより一層消費電力を低下させるためには)、交流負荷
線を再設定しなければならない。
増幅素子の交流負荷線がバイアス電圧変換前の状態にお
いて、最も効率の良い増幅が行われるように設定されて
いるため、より効率の良い増幅を行うためには(あるい
はより一層消費電力を低下させるためには)、交流負荷
線を再設定しなければならない。
【0013】そのためには、出力回路のインピーダンス
を変換する必要があるが、実際には出力回路のインピー
ダンス変換が行われておらず、増幅効率が悪いという問
題点があった。
を変換する必要があるが、実際には出力回路のインピー
ダンス変換が行われておらず、増幅効率が悪いという問
題点があった。
【0014】そこで本発明は、増幅素子の性能を最大限
に引き出して電力のロスを生じることなく、出力電力を
変化させることのできる高周波電力増幅装置を提供する
ことを目的としている。
に引き出して電力のロスを生じることなく、出力電力を
変化させることのできる高周波電力増幅装置を提供する
ことを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による高周波電力増幅装置は、高周波
の電力増幅を行い、バイアス電圧によって動作点が変る
高周波電力増幅手段と、前記高周波電力増幅手段に対し
てバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段と、前
記高周波電力増幅手段の入出力信号の整合を行う整合手
段と、前記高周波電力増幅手段の動作点を変更すると
き、前記バイアス電圧印加手段に対して高周波電力増幅
手段に印加するバイアス電圧の変更を指令するととも
に、前記整合に対してインピーダンスの変更を指令する
制御手段と、を備えたことを特徴とする。
求項1記載の発明による高周波電力増幅装置は、高周波
の電力増幅を行い、バイアス電圧によって動作点が変る
高周波電力増幅手段と、前記高周波電力増幅手段に対し
てバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段と、前
記高周波電力増幅手段の入出力信号の整合を行う整合手
段と、前記高周波電力増幅手段の動作点を変更すると
き、前記バイアス電圧印加手段に対して高周波電力増幅
手段に印加するバイアス電圧の変更を指令するととも
に、前記整合に対してインピーダンスの変更を指令する
制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0016】また、好ましい態様として、前記整合手段
は、前記高周波電力増幅手段の出力側において信号の整
合を行う出力整合手段を有し、前記制御手段の前記整合
手段に対するインピーダンス変更の指令は、前記出力整
合手段のインピーダンス変更の指令を含むことを特徴と
する。
は、前記高周波電力増幅手段の出力側において信号の整
合を行う出力整合手段を有し、前記制御手段の前記整合
手段に対するインピーダンス変更の指令は、前記出力整
合手段のインピーダンス変更の指令を含むことを特徴と
する。
【0017】前記出力整合手段は、接続の組み合せを変
更可能な複数のインピーダンス素子を有し、前記制御手
段は、該出力整合手段の有する複数のインピーダンス素
子の接続の組み合せを変えて前記出力整合手段のインピ
ーダンスを変更するように指令することを特徴とする。
更可能な複数のインピーダンス素子を有し、前記制御手
段は、該出力整合手段の有する複数のインピーダンス素
子の接続の組み合せを変えて前記出力整合手段のインピ
ーダンスを変更するように指令することを特徴とする。
【0018】前記出力整合手段は、印加される電圧に応
じてインピーダンスを変更可能な電圧可変型インピーダ
ンス素子を有し、前記制御手段は、該電圧可変型インピ
ーダンス素子への印加電圧を変えて前記出力整合手段の
インピーダンスを変更するように制御することを特徴と
する。
じてインピーダンスを変更可能な電圧可変型インピーダ
ンス素子を有し、前記制御手段は、該電圧可変型インピ
ーダンス素子への印加電圧を変えて前記出力整合手段の
インピーダンスを変更するように制御することを特徴と
する。
【0019】前記整合手段は、前記高周波電力増幅手段
の入力側において信号の整合を行う入力整合手段を有
し、前記制御手段の前記整合手段に対するインピーダン
ス変更の指令は、前記入力整合手段のインピーダンス変
更の指令を含むことを特徴とする。
の入力側において信号の整合を行う入力整合手段を有
し、前記制御手段の前記整合手段に対するインピーダン
ス変更の指令は、前記入力整合手段のインピーダンス変
更の指令を含むことを特徴とする。
【0020】前記入力整合手段は、接続の組み合せを変
更可能な複数のインピーダンス素子を有し、前記制御手
段は、該入力整合手段の有する複数のインピーダンス素
子の接続の組み合せを変えて前記入力整合手段のインピ
ーダンスを変更するように指令することを特徴とする。
更可能な複数のインピーダンス素子を有し、前記制御手
段は、該入力整合手段の有する複数のインピーダンス素
子の接続の組み合せを変えて前記入力整合手段のインピ
ーダンスを変更するように指令することを特徴とする。
【0021】前記入力整合手段は、印加される電圧に応
じてインピーダンスを変更可能な電圧可変型インピーダ
ンス素子を有し、前記制御手段は、該電圧可変型インピ
ーダンス素子への印加電圧を変えて前記入力整合手段の
インピーダンスを変更するように制御することを特徴と
する。
じてインピーダンスを変更可能な電圧可変型インピーダ
ンス素子を有し、前記制御手段は、該電圧可変型インピ
ーダンス素子への印加電圧を変えて前記入力整合手段の
インピーダンスを変更するように制御することを特徴と
する。
【0022】
【作用】本発明では、消費電力低減のために、例えば高
周波電力増幅手段の動作点を変更しようとするとき、制
御手段からバイアス電圧印加手段に対して高周波電力増
幅手段に印加するバイアス電圧の変更が指令されるとと
もに、整合手段に対してインピーダンスの変更が指令さ
れる。これにより、入力整合手段のインピーダンスある
いは前記出力整合手段のインピーダンスのうち、少なく
とも1つ以上のインピーダンスが可変される。
周波電力増幅手段の動作点を変更しようとするとき、制
御手段からバイアス電圧印加手段に対して高周波電力増
幅手段に印加するバイアス電圧の変更が指令されるとと
もに、整合手段に対してインピーダンスの変更が指令さ
れる。これにより、入力整合手段のインピーダンスある
いは前記出力整合手段のインピーダンスのうち、少なく
とも1つ以上のインピーダンスが可変される。
【0023】したがって、出力整合手段のインピーダン
スが変更されることにより、高周波電力増幅手段の交流
負荷線がバイアス電圧変換後においても最も効率の良い
増幅が行われるように自動的に設定され、電力のロスな
く消費電力が抑えられる。
スが変更されることにより、高周波電力増幅手段の交流
負荷線がバイアス電圧変換後においても最も効率の良い
増幅が行われるように自動的に設定され、電力のロスな
く消費電力が抑えられる。
【0024】また、入力整合手段のインピーダンスが変
更されることにより、入力側からみた全体のSパラメー
タがバイアス電圧の変更においても最適値となるように
設定され、伝送効率が良く電力ロスが減少する。
更されることにより、入力側からみた全体のSパラメー
タがバイアス電圧の変更においても最適値となるように
設定され、伝送効率が良く電力ロスが減少する。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。第1実施例 図1は本発明に係る高周波電力増幅装置の第1実施例の
構成を示すブロック図である。図1において、11は高
周波電力増幅を行う増幅素子としてGaAsFET(高
周波電力増幅手段に相当)、12は入力回路、13は出
力回路、14は電源部であり、これらは従来例と同様の
機能を有している。入力回路12はFET11の入力側
において信号の整合をとり、出力回路13はFET11
の出力側において信号の整合をとる。
て説明する。第1実施例 図1は本発明に係る高周波電力増幅装置の第1実施例の
構成を示すブロック図である。図1において、11は高
周波電力増幅を行う増幅素子としてGaAsFET(高
周波電力増幅手段に相当)、12は入力回路、13は出
力回路、14は電源部であり、これらは従来例と同様の
機能を有している。入力回路12はFET11の入力側
において信号の整合をとり、出力回路13はFET11
の出力側において信号の整合をとる。
【0026】また、15は電圧変換部、16はCPUで
ある。電圧変換部15はCPU16の指示により電源部
14から供給される電源を受けてリアクタンス素子1
7、18を介してFET11の両端に与えるバイアス電
圧の値を変更する。FET11はバイアス電圧の値が変
わると、その動作点が変り、出力電力が変化するように
なっている。上記電源部14、電圧変換部15およびリ
アクタンス素子17、18は全体としてFET11に対
してバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段21
を構成する。
ある。電圧変換部15はCPU16の指示により電源部
14から供給される電源を受けてリアクタンス素子1
7、18を介してFET11の両端に与えるバイアス電
圧の値を変更する。FET11はバイアス電圧の値が変
わると、その動作点が変り、出力電力が変化するように
なっている。上記電源部14、電圧変換部15およびリ
アクタンス素子17、18は全体としてFET11に対
してバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段21
を構成する。
【0027】入力回路12の入力側伝送路にはスイッチ
31を介してオープンスタブ32が設けられている。オ
ープンスタブ32は高周波回路において使用されるキャ
パシタンス(容量成分)である。そして、スイッチ31
はCPU16からの命令によってオン/オフし、オンし
た場合、オープンスタブ32を入力回路12の入力側伝
送路に接続して、入力回路12に対してキャパシタンス
を並列に接続する。
31を介してオープンスタブ32が設けられている。オ
ープンスタブ32は高周波回路において使用されるキャ
パシタンス(容量成分)である。そして、スイッチ31
はCPU16からの命令によってオン/オフし、オンし
た場合、オープンスタブ32を入力回路12の入力側伝
送路に接続して、入力回路12に対してキャパシタンス
を並列に接続する。
【0028】一方、出力回路13の入力側伝送路にはス
イッチ33を介してオープンスタブ34が設けられてい
る。オープンスタブ34も同様に高周波回路において使
用されるキャパシタンス(容量成分)である。スイッチ
33はCPU16からの命令によってオン/オフし、オ
ンした場合、オープンスタブ34を出力回路13の入力
側伝送路に接続して、出力回路13に対してキャパシタ
ンスを並列に接続する。
イッチ33を介してオープンスタブ34が設けられてい
る。オープンスタブ34も同様に高周波回路において使
用されるキャパシタンス(容量成分)である。スイッチ
33はCPU16からの命令によってオン/オフし、オ
ンした場合、オープンスタブ34を出力回路13の入力
側伝送路に接続して、出力回路13に対してキャパシタ
ンスを並列に接続する。
【0029】上記の入力回路12、出力回路13、スイ
ッチ31、33およびオープンスタブ32、34は全体
として整合手段35を構成し、このうち入力回路12、
スイッチ31およびオープンスタブ32は入力整合手段
36を構成し、出力回路13、スイッチ33およびオー
プンスタブ34は出力整合手段37を構成する。
ッチ31、33およびオープンスタブ32、34は全体
として整合手段35を構成し、このうち入力回路12、
スイッチ31およびオープンスタブ32は入力整合手段
36を構成し、出力回路13、スイッチ33およびオー
プンスタブ34は出力整合手段37を構成する。
【0030】CPU16は制御手段としての機能を有
し、FET11の動作点を変更するとき、電圧変換部1
5(すなわち、バイアス電圧印加手段21)に対してF
ET11に印加するバイアス電圧の変更を指令するとと
もに、スイッチ31、33をオン作動させてオープンス
タブ32、34をそれぞれ入力回路12、出力回路13
に接続する(すなわち、整合手段35に対してインピー
ダンスの変更を指令する)。
し、FET11の動作点を変更するとき、電圧変換部1
5(すなわち、バイアス電圧印加手段21)に対してF
ET11に印加するバイアス電圧の変更を指令するとと
もに、スイッチ31、33をオン作動させてオープンス
タブ32、34をそれぞれ入力回路12、出力回路13
に接続する(すなわち、整合手段35に対してインピー
ダンスの変更を指令する)。
【0031】次に、本装置の出力電力を変更する場合の
動作について説明する。図2は高周波電力増幅素子とし
て上記GaAsFETを用いた場合の静特性と、交流負
荷線とを示す図である。Aを通る直線はバイアス電圧変
換前の、直線B3、B、B4がバイアス電圧変換後の交
流負荷線である。なお、B3〜B=B〜B4の関係で、
両者の距離が等しくなっている。
動作について説明する。図2は高周波電力増幅素子とし
て上記GaAsFETを用いた場合の静特性と、交流負
荷線とを示す図である。Aを通る直線はバイアス電圧変
換前の、直線B3、B、B4がバイアス電圧変換後の交
流負荷線である。なお、B3〜B=B〜B4の関係で、
両者の距離が等しくなっている。
【0032】Aはバイアス電圧変換前の増幅素子(Ga
AsFET)の動作点であり、このときゲートに印加さ
れる信号に伴いドレイン・ソース電圧VDSはV1、V2間
で、ドレイン・ソース電流IDSは0、I1間で変化して
いる。最大電力は従来例と同様に数式1によって表され
る。したがって、バイアス電圧変換前の交流負荷線の傾
きは出力整合手段37の実効抵抗値の逆数(1/Re
{Z1}:Z1は出力整合手段37のインピーダンス)で
表される。したがって、出力回路13のインピーダンス
は最大電力Pmaxが最大となるように設定されている。
AsFET)の動作点であり、このときゲートに印加さ
れる信号に伴いドレイン・ソース電圧VDSはV1、V2間
で、ドレイン・ソース電流IDSは0、I1間で変化して
いる。最大電力は従来例と同様に数式1によって表され
る。したがって、バイアス電圧変換前の交流負荷線の傾
きは出力整合手段37の実効抵抗値の逆数(1/Re
{Z1}:Z1は出力整合手段37のインピーダンス)で
表される。したがって、出力回路13のインピーダンス
は最大電力Pmaxが最大となるように設定されている。
【0033】上記状態から消費電力低減のために、例え
ばFET11の動作点を変更しようとするとき、CPU
16から電圧変換部15に対してFET11に印加する
バイアス電圧の変更が指令されるとともに、スイッチ3
1、33に対してオン指令が出されて入力整合手段36
および出力整合手段37のインピーダンスの変更が指令
される。
ばFET11の動作点を変更しようとするとき、CPU
16から電圧変換部15に対してFET11に印加する
バイアス電圧の変更が指令されるとともに、スイッチ3
1、33に対してオン指令が出されて入力整合手段36
および出力整合手段37のインピーダンスの変更が指令
される。
【0034】これにより、CPU16の指示を受けて電
圧変換部15が電源部14から供給されている電源電圧
を変えてリアクタンス素子17、18を介してFET1
1の両端に与えるバイアス電圧の値を変更する。このた
め、FET11の動作点が変り、その出力電力が変化す
る(例えば、出力電力が小さくなる)。
圧変換部15が電源部14から供給されている電源電圧
を変えてリアクタンス素子17、18を介してFET1
1の両端に与えるバイアス電圧の値を変更する。このた
め、FET11の動作点が変り、その出力電力が変化す
る(例えば、出力電力が小さくなる)。
【0035】一方、このとき同時にスイッチ33がオン
することにより、オープンスタブ34が出力回路13の
入力側伝送路に接続されて出力回路13に対してキャパ
シタンスンスが並列に加えられる。したがって、出力整
合手段37のインピーダンスが変化する。
することにより、オープンスタブ34が出力回路13の
入力側伝送路に接続されて出力回路13に対してキャパ
シタンスンスが並列に加えられる。したがって、出力整
合手段37のインピーダンスが変化する。
【0036】インピーダンスが変化する様子は図3のス
ミスチャートによって示される。スミスチャートは本質
的に2つの平面(すなわち、インピーダンス平面と反射
係数平面)の間の写像として表される。
ミスチャートによって示される。スミスチャートは本質
的に2つの平面(すなわち、インピーダンス平面と反射
係数平面)の間の写像として表される。
【0037】スイッチ33がオンすると、出力整合手段
37のインピーダンスがZ1からZ2に変化するが、スミ
スチャート上の値は並列キャパシタンスの増加によりア
ドミタンス円(スミスチャートの水平軸上に中心を有
し、スミスチャートの外周円の最左端に内接する円)上
を時計方向に移動することに対応する。したがって、出
力整合手段37の実効抵抗Re{Z}がR1=Re
{Z1}からR2=Re{Z2}に移動し、交流負荷線の
傾きが緩やかになる。
37のインピーダンスがZ1からZ2に変化するが、スミ
スチャート上の値は並列キャパシタンスの増加によりア
ドミタンス円(スミスチャートの水平軸上に中心を有
し、スミスチャートの外周円の最左端に内接する円)上
を時計方向に移動することに対応する。したがって、出
力整合手段37の実効抵抗Re{Z}がR1=Re
{Z1}からR2=Re{Z2}に移動し、交流負荷線の
傾きが緩やかになる。
【0038】すなわち、出力整合手段37のインピーダ
ンスがZ1からZ2に変化すると、交流負荷線の傾きは出
力整合手段37の実効抵抗値の逆数であることから、傾
きが(1/Re{Z1})から(1/Re{Z2})に変
わる。このとき、Re{Z1}<Re{Z2}の関係が成
立しているから、最大電力Pmaxは次の数式3で表され
る値となり、上述の数式2と比較して増大する。 Pmax=(1/8)×I2×(Va−V2)・・・・
ンスがZ1からZ2に変化すると、交流負荷線の傾きは出
力整合手段37の実効抵抗値の逆数であることから、傾
きが(1/Re{Z1})から(1/Re{Z2})に変
わる。このとき、Re{Z1}<Re{Z2}の関係が成
立しているから、最大電力Pmaxは次の数式3で表され
る値となり、上述の数式2と比較して増大する。 Pmax=(1/8)×I2×(Va−V2)・・・・
【0039】このように、バイアス電圧の変更に伴って
出力整合手段37のインピーダンスが変更されることに
より、FET11の交流負荷線がバイアス電圧変換に対
して最も効率の良い増幅が行われるように自動的に切り
換えられ、電力のロスなく消費電力を抑えることができ
る。なお、図2に示されるような交流負荷線、図3に示
されるようなインピーダンスの値はあくまでも一例であ
る。
出力整合手段37のインピーダンスが変更されることに
より、FET11の交流負荷線がバイアス電圧変換に対
して最も効率の良い増幅が行われるように自動的に切り
換えられ、電力のロスなく消費電力を抑えることができ
る。なお、図2に示されるような交流負荷線、図3に示
されるようなインピーダンスの値はあくまでも一例であ
る。
【0040】一方、FET11に印加するバイアス電圧
を変換したことと、オープンスタブ34が出力回路13
に対して接続され、キャパシタンスンスが並列に加えら
れたことにより、入力側(図1のy点)からみたSパラ
メータが変化し、FET11の整合性が乱れ、伝送効率
が低下する。ところが、このとき同時にスイッチ31が
オンすることにより、オープンスタブ32が入力回路1
2の入力側伝送路に接続されて入力回路12に対してキ
ャパシタンスが並列に加えられる。そのため、入力整合
手段36の入力端側(y点)からみたSパラメータが更
に変化し、再び整合性が回復する。
を変換したことと、オープンスタブ34が出力回路13
に対して接続され、キャパシタンスンスが並列に加えら
れたことにより、入力側(図1のy点)からみたSパラ
メータが変化し、FET11の整合性が乱れ、伝送効率
が低下する。ところが、このとき同時にスイッチ31が
オンすることにより、オープンスタブ32が入力回路1
2の入力側伝送路に接続されて入力回路12に対してキ
ャパシタンスが並列に加えられる。そのため、入力整合
手段36の入力端側(y点)からみたSパラメータが更
に変化し、再び整合性が回復する。
【0041】Sパラメータが変化する様子は図4のスミ
スチャートに示される。図4において、S1はバイアス
電圧変更前およびスイッチ31がオフのときに入力整合
手段36の入力端側からみたSパラメータの値である。
この状態では整合性が保たれている。Sパラメータは中
心に近い程、整合性が保たれることになる。
スチャートに示される。図4において、S1はバイアス
電圧変更前およびスイッチ31がオフのときに入力整合
手段36の入力端側からみたSパラメータの値である。
この状態では整合性が保たれている。Sパラメータは中
心に近い程、整合性が保たれることになる。
【0042】バイアス電圧を変更し、出力回路13側の
スイッチ33をオンすると、入力整合手段36の入力端
側からみたSパラメータがS1からS2に移動する(図に
おいてS1からS2への移動の軌跡は省略されており、点
線に沿って移動するわけではない)。S2に移動した場
合、整合性はS1に比べて乱れている。
スイッチ33をオンすると、入力整合手段36の入力端
側からみたSパラメータがS1からS2に移動する(図に
おいてS1からS2への移動の軌跡は省略されており、点
線に沿って移動するわけではない)。S2に移動した場
合、整合性はS1に比べて乱れている。
【0043】一方、スイッチ31がオンすることによ
り、オープンスタブ32が入力回路12に対して並列に
接続されることにより、並列キャパシタンスが加えられ
てSパラメータが再びS2からS1に移動し、整合性が保
たれる。
り、オープンスタブ32が入力回路12に対して並列に
接続されることにより、並列キャパシタンスが加えられ
てSパラメータが再びS2からS1に移動し、整合性が保
たれる。
【0044】ここで、Sパラメータの整合性について説
明すると、図1に示すように、例えばSxはx点からF
ET11側をみたときのSパラメータ、Syはx点から
入力回路12側をみたときのSパラメータ、Sはy点か
ら入力整合手段36側をみたときのSパラメータとす
る。Sパラメータの整合をとるためには、SxがSyの
共役複素数の関係となるように入力回路のインピーダン
スを調整すればよい。そうすると、Sは[0]に近づき
整合がとれる。
明すると、図1に示すように、例えばSxはx点からF
ET11側をみたときのSパラメータ、Syはx点から
入力回路12側をみたときのSパラメータ、Sはy点か
ら入力整合手段36側をみたときのSパラメータとす
る。Sパラメータの整合をとるためには、SxがSyの
共役複素数の関係となるように入力回路のインピーダン
スを調整すればよい。そうすると、Sは[0]に近づき
整合がとれる。
【0045】このように、入力整合手段36のインピー
ダンスが変更されることにより、入力側からみた全体の
Sパラメータがバイアス電圧の変更にかかわらず最適値
となり、伝送効率が良くなって電力のロスなく消費電力
を抑えることができる。
ダンスが変更されることにより、入力側からみた全体の
Sパラメータがバイアス電圧の変更にかかわらず最適値
となり、伝送効率が良くなって電力のロスなく消費電力
を抑えることができる。
【0046】なお、上記Sパラメータの変化はあくまで
も一例であり、同様の回路構成であっても諸々の条件
(例えば、入力回路12のインピーダンス、FET11
の性質等)により、様々なSパラメータ(又はインピー
ダンス)の変化が考えられる。また、オープンスタブの
キャパシタンスは目的の効果が得られるような値に予め
設定されている。
も一例であり、同様の回路構成であっても諸々の条件
(例えば、入力回路12のインピーダンス、FET11
の性質等)により、様々なSパラメータ(又はインピー
ダンス)の変化が考えられる。また、オープンスタブの
キャパシタンスは目的の効果が得られるような値に予め
設定されている。
【0047】本実施例の高周波電力増幅装置は、特に無
線送信装置(例えば、無線電話、トランシーバの送信
部)等に適用して上記のように送信電力を制御すること
により、電力のロスなく消費電力を低減できるという優
れた効果が得られる。また、同じ消費電力であれば、出
力電力の増加を図ることができる。
線送信装置(例えば、無線電話、トランシーバの送信
部)等に適用して上記のように送信電力を制御すること
により、電力のロスなく消費電力を低減できるという優
れた効果が得られる。また、同じ消費電力であれば、出
力電力の増加を図ることができる。
【0048】第2実施例 次に、図5〜図7は本発明の第2実施例を示す図であ
り、整合手段の態様を変更したものである。図5は高周
波電力増幅装置の第2実施例の構成を示すブロック図で
あり、この図において、入力回路12の入力側伝送路に
はスイッチ41を介してショートスタブ42が設けられ
ている。ショートスタブ42は高周波回路において使用
されるインダクタンス(誘導成分)である。
り、整合手段の態様を変更したものである。図5は高周
波電力増幅装置の第2実施例の構成を示すブロック図で
あり、この図において、入力回路12の入力側伝送路に
はスイッチ41を介してショートスタブ42が設けられ
ている。ショートスタブ42は高周波回路において使用
されるインダクタンス(誘導成分)である。
【0049】そして、スイッチ41はCPU16からの
命令によってオン/オフし、オンした場合、ショートス
タブ42を入力回路12の入力側伝送路に直列に挿入し
て、入力回路12に対してインダクタンスを直列に接続
する。一方、スイッチ41はオフした場合には、ショー
トスタブ42の挿入を解除し、入力回路12の入力側伝
送路はそのまま信号を受け入れる。
命令によってオン/オフし、オンした場合、ショートス
タブ42を入力回路12の入力側伝送路に直列に挿入し
て、入力回路12に対してインダクタンスを直列に接続
する。一方、スイッチ41はオフした場合には、ショー
トスタブ42の挿入を解除し、入力回路12の入力側伝
送路はそのまま信号を受け入れる。
【0050】また、出力回路13の入力側伝送路にはス
イッチ43を介してトランスミッションライン44が設
けられている。トランスミッションライン44は高周波
回路において高周波信号の位相を変換する素子である。
スイッチ43はCPU16からの命令によってオン/オ
フし、オンした場合、トランスミッションライン44を
出力回路13の入力側伝送路に直列に挿入して、出力回
路13に対して入力される信号の位相を変換する。
イッチ43を介してトランスミッションライン44が設
けられている。トランスミッションライン44は高周波
回路において高周波信号の位相を変換する素子である。
スイッチ43はCPU16からの命令によってオン/オ
フし、オンした場合、トランスミッションライン44を
出力回路13の入力側伝送路に直列に挿入して、出力回
路13に対して入力される信号の位相を変換する。
【0051】一方、スイッチ43はオフした場合には、
トランスミッションライン44の挿入を解除し、出力回
路13に対して入力される信号の位相の変換を行わな
い。上記の入力回路12、出力回路13、スイッチ4
1、43、ショートスタブ42およびトランスミッショ
ンライン44は全体として整合手段45を構成し、この
うち入力回路12、スイッチ41およびショートスタブ
42は入力整合手段46を構成し、出力回路13、スイ
ッチ43およびトランスミッションライン44は出力整
合手段47を構成する。
トランスミッションライン44の挿入を解除し、出力回
路13に対して入力される信号の位相の変換を行わな
い。上記の入力回路12、出力回路13、スイッチ4
1、43、ショートスタブ42およびトランスミッショ
ンライン44は全体として整合手段45を構成し、この
うち入力回路12、スイッチ41およびショートスタブ
42は入力整合手段46を構成し、出力回路13、スイ
ッチ43およびトランスミッションライン44は出力整
合手段47を構成する。
【0052】CPU16は制御手段としての機能を有
し、FET11の動作点を変更するとき、電圧変換部1
5(すなわち、バイアス電圧印加手段21)に対してF
ET11に印加するバイアス電圧の変更を指令するとと
もに、スイッチ41、43をオン作動させてショートス
タブ42、トランスミッションライン44をそれぞれ入
力回路12、出力回路13に直列に接続する(すなわ
ち、整合手段45に対してインピーダンスの変更を指令
する)。その他は第1実施例と同様である。
し、FET11の動作点を変更するとき、電圧変換部1
5(すなわち、バイアス電圧印加手段21)に対してF
ET11に印加するバイアス電圧の変更を指令するとと
もに、スイッチ41、43をオン作動させてショートス
タブ42、トランスミッションライン44をそれぞれ入
力回路12、出力回路13に直列に接続する(すなわ
ち、整合手段45に対してインピーダンスの変更を指令
する)。その他は第1実施例と同様である。
【0053】以上の構成において、バイアス電圧の変更
前はスイッチ41、43に対してオフ指令が出されて入
力整合手段46および出力整合手段47のインピーダン
スは変更されない。これに対して、消費電力低減のため
に、例えばFET11の動作点を変更しようとすると
き、CPU16から電圧変換部15に対してFET11
に印加するバイアス電圧の変更が指令されるとともに、
スイッチ41、43に対してオン指令が出されて入力整
合手段46および出力整合手段47のインピーダンスの
変更が指令される。
前はスイッチ41、43に対してオフ指令が出されて入
力整合手段46および出力整合手段47のインピーダン
スは変更されない。これに対して、消費電力低減のため
に、例えばFET11の動作点を変更しようとすると
き、CPU16から電圧変換部15に対してFET11
に印加するバイアス電圧の変更が指令されるとともに、
スイッチ41、43に対してオン指令が出されて入力整
合手段46および出力整合手段47のインピーダンスの
変更が指令される。
【0054】これにより、CPU16の指示を受けて電
圧変換部15が電源部14から供給されている電源電圧
を変えてリアクタンス素子17、18を介してFET1
1の両端に与えるバイアス電圧の値を変更する。このた
め、FET11の動作点が変り、その出力電力が変化し
て小さくなる。
圧変換部15が電源部14から供給されている電源電圧
を変えてリアクタンス素子17、18を介してFET1
1の両端に与えるバイアス電圧の値を変更する。このた
め、FET11の動作点が変り、その出力電力が変化し
て小さくなる。
【0055】一方、このとき同時にスイッチ43がオン
することにより、トランスミッションライン44が出力
回路13の入力側伝送路に直列に挿入されて出力回路1
3に入力する信号の位相が所定量だけ変換される。した
がって、出力整合手段47のインピーダンスが変化す
る。
することにより、トランスミッションライン44が出力
回路13の入力側伝送路に直列に挿入されて出力回路1
3に入力する信号の位相が所定量だけ変換される。した
がって、出力整合手段47のインピーダンスが変化す
る。
【0056】インピーダンスが変化する様子は図6のス
ミスチャートによって示される。スイッチ43がオンす
ると、出力整合手段47のインピーダンスがZ1からZ2
に変化するが、スミスチャート上の値は直列のトランス
ミッションライン44の接続によりスミスチャートの中
心点を中心とする円上を時計方向に移動することに対応
する。
ミスチャートによって示される。スイッチ43がオンす
ると、出力整合手段47のインピーダンスがZ1からZ2
に変化するが、スミスチャート上の値は直列のトランス
ミッションライン44の接続によりスミスチャートの中
心点を中心とする円上を時計方向に移動することに対応
する。
【0057】したがって、図6のスミスチャートに示す
ように、出力整合手段47のインピーダンスがZ1から
Z2の点まで時計方向に移動する。これにより、第1実
施例と同様にバイアス電圧の変更に伴って出力整合手段
47のインピーダンスが変更されることにより、FET
11の交流負荷線がバイアス電圧変換に対して最も効率
の良い増幅が行われるように自動的に切り換えられ、電
力のロスなく消費電力を抑えることができる。
ように、出力整合手段47のインピーダンスがZ1から
Z2の点まで時計方向に移動する。これにより、第1実
施例と同様にバイアス電圧の変更に伴って出力整合手段
47のインピーダンスが変更されることにより、FET
11の交流負荷線がバイアス電圧変換に対して最も効率
の良い増幅が行われるように自動的に切り換えられ、電
力のロスなく消費電力を抑えることができる。
【0058】一方、FET11に印加するバイアス電圧
を変換したことと、トランスミッションライン44が出
力回路13に直列に挿入されて位相が変換されたことに
より、入力整合手段46の入力端側からみたSパラメー
タが変化し、FET11の入力側における整合性が乱
れ、伝送効率が低下する。
を変換したことと、トランスミッションライン44が出
力回路13に直列に挿入されて位相が変換されたことに
より、入力整合手段46の入力端側からみたSパラメー
タが変化し、FET11の入力側における整合性が乱
れ、伝送効率が低下する。
【0059】ところが、このとき同時にスイッチ41が
オンすることにより、ショートスタブ42が入力回路1
2の入力側伝送路に接続されて入力回路12に対してキ
ャパシタンスが並列に加えられる。そのため、入力整合
手段46の入力端側からみたSパラメータが更に変化
し、再び整合性が回復する。
オンすることにより、ショートスタブ42が入力回路1
2の入力側伝送路に接続されて入力回路12に対してキ
ャパシタンスが並列に加えられる。そのため、入力整合
手段46の入力端側からみたSパラメータが更に変化
し、再び整合性が回復する。
【0060】Sパラメータが変化する様子は図7のスミ
スチャートに示される。図7において、S1はバイアス
電圧変更前およびスイッチ41がオフのときに入力整合
手段46の入力端側からみたSパラメータである。この
状態では、Sパラメータが中心に近く、整合性が保たれ
ている。
スチャートに示される。図7において、S1はバイアス
電圧変更前およびスイッチ41がオフのときに入力整合
手段46の入力端側からみたSパラメータである。この
状態では、Sパラメータが中心に近く、整合性が保たれ
ている。
【0061】バイアス電圧を変更し、出力回路13側の
スイッチ43をオンすると、入力整合手段46の入力端
側からみたSパラメータがS1からS2に移動する(図7
において移動の軌跡は省略)。S2に移動した場合、整
合性はS1に比べて乱れている。一方、スイッチ41が
オンすることにより、ショートスタブ42が入力回路1
2の入力側伝送路に直列に挿入され、Sパラメータが再
びS2からS1に移動し、整合性が保たれる。なお、スミ
スチャート上の値は、直列インダクタスの増加によりア
ドミタンス円上を反時計方向に移動する。
スイッチ43をオンすると、入力整合手段46の入力端
側からみたSパラメータがS1からS2に移動する(図7
において移動の軌跡は省略)。S2に移動した場合、整
合性はS1に比べて乱れている。一方、スイッチ41が
オンすることにより、ショートスタブ42が入力回路1
2の入力側伝送路に直列に挿入され、Sパラメータが再
びS2からS1に移動し、整合性が保たれる。なお、スミ
スチャート上の値は、直列インダクタスの増加によりア
ドミタンス円上を反時計方向に移動する。
【0062】このように、入力整合手段46のインピー
ダンスが変更されることにより、第1実施例と同様に入
力側からみた全体のSパラメータがバイアス電圧の変更
にかかわらず最適値となり、伝送効率が良くなって電力
のロスなく消費電力を抑えることができる。
ダンスが変更されることにより、第1実施例と同様に入
力側からみた全体のSパラメータがバイアス電圧の変更
にかかわらず最適値となり、伝送効率が良くなって電力
のロスなく消費電力を抑えることができる。
【0063】第3実施例 次に、図8〜図10は本発明の第3実施例を示す図であ
り、同じく整合手段の態様を変更したもので、第1、第
2実施例を組み合せたものに相当する。図8は高周波電
力増幅装置の第3実施例の構成を示すブロック図であ
り、この図において、入力回路12の入力側伝送路には
スイッチ51を介してトランスミッションライン52お
よびオープンスタブ53が設けられている。
り、同じく整合手段の態様を変更したもので、第1、第
2実施例を組み合せたものに相当する。図8は高周波電
力増幅装置の第3実施例の構成を示すブロック図であ
り、この図において、入力回路12の入力側伝送路には
スイッチ51を介してトランスミッションライン52お
よびオープンスタブ53が設けられている。
【0064】そして、スイッチ51はCPU16からの
命令によってオン/オフし、オンした場合、トランスミ
ッションライン52を入力回路12の入力側伝送路に直
列に挿入して入力回路12に対して入力される信号の位
相を変換するとともに、オープンスタブ53を入力回路
12の入力側伝送路に接続して、入力回路12に対して
キャパシタンスを並列に加える。一方、スイッチ51は
オフした場合には、トランスミッションライン52およ
びオープンスタブ53の挿入を解除し、入力回路12の
入力側伝送路はそのまま信号を受け入れる。
命令によってオン/オフし、オンした場合、トランスミ
ッションライン52を入力回路12の入力側伝送路に直
列に挿入して入力回路12に対して入力される信号の位
相を変換するとともに、オープンスタブ53を入力回路
12の入力側伝送路に接続して、入力回路12に対して
キャパシタンスを並列に加える。一方、スイッチ51は
オフした場合には、トランスミッションライン52およ
びオープンスタブ53の挿入を解除し、入力回路12の
入力側伝送路はそのまま信号を受け入れる。
【0065】また、出力回路13の入力側伝送路にはス
イッチ54を介してトランスミッションライン55およ
びオープンスタブ56が設けられている。スイッチ54
はCPU16からの命令によってオン/オフし、オンし
た場合、トランスミッションライン55を出力回路13
の入力側伝送路に直列に挿入して出力回路13に対して
入力される信号の位相を変化するとともに、オープンス
タブ56を出力回路13の入力側伝送路に接続して、出
力回路13に対してキャパシタンスを並列に加える。一
方、スイッチ54はオフした場合には、トランスミッシ
ョンライン55およびオープンスタブ56の挿入を解除
し、出力回路13の入力側伝送路はそのまま信号を受け
入れる。
イッチ54を介してトランスミッションライン55およ
びオープンスタブ56が設けられている。スイッチ54
はCPU16からの命令によってオン/オフし、オンし
た場合、トランスミッションライン55を出力回路13
の入力側伝送路に直列に挿入して出力回路13に対して
入力される信号の位相を変化するとともに、オープンス
タブ56を出力回路13の入力側伝送路に接続して、出
力回路13に対してキャパシタンスを並列に加える。一
方、スイッチ54はオフした場合には、トランスミッシ
ョンライン55およびオープンスタブ56の挿入を解除
し、出力回路13の入力側伝送路はそのまま信号を受け
入れる。
【0066】上記の入力回路12、出力回路13、スイ
ッチ51、54、トランスミッションライン52、55
およびオープンスタブ53、56は全体として整合手段
57を57を構成し、このうち入力回路12、スイッチ
51、トランスミッションライン52およびオープンス
タブ53は入力整合手段58を構成し、出力回路13、
スイッチ54、トランスミッションライン55およびオ
ープンスタブ56は出力整合手段59を構成する。
ッチ51、54、トランスミッションライン52、55
およびオープンスタブ53、56は全体として整合手段
57を57を構成し、このうち入力回路12、スイッチ
51、トランスミッションライン52およびオープンス
タブ53は入力整合手段58を構成し、出力回路13、
スイッチ54、トランスミッションライン55およびオ
ープンスタブ56は出力整合手段59を構成する。
【0067】CPU16は制御手段としての機能を有
し、FET11の動作点を変更するとき、電圧変換部1
5(すなわち、バイアス電圧印加手段21)に対してF
ET11に印加するバイアス電圧の変更を指令するとと
もに、スイッチ51、54をオン作動させてトランスミ
ッションライン52、55およびオープンスタブ53、
56をそれぞれ入力回路12、出力回路13に直列に接
続する(すなわち、整合手段57に対してインピーダン
スの変更を指令する)。その他は第1実施例と同様であ
る。
し、FET11の動作点を変更するとき、電圧変換部1
5(すなわち、バイアス電圧印加手段21)に対してF
ET11に印加するバイアス電圧の変更を指令するとと
もに、スイッチ51、54をオン作動させてトランスミ
ッションライン52、55およびオープンスタブ53、
56をそれぞれ入力回路12、出力回路13に直列に接
続する(すなわち、整合手段57に対してインピーダン
スの変更を指令する)。その他は第1実施例と同様であ
る。
【0068】以上の構成において、バイアス電圧の変更
前はスイッチ51、54に対してオフ指令が出されて入
力整合手段58および出力整合手段59のインピーダン
スは変更されない。これに対して、消費電力低減のため
に、例えばFET11の動作点を変更しようとすると
き、CPU16から電圧変換部15に対してFET11
に印加するバイアス電圧の変更が指令されるとともに、
スイッチ51、54に対してオン指令が出されて入力整
合手段58および出力整合手段59のインピーダンスの
変更が指令される。
前はスイッチ51、54に対してオフ指令が出されて入
力整合手段58および出力整合手段59のインピーダン
スは変更されない。これに対して、消費電力低減のため
に、例えばFET11の動作点を変更しようとすると
き、CPU16から電圧変換部15に対してFET11
に印加するバイアス電圧の変更が指令されるとともに、
スイッチ51、54に対してオン指令が出されて入力整
合手段58および出力整合手段59のインピーダンスの
変更が指令される。
【0069】これにより、CPU16の指示を受けて電
圧変換部15が電源部14から供給されている電源電圧
を変えてリアクタンス素子17、18を介してFET1
1の両端に与えるバイアス電圧の値を変更する。このた
め、FET11の動作点が変り、その出力電力が変化し
て小さくなる。
圧変換部15が電源部14から供給されている電源電圧
を変えてリアクタンス素子17、18を介してFET1
1の両端に与えるバイアス電圧の値を変更する。このた
め、FET11の動作点が変り、その出力電力が変化し
て小さくなる。
【0070】一方、このとき同時にスイッチ54がオン
することにより、トランスミッションライン55が出力
回路13の入力側伝送路に直列に挿入されて出力回路1
3に入力する信号の位相が所定量だけ変換されるととも
に、オープンスタブ56が出力回路13の入力側伝送路
に接続されて出力回路13に対してキャパシタンスンス
が並列に加えられる。したがって、出力整合手段59の
インピーダンスが変化する。
することにより、トランスミッションライン55が出力
回路13の入力側伝送路に直列に挿入されて出力回路1
3に入力する信号の位相が所定量だけ変換されるととも
に、オープンスタブ56が出力回路13の入力側伝送路
に接続されて出力回路13に対してキャパシタンスンス
が並列に加えられる。したがって、出力整合手段59の
インピーダンスが変化する。
【0071】インピーダンスが変化する様子は図9のス
ミスチャートによって示される。スイッチ54がオンす
ると、出力回路13のインピーダンスがZ1からZ2に変
化するが、スミスチャートにおいて直列のトランスミッ
ションライン55の接続はスミスチャートの中心点を中
心とする円上を時計方向に移動させることに対応する。
また、スミスチャートにおいて並列キャパシタンスの増
加はアドミタンス円上を時計方向に移動させることに対
応する。
ミスチャートによって示される。スイッチ54がオンす
ると、出力回路13のインピーダンスがZ1からZ2に変
化するが、スミスチャートにおいて直列のトランスミッ
ションライン55の接続はスミスチャートの中心点を中
心とする円上を時計方向に移動させることに対応する。
また、スミスチャートにおいて並列キャパシタンスの増
加はアドミタンス円上を時計方向に移動させることに対
応する。
【0072】したがって、図9のスミスチャートに示す
ように、出力整合手段59のインピーダンスがZ1から
Z2の点まで移動する。これにより、第1実施例と同様
にバイアス電圧の変更に伴って出力整合手段59のイン
ピーダンスが変更されることにより、FET11の交流
負荷線がバイアス電圧変換に対して最も効率の良い増幅
が行われるように自動的に切り換えられ、電力のロスな
く消費電力を抑えることができる。
ように、出力整合手段59のインピーダンスがZ1から
Z2の点まで移動する。これにより、第1実施例と同様
にバイアス電圧の変更に伴って出力整合手段59のイン
ピーダンスが変更されることにより、FET11の交流
負荷線がバイアス電圧変換に対して最も効率の良い増幅
が行われるように自動的に切り換えられ、電力のロスな
く消費電力を抑えることができる。
【0073】一方、FET11に印加するバイアス電圧
を変換したことと、トランスミッションライン55およ
びオープンスタブ56が出力回路13に直列に挿入され
て位相変換および並列キャパシタンスの増加が行われる
ため、入力整合手段58の入力端側からみたSパラメー
タが変化し、FET11の入力側における整合性が乱
れ、伝送効率が低下する。
を変換したことと、トランスミッションライン55およ
びオープンスタブ56が出力回路13に直列に挿入され
て位相変換および並列キャパシタンスの増加が行われる
ため、入力整合手段58の入力端側からみたSパラメー
タが変化し、FET11の入力側における整合性が乱
れ、伝送効率が低下する。
【0074】ところが、このとき同時にスイッチ51が
オンすることにより、トランスミッションライン52が
入力回路12の入力側伝送路に直列に挿入されて入力回
路12に入力する信号の位相が所定量だけ変換されると
ともに、オープンスタブ53が入力回路12の入力側伝
送路に接続されて入力回路12に対してキャパシタンス
ンスが並列に加えられる。そのため、入力整合手段58
の入力端側からみたSパラメータが更に変化し、再び整
合性が回復する。
オンすることにより、トランスミッションライン52が
入力回路12の入力側伝送路に直列に挿入されて入力回
路12に入力する信号の位相が所定量だけ変換されると
ともに、オープンスタブ53が入力回路12の入力側伝
送路に接続されて入力回路12に対してキャパシタンス
ンスが並列に加えられる。そのため、入力整合手段58
の入力端側からみたSパラメータが更に変化し、再び整
合性が回復する。
【0075】Sパラメータが変化する様子は図10のス
ミスチャートに示される。図10において、S1はバイ
アス電圧変更前およびスイッチ51がオフのときに入力
整合手段58の入力端側からみたSパラメータである。
この状態では、Sパラメータが中心に近く、整合性が保
たれている。
ミスチャートに示される。図10において、S1はバイ
アス電圧変更前およびスイッチ51がオフのときに入力
整合手段58の入力端側からみたSパラメータである。
この状態では、Sパラメータが中心に近く、整合性が保
たれている。
【0076】バイアス電圧を変更し、出力回路13側の
スイッチ54をオンすると、入力整合手段58の入力端
側からみたSパラメータがS1からS2に移動する(図1
0において移動の軌跡は省略)。S2に移動した場合、
整合性はS1に比べて乱れている。一方、スイッチ51
がオンすることにより、トランスミッションライン52
およびオープンスタブ53が入力回路12の入力側伝送
路に接続され、Sパラメータが再びS2からS1に移動
し、整合性が保たれる。
スイッチ54をオンすると、入力整合手段58の入力端
側からみたSパラメータがS1からS2に移動する(図1
0において移動の軌跡は省略)。S2に移動した場合、
整合性はS1に比べて乱れている。一方、スイッチ51
がオンすることにより、トランスミッションライン52
およびオープンスタブ53が入力回路12の入力側伝送
路に接続され、Sパラメータが再びS2からS1に移動
し、整合性が保たれる。
【0077】このように、入力整合手段58のインピー
ダンスが変更されることにより、第1実施例と同様に入
力側からみた全体のSパラメータがバイアス電圧の変更
にかかわらず最適値となり、伝送効率が良くなって電力
のロスなく消費電力を抑えることができる。
ダンスが変更されることにより、第1実施例と同様に入
力側からみた全体のSパラメータがバイアス電圧の変更
にかかわらず最適値となり、伝送効率が良くなって電力
のロスなく消費電力を抑えることができる。
【0078】なお、上記第1〜第3実施例の態様は状況
に応じて選択することが可能であり、高周波増幅装置の
種類等に対応させて各種の変形、組み合せを行うように
するとよい。
に応じて選択することが可能であり、高周波増幅装置の
種類等に対応させて各種の変形、組み合せを行うように
するとよい。
【0079】第4実施例 次に、図11〜図13は本発明の第4実施例を示す図で
あり、整合手段の態様を変更し、可変容量ダイオードを
用いたものである。図11は高周波電力増幅装置の第4
実施例の構成を示すブロック図であり、この図におい
て、61は高周波電力増幅を行う増幅素子としてGaA
sFET(高周波電力増幅手段に相当)、62は入力回
路(入力整合手段に相当)、63は出力回路(出力整合
手段に相当)、64は電源部、65は電圧変換部、66
はCPU、67はバイアス回路である。入力回路62お
よび出力回路63は全体として整合手段を構成する。
あり、整合手段の態様を変更し、可変容量ダイオードを
用いたものである。図11は高周波電力増幅装置の第4
実施例の構成を示すブロック図であり、この図におい
て、61は高周波電力増幅を行う増幅素子としてGaA
sFET(高周波電力増幅手段に相当)、62は入力回
路(入力整合手段に相当)、63は出力回路(出力整合
手段に相当)、64は電源部、65は電圧変換部、66
はCPU、67はバイアス回路である。入力回路62お
よび出力回路63は全体として整合手段を構成する。
【0080】入力回路62はコンデンサ71、72、マ
イクロストリップライン73および可変容量ダイオード
74を含んで構成され、FET61の入力側において信
号の整合をとる。マイクロストリップライン73は線路
長を変化させて所望の容量やリアクタンスを自由に得る
ことができるもので、例えばトランスミッションライン
として使用することもできる。この場合には、入力回路
62の機能としてFET61の入力側において信号の整
合かとれるようにマイクロストリップライン73の線路
長等が設定される。
イクロストリップライン73および可変容量ダイオード
74を含んで構成され、FET61の入力側において信
号の整合をとる。マイクロストリップライン73は線路
長を変化させて所望の容量やリアクタンスを自由に得る
ことができるもので、例えばトランスミッションライン
として使用することもできる。この場合には、入力回路
62の機能としてFET61の入力側において信号の整
合かとれるようにマイクロストリップライン73の線路
長等が設定される。
【0081】可変容量ダイオード74は、その両端に印
加される電圧によって容量が変化するもので、可変容量
ダイオード74には電圧変換部65から電圧が供給され
る。可変容量ダイオード74は電圧変換部65からの印
加電圧によって容量を変化させ、入力回路62のインピ
ーダンスを変える。
加される電圧によって容量が変化するもので、可変容量
ダイオード74には電圧変換部65から電圧が供給され
る。可変容量ダイオード74は電圧変換部65からの印
加電圧によって容量を変化させ、入力回路62のインピ
ーダンスを変える。
【0082】出力回路63はコンデンサ81、82、マ
イクロストリップライン83および可変容量ダイオード
84を含んで構成され、FET61の出力側において信
号の整合をとる。マイクロストリップライン83は同様
に線路長を変化させて所望の容量やリアクタンスを自由
に得ることができるものである。この場合には、出力回
路63の機能としてFET61の出力側において信号の
整合がとれるようにマイクロストリップライン83の線
路長等が設定される。
イクロストリップライン83および可変容量ダイオード
84を含んで構成され、FET61の出力側において信
号の整合をとる。マイクロストリップライン83は同様
に線路長を変化させて所望の容量やリアクタンスを自由
に得ることができるものである。この場合には、出力回
路63の機能としてFET61の出力側において信号の
整合がとれるようにマイクロストリップライン83の線
路長等が設定される。
【0083】可変容量ダイオード84は、その両端に印
加される電圧によって容量が変化し、可変容量ダイオー
ド84には電圧変換部65から電圧が供給される。可変
容量ダイオード84は電圧変換部65からの印加電圧に
よって容量を変化させ、出力回路63のインピーダンス
を変える。
加される電圧によって容量が変化し、可変容量ダイオー
ド84には電圧変換部65から電圧が供給される。可変
容量ダイオード84は電圧変換部65からの印加電圧に
よって容量を変化させ、出力回路63のインピーダンス
を変える。
【0084】電圧変換部65はCPU66の指示により
電源部64から供給される電源を受けてバイアス回路6
7を介してFET61の両端に与えるバイアス電圧の値
を変更する。バイアス回路67はコンデンサ91、9
2、抵抗93およびマイクロストリップライン83a
(マイクロストリップライン83の一部)によって構成
され、高インピーダンス線路を形成している。
電源部64から供給される電源を受けてバイアス回路6
7を介してFET61の両端に与えるバイアス電圧の値
を変更する。バイアス回路67はコンデンサ91、9
2、抵抗93およびマイクロストリップライン83a
(マイクロストリップライン83の一部)によって構成
され、高インピーダンス線路を形成している。
【0085】FET61はバイアス電圧の値が変わる
と、その動作点が変り、出力電力が変化するようになっ
ている。上記電源部64、電圧変換部65およびバイア
ス回路67は全体としてFET61に対してバイアス電
圧を印加するバイアス電圧印加手段101を構成する。
と、その動作点が変り、出力電力が変化するようになっ
ている。上記電源部64、電圧変換部65およびバイア
ス回路67は全体としてFET61に対してバイアス電
圧を印加するバイアス電圧印加手段101を構成する。
【0086】CPU66は制御手段としての機能を有
し、FET61の動作点を変更するとき、電圧変換部6
5に対してFET61に印加するバイアス電圧の変更を
指令するとともに、可変容量ダイオード74、84に印
加する電圧の変更を指令し、入力回路62、出力回路6
3のインピーダンスを可変する制御を行う。
し、FET61の動作点を変更するとき、電圧変換部6
5に対してFET61に印加するバイアス電圧の変更を
指令するとともに、可変容量ダイオード74、84に印
加する電圧の変更を指令し、入力回路62、出力回路6
3のインピーダンスを可変する制御を行う。
【0087】以上の構成において、バイアス電圧の変更
前は可変容量ダイオード74、84に印加する電圧が第
1の一定値となっており、入力回路62および出力回路
63のインピーダンスは変更されない。
前は可変容量ダイオード74、84に印加する電圧が第
1の一定値となっており、入力回路62および出力回路
63のインピーダンスは変更されない。
【0088】これに対して、消費電力低減のために、例
えばFET61の動作点を変更しようとするとき、CP
U66から電圧変換部65に対してFET61に印加す
るバイアス電圧の変更が指令されるとともに、可変容量
ダイオード74、84に印加する電圧の変更が指令さ
れ、入力回路62および出力回路63のインピーダンス
の変更制御が行われる。
えばFET61の動作点を変更しようとするとき、CP
U66から電圧変換部65に対してFET61に印加す
るバイアス電圧の変更が指令されるとともに、可変容量
ダイオード74、84に印加する電圧の変更が指令さ
れ、入力回路62および出力回路63のインピーダンス
の変更制御が行われる。
【0089】これにより、CPU66の指示を受けて電
圧変換部65が電源部64から供給されている電源電圧
を変えてバイアス回路67を介してFET61の両端に
与えるバイアス電圧の値を変更する。このため、FET
61の動作点が変り、その出力電力が変化して小さくな
る。
圧変換部65が電源部64から供給されている電源電圧
を変えてバイアス回路67を介してFET61の両端に
与えるバイアス電圧の値を変更する。このため、FET
61の動作点が変り、その出力電力が変化して小さくな
る。
【0090】一方、このとき同時に電圧変換部65が可
変容量ダイオード84に印加する電圧を変更し、第2の
電圧として供給する。これにより、可変容量ダイオード
84の容量値が変化(例えば、容量値が増加)して出力
回路63のインピーダンスが変化する。
変容量ダイオード84に印加する電圧を変更し、第2の
電圧として供給する。これにより、可変容量ダイオード
84の容量値が変化(例えば、容量値が増加)して出力
回路63のインピーダンスが変化する。
【0091】インピーダンスが変化する様子は図12の
スミスチャートによって示される。可変容量ダイオード
84の容量値が変化すると、出力回路63のインピーダ
ンスがZ1からZ2に変化するが、スミスチャートにおい
て並列キャパシタンスの増加はアドミタンス円上を時計
方向に移動させることに対応する。したがって、出力回
路63の実効抵抗Re{Z}がR1=Re{Z1}からR
2=Re{Z2}に移動し、交流負荷線の傾きが緩やかに
なる。
スミスチャートによって示される。可変容量ダイオード
84の容量値が変化すると、出力回路63のインピーダ
ンスがZ1からZ2に変化するが、スミスチャートにおい
て並列キャパシタンスの増加はアドミタンス円上を時計
方向に移動させることに対応する。したがって、出力回
路63の実効抵抗Re{Z}がR1=Re{Z1}からR
2=Re{Z2}に移動し、交流負荷線の傾きが緩やかに
なる。
【0092】これにより、第1実施例と同様にバイアス
電圧の変更に伴って出力回路63のインピーダンスが変
更されることにより、FET61の交流負荷線がバイア
ス電圧変換に対して最も効率の良い増幅が行われるよう
に自動的に切り換えられ、電力のロスなく消費電力を抑
えることができる。
電圧の変更に伴って出力回路63のインピーダンスが変
更されることにより、FET61の交流負荷線がバイア
ス電圧変換に対して最も効率の良い増幅が行われるよう
に自動的に切り換えられ、電力のロスなく消費電力を抑
えることができる。
【0093】一方、FET11に印加するバイアス電圧
を変換するためと、電圧変換部65が可変容量ダイオー
ド84に印加する電圧を変更し、第2の電圧として供給
することにより、出力回路63のインピーダンスがZ1
からZ2に変化するため、入力回路62の入力端側から
みたSパラメータが変化(S1からS2に変化)し、FE
T11の入力側における整合性が乱れ、伝送効率が低下
する。
を変換するためと、電圧変換部65が可変容量ダイオー
ド84に印加する電圧を変更し、第2の電圧として供給
することにより、出力回路63のインピーダンスがZ1
からZ2に変化するため、入力回路62の入力端側から
みたSパラメータが変化(S1からS2に変化)し、FE
T11の入力側における整合性が乱れ、伝送効率が低下
する。
【0094】ところが、このとき電圧変換部65が入力
回路62に配置されている可変容量ダイオード74に印
加する電圧も変更し、例えば第3の電圧として供給す
る。そのため、可変容量ダイオード74の容量値が変化
(例えば、容量値が増加)して入力回路62の入力端側
からみたSパラメータが変化し、整合性が再び回復す
る。
回路62に配置されている可変容量ダイオード74に印
加する電圧も変更し、例えば第3の電圧として供給す
る。そのため、可変容量ダイオード74の容量値が変化
(例えば、容量値が増加)して入力回路62の入力端側
からみたSパラメータが変化し、整合性が再び回復す
る。
【0095】Sパラメータが変化する様子は図13のス
ミスチャートに示される。図13において、S1はバイ
アス電圧変更前および可変容量ダイオード84の容量値
が変化する前のときに、入力回路62の入力端側からみ
たSパラメータである。この状態では、Sパラメータが
中心に近く、整合性が保たれている。
ミスチャートに示される。図13において、S1はバイ
アス電圧変更前および可変容量ダイオード84の容量値
が変化する前のときに、入力回路62の入力端側からみ
たSパラメータである。この状態では、Sパラメータが
中心に近く、整合性が保たれている。
【0096】バイアス電圧を変更し、出力回路63側の
可変容量ダイオード84の容量値を変化させると、入力
回路62の入力端側からみたSパラメータがS1からS2
に移動する(図13において移動の軌跡は省略)。S2
に移動した場合、整合性はS1に比べて乱れている。
可変容量ダイオード84の容量値を変化させると、入力
回路62の入力端側からみたSパラメータがS1からS2
に移動する(図13において移動の軌跡は省略)。S2
に移動した場合、整合性はS1に比べて乱れている。
【0097】一方、入力回路62に配置されている可変
容量ダイオード74に印加する電圧を変更し、第3の電
圧として供給することにより、可変容量ダイオード74
の容量値が変化して入力回路62の入力端側からみたS
パラメータが再びS2からS1に移動し、整合性が保たれ
る。
容量ダイオード74に印加する電圧を変更し、第3の電
圧として供給することにより、可変容量ダイオード74
の容量値が変化して入力回路62の入力端側からみたS
パラメータが再びS2からS1に移動し、整合性が保たれ
る。
【0098】このように、入力回路62のインピーダン
スが変更されることにより、第1実施例と同様に入力側
からみた全体のSパラメータがバイアス電圧の変更にか
かわらず最適値となり、伝送効率が良くなって電力のロ
スなく消費電力を抑えることができる。
スが変更されることにより、第1実施例と同様に入力側
からみた全体のSパラメータがバイアス電圧の変更にか
かわらず最適値となり、伝送効率が良くなって電力のロ
スなく消費電力を抑えることができる。
【0099】なお、この第4実施例においては、可変容
量ダイオードが並列に接続されているが、これに限ら
ず、状況によっては直列(又は直列と並列の組み合せ)
に接続するようにしてもよい。
量ダイオードが並列に接続されているが、これに限ら
ず、状況によっては直列(又は直列と並列の組み合せ)
に接続するようにしてもよい。
【0100】また、第2〜第4実施例においても、第1
実施例と同様に、インピーダンス、Sパラメータ等はあ
くまでも一例であり、同様の回路構成であっても諸々の
条件(例えば、FET11又は63の性質等)により、
様々な値および変化が考えられる。
実施例と同様に、インピーダンス、Sパラメータ等はあ
くまでも一例であり、同様の回路構成であっても諸々の
条件(例えば、FET11又は63の性質等)により、
様々な値および変化が考えられる。
【0101】さらに、第2〜第4実施例の高周波増幅装
置は、第1実施例と同様に、特に無線送信装置(例え
ば、無線電話、トランシーバの送信部)等に適用して上
記のように送信電力を制御することにより、電力のロス
なく消費電力を低減できるという効果が得られる。加え
て、同じ消費電力であれば、出力電力を増加を図ること
ができる。
置は、第1実施例と同様に、特に無線送信装置(例え
ば、無線電話、トランシーバの送信部)等に適用して上
記のように送信電力を制御することにより、電力のロス
なく消費電力を低減できるという効果が得られる。加え
て、同じ消費電力であれば、出力電力を増加を図ること
ができる。
【0102】
【発明の効果】本発明によれば、消費電力低減のため
に、高周波電力増幅手段の動作点を変更しようとすると
き、バイアス電圧を変更するとともに、入力整合手段の
インピーダンスあるいは出力整合手段のインピーダンス
のうち、少なくとも1つ以上のインピーダンスを可変し
ているので、出力整合手段のインピーダンスを変更する
ことにより、高周波電力増幅手段の交流負荷線をバイア
ス電圧変換に対して最も効率の良い増幅が行われるよう
に自動的に設定することができ、電力のロスなく消費電
力を抑えることができる。
に、高周波電力増幅手段の動作点を変更しようとすると
き、バイアス電圧を変更するとともに、入力整合手段の
インピーダンスあるいは出力整合手段のインピーダンス
のうち、少なくとも1つ以上のインピーダンスを可変し
ているので、出力整合手段のインピーダンスを変更する
ことにより、高周波電力増幅手段の交流負荷線をバイア
ス電圧変換に対して最も効率の良い増幅が行われるよう
に自動的に設定することができ、電力のロスなく消費電
力を抑えることができる。
【0103】また、入力整合手段のインピーダンスを変
更することにより、装置の入力側からみた全体のSパラ
メータをバイアス電圧の変更にかかわらず最適値にする
ことができ、伝送効率を良好にして電力ロスをなくする
ことができる。
更することにより、装置の入力側からみた全体のSパラ
メータをバイアス電圧の変更にかかわらず最適値にする
ことができ、伝送効率を良好にして電力ロスをなくする
ことができる。
【図1】本発明に係る高周波電力増幅装置の第1実施例
を示す構成図である。
を示す構成図である。
【図2】同実施例のFETを用いた場合の静特性および
交流負荷線を示す図である。
交流負荷線を示す図である。
【図3】同実施例のFETの出力側におけるインピーダ
ンスの変化を説明するためのスミスチャートを示す図で
ある。
ンスの変化を説明するためのスミスチャートを示す図で
ある。
【図4】同実施例の入力側からみたSパラメータの変化
を説明するためのスミスチャートを示す図である。
を説明するためのスミスチャートを示す図である。
【図5】本発明に係る高周波電力増幅装置の第2実施例
を示す構成図である。
を示す構成図である。
【図6】同実施例のFETの出力側におけるインピーダ
ンスの変化を説明するためのスミスチャートを示す図で
ある。
ンスの変化を説明するためのスミスチャートを示す図で
ある。
【図7】同実施例の入力側からみたSパラメータの変化
を説明するためのスミスチャートを示す図である。
を説明するためのスミスチャートを示す図である。
【図8】本発明に係る高周波電力増幅装置の第3実施例
を示す構成図である。
を示す構成図である。
【図9】同実施例のFETの出力側におけるインピーダ
ンスの変化を説明するためのスミスチャートを示す図で
ある。
ンスの変化を説明するためのスミスチャートを示す図で
ある。
【図10】同実施例の入力側からみたSパラメータの変
化を説明するためのスミスチャートを示す図である。
化を説明するためのスミスチャートを示す図である。
【図11】本発明に係る高周波電力増幅装置の第4実施
例を示す構成図である。
例を示す構成図である。
【図12】同実施例のFETの出力側におけるインピー
ダンスの変化を説明するためのスミスチャートを示す図
である。
ダンスの変化を説明するためのスミスチャートを示す図
である。
【図13】同実施例の入力側からみたSパラメータの変
化を説明するためのスミスチャートを示す図である。
化を説明するためのスミスチャートを示す図である。
【図14】従来の高周波電力増幅装置を示す構成図であ
る。
る。
【図15】従来の高周波電力増幅装置のFETを用いた
場合の静特性および交流負荷線を示す図である。
場合の静特性および交流負荷線を示す図である。
11、61 GaAsFET(高周波電力増幅手段) 12、62 入力回路 13、63 出力回路 14、64 電源部 15、65 電圧変換部 16、66 CPU(制御手段) 17、18 リアクタンス素子 21、101 バイアス電圧印加手段 31、33、41、43、51、53 スイッチ 32、34、53、56 オープンスタブ 35、45、57 整合手段 36、46、58 入力整合手段 37、47、59 出力整合手段 42 ショートスタブ 44、52、55 トランスミッションライン 67 バイアス回路 71、72、81、82、91、92 コンデンサ 73、83、83a マイクロストリップライン 74、84 可変容量ダイオード 93 抵抗
Claims (7)
- 【請求項1】 高周波の電力増幅を行い、バイアス電圧
によって動作点が変る高周波電力増幅手段と、 前記高周波電力増幅手段に対してバイアス電圧を印加す
るバイアス電圧印加手段と、 前記高周波電力増幅手段の入出力信号の整合を行う整合
手段と、 前記高周波電力増幅手段の動作点を変更するとき、前記
バイアス電圧印加手段に対して高周波電力増幅手段に印
加するバイアス電圧の変更を指令するとともに、前記整
合に対してインピーダンスの変更を指令する制御手段
と、 を備えたことを特徴とする高周波電力増幅装置。 - 【請求項2】 前記整合手段は、前記高周波電力増幅手
段の出力側において信号の整合を行う出力整合手段を有
し、 前記制御手段の前記整合手段に対するインピーダンス変
更の指令は、前記出力整合手段のインピーダンス変更の
指令を含むことを特徴とする請求項1記載の高周波電力
増幅装置。 - 【請求項3】 前記出力整合手段は、接続の組み合せを
変更可能な複数のインピーダンス素子を有し、 前記制御手段は、該出力整合手段の有する複数のインピ
ーダンス素子の接続の組み合せを変えて前記出力整合手
段のインピーダンスを変更するように指令することを特
徴とする請求項2記載の高周波電力増幅装置。 - 【請求項4】 前記出力整合手段は、印加される電圧に
応じてインピーダンスを変更可能な電圧可変型インピー
ダンス素子を有し、 前記制御手段は、該電圧可変型インピーダンス素子への
印加電圧を変えて前記出力整合手段のインピーダンスを
変更するように制御することを特徴とする請求項2又は
3記載の高周波電力増幅装置。 - 【請求項5】 前記整合手段は、前記高周波電力増幅手
段の入力側において信号の整合を行う入力整合手段を有
し、 前記制御手段の前記整合手段に対するインピーダンス変
更の指令は、前記入力整合手段のインピーダンス変更の
指令を含むことを特徴とする請求項1及至4のいずれか
1項に記載の高周波電力増幅装置。 - 【請求項6】 前記入力整合手段は、接続の組み合せを
変更可能な複数のインピーダンス素子を有し、 前記制御手段は、該入力整合手段の有する複数のインピ
ーダンス素子の接続の組み合せを変えて前記入力整合手
段のインピーダンスを変更するように指令することを特
徴とする請求項5記載の高周波電力増幅装置。 - 【請求項7】 前記入力整合手段は、印加される電圧に
応じてインピーダンスを変更可能な電圧可変型インピー
ダンス素子を有し、 前記制御手段は、該電圧可変型インピーダンス素子への
印加電圧を変えて前記入力整合手段のインピーダンスを
変更するように制御することを特徴とする請求項5又は
6記載の高周波電力増幅装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35727891A JPH05175757A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 高周波電力増幅装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35727891A JPH05175757A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 高周波電力増幅装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05175757A true JPH05175757A (ja) | 1993-07-13 |
Family
ID=18453301
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35727891A Pending JPH05175757A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 高周波電力増幅装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05175757A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6838932B2 (en) | 2002-05-20 | 2005-01-04 | Alps Electric Co., Ltd. | Power amplifier capable of adjusting operating point |
JP2006148424A (ja) * | 2004-11-18 | 2006-06-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電力増幅器、電力増幅装置及び歪補償回路 |
JP2006319737A (ja) * | 2005-05-13 | 2006-11-24 | Renesas Technology Corp | 半導体集積回路装置 |
JPWO2006006244A1 (ja) * | 2004-07-14 | 2008-04-24 | 三菱電機株式会社 | 高出力増幅器 |
JPWO2014203439A1 (ja) * | 2013-06-19 | 2017-02-23 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電力増幅器 |
EP3648345A4 (en) * | 2017-07-21 | 2020-07-22 | Huawei Technologies Co., Ltd. | POWER AMPLIFIER |
-
1991
- 1991-12-25 JP JP35727891A patent/JPH05175757A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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