JPH05175062A - 変成器 - Google Patents
変成器Info
- Publication number
- JPH05175062A JPH05175062A JP3338209A JP33820991A JPH05175062A JP H05175062 A JPH05175062 A JP H05175062A JP 3338209 A JP3338209 A JP 3338209A JP 33820991 A JP33820991 A JP 33820991A JP H05175062 A JPH05175062 A JP H05175062A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- iron core
- electric current
- connecting plate
- conductor
- shield
- Prior art date
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- Granted
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 変成器近傍に大きな電流が流れる外部導体が
ある場合にも、被測定電流を高精度に検出することがで
き、また小形・軽量化が可能な変成器を提供すること。 【構成】 シールド巻線の同一極性端同士を接続する接
続導体が、鉄心の外周を覆う所定巾の環状体であること
を特徴とする。
ある場合にも、被測定電流を高精度に検出することがで
き、また小形・軽量化が可能な変成器を提供すること。 【構成】 シールド巻線の同一極性端同士を接続する接
続導体が、鉄心の外周を覆う所定巾の環状体であること
を特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変成器に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は例えば電気学会全国大会(昭和6
3年,No746号)に示されている変流器の巻線図、
図5は断面図である。両図において、1は被測定電流が
通流する導体、2は上記導体1と鎖交する磁路を構成す
る鉄心、3は鉄心2に巻回された2次巻線、4a、4
b、4c、4dは鉄心2に巻回された同一巻線数である
シールド巻線、5a、5bは上記シールド巻線の同じ極
性同士を接続する接続線、6は電流が通流している外部
導体である。なお、図4では、2次巻線の図示を省いて
いる。
3年,No746号)に示されている変流器の巻線図、
図5は断面図である。両図において、1は被測定電流が
通流する導体、2は上記導体1と鎖交する磁路を構成す
る鉄心、3は鉄心2に巻回された2次巻線、4a、4
b、4c、4dは鉄心2に巻回された同一巻線数である
シールド巻線、5a、5bは上記シールド巻線の同じ極
性同士を接続する接続線、6は電流が通流している外部
導体である。なお、図4では、2次巻線の図示を省いて
いる。
【0003】この構成においては、導体1に流れている
被測定電流に比例した電流が2次巻線に流れる。シール
ド巻線4a、4b、4c、4dは、被測定電流により発
生した磁束を打ち消すように結線されているため誘導電
流は流れない。外部導体6に流れる電流により発生した
磁束が鉄心2に侵入するが、シールド巻線4a、4b、
4c、4dの同一極性同士が接続線5a、5bにより接
続されているので、侵入磁束による誘起電圧が発生し、
侵入磁束を低減するようにシールド巻線4a、4b、4
c、4dおよび接続線5a、5bに誘導電流が流れる。
被測定電流に比例した電流が2次巻線に流れる。シール
ド巻線4a、4b、4c、4dは、被測定電流により発
生した磁束を打ち消すように結線されているため誘導電
流は流れない。外部導体6に流れる電流により発生した
磁束が鉄心2に侵入するが、シールド巻線4a、4b、
4c、4dの同一極性同士が接続線5a、5bにより接
続されているので、侵入磁束による誘起電圧が発生し、
侵入磁束を低減するようにシールド巻線4a、4b、4
c、4dおよび接続線5a、5bに誘導電流が流れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の接続線
5a、5bは漏れインダクタンスが大きく、シールド巻
線4a、4b、4c、4dに流れる誘導電流が低減し、
鉄心2の侵入磁束による磁束密度が大きくなるので、導
体1にに流れる電流が大きい場合には、鉄心2の磁気飽
和が発生し、導体1の電流測定に誤差が発生するという
問題があった。
5a、5bは漏れインダクタンスが大きく、シールド巻
線4a、4b、4c、4dに流れる誘導電流が低減し、
鉄心2の侵入磁束による磁束密度が大きくなるので、導
体1にに流れる電流が大きい場合には、鉄心2の磁気飽
和が発生し、導体1の電流測定に誤差が発生するという
問題があった。
【0005】本発明はこの問題を解消するためになされ
たもので、近傍に大きな電流が流れる外部導体が存在す
る場合でも、被測定電流を高精度に検出することがで
き、また小形・軽量化が可能な変成器を提供することを
目的とする。
たもので、近傍に大きな電流が流れる外部導体が存在す
る場合でも、被測定電流を高精度に検出することがで
き、また小形・軽量化が可能な変成器を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、シールド巻線の同一極性端同士を接続する
接続導体を鉄心外周を覆う所定巾の環状体とした。
するために、シールド巻線の同一極性端同士を接続する
接続導体を鉄心外周を覆う所定巾の環状体とした。
【0007】
【作用】本発明では、シールド巻線の同一極性端同士を
接続する接続導体が巾広の環体であるので、漏れインダ
クタンスが小さく、誘導電流が流れやすい。また、この
接続導体が鉄心の外周を覆っているので、外部導体を流
れる電流による磁束はこの接続導体を通して鉄心に侵入
することになるが、接続導体はこの磁束を打ち消すに充
分な誘導電流を容易に流すことができる。
接続する接続導体が巾広の環体であるので、漏れインダ
クタンスが小さく、誘導電流が流れやすい。また、この
接続導体が鉄心の外周を覆っているので、外部導体を流
れる電流による磁束はこの接続導体を通して鉄心に侵入
することになるが、接続導体はこの磁束を打ち消すに充
分な誘導電流を容易に流すことができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0009】図1および図2において、7はシールド巻
線4a〜4dの同一極性同士を接続している第1の接続
板であって、環状をなし、シールド巻線4a〜4dの外
側にこれらを覆うように設けられている。8はシールド
巻線4a〜4dの同一極性同士を接続している第2の接
続板であって、両側壁を有する環状体であって、第1の
接続板7の外側に当該第1の接続板7と同心に設けられ
ている。他の構成は図4および図5のものと同じであ
る。
線4a〜4dの同一極性同士を接続している第1の接続
板であって、環状をなし、シールド巻線4a〜4dの外
側にこれらを覆うように設けられている。8はシールド
巻線4a〜4dの同一極性同士を接続している第2の接
続板であって、両側壁を有する環状体であって、第1の
接続板7の外側に当該第1の接続板7と同心に設けられ
ている。他の構成は図4および図5のものと同じであ
る。
【0010】この構成においては、接続板7および8
は、その形状が大きく近接して設けられているので、漏
れインダクタンスが小さい。このため、シールド巻線4
a〜4dに電流が流れやすくなり、外部導体により発生
する磁束が、鉄心2に進入しにくくなる。
は、その形状が大きく近接して設けられているので、漏
れインダクタンスが小さい。このため、シールド巻線4
a〜4dに電流が流れやすくなり、外部導体により発生
する磁束が、鉄心2に進入しにくくなる。
【0011】また、接続板7および8を鉄心2の外周に
重ねるように設けているため、外部導体により発生した
上記磁束の鉄心2へ侵入する磁束量を低減する。
重ねるように設けているため、外部導体により発生した
上記磁束の鉄心2へ侵入する磁束量を低減する。
【0012】第2の実施例
【0013】図3は本発明の第2の実施例を示したもの
で、接続板8は接続板7とほぼ同じ巾の環体として、接
続板7と接続板8とを絶縁板9を介在して重ねてあるの
で、外部導体6に流れる電流により鉄心2が磁気飽和し
にくい構成となっている。
で、接続板8は接続板7とほぼ同じ巾の環体として、接
続板7と接続板8とを絶縁板9を介在して重ねてあるの
で、外部導体6に流れる電流により鉄心2が磁気飽和し
にくい構成となっている。
【0014】なお、上記説明では、変流器について述べ
たが、本発明は変圧器にた適用して同様の効果を得るこ
とができ、また、ギャップ付鉄心と磁気光学効果素子な
どの検出素子とを組み合わせた変流器の検出誤差の低減
にも利用することができる。
たが、本発明は変圧器にた適用して同様の効果を得るこ
とができ、また、ギャップ付鉄心と磁気光学効果素子な
どの検出素子とを組み合わせた変流器の検出誤差の低減
にも利用することができる。
【0015】更に、本発明の変成器は、高電圧域に用い
られた場合、その接続板7、8が電解緩和用シールドと
して機能する。
られた場合、その接続板7、8が電解緩和用シールドと
して機能する。
【0016】
【発明の効果】本発明は以上説明した通り、鉄心外周を
覆う接続導体が外部導体からの鉄心への侵入磁束を低減
することにより、被測定電流が大きくても鉄心の磁気飽
和を防ぐことができるので、従来に比し、検出精度を高
めることができる上、鉄心断面積、導体間距離の縮小化
が可能となるので、変流器の小形・軽量化を図ることが
できる。
覆う接続導体が外部導体からの鉄心への侵入磁束を低減
することにより、被測定電流が大きくても鉄心の磁気飽
和を防ぐことができるので、従来に比し、検出精度を高
めることができる上、鉄心断面積、導体間距離の縮小化
が可能となるので、変流器の小形・軽量化を図ることが
できる。
【図1】本発明の実施例の巻線図である。
【図2】本発明の第1の実施例の断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例の断面図である。
【図4】従来の変流器の巻線図である。
【図5】上記従来の変流器の断面図である。
【符号の説明】 1 導体 2 鉄心 3 2次巻線 4a〜4d シールド巻線 6 外部導体 7、8 接続板 9 絶縁板
Claims (2)
- 【請求項1】 鉄心と、この鉄心に巻回された2次巻線
と、前記鉄心の全周にわたりほぼ均一に巻回されその巻
回数が相互に同一である複数個のシールド巻線とを備
え、上記シールド巻線の同一極性端同士を接続導体で電
気的に接続する変成器において、上記接続導体が上記鉄
心外周を覆う所定巾の環状体であることを特徴とする変
成器。 - 【請求項2】 接続導体相互が絶縁板を介在して重ね合
わされていることを特徴とする請求項1記載の変流器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3338209A JP2600548B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 変成器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3338209A JP2600548B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 変成器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05175062A true JPH05175062A (ja) | 1993-07-13 |
JP2600548B2 JP2600548B2 (ja) | 1997-04-16 |
Family
ID=18315955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3338209A Expired - Lifetime JP2600548B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 変成器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2600548B2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-20 JP JP3338209A patent/JP2600548B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2600548B2 (ja) | 1997-04-16 |
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