JPH0517363Y2 - - Google Patents

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JPH0517363Y2
JPH0517363Y2 JP3395887U JP3395887U JPH0517363Y2 JP H0517363 Y2 JPH0517363 Y2 JP H0517363Y2 JP 3395887 U JP3395887 U JP 3395887U JP 3395887 U JP3395887 U JP 3395887U JP H0517363 Y2 JPH0517363 Y2 JP H0517363Y2
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JP
Japan
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valve
spring retainer
valve stem
tip
ceramic
Prior art date
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JP3395887U
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JPS63141812U (ja
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  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、セラミツクバルブとスプリングリテ
ーナとの固定装置、特にコツタの瞬間的な浮き上
がりを防止するようにしたセラミツクバルブの固
定装置に関する。
従来の技術 内燃機関の吸排気バルブは、一般に耐熱性金属
にて構成されているが、このバルブをスプリング
リテーナに固定する固定装置としては、通常、第
5図に示すように、一対のコツタ4を用いた構成
となつている(実開昭60−185006号公報参照)。
図において、1がバルブ、2がスプリングリテ
ーナ、3がバルブスプリングであつて、バルブ1
のバルブステム上端部に凹部が形成され、ここ
に、全体として略円筒状をなすコツタ4が係合し
ている。そして、このコツタ4のテーパ状外周面
がスプリングリテーナ2の内周円錐面に嵌合して
いる。つまり、スプリングリテーナ2がバルブス
プリング3によつて、常に上方に付勢されている
ので、コツタ4が内周側に締め付けられ、バルブ
ステムを挟持して、スプリングリテーナ2とバル
ブ1とが固定されるのである。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、従来のバルブ1とスプリングリ
テーナ2との固定は、バルブスプリング3の上方
への付勢力に依存しているため、例えば、エンジ
ン回転数が過度に高くなつてバルブ1のバウンシ
ングを発生するようなときには、スプリングリテ
ーナ2に作用する付勢力が瞬間的に失われる結
果、スプリングリテーナ2が相対的に下がり、コ
ツタ4の締付が弱くなることがある。つまり、コ
ツタ4が第6図に示すようにバルブ1から離れて
しまうのであるが、このとき、コツタ4が図示す
るように傾いた状態となると、次にバルブスプリ
ング3によりスプリングリテーナ2が急激に押し
上げられたときに、コツタ4がバルブ1のバルブ
ステム外周面に強く当たつてしまう。
従つて、このような固定装置を、衝撃力に弱い
セラミツクバルブに適用したとすると、バルブ1
の破損を招く虞れがあつた。
そこで、この考案は、バルブスプリングの付勢
力が瞬間的に失われた際のスプリングリテーナの
移動を阻止し、コツタの衝突によるセラミツクバ
ルブの破損を防止することを目的とする。
課題を解決するための手段 この考案は、セラミツクス材料で作られた吸排
気バルブのバルブステムにコツタ係合部を凹設
し、ここに係合する複数個に分割したコツタを、
スプリングリテーナの内周円錐面で内周側へ締め
付けてスプリングリテーナをバルブステムに固定
するようにしたセラミツクバルブの固定装置にお
いて、上記スプリングリテーナの下部に、バルブ
ステムに沿つて延びる筒状の延長部を設け、この
延長部を、弾性変形可能なように先端に向かつて
徐々に薄肉にするとともに、スリツト状の切欠に
よつて複数片に分割し、かつその先端部の内径を
バルブステム外径よりも小さく設定したことを特
徴としている。
作 用 上記延長部は、先端部の内径がバルブステム外
径よりも小さく設定されているとともに弾性変形
可能であるため、スプリングリテーナをコツタと
ともにバルブに装着した状態では、該延長部がバ
ルブステム外周面に弾性的に嵌合する。これによ
り、バルブスプリングの付勢力が瞬間的に失われ
た場合でも、スプリングリテーナの移動が防止さ
れ、コツタが浮き上がることがない。
実施例 以下、本考案の一実施例を第1図および第2図
に基づいて説明する。ここで、第2図は、スプリ
ングリテーナ2を、第1図の下方から見た図であ
る。
尚、前述した従来例と同一の部分には同一符号
を付し、重複する説明は省略する。
図示するように、セラミツクからなるバルブ1
のバルブステム1a上端部には、全周に亙つてコ
ツタ係合部1bが凹設されており、2分割された
一対のコツタ4の凸部4aが、このコツタ係合部
1bに係合するようになつている。コツタ4の外
周面4bは、バルブステム1a上端側が大径とな
るようなテーパ状に形成されている。
円環状をなすスプリングリテーナ2は、その内
周に円錐面2aを有し、ここにコツタ4の外周面
4bが嵌合することで、コツタ4を内周側に締め
付けるようになつている。そして、スプリングリ
テーナ2下部に、略筒状をなす延長部5が形成さ
れている。この延長部5は、上記円錐面2aに連
続するような形でバルブステム1aに沿つて延び
ており、その外形状は、先端側が小径となつたテ
ーパ状をなしている。また、この延長部5は、弾
性変形可能なように先端に向かつて徐々に薄肉と
なつており(第1図参照)、かつ先端からスリツ
ト状の切欠6を複数箇所(本実施例では4箇所)
に形成することで複数片に分割してある(第2図
参照)。
また上記延長部5の先端部5aつまり最も小径
となる部分での内径は、バルブステム1aの外形
bよりも若干小さく設定されている。一例として
は、先端部5aの内径は、2〜4×10-3×dの寸
法だけバルブステム1aの外径dより小さくなつ
ており、温度が上昇したときにも緩まぬようにな
つている。
尚、上記のバルブ1等の組み立て手順として
は、先ず、バルブ1を図示しないシリンダヘツド
に組み込み、次にバルブスプリング3をスプリン
グリテーナ2で押さえつつ押し縮める。このとき
スプリングリテーナ2の延長部5の先端部5aは
バルブステム1aの外径より小さいが、この延長
部5は、徐々に薄肉になつているとともに切欠6
により複数片に分割されているため、容易に弾性
変形し、バルブステム1aへの挿入が可能であ
る。次に、一対のコツタ4をスプリングリテーナ
2内周とバルブステム1aとの間に入れ、スプリ
ングリテーナ2への押圧力を緩めてやれば、バル
ブスプリング3の付勢力によりスプリングリテー
ナ2が上方へ押され、コツタ4が内周側へ締め付
けられて、バルブ1とスプリングリテーナ2とが
互いに固定される。
従つて、上記構成によれば、エンジンの過回転
等でバルブ1のバウンシングが起こり、瞬間的に
バルブスプリング3がスプリングリテーナ2から
離れるようなことがあつても、スプリングリテー
ナ2の延長部5が弾性的にバルブステム1aを挟
持しているため、スプリングリテーナ2の移動が
防止される。つまり、コツタ4の保持が確保さ
れ、コツタ4の浮き上がり、ひいてはコツタ4と
の衝突によるセラミツク製バルブ1の損傷が防止
される。
次に第3図は、他の実施例を示したもので、バ
ルブステム1aのコツタ4と接触する箇所に緩衝
材9が装着されている。従つて、バルブステム1
aへ加わる衝撃が緩和され、バルブ1の耐久性が
さらに向上する。
また、延長部5の先端部5aには、バルブステ
ム1aを挿入しやすくするために、第4図aに示
すような外側へ湾曲させたつば部7が設けられて
いる。
第4図bは、上記つば部7に代えて、延長部5
の先端部5aにテーパ部8を形成した例を示して
いる。
なお、上記つば部7あるいはテーパ部8を設け
た構成によれば、バルブステム1a外周面に接す
る接触面積が増加するので、組立性のみでなく、
スプリングリテーナ2の移動を阻止する効果も一
層向上する。
考案の効果 以上の説明で明らかなように、この考案に係る
セラミツクバルブの固定装置によれば、コツタを
保持するスプリングリテーナの下部に延長部を設
け、この延長部がバルブステムを弾性的に挟持す
るようにしたので、エンジンの過回転等でバルブ
のバウンシングが生じたような場合でも、スプリ
ングリテーナの移動によるコツタの緩みが防止さ
れる。従つて、コツタとバルブステムとの衝突が
防止され、衝撃に弱いセラミツクバルブの破損を
防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2
図は第1図のスプリングリテーナを図の下方より
見た下面図、第3図は本考案の他の実施例を示す
断面図、第4図a,bは、延長部の先端部の一例
を示す断面図、第5図は従来のバルブ固定装置を
示す断面図、第6図はコツタのバルブへの衝突状
態を示す説明図である。 1……バルブ、2……スプリングリテーナ、3
……バルブスプリング、4……コツタ、5……延
長部、6……切欠。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 セラミツクス材料で作られた吸排気バルブのバ
    ルブステムにコツタ係合部を凹設し、ここに係合
    する複数個に分割したコツタを、スプリングリテ
    ーナの内周円錐面で内周側へ締め付けてスプリン
    グリテーナをバルブステムに固定するようにした
    セラミツクバルブの固定装置において、 上記スプリングリテーナの下部に、バルブステ
    ムに沿つて伸びる筒状の延長部を設け、この延長
    部を、弾性変形可能なように先端に向かつて徐々
    に薄肉にするとともに、スリツト状の切欠によつ
    て複数片に分割し、かつその先端部の内径をバル
    ブステム外径よりも小さく設定したことを特徴と
    するセラミツクバルブの固定装置。
JP3395887U 1987-03-09 1987-03-09 Expired - Lifetime JPH0517363Y2 (ja)

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JP3395887U JPH0517363Y2 (ja) 1987-03-09 1987-03-09

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JP3395887U JPH0517363Y2 (ja) 1987-03-09 1987-03-09

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JPS63141812U JPS63141812U (ja) 1988-09-19
JPH0517363Y2 true JPH0517363Y2 (ja) 1993-05-11

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