JPH0517179A - 低融点低膨張性封着材料 - Google Patents

低融点低膨張性封着材料

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JPH0517179A
JPH0517179A JP19713691A JP19713691A JPH0517179A JP H0517179 A JPH0517179 A JP H0517179A JP 19713691 A JP19713691 A JP 19713691A JP 19713691 A JP19713691 A JP 19713691A JP H0517179 A JPH0517179 A JP H0517179A
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powder
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Toshiro Yamanaka
俊郎 山中
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Nippon Electric Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 平均粒径の小さいフィラーを用いた場合で
も、低い熱膨張係数が得られ、しかも450℃以下の温
度で封着できる封着材料を得る。 【構成】 PbO−B23 系低融点ガラス粉末とチタ
ン酸鉛固溶体粉末を混合してなり、該チタン酸鉛固溶体
粉末は基本的に、 【化1】 または 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、改良された特性を有す
るチタン酸鉛固溶体粉末を低融点ガラス粉末と混合して
なり、半導体装置、蛍光表示管、シリコンダイオード等
の電子部品の封着に適した低融点低膨張性封着材料に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子部品の封着に用いる封着
材料としては、PbO−B23 系、PbO−ZnO−
23 系のガラスに、フィラーとしてチタン酸鉛(P
bTiO3 )粉末を用いた封着材料が広く知られてい
る。しかしながら従来の封着材料には、十分に低い熱膨
張係数を有するものが存在せず、用途によっては使用で
きない場合がある。
【0003】このような事情から、チタン酸鉛粉末の粒
径を大きくして封着材料の熱膨張係数を低下させること
が提案されており、例えば特開昭58−151374号
には、平均粒径15μm以上の粗粒のチタン酸鉛粉末を
使用し、低い熱膨張係数を有する封着材料が開示されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭58−151374号に開示の封着材料は、粗粒の
チタン酸鉛粉末を用いるために、ペースト状にしてスク
リーン印刷する際に作業性が悪く、なめらかに流動しな
い、ファインな印刷パターンが出難い、沈降分離し易い
等の問題が生じる。
【0005】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
スクリーン印刷時の作業性を良くするために粒径の小さ
いフィラーを使用しても十分に低い熱膨張係数が得ら
れ、しかも450℃以下の温度で封着できる低融点低膨
張性封着材料を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の低融点低膨張性
封着材料は、低融点ガラス粉末とチタン酸鉛固溶体粉末
からなり、該チタン酸鉛固溶体粉末は、重量百分率でP
bO 60〜73%、TiO2 7〜23%、Fe2
3 、ZnO、MgO、MnO、CoO、NiOの群から
選ばれる1種以上 0.5〜10%、Nb25 、Ta
25 、Sb25 の群から選ばれる1種以上 2〜1
8%、CaO、SrO、BaOの群から選ばれる1種以
上 0〜7%の組成を有してなることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の低融点低膨張性封着材料においてフィ
ラーとして使用するチタン酸鉛固溶体粉末は、材料本来
の熱膨張係数がチタン酸鉛よりもかなり低い。このため
粒径が小さい状態で使用した場合でも、熱膨張係数の低
い封着材料を得ることができる。またチタン酸鉛固溶体
は、基本的には
【0008】
【化1】 または
【0009】
【化2】
【0010】の式で示されるものであるが、固溶体の組
成が上記の化学量論値より多少ずれてもフィラーとして
良好なものが得られる。しかしながら各成分の割合が先
記した組成範囲よりはずれると、熱膨張係数が大きくな
り、通常のチタン酸鉛と変わらなくなるため好ましくな
い。なおチタン酸鉛固溶体粉末の平均粒径は、スクリー
ン印刷時の作業性を考慮すると、約10μm以下である
ことが望ましい。
【0011】また本発明の低融点低膨張性封着材料にお
いて、低融点ガラスとしては各種のガラスが使用でき、
例えば重量百分率でPbO 60〜90%、B23
〜15%、SiO2 0〜5%、Al23 0〜5%、Z
nO 0〜15%、CuO0〜5%、Bi23 0〜1
2%、F2 0〜5%、Fe23 0〜4%、V25
〜5%の組成を有する鉛系ガラスを使用することが可能
である。
【0012】なお本発明において、低融点ガラス粉末と
チタン酸鉛固溶体粉末の混合比は適当な割合に設定され
るが、各々50〜80体積%、20〜50体積%の範囲
がより好ましい。また封着材料の強度を高めるために、
ジルコン粉末等をフィラーとして添加しても良い。
【0013】
【実施例】以下、本発明の低融点低膨張性封着材料を実
施例及び比較例に基づいて説明する。
【0014】(実施例)表1は、本実施例において使用
するチタン酸鉛固溶体粉末(試料No. a〜n)を示すも
のである。
【0015】
【表1】
【0016】各試料は次のようにして調製した。リサー
ジ、酸化チタン、酸化第二鉄、亜鉛華、マグネシア、二
酸化マンガン、酸化コバルト、酸化ニッケル、五酸化ニ
オブ、五酸化タンタル、五酸化アンチモン、炭酸カルシ
ウム、炭酸ストロンチウム、炭酸バリウムを表に示した
組成に調合し、ボールミルにて乾式混合後、表中の条件
で焼成した。次いでこの焼成物を粉砕し、350メッシ
ュの篩を通過させて平均粒径約5μmの試料を得た。
【0017】表2は、本実施例において使用する低融点
ガラス粉末(試料No. A〜C)を示すものである。
【0018】
【表2】
【0019】各試料は次のようにして調製した。鉛丹、
硼酸、珪石粉、アルミナ、亜鉛華、酸化第二銅、酸化ビ
スマス、フッ化鉛を表に示した組成になるように調合
し、白金坩堝に入れ、電気炉において900℃で1時間
溶融した後、薄板状に成形した。さらに得られた成形物
をボールミルにて粉砕し、200メッシュの篩を通過さ
せて平均粒径約7μmの試料を得た。このようにして得
られた試料は、転移点が257〜310℃、屈伏点が2
80〜330℃、30〜250℃における熱膨張係数が
110〜133×10-7/℃であった。
【0020】表3は、表1のチタン酸鉛固溶体粉末と、
表2の低融点ガラス粉末を混合して得た封着材料の実施
例(試料No. 1〜14)を示すものである。
【0021】
【表3】
【0022】各試料を通常行われるようにビークル(テ
ルピネオールにアクリル樹脂を5重量%溶かしたもの)
とよく混練してペースト状にした後、被封着物の上にス
クリーン印刷したところ、各試料とも作業性が良好であ
った。また封着温度は400〜440℃であった。
【0023】次に、各試料を4φ×40mmの大きさに
成形し、石英押棒式の熱膨張計によって30〜250℃
における熱膨張係数を測定したところ、51〜60×1
-7/℃であった。
【0024】(比較例1)リサージ及び酸化チタンを、
重量%でPbO 73.6%、TiO2 26.4%の組
成になるように調合し、乾式混合した後、1100℃で
5時間焼成した。次いでこの焼成物を粉砕し、350メ
ッシュの篩を通過させて平均粒径5μmのチタン酸鉛粉
末を得た。
【0025】このチタン酸鉛粉末40体積%と、実施例
において使用した低融点ガラス粉末(試料No. A)60
体積%を混合し、試料を得た。
【0026】このようにして得られた試料は、スクリー
ン印刷時の作業性が良好で、また封着温度が440℃と
低かったものの、熱膨張係数が71×10-7/℃と大き
かった。
【0027】(比較例2)チタン酸鉛粉末の平均粒径を
20μmとし、他は比較例1と同様にして試料を作製し
た。
【0028】このようにして得られた試料は、封着温度
が440℃、熱膨張係数が60×10-7/℃であり、実
施例と同等の値を示したものの、スクリーン印刷時の作
業性が悪かった。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の低融点低
膨張性封着材料は、スクリーン印刷時の作業性を良くす
るためにフィラーとして用いるチタン酸鉛固溶体粉末の
粒径を小さくしても、低い熱膨張係数を得ることができ
る。しかも450℃以下の温度で封着することが可能で
あるため、電子部品、特に半導体装置、蛍光表示管、シ
リコンダイオード等の封着に好適である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 低融点ガラス粉末とチタン酸鉛固溶体粉
    末からなり、該チタン酸鉛固溶体粉末は、重量百分率で
    PbO 60〜73%、TiO2 7〜23%、Fe2
    3 、ZnO、MgO、MnO、CoO、NiOの群から
    選ばれる1種以上 0.5〜10%、Nb25 、Ta
    25 、Sb25 の群から選ばれる1種以上 2〜1
    8%、CaO、SrO、BaOの群から選ばれる1種以
    上 0〜7%の組成を有してなることを特徴とする低融
    点低膨張性封着材料。
JP03197136A 1991-07-11 1991-07-11 低融点低膨張性封着材料及びフィラー粉末 Expired - Lifetime JP3087264B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100398081B1 (ko) * 1995-12-15 2003-12-24 삼성코닝 주식회사 접착용유리조성물
WO2009014029A1 (ja) 2007-07-20 2009-01-29 Nippon Electric Glass Co., Ltd. 封着材料、封着タブレット及び封着用ガラス組成物
JP2021066616A (ja) * 2019-10-18 2021-04-30 日本電気硝子株式会社 金属封止用ガラス及びこれを用いた金属封止用材料

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KR100398081B1 (ko) * 1995-12-15 2003-12-24 삼성코닝 주식회사 접착용유리조성물
WO2009014029A1 (ja) 2007-07-20 2009-01-29 Nippon Electric Glass Co., Ltd. 封着材料、封着タブレット及び封着用ガラス組成物
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