JPH05172140A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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Publication number
JPH05172140A
JPH05172140A JP34548891A JP34548891A JPH05172140A JP H05172140 A JPH05172140 A JP H05172140A JP 34548891 A JP34548891 A JP 34548891A JP 34548891 A JP34548891 A JP 34548891A JP H05172140 A JPH05172140 A JP H05172140A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
shaft
sleeve
peripheral surface
radial
Prior art date
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Pending
Application number
JP34548891A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Tanaka
克彦 田中
Ikunori Sakatani
郁紀 坂谷
Takeyuki Yoshiba
岳雪 吉場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
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Publication of JPH05172140A publication Critical patent/JPH05172140A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】使用姿勢の制約がなく、組立工数や加工コスト
の低減が可能な軸受装置を提供する。 【構成】軸1にスリーブ2が嵌合し、スリーブ2に設け
たラジアル軸受面3が軸1に設けたラジアル受面4と対
向してラジアル軸受Rを構成し、スリーブ2の内周面に
固着された磁石12の内周面と軸1の外周面に設けた磁
性体材料からなる部分13とがすきまを隔てて対向して
スラスト軸受Sを構成する。スラスト軸受Sに吸引型の
磁気軸受を用いたので、任意の姿勢で軸が抜けることは
なく、軸受の使用姿勢には制約がない。磁気軸受の磁石
は1個ですむので部品が少なくなり、かつ加工も減り、
組立工数,加工コストが低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報機器,映像機器な
どに用いられる光偏向装置等に好適に利用できる非接触
タイプの軸受装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の軸受装置としては、例え
ば図3に示されるものがある。この従来例は、軸1にス
リーブ2が嵌合し、そのスリーブ2の内周面に設けた円
筒状のラジアル軸受面3が軸1に設けた円筒状のラジア
ル受面4とすきまを隔てて対向し、このラジアル受面4
にヘリングボーン状の動圧発生用のみぞ5を設けて動圧
流体軸受型のラジアル軸受Rを構成している。また、ス
リーブ2の下面にスラスト板6を取付けて、このスラス
ト板6の上面に永久磁石7を固着してスラスト軸受面8
を形成するとともに、軸1の下端面に永久磁石9を固着
してスラスト受面10を形成し、両永久磁石7,9はす
きまを隔てて対向して磁気反発型のスラスト軸受Sを構
成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の軸受装
置にあっては、スラスト軸受Sが磁気反発型であるか
ら、軸1がスリーブ2から抜けるのを避けるため、軸受
装置を縦置き状態でしか使用できないし、輸送時にはス
トッパを設けて軸1の抜け落ちを防ぐなどの配慮が必要
になる。しかして、非接触タイプの軸受装置を使用する
製品はますます多様化する傾向にあり、それに伴って軸
受装置の使用姿勢に制約がないものが要望されるように
なってきており、こうした従来の軸受装置では対応でき
ないという問題点があった。
【0004】また、製品競争の激化に伴って、その製品
に使用する軸受装置における部品点数の削減及び組立工
数や加工コストの低減の要求が高まっている。これに対
して従来の軸受装置は、スラスト軸受Sの固定側と回転
側との双方に、本来加工がしにくい永久磁石7,9を組
付けて使うため、部品点数がその分多くなるうえ、組立
工数が多く、加工コストも高くなるという問題点があっ
た。
【0005】そこでこの発明は、使用姿勢の制約がな
く、組立工数や加工コストの低減が可能な軸受装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するこ
の発明の軸受装置は、軸にスリーブが嵌合し、該スリー
ブに設けたラジアル軸受面が軸に設けたラジアル受面と
対向してラジアル軸受を構成し、スリーブの内周面に固
着された磁石の内周面と軸の外周面に設けた磁性体材料
からなる部分とがすきまを隔てて対向してスラスト軸受
を構成する。
【0007】
【作用】この発明の軸受装置によれば、スラスト軸受に
吸引型の磁気軸受を用いたので、磁気反発型の場合と異
なり、縦置き状態以外の姿勢にしても軸が抜けることは
なく、したがって軸受の使用姿勢には制約がない。ま
た、その磁気軸受の磁石はスリーブの内周面に取付けて
あり、この磁石に対向する軸の外周面を磁性体材料から
なる部分としたので、磁石の部品が少なくなり、かつ加
工も減り、組立工数,加工コストが低減できる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。なお、各図において、同一または相当部分には
同一の符号を付して重複する説明は省略する。図1は第
1の実施例の縦断面図である。この実施例の場合、軸1
の材質は例えばマルテンサイト系ステンレス鋼のような
磁性体であり、スリーブ2の材質はアルミ合金,快削黄
銅,オーステナイト系ステンレス鋼などの非磁性体であ
る。
【0009】ラジアル軸受Rが軸方向に間隔をおいて2
ヵ所に設けてあり、その2ヵ所のラジアル軸受Rの間の
位置に、一方が永久磁石で他方が磁性体からなる吸引型
のスラスト軸受Sが設けられている。すなわち、スリー
ブ2の内周面にリング状の磁石(永久磁石)12が固着
されている。具体的には、スリーブ2を円筒状のスリー
ブ本体2aと、その内周面の上下位置に固着され内周面
がラジアル軸受の軸受面3とされた軸受部材2bと、こ
の軸受部材2bに隣接した間座2cとで構成し、その2
個の間座2cで永久磁石12を挟んで固定している。永
久磁石12はその軸方向にNS極がくるように着磁され
ている。この永久磁石12の円筒状の内周面12aが、
軸1の外周面に設けた円筒状の磁性体材料からなる部分
(後述の段部)13とすきまを隔てて対向し、スラスト
軸受Sを構成している。この実施例は軸1全体が磁性体
であり、永久磁石の内周面12aに対向する部分の上下
に周溝14,14を設けて、二カ所の周溝14,14の
間に周溝より大径の円筒状の段部13を形成してある。
これにより、対向する永久磁石12からの磁力線をその
段部13の角部に集中せしめて、強い磁気吸引力を確保
するとともにスラスト軸受Sの軸方向の位置決めを行う
ようにしている。
【0010】この軸受装置は、軸回転でもスリーブ回転
でもよい。次に作用を述べる。上記の軸受装置は、磁気
吸引型のスラスト軸受Sを2個のラジアル軸受Rの間に
設けた構成であるから、装置全体の高さ(軸方向長さ)
を従来の軸受装置より短縮できる。
【0011】また、スリーブ2に固定したスラスト軸受
Sの永久磁石12の磁力線が対向する軸1の段部13の
角部に集中して強い磁気吸引力が形成されるから、軸1
がスリーブ2から抜け落ちることがない。それゆえ、縦
置きは勿論のこと、その他任意の姿勢で使用することが
できる。また、磁気軸受の永久磁石12はスリーブ2の
内周面にのみ取付けてあり、この永久磁石12に対向す
る軸の外周面には磁石を取付けないから、磁石は1個で
済みその分部品が少なくなり、かつ加工も減り、組立工
数,加工コストが低減できる。
【0012】しかも、軸回転で使用する場合に対して
は、回転する軸1の方が遠心破壊力に対して強い磁性体
で形成されており、反対にスリーブ回転で使用する場合
に対しても、永久磁石12の外径面に配置されたスリー
ブ本体2aが補強部材として機能して、永久磁石12の
外径面が剥き出しになることがないようにされており、
いずれの使用態様においても高速回転での使用に対応で
きる。
【0013】図2に第2の実施例を示す。この実施例の
スラスト軸受Sは、スリーブ2の内径面下端部に永久磁
石12が焼きばめ,圧入または接着等の手段で固着され
ている。その永久磁石12の内周面12aと対向する軸
1の下部外周面に設けた磁性体材料からなる部分は、周
溝14を形成することによって段部13とされている。
【0014】図2のスリーブ2は非磁性体を用いたもの
であるが、マルテンサイト系ステンレス鋼のような磁性
体を用いることもできる。その場合は、永久磁石12近
傍の段部13に磁束が集中するように、永久磁石の両端
面が空気に接するように永久磁石12に隣接して周溝を
形成することが好ましい。この第2の実施例のものも、
軸回転,スリーブ回転のいずれにも使用できる。作用・
効果は上記第1の実施例のものと同様である。
【0015】なお、上記各実施例において、軸1の材質
は磁性体としたものを説明したが、これに限らず、軸1
に非磁性体材を用いることもできる。その場合には、軸
の周溝14部分にあたる小径部に磁性体からなる中空円
筒部材を固着して段部13を形成すると良い。また、各
実施例の磁気吸引型のスラスト軸受Sを構成する永久磁
石12および段部13の軸方向の長さに関しては、両者
が同じであっても、どちらか一方が長くても良い。
【0016】また、ラジアル軸受Rの形式については、
動圧流体軸受,静圧流体軸受および含油軸受等がある。
動圧流体軸受の場合は、動圧発生用の溝5はスリーブ2
と軸1との少なくとも一方にあれば良い。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、スラスト軸受に吸引型の磁気軸受を用いたので、縦
置き状態を含む任意の姿勢において軸が抜けることはな
い。また、その磁気軸受の磁石が少なくなる。したがっ
て使用姿勢に制約がなく、部品点数が少なく、組立工
数,加工コストの低減の可能な軸受装置を提供すること
ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の縦断面図である。
【図2】この発明の第2の実施例の縦断面図である。
【図3】従来の軸受装置の一例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 軸 2 スリーブ 3 ラジアル軸受面 4 ラジアル受面 R ラジアル軸受 S スラスト軸受 12 磁石 13 磁性体材料からなる部分(段部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸にスリーブが嵌合し、該スリーブに設
    けたラジアル軸受面が軸に設けたラジアル受面と対向し
    てラジアル軸受を構成し、スリーブの内周面に固着され
    た磁石の内周面と軸の外周面に設けた磁性体材料からな
    る部分とがすきまを隔てて対向してスラスト軸受を構成
    する軸受装置。
JP34548891A 1991-12-26 1991-12-26 軸受装置 Pending JPH05172140A (ja)

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JP34548891A JPH05172140A (ja) 1991-12-26 1991-12-26 軸受装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007198606A (ja) * 2007-04-09 2007-08-09 Jtekt Corp 軸受装置
CN110645269A (zh) * 2019-08-20 2020-01-03 江苏理工学院 一种自悬浮轴向磁悬浮轴承

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007198606A (ja) * 2007-04-09 2007-08-09 Jtekt Corp 軸受装置
CN110645269A (zh) * 2019-08-20 2020-01-03 江苏理工学院 一种自悬浮轴向磁悬浮轴承
CN110645269B (zh) * 2019-08-20 2020-09-15 江苏理工学院 一种自悬浮轴向磁悬浮轴承

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