JPH0517553Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は除湿機として使用可能な強制排気形
給湯機に関するものである。

〔従来の技術〕

第２図は例えば実開昭55−153416号公報に示さ
れた強制排気形給湯機の前面を切欠いた正面図、
第３図はその左側面図である。図において、１は
本体ケースで、取付材２により壁３に取付けられ
ている。４はケース１内に設けられた燃焼器で、
下部にバーナ５、中間部に熱交換器６、上部に排
気ヘツダ７を有する。バーナ５の下部にはブロア
８が設けられ、給気ヘツダ９からバーナ５に送風
するようになつている。熱交換器６には、給水管
１０に接続する加熱管１１が外側に巻回された後
熱交換器６の内部を蛇行配置され、給湯管１２に
接続している。排気ヘツダ７の上部には排気管１
３が接続している。１４は壁３を貫通して室外に
突出する給排気筒で、排気口１５および給気口１
６とを有し、排気口１５は排気管１３に接続して
いる。給気口１６は給気管１７および給気ヘツダ
９を介してブロア８に接続している。１８はブロ
ア８、バーナ５等を制御するためのプリント基板
で、ケース１内に設けられている。

上記のように構成された強制排気形給湯機にお
いては、ブロア８を駆動してバーナ５を燃焼さ
せ、給水管１０から給水すると、外気は給気口１
６から給気管１７および給気ヘツダ９を通して取
入れられ、バーナ５の燃焼を助ける。バーナ５の
燃焼により、燃焼ガスは熱交換器６から排気ヘツ
ダ７および排気管１３を通つて排気口１５から排
出される。また給水管１０から入つた給水は熱交
換器６の加熱管１１に入り、燃焼ガスとの熱交換
により加熱されて温水となり、給湯管１２から給
湯される。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかるに上記のような従来の強制排気形給湯機
は単に給湯の目的のために使用されており、他の
目的のために使用されていない。ところでこのよ
うな強制排気形給湯機は台所、風呂場等に近い場
所に設置されるが、このような場所は家庭内でも
湿気が多くかびが発生しやすいという問題点があ
つた。

この考案は上記問題点を解決するためのもの
で、非燃焼時に除湿機として使用し、空気中の湿
気を除去することのできる強制排気形給湯機を得
ることを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案の強制排気形給湯機は、本体ケース内
に設けられた燃焼器と、この燃焼器に送風する給
気路に設けられたブロアと、前記燃焼器に設けら
れた熱交換器に接続する排気路と、前記熱交換器
に設けられた加熱管に接続する給水管および給湯
管とを備えた強制排気形給湯機において、前記燃
焼器の非燃焼時に前記ブロアおよび熱交換器を通
して室内空気を循環するように前記給気路および
排気路に設けられたシヤツタと、前記熱交換器の
加熱管に冷水を循環するように設けられた循環系
と、熱交換器の結露水を排出するように設けられ
たドレン受とを備えたものである。

〔作用〕

この考案の強制排気形給湯機においては、ブロ
アにより給気路を通して燃焼器に送風して燃焼器
を燃焼させ、燃焼ガスを排気路から排出し、給水
管から熱交換器の加熱管に給水して燃焼ガスとの
熱交換により加熱し、温水を給湯管から給湯す
る。そして燃焼器の非燃焼時には、給気路および
排気路に設けられたシヤツタを開いてブロアによ
り室内空気を循環し、熱交換器の加熱管と接触さ
せる。このとき加熱管内に冷水を循環させると空
気中の水分は熱交換器に結露して除湿され、結露
水はドレン受から外部に排出される。

〔実施例〕

第１図はこの考案の一実施例による強制排気形
給湯機を示す系統図であり、図において、第２図
および第３図と同一符号は同一または相当部分を
示す。２１は給気路２２に設けられたシヤツタ、
２３は排気路２４に設けられたシヤツタで、燃焼
器４の非燃焼時に開いて、ブロア８および熱交換
器６を通して室内空気を循環するようになつてい
る。２５は加熱管１１の冷水を循環する循環系
で、循環ポンプ２６を有する。２７は給湯管１２
に設けられた電磁弁、２８は熱交換器６の結露水
を集めるドレン受で、排水管２９によりケース１
外に連絡している。他の構成は第２図および第３
図と同様である。

上記のように構成された強制排気形給湯機にお
いては、従来のものと同様にブロア８により給気
路２２を通して燃焼器４のバーナ５に送風してバ
ーナ５を燃焼させ、燃焼ガスを排気路２４から排
出し、給水管１０からの熱交換器６の加熱管１１
に給水して燃焼ガスとの熱交換により加熱し、温
水は給湯管１２から給湯する。このとき循環ポン
プ２６は停止し、電磁弁２７は閉じている。そし
て燃焼器４の非燃焼時には、給気路２２および排
気路２４に設けられたシヤツタ２１，２３を開い
てブロア８により室内空気を循環し、熱交換器６
の加熱管１１と接触させる。このとき電磁弁２７
を閉じ、循環ポンプ２６により循環系２５を通し
て加熱管１１内に冷水を循環させると、空気中の
水分は熱交換器６に結露して除湿され、結露水は
ドレン受２８から排水管２９を通して外部に排出
される。循環系２５を通して循環中に間欠的に電
磁弁２７を開くと、循環水の一部が排出されて新
しい冷水が給水され、加熱管１１内を低温に維持
し、除湿効果を維持する。

なお、上記説明において、シヤツタ２１，２３
およびドレン受２８の構造、位置等は図示のもの
に限らず変更可能である。また本考案は飲料用の
給湯機に限らず、暖房用その他の給湯機にも適用
可能である。

〔考案の効果〕

本考案によれば、給気路および排気路にシヤツ
タを設けて、燃焼機の非燃焼時に室内空気を循環
するようにしたので、給湯機を非燃焼時に除湿機
として使用でき、これにより空気中の湿気を除去
することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例の系統図、第２図は従来装置の
前面を切欠いた正面図、第３図はその左側面図で
ある。 各図中、同一符号は同一または相当部分を示
し、１は本体ケース、４は燃焼器、５はバーナ、
６は熱交換器、８はブロア、１０は給水管、１１
は加熱管、１２は給湯管、２１，２３はシヤツ
タ、２２は給気路、２４は排気路、２５は循環
系、２６は循環ポンプ、２７は電磁弁、２８はド
レン受である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体ケース内に設けられた燃焼器と、この燃焼
   器に送風する給気路に設けられたブロアと、前記
   燃焼器に設けられた熱交換器に接続する排気路
   と、前記熱交換器に設けられた加熱管に接続する
   給水管および給湯管とを備えた強制排気形給湯機
   において、前記燃焼器の非燃焼時に前記ブロアお
   よび熱交換器を通して室内空気を循環するように
   前記給気路および排気路に設けられたシヤツタ
   と、前記熱交換器の加熱管に冷水を循環するよう
   に設けられた循環系と、熱交換器の結露水を排出
   するように設けられたドレン受とを備えたことを
   特徴とする強制排気形給湯機。