JPH08235629A - 半導体レーザ制御装置 - Google Patents

半導体レーザ制御装置

Info

Publication number
JPH08235629A
JPH08235629A JP7040860A JP4086095A JPH08235629A JP H08235629 A JPH08235629 A JP H08235629A JP 7040860 A JP7040860 A JP 7040860A JP 4086095 A JP4086095 A JP 4086095A JP H08235629 A JPH08235629 A JP H08235629A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
semiconductor laser
current
value
drive current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7040860A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Miyagawa
智 宮川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP7040860A priority Critical patent/JPH08235629A/ja
Publication of JPH08235629A publication Critical patent/JPH08235629A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レ−ザ光によって記録媒体に情報を記録再生
する記録再生装置における半導体レ−ザの制御装置に関
するもので、半導体レ−ザのスロ−プ効率のバラツキを
吸収し、記録及び再生時に安定なレ−ザ光が得られるよ
うにする。 【構成】 記録モ−ドに先立つキャリブレ−ションモ−
ド時に、再生電流源7からの一定値の第1の駆動電流に
記録電流源9からの第2の駆動電流を継続的に重畳し
て、半導体レ−ザ1に印加し、その半導体レ−ザ1から
の出力光に応じた値のモニタ信号をフォトダイオ−ド2
により作成し、そのモニタ信号を比較回路13により基
準値と比較し、その差信号に応じて、UP/DOWNカ
ウンタ12、D/Aコンバ−タ11及び記録電流制御回
路8を介して、第2の駆動電流を制御し、一定値のレ−
ザ光が得られるように制御して、その値を記録時の記録
電流として固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光によって光記
録媒体に情報を記録再生する時に用いる半導体レーザ制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、記録再生型光ディスクの大容量高
密度化、高速化に伴い、情報の記録に用いる半導体レー
ザ制御回路にも精度、速度などの面で要求が高まってき
た。
【0003】以下に従来の半導体レーザ制御回路につい
て説明する。図6は従来の半導体レーザ制御回路につい
ての構成を示すものである。図6において、1は半導体
レーザ(以下LDと呼ぶ)、2はモニタ用フォトダイオ
ード(以下PDと呼ぶ)で、LD1の前方、または後方
より出射される光の一部が、PD2に照射されるよう
に、光学的に配置されている。3はI−V変換回路で、
PD2のモニタ電流を電圧に変換する。4は誤差増幅回
路でI−V変換回路3からの出力であるモニタ信号と再
生パワー設定用の一定の基準電圧との誤差を増幅し、自
動パワー制御(以下APCと呼ぶ)信号を出力する。5
はサンプルホールド回路で、記録時に直前の再生時の再
生電流をホールドするために、再生時のAPC信号を順
次サンプルホールドする。7は再生電流電流源、6は再
生電流制御回路で、APC信号に応じてLD1の再生電
流を制御する。9は記録電流電流源、8は記録電流制御
回路で、LD1の記録電流を制御する。10はスイッチ
で、記録すべき2値のディジタルデータに基づいてその
ハイ区間のみ再生電流に重畳するように記録電流をON
/OFFする。
【0004】再生時はLD1の光パワーをPD2によっ
てモニタして、I−V変換回路3、誤差増幅回路4、サ
ンプルホールド回路5、再生電流制御回路6、再生電流
電流源7とからなるAPC回路によって再生光パワーが
再生パワ−設定電圧で定められる一定値になるように制
御し、記録時は、直前の再生時の再生電流をサンプルホ
−ルド回路5によりホールドして、予め決められた記録
電流を重畳することによって所定の記録パワーを得てい
る。
【0005】このように再生時はパワ−制御をかけ、L
Dの再生電流を制御し、記録時には記録直前の再生電流
に一定の記録電流を重畳して、LDの再生パワ−から記
録パワ−への立ち上がりを改善する方法が特公平3−4
970に示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来構成では、記録電流の設定はD/Aコンバータなどに
よって行われるが、LDのスロープ効率にバラツキがあ
るので、電流に対する光出力が個々のLDで異なり、L
D毎に重畳すべき記録電流の設定値を変える必要があっ
た。また、記録時に半導体レーザのパワーをサンプルホ
ールドして記録時の低光出力レベルであるバイアス光パ
ワーの制御を行う半導体レーザ制御回路において、モニ
タ用フォトダイオードがデータ信号より低速な場合、正
確な光パワーをサンプルホールドできないという問題点
があった。
【0007】本発明は上記従来の問題点に着目してなさ
れたもので、LDのスロープ効率のバラツキを吸収し、
簡単に記録パワーが設定することができる半導体レーザ
制御回路と、PDがデータ信号より低速な場合において
も、記録パワーを安定に制御することができる半導体レ
ーザ制御回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の半導体レ−ザ制御装置は、記録モ−ドに先立
って、キャリブレ−ションモ−ドを設け、前記キャリブ
レ−ションモ−ド時に、予め定められた値の第1の駆動
電流に重畳して第2の駆動電流を継続的に半導体レ−ザ
に印加し、その時のLDから出力された光パワ−に応じ
た値のモニタ信号をモニタ手段により作成し、そのモニ
タ信号と予め決められた第1のレベルの基準とを比較
し、その差異に応じて前記第2の駆動電流の値を制御
し、光パワ−出力が前記第1のレベルで定まる一定値に
なるように制御し、LDのスロ−プ効率のバラツキを吸
収する。
【0009】更に記録モ−ド時のモニタ信号に、記録す
べき2値のディジタルデ−タ信号の高域成分を加算して
加算モニタ信号を作成し、その加算モニタ信号を記録す
べき2値のデ−タのロウ部分に同期して、前記第2の駆
動電流を半導体レ−ザに印加していない期間内に対応す
る前記加算モニタ信号の一部を、順次サンプルホ−ルド
してサンプルホ−ルド値とする。
【0010】
【作用】この構成により、記録モ−ド時に先立って、キ
ャリブレ−ションモ−ドを設け、モニタ手段により、L
Dの光パワ−に応じて得られるモニタ信号を予め定めら
れた基準レベルと比較し、記録時の重畳すべき第2の駆
動電流を制御して記録光パワ−を校正することにより、
LDのスロ−プ効率がばらついても一定の光出力が得ら
れる。また、LDの光出力のモニタ信号に振幅調整回路
を経たディジタル信号の高域成分を加算することによっ
て、モニタ信号の立上がりを改善することができ、モニ
タ信号レベルを正確にサンプル/ホ−ルドでき、PDが
データ信号より低速な場合においても、記録モ−ド時の
バイアス光パワーを安定に制御することができる。
【0011】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1は第1の実施例の構成について
示したものである。図1において、図6の従来例と同じ
ものは同じ番号を付けている。実施例1において、ま
ず、再生時のAPCの動作について説明し、次に記録パ
ワーのキャリブレーションについて説明し、最後に記録
時のパワー制御について説明する。
【0012】まず、再生時のAPCの動作について説明
する。図1において、1はLD、2はPDで、LD1の
前方、または後方より出射される光の一部が、PD2に
照射されるように、光学的に配置されている。3はI−
V変換回路で、PD2のモニタ電流を電圧に変換する。
14はサンプルホールド回路で、再生時は常にサンプル
モードになっており信号はスルーで出力される。この回
路については、後の記録時のバイアス光パワー制御の所
で説明する。4は誤差増幅回路でI−V変換回路からの
出力であるモニタ信号と再生パワー設定電圧との誤差を
増幅し、APC信号を出力する。5はサンプルホールド
回路で、再生時は常にサンプルモードになっており信号
はスルーで出力される。この回路については、後述する
記録パワーのキャリブレーションの所で説明する。7は
再生電流電流源、6は再生電流制御回路で、LD1の再
生電流を制御する。このように、再生時はLD1の光パ
ワーをPD2によってモニタして、I−V変換回路3、
サンプルホールド回路14、誤差増幅回路4、サンプル
ホールド回路5、再生電流制御回路6、再生電流電流源
7とからなるAPC回路によって前述の従来例と同様に
再生光パワーが一定になるように制御している。
【0013】次に、記録パワーのキャリブレーションに
ついて説明する。この記録パワーのキャリブレーション
は、電源投入時や前回の記録パワーのキャリブレーショ
ンより一定時間経過後などに実際の記録に先立って行わ
れ、LD1のスロープ効率のバラツキを補正するため
に、記録パワー設定電圧を記録電流設定値に変換する特
性を決めているD/Aコンバータ11のデジタルデータ
を設定することによって行う。このD/Aコンバータ1
1は、LD1のスロープ効率がばらついても、記録パワ
ー設定電圧に対して一定の記録パワーが得られるように
するものである。例えば、記録パワーの設定範囲を4m
W〜8mW、記録パワー設定電圧範囲を2V〜4Vとす
ると、記録パワー4mWを記録パワー設定電圧2Vに、
同じく8mWを同じく4Vに対応させ、記録パワー設定
電圧を2Vから4Vの間で変化させると、記録パワーも
記録パワー設定電圧に比例して4mWから8mWの間で
変化し、例えば、記録パワー設定電圧をセンターの3V
とすると記録パワーは6mWとなる。
【0014】D/Aコンバ−タ11が4ビットの場合の
構成例を図2に示す。図2において、IrefはD/A
コンバ−タ11の基準電流で、Isと等しくなる。この
Irefの大きさは、D/Aコンバ−タ11の基準電圧
Vrefに対してリニアに変化する。基準電流Iref
と各部の電流値は次のような一定の関係がある。
【0015】Is=Iref I3=Iref/2 I2=Iref/4 I1=Iref/8 I0=Iref/16 このD/Aコンバ−タ11は電流出力タイプで、その出
力電流Ioutは、データD3〜D0によって、Ire
f〜約2×Irefの範囲で段階的に変化する。出力電
流Ioutは Iout=(1+D3/2+D2/4+D1/8+D0
/16)×Iref と表され、この出力電流Ioutを抵抗Routに流し
て電圧に変換し、記録電流の制御電圧を得る。このよう
に、記録電流の制御値を、同じD/Aコンバ−タ11の
基準電圧Vrefに対してデジタルデータを変えること
で変更できる。D/Aコンバ−タ11の基準電圧Vre
fに記録パワー設定電圧を入力し、LD1のスロープ効
率のバラツキに対応したデジタルデータを設定すること
により、記録パワー設定電圧に対して一定の記録パワー
が得られるようにすることができる。 なお、このD/
Aコンバ−タ11の機能は記録パワー設定電圧を記録電
流制御電圧に変換しているだけ、つまり、ゲインを変え
ているだけなので、ボルテージ・コントロール・ゲイン
・アンプを用いても同じように実現できる。即ちD/A
コンバ−タ11はゲイン可変回路として機能している。
【0016】実際の記録パワーのキャリブレーションの
シーケンスは次のようになる。まず、再生パワーのAP
Cを動作させ、APCが安定になったところでサンプル
ホールド回路5をホールドモードにし、キャリブレーシ
ョンの間、再生電流をホールドする。この再生電流のホ
ールドをサンプルホールド回路14の方で行うこともで
きなくはないが、サンプルホールド回路14は高速のデ
ータ信号をサンプルホールドするように出来ており、一
方キャリブレーションの時間はデータの周期に対してか
なり長いので、ドループの影響が大きく、キャリブレー
ションの間、再生電流を一定に保つのは難しい。
【0017】次に、UP/DOWNカウンタ12を0に
リセットするとともに記録パワー設定線圧をほぼLD1
の最大出力が得られる値に設定し、スイッチ10をオン
にして記録電流をLD1に重畳する。このとき、UP/
DOWNカウンタ12の初期値は0であるため、重畳す
べき記録電流は最小になっており、LD1の光出力も小
さく、記録パワー設定電圧最大に対応する所定の記録パ
ワーに達していない。比較回路13で、LD1の光出力
が記録パワ−設定電圧最大に対応する所定の光出力より
小さいことを検出している間、UP/DOWNカウンタ
12をカウントアップする。UP/DOWNカウンタ1
2のディジタル出力が増加するに従って、LD1の光出
力も増加し、記録パワ−設定電圧最大に対応する所定の
光出力に等しいか、もしくは上回ったことを比較回路1
3で検出して、UP/DOWNカウンタ12の計数動作
を停止し、そのディジタルデ−タをホ−ルドする。この
ようにして、一連のキャリブレ−ション動作を完了す
る。記録パワ−設定電圧を最大にした時、最大記録パワ
−となるように校正されているので、例えば、記録パワ
−設定電圧を半分にした時、記録電流も半分になり、L
D1の光出力も最大記録パワ−の半分となる。
【0018】この例においては、記録パワ−設定電圧を
最大に設定し、比較回路13での検出も記録パワ−設定
電圧最大に対応する所定の記録パワ−に達しているかど
うかを検出したが、記録パワ−設定電圧が最小でも、中
間値でもかまわない。但し、比較回路13での検出レベ
ルはその記録パワ−設定電圧に見合ったものでなければ
ならない。
【0019】このように、LD1のスロ−プ効率がばら
ついたり、経時的に変化しても、記録パワ−のキャリブ
レ−ションを行うことにより、記録パワ−設定電圧と記
録時の光出力の関係が一意に決まり、記録パワ−設定電
圧をコントロ−ラ等の外部より設定することで、決定し
たい記録時の光出力を簡単に設定出来る。
【0020】最後に、記録時のLD1のパワー制御につ
いて説明する。まず、記録時の低光出力のバイアス光パ
ワーの制御について説明し、次にピーク光パワーの制御
について説明する。記録時のバイアス光パワーは前述の
再生パワーのAPC制御ループを利用して制御される。
記録時、変調されたLD1の光の一部が、PD2に照射
され、I−V変換回路3で、PD2のモニタ電流を電圧
に変換する。14はサンプルホールド回路で、LD1を
変調する記録データに基づいてサンプルホールドされ
る。つまり、LD1がローパワーの時サンプルし、ハイ
パワーの時ロ−パワ−時のサンプル値をホールドし、変
調されたLD1のバイアス光パワーのレベルを抽出し、
出力する。4は誤差増幅回路でI−V変換回路3からの
出力であるモニタ信号と再生パワー設定電圧との誤差を
増幅し、APC信号を出力する。
【0021】ここで再生パワー設定電圧は記録時のバイ
アス光パワーを設定するものであり、第1の実施例では
再生時と等しい電圧とし、記録時バイアス光パワーを再
生時の光パワーレベルになるように制御している。再生
時と記録時のバイアス光パワ−時で再生パワー設定電圧
を異なる電圧に切り換えるようにすると、記録時バイア
ス光パワーを再生パワーと異なるレベルになるように制
御できる。5はサンプルホールド回路で、記録時は常に
サンプルモードになっており信号はスルーで出力され
る。すなわちサンプルホールド回路5は前述したキャリ
ブレーションモードの時のみサンプルホールド動作す
る。7は再生電流電流源、6は再生電流制御回路で、L
D1の記録時のバイアス電流を制御する。このように、
記録時は半導体レーザ1の光パワーをPD2によってモ
ニタして、I−V変換回路3、サンプルホールド回路1
4、誤差増幅回路4、サンプルホールド回路5、再生電
流制御回路6、は再生電流電流源7とからなるAPC回
路によって記録時のバイアス光パワーが一定になるよう
に制御している。
【0022】記録時のピーク光パワーはフィードフォワ
ード制御によって行われる。11はD/Aコンバータ
で、記録パワー設定電圧を記録時に先立って、キャリブ
レ−ションにより設定されたUP/DOWNカウンタ1
2の計数値のデジタルデータに基づいて記録電流設定値
に変換する。13は比較回路で、LD1の光出力が所定
の光出力より大きいか小さいかを検出し、UP/DOW
Nカウンタ12のカウント方向を決めるがフィ−ドフォ
ワ−ド制御時はキャリブレ−ションにより求まったUP
/DOWNカウンタの計数値をホ−ルドし、記録パワ−
設定電圧をゲイン可変機能のD/Aコンバ−タ11を通
して記録電流を制御する。9は記録電流電流源、8は記
録電流制御回路で、D/Aコンバータ11の出力の記録
電流設定値によってLD1の記録電流を制御する。10
はスイッチで、記録すべきデータに基づいて重畳する記
録電流をON/OFFする。このように、記録時のピー
ク光パワーは予め決められた記録電流を重畳することに
よって所定の記録パワーを得ている。
【0023】次に本発明の第2の実施例について、図面
を参照しながら説明する。図3は本発明の第2の実施例
の構成について示したものである。図3において、図1
の実施例1と同じものは同じ番号を付けている。第2の
実施例において、再生時のAPCの動作、及び、記録時
のピーク光パワーの制御は第1の実施例と同様なので省
略する。記録時のバイアス光パワーの制御については、
記録時のバイアス光パワーのレベルをサンプルホールド
して、記録時のバイアス光パワーが一定になるように制
御している点は同様であるが、モニタ用フォトダイオー
ド応答性の改善について工夫している。
【0024】まず、モニタ用フォトダイオード応答速度
について説明する。図4に示すように、フォトダオ−ド
は2種類の時定数を持っており、一つは、フォトダイオ
ードの端子間容量と負荷抵抗の時定数τ1によるもの、
もう一つは、フォトダイオードの空乏層外生成キャリア
の拡散時間τ2によるものがある。早い応答速度を得る
ために、フォトダイオードに端子間容量の小さいものを
選び、負荷抵抗を小さくすることにより、τ1は数十n
s程度とかなり小さくすることができる。一方、空乏層
外生成キャリアは、入射光がPN接合から外れたフォト
ダイオードのチップ周辺部や空乏層よりさらに深い基底
部で吸収された場合に発生し、空乏層外生成キャリアの
拡散時間τ2は通常数μs程度になり、空乏層外生成キ
ャリアの発生を抑えるため、チップ周辺部をマスクして
光が当たらないように対策を行うが、それでも不十分な
場合がある。この時定数に対して、LDの変調の最小反
転周期は現在数百ns程度で、今後、データ転送レート
の高速化に伴ってさらに短くなると考えられる。これら
空乏層外生成キャリアの拡散時間τ2、端子間容量と負
荷抵抗の時定数τ1の影響により、PD2の出力信号の
立ち上がりが遅いため、第1の実施例の構成では、記録
時のバイアス光パワーに対応するモニタ信号をサンプル
ホールドする時、波形が十分立ち上がっておらず、バイ
アス光パワーに対応するモニタ信号の真の値とサンプル
ホールドした値とにずれが生じる。
【0025】次に、PD応答性の改善について説明す
る。図3においては、PD応答速度のうち、空乏層外生
成キャリアの拡散時間τ2の影響の補償を行っている。
16は補償波形振幅調整回路で、データ信号の方形波を
記録パワー設定電圧を用いて加算する補償値を調整して
いる。15は補償波形加算回路で、C1とR1とからな
るハイパスフィルタを通して補償波形振幅調整回路16
の出力をモニタ信号に加算して、図5に示す様にモニタ
信号波形を補正している。端子間容量と負荷抵抗の時定
数τ1と空乏層外生成キャリアの拡散時間τ2の両方を
補償する場合は、補償波形振幅調整回路16と補償波形
加算回路15とをそれぞれ2系統用意する必要がある。
【0026】記録パワーを記録パワー設定電圧によって
変えた場合、モニタ信号の振幅が変わるので、補償する
信号の振幅も同時に変える必要があるが、第2の実施例
においても、第1の実施例のように記録パワーのキャリ
ブレーションが行われているので、記録パワー設定電圧
によって補償する信号の振幅を変えることができ、常に
最適な補償量が保たれる。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明は、半導体レーザの
スロープ効率のバラツキを吸収し、簡単に記録パワーが
設定することのできる半導体レーザ制御回路が実現でき
る。また、モニタ用フォトダイオードがデータ信号より
低速な場合においても、記録パワーを安定に制御するこ
とのできる半導体レーザ制御装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の半導体レ−ザ制御装置
のブロック図
【図2】D/Aコンバータの基本構成を示す説明図
【図3】本発明の第2の実施例の半導体レ−ザ制御装置
のブロック図
【図4】フォトダイオードの応答を示す特性図
【図5】第2の実施例を説明するための波形図
【図6】従来の半導体レーザ制御装置のブロック図
【符号の説明】
1 半導体レーザ 2 モニタ用フォトダイオード 3 I−V変換回路 4 誤差増幅回路 5、14 サンプルホールド回路 6 再生電流制御回路 7 再生電流電流源 8 記録電流制御回路 9 記録電流電流源 10 スイッチ 11 D/Aコンバータ 12 UP/DOWNカウンタ 13 比較回路 15 補償波形加算回路 16 補償波形振幅調整回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動電流の値に応じて光パワ−が変化する
    半導体レ−ザに、再生モ−ド時には再生電流電流源から
    の第1の駆動電流を前記駆動電流として印加し、記録モ
    −ド時には記録電流電流源からの第2の駆動電流を、記
    録すべき2値のディジタルデ−タのハイ期間に応じて断
    続的に前記第1の駆動電流に重畳して印加する半導体レ
    −ザ制御装置において、 記録モ−ドに先立つキャリブレ−ションモ−ド時に、予
    め定められた値の第1の駆動電流に重畳して第2の駆動
    電流を継続的に半導体レ−ザに印加し、その時の前記半
    導体レ−ザから出力される光パワ−に応じた値のモニタ
    信号をモニタ手段により作成し、そのモニタ信号を第1
    の比較手段により予め定められた第1のレベルの基準と
    比較し、その差異に応じて前記第2の駆動電流を制御
    し、光パワ−出力が前記第1のレベルで定まる一定値に
    なるように制御し、その状態で第2の駆動電流の値を固
    定し、 記録モ−ド時に、その固定された第2の駆動電流を前記
    記録すべき2値のディジタルデ−タのハイ区間に応じて
    断続的に前記第1の駆動電流に重畳して前記半導体レ−
    ザに印加し、その時の前記半導体レ−ザから出力される
    光パワ−に応じた値のモニタ信号を前記モニタ手段によ
    り作成し、前記記録すべき2値のディジタルデ−タのロ
    ウ部分に同期して、前記第2の駆動電流を半導体レ−ザ
    に印加していない期間内に対応する前記モニタ信号の一
    部を、順次サンプルホ−ルドし、そのサンプル値を第2
    の比較手段により予め定められた第2のレベルの基準と
    比較し、その差異に応じて前記第1の駆動電流を制御
    し、光パワ−出力が前記第2のレベルの基準で定まる一
    定値になるように制御することを特長とする半導体レ−
    ザ制御装置。
  2. 【請求項2】キャリブレ−ションモ−ド時のモニタ信号
    を第1の比較手段により予め定められた第1のレベルの
    基準値と比較し、その大小関係を示す第1の比較信号を
    作成し、その第1の比較信号によりアップ/ダウンカウ
    ンタのアップ/ダウン方向を制御し、そのアップ/ダウ
    ンカウンタの計数値に応じて、第2の駆動電流を制御し
    て、光パワ−出力が第1のレベルの基準値で定まる一定
    値になるように制御することを特徴とする請求項1記載
    の半導体レ−ザ制御装置。
  3. 【請求項3】記録モ−ド時のモニタ信号に、記録すべき
    2値のディジタルデ−タ信号を高域フィルタに通した高
    域デ−タ信号成分を加算して加算モニタ信号を作成し、
    その加算モニタ信号を記録すべき2値のディジタルデ−
    タのロウ部分に同期して、第2の駆動電流を半導体レ−
    ザに印加していない期間内に対応する前記加算モニタ信
    号の一部を、順次サンプルホ−ルドして前記サンプルホ
    −ルド値とすることを特長とする請求項1記載の半導体
    レ−ザ制御装置。
JP7040860A 1995-02-28 1995-02-28 半導体レーザ制御装置 Pending JPH08235629A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7040860A JPH08235629A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 半導体レーザ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7040860A JPH08235629A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 半導体レーザ制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08235629A true JPH08235629A (ja) 1996-09-13

Family

ID=12592304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7040860A Pending JPH08235629A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 半導体レーザ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08235629A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001194242A (ja) * 1999-10-15 2001-07-19 Hewlett Packard Co <Hp> 多値光パルス列分析・制御装置
WO2003010866A3 (en) * 2001-07-24 2004-02-19 Tsunami Photonics Ltd Calibration of voltage-driven current drivers for a multi-section semiconductor laser
CN100411028C (zh) * 2003-12-05 2008-08-13 株式会社东芝 激光控制装置
USRE42290E1 (en) 2000-01-14 2011-04-12 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Document scanning apparatus and document scanning method for sequentially scanning documents and generating image data corresponding to these documents
CN107634752A (zh) * 2017-09-20 2018-01-26 北京集创北方科技股份有限公司 驱动装置和驱动方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001194242A (ja) * 1999-10-15 2001-07-19 Hewlett Packard Co <Hp> 多値光パルス列分析・制御装置
USRE42290E1 (en) 2000-01-14 2011-04-12 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Document scanning apparatus and document scanning method for sequentially scanning documents and generating image data corresponding to these documents
WO2003010866A3 (en) * 2001-07-24 2004-02-19 Tsunami Photonics Ltd Calibration of voltage-driven current drivers for a multi-section semiconductor laser
CN100411028C (zh) * 2003-12-05 2008-08-13 株式会社东芝 激光控制装置
CN107634752A (zh) * 2017-09-20 2018-01-26 北京集创北方科技股份有限公司 驱动装置和驱动方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7313068B2 (en) Apparatus and method for automatic power control
KR100440834B1 (ko) 레이저 제어 장치
JP3477770B2 (ja) レーザパワー制御装置及び制御方法
US5036519A (en) Semiconductor laser controller
US20060007971A1 (en) Laser driving method and laser driving device
JPH0451893B2 (ja)
EP0612063B1 (en) Focus balance automatic adjusting device and method
US7212477B2 (en) Optical recording/reproducing apparatus with APC and SPS processes
US6400673B1 (en) Optical disk drive
KR100352418B1 (ko) 광 디스크 장치
KR0167635B1 (ko) 복수의 레이저 빔 강도 제어 방법 및 장치
US7248551B2 (en) Apparatus and method for controlling laser power for disc drive
JPH08235629A (ja) 半導体レーザ制御装置
US5383175A (en) Laser power control with defocusing offset during data recording
JP3257287B2 (ja) 光ディスク記録装置
KR20080081012A (ko) 고속 포워드 레이저 파워 제어(lpc)를 하는광학기록장치
KR100268466B1 (ko) 광 디스크 재생기의 알에프 레벨에 따른 광파워 조정장치
JP2002334440A (ja) 光学的記録再生装置
JPH071562B2 (ja) 光磁気デイスクの記録方法
JP4010079B2 (ja) 光ディスク装置
CN101305419A (zh) 光盘记录装置
JPH0287328A (ja) 光記録装置
KR100192199B1 (ko) 에러 신호 발생 회로
JP2002367175A (ja) 光ディスクの記録光量制御装置
JPH03245327A (ja) 半導体レーザの発光パワー制御回路