JPH05174199A - Icカード排出装置 - Google Patents

Icカード排出装置

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JPH05174199A
JPH05174199A JP3343033A JP34303391A JPH05174199A JP H05174199 A JPH05174199 A JP H05174199A JP 3343033 A JP3343033 A JP 3343033A JP 34303391 A JP34303391 A JP 34303391A JP H05174199 A JPH05174199 A JP H05174199A
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card
slide plate
lock
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Masahiro Saito
政博 齊藤
Shigeki Komaki
茂樹 小牧
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ICカードを抜き出すときに必要な操作力は小
さくてすみ、機器本体の大型化を抑えながら、機器本体
の側面部分を拡張機能部の配置のために開放する。 【構成】ICカード 100をカードスライド板Bに載せ折
り曲げ片44に当接させて押し込むとカードスライド板B
と一体のスライダC,Cが左右一対の圧縮スプリング
D,Dを押し縮め付勢力を蓄積させる。ICカードの入
出力端子がコネクタ24に接続された状態でロック用立ち
上げ片50のロック用爪50a,50a がロック機構Fのアーム
62,62における係止凹部64,64に係合しロック状態とす
る。ロック解除操作具Gの操作つまみ72を摺動するとロ
ック状態が解除され、圧縮スプリングD,Dの付勢力が
発現されて入出力端子をコネクタ24から抜き出す。ロッ
ク機構Fおよびロック解除操作具Gは機器本体裏面の中
央部に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ICカードを着脱自在
に装着する電子手帳など主として携帯型の情報処理装置
に装備されるICカード排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13,図14に従来のICカード排出
装置を示す。図13の(a)と(b)はICカード装着
状態の底面図と側面図、図14の(a)と(b)はIC
カード排出状態の底面図と側面図である。
【0003】図13の(a),(b)において、ICカ
ード100は、カードスライド板2上に載置された状態
で、その入出力端子がコネクタ4に接続されている。コ
ネクタ4は本体シャーシ6に設けられている。ICカー
ド100を排出するに際しては、本体シャーシ6に揺動
自在に枢着されている排出レバー8を復帰バネ10に抗
して矢印X方向に引く。すると、排出レバー8の中間部
にある作用点8aがカードスライド板2の手前側の折り
曲げ片2aを押圧して、カードスライド板2を矢印X方
向に動かす。8bは排出レバー8の支点、8cは排出レ
バー8の力点である操作部である。すなわち、排出レバ
ー8はてこの原理を利用したものである。
【0004】カードスライド板2の奥側にも折り曲げ片
2bがあり、これがICカード100の奥側の端部に当
接しているため、カードスライド板2のX方向への移動
に伴ってICカード100も同X方向に強制的に移動さ
れ、ICカード100の入出力端子がコネクタ4から引
き抜かれる。これが図14の(a),(b)に示す状態
である。ICカード100を抜き出し、排出レバー8に
与えていた操作力を解除すると、復帰バネ10の付勢力
によってカードスライド板2および排出レバー8が奥側
に押され、原点位置に復帰する。
【0005】ICカード100の入出力端子とコネクタ
4との嵌合抵抗はかなり大きなものであるが、排出レバ
ー8がてこの原理を利用した倍力機構となっているの
で、比較的小さな操作力で入出力端子をコネクタ4から
引き抜くことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、てこの
原理を利用するため排出レバー8の操作部8cが機器本
体の側面部分に位置することになり、かつ、その側面部
分において往復移動のための空間を必要とする。この操
作部8cの存在と移動のための空間を確保しなければな
らないことから、機器本体の側面部分の利用性に制約を
受けていた。
【0007】例えば、機器本体の側面部分に拡張スロッ
ト等の拡張機能部を配置することができない。拡張機能
部を配置するとなると、他の箇所に配置しなければなら
ず、機器本体を不必要に大型化することになる。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、比較的小さな操作力でICカードを
抜き出せるという機能を保ち、かつ、機器本体が大型化
することをなるべく抑えながら、機器本体の側面部分を
拡張機能部の配置のために開放することができるように
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るICカード
排出装置は、ICカードの奥側端部に当接する折り曲げ
片を有しICカードを載置してそれの差し込みに伴って
奥側に移動するとともに手前側への移動によってICカ
ードを押し出すカードスライド板と、このカードスライ
ド板の左右両側を保持し機器本体に形成のスライダガイ
ドに沿って摺動自在に設けられた左右一対のスライダ
と、これら各スライダと機器本体との間に介在され前記
カードスライド板の奥側移動に伴って付勢力を蓄積する
左右一対の圧縮スプリングと、前記カードスライド板の
裏面側において両圧縮スプリングの中間位置に配置され
ICカードの奥側移動に伴うICカードの入出力端子と
機器本体側のコネクタとの接続状態で前記カードスライ
ド板をロックするロック機構と、このロック機構と同様
に前記カードスライド板の裏面側において両圧縮スプリ
ングの中間位置に配置され摺動操作によって前記ロック
機構による前記カードスライド板のロック状態を解除す
るロック解除操作具とを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0010】
【作用】ICカードをカードスライド板上に載置し奥側
に押し込むと、ICカードの奥側端部がカードスライド
板の折り曲げ片に当接し、さらにICカードを左右一対
の圧縮スプリングに抗して押し込むと、ICカードと一
体となってカードスライド板および左右一対のスライダ
が奥側に移動され、それに伴って左右一対の圧縮スプリ
ングに付勢力が蓄積される。
【0011】この一体となった奥側への移動が所定量行
われると、ICカードの入出力端子が機器本体側のコネ
クタに嵌合して接続されるが、そのときロック機構が働
くため、ICカードに与えていた押し込み操作力を解除
しても、ロック機構が左右一対の圧縮スプリングの付勢
力に打ち勝ってカードスライド板および左右一対のスラ
イダをコネクタ接続位置に固定的に保持する。
【0012】このロック状態では左右一対の圧縮スプリ
ングに蓄積された付勢力もかなり大きなものとなってい
る。このようなICカードのコネクタ接続位置への押し
込み移動に伴って付勢力を蓄積する圧縮スプリングは従
来の場合には存在しなかったものである。
【0013】そのような左右一対の圧縮スプリングの付
勢力に打ち勝ってロック状態を保持するロック機構、お
よび、そのロック機構によるロック状態を解除するロッ
ク解除操作具は、カードスライド板の裏面側で両圧縮ス
プリングの中間位置に配置されている。ロック解除操作
具は、ユーザーが操作するものであるから、従来例での
排出レバーの操作部と同様に、機器本体の外部に露出し
た状態でなければならない。
【0014】しかし、従来例ではてこの原理を利用した
排出レバーの操作部が機器本体の側面部分において露出
していたのに対して、本発明の場合には、機器本体の裏
面側において露出することになる。機器本体の側面部分
は、拡張スロットなどの拡張機能部の配置のために開放
されるのである。
【0015】ICカードの入出力端子がコネクタに接続
されカードスライド板がロック機構によってロックされ
ている状態から、ロック解除操作具を摺動操作すること
で、そのロック状態を解除する。すると、それまで、ロ
ック機構によって発現が阻止されていた左右一対の圧縮
スプリングの付勢力が発現されることになる。入出力端
子とコネクタとの嵌合抵抗はかなり大きなものである
が、左右一対の圧縮スプリングに蓄積されていた付勢力
を発現させることで、その嵌合抵抗に打ち勝って入出力
端子をコネクタから引き抜くことができる。
【0016】ロック解除操作具が引き抜くのではない。
ロック解除操作具は、付勢力発現のためにロック機構に
よるカードスライド板のロック状態を解除するだけであ
る。
【0017】したがって、ロック解除操作具としては、
それほど大きく厚いものである必要はなく、このロック
解除操作具を機器本体の裏面側に配置するにもかかわら
ず、機器本体を不必要に大型化しなくてもすむ。また、
ロック解除操作具に与える操作力も小さなものですむ。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係るICカード排出装置の一
実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】図1は実施例に係るICカード排出装置の
分解状態を裏面側から見た斜視図である。図2〜図8は
各部品の組み立て手順の説明図である。
【0020】このICカード排出装置を構成する主な要
素は、機器本体シャーシA、カードスライド板B、左右
一対のスライダC,C、左右一対の圧縮スプリングD,
D、ロック用シャーシE、このロック用シャーシEに設
けられたロック機構Fおよびロック解除操作具Gと、原
点復帰用つる巻きスプリングHとである。
【0021】機器本体シャーシAの構成は次のとおりで
ある。天板部20と、左右のシャーシ枠22,22と、
奥側のコネクタ24と、各シャーシ枠22,22に案内
溝として形成された左右のスライダガイド26,26
と、左右のスプリングセット凹部28,28と、左右の
スプリング受け突起30,30とから構成され、天板部
20と左右のシャーシ枠22,22とコネクタ24とで
囲まれてICカード100の挿入空間32が形成されて
いる。
【0022】図2に示すように、機器本体シャーシAに
左右一対のスライダC,Cと圧縮スプリングD,Dとを
取り付ける。すなわち、スライダC,Cをスライダガイ
ド26,26に摺動自在に嵌着し、また、圧縮スプリン
グD,Dをスプリングセット凹部28,28に嵌着す
る。
【0023】スライダC,Cは、直方体状のスライダ本
体34と、カードスライド板Bを嵌合するための前後2
箇所の凹部36,36と、各凹部36に図4に示すよう
に形成された係止溝38と、スライダ本体34の奥側端
部から突出されたスプリング受け突起40とからなる。
圧縮スプリングDをスプリングセット凹部28に嵌着す
るに際しては、圧縮スプリングDの一端を機器本体シャ
ーシA側のスプリング受け突起30に嵌合する一方、他
端をスライダC側のスプリング受け突起40に嵌合した
状態で行う(図3参照)。
【0024】カードスライド板Bの構成は次のとおりで
ある。ICカード100を載置支持した状態で前後に摺
動するスライド板本体42と、このスライド板本体42
の奥側端部に形成されてICカード100の奥側端部を
当接させる左右一対の折り曲げ片44,44と、スライ
ド板本体42の左右両端の各前後2箇所に折り曲げ形成
された係止爪46,46‥‥と、スライド板本体42に
開口部48を形成する際に切り起こされてロック用立ち
上げ片50と、このロック用立ち上げ片50の左右両端
にカール状に折り曲げ形成されたカール状ロック用爪5
0a,50aとから構成されている。
【0025】カードスライド板Bは、ICカード100
の差し込みによって折り曲げ片44,44で押圧力を受
けて奥側に移動するとともに、カードスライド板Bの手
前側への移動によって折り曲げ片44,44でICカー
ド100の奥側端部を押してICカード100を押し出
すものである。
【0026】図3,図4に示すように、左右一対のスラ
イダC,Cにカードスライド板Bを取り付ける。すなわ
ち、左右一対のスライダC,Cにおける凹部36,36
‥‥にカードスライド板Bの係止爪46,46‥‥を嵌
合するとともに、係止爪46,46‥‥の先端爪部を係
止溝38,38‥‥に差し込み係止している(図5参
照)。
【0027】カードスライド板Bの奥側への移動に伴っ
て左右一対のスライダC,Cも一体となって奥側に移動
し、このとき、左右一対の圧縮スプリングD,Dに付勢
力が蓄積されるようになっている。
【0028】ロック用シャーシEの構成は次のとおりで
ある。平板状のシャーシ本体52と、このシャーシ本体
52に形成された開口部54と、この開口部54に臨む
状態でシャーシ本体52の裏面に小さな凹み量で形成さ
れたバネ移動用凹所56と、このバネ移動用凹所56の
一端に深く形成されたバネ係止溝58と、原点復帰用つ
る巻きスプリングHを係合するためのピン60とから構
成されている。
【0029】このロック用シャーシEは、図5,図6に
示すようにカードスライド板Bの裏面側の定位置におい
て、図示しない基板に対しネジなどで固定的に取り付け
られるものである。その基板自体は本発明にはあまり関
係ないので省略する。
【0030】ロック機構Fは、上記のロック用シャーシ
Eにおいて一体に構成されており、開口部54において
後方から前方に向けて突出するようにシャーシ本体52
から一体的に形成された左右一対のアーム62,62
と、図11,図12にも示すように、各アーム62,6
2の先端部に形成された係止凹部64,64と、各係止
凹部64,64の前方に形成されたテーパー付きロック
用鉤爪66,66と、各係止凹部64,64の後方に形
成されたテーパー付きロック解除用カム68,68とか
ら構成されている。
【0031】このように構成されたロック機構Fは、左
右一対の圧縮スプリングD,Dの中間位置に位置するこ
とになる。ICカード100の奥側移動に伴ってICカ
ード100の入出力端子が機器本体シャーシAのコネク
タ24に嵌合して電気的に接続された状態で、カードス
ライド板Bのロック用立ち上げ片50のカール状ロック
用爪50a,50aをロック機構Fの係止凹部64,6
4が係止することにより、上記のコネクタ接続状態をロ
ックするようになっている。
【0032】ロック解除操作具Gは、次のように構成さ
れている。平板状の操作具本体70と、操作具本体70
から裏面側に一体的に突出された操作つまみ72と、ロ
ック機構Fのテーパー付きロック解除用カム68,68
に作用するテーパー面74,74と、原点復帰用つる巻
きスプリングHを受け止めるスプリング受け突起76と
からなる。
【0033】図6,図7に示すように、ロック用シャー
シEの開口部54にロック解除操作具Gの操作具本体7
0を嵌め込む。このとき、ロック用シャーシEの一対の
ガイド78,78が操作具本体70の前端の一対のスラ
イダ80,80を支持するようになっている。
【0034】最後に、図7,図8に示すように、原点復
帰用つる巻きスプリングHをセットする。原点復帰用つ
る巻きスプリングHの中間のつる巻き部分はピン60に
挿通係止し、一端はバネ係止溝58に嵌係止し、他端は
スプリング受け突起76に当接させる。ロック解除操作
具Gは、原点復帰用つる巻きスプリングHの付勢力によ
って奥側に退入している。
【0035】次に、上記のように構成されたICカード
排出装置の動作を図9〜図12に基づいて説明する。
【0036】まず、ICカード100を挿入するときの
動作を図9,図10,図11で説明する。図9の(b)
は、図9の(a)におけるイ−イ線矢視の断面図であ
る。
【0037】ICカード100を挿入する前の状態にあ
っては、左右一対のスライダC,Cおよびこれらに取り
付けられたカードスライド板Bが圧縮スプリングD,D
によって手前側に付勢されている。
【0038】図9に示すように、機器本体シャーシAの
天板部20とカードスライド板Bのスライド板本体42
との間に形成されている挿入空間32の内部に、ICカ
ード100をカードスライド板B上に載置した状態で差
し込み、奥側に挿入する。すると、ICカード100の
奥側端部がカードスライド板Bの折り曲げ片44,44
に当接するが、さらにICカード100を押し込むと、
ICカード100とカードスライド板Bと左右一対のス
ライダC,Cとが一体となって奥側に移動し、このと
き、左右一対の圧縮スプリングD,Dを収縮してそれら
に付勢力を蓄積する。なお、この図9では、ロック用シ
ャーシE、ロック解除操作具Gは図示を省略してある。
【0039】さらにICカード100を押し込むと、圧
縮スプリングD,Dに蓄積される付勢力は一層増大する
とともに、ICカード100の奥側端部の入出力端子が
コネクタ24に差し込み嵌合されて電気的に接続される
ことになる。この状態を示したのが図10である。図1
0の状態においては、ロック機構Fが働き、カードスラ
イド板Bのカール状ロック用爪50a,50aが係止凹
部64,64に係止されるため、ICカード100に与
えていた押し込み操作力を解除しても、圧縮スプリング
D,Dの付勢力に抗してICカード100、カードスラ
イド板BおよびスライダC,Cをコネクタ接続位置に固
定的に保持することとなる。ICカード100の挿入操
作はこれで完了する。
【0040】ロック機構Fの動作を図11を用いて詳し
く説明する。ICカード100を差し込んでいき、これ
と一体となってカードスライド板Bが矢印X方向で示す
奥側に移動すると、同時にロック用立ち上げ片50も矢
印X方向に移動し、まず、図11の(a)に示すよう
に、ロック用立ち上げ片50の両端のカール状ロック用
爪50a,50aがロック機構Fの左右一対のアーム6
2,62の先端のテーパー付きロック用鉤爪66,66
のテーパー面に当接する。
【0041】さらに、ロック用立ち上げ片50が矢印X
方向に移動すると、図11の(b)に示すように、ロッ
ク用爪50a,50aがロック用鉤爪66,66のテー
パー面を左右方向の外側に押し拡げる。この押し拡げ
は、ロック用爪50a,50aがカール状であること
と、ロック用鉤爪66,66がテーパー面となっている
こととによりスムーズに行われる。これにより、左右一
対のアーム62,62は、矢印Z,Zで示す方向にその
取り付け基部から弾性的に拡げられることになる。
【0042】さらに、ロック用立ち上げ片50が矢印X
方向に移動すると、ICカード100の入出力端子がコ
ネクタ接続状態となるのであるが、このとき、図11の
(c)に示すように、ロック用爪50a,50aが係止
凹部64,64の箇所まで達し、アーム62,62の弾
性復元力によって係止凹部64,64がロック用爪50
a,50aを係止することなる。
【0043】以上でロック機構Fによるロック機能が完
成することとなる。このロック状態では左右一対の圧縮
スプリングD,Dに蓄積された付勢力はかなり大きなも
のとなっている。
【0044】次に、ロック状態を解除してICカード1
00を排出するときの動作を図12に基づいて説明す
る。
【0045】機器の裏面側に露出しているロック解除操
作具Gの操作つまみ72を指先で矢印Y方向に押し操作
する。すると、図12の(a)に示すように、ロック解
除操作具Gの左右一対のテーパー面74,74がロック
機構Fにおけるテーパー付きロック解除用カム68,6
8のテーパー面に当接する。
【0046】さらに、操作つまみ72を矢印Y方向に押
し操作すると、図12の(b)に示すように、ロック解
除操作具Gのテーパー面74,74がロック解除用カム
68,68を左右方向の外側に押し拡げることとなり、
その押し拡げ量が一定量に達すると、図12の(b)か
ら(c)にかけて示すように、ロック機構Fの係止凹部
64,64がロック用立ち上げ片50の両端のカール状
ロック用爪50a,50aから離れることとなる。つま
り、ロック状態が解除されることになる。
【0047】すると、それまで、ロック機構Fによって
発現が阻止されていた左右一対の圧縮スプリングD,D
の付勢力が発現されることとなり、スライダC,Cを矢
印Y方向に押圧移動させる。これに伴って、カードスラ
イド板Bも同方向に押圧移動される。この動作は、図1
0の状態から図9の状態への変化に相当する。カードス
ライド板Bの奥側端部の折り曲げ片44,44がICカ
ード100の奥側端部に当接しているから、圧縮スプリ
ングD,Dの大きな付勢力によりICカード100の入
出力端子をコネクタ24からその大きな嵌合抵抗に打ち
勝って引き抜くことができる。
【0048】この引き抜きが終わると、あとは、圧縮ス
プリングD,Dの付勢力によって、スライダC,C、カ
ードスライド板B、ICカード100が一体となって矢
印Y方向に移動されることとなり、ICカード100の
前端の一部が挿入空間32から外側にはみ出すことにな
る。そのはみ出し部分を手でもってICカード100を
引き抜けばよい。
【0049】以上のICカード100の引き抜き動作に
おいて注意しなければならない点は、ICカード100
の入出力端子をコネクタ24からその大きな嵌合抵抗に
抗して引き抜く力が、操作者によって与えられるのでは
なく、左右一対の圧縮スプリングD,Dに蓄積されてい
た付勢力によるものであるという点である。操作者が与
えるのは、ロック機構Fによるロック状態を解除するた
めに、ロック解除操作具Gを押し操作する力だけであ
る。その解除にはテーパー面でのカム作用による倍力効
果が働くため、比較的小さな操作力ですむ。
【0050】逆の見方をすると、ロック解除操作具G
は、これに大きな操作力が働くものではないから、それ
ほどぶ厚くする必要はなく、機器本体の裏面側に配置し
ても、機器本体を不必要に大型化しなくてもすむ。そし
て、ロック解除操作具Gを機器本体の裏面側に配置する
ことから、機器本体の側面部分を拡張スロットなどの拡
張機能部の配置のために開放することができるのであ
る。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、次の効
果を発揮することができる。すなわち、まず、ICカー
ドの挿入時に左右一対の圧縮スプリングに充分な付勢力
を蓄積させておき、ロック解除時にその付勢力を発現さ
せるので、入出力端子とコネクタとの嵌合抵抗に打ち勝
ってICカードを引き抜くことができる。また、ロック
解除操作具はロック状態を解除するだけのもので嵌合抵
抗に対抗する必要はないから、ロック解除操作具の摺動
操作に要する操作力は充分に小さなものですむ。
【0052】さらに、ロック解除操作具は機器本体の裏
面側に配置するので、機器本体の側面部分を拡張機能部
の配置のために開放することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るICカード排出装置の
分解状態を裏面側から見た斜視図である。
【図2】実施例の各部品の組み立て手順の説明図であ
る。
【図3】実施例の各部品の組み立て手順の説明図であ
る。
【図4】実施例の各部品の組み立て手順の説明図であ
る。
【図5】実施例の各部品の組み立て手順の説明図であ
る。
【図6】実施例の各部品の組み立て手順の説明図であ
る。
【図7】実施例の各部品の組み立て手順の説明図であ
る。
【図8】実施例の各部品の組み立て手順の説明図であ
る。
【図9】実施例におけるICカードの挿入途中段階の様
子の説明図である。
【図10】実施例におけるICカードの挿入完了段階の
様子の説明図である。
【図11】実施例におけるロック機構によるロック動作
の説明図である。
【図12】実施例におけるロック解除操作具によるロッ
ク解除動作の説明図である。
【図13】従来例のICカード排出装置のICカード装
着状態を示す底面図と側面図である。
【図14】従来例のICカード排出装置のICカード排
出状態を示す底面図と側面図である。
【符号の説明】 A 機器本体シャーシ B カードスライド板 C スライダ D 圧縮スプリング E ロック用シャーシ F ロック機構 G ロック解除操作具 H 原点復帰用つる巻きスプリング 24 コネクタ 26 スライダガイド 32 挿入空間 34 スライダ本体 42 スライド板本体 44 折り曲げ片 46 係止爪 50 ロック用立ち上げ片 50a カール状ロック用爪 62 アーム 64 係止凹部 66 テーパー付きロック用鉤爪 68 テーパー付きロック解除用カム 70 操作具本体 72 操作つまみ 74 テーパー面 100 ICカード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICカードの奥側端部に当接する折り曲
    げ片を有しICカードを載置してそれの差し込みに伴っ
    て奥側に移動するとともに手前側への移動によってIC
    カードを押し出すカードスライド板と、 このカードスライド板の左右両側を保持し機器本体に形
    成のスライダガイドに沿って摺動自在に設けられた左右
    一対のスライダと、 これら各スライダと機器本体との間に介在され前記カー
    ドスライド板の奥側移動に伴って付勢力を蓄積する左右
    一対の圧縮スプリングと、 前記カードスライド板の裏面側において両圧縮スプリン
    グの中間位置に配置されICカードの奥側移動に伴うI
    Cカードの入出力端子と機器本体側のコネクタとの接続
    状態で前記カードスライド板をロックするロック機構
    と、 このロック機構と同様に前記カードスライド板の裏面側
    において両圧縮スプリングの中間位置に配置され摺動操
    作によって前記ロック機構による前記カードスライド板
    のロック状態を解除するロック解除操作具とを備えたこ
    とを特徴とするICカード排出装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100814771B1 (ko) * 2006-03-23 2008-03-19 교우세라 에르코 가부시키가이샤 잠금구조

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