JPH05175580A - レーザ駆動回路 - Google Patents

レーザ駆動回路

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JPH05175580A
JPH05175580A JP33825791A JP33825791A JPH05175580A JP H05175580 A JPH05175580 A JP H05175580A JP 33825791 A JP33825791 A JP 33825791A JP 33825791 A JP33825791 A JP 33825791A JP H05175580 A JPH05175580 A JP H05175580A
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JP33825791A
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Naoto Inaba
直人 稲葉
Shinichi Tanaka
慎一 田中
Jun Matsushima
潤 松島
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】レ−ザ光強度のフィ−ドバック制御におけるオ
フセットの変動の影響を低減する。 【構成】フォトディテクタPDからの受光出力SPDは、
誤差検出回路6と第1および第2のサンプルホ−ルド回
路5および11に入力される。第1および第2のサンプ
ルホ−ルド回路3および9からのホ−ルド電圧はそれぞ
れ第1および第2の差動増幅回路5および11にて基準
値と比較され、誤差信号VERH ,VERL が出力される。
一方、誤差検出回路6では受光出力SPDと前記基準値と
が比較され、誤差信号VERR が出力される。第3の差動
増幅回路7は、誤差信号VERH と誤差信号VERR との差
信号を、オフセット調整信号として第3のサンプルホ−
ルド回路8を介して第1の差動増幅回路に出力する。ま
た、第4の差動増幅回路12は、誤差信号VERL と誤差
信号VERR との差信号を、オフセット調整信号として第
4のサンプルホ−ルド回路13を介して第1の差動増幅
回路に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光強度を制御す
るレーザ駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光磁気ディスク装置において
は、垂直磁気異方性を有する磁化膜からなる記録媒体に
レーザ光を照射して、局部的に温度上昇させると同時に
外部から磁界を与えて、その局所領域の磁化を磁界の方
向に向けることにより、情報を記録することが行われて
いる。
【0003】このように、光磁気記録においては、光と
磁界を用いるので、信号を磁界の方向に変換して記録す
る磁界変調方式と、レーザ光の点滅に変換して記録する
光変調方式が考えられている。
【0004】光変調方式では、レーザ光を点滅させるた
めに、記録信号の値(2値信号である)に応じてレーザ
光の出力を最大出力と最小出力間で変調するためのレー
ザ駆動回路が必要となる。
【0005】このようなレーザ駆動回路として、特開平
2ー166636号公報に開示されたものがある。この
レーザ駆動回路では、半導体レーザから射出されたレー
ザ光の一部をフォトディテクタで受光し、この受光出力
を増幅回路で増幅する。増幅された受光出力は2つのサ
ンプルホールド回路(第1および第2のサンプルホール
ド回路)に入力される。
【0006】この2つのサンプルホールド回路にてサン
プルホールドするタイミングは記録信号の状態によって
決める。すなわち、記録信号は2値信号(第1および第
2の値をとる)であるから、たとえば、記録信号が第1
の値になったとき、第1のサンプルホールド回路にて受
光出力をサンプルホールドし、記録信号が第2の値にな
ったとき、第2のサンプルホールド回路にて受光出力を
サンプルホールドする。
【0007】2つのサンプルホールド回路にてサンプル
ホールドして得られた第1および第2のホールド電圧は
それぞれ第1および第2の誤差増幅回路に入力される。
そして、第1のホールド電圧と最大値基準電圧の差分お
よび第2のホールド電圧と最小値基準電圧との差分でな
る最大値エラー信号および最小値エラー信号を半導体レ
ーザにフィードバックする。
【0008】以上のようにして、半導体レーザから射出
されるレーザ光の最大出力および最小出力をフィードバ
ック制御することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のレ
ーザ駆動回路では、最大値エラー信号および最小値エラ
ー信号にオフセットが現れる。このオフセットがある
と、エラー信号が0を示していても、レーザ光の強度は
基準値にならない。このオフセットを除去するために、
予めオフセット量を設定しておきエラー信号に対して加
減する方法が考えられる。しかしながら、上記レーザ駆
動回路のように高速で変動する信号を扱う回路において
は、稼動中にオフセットが変動しやすい。レーザ光は数
MHz 〜数十MHz 程度の周波数で変調される。
【0010】したがって、予めオフセット量を設定して
おくことでは、正確なオフセット調整ができず、レーザ
光出力を適切な値に設定することができないという問題
点がある。
【0011】また、従来のレーザ駆動回路におけるサン
プルホールド回路の動作特性には、一般に直線性誤差と
利得誤差がある。
【0012】直線性誤差と利得誤差についてさらに説明
する。サンプルホールド回路の入力電圧とホールド電圧
との関係は、図3に示すような特性がある。入力電圧と
ホールド電圧は、理想的には正比例の関係があることが
好ましいが、実際には図2に示すように、両者の関係を
示すグラフは直線にはならず、入力電圧が大きくなるほ
ど、ホールド電圧の増加が減る特性となっている。この
特性によって生じる誤差が直線性誤差である。また、入
力電圧に対するホールド電圧の利得は、理想的には1で
あること(すなわち、入力電圧ーホールド電圧のグラフ
が傾き1の直線となる)が好ましいが、実際には1より
小さい値となる。この特性によって生じる誤差が利得誤
差である。
【0013】以上のような直線性誤差と利得誤差によ
り、サンプルホールド回路から出力されるホールド電圧
には、誤差が含まれており、これを半導体レーザにフィ
ードバックしてレーザ光強度を制御した場合、レーザ光
強度を正確に所定の値に制御することができないという
問題点がある。
【0014】このような問題点は、記録時のみならず再
生時においても同様である。上記従来のレーザ駆動回路
においては、再生時にもフォトディテクタからの受光出
力はサンプルホールド回路に入力されるので、やはり直
線性誤差と利得誤差の影響を受け、レーザ光強度を正確
に所定の値に制御することができない。
【0015】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたもので、オフセットの変動やサンプルホールド回
路の直線性誤差と利得誤差の影響を低減することができ
るレーザ駆動回路を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、レー
ザ光をモニタするモニタ手段と、前記モニタ手段からの
出力をサンプルホールドするサンプルホールド回路と、
前記サンプルホールド回路でサンプルホールドされたホ
ールド信号レベルと予め設定された基準値との差による
第1の誤差信号を出力する差動増幅回路と、前記モニタ
手段からの出力レベルと前記基準値との差による第2の
誤差信号を出力する誤差検出回路と、前記第1の誤差信
号または第2の誤差信号に基づいて前記レーザ光の強度
を制御するレーザ駆動部と、前記レーザ光が変調されて
いないときに、前記第1の誤差信号と前記第2の誤差信
号との差信号をオフセット調整信号として前記差動増幅
回路に出力するオフセット調整手段とを備えた構成とし
た。
【0017】請求項2の発明は、レーザ光をモニタする
モニタ手段と、前記モニタ手段からの出力レベルと予め
設定された基準値との差による第1の誤差信号を出力す
る差動増幅回路と、前記第1の誤差信号をサンプルホー
ルドするサンプルホールド回路と、前記モニタ手段から
の出力レベルと前記基準値との差による第2の誤差信号
を出力する誤差検出回路と、前記サンプルホールド回路
でサンプルホールドされたホールド信号または前記第2
の誤差信号に基づいて前記レーザ光の強度を制御するレ
ーザ駆動部と、前記レーザ光が変調されていないとき
に、前記ホールド信号と前記第2の誤差信号との差信号
をオフセット調整信号として前記差動増幅回路に出力す
るオフセット調整手段とを備えた構成とした。
【0018】
【作用】請求項1の発明によれば、モニタ手段からの出
力は、サンプルホールド回路と誤差検出回路に入力され
る。サンプルホールド回路からのホールド信号は差動増
幅回路にて基準値と比較され、第1の誤差信号が出力さ
れる。一方、誤差検出回路ではモニタ手段からの出力と
前記基準値とが比較され、第2の誤差信号が出力され
る。オフセット調整手段は、第1の誤差信号と第2の誤
差信号の差信号を求め、これをオフセット調整信号とし
て差動増幅回路に出力する。
【0019】請求項2の発明によれば、モニタ手段から
の出力は、差動増幅回路と誤差検出回路に入力される。
差動増幅回路にて基準値と比較され、第1の誤差信号が
出力される。この第1の誤差信号はサンプルホールド回
路にてサンプルホールドされて出力される。一方、誤差
検出回路ではモニタ手段からの出力と前記基準値とが比
較され、第2の誤差信号が出力される。オフセット調整
手段は、第1の誤差信号と第2の誤差信号の差信号を求
め、これをオフセット調整信号として差動増幅回路に出
力する。
【0020】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例を示すレーザ
駆動回路の構成図である。図1におけるレーザ駆動回路
の構成および動作について説明する。
【0021】図1において、半導体レーザLDから射出
されたレーザ光L1の一部はフォトディテクタPDで受
光される。その受光出力は増幅回路1で増幅され、受光
信号SPDが出力される。この受光信号SPDは、第1のサ
ンプルホールド回路3および第2のサンプルホールド回
路9に入力され、それぞれのサンプルホールド回路にて
サンプルホールドされる。このサンプルホールドのタイ
ミングの制御は、パルス発生回路2で行う。パルス発生
回路2は、記録信号SREC を入力し、記録信号SREC の
立ち上がりでサンプリングパルスSPHを出力し、記録信
号SREC の立ち下がりでサンプリングパルスSPLを出力
する。サンプルホールド回路では、これらのサンプリン
グパルスの入力タイミングでサンプルホールドを行う。
レーザ光強度の制御としては、記録信号SREC がHレベ
ルのとき、半導体レーザLDからのレーザ光強度を最大
とし、Lレベルのとき、半導体レーザLDからのレーザ
光強度を最小にするものとする。このようにレーザ光強
度を変調させる制御はレーザ駆動増幅回路16で行われ
る。
【0022】パルス発生回路2からの出力により、記録
信号SREC がHレベルになったとき第1のサンプルホー
ルド回路3にて受光信号SPDをサンプルホールドし、記
録信号SREC がLレベルになったとき、第2のサンプル
ホールド回路9にて受光信号SPDをサンプルホールドす
ることができる。
【0023】第1および第2のサンプルホールド回路
3,9にてサンプルホールドして得られたホールド電圧
VHH,VHLはそれぞれ第1の差動増幅回路5および第2
の差動増幅回路11に入力される。そして、第1の差動
増幅回路5からは、ホールド電圧VHHと最大値基準電圧
VREFHの差である最大値エラー電圧VERH が出力され、
第2の差動増幅回路11からは、ホールド電圧VHLと最
小値基準電圧VREFLの差である最小値エラー電圧VERL
が出力される。
【0024】第1の切替器4には、再生時レーザ光出力
に対応した基準電圧である再生時基準電圧VREFRと記録
時のレーザ光最大出力に対応した基準電圧である記録時
の最大値基準電圧VREFHとが予め供給されている。そし
て、第1の切替器4には、リード/ライト切替指示信号
が入力されている。リード/ライト切替指示信号は、光
磁気ディスク装置が、記録媒体に対して記録を行ってい
るときにライト指示を出し、再生を行っているときにリ
ード指示を出す。このリード/ライト切替指示信号は、
本回路の外部にあるコントロールCPU等から出力され
る。第1の切替器4は、リード/ライト切替指示信号に
よりリード指示が出されているときは再生基準電圧VRE
FRを出力し、ライト指示が出されているときは記録時の
最小値基準電圧VREFLを出力する。
【0025】第2の切替器10には、前述の再生時基準
電圧VREFRと記録時のレーザ光最小出力に対応した基準
電圧である記録時の最小値基準電圧VREFLとが予め供給
されている。そして、第1の切替器4と同様に、リード
/ライト切替指示信号が入力されている。第2の切替器
10は、リード/ライト切替指示信号によりリード指示
が出されているときは再生基準電圧VREFRを出力し、ラ
イト指示が出されているときは記録基準電圧VREFHを出
力する。
【0026】誤差検出回路6には、再生基準電圧VREFR
が予め供給されている。そして、増幅回路1からの受光
出力SPDのレベルと、再生基準電圧VREFRとを比較し、
その差を示す誤差検出用信号VERR を出力する。
【0027】第3の切替器14には、誤差検出回路6か
らの誤差検出用信号VERR と第1の差動増幅回路5およ
び第2の差動増幅回路11からの最大値エラー電圧VER
H および最小値エラー電圧VERL が入力されている。そ
して、第3の切替器14には、前述のリード/ライト切
替指示信号が入力されている。第3の切替器14は、ラ
イト指示が出されているときは最大値エラー電圧VERH
および最小値エラー電圧VERLを出力し、リード指示
が出されているとき、誤差検出用信号VERR を出力す
る。そして、この第3の切替器14からの出力は、レー
ザ駆動増幅回路16に入力される。
【0028】以上のような構成において、記録時の動作
について説明する。まず、記録信号SREC に基づいてレ
ーザ駆動増幅回路15にてレーザ光が変調される。そし
て、変調されたレーザ光が最大出力となったときの受光
信号SPDが第1のサンプルホールド回路3にてサンプル
ホールドされ、そのホールド電圧は第1の差動増幅回路
5で記録時の最大値基準電圧VREFH(記録時に第1の切
替器4より出力される)と比較され、最大値エラー電圧
VERH が出力される。また、変調されたレーザ光が最小
出力となったときの受光信号SPDが第2のサンプルホー
ルド回路9にてサンプルホールドされ、そのホールド電
圧は第2の差動増幅回路11で記録時の最小値基準電圧
VREFL(記録時に第1の切替器4より出力される)と比
較され、最小値エラー電圧VERL が出力される。最大値
エラー電圧VERH と最小値エラー電圧VERL は第3の切
替器14に入力される。第3の切替器14は、記録時
は、入力した最大値エラー電圧VERH および最小値エラ
ー電圧VERL を出力する。これらのエラー電圧はレーザ
駆動増幅回路15に入力される。レーザ駆動増幅回路1
5は、これらのエラー電圧に基づいて、レーザ光出力の
最大値と最小値を制御する。
【0029】以上のようにして、記録時(すなわちレー
ザ光が変調されているとき)に、半導体レーザLDから
射出されるレーザ光を最大出力と最小出力間で変調し、
最大出力と最小出力を別々にフィードバック制御するこ
とができる。
【0030】第3の差動増幅回路7,第3のサンプルホ
ールド回路8および第4の差動増幅回路12,第4のサ
ンプルホールド回路13は、オフセット調整のために設
けられている。これらの回路を用いたオフセット調整
は、レーザ光が変調されていないとき、すなわち再生時
に行う。
【0031】次に、再生時の動作を説明する。増幅回路
1から出力された受光信号SPDは、誤差検出回路6に入
力される。誤差検出回路6は、受光出力SPDのレベルと
再生基準電圧VREFRとを比較し、その差を示す誤差検出
用信号VERR を出力する。この誤差検出用信号VERR は
第3の切替器14に入力される。第3の切替器14は、
再生時は、入力した誤差検出用信号VERR を出力する。
レーザ駆動増幅回路16は、誤差検出用信号VERR に基
づいて、レーザ光強度を一定にするように制御する。再
生時はレーザ光は変調する必要がないので、一定のレー
ザ光強度を保つような制御をすればよい。なお、再生時
のレーザ光強度は、記録時よりも小さい。 以上のよう
な構成により、再生時すなわちレーザ光が変調されない
ときに、レーザ駆動増幅回路16に入力される誤差検出
用信号VERR は、サンプルホールド回路を通らないの
で、サンプルホールド回路の利得誤差および直線性誤差
の影響を受けない。
【0032】次に、オフセット調整の動作について説明
する。前述のようにオフセット調整は再生時に行う。再
生時には、誤差検出回路6に入力された受光信号SPDよ
り誤差検出用信号VERR を求めてレーザ光のフィードバ
ック制御を行うが、再生時においても、記録時と同様に
受光信号SPDは第1および第2のサンプルホールド回路
3,9に入力される。もちろん、このとき2つのサンプ
ルホールド回路に入力される受光信号SPDは、誤差検出
回路6に入力されるものと同じ信号であり、第1のサン
プルホールド回路3と第2のサンプルホールド回路9に
入力される受光信号SPDも同じ信号である。再生時に
は、記録信号SREC が発生しないので、パルス発生器2
は記録信号SREC が入力されない。そこで、パルス発生
器2に、記録信号と似た信号すなわちある時間間隔ごと
に反転するパルス信号を入力する。このことによって、
記録時と同様にパルス発生器2からサンプリングパルス
SPH,SPLが発生する。そして、記録時と同様に、第1
および第2のサンプルホールド回路3,9が動作し、ホ
ールド電圧が第1および第2の差動増幅回路5,11に
出力される。リード/ライト切替指示信号は、リード指
示になっているから、第1の切替器4および第2の切替
器10からは、それぞれ再生基準電圧VREFRが出力され
ている。第1および第2の差動増幅回路5,11は、再
生基準電圧VREFRとホールド電圧との差である誤差信号
VERH およびVERL を出力する。一方、再生時の動作で
説明したように、誤差検出回路6からは誤差検出用信号
VERR が出力される。
【0033】誤差信号VERH と誤差信号VERL と誤差検
出用信号VERR は、同じ信号を同じ基準電圧と比較して
求めたものであるから、本来ならば、3つの信号のレベ
ルは同じになるはずである。しかしながら、誤差信号V
ERH と誤差信号VERL には、オフセット分が含まれてい
る。誤差検出回路6では高速に変化する信号の処理を行
わないので、オフセットの変動が非常に少ない。したが
って、たとえば稼動前にオフセット調整しておけばよ
い。したがって、誤差検出用信号VERR にはオフセット
分は含まれていないとしてよい。
【0034】そこで、本実施例では、誤差検出用信号V
ERR と誤差信号VERH および誤差信号VERL との差分を
求めることにより、オフセット量を求める。第1の差動
増幅回路5からの出力VERH と誤差検出回路6からの出
力VERR が第3の差動増幅回路7に入力され、その差動
信号VAL1 が出力される。この差動信号VAL1 を第3の
サンプルホールド回路8でサンプルホールドする。第3
のサンプルホールド回路8でのホールド電圧VOFS1を第
1の差動増幅回路5に出力する。このホールド電圧VOF
S1はオフセット量を示している。
【0035】同様にして、第1の差動増幅回路Lからの
出力VERH と誤差検出回路6からの出力VERR が第4の
差動増幅回路12に入力され、その差動信号VAL2 が出
力される。この差動信号VAL1 を第4のサンプルホール
ド回路13でサンプルホールドする。第4のサンプルホ
ールド回路13でのホールド電圧VOFS2を第2の差動増
幅回路11に出力する。このホールド電圧VOFS2はオフ
セット量を示している。
【0036】以上のようにして、2つのフィードバック
ループにおけるオフセット量が求められる。ホールド電
圧VOFS1,VOFS2は、それぞれ、第1の差動増幅回路5
および第2の差動増幅回路11に入力され、それぞれの
差動増幅回路にて、オフセット量が調整される。次の記
録時においては、第1の差動増幅回路5および第2の差
動増幅回路11は、上記のようにして調整されたオフセ
ット量を最大値エラー電圧VERH および最小値エラー電
圧VERL に加える(または減ずる)ことにより、正しい
オフセット量が考慮されたエラー電圧を出力することが
できる。
【0037】オフセット量を求めるために第3のサンプ
ルホールド回路8および第4のサンプルホールド回路1
3でサンプルホールドするタイミングは、もちろん再生
時(レーザ光が変調されていないとき)であるが、リー
ド/ライト切替指示信号がリード指示に変わって再生動
作が始まってからある程度の時間がたってからであるこ
とが好ましい。リード指示に変わった直後は、レーザ光
出力が安定しないからである。
【0038】本実施例においては、記録時(すなわちレ
ーザ光が変調されるとき)に最大出力と最小出力をそれ
ぞれフィードバック制御しているが、一方のみを制御し
てもよい。たとえば、最大出力のときのみを正確に制御
したい場合は、最大出力のときのみフィードバック制御
すればよい。この場合、サンプルホールド回路と差動増
幅回路は1つでよいことになる。
【0039】また、本実施例においては、第3の切替器
14は誤差検出回路6、差動増幅回路5,11の出力側
に接続したが、誤差検出回路6、サンプルホールド回路
3,9の入力側に接続してもよい。
【0040】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。第1の実施例では、再生時(レーザ光が変調され
ていないとき)におけるサンプルホールド回路の直線性
誤差と利得誤差の影響を除去することはできるが、記録
時、すなわちレーザ光が変調されているときには、直線
性誤差と利得誤差の影響は除去されない。第2の実施例
では、記録時におけるサンプルホールド回路の直線性誤
差と利得誤差の影響を低減させることができる。
【0041】図2は、本発明の第2の実施例を示すレー
ザ駆動回路の構成図である。図1(第1の実施例)の構
成との違いは、第1のサンプルホールド回路3および第
2のサンプルホールド回路9の位置を、それぞれ第1の
差動増幅回路5および第2の差動増幅回路11の出力側
にしたことである。
【0042】図2のレーザ駆動回路における記録時の動
作を説明する。受光信号SPDは、第1および第2の差動
増幅回路5および11に入力される。そして、第1の差
動増幅回路5では、受光信号SPDのレベルと最大値基準
電圧VREFHとが比較され、その差を示す差電圧が出力さ
れる。また、第2の差動増幅回路11では、受光信号S
PDのレベルと最小値基準電圧VREFLとが比較され、その
差を示す差電圧が出力される。これらの差電圧は、それ
ぞれ第1および第2のサンプルホールド回路3および9
に入力される。第1および第2のサンプルホールド回路
3および9は、従来の技術と同様に、パルス発生回路2
からのサンプリングパルスの入力タイミングで入力した
差電圧をサンプルホールドする。そして、ホールド電圧
を最大値エラー電圧VERH および最小値エラー電圧VER
L として出力する。そして、VERH ,VERL は、第3の
切替器14を介してレーザ駆動増幅回路15に入力され
る。第3の切替器14,レーザ駆動増幅回路15の動作
は第1の実施例と同様である。
【0043】図2において、再生時の動作およびオフセ
ット調整時の動作は、第1の実施例と同様であるので説
明を省略する。
【0044】第1の実施例においては、サンプルホール
ド回路には、受光信号SPDが入力されていたが、本実施
例においては、サンプルホールド回路には、差動増幅回
路から出力される差電圧が入力される。レーザ駆動回路
が形成しているフィードバックループは、記録時の変調
されたレーザ光の最大出力値および最小出力値を所定の
値に制御するのであるから、差動増幅回路から出力され
る差電圧を0にするように動作する。したがって、サン
プルホールド回路は、フィードバックループが比較的安
定な状態においては、ホールド電圧が0となる点付近で
動作することになる。このため、図3における直線性誤
差および利得誤差の絶対値が小さい範囲でサンプルホー
ルド回路を動作させることができる。
【0045】以上のように、第2の実施例のレーザ駆動
回路によれば、記録時すなわちレーザ光が変調されてい
るときのレーザ光強度のフィードバック制御に関して
も、サンプルホールド回路の直線性誤差および利得誤差
の影響を低減することができる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、オフセッ
トの変動があっても、レーザ光が変調されていないとき
にオフセット調整を行うことができ、次にレーザ光を変
調する動作を行うときにレーザ光強度を適切な値に制御
することができる。
【0047】また、サンプルホールド回路の動作特性に
よる誤差の影響も低減することができ、レーザ光強度の
制御が正確に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すレーザ駆動回路の
構成図。
【図2】本発明の第2の実施例を示すレーザ駆動回路の
構成図。
【図3】サンプルホールド回路の直線性誤差および利得
誤差を説明するための図。
【符号の説明】
1 増幅回路 2 パルス発生回路 3 第1のサンプルホールド回路 5 第1の差動増幅回路 6 誤差検出回路 7 第3の差動増幅回路 8 第3のサンプルホールド回路 9 第2のサンプルホールド回路 11 第2の差動増幅回路 12 第4の差動増幅回路 13 第4のサンプルホールド回路 15 レーザ駆動増幅回路 PD フォトディテクタ LD 半導体レーザ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光をモニタするモニタ手段と、 前記モニタ手段からの出力をサンプルホールドするサン
    プルホールド回路と、 前記サンプルホールド回路でサンプルホールドされたホ
    ールド信号レベルと予め設定された基準値との差による
    第1の誤差信号を出力する差動増幅回路と、 前記モニタ手段からの出力レベルと前記基準値との差に
    よる第2の誤差信号を出力する誤差検出回路と、 前記第1の誤差信号または第2の誤差信号に基づいて前
    記レーザ光の強度を制御するレーザ駆動部と、 前記レーザ光が変調されていないときに、前記第1の誤
    差信号と前記第2の誤差信号との差信号をオフセット調
    整信号として前記差動増幅回路に出力するオフセット調
    整手段とを備えたことを特徴とするレーザ駆動回路。
  2. 【請求項2】 レーザ光をモニタするモニタ手段と、 前記モニタ手段からの出力レベルと予め設定された基準
    値との差による第1の誤差信号を出力する差動増幅回路
    と、 前記第1の誤差信号をサンプルホールドするサンプルホ
    ールド回路と、 前記モニタ手段からの出力レベルと前記基準値との差に
    よる第2の誤差信号を出力する誤差検出回路と、 前記サンプルホールド回路でサンプルホールドされたホ
    ールド信号または前記第2の誤差信号に基づいて前記レ
    ーザ光の強度を制御するレーザ駆動部と、 前記レーザ光が変調されていないときに、前記ホールド
    信号と前記第2の誤差信号との差信号をオフセット調整
    信号として前記差動増幅回路に出力するオフセット調整
    手段とを備えたことを特徴とするレーザ駆動回路。
JP33825791A 1991-12-20 1991-12-20 レーザ駆動回路 Pending JPH05175580A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005057275A1 (ja) * 2003-12-08 2007-12-13 ソニー株式会社 液晶表示装置およびバックライト調整方法

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JPWO2005057275A1 (ja) * 2003-12-08 2007-12-13 ソニー株式会社 液晶表示装置およびバックライト調整方法
JP4706480B2 (ja) * 2003-12-08 2011-06-22 ソニー株式会社 液晶表示装置
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