JP2565329Y2 - 内燃機関用ピストン - Google Patents

内燃機関用ピストン

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Publication number
JP2565329Y2
JP2565329Y2 JP3434192U JP3434192U JP2565329Y2 JP 2565329 Y2 JP2565329 Y2 JP 2565329Y2 JP 3434192 U JP3434192 U JP 3434192U JP 3434192 U JP3434192 U JP 3434192U JP 2565329 Y2 JP2565329 Y2 JP 2565329Y2
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JP
Japan
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piston
piston pin
pin hole
combustion engine
internal combustion
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JP3434192U
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JPH0587365U (ja
Inventor
勝司 秋山
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は内燃機関用ピストンに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関用ピストンには、例えば
実開平2−43556号公報に記載されたものがある。
このピストンでは、ピンボス部に形成されたピストンピ
ン孔にピストンピンを挿入した後、ピンボス部における
ピストンピン孔の外端部に形成されたリング状溝に止め
輪(サークリップ)を装着して、ピストンピンの抜止め
を行っている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のピストンにおいては、止め輪を一々装着しなければ
ならないため、ピストンピン支持構造がプレスフィット
方式に比して簡単なフルフローティング方式を採用しな
がら、プレスフィット方式よりも止め輪の装着工数が余
分に必要となる欠点があった。
【0004】この考案は前記課題を解決するためになさ
れたもので、ピストンピン挿入後抜止め具を装着しない
で済む内燃機関用ピストンを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案は、ピストンピン孔が形成された一対のピ
ンボス部を有する内燃機関用ピストンにおいて、少なく
とも一方のピンボス部における前記ピストンピン孔の外
端部にストッパスプリングの一端部を固定し、このスト
ッパスプリングの他端部を、前記ピストンピン孔の内周
面より内側に突出して該ピストンピン孔に嵌合されたピ
ストンピンの一端に向かい延在するように形成する一
方、前記ピストンピン孔の外端部を、前記ストッパスプ
リングの他端部をピストンピン挿入時に逃がし可能な形
状に形成したものである。
【0006】
【作用】以上の構成によれば、ピストンピンの挿入時、
ストッパスプリングはピストンピンにより倒状変形させ
られて逃げ、ピストンピンの挿入に支障がない。また、
ピストンピンの挿入後は、ストッパスプリングはピスト
ンピンから外れて元の位置まで立上がり変形し、ストッ
パスプリングの先端がピストンピンの端面に当接するか
ら、ピストンピンはピストンピン孔から抜け出さない。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照してこの考案の実施例を説
明する。
【0008】図1は内燃機関用ピストンの半部を示す平
断面図である。この図1において、1はピストン本体
で、このピストン本体1の側部には一対のピンボス部2
が対設され、各ピンボス部2にはピストンピン孔3が形
成されている。これらのピストンピン孔3にはピストン
ピン4の端部がそれぞれ挿入され、このピストンピン4
にはコネクティングロッド5が連結される。
【0009】一方のピンボス部2におけるピストンピン
孔3の外端部には複数のストッパスプリング6の一端部
6aがピストンピン孔3の円周方向に等間隔で半径方向
に沿って埋没固定されている。このストッパスプリング
6は弾性を有する棒、線又は平帯板状等の金属材で形成
されており、その一端部6aはピストン本体1の鋳造時
にピンボス部2に鋳ぐるまれている。また、他方のピン
ボス部2におけるピストンピン孔3の外端部には図示し
ない抜止め用固定突起が一体に設けられている。
【0010】前記ストッパスプリング6の他端部6b
は、ピストンピン孔3の内周面3aより内側に突出して
該ピストンピン孔3に嵌合されたピストンピン4の一端
4aに向かい延在するように、例えば図示のように固定
側端部6aに対して略45°に折り曲げられており、先
端には、鈎状に巻曲してなる当接部6cが形成されてい
る。
【0011】更に、ピンボス部2におけるピストンピン
孔3の外端部には、前記ストッパスプリング6の他端部
6b(自由側)をピストンピン4の挿入時逃がし可能な
環状の凹部7が形成されている。この凹部7はピストン
本体1の鋳造時に金型成形されており、その底部に前記
ストッパスプリング6の固定側端部6aが埋没固定され
ている。
【0012】以上の構成において、図2に示すようにピ
ストンピン4をピストンピン孔3に挿入する時、ストッ
パスプリング6はピストンピン4によって自由側端部6
bが倒状変形させられて凹部7内に逃げる。このため、
ピストンピン4の挿入に支障は生じない。また、ピスト
ンピン4が所定の位置まで挿入されて、ストッパスプリ
ング6の自由側端部6bがピストンピン4の後端4aか
ら外れると、ストッパスプリング6の自由側端部6bは
元の位置まで立上がり変形し、先端(当接部6c)がピ
ストンピン4の一端4aと当接可能となる。このため、
ストッパスプリング6はピストンピン孔3の抜け止めと
して作用する。
【0013】尚、この実施例では、一方のピンボス部2
側にだけストッパスプリング6を設けたが、他方のピン
ボス部2側にも同様にストッパスプリング6を設けて、
ピストンピン4をいずれのピンボス部2側からも挿入で
きるようにしても良い。
【0014】また、ストッパスプリング6の一端部6a
をピンボス部2に鋳ぐんで埋没固定したが、ピンボス部
2の端面に溶接固定しても良い。
【0015】更に、ストッパスプリング6の他端部6b
をピストンピン4の挿入時逃がし可能にピンボス部2に
おけるピストンピン孔3の外端部を形成してあれば良
く、実施例の凹部7に限らず、例えば平帯板状のストッ
パスプリング6に対してはテーパ面であっても良い。
【0016】
【考案の効果】以上の通り、この考案は、ピストンピン
孔が形成された一対のピンボス部を有する内燃機関用ピ
ストンにおいて、少なくとも一方のピンボス部における
前記ピストンピン孔の外端部にストッパスプリングの一
端部を固定し、このストッパスプリングの他端部を、前
記ピストンピン孔の内周面より内側に突出して該ピスト
ンピン孔に嵌合されたピストンピンの一端に向かい延在
するように形成する一方、前記ピストンピン孔の外端部
を、前記ストッパスプリングの他端部を逃がし可能な形
状に形成したから、ピストンピン孔にピストンピンをス
ムーズに挿入できると共に、挿入後その抜止めを自動的
に行なうことができる。このため、抜止め具の挿着工数
が不要となり、ピストンピン組付作業の能率の向上が図
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例における内燃機関用ピスト
ンの半部を示す平断面図である。
【図2】ピストンピン挿入途中の状態を示す図1の要部
拡大平断面図である。
【図3】ピストンピン挿入後の状態を示す図1の要部拡
大平断面図である。
【符号の説明】
1 ピストン本体 2 ピンボス部 3 ピストンピン孔 3a 内周面 4 ピストンピン 4a 一端 6 ストッパスプリング 6a 一端部(固定側) 6b 他端部(自由側) 7 凹部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンピン孔が形成された一対のピン
    ボス部を有する内燃機関用ピストンにおいて、少なくと
    も一方のピンボス部における前記ピストンピン孔の外端
    部にストッパスプリングの一端部を固定し、このストッ
    パスプリングの他端部を、前記ピストンピン孔の内周面
    より内側に突出して該ピストンピン孔に嵌合されたピス
    トンピンの一端に向かい延在するように形成する一方、
    前記ピストンピン孔の外端部を、前記ストッパスプリン
    グの他端部をピストンピン挿入時に逃がし可能な形状に
    形成したことを特徴とする内燃機関用ピストン。
JP3434192U 1992-04-27 1992-04-27 内燃機関用ピストン Expired - Lifetime JP2565329Y2 (ja)

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JPH0587365U JPH0587365U (ja) 1993-11-26
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KR20030000157A (ko) * 2001-06-22 2003-01-06 현대자동차주식회사 피스톤 핀 및 스냅 링의 댐핑장치

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JPH0587365U (ja) 1993-11-26

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