JP2574202Y2 - 電圧制御型位相調整回路 - Google Patents
電圧制御型位相調整回路Info
- Publication number
- JP2574202Y2 JP2574202Y2 JP1991022431U JP2243191U JP2574202Y2 JP 2574202 Y2 JP2574202 Y2 JP 2574202Y2 JP 1991022431 U JP1991022431 U JP 1991022431U JP 2243191 U JP2243191 U JP 2243191U JP 2574202 Y2 JP2574202 Y2 JP 2574202Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- terminal
- varactor diode
- output
- phase
- directional coupler
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
- Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は電圧制御型位相調整回路
に係わり、特に方向性結合器とバラクタダイオードによ
るクロックの電圧制御型位相調整回路に関するものであ
る。
に係わり、特に方向性結合器とバラクタダイオードによ
るクロックの電圧制御型位相調整回路に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来の位相調整回路の一例を図３に示し
説明する。まず、従来例を説明する前に方向性結合器に
ついて簡単に説明する。方向性結合器を図２に示す。Ａ
を信号入力端子とし、端子Ｂ，Ｃ，Ｄに負荷抵抗Ｒをそ
れぞれ接続したとき、入力された信号は端子Ｂおよび端
子Ｃに分配される。この分配比は１：１であり、位相差
９０゜を生じる。そして、端子ＢおよびＣの負荷抵抗Ｒ
が方向性結合器１の特性インピーダンスに対し、整合が
とられている場合においては、端子Ｄから信号は出力さ
れない。また、入力端子は特にＡと固定されず、Ａ，
Ｂ，Ｃ，Ｄのどの端子についても前述の条件を満たす。
説明する。まず、従来例を説明する前に方向性結合器に
ついて簡単に説明する。方向性結合器を図２に示す。Ａ
を信号入力端子とし、端子Ｂ，Ｃ，Ｄに負荷抵抗Ｒをそ
れぞれ接続したとき、入力された信号は端子Ｂおよび端
子Ｃに分配される。この分配比は１：１であり、位相差
９０゜を生じる。そして、端子ＢおよびＣの負荷抵抗Ｒ
が方向性結合器１の特性インピーダンスに対し、整合が
とられている場合においては、端子Ｄから信号は出力さ
れない。また、入力端子は特にＡと固定されず、Ａ，
Ｂ，Ｃ，Ｄのどの端子についても前述の条件を満たす。
【０００３】つぎに、図３に示す従来例について説明す
る。この図３において、１は方向性結合器で、この方向
性結合器１において、信号を端子Ａから入力すると端子
Ｂおよび端子Ｃに分配される。そして、この端子Ｂおよ
び端子Ｃにはバラクタダイオード１２，１３がそれぞれ
接続され、さらにこのバラクタダイオード１２，１３に
はそれぞれ抵抗１４，１５を介してそれぞれ直流電圧源
１６，１７より逆バイアス電圧が供給されている。一
方、方向性結合器１の端子Ｄには抵抗１８が接続されて
いる。
る。この図３において、１は方向性結合器で、この方向
性結合器１において、信号を端子Ａから入力すると端子
Ｂおよび端子Ｃに分配される。そして、この端子Ｂおよ
び端子Ｃにはバラクタダイオード１２，１３がそれぞれ
接続され、さらにこのバラクタダイオード１２，１３に
はそれぞれ抵抗１４，１５を介してそれぞれ直流電圧源
１６，１７より逆バイアス電圧が供給されている。一
方、方向性結合器１の端子Ｄには抵抗１８が接続されて
いる。
【０００４】そして、前述の端子Ｂおよび端子Ｃに分配
された信号は方向性結合器１の特性インピーダンスに対
し、バラクタダイオードにより終端されるため、不整合
が生じ、反射信号を生じる。このときの反射係数は次式
にて示される。 ベクトルＴ＝（ベクトルＺL−ベクトルＺ0）／ （ベクトルＺL＋ベクトルＺ0） ここで、ベクトルＺL＝１／（（１／Ｒ）＋ｊωｃ），
Ｚ0：特性インピーダンス，Ｒ：逆バイアス抵抗，ｃ：
バラクタダイオードの接合容量そして、通常Ｚ0＝Ｒ0で
あり、Ｒ》０とすると、
された信号は方向性結合器１の特性インピーダンスに対
し、バラクタダイオードにより終端されるため、不整合
が生じ、反射信号を生じる。このときの反射係数は次式
にて示される。 ベクトルＴ＝（ベクトルＺL−ベクトルＺ0）／ （ベクトルＺL＋ベクトルＺ0） ここで、ベクトルＺL＝１／（（１／Ｒ）＋ｊωｃ），
Ｚ0：特性インピーダンス，Ｒ：逆バイアス抵抗，ｃ：
バラクタダイオードの接合容量そして、通常Ｚ0＝Ｒ0で
あり、Ｒ》０とすると、
【数１】 となり、反射係数１，位相θ＝２・tan-1（１／ωＲ
0Ｃ）となる。
0Ｃ）となる。
【０００５】そして、バラクタダイオード１２，１３に
て反射した信号は再び方向性結合器１に入力し、端子Ａ
および端子Ｄに分配され、出力信号として端子Ｄに出力
される。上述の式の通りＲおよびωは定数とすれば、変
数Ｃによる反射位相を有することを示す。また、バラク
タダイオードの特性は、逆バイアス電圧によりその接合
容量を変化されることが可能であるため、この逆バイア
ス電圧を変化させることにより出力信号の位相を変化さ
せることができる。
て反射した信号は再び方向性結合器１に入力し、端子Ａ
および端子Ｄに分配され、出力信号として端子Ｄに出力
される。上述の式の通りＲおよびωは定数とすれば、変
数Ｃによる反射位相を有することを示す。また、バラク
タダイオードの特性は、逆バイアス電圧によりその接合
容量を変化されることが可能であるため、この逆バイア
ス電圧を変化させることにより出力信号の位相を変化さ
せることができる。
【０００６】
【考案が解決しようとする課題】この従来の位相調整回
路では、端子Ｂおよび端子Ｃ各々にバラクタダイオード
が接続されており、その逆バイアス電圧を制御すること
により位相調整を行っているため、特に高周波領域で使
用する場合においては、バラクタダイオードのインピー
ダンスが周波数特性を有するため反射特性に微妙な差が
生ずることがある。これは、端子Ｂおよび端子Ｃより反
射される信号が位相，振幅的に同一でなくなり、位相変
動に伴い、振幅変動を生じる原因となり、後段の回路へ
悪影響を及ぼすという課題があった。
路では、端子Ｂおよび端子Ｃ各々にバラクタダイオード
が接続されており、その逆バイアス電圧を制御すること
により位相調整を行っているため、特に高周波領域で使
用する場合においては、バラクタダイオードのインピー
ダンスが周波数特性を有するため反射特性に微妙な差が
生ずることがある。これは、端子Ｂおよび端子Ｃより反
射される信号が位相，振幅的に同一でなくなり、位相変
動に伴い、振幅変動を生じる原因となり、後段の回路へ
悪影響を及ぼすという課題があった。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本考案による電圧制御型
位相調整回路は、クロック信号が入力される入力端子
Ａ、出力端子Ｄ、上記クロック信号が分配される端子
Ｂ，Ｃを備えた方向性結合器と、この方向性結合器によ
り分配された信号が出力される２つの端子のうち一方の
端子Ｂに接続され、かつ方向性結合器の特性インピーダ
ンスと整合のとれた第１の抵抗と、カソードが上記２つ
の端子のうち他方の端子Ｃに接続され、アノードが接地
されたバラクタダイオードと、一端がバラクタダイオー
ドのカソードに接続された、バラクタダイオードに逆バ
イアス電圧を供給するための第２の抵抗と、この第２の
抵抗の他端に接続され、上記逆バイアス電圧を変化させ
上記バラクタダイオードの接合容量を変化させることに
よりこのバラクタダイオードでの反射位相を変化させる
手段を備え、出力端子Ｄに出力される出力信号の位相を
連続的に調整し得るようにしたものである。
位相調整回路は、クロック信号が入力される入力端子
Ａ、出力端子Ｄ、上記クロック信号が分配される端子
Ｂ，Ｃを備えた方向性結合器と、この方向性結合器によ
り分配された信号が出力される２つの端子のうち一方の
端子Ｂに接続され、かつ方向性結合器の特性インピーダ
ンスと整合のとれた第１の抵抗と、カソードが上記２つ
の端子のうち他方の端子Ｃに接続され、アノードが接地
されたバラクタダイオードと、一端がバラクタダイオー
ドのカソードに接続された、バラクタダイオードに逆バ
イアス電圧を供給するための第２の抵抗と、この第２の
抵抗の他端に接続され、上記逆バイアス電圧を変化させ
上記バラクタダイオードの接合容量を変化させることに
よりこのバラクタダイオードでの反射位相を変化させる
手段を備え、出力端子Ｄに出力される出力信号の位相を
連続的に調整し得るようにしたものである。
【０００８】
【作用】本考案においては、逆バイアス電圧を変化さ
せ、バラクタダイオードの接合容量を変化せることによ
り、このバラクタダイオードでの反射位相を変化させ、
出力信号の位相を連続的に調整する。
せ、バラクタダイオードの接合容量を変化せることによ
り、このバラクタダイオードでの反射位相を変化させ、
出力信号の位相を連続的に調整する。
【０００９】
【実施例】図１は本考案による電圧制御型位相調整回路
の一実施例を示した回路図である。この図１において、
１はクロック信号が入力されそのクロック信号を２つに
分配する方向性結合器、２はこの方向性結合器１により
分配された信号が出力される２つの端子のうち一方に接
続される抵抗、３は２つの端子のうち他方に接続される
バラクタダイオードである。４はこのバラクタダイオー
ド３に接続され逆バイアス電圧を供給する抵抗、５はこ
の抵抗４に接続された直流電圧源で、これらは逆バイア
ス電圧を変化させバラクタダイオード３の接合容量を変
化させることによりこのバラクタダイオード３での反射
位相を変化させる手段を構成している。そして、出力信
号の位相を連続的に調整することができるように構成さ
れている。
の一実施例を示した回路図である。この図１において、
１はクロック信号が入力されそのクロック信号を２つに
分配する方向性結合器、２はこの方向性結合器１により
分配された信号が出力される２つの端子のうち一方に接
続される抵抗、３は２つの端子のうち他方に接続される
バラクタダイオードである。４はこのバラクタダイオー
ド３に接続され逆バイアス電圧を供給する抵抗、５はこ
の抵抗４に接続された直流電圧源で、これらは逆バイア
ス電圧を変化させバラクタダイオード３の接合容量を変
化させることによりこのバラクタダイオード３での反射
位相を変化させる手段を構成している。そして、出力信
号の位相を連続的に調整することができるように構成さ
れている。
【００１０】つぎにこの図１に示す実施例の動作を説明
する。まず、クロック信号は方向性結合器１の入力端子
Ａから入力され、その入力された信号は端子Ｂおよび端
子Ｃに分配される。そして、端子Ｂには特性インピーダ
ンスと整合のとれた抵抗２が接続され、また、端子Ｃに
はバラクタダイオード３が接続され、さらに抵抗４を介
して可変直流電圧源５が接続され、バラクタダイオード
３に逆バイアス電圧が供給されている。つぎに、方向性
結合器１により分配された信号は端子Ｂ，Ｃから出力さ
れ、特に端子Ｃに出力された信号は従来例で説明した通
りバラクタダイオード３により反射し、再び方向性結合
器に入力され、端子Ａおよび端子Ｄに分配され、出力端
子Ｄより出力される。ここで、バラクタダイオード３の
逆バイアス電圧を変化させることにより接合容量が変化
するため、出力信号の位相を変化させることができる。
また、端子Ｂは信号出力端子としての使用が可能であ
り、一方の出力は位相変動なく、他方の出力は電圧制御
位相可変信号としての分配回路としても有効である。
する。まず、クロック信号は方向性結合器１の入力端子
Ａから入力され、その入力された信号は端子Ｂおよび端
子Ｃに分配される。そして、端子Ｂには特性インピーダ
ンスと整合のとれた抵抗２が接続され、また、端子Ｃに
はバラクタダイオード３が接続され、さらに抵抗４を介
して可変直流電圧源５が接続され、バラクタダイオード
３に逆バイアス電圧が供給されている。つぎに、方向性
結合器１により分配された信号は端子Ｂ，Ｃから出力さ
れ、特に端子Ｃに出力された信号は従来例で説明した通
りバラクタダイオード３により反射し、再び方向性結合
器に入力され、端子Ａおよび端子Ｄに分配され、出力端
子Ｄより出力される。ここで、バラクタダイオード３の
逆バイアス電圧を変化させることにより接合容量が変化
するため、出力信号の位相を変化させることができる。
また、端子Ｂは信号出力端子としての使用が可能であ
り、一方の出力は位相変動なく、他方の出力は電圧制御
位相可変信号としての分配回路としても有効である。
【００１１】
【考案の効果】以上説明したように本考案の電圧制御型
位相調整回路は、方向性結合器とバラクタダイオードに
より位相調整回路を構成し、逆バイアス電圧を変化させ
バラクタダイオードの接合容量を変化させることにより
バラクタダイオードでの反射位相を変化させ、出力信号
の位相を連続的に調整することができるようにしたの
で、従来のものに比べ、位相変動に伴う振幅変動を軽減
することができる効果がある。
位相調整回路は、方向性結合器とバラクタダイオードに
より位相調整回路を構成し、逆バイアス電圧を変化させ
バラクタダイオードの接合容量を変化させることにより
バラクタダイオードでの反射位相を変化させ、出力信号
の位相を連続的に調整することができるようにしたの
で、従来のものに比べ、位相変動に伴う振幅変動を軽減
することができる効果がある。
【図１】本考案による電圧制御型位相調整回路の一実施
例を示した回路図である。
例を示した回路図である。
【図２】方向性結合器の説明に供する図である。
【図３】本考案を使用しない従来の位相調整回路の一例
を示した回路図である。
を示した回路図である。
１ 方向性結合器 ２ 抵抗 ３ バラクタダイオード ４ 抵抗 ５ 直流電圧源
Claims (1)
- 【請求項１】 クロック信号が入力される入力端子Ａ、
出力端子Ｄ、前記クロック信号が分配される端子Ｂ，Ｃ
を備えた方向性結合器と、 この方向性結合器により分配された信号が出力される２
つの端子のうち一方の端子Ｂに接続され、かつ方向性結
合器の特性インピーダンスと整合のとれた第１の抵抗
と、カソードが前記２つの端子のうち他方の端子Ｃに接続さ
れ、アノードが接地された バラクタダイオードと、一端がバラクタダイオードのカソードに接続された、バ
ラクタダイオードに逆バイアス電圧を供給するための 第
２の抵抗と、 この第２の抵抗の他端に接続され、 前記逆バイアス電圧
を変化させ前記バラクタダイオードの接合容量を変化さ
せることによりこのバラクタダイオードでの反射位相を
変化させる手段を備え、出力端子Ｄに出力される出力信
号の位相を連続的に調整し得るようにしたことを特徴と
する電圧制御型位相調整回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991022431U JP2574202Y2 (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | 電圧制御型位相調整回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991022431U JP2574202Y2 (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | 電圧制御型位相調整回路 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04112525U JPH04112525U (ja) | 1992-09-30 |
| JP2574202Y2 true JP2574202Y2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=31907932
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991022431U Expired - Lifetime JP2574202Y2 (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | 電圧制御型位相調整回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2574202Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2713168B2 (ja) * | 1994-06-17 | 1998-02-16 | 日本電気株式会社 | 識別装置 |
-
1991
- 1991-03-15 JP JP1991022431U patent/JP2574202Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04112525U (ja) | 1992-09-30 |
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